JP2971612B2 - フルオロアニソール類の製造方法 - Google Patents
フルオロアニソール類の製造方法Info
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- JP2971612B2 JP2971612B2 JP3112558A JP11255891A JP2971612B2 JP 2971612 B2 JP2971612 B2 JP 2971612B2 JP 3112558 A JP3112558 A JP 3112558A JP 11255891 A JP11255891 A JP 11255891A JP 2971612 B2 JP2971612 B2 JP 2971612B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬中間体、農薬中間
体、液晶等の機能性材料中間体として有用なフルオロア
ニソール類の製造方法に関するものである。
体、液晶等の機能性材料中間体として有用なフルオロア
ニソール類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルオロアニソール類の製造方法として
従来、次の方法が知られている。 (1)トリクロロアニソール類を三フッ化アンチモンで
フッ素化する方法(EP140,783)。 (2)フェノール類をHF中、四塩化炭素と反応させる
ことにより、トリクロロメチル化、フッ素化を同時に行
う方法(USP4,157,344)。 (3)トリクロロアニソール類をアルミナ触媒を用いた
気相中でHFによりフッ素化する方法(EP196,5
29)。
従来、次の方法が知られている。 (1)トリクロロアニソール類を三フッ化アンチモンで
フッ素化する方法(EP140,783)。 (2)フェノール類をHF中、四塩化炭素と反応させる
ことにより、トリクロロメチル化、フッ素化を同時に行
う方法(USP4,157,344)。 (3)トリクロロアニソール類をアルミナ触媒を用いた
気相中でHFによりフッ素化する方法(EP196,5
29)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フルオロアニソール類
の製造方法として公知の上記の方法には次のような問題
点がある。 (1)の方法は、フッ素化剤が高価であり、また、入手
困難であり、工業的生産には不向きである。 (2)の方法は、170℃でHFを取り扱うため、高圧
反応となり、危険である。また、反応器の腐蝕が激しく
工業的には問題が多い。 (3)の方法は、気相反応装置が必要であり、また、フ
ッ素化触媒の調製、寿命等検討すべき課題が多い。
の製造方法として公知の上記の方法には次のような問題
点がある。 (1)の方法は、フッ素化剤が高価であり、また、入手
困難であり、工業的生産には不向きである。 (2)の方法は、170℃でHFを取り扱うため、高圧
反応となり、危険である。また、反応器の腐蝕が激しく
工業的には問題が多い。 (3)の方法は、気相反応装置が必要であり、また、フ
ッ素化触媒の調製、寿命等検討すべき課題が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、下式(1)で示され
るハロゲン化アニソール類を金属フッ化物と反応させる
ことを特徴とする下式(2)で示されるフルオロアニソ
ール類の製造方法である。
を解決すべくなされたものであり、下式(1)で示され
るハロゲン化アニソール類を金属フッ化物と反応させる
ことを特徴とする下式(2)で示されるフルオロアニソ
ール類の製造方法である。
【0005】
【化2】
【0006】式中、Xは、塩素原子または臭素原子を示
し、Xが2個以上存在する場合は、同一であっても異な
っていてもよい。
し、Xが2個以上存在する場合は、同一であっても異な
っていてもよい。
【0007】R1 、R2 は、それぞれ、ハロゲン原子、
アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ホ
ルミル基、ハロゲン化ホルミル基、ニトロ基またはシア
ノ基を示し、R 1 が2個以上存在する場合は、同一であ
っても異なっていてもよい。
アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ホ
ルミル基、ハロゲン化ホルミル基、ニトロ基またはシア
ノ基を示し、R 1 が2個以上存在する場合は、同一であ
っても異なっていてもよい。
【0008】また、R 1 と同一の位置にあるR 2 はR 1
と同一であるが、R1 がフッ素原子以外のハロゲン原子
である場合、これと同一の位置にあるR2 は、フッ素原
子またはR1 と同一のハロゲン原子であり、またR1 が
フッ化ホルミル基以外のハロゲン化ホルミル基である場
合、これと同一の位置にあるR2 はフッ化ホルミル基ま
たはR1 と同一のハロゲン化ホルミル基である。nは、
1または2、mは、0、1、2、3、4、または5であ
り、かつm+n≦6である。pは、0、1、または2、
qは、1、2、または3であり、かつp+q=3であ
る。
と同一であるが、R1 がフッ素原子以外のハロゲン原子
である場合、これと同一の位置にあるR2 は、フッ素原
子またはR1 と同一のハロゲン原子であり、またR1 が
フッ化ホルミル基以外のハロゲン化ホルミル基である場
合、これと同一の位置にあるR2 はフッ化ホルミル基ま
たはR1 と同一のハロゲン化ホルミル基である。nは、
1または2、mは、0、1、2、3、4、または5であ
り、かつm+n≦6である。pは、0、1、または2、
qは、1、2、または3であり、かつp+q=3であ
る。
【0009】前記式(1)中のXが2個以上存在する場
合、入手が容易であることから、塩素原子または臭素原
子の同一原子の組合わせであるのが好ましい。前記式
(1)と式(2)におけるアルキル基としては炭素数1
〜4の低級アルキル基が好ましい。
合、入手が容易であることから、塩素原子または臭素原
子の同一原子の組合わせであるのが好ましい。前記式
(1)と式(2)におけるアルキル基としては炭素数1
〜4の低級アルキル基が好ましい。
【0010】前記式(1)の化合物が、ニトロ基、シア
ノ基、ホルミル基、ハロゲン化ホルミル基等の電子吸引
性基を有しかつ、その基に対してオルト位またはパラ位
にフッ素原子以外のハロゲン原子を有する場合には、こ
のハロゲン原子は活性化されており、金属フッ化物との
反応によりこのハロゲン原子はフッ素原子に置換されや
すい。例えば、α,α,α,4−テトラクロロ−3−ニ
トロアニソールは金属フッ化物との反応によりα,α,
α,4−テトラフルオロ−3−ニトロアニソールとな
る。
ノ基、ホルミル基、ハロゲン化ホルミル基等の電子吸引
性基を有しかつ、その基に対してオルト位またはパラ位
にフッ素原子以外のハロゲン原子を有する場合には、こ
のハロゲン原子は活性化されており、金属フッ化物との
反応によりこのハロゲン原子はフッ素原子に置換されや
すい。例えば、α,α,α,4−テトラクロロ−3−ニ
トロアニソールは金属フッ化物との反応によりα,α,
α,4−テトラフルオロ−3−ニトロアニソールとな
る。
【0011】また、前記式(1)の化合物がフッ化ホル
ミル基以外のハロゲン化ホルミル基を有する場合は、金
属フッ化物との反応により、このハロゲン化ホルミル基
はフッ化ホルミル基となりやすい。
ミル基以外のハロゲン化ホルミル基を有する場合は、金
属フッ化物との反応により、このハロゲン化ホルミル基
はフッ化ホルミル基となりやすい。
【0012】前記式(1)で示される出発原料のハロゲ
ン化アニソール類は比較的入手容易な化合物であり、ア
ニソール類を塩素化または臭素化することにより合成で
きる。
ン化アニソール類は比較的入手容易な化合物であり、ア
ニソール類を塩素化または臭素化することにより合成で
きる。
【0013】式(1)で示されるハロゲン化アニソール
類とアルカリ金属フッ化物との反応は、無溶媒あるいは
溶媒中で行うことができる。溶媒としてはN,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン、
ヘキサメチルホスホルトリアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、 アセトニトリル、ベンゾニトリル、ジオキサ
ン、ジグライム、テトラグライム等を用いることができ
るが、好ましくはスルホラン、N,N−ジメチルホルム
アミドである。反応溶媒の使用量は原料のハロゲン化ア
ニソール類に対して0.5〜50倍重量が好ましく、特
に2〜10倍重量が好ましい。
類とアルカリ金属フッ化物との反応は、無溶媒あるいは
溶媒中で行うことができる。溶媒としてはN,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン、
ヘキサメチルホスホルトリアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、 アセトニトリル、ベンゾニトリル、ジオキサ
ン、ジグライム、テトラグライム等を用いることができ
るが、好ましくはスルホラン、N,N−ジメチルホルム
アミドである。反応溶媒の使用量は原料のハロゲン化ア
ニソール類に対して0.5〜50倍重量が好ましく、特
に2〜10倍重量が好ましい。
【0014】アルカリ金属フッ化物としては、NaF、
KF、RbF、CsF等が挙げられ、取扱いが容易で実
用上商業的に容易に入手できるフッ化カリウム、特にス
プレー乾燥した微粒子状フッ化カリウムが好ましい。ア
ルカリ金属フッ化物の使用量はハロゲン化アニソール類
のフッ素置換されるべきハロゲン原子に対し、0.5〜
10倍モルが好ましく、特に1.1〜2倍モルの範囲が
適当である。
KF、RbF、CsF等が挙げられ、取扱いが容易で実
用上商業的に容易に入手できるフッ化カリウム、特にス
プレー乾燥した微粒子状フッ化カリウムが好ましい。ア
ルカリ金属フッ化物の使用量はハロゲン化アニソール類
のフッ素置換されるべきハロゲン原子に対し、0.5〜
10倍モルが好ましく、特に1.1〜2倍モルの範囲が
適当である。
【0015】本発明においては、ハロゲン化アニソール
類とアルカリ金属フッ化物との反応を促進させる目的
で、相間移動触媒を使用するのが好ましい。相間移動触
媒としてはテトラメチルアンモニウムクロリド、テトラ
ブチルアンモニウムクロリド等の第4級アンモニウム
塩、テトラブチルホスホニウムブロミド、テトラフェニ
ルホスホニウムブロミド等の第4級ホスホニウム塩、あ
るいは、N−ネオペンチル−4−(N’,N’−ジメチ
ルアミノ)−ピリジニウムクロリド,N−ネオペンチル
−4−(N’,N’−ジブチルアミノ)−ピリジニウム
クロリド等のピリジニウム塩を好ましく挙げることがで
きる。これらの触媒の使用量は原料のハロゲン化アニソ
ール類1重量部に対して0.001〜1.0重量部が好
ましく、特に0.01〜0.1重量部が好ましい。
類とアルカリ金属フッ化物との反応を促進させる目的
で、相間移動触媒を使用するのが好ましい。相間移動触
媒としてはテトラメチルアンモニウムクロリド、テトラ
ブチルアンモニウムクロリド等の第4級アンモニウム
塩、テトラブチルホスホニウムブロミド、テトラフェニ
ルホスホニウムブロミド等の第4級ホスホニウム塩、あ
るいは、N−ネオペンチル−4−(N’,N’−ジメチ
ルアミノ)−ピリジニウムクロリド,N−ネオペンチル
−4−(N’,N’−ジブチルアミノ)−ピリジニウム
クロリド等のピリジニウム塩を好ましく挙げることがで
きる。これらの触媒の使用量は原料のハロゲン化アニソ
ール類1重量部に対して0.001〜1.0重量部が好
ましく、特に0.01〜0.1重量部が好ましい。
【0016】本発明方法における反応温度は、100〜
300℃の範囲が好ましく、特に150〜250℃の温
度範囲が好ましい。本反応の反応圧力は、常圧、自然圧
力発生下、または窒素のような不活性ガスによる加圧下
のいずれであってもよい。反応時間は、反応温度および
原料によっても異なるが、2〜50時間が適当である。
300℃の範囲が好ましく、特に150〜250℃の温
度範囲が好ましい。本反応の反応圧力は、常圧、自然圧
力発生下、または窒素のような不活性ガスによる加圧下
のいずれであってもよい。反応時間は、反応温度および
原料によっても異なるが、2〜50時間が適当である。
【0017】本発明方法で用いられる前記式(1)で示
される化合物の好ましい例は、m=0かつn=1の化合
物、あるいはn=1で−OCX3 基に対してパラ位にフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子またはホルミル基が置換
した化合物である。
される化合物の好ましい例は、m=0かつn=1の化合
物、あるいはn=1で−OCX3 基に対してパラ位にフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子またはホルミル基が置換
した化合物である。
【0018】式(1)で示される化合物の好ましい具体
例は、α,α,α−トリクロロアニソール、α,α,α
−トリブロモアニソール、α,α,α,4−テトラクロ
ロアニソール、α,α,α,4−テトラブロモアニソー
ル、4−フルオロ−α,α,α−トリクロロアニソー
ル、4−ブロモ−α,α,α−トリクロロアニソール、
4−トリクロロメトキシベンズアルデヒド、4−トリブ
ロモメトキシベンズアルデヒド等である。
例は、α,α,α−トリクロロアニソール、α,α,α
−トリブロモアニソール、α,α,α,4−テトラクロ
ロアニソール、α,α,α,4−テトラブロモアニソー
ル、4−フルオロ−α,α,α−トリクロロアニソー
ル、4−ブロモ−α,α,α−トリクロロアニソール、
4−トリクロロメトキシベンズアルデヒド、4−トリブ
ロモメトキシベンズアルデヒド等である。
【0019】式(2)で示される化合物の好ましい具体
例は、α,α,α−トリフルオロアニソール、4−クロ
ロ−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−ブロモ
−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−フルオロ
−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−トリフル
オロメトキシベンズアルデヒド等である。
例は、α,α,α−トリフルオロアニソール、4−クロ
ロ−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−ブロモ
−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−フルオロ
−α,α,α−トリフルオロアニソール、4−トリフル
オロメトキシベンズアルデヒド等である。
【0020】式(1)で示されるハロゲン化アニソール
類として特に好ましいものは、α,α,α−トリクロロ
アニソール類であり、これと金属フッ化物との反応によ
り、特に液晶等の機能性材料として有用なα,α,α−
トリフルオロアニソール類とすることができる。以下、
本発明を実施例によって、さらに具体的に説明する。
類として特に好ましいものは、α,α,α−トリクロロ
アニソール類であり、これと金属フッ化物との反応によ
り、特に液晶等の機能性材料として有用なα,α,α−
トリフルオロアニソール類とすることができる。以下、
本発明を実施例によって、さらに具体的に説明する。
【0021】
【実施例】実施例1 ハステロイ製200mlオートクレーブにα,α,α−
トリクロロアニソール20g(0.0945mol)、
スプレー乾燥フッ化カリウム49.36g(0.851
mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく撹拌し
ながら230℃で18時間反応を行なった。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原料の
反応率100%、α,α,α−トリフルオロアニソール
への選択率53%、α−クロロ−α,α−ジフルオロア
ニソールへの選択率21%であった。KFおよびKCl
を濾過により除いた後、蒸留を行い沸点105℃のα,
α,α−トリフルオロアニソール5.7gを得た。
トリクロロアニソール20g(0.0945mol)、
スプレー乾燥フッ化カリウム49.36g(0.851
mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく撹拌し
ながら230℃で18時間反応を行なった。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原料の
反応率100%、α,α,α−トリフルオロアニソール
への選択率53%、α−クロロ−α,α−ジフルオロア
ニソールへの選択率21%であった。KFおよびKCl
を濾過により除いた後、蒸留を行い沸点105℃のα,
α,α−トリフルオロアニソール5.7gを得た。
【0022】実施例2 還流コンデンサーを備えた200mlガラス製反応器に
α,α,α,3−テトラクロロアニソール10g(0.
041mol)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.2
2g(0.366mol)、スルホラン100gを仕込
み、激しく撹拌しながら180℃で18時間反応を行な
った。反応終了後、ガスクロマトグラフィーで分析した
ところ、原料の反応率100%、3−クロロ−α,α,
α−トリフルオロアニソールへの選択率26%、3,α
−ジクロロ−α,α−ジフルオロアニソールへの選択率
53%であった。
α,α,α,3−テトラクロロアニソール10g(0.
041mol)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.2
2g(0.366mol)、スルホラン100gを仕込
み、激しく撹拌しながら180℃で18時間反応を行な
った。反応終了後、ガスクロマトグラフィーで分析した
ところ、原料の反応率100%、3−クロロ−α,α,
α−トリフルオロアニソールへの選択率26%、3,α
−ジクロロ−α,α−ジフルオロアニソールへの選択率
53%であった。
【0023】実施例3 ハステロイ製200mlオートクレーブに4−トリクロ
ロメトキシベンズアルデヒド20g(0.0835mo
l)、スプレー乾燥フッ化カリウム29.06g(0.
501mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく
撹拌しながら220℃で25時間反応を行なった。反応
終了後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原
料の反応率100%、4−トリフルオロメトキシベンズ
アルデヒドへの選択率62%であった。
ロメトキシベンズアルデヒド20g(0.0835mo
l)、スプレー乾燥フッ化カリウム29.06g(0.
501mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく
撹拌しながら220℃で25時間反応を行なった。反応
終了後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原
料の反応率100%、4−トリフルオロメトキシベンズ
アルデヒドへの選択率62%であった。
【0024】実施例4 還流コンデンサーを備えた200mlガラス製反応器に
3−ニトロ−α,α,α,4−テトラクロロアニソール
10g(0.0344mol)、スプレー乾燥フッ化カ
リウム17.94g(0.309mol)、スルホラン
100gを仕込み、激しく撹拌しながら180℃で15
時間反応を行なった。反応終了後、ガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、原料の反応率100%、3−ニ
トロ−α,α,α,4−テトラフルオロアニソールへの
選択率38%、3−ニトロ−α−クロロ−α,α,4−
トリフルオロアニソールへの選択率31%であった。
3−ニトロ−α,α,α,4−テトラクロロアニソール
10g(0.0344mol)、スプレー乾燥フッ化カ
リウム17.94g(0.309mol)、スルホラン
100gを仕込み、激しく撹拌しながら180℃で15
時間反応を行なった。反応終了後、ガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、原料の反応率100%、3−ニ
トロ−α,α,α,4−テトラフルオロアニソールへの
選択率38%、3−ニトロ−α−クロロ−α,α,4−
トリフルオロアニソールへの選択率31%であった。
【0025】実施例5 ハステロイ製200mlオートクレーブにα,α,α,
4−テトラクロロアニソール10g(0.041mo
l)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.22g(0.
366mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく
撹拌しながら230℃で18時間反応を行なった。反応
終了後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原
料の反応率100%、4−クロロ−α,α,α−トリフ
ルオロアニソールへの選択率53%であった。また、
α,α,α,4−テトラフルオロアニソールが7%生成
していた。
4−テトラクロロアニソール10g(0.041mo
l)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.22g(0.
366mol)、スルホラン100gを仕込み、激しく
撹拌しながら230℃で18時間反応を行なった。反応
終了後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原
料の反応率100%、4−クロロ−α,α,α−トリフ
ルオロアニソールへの選択率53%であった。また、
α,α,α,4−テトラフルオロアニソールが7%生成
していた。
【0026】実施例6 還流コンデンサーを備えた200mlガラス製反応器に
α,α,α,4−テトラクロロアニソール10g(0.
041mol)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.2
2g(0.366mol)、テトラブチルホスホニウム
ブロミド1g、スルホラン100gを仕込み、激しく撹
拌しながら180℃で8時間反応を行なった。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原料の
反応率100%、4−クロロ−α,α,α−トリフルオ
ロアニソールへの選択率44%であった。
α,α,α,4−テトラクロロアニソール10g(0.
041mol)、スプレー乾燥フッ化カリウム21.2
2g(0.366mol)、テトラブチルホスホニウム
ブロミド1g、スルホラン100gを仕込み、激しく撹
拌しながら180℃で8時間反応を行なった。反応終了
後、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、原料の
反応率100%、4−クロロ−α,α,α−トリフルオ
ロアニソールへの選択率44%であった。
【0027】
【発明の効果】本発明方法は、従来法に比べ、作業環境
上問題がないとともに、工程数が少なく、安価で収率の
高い優れた方法である。
上問題がないとともに、工程数が少なく、安価で収率の
高い優れた方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 47/575 C07C 47/575 201/12 201/12 205/37 205/37 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭61−221142(JP,A) 特開 平3−255041(JP,A) 特開 昭59−205337(JP,A) 特開 平2−91029(JP,A) 特開 昭64−13037(JP,A) 特開 昭60−237051(JP,A) 特開 昭61−17530(JP,A) 特開 昭63−170332(JP,A) 特表 昭63−502182(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 41/22 B01J 31/02 102 B01J 31/24 C07C 43/225 C07C 45/63 C07C 47/575 C07C 201/12 C07C 205/37 C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】下式(1)で示されるハロゲン化アニソー
ル類をアルカリ金属フッ化物と反応させることを特徴と
する下式(2)で示されるフルオロアニソール類の製造
方法。 【化1】 式中、Xは、塩素原子または臭素原子を示し、Xが2個
以上存在する場合は、同一であっても異なっていてもよ
い。R1 、R2 は、それぞれ、ハロゲン原子、アルキル
基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ホルミル
基、ハロゲン化ホルミル基、ニトロ基またはシアノ基を
示し、R 1 が2個以上存在する場合は、同一であっても
異なっていてもよい。また、R1 と同一の位置にあるR
2 は、R1 と同一であるが、R1 がフッ素原子以外のハ
ロゲン原子である場合、これと同一の位置にあるR2
は、フッ素原子またはR1 と同一のハロゲン原子であ
り、またR1 がフッ化ホルミル基以外のハロゲン化ホル
ミル基である場合、これと同一の位置にあるR2 はフッ
化ホルミル基またはR1 と同一のハロゲン化ホルミル基
である。nは、1または2、mは、0、1、2、3、
4、または5であり、かつm+n≦6である。pは、
0、1、または2、qは、1、2、または3であり、か
つp+q=3である。 - 【請求項2】式(1)で示されるハロゲン化アニソール
類とアルカリ金属フッ化物との反応を相間移動触媒の存
在下に行う請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】相間移動触媒が、第4級アンモニウム塩、
第4級ホスホニウム塩、およびピリジニウム塩から選ば
れる少なくとも1種である請求項2記載の製造方法。 - 【請求項4】式(1)で示される化合物が、α,α,α
−トリクロロアニソール類であり、式(2)で示される
化合物がα,α,α−トリフルオロアニソール類である
請求項1、2、または3記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3112558A JP2971612B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | フルオロアニソール類の製造方法 |
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JP3112558A JP2971612B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | フルオロアニソール類の製造方法 |
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JPH04321638A JPH04321638A (ja) | 1992-11-11 |
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-
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