JP2000260778A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000260778A
JP2000260778A JP6458299A JP6458299A JP2000260778A JP 2000260778 A JP2000260778 A JP 2000260778A JP 6458299 A JP6458299 A JP 6458299A JP 6458299 A JP6458299 A JP 6458299A JP 2000260778 A JP2000260778 A JP 2000260778A
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Shinichi Umekawa
真一 梅川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パワーダイオード、IGBT、縦型MOSFE
Tなどのスイッチング動作時のノイズ低減を図るととも
にオン電圧の悪化を防止する。 【解決手段】N型の第1の領域10からなる半導体基板
の第1の主面より所定の深さに半導体基板より高濃度を
有するN型の第2の領域11を拡散により形成する工程
と、半導体基板の第1の主面とは反対側の第2の主面か
ら第1の領域内に所定の深さにP型の第3の領域12を
イオン注入により形成する工程と、第3の領域上に第1
の電極14を形成する工程と、第2の領域を所定の厚さ
に削る工程と、第2の領域内に所定の深さに第2の領域
より高濃度を有するN型の第4の領域15を形成する工
程と、第4の領域上に第2の電極16を形成する工程と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に係り、特にパワー半導体装置の基板構造
およびその形成方法に関するもので、例えばパワーダイ
オード、IGBT(絶縁ゲート型バイポートランジス
タ)、縦型MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ)などに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイオードのスイッチング動作時
のノイズ低減策としては、ウェーハをN- /N+ 構造と
してN- /N+ 間の不純物濃度プロファイルに緩やかな
傾斜を持たせることが有効であるが、オン電圧の悪化を
招く。このことについて、以下に詳述する。
【0003】図5は、従来のパワーダイオードの製造工
程を示している。
【0004】予めN- 基板(N- 層)50内にN+ 層5
1が拡散により形成されたN- /N+ 構造のウェーハを
用い、N- 層50の表層部に選択的にイオンの注入を行
ってP型のアノード領域52を形成する。
【0005】次に、アノード領域52を含むN- 層50
表面上の全面に絶縁膜53を形成し、この絶縁膜53に
アノード領域用のコンタクトホールを開口し、アノード
電極54を形成する。さらに、基板裏面(N+ 層51表
面)上にカソード電極55を形成する。
【0006】図6は、図5に示したように形成されたダ
イオードの基板内の縦方向の不純物濃度プロファイルを
示して入る。
【0007】このダイオードは、スイッチング動作時の
ノイズ低減策として、N- 層50とN+ 層51との間の
不純物濃度プロファイルが緩やかにされている。つま
り、図5に示したN- /N+ 構造のウェーハとして、N
- /N+ のプロファイルが緩やかなウェーハが採用され
ている。
【0008】このようにN- /N+ の不純物濃度プロフ
ァイルが緩やかであると、ダイオードのスイッチング動
作時に空乏層がN- /N+ 界面に到達した後でもN+ 層
51側に徐々に伸びていくことにより、ノイズ低減が可
能になる。
【0009】しかし、上記したような従来のダイオード
の構造は、耐圧が600V、1200Vクラスの素子で
は、N+ 層51が深く形成され、N- /N+ の不純物濃
度プロファイルが非常に緩やかになるので、N+ 層51
からN- 層50への電子の注入量が抑制され、ダイオー
ドのオン電圧の悪化を招いてしまう。
【0010】この対策として、N- /N+ 構造のウェー
ハのN+ 層51を浅くするために、薄いN- 基板内にN
+ 層を形成したウェーハを用いる場合には、ウェーハが
薄いので、アノード領域52を形成する工程が難しくな
る。
【0011】また、ダイオードのスイッチング動作時の
ノイズを低減するために、エピタキシャル成長によりN
- /N+ /N++構造を形成したウェーハを採用する場合
があるが、ウェーハコストが非常に高くなり、ダイオー
ドの製造コストが高くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ダイオードは、スイッチング動作時のノイズ低減策とし
て、カソード領域のN- 層とN+ 層との間の不純物濃度
プロファイルが緩やかなN- /N+ 構造のウェーハが採
用されているが、高耐圧素子では不純物濃度プロファイ
ルが非常に緩やかになり、N+ 層からN- 層への電子の
注入量が抑制され、ダイオードのオン電圧の悪化を招い
てしまうという問題があった。
【0013】また、N- /N+ 構造のウェーハのN+ 層
を浅くするために、薄いN- 基板内にN+ 層を形成した
ウェーハを用いる場合には、ウェーハが薄いので、アノ
ード領域を形成する工程が難しくなるという問題があっ
た。
【0014】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、パワーダイオード、IGBT、縦型MOSF
ETなどのスイッチング動作時のノイズ低減を図るとと
もにオン電圧の悪化を防止し得る半導体装置およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、第1導電型の半導体基板からなる第1の領域と、
半導体基板の第1の主面より所定の深さに形成されて所
定の厚さに削られてなり、前記第1の領域より高濃度を
有する第1導電型の第2の領域と、前記半導体基板の前
記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の領
域内に所定の深さに形成された第2導電型の第3の領域
と、前記第3の領域内にコンタクトするように形成され
た第1の電極と、前記第2の領域内に所定の深さに形成
され、前記第2の領域より高濃度を有する第1導電型の
第4の領域と、前記第4の領域上に形成された第2の電
極とを具備することを特徴とする。
【0016】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
第1導電型の第1の領域からなる半導体基板の第1の主
面より所定の深さに前記半導体基板より高濃度を有する
第1導電型の第2の領域を拡散により形成する工程と、
前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
3の領域を形成する工程と、前記第3の領域上に第1の
電極を形成する工程と、前記第2の領域を所定の厚さに
削る工程と、前記第2の領域内に所定の深さに前記第2
の領域より高濃度を有する第1導電型の第4の領域を形
成する工程と、前記第4の領域上に第2の電極を形成す
る工程とを具備することを特徴とする。
【0017】本発明の第2の半導体装置は、第1導電型
の半導体基板からなる第1の領域と、半導体基板の第1
の主面より所定の深さに形成されて所定の厚さに削られ
てなり、前記第1の領域より高濃度を有する第1導電型
の第2の領域と、前記半導体基板の前記第1の主面とは
反対側の第2の主面から前記第1の領域内に所定の深さ
に形成された第2導電型の第3の領域と、前記第3の領
域内に所定の深さに形成された第1導電型の第4の領域
と、前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第
1の領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶
縁膜上に形成された制御電極と、前記第4の領域内の少
なくとも一部および前記第3の領域にコンタクトするよ
うに形成された第1の電極と、前記第2の領域内に所定
の深さに形成された第2導電型の第5の領域と、前記第
5の領域上に形成された第2の電極とを具備することを
特徴とする。
【0018】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
第1導電型の第1の領域からなる半導体基板の第1の主
面より所定の深さに前記半導体基板より高濃度を有する
第1導電型の第2の領域を拡散により形成する工程と、
前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
3の領域を形成する工程と、前記第3の領域内の少なく
とも一部上および前記第1の領域上にゲート絶縁膜を形
成する工程と、前記第3の領域内に所定の深さに第1導
電型の第4の領域を形成する工程と、前記第3の領域内
の少なくとも一部および前記第3の領域にコンタクトす
るように第1の電極を形成する工程と、前記第2の領域
を所定の厚さに削る工程と、前記第2の領域内に所定の
深さに前記第2導電型の第5の領域を形成する工程と、
前記第5の領域上に第2の電極を形成する工程とを具備
することを特徴とする。
【0019】本発明の第3の半導体装置は、第1導電型
の半導体基板からなる第1の領域と、半導体基板の第1
の主面より所定の深さに形成されて所定の厚さに削られ
てなり、前記第1の領域より高濃度を有する第1導電型
の第2の領域と、前記半導体基板の前記第1の主面とは
反対側の第2の主面から前記第1の領域内に所定の深さ
に形成された第2導電型の第3の領域と、前記第3の領
域内に所定の深さに形成された第1導電型の第4の領域
と、前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第
1の領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶
縁膜上に形成された制御電極と、前記第4の領域内の少
なくとも一部および前記第3の領域にコンタクトするよ
うに形成された第1の電極と、前記第2の領域内に所定
の深さに形成され、前記第2の領域より高濃度を有する
第1導電型の第5の領域と、前記第5の領域上に形成さ
れた第2の電極とを具備することを特徴とする。
【0020】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
第1導電型の第1の領域からなる半導体基板の第1の主
面より所定の深さに前記半導体基板より高濃度を有する
第1導電型の第2の領域を拡散により形成する工程と、
前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
3の領域を形成する工程と、前記第3の領域内の少なく
とも一部上および前記第1の領域上にゲート絶縁膜を形
成する工程と、前記第3の領域内に所定の深さに第1導
電型の第4の領域を形成する工程と、前記第3の領域内
の少なくとも一部および前記第3の領域の少なくとも一
部にコンタクトするように第1の電極を形成する工程
と、前記第2の領域を所定の厚さに削る工程と、前記第
2の領域内に所定の深さに前記第2の領域より高濃度を
有する第1導電型の第5の領域を形成する工程と、前記
第5の領域上に第2の電極を形成する工程とを具備する
ことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0022】<第1の実施の形態>図1は、本発明の半
導体装置の第1の実施の形態に係るパワーダイオードの
製造工程を示している。
【0023】予めN- 基板(N- 層)10内にN+ 層1
1が拡散により形成されたN- /N+ 構造のウェーハを
用意する。次に、N- 層10の表層部に選択的にイオン
注入を行ってP型のアノード領域12を形成する。
【0024】次に、アノード領域12を含むN- 層10
表面上の全面に絶縁膜13を形成し、この絶縁膜13に
アノード領域用のコンタクトホールを開口し、アノード
電極14を形成する。
【0025】次に、パワーダイオードの必要な耐圧が得
られる最低の厚さまでN+ 層11を研磨する。次に、基
板裏面(N+ 層11表面)からN+ 層11内に高濃度の
リン、砒素等のN型不純物をイオン注入した後、不純物
が活性化する程度の温度、時間で熱処理を施すことによ
り、N+ 層11内に高濃度のN++層15を形成する。
【0026】この後、パワーダイオードとして完成する
ために、基板裏面(N++層15表面)上にカソード電極
16を形成する。
【0027】図2は、図1に示したように形成されたパ
ワーダイオードにおけるアノード領域14およびカソー
ド領域16の不純物濃度のプロファイルの一例を示す。
【0028】図2において、N- /N+ 界面の濃度プロ
ファイルは緩やかであるが、N+ 層11表面側のN++層
15内の不純物濃度プロファイルは非常に急峻である。
【0029】このようにN- /N+ 界面の濃度プロファ
イルが緩やかであるので、スイッチング動作時に空乏層
がN- 層10からN+ 層11に達した後、緩ややかにN
+ 層11に伸びていくようになり、スイッチング動作時
のノイズの低減を図ることが可能になる。
【0030】また、スイッチング動作時のノイズ低減に
有効なN+ 層11が薄く形成されており、このN+ 層1
1表面側にN++層15が形成されているので、N++層1
5からN- 層10への電子の注入量も従来に比べて大き
くなり、パワーダイオードのオン電圧の増加を招かない
で済む。
【0031】さらに、ウェーハが厚い状態でN- 層10
の表層部に選択的にアノード領域12が形成されるの
で、従来と同じ製造装置、方法でアノード領域12を形
成することができ、製造プロセスの難易度があまり上昇
しないで済む。
【0032】また、ウェーハとして、拡散により形成さ
れたN- /N+ /N++構造のウェーハを使用するので、
ウェーハコストが抑えられ、パワーダイオードを安価に
製造することが可能となる。また、電子線照射等のライ
フタイムコントロールを行うことにより、スイッチング
タイムを制御することが可能である。
【0033】上記第1の実施の形態に係るパワーダイオ
ードの製造方法は、N- /N+ 構造の拡散ウェーハを使
用し、N- 層10の表層部に選択的にP型のアノード領
域12を形成した後、N+ 層11を所定の厚さに削り、
その後、N+ 層11内に高濃度のN++層15を形成し、
その後、所望のデバイスとして完成するための所定の工
程を実施することを特徴とするものである。
【0034】このような製造方法により製造されたパワ
ーダイオードは、拡散により形成されたN- /N+ /N
++構造の基板と、N- 層10の表層部に選択的に形成さ
れたP型のアノード領域12とを具備することを特徴と
する。
【0035】即ち、上記第1の実施の形態に係るパワー
ダイオードの構成は、発明の本質に着目して表現する
と、第1導電型の半導体基板からなる第1の領域と、前
記半導体基板の第1の主面より所定の深さに形成されて
所定の厚さに削られてなり、前記第1の領域より高濃度
を有する第1導電型の第2の領域と、前記半導体基板の
前記第1の主面とは反対側の第2の主面から前記第1の
領域内に所定の深さに形成された第2導電型の第3の領
域と、前記第3の領域内にコンタクトするように形成さ
れた第1の電極と、前記第2の領域内に所定の深さに形
成され、前記第2の領域より高濃度を有する第1導電型
の第4の領域と、前記第4の領域上に形成された第2の
電極とを具備することを特徴とするものである。
【0036】また、上記第1の実施の形態に係るパワー
ダイオードの製造方法は、発明の本質に着目して表現す
ると、第1導電型の第1の領域からなる半導体基板の第
1の主面より所定の深さに前記半導体基板より高濃度を
有する第1導電型の第2の領域を拡散により形成する工
程と、前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第
2の主面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電
型の第3の領域をイオン注入により形成する工程と、前
記第3の領域上に第1の電極を形成する工程と、前記第
2の領域を所定の厚さに削る工程と、前記第2の領域内
に所定の深さに前記第2の領域より高濃度を有する第1
導電型の第4の領域を形成する工程と、前記第4の領域
上に第2の電極を形成する工程とを具備することを特徴
とするものである。
【0037】<第2の実施の形態>図3は、本発明の半
導体装置の第2の実施の形態に係るIGBTの断面構造
を示している。
【0038】このIGBTの製造は、図1に示したパワ
ーダイオードの製造工程に準じて行う。即ち、まず、N
- 基板(N- 層)30内にN+ 層31が拡散により形成
されたN- /N+ 構造のウェーハを使用し、N- 層30
の表層部に選択的にイオン注入を行ってP型のベース領
域32を形成する。
【0039】そして、従来と同様の工程により、ベース
領域32を含むN- 層30表面上の一部にゲート絶縁膜
33およびゲート電極(制御電極)34を形成し、前記
ベース領域32の表層部の一部にN+ 型のソース領域3
5を形成し、さらに、層間絶縁膜36を形成してコンタ
クトホールを開口し、ソース領域35の一部およびベー
ス領域32上にコンタクトするエミッタ電極37を形成
する。
【0040】次に、IGBTの必要な耐圧が得られる最
低の厚さまでN+ 層31を研磨した後、基板裏面(N+
層31表面)からN+ 層31内にボロン等のP型不純物
をイオン注入した後、不純物が活性化する程度の温度、
時間で熱処理を施すことにより、N+ 層31内にP+ 層
38を形成する。この後、IGBTとして完成するため
に、基板裏面(P+ 層38表面)上にコレクタ電極39
を形成する。
【0041】なお、前記P+ 層38は、N+ 層31内の
全面に形成してもよいが、ストライプ状あるいはメッシ
ュ状のパターンとなるように形成してもよい。
【0042】従来のIGBTの製造方法は、エピタキシ
ャル成長によりN- /N+ /P+ 構造を形成したウェー
ハを使用しており、ウェーハコストが高く、IGBTの
製造コストが高くなるが、上記第2の実施の形態に係る
IGBTの製造方法は、N-/N+ /P+ 構造の拡散ウ
ェーハを使用することにより、安価に製造することがで
きる。
【0043】また、上記第2の実施の形態に係るIGB
Tは、第1の実施の形態に係るパワーダイオードと同様
に、電子線照射等のライフタイムコントロールを行うこ
とにより、スイッチングタイムを制御することが可能で
ある。
【0044】<第3の実施の形態>図4は、本発明の半
導体装置の第3の実施の形態に係る縦型MOSFETの
断面構造を示している。
【0045】この縦型MOSFETの製造は、図1を参
照して前述したパワーダイオードの製造工程に準じて行
う。即ち、まず、N- 基板(N- 層)40内にN+ 層4
1が拡散により形成されたN- /N+ 構造のウェーハを
使用し、N- 層40の表層部に選択的にイオン注入を行
ってP型のベース領域42を形成する。
【0046】そして、従来と同様の工程により、ベース
領域42を含むN- 層40表面上の一部にゲート絶縁膜
43およびゲート電極44を形成し、前記ベース領域4
2の表層部の一部にN+ 型のソース領域45を形成し、
さらに、層間絶縁膜46を形成してコンタクトホールを
開口し、ソース領域45の一部およびベース領域42に
コンタクトするソース電極47を形成する。
【0047】次に、IGBTの必要な耐圧が得られる最
低の厚さまでN+ 層41を研磨した後、基板裏面(N+
層41表面)からN+ 層41内に高濃度のリン、砒素等
のN型不純物をイオン注入した後、不純物が活性化する
程度の温度、時間で熱処理を施すことにより、N+ 層4
1内にN++層48を形成する。この後、縦型MOSFE
Tとして完成するために、基板裏面(N++層48表面)
上にドレイン電極49を形成する。
【0048】従来の縦型MOSFETの製造方法は、エ
ピタキシャル成長によりN- /N+/N++構造を形成し
たウェーハを使用しており、ウェーハコストが高く、縦
型MOSFETの製造コストが高くなるが、上記第3の
実施の形態に係る縦型MOSFETの製造方法は、N-
/N+ /N++構造の拡散ウェーハを使用することによ
り、安価に製造することができる。
【0049】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、パワー
ダイオード、IGBT、縦型MOSFETなどのスイッ
チング動作時のノイズ低減を図るとともにオン電圧の悪
化を防止し得る半導体装置およびその製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施の形態に係る
パワーダイオードの製造工程を示す断面図。
【図2】図1のパワーダイオードにおける基板内の縦方
向の不純物濃度のプロファイルの一例を示す図。
【図3】本発明の半導体装置の第2の実施の形態に係る
IGBTを示す断面図。
【図4】本発明の半導体装置の第3の実施の形態に係る
縦型MOSFETを示す断面図。
【図5】従来のパワーダイオードの製造工程を示す断面
図。
【図6】図5のパワーダイオードにおける基板内の縦方
向の不純物濃度のプロファイルを示す図。
【符号の説明】
10…N- 基板(N- 層)、 11…N+ 層、 12…アノード領域、 13…絶縁膜、 14…アノード電極、 15…N++層、 16…カソード電極。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板からなる第1の
    領域と、 半導体基板の第1の主面より所定の深さに形成されて所
    定の厚さに削られてなり、前記第1の領域より高濃度を
    有する第1導電型の第2の領域と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに形成された第2
    導電型の第3の領域と、 前記第3の領域内にコンタクトするように形成された第
    1の電極と、 前記第2の領域内に所定の深さに形成され、前記第2の
    領域より高濃度を有する第1導電型の第4の領域と、 前記第4の領域上に形成された第2の電極とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型の第1の領域からなる半導体
    基板の第1の主面より所定の深さに前記半導体基板より
    高濃度を有する第1導電型の第2の領域を拡散により形
    成する工程と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
    3の領域を形成する工程と、 前記第3の領域上に第1の電極を形成する工程と、 前記第2の領域を所定の厚さに削る工程と、 前記第2の領域内に所定の深さに前記第2の領域より高
    濃度を有する第1導電型の第4の領域を形成する工程
    と、 前記第4の領域上に第2の電極を形成する工程とを具備
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板からなる第1の
    領域と、 半導体基板の第1の主面より所定の深さに形成されて所
    定の厚さに削られてなり、前記第1の領域より高濃度を
    有する第1導電型の第2の領域と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに形成された第2
    導電型の第3の領域と、 前記第3の領域内に所定の深さに形成された第1導電型
    の第4の領域と、 前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第1の
    領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成された制御電極と、 前記第4の領域内の少なくとも一部および前記第3の領
    域にコンタクトするように形成された第1の電極と、 前記第2の領域内に所定の深さに形成された第2導電型
    の第5の領域と、 前記第5の領域上に形成された第2の電極とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型の第1の領域からなる半導体
    基板の第1の主面より所定の深さに前記半導体基板より
    高濃度を有する第1導電型の第2の領域を拡散により形
    成する工程と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
    3の領域を形成する工程と、 前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第1の
    領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の領域内に所定の深さに第1導電型の第4の領
    域を形成する工程と、前記第3の領域内の少なくとも一
    部および前記第3の領域にコンタクトするように第1の
    電極を形成する工程と、 前記第2の領域を所定の厚さに削る工程と、 前記第2の領域内に所定の深さに前記第2導電型の第5
    の領域を形成する工程と、 前記第5の領域上に第2の電極を形成する工程とを具備
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体基板からなる第1の
    領域と、 半導体基板の第1の主面より所定の深さに形成されて所
    定の厚さに削られてなり、前記第1の領域より高濃度を
    有する第1導電型の第2の領域と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに形成された第2
    導電型の第3の領域と、 前記第3の領域内に所定の深さに形成された第1導電型
    の第4の領域と、 前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第1の
    領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成された制御電極と、 前記第4の領域内の少なくとも一部および前記第3の領
    域にコンタクトするように形成された第1の電極と、 前記第2の領域内に所定の深さに形成され、前記第2の
    領域より高濃度を有する第1導電型の第5の領域と、 前記第5の領域上に形成された第2の電極とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1導電型の第1の領域からなる半導体
    基板の第1の主面より所定の深さに前記半導体基板より
    高濃度を有する第1導電型の第2の領域を拡散により形
    成する工程と、 前記半導体基板の前記第1の主面とは反対側の第2の主
    面から前記第1の領域内に所定の深さに第2導電型の第
    3の領域を形成する工程と、 前記第3の領域内の少なくとも一部上および前記第1の
    領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の領域内に所定の深さに第1導電型の第4の領
    域を形成する工程と、 前記第3の領域内の少なくとも一部および前記第3の領
    域の少なくとも一部にコンタクトするように第1の電極
    を形成する工程と、 前記第2の領域を所定の厚さに削る工程と、 前記第2の領域内に所定の深さに前記第2の領域より高
    濃度を有する第1導電型の第5の領域を形成する工程
    と、 前記第5の領域上に第2の電極を形成する工程とを具備
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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