JP2972419B2 - データベース運用制御方式 - Google Patents

データベース運用制御方式

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JP2972419B2 JP3335991A JP33599191A JP2972419B2 JP 2972419 B2 JP2972419 B2 JP 2972419B2 JP 3335991 A JP3335991 A JP 3335991A JP 33599191 A JP33599191 A JP 33599191A JP 2972419 B2 JP2972419 B2 JP 2972419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子計算機システムにお
けるオンラインデータベースの再編成処理を実現するた
めのデータベース運用制御方式に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来では、オンラインデータベースシス
テムにおいて、レコードの削除・追加・更新処理によっ
て、レコードの格納状態が変化し、レコードの関係付け
のための論理アドレスと、実際に格納されている物理ア
ドレスにずれが生じ、論理アドレス順の検索処理を物理
アドレス順に行えないために処理効率が悪くなる。処理
効率を良くするためには、再編成処理が必要となる。
【０００３】従来のデータベース運用制御方式の一例を
図３に示し説明する。この図１０において、２０はデー
タベースファイル（データベース）、２１は作業指示者
で、再編成を行う場合、この作業指示者２１が、レコー
ドの削除・追加・更新処理によってアクセス効率が低下
している部分がないかをデータベース２０に対するアプ
リケーションの処理時間から調査し、アクセス効率が低
下している場合、再編成処理をこの図１０のように行
う。まず、データベース退避手段２２がデータベース２
０をデータベース退避ファイル２３へ退避し、論理イメ
ージ作成手段２４がデータベース退避ファイル２３から
論理イメージを作成し論理イメージファイル２５に格納
する。つぎに、データベース作成手段２６が、論理イメ
ージファイル２５をもとにしてデータの格納位置を最適
化して、そのイメージをデータベース復元ファイル２７
へ格納する。そして、データベース復元手段２８が、デ
ータベース復元ファイル２７に格納されたイメージをデ
ータベース２０へ復元する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この従来のデータベー
ス運用制御方式では、レコードの削除・追加・更新処理
によって発生するアクセス効率の低下を、作業指示者が
アプリケーション等の処理時間の変化とデータ量の変化
から分析し、低下が著しいと判断した場合に再編成処理
を実施していた。そのため、作業指示者が、データベー
ス中の格納状態や処理時間の妥当性を考慮して、再編成
の必要性を判断しなければならないという課題があっ
た。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のデータベース運
用制御方式は、オンラインデータベースシステムのシス
テム稼働中に行うデータベースの再編成処理において、
オンラインＡＰ稼働中のデータベースと、レコード間の
関係付けを行うために設定された論理アドレスを使って
関係レコード内を順次検索しこの検索に要したアクセス
時間を検査し各レコードの平均アクセス時間をアクセス
時間記録ファイルへ記録するデータベース検査手段と、
上記データベースから退避ファイルへデータを退避する
データベース退避手段と、再編成を実行すべき状態かど
うかを判断する基準として再編成開始増加量を設定しア
クセス時間記録ファイルへ記録しこのアクセス時間記録
ファイルから得られる再編成開始増加量と比較してデー
タベースの再編成が必要かどうかの診断を行い再編成が
必要なときは上記データベースの再編成処理を実行すべ
き通知を上記データベース退避手段に伝えるデータベー
ス診断手段と、上記退避ファイルのデータを論理的な単
位に分解して論理上の値によって順序づけられたレコー
ドである論理イメージを作成し論理イメージファイルへ
格納する論理イメージ作成手段と、上記論理イメージフ
ァイルから最適化した格納位置を決定し復元ファイルを
作成するデータベース作成手段と、上記復元ファイルか
ら上記データベースへデータを復元するデータベース復
元手段とを備え、上記各レコードの平均アクセス時間の
増加量と上記再編成開始増加量とを比較し、上記平均ア
クセス時間の増加量が上記再編成増加量を超えたときは
自動的に再編成処理を行うようにしたものである。
【０００６】
【作用】本発明においては、データベースの各レコード
に対する平均アクセス時間から格納状況を判断し、この
平均アクセス時間が遅くなった場合に自動的に再編成処
理を実行する。
【０００７】
【実施例】図１は本発明によるデータベース運用制御方
式の一実施例を示すブロック図で、オンラインシステム
稼働中のデータベースに対する本方式による再編成処理
を示す構成図である。この図１において、１はオンライ
ンＡＰ稼働中のデータベースファイル（データベー
ス）、２はレコード間の関係付けを行うために設定され
た論理アドレスを使って関係レコード内を順次検索しこ
の検索に要したアクセス時間を検査してアクセス時間記
録ファイル３へ記録するデータベース検査手段、５はデ
ータベース１からデータベース退避ファイル（退避ファ
イル）６へデータを退避するデータベース退避手段、４
は再編成を実行すべき状態かどうかを判断する基準とし
て再編成開始増加量を設定し，アクセス時間記録ファイ
ル３へ記録し，このアクセス時間記録ファイル３から得
られる再編成開始増加量と比較してデータベース１の再
編成が必要かどうかの診断を行い，再編成が必要なとき
はこのデータベース１の再編成処理を実行すべき通知を
データベース退避手段５に伝えるデータベース診断手
段、７は退避ファイル６のデータを論理的な単位に分解
して論理上の値によって順序づけられたレコード（以
下、論理イメージと呼称する）を作成し，論理イメージ
ファイル８へ格納する論理イメージ作成手段、９は論理
イメージファイル８から最適化した格納位置を決定しデ
ータベース復元ファイル（復元ファイル）１０を作成す
るデータベース作成手段、１１は復元ファイル１０から
データベース１へデータを復元するデータベース復元手
段である。そして、データベース検査手段２で得たアク
セス時間の増加量によって自動的に再編成処理を行うよ
うに構成されている。
【０００８】図２は図１に示す実施例のデータベース運
用制御方式の処理手順を示すフローチャートであり、図
３は図１におけるデータベース検査手段２の処理手順を
示すフローチャート、図４は図１におけるデータベース
診断手段４の処理手順を示すフローチャート、図５は図
１におけるアクセス時間記録ファイル３の構成例を示す
説明図、図６は図１におけるデータベース退避手段５の
処理手順を示すフローチャート、図７は図１における論
理イメージ作成手段７の処理手順を示すフローチャー
ト、図８は図１におけるデータベース作成手段９の処理
手順を示すフローチャート、図９は図１におけるデータ
ベース復元手段１１の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【０００９】つぎに、図１に示す実施例の動作を図２な
いし図９を参照して説明する。まず、図２にしたがっ
て、本発明のデータベース運用制御方式の処理手順を説
明する。再編成を実施すべきかどうかを判断する基準値
として、データベース１の初期格納時に対するアクセス
時間の増加量を作業指示者が設定し、アクセス時間記録
ファイル３へデータベース名と共に記録し（ステップ１
０１）、データベース検査手段２によるデータベース検
査処理により、関係レコードの論理アドレスによる順次
検索時間から平均アクセス時間を算出し（ステップ１０
２）、算出された値が基準値として設定した値を超えて
いるかどうかをデータベース診断手段４によるデータベ
ース診断処理が判断する（ステップ１０３）。そして、
基準値を超えている場合は、データベース退避手段５に
よるデータベース退避処理を行って退避ファイルを作成
し（ステップ１０４）、論理イメージ作成手段７による
論理イメージ作成処理によって論理イメージを作成し
（１０５）、データベース作成手段９によるデータベー
ス作成処理を行って復元ファイル１０を作成し（ステッ
プ１０６）、データベース復元手段１１によるデータベ
ース復元処理を行ってデータベースへ再配置後のデータ
を復元する（ステップ１０７）。
【００１０】つぎに、図３にしたがってデータベース検
査手段２の処理手順を説明する。処理開始時刻をステッ
プ２０１で記録し、データベースの論理アドレスの先頭
レコードを検索し（２０２）、論理上の値によって順位
づけられるレコードを検索し（２０３）、すべてのレコ
ードを検索するまで処理を繰り返し（ステップ２０
４）、検索終了時に終了時刻を記録し（ステップ２０
５）、アクセス時間と初期格納時からのアクセス時間増
加量を計算し（ステップ２０６）、処理日付、平均アク
セス時間、処理件数およびアクセス時間増加量をアクセ
ス時間記録ファイルへ記録することで、データベースの
格納状態を検査する（ステップ２０７）。
【００１１】つぎに、図４にしたがってデータベース診
断手段４の処理手順を説明する。アクセス時間記録ファ
イル３から、初期格納状態に対するアクセス時間増加量
と、再編成の基準値である再編成開始増加量を入力し
（ステップ３０１）、アクセス時間増加量が再編成開始
増加量を超えたかどうかを判断し（ステップ３０２）、
超えた場合に再編成処理の実施をデータベース退避手段
５へ通知する（ステップ３０３）。
【００１２】つぎに図６にしたがって、データベース退
避手段５の処理手順を説明する。まず、データベースの
物理的なアドレスとして最小値を持つページを検索し
（ステップ４０１）、そのページ内で最小のアドレスを
持つレコードを入力し（ステップ４０２）、入力した当
該レコードを退避ファイル６へ出力する（ステップ４０
３）。そして、ページ内の次のレコードを入力し（ステ
ップ４０４）、ページ内のレコードがなくなるまで上記
処理を繰り返す（ステップ４０５）。つぎに、データベ
ースの物理的なアドレスとして次のページを検索し（ス
テップ４０６）、すべてのページを処理するまで繰り返
す（ステップ４０７）。
【００１３】つぎに、図７にしたがって論理イメージ作
成手段７の処理手順を説明する。退避ファイル６の先頭
のページを検索し（ステップ５０１）、先頭のレコード
を１件入力し（ステップ５０２）、そのレコードから論
理的な単位に分解し、論理イメージを作成して論理イメ
ージファイル８へ出力し（ステップ５０３）、次のレコ
ードを入力し（ステップ５０４）、ページ内のレコード
全てに対して上記処理を行う（ステップ５０５）。そし
て、レコードがなくなった場合は、次のページを検索し
（ステップ５０６）、全てのページを処理するまで上記
処理を行う（ステップ５０７）。
【００１４】つぎに、図８にしたがって、データベース
ファイル作成手段９の処理手順について説明する。最初
の論理イメージレコードを入力し（ステップ６０１）、
データの格納位置を最適化して、そのイメージを復元フ
ァイル１０へ格納し（ステップ６０２）、次の論理イメ
ージを入力し（ステップ６０３）、全ての論理イメージ
レコードを読み込むまで上記処理を行う（ステップ６０
４）。
【００１５】つぎに、図９にしたがってデータベース復
元手段１１の処理手順について説明する。最初のページ
を検索し（ステップ７０１）、最初のレコードを１件入
力し（ステップ７０２）、復元ファイルの最適化された
位置へレコードを格納する（ステップ７０３）。そし
て、次のレコードを入力し（ステップ７０４）、全ての
レコードを処理するまで上記処理を繰り返し行い（ステ
ップ７０５）、レコードがなくなったら、次のページを
検索し（ステップ７０６）、全てのページを検索するま
で上記処理を繰り返し行う（ステップ７０７）。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、データベ
ースの各レコードに対する平均アクセス時間から格納状
況を判断し、この平均アクセス時間が遅くなった場合に
自動的に再編成処理を実行するようにしたので、作業指
示者の負担を軽減し、再編成処理を簡単に実行できると
いう効果を有する。そして、データベースファイルの再
編成処理を各レコードの平均アクセス時間の計測を行う
だけで、効率が悪いときに自動的に再編成処理を実施す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるデータベース運用制御方式の一実
施例を示すブロック図である。
【図２】図１に示す実施例のデータベース運用制御方式
の処理手順を示すフローチャートである。
【図３】図１におけるデータベース検査手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図４】図１におけるデータベース診断手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図５】図１におけるアクセス時間記録ファイルの構成
例を示す説明図である。
【図６】図１におけるデータベース退避手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図７】図１における論理イメージ作成手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図８】図１におけるデータベース作成手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図９】図１におけるデータベース復元手段の処理手順
を示すフローチャートである。
【図１０】従来のデータベース運用制御方式の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
１ データベースファイル（データベース） ２ データベース検査手段 ３ アクセス時間記録ファイル ４ データベース診断手段 ５ データベース退避手段 ６ データベース退避ファイル（退避ファイル） ７ 論理イメージ作成手段 ８ 論理イメージファイル ９ データベース作成手段 １０ データベース復元ファイル（復元ファイル） １１ データベース復元手段
フロントページの続き (72)発明者 高橋 保共 北海道札幌市中央区南一条西四丁目５番 地１号 北海道日本電気ソフトウェア株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−147855（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−235140（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G06F 12/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 オンラインデータベースシステムのシス
    テム稼働中に行うデータベースの再編成処理において、 オンラインＡＰ稼働中のデータベースと、 レコード間の関係付けを行うために設定された論理アド
    レスを使って関係レコード内を順次検索しこの検索に要
    したアクセス時間を検査し各レコードの平均アクセス時
    間をアクセス時間記録ファイルへ記録するデータベース
    検査手段と、 前記データベースから退避ファイルへデータを退避する
    データベース退避手段と、 再編成を実行すべき状態かどうかを判断する基準として
    再編成開始増加量を設定しアクセス時間記録ファイルへ
    記録しこのアクセス時間記録ファイルから得られる再編
    成開始増加量と比較して前記データベースの再編成が必
    要かどうかの診断を行い再編成が必要なときはこのデー
    タベースの再編成処理を実行すべき通知を前記データベ
    ース退避手段に伝えるデータベース診断手段と、 前記退避ファイルのデータを論理的な単位に分解して、
    論理上の値によって順序づけられたレコードである論理
    イメージを作成し論理イメージファイルへ格納する論理
    イメージ作成手段と、 前記論理イメージファイルから最適化した格納位置を決
    定し復元ファイルを作成するデータベース作成手段と、 前記復元ファイルから前記データベースへデータを復元
    するデータベース復元手段とを備え、 前記各レコードの平均アクセス時間の増加量と前記再編
    成開始増加量とを比較し、前記平均アクセス時間の増加
    量が前記再編成開始増加量を超えたときは自動的に再編
    成処理を行うようにしたことを特徴とするデータベース
    運用制御方式。
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