JP2974793B2 - ラミネート金属板の粉粒体散布方法 - Google Patents

ラミネート金属板の粉粒体散布方法

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JP2974793B2
JP2974793B2 JP3001481A JP148191A JP2974793B2 JP 2974793 B2 JP2974793 B2 JP 2974793B2 JP 3001481 A JP3001481 A JP 3001481A JP 148191 A JP148191 A JP 148191A JP 2974793 B2 JP2974793 B2 JP 2974793B2
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metal plate
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誠之 景山
繁 小林
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として制振鋼板の
ようなラミネート金属板を形成する際に、芯材となる接
着剤層上に導電性フィラー等の粉粒体を散布する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】2枚の金属板の間に、導電性金属粉を含
む接着剤としての樹脂層を介在させた可溶接性ラミネー
ト金属板としては、例えば特昭60−912号公報に
開示されたものが知られている。すなわち、この方法に
よっては、巻戻機から払い出される2枚の金属板は、一
方の金属板の、他方の金属板に対向する表面に、導電性
フィラーと液状樹脂とを混合したスラリーが塗工装置に
より散布塗工され、乾燥装置を経て圧着ロールへ搬送さ
れる。また、他方の金属板も予熱装置を経て圧着ロール
へ搬送され、この圧着ロールが両金属板を圧着して一体
化し、ラミネート金属板が形成される。
【0003】なお、このとき用いられる固体の導電性フ
ィラーは、一般に比重が大きく、且つその粒径は50〜
100μm程度の大きさを有している。また液状樹脂の
粘度はそれほど高くはなく、100〜200cP.程度
のものが使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例に
おいては、噴射ノズル等で固体の導電性フィラーを液状
の樹脂に混合して金属板に散布するについては若干の困
難を伴う。すなわち、先ず比重の大きい固体の導電性フ
ィラーが、噴射装置や液状樹脂と導電性フィラーとの調
合装置、あるいはその流量を制御すべき制御弁等に詰ま
るおそれがあり、また導電性フィラーがタンクや配管中
に沈降して、均一な散布が難しいという問題点が生じて
いた。
【0005】一方、これら問題点を解決する方法とし
て、回転ロールのロール表面に多数の小孔を開口してこ
の小孔に粉粒体たる導電性フィラーを供給し、この回転
ロールを回転させることにより、予め液状の樹脂が塗布
されている金属板に導電性フィラーを散布する方法を取
ることもできる。しかし、この方法によっては、導電フ
ィラーの散布密度の調節が難しく、散布密度が大きすぎ
ると樹脂と金属板との接触面積が小さくなって充分な接
着強度を確保できなくなり、反対に散布密度が小さすぎ
ると金属板間の導電性が悪くなり、例えばスポット溶接
を良好に行うことができない製品となるおそれがある。
【0006】この発明は、このような問題点を考慮して
なされたものであって、この発明の目的は金属板上に粉
粒体を均一に散布する方法を提案し、特に粉粒体たる導
電性フィラーの散布密度を適当なものにする散布方法を
提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、粉粒体の直
径の1.0 〜1.5 倍の大きさを有する多数の小孔を一様な
密度で回転ロールのロール表面に穿設し、このロール表
面に前記回転ロールの上方に設けた供給口から前記粉粒
体を供給し、回転ロールの回転によって上面に接着剤層
が形成されて走行する鋼板上に、この粉粒体を散布する
装置において、前記粉粒体を保持する多数の小孔を回転
ロールの円周方向に200〜2000μmの等間隔で列
を成して形成し、この小孔の列を回転ロールの幅方向に
前記間隔とは半分の間隔で多数配列させ、各列における
隣り合う一方の列の小孔と小孔との円周方向中間に、隣
り合う他方の列の小孔を配置させて、隣り合う列の間で
は、小孔を円周方向に互い違いに配置して前記粉粒体を
散布する装置を提案することにより上記課題を解決して
いる。
【0008】
【作用】回転ロールのロール表面に穿設された多数の小
孔には、回転ロール上方に配置された供給口から粉粒体
が供給される。そして、この回転ロールが回転すること
により、小孔内の粉粒体は金属板上に塗布された液状樹
脂上に散布される。このとき、上記金属板の通板速度に
応じて前記回転ロール周速を変えるようにしたので所望
の密度で粉粒体を散布することができる。
【0009】ここで、ロール表面に形成される多数の小
孔は、回転ロールの長手方向に所定の間隔で列をなすよ
うに穿孔し、且つ回転ロールの円周方向に前記列が所定
の間隔となるように穿孔する。なお、このとき隣接する
小孔が重なり合うことのないように配設する。以上の構
成とすることにより、粉粒体均一散布の方法を確立する
ことができる。
【0010】金属板の通板速度は通常上記回転ロールの
周速より速いことから、回転ロールの周速をVr(mm
/min),通板速度をVs(mm/min)としたと
き、金属板上の液状樹脂上に散布される粉粒体の列間隔
Ps(μm)は、次式のようになる。 (b:回転ロールにおける小孔側の間隔(μm)を表
す) 即ち、塗工板上の粉粒体散布間隔Psは、回転ロール上
の列間隔bのVs/Vr(=γ>1)倍に拡大される。
ここでPsは80〜4000μmとする必要がある。8
0μm未満では散布密度が高くなり過ぎ、樹脂と金属板
との接触面積が小さくなって充分な接着強度を確保でき
ない。一方、4000μmを超えると散布密度が低くな
り過ぎ、金属板間の導電性が悪くなり良好なスポット溶
接が得られない。
【0011】なお、塗工板に散布される粉粒体の幅方向
の間隔は、上記速度比γの影響を受けることはなく、回
転ロールに穿孔された小孔の長手方向の間隔と同じであ
り、従って上述の理由により、回転ロールの長手方向の
小孔間隔も80μm〜4000μmとする必要がある。
さらに、回転ロール上の小孔列は、隣接する列同士の位
相が同じとなるように配設してもよいし、また、小孔間
隔の1/2だけ位相をずらした互い違い配列としてもよ
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に基
づいて説明する。図1は、実施例の構成概念図である。
同図に示すように、2枚の鋼板S1及びS2は、巻戻機
1,1により一定の速さで払い出されており、下側の鋼
板S2の上面には、ロールコータ7により液状樹脂が薄
くコートされ、次いで導電性フィラーの散布装置8によ
り粉粒体たる導電性フィラーが液状樹脂の上に均一に散
布される。さらに、この鋼板S2は、乾燥装置3を通過
し、液状樹脂がある程度乾燥された状態で圧着ロール4
に向かう。一方、上側の鋼板S1は巻戻機1より払い出
されてから予熱装置5を通過し、所定温度に昇温させた
後に圧着ロール4に向かう。そして、これら鋼板S1,
S2は圧着ロール4の直前において樹脂塗工面を内側に
して重なり、この圧着ロール4がこれら鋼板S1,S2
を両面から挟み込んで圧着する。このとき、導電性フィ
ラーは両鋼板S1,S2に接触し、両鋼板S1,S2の
電気的ブリッジとなる。なお、両鋼板S1,S2は一体
化されて制振鋼板S3となり、巻取機6に巻取られる。
【0013】散布装置の斜視図を図2に示す。同図に示
すように、散布装置8は、鋼板S2の上方に配置されて
おり、所定の速度で回転する回転ロール9とその上方に
配置された導電性フィラーの供給装置10とからなる。
回転ロール9は機枠(図示せず)に支持された軸を中心
として回転し、導電性フィラーFの供給装置10は、そ
の下端部に導電性フィラーFを落下させるスリット(図
示せず)を形成しており、またこの供給装置10と回転
ロール9のロール表面9a間の間隔は、粉粒体径の1/
5〜1/10程度の極めて小さい距離に保たれているため
に、小孔11に入った導電性フィラーF以外のフィラー
Fはこの隙間からこぼれ落ちることはない。
【0014】小孔の配列の説明図を図3に示すが、ロー
ル表面9aにはその長手方向に所定の間隔aを空け、列
i (i=1,2,3・・・)をなして小孔11を穿孔
し、この列Xi を回転ロール9の円周方向に間隔bで多
数並列させる。図示例では、各列Xi ,Xi-1 は1/2
aだけ位置をずらして配設してある。従って、同図に示
すように、多数の小孔11は円周方向に互い違いに配置
され、ロール表面9a上に均一に分布することになる。
なお、長手方向の距離aは80〜4000μmの任意の
距離に設定される。
【0015】また、小孔の側断面形状を図4に示すが、
小孔11は開口直径K、深さLの大きさを有しており、
具体的にはK=80μm、L=180μm程度に設定さ
れている。すなわち、この小孔11は一粒子の直径が7
0μm程度の導電性フィラーFを2つ重ねて保持するこ
とができる。かかる構造を有する回転ロール9が回転を
開始すると、供給装置10から導電性フィラーが回転ロ
ール9の小孔11に供給され、小孔11はこれらフィラ
ーFを保持した状態で回動する。そして、この小孔11
が回転ロール9の水平直径近傍に到ると、小孔11の開
口部が下を向くために、その中に保持されていた導電性
フィラーFは次々と落下する。一方、図1の矢印A方向
に移動する鋼板S2は、その上面に接着剤層Cが形成さ
れており、小孔11から落下した導電性フィラーFはこ
の接着剤層C上に均一に散布されていく。
【0016】なお、付着性の強い導電性フィラーを使用
する場合には、フィラーの散布点の近傍に振動子(例え
ば、超音波振動機)を設けて、回転ロール9への付着を
防止することも有効である。このように、本実施例にお
いては、小孔11は回転ロール9のロール表面9aに、
上記した配列規則をもって穿設されているので、この回
転ロール9の回転数を所定の値に制御し、且つ鋼板S2
の走行速度も所定の速度に制御することにより、導電性
フィラーFを所定の密度で鋼板S2上に散布することが
可能となる。特に、回転ロール9の回転速度、及び小孔
11の長手方向における間隔を、上記範囲内で任意に組
み合わせることにより、良好な散布密度を達成すること
ができる。
【0017】なお、本実施例においては、小孔11の形
状を単純な円筒形としたが、必ずしもこの形状に限られ
ることなく、例えば、回転ロール9の回転方向に向かっ
て傾斜面を形成してもよく、また、その開口部の形状は
半円形や台形、または三角形といった多様な形状を選択
できることは言うまでもない。最後に、回転ロール9の
周速Vrと通板速度Vsを多様に変えて行った、接着強
度及びスポット溶接性の評価結果を表1に示す。同評価
実験に用いた回転ロール9の直径Dは400mmとし、
これに形成した小孔の長手方向の間隔を160μmと
し、円周方向の間隔を80μmとした。また、接着剤層
Cの厚さ(乾燥後)は25μm、使用した導電性フィラ
ーFの平均粒径は65μmであった。
【0018】
【表1】
【0019】上記の結果より、速度比γが小さいと、散
布密度が大きくなり、接着剤層Cと鋼板S1との接触面
積が小さくなって接着強度に劣ることとなるが、反対に
速度比γが大きいと散布密度が小さくなって両鋼板S
1,S2間の導電性が小さくなり、スポット溶接性に劣
ることがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属板上に粉粒体を均一に散布することができるととも
に、特に粉粒体たる導電性フィラーの散布密度を適当な
ものとして、接着強度及び導電性能の調和性に優れたラ
ミネート金属板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のライン構成概念図であ
る。
【図2】導電性フィラーの散布装置の斜視図である。
【図3】ロール表面の小孔の配列説明図である。
【図4】小孔の側断面形状を示す説明図である。 9 回転ロール 9a ロール表面 10 導電性フィラーの供給装置(粉粒体の供給
口) 11 小孔 S1,S2 鋼板 F 導電性フィラー(粉粒体) C 接着剤層 Xi
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−72546(JP,A) 特開 昭57−51453(JP,A) 特開 昭57−135073(JP,A) 特開 平2−139060(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 1/00 - 7/26 B32B 27/18 B32B 31/06 B05C 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体の直径の1.0 〜1.5 倍の大きさを
    有する多数の小孔を回転ロールのロール表面に穿設し、
    このロール表面に前記回転ロールの上方に設けた供給口
    から前記粉粒体を供給し、回転ロールの回転によって上
    面に接着剤層が形成されて走行する金属板上に、この粉
    粒体を散布するラミネート金属板の粉粒体散布方法にお
    いて、前記回転ロールの周速Vrと前記金属板の通板速
    度Vsが下記式を満足するように粉粒体を散布すること
    を特徴とするラミネート金属板の粉粒体散布方法。 Vs 80μm ≦ ── × b ≦ 4000μm Vr (b:回転ロールにおける小孔列の間隔を表す)
JP3001481A 1991-01-10 1991-01-10 ラミネート金属板の粉粒体散布方法 Expired - Lifetime JP2974793B2 (ja)

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JP4607465B2 (ja) * 2004-01-07 2011-01-05 ニチハ株式会社 装飾用粉粒状物散布装置、およびこの装置を用いた装飾用粉粒状物の散布方法。

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