JP2974626B2 - 皮剥具 - Google Patents

皮剥具

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JP2974626B2
JP2974626B2 JP8284963A JP28496396A JP2974626B2 JP 2974626 B2 JP2974626 B2 JP 2974626B2 JP 8284963 A JP8284963 A JP 8284963A JP 28496396 A JP28496396 A JP 28496396A JP 2974626 B2 JP2974626 B2 JP 2974626B2
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徹 米澤
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ASAHI TETSUKIN JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えばりんごや
なしのような球形果物の皮を剥くための皮剥具に関し、
さらに詳しくは球形果物を例えば8つ割り程度に分割し
た小割り片の芯部を切除するための押切刃を備えた皮剥
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
りんごやなし等の球形果物の皮を剥く場合は、一般に包
丁(果物ナイフ)を使用し、その刃先を果物の表皮部分
に切り入れた状態で親指を表皮に添えながら果物を回転
させていくことにより、果物の皮を順次周方向に剥くよ
うにしている。そして、皮剥きした球形果物は、包丁で
8つ割り等の小割り片に分割されるが、この小割り片に
は芯部があり、この芯部を除去する必要がある。
【0003】ところで、この小割り片の芯部は、従来で
は包丁で左右各側から切り込んで切除するようにしてい
たが、この場合は、切り込み時の力加減が難しく、深く
切り込み過ぎると、芯部を必要以上に除去したり小割り
片が割れたりするほか、包丁で手を傷つけるおそれがあ
った。
【0004】本願発明は、1つのもので、球形果物の皮
剥きができるとともに、皮剥き後に8つ割り程度に分割
した小割り片の芯部を簡単に除去し得るようにした皮剥
具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0006】即ち、本願発明は、持ち手部の先端側に皮
剥刃を取付けた皮剥具において、持ち手部の基端部に、
球形果物を分割した小割り片の芯部を押し切るための押
切刃を取付けて構成している。
【0007】押切刃は、例えばステンレス鋼板製で適宜
の幅を有し、且つ幅方向に湾曲させたものが好ましい。
又、押切刃の先端刃先は、若干傾斜させてもよい。
【0008】又、押切刃の外側には、カバー体を取付け
ることができるが、このカバー体は、持ち手部に対して
スライド式のものでも、着脱式のものでもよい。
【0009】そして、本願発明の皮剥具は、持ち手部を
持って皮剥刃で球形果物の表皮を剥くことができるとと
もに、剥かれた球形果物を分割した後、その小割り片の
芯部の外側近傍位置を上方から押し切ることで、該芯部
を切除できるようになっている。このように押切刃で小
割り片の芯部を押し切るようにすると、小割り片に対し
て押切刃の押し切り方向延長線上に手を添える必要がな
くなって安全であり、且つ該芯部の除去作業が簡単とな
り、さらに該芯部を最小限の範囲で切除できるようにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図5に示す実施形態を説明
すると、この実施形態の皮剥具Xは、持ち手部1の先端
部に二又状の突出部2,2を形成して、該両突出部2,
2の各先端部間に皮剥刃3を取付けている。又、一方の
突出部2には、皮剥き時において球形果物Yの表面に接
触させる当て板4が形成されている。さらに、持ち手部
1の基端部(皮剥刃3の取付部とは反対側)には、図5
に示すように皮剥き後の果物の小割り片(例えば8つ割
り片)Y′の芯部Ybを切除するための押切刃5が設け
られている。
【0011】この実施形態では、持ち手部1と各突出部
2,2と当て板4とは、合成樹脂材料で一体成形してい
る。持ち手部1は、後述するように、かなりの幅(25
〜30mm)の押切刃5を取付ける関係上、30〜35mm
程度の幅を有している。又、この実施形態では、図1に
おいて右側の突出部2の長さを左側の突出部2の長さよ
り例えば5〜10mm程度長くしている。
【0012】皮剥刃3は、ステンレス製で50mm程度の
長さを有し、刃部31と当て材32との間に隙間33を
形成したものが使用されている。そして、この皮剥刃3
は、その両端の軸部3a,3aを各皮剥刃3の先端部に
形成した小孔に嵌入させて取付けている。尚、この皮剥
刃3は、若干角度範囲で回転するようになっており、球
形果物Yの表面に対して持ち手部1を多少角度変化させ
たときでも、皮剥刃3の刃部31が適正状態で球形果物
表面に接触するようになっている。又、この皮剥刃3
は、図1に示すように、その軸線Mが持ち手部1の軸方
向線Lと直交する方向に対して当て板4側の皮剥刃端部
が前方に位置するように若干角度(軸方向線Lの直交方
向から例えば5〜10°)だけ傾斜させている。
【0013】皮剥き後の球形果物Yは、図5に示すよう
に包丁で8つ割り程度小割り片Y′に分割されるが、こ
の小割り片Y′には、芯部Ybがある。この芯部Yb
は、食する前に除去されるが、この皮剥具Xには、該芯
部Ybを除去するための押切刃5が設けられている。
【0014】この押切刃5は、厚さが0.5〜1mm、幅が
25〜30mm程度のステンレス鋼板製で、持ち手部1の
基端から20mm程度外方に突出させた状態で取付けてい
る。又、この押切刃5は、幅方向に若干湾曲させ、さら
に先端刃先部分を若干傾斜させている。尚、この押切刃
5は、持ち手部1を成形するときに同時に取付けられ
る。
【0015】持ち手部1の外周には、押切刃5の不使用
時に該押切刃5の外側をガードするカバー体6が持ち手
部1に対してスライド自在に設けられている。即ち、こ
のカバー体6は、図1に実線図示した後退位置と、図1
に鎖線図示(符号6′)した突出位置との間で出没し得
るようになっている。又、このカバー体6は、上記後退
位置と突出位置とでそれぞれ凹凸嵌合等の手段で仮停止
させ得るようにしている。尚、他の実施形態では、この
カバー体6を持ち手部1又は押切刃5に対して着脱式に
取付けて、押切刃5の使用時に該カバー体6を取り外す
ようにしてもよい。
【0016】そして、押切刃5は、図5に示すように該
押切刃5を露出させた状態で、皮剥き済みの球形果物を
8つ割り程度に分割した小割り片Y′の上方から、その
芯部Ybの外側近傍位置(符号Cの位置)に、位置をず
らせながら2〜3回押し込むことで、該芯部Ybを切除
し得るようになっている。
【0017】当て板4は、球形果物Yの皮剥き時におい
て、皮剥具を球形果物Yの表面に沿って移動させるとき
のガイドとなるものであり、一方の突出部(図1の右側
突出部)2に一体成形されている。この当て板4は、図
示例では、厚さが0.5〜1mm、幅が20〜30mm、長さ
が40〜60mm程度の薄板で形成され、撓曲可能な弾性
を有している。又、この当て板4は、自然状態において
皮剥刃3の長さ方向に対して100〜110°程度の角
度をもって外向きに延出させているが、球形果物Yの表
面の曲面が緩やかな(球形果物Yの大きさが大きい)も
のでは、当て板4を外側に撓ませることによって、例え
ば皮剥刃3に対して角度160°程度まで開くことがで
きるようになっている。尚、この当て板4は、突出部2
に対して別部材のものを取付けることもできる。
【0018】両突出部2,2間には、使用状態における
皮剥刃3の外方側に鏡7が取付けられている。この鏡7
は、図3に示すように、皮剥き作業時において、皮剥刃
3による皮剥き部分を写して、その写した皮剥き部分を
持ち手部1と球形果物Yとの隙間から見ることができる
ようにするためのものである。
【0019】尚、図示例の皮剥具Xでは、右利き用に製
作されているが、左利き用に製作する場合は、皮剥刃3
の傾斜方向及び当て板4を取付け位置を逆にするとよ
い。
【0020】この実施形態の皮剥具Xは、次のようにし
て使用される。まず、りんごやなしのような球形果物Y
を皮剥きするには、図2〜図4に示すように、右手で持
ち手部1を握り、親指Fを当て板4上に載せる。そし
て、左手で球形果物Yの底部を持ち、図4に示すように
当て板4を球形果物Yの上面中心部付近に当てがった状
態で、皮剥刃3を球形果物Yの表皮部分に当てながら、
球形果物Yを回転させていく。尚、図4には、皮剥具X
の大きさに比して、球形果物Yを誇大表示しているが、
このように球形果物Yが大きいものでは、表面の曲面が
緩やかになっており、当て板4を符号4′で示す自然状
態からかなり外方に撓ませている。このように、当て板
4に弾性を持たせておくと、大きい球形果物Y(曲面が
緩やか)であっても、該当て板4を適度に撓ませること
で、皮剥刃3の適正位置(長さ方向のほぼ中央部)を球
形果物Y表面に接触させることができる。
【0021】そして、皮剥刃3を球形果物Yの表皮部分
に当てながら球形果物Yを回転させていくと、当て板4
と皮剥刃3との2箇所で球形果物表面に接触しているの
で、この皮剥具Xが左右にこねなくなり、安定した状態
で皮剥き作業が行える。又、当て板4部分に親指Fを当
てがっているので、皮剥刃3に対する表皮側への押付け
力を一定にすることができ、該皮剥刃3が不用意に深く
食い込んだり、逆に表皮上を滑ったりすることがなくな
り、皮Yaを一定厚さの帯状に連続して剥くことができ
る。
【0022】又、皮剥き時において、皮剥刃3を進行方
向に対して傾斜させているので、従来のように皮剥刃3
が移動方向に対して直交方向に向く姿勢の場合よりも切
断作用が良好となる。
【0023】さらに、球形果物Yを1周以上を剥いた時
点では、剥いた部分と表皮の部分との境界が皮剥刃3付
近において外部から見えにくくなって、剥き残りが出る
ことがあるが、その場合には、図3に示すように、持ち
手部1と球形果物Yとの間の隙間から鏡7を覗き込む
と、該鏡7に皮剥き部分が写っているので、皮剥き作業
をしながら上記境界を確認することができ、皮剥き位置
を修正しながら行える。そして、球形果物Yの表皮を順
次周方向に剥きながら、皮剥具を符号X′で示すように
下方に降ろしていき、球形果物Yのほぼ全表面の皮剥き
を完了させる。このようにして皮剥きされた球形果物Y
は、包丁で8つ割り等の小割り片Y′に分割されるが、
この小割り片Y′には、図5に示すように芯部Ybがあ
り、この芯部Ybを除去する必要がある。ところで、小
割り片Y′の芯部Ybは、従来では包丁で左右各側から
切り込んで切除するようにしていたが、この場合は、切
り込み時の力加減が難しく、深く切り込み過ぎると、芯
部Ybを必要以上に除去したり小割り片Y′が割れたり
するほか、包丁で手を傷つけるおそれがあった。
【0024】ところが、この皮剥具Xでは、押切刃5に
より、次のようにして芯部Ybを除去できる。即ち、こ
の実施形態の皮剥具Xは、皮剥き時には押切刃5をカバ
ー体6でガードしているが、芯部Ybの除去時には、カ
バー体6を図1に実線図示するように皮剥刃側にスライ
ドさせて押切刃5を露出させる。そして、図5に示すよ
うに該押切刃5で小割り片Y′の芯部Ybの外側近傍位
置(符号Cの位置)を上方から、位置をずらしながら2
〜3回押し切ることで、該芯部Ybを切除できる。この
ように押切刃5で芯部Ybを押し切るようにすると、小
割り片Y′に対して押切刃5の押し切り方向延長線上に
手を添える必要がなくなって安全であり、且つ該芯部Y
bの除去作業が簡単となり、さらに該芯部Ybを最小限
の範囲で切除できる。又、押切刃5を幅方向に湾曲させ
ていると、図5に示すように小割り片Y′の芯部Ybの
切除予定位置C部分に沿って刃物を進入させることがで
き、食用部分を余分に切除しなくなる。
【0025】
【発明の効果】本願請求項1の発明の皮剥具では、球形
果物Yの表皮を皮剥刃3で剥くことができるとともに、
その剥いた球形果物Yを分割して小割り片Y′としたと
きに、押切刃5で小割り片Y′の芯部Ybを除去できる
ようになっている。従って、1つの皮剥具で球形果物の
皮剥き作業と小割り片Y′の芯部Ybの除去作業とが行
え、使い勝手の良好な皮剥具を提供できるという効果が
ある。
【0026】又、このように、押切刃5で芯部Ybを押
し切るようにすると、小割り片Y′に対して押切刃5の
押し切り方向延長線上に手を添える必要がなくなって安
全であり、且つ該芯部Ybの除去作業が簡単となり、さ
らに該芯部Ybを最小限の範囲で切除できるという効果
がある。
【0027】又、本願請求項2の発明では、請求項1の
皮剥具において、押切刃5を幅方向に湾曲させているの
で、小割り片Y′の芯部Ybの切除予定位置C部分に沿
って刃物を進入させることができ、食用部分を余分に切
除しなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる皮剥具の正面図で
ある。
【図2】図1の皮剥具の使用状態説明図である。
【図3】図2のII−II断面図である。
【図4】図1の皮剥具における当て板の作用説明図であ
る。
【図5】図1の皮剥具における押切刃の使用説明図であ
る。
【符号の説明】
1は持ち手部、2は突出部、3は皮剥刃、4は当て板、
5は押切刃、6はカバー体、7は鏡、Yは球形果物、
Y′は小割り片、Ybは芯部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持ち手部(1)の先端側に皮剥刃(3)
    を取付けた皮剥具において、前記持ち手部(1)の基端
    部に、球形果物(Y)を分割した小割り片(Y′)の芯
    部(Yb)を押し切るための押切刃(5)を取付けたこ
    とを特徴とする皮剥具。
  2. 【請求項2】押切刃(5)は、適宜の幅を有し且つ幅方
    向に湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載の皮剥
    具。
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