JP2974189B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2974189B2 JP4076714A JP7671492A JP2974189B2 JP 2974189 B2 JP2974189 B2 JP 2974189B2 JP 4076714 A JP4076714 A JP 4076714A JP 7671492 A JP7671492 A JP 7671492A JP 2974189 B2 JP2974189 B2 JP 2974189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイオードの洩れ電流
を改善するための半導体装置の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光を電荷量に変換するフォトダイオード
において、異常な電荷の発生と消滅を抑えるためシリコ
ン基板表面の界面準位密度による悪影響を防ぐことが必
要である。そのためにシリコン基板に形成されたフォト
ダイオードの表面にフォトダイオードと反対導電型の正
孔蓄積層を形成している。正孔蓄積層によってフォトダ
イオード領域に生じる空乏層の伸びを抑え込み上記悪影
響を回避する方法が用いられている。このような従来方
法の構造を図5から図7を用いて説明をする。
【0003】P型シリコン基板1にチャネルストッパー
となるP型領域2を形成する。次にシリコン基板1上に
酸化膜あるいは窒化膜を含む酸化膜3が形成されてい
る。酸化膜3上にはフォトダイオードを形成する領域を
除いてマスク4が形成されている。次にリンイオンビー
ム5をシリコン基板1全面にわたって注入する。このよ
うにして比較的薄い濃度のN型不純物層6を形成する。
【0004】次に、図7に示すように、ボロンイオンビ
ーム7を注入する。これによってP型の正孔蓄積層8が
形成される。
【0005】この時、N型不純物層6の領域としてシリ
コン基板1表面と酸化膜3の界面をも取り込んで形成す
ると、その界面での界面準位によって異常電流が発生
し、フォトダイオードの特性劣化を起こす。これを防止
するためにP型の正孔蓄積層8がN型不純物層6の表面
に形成されている。すなわち動作時にN型不純物層6に
生じる空乏層がその界面にまで伸びないように、比較的
濃度の高いP型不純物濃度を持つ正孔蓄積層8を形成す
る。この正孔蓄積層8の不純物濃度は1017cm -3程度
を越えるボロン不純物が必要になる。このような不純物
濃度を得るためには、ボロン不純物のイオン注入量がか
なり多くなる。例えば膜厚100nmの酸化膜を通して
50keVの加速エネルギーで、1×1014cm-2近く
のドーズ量を必要とする。このように導入すると、その
注入によって生じる欠陥のレベルが高いために、それに
起因した漏れ電流が発生する。このような欠陥の影響を
抑えるために本来形成しようとする正孔蓄積層8が逆
に、そのためのイオンを導入することにより欠陥が生じ
てしまい十分な改善効果が得られなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたように
フォトダイオード内に発生する漏れ電流を抑えるために
は注入欠陥のレベルを抑え、しかもあるレベルの濃度と
深さを形成するという二つの問題を同時に満足すること
が必要になる。
【0007】本発明の目的は、注入欠陥のレベルを抑え
ることのできる最適の不純物濃度と深さを与える半導体
装置の製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み本発明
の半導体装置の製造方法は、半導体基板のP型領域に表
面からN型不純物を導入して、N型不純物層を形成する
工程と、前記N型不純物層の表面からP型不純物を少な
くとも二種類の加速エネルギーの条件でイオン注入し
て、前記P型不純物の濃度が表面で最も高く,深さ方向
に順次低減する分布の正孔蓄積層を形成する工程とを
なえたものである。詳しくは、前記P型不純物がボロン
で、注入条件を、前記N型不純物層の内部にピーク濃度
分布となる高加速エネルギーの第1の条件と、前記N型
不純物層の表面にピーク濃度分布となる低加速エネルギ
ーの第2の条件との二種類の加速エネルギーの条件に設
定して前記正孔蓄積層を形成する工程をそなえたもの
で、さらに詳しくは、前記二種類の加速エネルギーの条
件を、前記P型不純物の濃度分布のピーク濃度の位置が
前記半導体基板上に形成された絶縁膜と前記半導体基板
との界面より深くなる第1の条件と、前記P型不純物の
濃度分布のピーク濃度の位置が前記絶縁膜と前記半導体
基板との界面あるいは前記絶縁膜内となる第2の条件と
に設定したものである。
【0009】
【作用】P型半導体基板、例えばP型シリコン基板ある
いはPウエルの中にフォトダイオードとなるN型不純物
層を形成した後、そのN型不純物層内にP型不純物を導
して、正孔蓄積層となるP型不純物層を形成するが、
この時、型不純物であるボロンのイオン注入を二種類
注入条件で行う。一つは上記シリコン基板上に形成さ
れた絶縁膜に対して投影飛程が十分大きくなる注入条件
を用いてボロンの注入を行う。つまり深さ方向に欠陥を
少なくした状態で、不純物を注入する。他の一つの注入
では上記シリコン基板上に形成された絶縁膜の厚さに比
べて投影飛程がほぼ同じかあるいは小さくなる条件でボ
ロンの注入を行う。つまりシリコン基板の表面側の濃度
を上昇せしめる。以上の注入方法によって、シリコン基
板表面でのボロン濃度を高く保って形成できる。しか
も、接合深さをある程度深く形成することができ、フォ
トダイオードからの正孔蓄積層の空乏層の広がりが表面
付近の高濃度の欠陥層にまで達することを抑制し、漏れ
電流を低減することができる。
【0010】
【実施例】図1、図2は本発明の実施例における工程断
面図を示すものである。
【0011】図1において、P型シリコン基板またはP
型のウェルを有するシリコン基板1に、チャネルストッ
パーとなるP型領域2を形成する。
【0012】次にシリコン基板1上に酸化膜あるいは窒
化膜を含む酸化膜3が形成されている。ここでは膜厚1
00nmのシリコン酸化膜を用いた。
【0013】酸化膜3上にはフォトダイオードを形成す
る領域を除いてマスク4が形成されている。
【0014】次にリンイオンビーム5をシリコン基板1
全面にわたって注入する。このようにして比較的薄い濃
度のN型不純物層6を形成する。
【0015】ここでリンイオンビーム5は加速エネルギ
ー150keV、ドーズ量2×10 12cm-2で注入す
る。
【0016】この後、1100℃の熱処理を加え、リン
を熱拡散させて深さ2μm程度のダイオードを形成す
る。
【0017】次に、図2に示すように、ボロンイオンビ
ーム7を注入する。これによってP型の正孔蓄積層8が
形成される。
【0018】ここでボロンイオンビーム7の注入条件
は、第1の条件として、40keVの加速エネルギー
で、ドーズ量2×10 14 cm-2のイオン注入を行い、
さらにこの上から、第2の条件として、20keVの加
速エネルギーで、ドーズ量×1014cm-2 イオン
注入を行う。
【0019】この方法で作製された正孔蓄積層のボロン
の深さ分布を図3に示す。横軸は酸化膜3表面からの深
さ、縦軸にボロン不純物の不純物濃度を示す。破線は従
来技術で1回のイオン注入を行った場合、実線は本実施
例の方法で行った場合を示す。本実施例では表面の濃度
が高く深くまで分布している。従来技術と比べると、従
来はシリコン基板1内部にボロン不純物の不純物濃度が
最大となる点が存在している。
【0020】またこの時、この注入によって導入される
欠陥量をモンテカルロシミュレーションで求めた結果に
ついて図4に示す。
【0021】横軸は、酸化膜3表面からの深さを示す。
縦軸にボロン不純物の導入に伴いシリコン基板1のシリ
コンが変位した量を示す変位シリコン密度を示す。破線
は従来技術で1回のイオン注入を行った場合、実線は本
実施例の方法で行った場合を示す。
【0022】変位シリコン密度を調べることで欠陥に相
当する濃度の深さプロファイルを知ることができる。
【0023】これより必要量の表面濃度と深さ方向の量
を十分とるためには、従来では深い部分に多量の欠陥を
形成することになる。これによって漏れ電流が増大す
る。
【0024】この結果からもボロン不純物を導入するこ
とで生じる欠陥量は、従来と比べて半分以下の欠陥量と
なる。欠陥量が小さいことは、半導体装置の長期に渡る
優れた信頼性を確保できる点で有利である。
【0025】図5に従来技術と本実施例とで形成したダ
イオードの歩留りを示す。この歩留りは、漏れ電流が生
じたダイオードを不良と見なした時の歩留りである。
【0026】白丸はフォトダイオードに5ボルトの電圧
を印加した場合の歩留りを、黒丸は20ボルトの電圧を
印加した場合の歩留りを示す。
【0027】この結果より本実施例において形成した試
料では漏れ電流における歩留りが著しく改善されてい
る。
【0028】この時、また注入の加速エネルギーはさら
に多くの種類を用いても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の結果に示すようにシリコンと酸化
膜の界面付近の濃度を上昇するための注入と深さ方向に
距離を稼ぐための注入を組合せることによって著しい改
善ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の工程断面図
【図2】本発明の製造方法の工程断面図
【図3】深さ方向のボロン不純物の不純物濃度分布を示
す図
【図4】深さ方向の変位シリコン密度の分布を示す図
【図5】ダイオードの漏れ電流に関する歩留りを示す図
【図6】従来の製造方法の工程断面図
【図7】従来の製造方法の工程断面図
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 P型領域 3 酸化膜 4 マスク 5 リンイオンビーム 6 N型不純物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−278883(JP,A) 特開 平2−278882(JP,A) 特開 平3−203382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板のP型領域に表面からN型不
    純物を導入して、N型不純物層を形成する工程と、前記
    N型不純物層の表面からP型不純物を少なくとも二種類
    の加速エネルギーの条件でイオン注入して、前記P型不
    純物の濃度が表面で最も高く,深さ方向に順次低減する
    分布の正孔蓄積層を形成する工程とをそなえたことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記P型不純物がボロンで、前記N型不
    純物層の内部にピーク濃度分布となる高加速エネルギー
    の第1の条件と、前記N型不純物層の表面にピーク濃度
    分布となる低加速エネルギーの第2の条件との二種類の
    加速エネルギーの条件に設定して前記正孔蓄積層を形成
    する工程をそなえたことを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記二種類の加速エネルギーの条件を
    前記P型不純物の濃度分布のピーク濃度の位置が前記半
    導体基板上に形成された絶縁膜と前記半導体基板の界
    面より深くなる第1の条件と、前記P型不純物の濃度分
    布のピーク濃度の位置が前記絶縁膜と前記半導体基板
    の界面あるいは前記絶縁膜内となる第2の条件とに設定
    したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
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