JP2973697B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2973697B2
JP2973697B2 JP9402892A JP9402892A JP2973697B2 JP 2973697 B2 JP2973697 B2 JP 2973697B2 JP 9402892 A JP9402892 A JP 9402892A JP 9402892 A JP9402892 A JP 9402892A JP 2973697 B2 JP2973697 B2 JP 2973697B2
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和一 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱効率が良く、温度制御
を容易にした誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシーズヒータはヒータの熱容量や
ヒータから容器への熱伝導による熱応答が遅いという課
題に対して誘導加熱調理器は調理容器を直接加熱して熱
応答が早いのでシーズヒータに置き換わる新しい熱源と
して注目を浴びている。
【0003】以下に従来の誘導加熱調理器について説明
する。図7に示すように、調理器の本体1の外郭を兼ね
る天板2の下方で本体1内に配設された第1の加熱コイ
ル3および第2の加熱コイル4は、本体1内に配設され
た制御回路5によって出力がコントロールされる。本体
1の上部に載置されて使用される専用のプレート状の調
理容器(以下調理プレートという)7は外周フランジ9
の裏面に配設したリブ8によって本体1の外周上面部で
支えられている。また、調理プレート7の調理面の肉厚
はほぼ均一に形成されており、側面10および外周フラ
ンジ9もそれぞれほぼ均一な肉厚に形成されている。ま
た、2個の加熱コイル3,4はそれぞれ個別に出力設定
できるようになっている。図中の6は冷却ファンであ
る。
【0004】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下、その動作を説明する。例えば焼肉など比
較的高温で行う調理を開始するときには、調理プレート
7を天板2の上に置き、第1と第2の加熱コイル3と4
に最大出力を設定して調理プレート7の全面をいち早く
高温に立ち上げようとする。しかし、調理プレート7の
調理面,側面10および外周フランジ9はそれぞれほぼ
均一な肉厚に形成されているので、第1と第2の加熱コ
イル3と4によって調理プレート7の底面12で発生し
た熱は熱伝導によって調理プレート7の全体に伝わり、
調理プレート7の側面10および外周フランジ9に熱を
奪われ、調理プレート7の調理面の温度立ち上がりが遅
くなって調理プレート7の予熱時間が長くなり、一方、
側面10を介して外部に露出する外周フランジ9の温度
が上昇し使用中に触れると火傷を生じる恐れがあるとと
もに、熱を有効活用できなかった。また、本体1内には
2個の加熱コイルを配設しているので、個別に出力を設
定し、例えば半面を高温加熱とし他の半面を保温面とす
るようなとき、調理プレート7の底面12の高温側の熱
が保温側に伝わってしまい、半面それぞれに出力設定し
ても個別に温度を制御することが難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の構
成では、調理プレート7の予熱時間が長くかかるという
問題点、また外周フランジ9の温度が上昇し不安全であ
るという問題点、さらに複数の加熱コイル3,4に対応
した調理プレート7のそれぞれの加熱面の温度制御が困
難であるという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、調理プレートの予熱スピードを早くし、調理性能を
高めるとともに熱の有効活用ができ、また、複数の加熱
コイルのそれぞれに対応した調理プレートの加熱面の温
度制御を容易にできる誘導加熱調理器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、加熱コイルを内蔵した本体と、前記本体と
嵌合することにより位置決めされる調理容器を備え、前
記調理容器の底面には前記加熱コイルよりも外方に位置
した凹溝を形成した誘導加熱調理器とする。 また、独立
に制御可能な複数の加熱コイルを内蔵した本体と、前記
本体と嵌合することにより位置決めされ電磁誘導により
直接加熱される調理容器を備え、前記調理容器の底面の
隣接する前記加熱コイル間の境界に位置する部分に肉厚
の薄い凹溝を形成した誘導加熱調理器とする。
【0008】
【作用】この構成において、調理プレートの底面の外周
付近の凹溝の熱伝達面積が小さいので、側面や外周露出
面への熱伝導を低減することとなる。
【0009】また、調理プレートの底面の隣接する2個
の加熱コイルの境界に対応した調理プレート底部の凹溝
の熱伝達面積が小さいので、高出力の加熱コイル側の調
理プレートの底面で発生した熱は隣接した低出力の加熱
コイル側の調理プレートの底面には伝わりにくくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0011】本発明の実施例を示す図1,図3および図
5では、従来例と同一部品に同一番号を付して説明は省
略する。
【0012】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
について説明する。
【0013】図1および図2に示すように、本実施例の
特徴とするところは、前述従来の構成に、鉄鋳物製の調
理プレート11の底面12の外周部に外周部にそって形
設した凹溝13を付加したことにある。調理プレート1
1の凹溝13の部分の肉厚は薄いが他の部分の肉厚はほ
ぼ均一に形成されている。
【0014】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下、その動作を説明する。天板2の上に調理
プレート11を置き、調理のための予熱などのために加
熱を開始したとき、まず、調理プレート11の底面12
が加熱コイル3,4によって加熱されて温度が上昇し、
ついで、熱伝導によって側面10および外周フランジ9
の温度が順次上昇する。しかし、調理プレート11の調
理面範囲とほぼ一致する底面12には凹溝13が形設さ
れているので、この凹溝13で熱伝達面積が他の部分よ
り小さくなり、調理プレート11の底面12で発生した
熱は、その外側である側面10およびその外周フランジ
9には伝わりにくくなる。この結果、調理プレート11
の底面12で発生した熱を調理面である底面12に蓄
え、調理を直接行わない側面10や外周露出面である外
周フランジ9への熱伝導を低減し、調理プレート11の
予熱スピードを早くし調理時に必要な底面12の温度を
高温にして、調理性能を向上する一方、使用時に触れる
恐れのある外周フランジ9の温度の昇温を少なくして火
傷に対する安全性を改善し、かつ調理器自体が発生する
熱を有効活用できる。また、本実施例においては、外周
フランジ9の温度が低下されれば同時にその裏面に配し
たリブ8の温度も低下されるので、調理プレート11を
リブ8で支持する本体1の外郭上面の樹脂財の耐熱性を
低減することもできる。
【0015】なお、調理プレート11は鉄鋳物製に限る
ものではなく、アルミダイキャストの裏面に例えば鉄な
ど磁性金属を溶射などによって密着させたり他の材質の
金属板を機械的に取り付けたものであってもよい。
【0016】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0017】図3および図4に示すように、第1の実施
例の構成と異なるのは、調理プレート14の隣接する2
個の加熱コイル3と4の中間の境界に位置する底面12
の部分に肉厚を薄くした直線状の凹溝15を形設した点
である。
【0018】上記のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下、その動作を説明する。天板2の上に調理
プレート14を置き、第1の加熱コイル3を大出力とし
て調理を行い、第2の加熱コイル4を小出力として調理
終了した食材を置き保温する、例えばステーキ料理のよ
うな場合を考える。まず、第1の加熱コイル3を大出力
として調理プレート14の調理面側の予熱を行ったと
き、調理プレート14の底面12には凹溝15を相隣接
する2個の加熱コイル3と4の間に位置する部分に配し
ているので断面積が凹溝15の部分で小さくなってお
り、第1の加熱コイル3側に相対した調理プレート14
の底面12が高温になり、発生した熱が熱伝導により温
度の低い小出力とした第2の加熱コイル4側に相対した
調理プレート14の底面12に伝わるが、熱伝導経路が
途中で狭められているので底面12全体への熱拡散が抑
えられ、調理面である大出力とした第1の加熱コイル3
側の底面12をいち早く予熱することができる。また、
予熱終了後の調理時および保温時も、底面12の大出力
とした第1の加熱コイル3に相対した高温側と小出力と
した第2の加熱コイル4に相対した低温側の温度は同様
にして高温側から低温側への熱拡散を低減できるので、
それぞれ半面ごとに個別の温度設定が行いやすい。この
ようにして2個の加熱コイル3と4それぞれに対応した
調理プレート14の加熱面の熱が他の加熱面に影響を与
えにくくなり、複数の加熱コイル3,4のそれぞれに対
応した調理プレート14の加熱面の温度制御を容易にで
きる。
【0019】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0020】図5および図6に示すように、第1の実施
例の構成と異なるのは、調理プレート16の底面12に
その外周部にそって形設した肉厚の薄い第1の凹溝17
と、相隣接する2個の加熱コイル3と4の境界に位置す
る底面12の部分に形設した肉厚の薄い直線状の第2の
凹溝18を第1の凹溝17に連通させて設けた点であ
る。
【0021】以上の構成により、前述の第1の実施例の
効果と第2の実施例の効果を併せた効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明は、調理プレートの底面にその外周部にそって
形設した肉厚の薄い凹溝を備えた構成、また、相隣接す
る複数の加熱コイルの境界に位置する調理プレートの底
面に肉厚の薄い凹溝を備えた構成により、調理プレート
の予熱スピードを早くし、調理性能を高めるとともに熱
の有効活用ができ、また、複数の加熱コイルのそれぞれ
に対応した調理プレートの加熱面の温度制御を容易にで
きる優れた誘導加熱調理器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の誘導加熱調理器の要部
の概念を示した断面略図
【図2】同誘導加熱調理器の調理容器の底面図
【図3】本発明の第2の実施例の誘導加熱調理器の要部
の概念を示した断面略図
【図4】同誘導加熱調理器の調理容器の底面図
【図5】本発明の第3の実施例の誘導加熱調理器の要部
の概念を示した断面略図
【図6】同誘導加熱調理器の調理容器の底面図
【図7】従来の誘導加熱調理器の要部の概念を示した断
面略図
【符号の説明】
3 第1の加熱コイル 4 第2の加熱コイル 11 調理プレート(加熱容器) 13 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−258849(JP,A) 実開 昭59−104497(JP,U) 実開 昭53−49754(JP,U) 実開 昭61−1294(JP,U) 実開 昭59−155036(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルを内蔵した本体と、前記本体
    と嵌合することにより位置決めされる調理容器を備え、
    前記調理容器の底面には前記加熱コイルよりも外方に位
    置した凹溝を形成した誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 独立に制御可能な複数の加熱コイルを内
    蔵した本体と、前記本体と嵌合することにより位置決め
    され電磁誘導により直接加熱される調理容器を備え、前
    記調理容器の底面の隣接する前記加熱コイル間の境界に
    位置する部分に肉厚の薄い凹溝を形成した誘導加熱調理
    器。
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