JP2970885B2 - 光学的情報再生装置 - Google Patents

光学的情報再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録媒体の
記録情報を再生する光学的情報再生装置に関し、特に、
記録媒体のピットのエッジを検出することにより記録情
報を再生する光学的情報再生装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】光学的な手段を用いて情報の記録または
再生する情報記憶担体には、再生専用のものや、金属薄
膜や色素系記録材料を用いた追記型のもの、あるいは光
磁気記録方式、相転位記録方式を用いた書き換え型のも
のなどがある。また、これらの情報記憶担体の形態とし
ては、ディスク状、カード状のもの等がある。これらの
情報記憶担体に情報を記録する方式には、ピットのセン
タの位置に意味を持たせるピット位置記録と、ピットの
エッジの位置に意味を持たせるピットエッジ記録とがあ
る。
【0003】図2はこの両者の方法を説明するものであ
り、同図(a)はピット位置記録でのピット列を示す。
ピットの大きさは近傍のピットでおよそ一定である。ま
た、同図(b)は同図(a)のピット列を光学的に再生
した検出信号である。一方、図2(c)はピットエッジ
記録でのピット列で、同図(d)はそのピット列を光学
的に再生した検出信号である。この信号よりピットのエ
ッジ位置を知るには、例えば同図(d)に示す如く電気
的にスライスレベルを設けて、検出信号がスライスレベ
ルを横切る位置を求めることによって、同図(e)に示
すようなエッジ検出信号を得ることができる。
【0004】ここで光学的手段を用いて情報を記録する
と、光スポットによる熱に対しての情報記憶担体のピッ
トが書かれる感度がなだらかな場合、ピットの大きさに
ばらつきが生じてしまう。しかし、ピットのセンタの位
置は変らない。従来、光学的手段を用いる情報記憶担体
では、多くの場合ピット位置記録が行なわれている。そ
れに対し、光スポットによる熱に対しての情報記憶担体
のピットが書かれる感度が急峻な場合、ピットの大きさ
のばらつきをある一定量以下にすることができるので、
ピットエッジ記録が可能になり、記憶密度を増加させる
ことができるようになる。現在、情報記憶担体の開発が
行なわれており、ピット位置記録から、ピットエッジ記
録へ移行しつつある。上記従来例では、情報記憶担体の
感度が改善されれば、ピットエッジ記録への移行が可能
であるとしたが、最小ピットの大きさが光スポットの大
きさと同程度かそれ以下になってくると、光ヘッド等の
伝達特性が劣化してくるために、光学的手段により検出
された信号において、直流成分に変動が生じてしまい、
一定のスライスレベルでエッジを検知すると、エッジシ
フトが生じるという欠点があった。
【0005】上述のように、情報記録の高密度化のため
には、スポット光のサイズを微小化すること、光検出系
の工夫などが必要で、この点の研究がよくなされてい
る。例えば、スポット光のサイズの微小化については、
1989年春季第36回応用物理学会関係連合講演会講
演予稿集第三分冊の901頁、2a−ZB−2「超解像
による光磁気ディスクの高密度記録」に報告されている
ように、投光光学系内において超解像と呼ばれる光学フ
ィルタリング技術を用いて、投光スポット光を情報トラ
ック方向に狭いものにして、読み出しの解像力を向上さ
せる方式が述べられている。また、光検出系の工夫につ
いては、特開昭63−187442号公報に情報ピット
からの反射光束内に情報トラック方向に分割された光電
変換センサを設け、この差分出力からエッジ検出を行な
う方式が述べられている。
【0006】しかしながら、先述の超解像技術において
も、光量分布をガウス分布から一方向に狭い分布を有す
る特殊なスポット形状に改良しているが、これだけでは
やはり、単一スポット光のサイズにともなう再生解像力
に限界がある。即ち、この点を具体的に述べれば、上記
超解像技術を用いても、スポット光のサイズは2割程度
小さくできるにすぎない。また、先述の特開昭63−1
87442号公報に記載の技術を用いても、エッジ検出
能力が低いという問題は解決されなかった。
【0007】そこで、本願発明者は先にこのような問題
点を解決した光ヘッドを特願平2−279711号とし
て出願した。その光ヘッドは、複数のトラックを有する
情報記憶担体に対し、光学的手段を用いて情報の記録ま
たは/かつ再生を行なう光ヘッドにおいて、情報記憶担
体上で光軸の中心の位置に第1のスポットを作り、第1
のスポットの両側で情報記憶担体のトラックに平行な方
向に第2及び第3の光スポットを作り、第1のスポット
を用いて情報の記録と光ヘッドの制御信号の検出を行な
い、第2及び第3の光スポットに対する情報記憶担体か
らの反射光をそれぞれ光検出器で検出し、差動検出する
ことで情報記憶担体上に書かれたピットの境界を検知し
ようとしたものである。そして、この光ヘッドによれ
ば、光学的にピットのエッジをよりよく検出することが
可能となり、エッジの位置を正確に検出できるという効
果がある。
【0008】上記光ヘッドにおいては、平行光束中に光
束の半分の位相が他の半分の光束より兀ずれるようなフ
ィルタを設けることにより、第2、第3の光スポットが
形成され、また第1の光スポットはそのフィルタがない
状態のときに形成されるものである。図3にその様子が
示されており、まずフィルタを入れない場合、光スポッ
トの振幅及び光強度はよく知られているように、同図
(a)及び(b)のようになる。一方、平行光束中に同
図(e)に示すような0−πフィルタを入れた場合、そ
の時の光スポットの振幅と光強度は同図(c)及び
(d)のようになる。(波動光学第1刷285ページ久
保田広著岩波書店刊1971年参照)つまり、2つのピ
ークを持つ光スポットとなり、また2つの光スポットの
間は非常に鋭い暗線となる。ここで、同図(a),
(b)の光束と同図(c),(d)の光束が干渉しない
ものとし、なんらかの手段で重ね合せた後、対物レンズ
で光スポットを形成すれば、同図(f)に示すような光
軸上とその両側とに3つのピークを持つ光スポットを形
成することができる。
【0009】次に、上記第2及び第3の光スポットによ
るピットの境界の検知について、図4を参照して説明す
る。今、前述した第2の光スポットが第3の光スポット
より先行した位置にあり、第2の光スポットによる反射
光は、光検出器18−2によって検出され、第3の光ス
ポットによる反射光は光検出器18−1によって検出さ
れるものとする。図4(a),(b),(c)は高い反
射率の領域から低い反射率の領域へ第2及び第3の光ス
ポットが移動するときの2分割光検出器18上の強度分
布を大まかに示してある。同図(a)は両方のスポット
とも高い反射率の領域にある場合は、光検出器18−
1,18−2上にはY軸について対称な形で大きい強度
の分布となる。逆に同図(c)は両方のスポットとも低
い反射率の領域にある場合で、光検出器18−1,18
−2上にはY軸について対称な形で小さい強度の分布と
なる。同図(a),(c)両方の場合、光検出器18−
1,18−2の個々で検出される強度は同じであるか
ら、図示しない差動アンプにより差動検出すると、再生
信号は0である。ところが、同図(b)の場合のように
第2のスポットが低い反射率の領域に入り第3のスポッ
トがまだ高い反射率の領域にいる時は、光検出器18−
1上には大きい強度の分布となり、光検出器18−2上
には小さい強度の分布となる。これを差動検出すると、
正の値の信号が得られる。つまり、高い反射率の領域か
ら低い反射率の領域に移動する際、その境界で正のピー
ク信号が再生信号として得られる。
【0010】また、同図(d),(e),(f)は逆に
両方のスポットが低い反射率の領域から、高い反射率の
領域に移動するときの様子を示している。同図(d)は
両スポットとも低い領域、同図(f)は高い領域のもの
で、それぞれ同図(c)及び(a)同様再生信号は0と
なる。ところが、同図(e)の場合のように第2のスポ
ットが高い反射率の領域に入り、第3のスポットがまだ
低い反射率の領域にいるときは、光検出器18−1上に
は小さい強度の分布となり、光検出器18−2上には大
きい強度の分布となる。これを差動検出すると、負の値
の信号が得られる。つまり、低い反射率の領域から高い
反射率に移動する際、その境界で負のピーク信号が再生
信号として得られる。
【0011】図5に以上のようにして得られた再生信号
(エッジ検出信号)を示す。同図(a)は、ピットエッ
ジ記録方式によるピット列を示す。黒いチェックの部分
を反射率の低い領域とすると再生信号として、同図
(b)のエッジ検出信号が得られる。この信号より正及
び負のピークの位置を検出することにより、エッジの位
置を知ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、第2及び第3の光スポットの強度分布は
図3(d)に示したようになり、2つの光スポットの間
に鋭い暗線が存在する。暗線の幅は第1の光スポットの
径の約1/2程度である。そのため、第2及び第3の光
スポットのピーク間の距離は第1のスポット径の約1/
2以上になり、その距離以下のピットのエッジは再生が
困難であった。また、ピットの大きさが十分大きくて
も、2つの光スポットのピーク間の距離が大きいと再生
誤差が大きくなるという問題があった。
【0013】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は2つの光スポットのピ
ーク間の距離よりも小さなピットであっても再生が可能
であり、しかも十分大きなピットのエッジに対しても再
生誤差を小さくできるようにした光学的情報再生装置
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光源か
ら射出されたP偏光の直線偏光の光束の光路に設けられ
たファラデーセルと、前記ファラデーセルに磁界を印加
することによりS偏光成分を生ぜしめる手段と、前記フ
ァラデーセルを出射した光束をP偏光光束とS偏光光束
に分離する手段と、分離されたS偏光光束の略半分の光
束と他の半分の光束にπの位相差をつけて2つのピーク
を持つ光束に変換する位相フィルタとを備え、前記P偏
光光束を記録媒体の情報トラック上にサーボ制御用の第
1の光スポット、前記位相フィルタを通過した2つのピ
ークを持つ光束を前記第1の光スポットの前後に情報再
生用の第2及び第3の光スポットとして照射し、且つ、
前記第2及び第3の光スポットの反射光を光検出器でそ
れぞれ検出し、各光検出器の出力信号を差動検出するこ
とにより前記記録媒体に記録されたピットのエッジを検
出する光学的情報再生装置において、前記第2の光スポ
ットと第3の光スポットのうちいずれか先行する方の光
スポットの反射光を検出する光検出器の出力信号を、前
記第2の光スポットと第3の光スポットの間に存在する
暗線の幅が0となる時間遅延させる手段を備えたことを
特徴とする光学的情報再生装置によって達成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の光学的情報再生装
の一実施例を示した構成図である。
【0016】図1において、1は記録及び再生用の光源
として用いられた半導体レーザである。この半導体レー
ザ1から射出された発散光は、コリメータレンズ2とビ
ーム整形プリズム3を経ておよそ円形の平行光束とな
る。この平行光束は紙面に対して平行方向に偏光方向を
持つ直線偏光(P偏光)とする。4はファラデーセル、
5はファラデーセルに外部磁界をかけるための電磁石で
ある。ファラデーセル4に外部磁界がかけられると、直
線偏光の偏光方向が回転し、紙面に垂直な偏光成分(S
偏光成分)が生じる。外部磁界を変化させることでP偏
光成分と、S偏光成分の比率を変化させることができ
る。外部磁界がないときにはP偏光のままで透過する。
6は偏光ビームスプリッタで、P偏光に対してはほぼ1
00%透過、0%反射であり、S偏光に対してはほぼ1
00%反射、0%透過である。つまりP偏光成分はその
まま透過し、S偏光成分は反射され分離される。分離さ
れたS偏光成分は、まず1/4波長板7を通過して円偏
光となる。そして、位相フィルタ8を経てミラー9で反
射され、再び位相フィルタ8、1/4波長板7を経てP
偏光となる。今、情報記憶担体14のトラックの方向を
図中のA方向とすると、位相フィルタ8は光軸より上の
光束(斜線部)と下の光束との間で往復すると、πの位
相差をつけるものである。なお、情報記憶担体14はA
方向に平行に複数のトラックを有するものとする。
【0017】このように1/4波長板7、位相フィルタ
8、ミラー9を往復した光束はP偏光となり、偏光ビー
ムスプリッタ6に入射する。そして、このビームスプリ
ッタ6を透過し、1/4波長板10を経て円偏光とな
る。次いで、この光束はミラー11で反射され再び1/
4波長板10を経てS偏光にもどり、また偏光ビームス
プリッタ6により反射され、もとの光束と合成される。
偏光ビームスプリッタ6を経たP及びS偏光の光は、ハ
ーフミラー12、対物レンズ13を経て、情報記憶担体
14上に光スポットを結ぶ。この時、P及びS偏光は互
いに直交する直線偏光であるので、干渉することはな
い。
【0018】ここで、P偏光の光束は位相フィルタ8を
通過していないので、図3(a),(b)で説明したよ
うに、光軸上に第1の光スポットを結ぶ。一方、S偏光
の光束は位相フィルタ8を通過しているので、図3
(c),(d)で説明したように第1の光スポットを中
心に第2及び第3の光スポットを結ぶ。この第2及び第
3の光スポットの間には、鋭い暗線が存在する。詳述す
ると、情報記憶担体14上に3つのスポットが形成さ
れ、第1のスポットは光軸上に中心があり、第2及び第
3のスポットは第1のスポットをはさみトラックと平行
方向(A方向)に並んだ状態で形成される。情報記憶担
体14からの反射光は、再び対物レンズ13、ハーフミ
ラー12を経て反射され、偏光ビームスプリッタ15に
至る。このときP偏光はビームスプリッタ15を透過し
て光束16となり、従来よく知られた検出方法により光
ヘッドのオートフォーカス用及びオートトラッキング用
の制御信号を検出するのに用いられる。
【0019】一方、S偏光は偏光ビームスプリッタ15
で反射され、集光レンズ17を経て2分割光検出器18
に入射する。2分割光検出器18は、分割線がトラック
方向と直交するように配置されている。ここで、第2の
光スポットは第3の光スポットより情報記憶担体14上
で先行した位置にあり、第2の光スポットの反射光は光
検出器18−2で、第3の光スポットの反射光は光検出
器18−1でそれぞれ検出される。光検出器18−2の
検出信号、即ち先行する第2の光スポットの反射光の検
出信号は、遅延回路19へ送られ、ここで所定時間遅延
された後、差動アンプ20へ出力される。また、第3の
光スポットの反射光を検出する光検出器18−1の検出
信号は、直接差動アンプ20の他方側の端子へ出力され
ている。遅延回路19の遅延時間としては、図3(d)
で説明した暗線がなくなるように設定されている。この
場合、遅延時間は最大でも光スポットのピークが重なら
ない程度の時間である。
【0020】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
記録動作である。情報の記録時は、ファラデーセル駆動
回路22により外部磁界を切っておきP偏光のみとす
る。よって、情報記憶担体14上に形成されるのは前述
した第1スポットだけである。記録すべき信号23に従
いレーザ駆動回路24が半導体レーザ1のパワーを変調
し、それにより第1スポットの強度が変調され、情報記
憶担体14上に反射率の違いなどによるピットを形成し
記録する。情報記憶担体14からの反射光の一部は光束
16となり、光ヘッドの制御信号検出用に用いられる。
また、情報を再生する場合は、ファラデーセル駆動回路
22によってファラデーセル4に外部磁界を印加し、前
述のようなP偏光とS偏光を作る。このときのP偏光成
分とS偏光成分の比率は、ファラデーセル駆動回路22
によって、任意に設定することができる。このファラデ
ーセル4への磁界印加作用及び偏光ビームスプリッタ
6、1/4波長板7、位相フィルタ8、ミラー9などに
よる光束分離作用によって、前述したように第1、第2
及び第3の光スポットが情報記憶担体14の情報トラッ
ク上に結像される。この場合、P偏光は第1の光スポッ
トを形成し、その反射光は光束16となって図示しない
制御光学系へ導かれ、その光束16からトラッキング制
御やフォーカシング制御のための制御信号が生成され
る。一方、S偏光は前述したように第2及び第3の光ス
ポットを形成し、その反射光は集光レンズ17を経て2
分割光検出器18に入射し、光検出器18−2で先行す
る第2の光スポットの反射光を、光検出器18−1では
第3の光スポットの反射光をそれぞれ検出する。そし
て、光検出器18−2の検出信号は遅延回路19で所定
時間遅延されてから差動アンプ20に出力され、光検出
器18−1の検出信号は直接差動アンプ20に直接出力
される。差動アンプ20では、両方の検出信号の差動検
出を行ない、再生信号21を生成する。この場合、先行
する第2の光スポットの反射光の検出信号を遅延させて
いるため、第2及び第3の光スポットのピーク間の距離
をみかけ上小さくでき、2つのスポット間に存在する暗
線の幅をほとんど0にすることができる。従って、従来
に比べより小さなピットのエッジを再生することがで
き、また十分大きなピットのエッジに対しても再生誤差
を小さくすることができる。
【0021】なお、遅延回路19の遅延量は、光学系の
仕様やディスクの回転速度から決定し、その値は固定と
してもよいし、再生信号の質を見ながら調整できるよう
にしてもよい。また、ディスクの回転速度を位置に応じ
て切換える方式の装置においては、それに合わせて遅延
量を切換えるように構成するとよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
つの光スポットのうち先行する方の光スポットの反射光
の検出信号を、2つの光スポットの間に存在する暗線の
幅が0となる時間遅延させているので、2つの光スポッ
トのピーク間の距離よりも小さいピットであっても再生
できると共に、十分大きなピットのエッジであっても再
生誤差を小さくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報再生装置の一実施例を示し
た構成図である。
【図2】ピット位置記録及びピットエッジ記録のピット
とその検出信号をそれぞれ示した説明図である。
【図3】従来例の装置において、情報トラックの光軸及
びその両側に3つの光スポットを結ぶ動作を説明するた
めの図である。
【図4】図3における3つの光スポットのうち再生に用
いられる2つの光スポットが情報記憶担体の反射率が高
い領域から低い領域へ移動するときの強度分布、及び低
い反射率の領域から高い領域へ移動するときの強度分布
を示した説明図である。
【図5】図4における2つの再生用光スポットを用いて
情報を再生したときのピットエッジ記録されたピットと
そのエッジ検出信号を示した説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 4 ファラデーセル 5 電磁石 6,15 偏光ビームスプリッタ 7,10 1/4波長板 8 位相フィルタ 9,11 ミラー 12 ハーフミラー 13 対物レンズ 14 情報記憶担体 18 2分割光検出器 19 遅延回路 20 差動アンプ 22 ファラデーセル駆動回路 24 レーザ駆動回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出されたP偏光の直線偏光の
    光束の光路に設けられたファラデーセルと、前記ファラ
    デーセルに磁界を印加することによりS偏光成分を生ぜ
    しめる手段と、前記ファラデーセルを出射した光束をP
    偏光光束とS偏光光束に分離する手段と、分離されたS
    偏光光束の略半分の光束と他の半分の光束にπの位相差
    をつけて2つのピークを持つ光束に変換する位相フィル
    タとを備え、前記P偏光光束を記録媒体の情報トラック
    上にサーボ制御用の第1の光スポット、前記位相フィル
    タを通過した2つのピークを持つ光束を前記第1の光ス
    ポットの前後に情報再生用の第2及び第3の光スポット
    として照射し、且つ、前記第2及び第3の光スポットの
    反射光を光検出器でそれぞれ検出し、各光検出器の出力
    信号を差動検出することにより前記記録媒体に記録され
    たピットのエッジを検出する光学的情報再生装置におい
    て、前記第2の光スポットと第3の光スポットのうちい
    ずれか先行する方の光スポットの反射光を検出する光検
    出器の出力信号を、前記第2の光スポットと第3の光ス
    ポットの間に存在する暗線の幅が0となる時間遅延させ
    る手段を備えたことを特徴とする光学的情報再生装置。
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