JP2970559B2 - セルラの使用制限信号送受信装置 - Google Patents

セルラの使用制限信号送受信装置

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JP2970559B2
JP2970559B2 JP8301453A JP30145396A JP2970559B2 JP 2970559 B2 JP2970559 B2 JP 2970559B2 JP 8301453 A JP8301453 A JP 8301453A JP 30145396 A JP30145396 A JP 30145396A JP 2970559 B2 JP2970559 B2 JP 2970559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセルラの使用制限信
号送受信装置に関し、詳しくは、無線回線を介して、基
地局と、たとえば、ページャー(選択呼出送受信装
置)、携帯無線機、電話機、コードレス電話機等の移動
通信端末装置との間の通信を行う移動通信サービスに関
して、移動通信端末装置の使用を禁止または制限する制
御装置、処理、方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ページャー(選択呼出送受信装置)や携
帯無線機、電話機、コードレス電話機などの移動通信端
末装置と、これら移動通信端末装置とそのサービスをサ
ポートしている基地局間で無線回線を介して通信を行う
移動通信技術において、移動通信端末装置の発呼、着呼
などの使用を禁止または制限させる場合、移動通信端末
装置にそれら動作をロックさせる制御部を持たせ、外部
からこの制御部に対して制御信号を送ることによって、
その使用を禁止または制限させることが可能である。
【0003】従来技術として、特開平7−245782
号公報、特開平6−326659号公報、特開昭64−
29031号公報および実開平4−103055号公報
などがある。
【0004】特開平7−245782号公報では、携帯
電話などの移動無線機の使用を禁止させたい場所では、
通話を強制的にやめ、移動無線機をページャー動作に切
替えることにより通話による周囲の人に対する不快感を
与えることなく着信できる移動無線装置を提供してい
る。この移動無線装置について図4に示し説明する。
【0005】図4の移動無線機71では、電源制御回路
73内のスイッチにより、電源回路73−3で発生する
電源をページャー72か携帯電話74に供給する。それ
ぞれのモードをページャーモード、携帯電話モードとす
る。電源制御回路73では携帯電話モードを選択し、電
源回路73−3で発生する電源を携帯電話74に供給す
る。これにより移動無線機71を携帯電話機として使用
する。ユーザーが、着呼の待ち時間などに改札口などに
設置してあるモード切替信号送出装置75を通過したと
きは、電源制御回路73内のモード切替受信回路73−
1がこのモード切替信号を受信し、CPU73−2にて
移動無線機71をページャーモードに切替えてページャ
ーとして動作させる。すなわち、電源回路73−3で発
生する電源をページャー72に供給させる。
【0006】ページャーモードで他のユーザーから着呼
があった場合、この発呼者に対してページャーモードで
あることを報告する。移動無線機71をページャーモー
ドから携帯電話モードへ切替える場合は、改札口などか
ら出るときに、モード切替信号送出装置75からモード
切替信号を受信するか、移動無線機71のキーパッドに
設けた切替スイッチにより可能である。これにより、ユ
ーザーの操作を介せず移動無線機71はモード切替信号
送出装置75を通過し、その切替信号を受信することに
より、「ページャーモード」、「携帯電話モード」の切
替えが行われる。
【0007】特開平6−326659号公報では、携帯
機紛失時の不正使用防止および携帯機の発見補助を図る
携帯電話装置を提供している。この携帯電話装置では、
発呼、着呼、メモリ呼出しなどの各種動作を禁止するロ
ック手段と、これらロック状態などを変更する入力手段
と、これらロック状態を記憶する記憶手段と、各手段を
制御する制御手段とを有し、通常の電話番号である着番
号のほかに、電話番号に付随させた着サブアドレスを受
け取ることができ、この着サブアドレスによって諸動作
の制限を行う。また表示、発音手段を有し、この着サブ
アドレスにより各種表示、発音を行うことを特徴として
いる。実際には、携帯電話装置の待ち受け時に着サブア
ドレスを受けることにより、ロック情報および表示を変
化させる。
【0008】携帯機が盗難や置き忘れなどによって第三
者にわたった場合、着サブアドレスによってロック状態
を変化させ、発信禁止、着呼禁止、メモリ変更・呼出禁
止などの処理を行うことによって、不正使用を避ける。
また、表示・発音手段によって、連絡先などのメッセー
ジを表示させることにより、携帯機発見の補助を行う。
特開昭64−29031号公報では、有線回線に接続さ
れる親装置(基地局)と複数の無線移動通信端末装置を
介して接続して成る無線電話システムにおいて、任意の
移動通信端末装置の発呼を制御する無線電話システムを
提供している。
【0009】この無線電話システムでは、親装置におい
て無線回線で接続される端末装置それぞれに対して暗証
番号を設定することを可能とし、端末装置を使用する場
合、利用者は暗証番号を入力し、この番号が親装置にお
いて設定した暗証番号と一致しない限り発呼ができない
よう制限するものである。
【0010】実開平4−103055号公報では、発
呼、着呼動作のすべてまたは一部を禁止させるロックモ
ードを設定、解除するための暗証番号を予め登録するメ
モリと、使用する際に入力した番号と前記メモリに登録
された暗証番号とを比較する比較部と、ロックモードを
設定・解除させるモード切替部と、ロックモードが設定
された場合には発呼・着呼動作のすべてまたは一部を禁
止する制御部とを備えた携帯電話機を提供している。
【0011】この携帯電話機では、予め登録された暗証
番号を入力しない限り発呼や着呼をできないようにし、
第三者が無断で使用することを未然に防いでいる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】無線回線を介した移動
通信技術では、基地局から送信された信号が到達する範
囲内にいる全移動通信端末装置に対して、基地局から発
呼や着呼処理、位置登録などの制御処理、実際の通話に
関する通話処理が行われる。
【0013】しかし、実際には局所的に移動通信端末装
置の使用を制限せざるを得ない場所がその中に含まれる
場合においても、基地局から送信する信号が到達する
(受信可能な)範囲内では、その送信を禁止または制限
することは困難である。
【0014】移動通信端末装置の使用を制限せざるを得
ない場所として、たとえば、近年利用者のマナーに関し
て問題となっている列車の中や、移動通信端末装置から
送信される高周波によって誤作動を招くおそれがあると
指摘される高精度医療機器が多くある医療施設、さらに
は拘置所、留置所などの施設が挙げられる。
【0015】これら問題の原因は、移動通信端末装置の
使用を制限したい範囲(制限範囲)に対して、基地局が
サービスする範囲(サービス圏)が広く、制限範囲がサ
ービス圏に含まれてしまうためからくる。
【0016】携帯端末装置の使用を制限・禁止する従来
技術のうち、特開平6−326659号公報、特開昭6
4−29031号公報、実開平4−103055号公報
などは、移動通信端末装置本体そのものの使用を制限・
禁止させるものであり、暗証番号が一致した後、すなわ
ち使用の禁止・制限が解かれた後では、その動作を禁止
・制限する手だてがない。
【0017】また、特開平7−245782号公報で
は、制限範囲内で、初めて電源投入した場合には、通常
の「携帯電話モード」として動作してしまう。
【0018】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、ページャー(選択呼出送受信装置)や携帯無線
機、電話機、コードレス電話機などの移動通信端末装置
と、これら移動通信端末装置とそのサービスをサポート
している基地局間で無線回線を介して通信を行う移動通
信技術において、局所的に移動通信端末装置の発呼・着
呼などの使用を制限・禁止することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のセルラの使用制
限信号送受信装置(以下、単に「送受信装置」とも言
う)では、基地局で使用されている無線チャンネルとは
別に、移動通信端末装置に対してその使用を禁止・制限
する制御信号を送信し、移動通信端末装置ではこの制御
信号を受信することによってその使用を禁止・制限す
る。ここで、無線チャンネルとは、たとえばFDMA
(Frequency Division Multi
ple Access:周波数分割多元接続)における
周波数帯域や、TDMA(Time Division
Multiple Access:時分割多元接続)
におけるタイムスロット、CDMA(Code Div
ision Multiple Access:符号分
割多元接続)における拡散符号などである。
【0020】より具体的には、図1に示す制御信号送信
装置2と、当該制御信号送信装置2を含んだ送受信装置
1である。制御信号送信装置2は、移動通信端末装置の
使用を禁止または制限したい場所に設置され、特定の移
動通信端末装置の使用を選択的に許可または禁止するた
めの制御信号を無線で送信する。送受信装置1は、当該
制御信号を受信する受信手段(図1の受信装置4)、受
信した制御信号より移動通信端末装置の使用に関して制
御を行う制御手段(図1の制御部5)、制御手段の状態
を表示、音声などにより利用者に知らせる表示手段(図
1の表示装置6)などを備える移動通信端末装置(図1
の移動通信端末装置3)などを有する。
【0021】本発明の送受信装置の送信手段では、移動
通信端末装置に対して通信サービスを行っている基地局
で使用されている周波数とは別の無線チャンネルを用い
て、使用の制限・禁止などに関する制御信号を送信し、
移動通信端末装置では電源投入後、まずこの制御信号を
受信する。制御信号が検出され、その内容が移動通信端
末装置の使用を禁止する場合は、移動通信端末装置内の
送受信装置その他の動作機能を停止させることを可能と
する。ここで、無線チャンネルとは、たとえば周波数帯
域やタイムスロット、拡散符号などである。
【0022】ここで、制御信号が検出されなかった場
合、または、制御信号は検出されたが、使用している移
動通信端末装置が使用を禁止・制限されていない場合
は、従来通り、移動通信端末装置の受信装置を、通信サ
ービスを行っている基地局の無線チャンネルに合わせ、
送受信を行う。
【0023】これによって、移動通信端末装置に対して
通信サービスを行っている基地局からの送信信号が到達
する範囲内(サービス圏内)でも、その使用を局所的に
禁止・制限することができる。
【0024】また、制御信号によって移動通信端末装置
の使用が停止した場合に、この制御状態を音声、表示な
どによって利用者に知らせることを可能とする。
【0025】また、前記送信手段、移動通信端末装置の
それぞれに、予め認識番号を記憶させ、送信手段からこ
の認識番号を含ませた制御信号を送信することによっ
て、特定の移動通信端末装置に対して、その使用を禁止
・制限、または使用許可する制御を可能とする。
【0026】さらに、前記送信手段において、送信信号
の電力を可変させることによって、前記制御信号が到達
する範囲を可変させることを可能とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
[1]構成の説明:本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0028】本発明のセルラの使用制限信号送受信装置
(以下「送受信装置」という)の第1の実施の形態につ
いて図1を用いて具体的に説明する。
【0029】図1の送受信装置1は、移動通信端末装置
に対してその使用を禁止・制限する制御信号を送信する
制御信号送信装置2と、制御信号を受信する受信装置4
と受信した制御信号によって移動通信端末装置の使用に
関して制御を行う制御部5と制御部5の状態を使用者に
知らせる表示装置6とを備える移動通信端末装置3とか
ら構成される。
【0030】[2]動作の説明:本実施の形態の動作に
ついて、図1を参照して詳細に説明する。
【0031】図1の一点鎖線で示したエリアBは、制御
信号送信装置2の送信信号が到達する(受信が可能な)
範囲である。
【0032】ここで、制御信号送信装置2において、移
動通信端末装置の使用を禁止する場合について、具体的
に説明する。
【0033】なお、図1の破線で示したエリアAは、移
動通信端末装置に対して通信サービスを行っている基地
局7から送信する信号が到達する範囲、すなわち基地局
7のサービス圏を示す。
【0034】図1で明らかなように、エリアBはエリア
Aよりも十分小さく、エリアAに完全に含まれている。
また、図1の地点cはエリアBの範囲内(エリアAの範
囲内でもある)であり、地点dはエリアAの範囲内であ
るがエリアBの範囲外である。
【0035】制御信号送信装置2では、移動通信端末装
置の使用を禁止する内容を持つ制御信号を送信する。こ
の際、制御信号送信は、基地局7で使用されている無線
チャンネル(Faとする)とは別の無線チャンネル(F
bとする)を使用する。
【0036】移動通信端末装置3は、電源投入後まず受
信装置4において、無線チャンネルFbで送信されてい
る制御信号の受信を行う。ここで、移動通信端末装置3
がエリアBの範囲内である地点cで電源投入を行った場
合を考える。
【0037】受信装置4では制御信号送信装置2から送
信された制御信号が受信・検出され、この結果は制御部
5に出力される。制御信号送信装置2では移動通信端末
装置の使用を禁止するよう制御信号を送信していたた
め、受信・検出の結果は「使用の禁止」という内容を持
つものとなる。この結果を受け、制御部5では、移動通
信端末装置3の使用を止めるよう制御する。また、表示
装置6において、「使用が禁止の場所である」旨の情報
を移動通信端末装置3の利用者に対して表示して知らせ
る。
【0038】次に、移動通信端末装置3がエリアBの範
囲外である地点dで電源投入を行った場合を考える。先
の場合と同様に、移動通信端末装置3は電源投入後まず
受信装置4において、無線チャンネルFbで送信されて
いる制御信号の受信を行う。
【0039】しかし、地点dは制御信号送信装置2のエ
リア外であるため、制御信号は受信されない。従って制
御信号は検出されず、この「制御信号は未検出」という
受信・検出結果が制御部5に出力される。
【0040】制御部5では、移動通信端末装置3の使用
が可能なエリアにいるとして、基地局7の信号を受信す
るよう制御を行う。実際には、受信装置4において無線
チャンネルFaで送信されている基地局7の信号を受信
するよう制御を行う。この後は従来通りの通信(通話)
が行われる。
【0041】従来通りの基地局7との通信(通話)中
も、制御部5では、予め定めた一定時間の間隔で、無線
チャンネルFbの信号を受信するような制御を行う。
【0042】基地局7との通信(通話)の途中に、地点
dから地点cに移動するような場合を考える。地点dか
ら地点cに移動しエリアBに入ることによって、移動通
信端末装置3では制御信号送信装置2から無線チャンネ
ルFbを用いて送信された制御信号が受信される。
【0043】制御信号送信装置2では移動通信端末装置
の使用を禁止するよう制御信号を送信していたため、受
信・検出結果は「使用の禁止」という内容を持つものと
なる。この結果を受け、制御部5では、移動通信端末装
置3の使用を止めるよう制御する。また、表示装置6に
おいて、「使用禁止の場所に入ったため動作を停止し
た」という内容を持つ情報を移動通信端末装置3の使用
者に対して表示して知らせる。
【0044】[1]構成の説明 図2を用いて本発明のセルラの使用制限信号送受信装置
(以下「送受信装置」という)の第2の実施の形態につ
いて具体的説明をする。
【0045】図2の送受信装置1は、予め定めた認識番
号IDaを記憶した記憶装置8−aを備え、移動通信端
末装置に対して該認識番号IDaを含んだ、その使用を
禁止・制限する制御信号を送信する制御信号送受信装置
2と、制御信号を受信する受信装置4、予め定めた認識
番号IDbを記憶した記憶装置8−b、受信した制御信
号内の認識番号に関する情報と記憶装置8−b内の認識
番号IDbとを比較することにより移動通信端末装置の
使用に関して制御を行う制御部5および制御部5の状態
を使用者に知らせる表示装置6を備える移動通信端末装
置3とから構成される。また、制御信号に用いる無線チ
ャンネルが周波数帯域である場合について述べる。
【0046】[2]動作の説明:本実施の形態の動作に
ついて、図2を参照して詳細に説明する。
【0047】図2の一点鎖線で示したエリアBは、制御
信号送信装置2の送信信号が到達する(受信が可能な)
範囲を表す。
【0048】ここで制御信号送信装置2において、移動
通信端末装置3の使用を禁止する場合について、具体的
に説明する。なお、破線で示したエリアAは、移動通信
端末装置に対して通信サービスを行っている基地局7か
ら送信する信号が到達する範囲、すなわち基地局7のサ
ービス圏を表す。図2で明らかなように、エリアBはエ
リアAよりも十分小さく、エリアAに完全に含まれてい
る。また、図2の地点cはエリアBの範囲内(エリアA
の範囲内でもある)であり、地点dはエリアAの範囲内
であるがエリアBの範囲外である。
【0049】制御信号送信装置2内の記憶装置8−a、
移動通信端末装置3内の記憶装置8−bには予め、認識
番号IDa、IDbをそれぞれ記憶させる。
【0050】ここで、制御信号送信装置2で、特定の移
動通信端末装置(ここでは、記憶装置8−aに記憶した
認識番号IDaを持つ移動通信端末装置とする)以外の
使用を禁止する内容を持つ制御信号を送信する。つま
り、送信する制御信号は、認識番号IDa以外の移動通
信端末装置の使用を禁止する内容である。送信に用いる
周波数帯域は基地局7で使用されている周波数帯域(F
aとする)とは別の周波数帯域(Fbとする)とする。
【0051】移動通信端末装置3は、電源投入後まず受
信装置4において、周波数帯域Fbで送信されている制
御信号の受信を行う。ここで、移動通信端末装置3がエ
リアBの範囲内である地点cで電源投入を行った場合を
考える。
【0052】受信装置4では制御信号送信装置2から送
信された制御信号が受信され、受信結果は制御部5に出
力される。ここで制御信号送信装置2では認識番号がI
Da以外の移動通信端末装置の使用を禁止するよう制御
信号を送信していた。
【0053】そこで、制御部5では、制御信号内の認識
番号IDaと記憶装置8−b内の認識番号IDbとの比
較を行う。
【0054】ここで、制御信号内の認識番号IDaと記
憶装置8−b内の認識番号IDbとが異なる(IDa≠
IDb)場合を考える。
【0055】制御部5では、「使用の禁止」であるとい
う判定をする。この結果を受け、制御部5では、移動通
信端末装置3の動作機能を停止するよう制御する。ま
た、表示装置6において、「使用が禁止の場所である」
旨の情報を移動通信端末装置3の利用者に対して表示し
て知らせる。
【0056】次に、制御信号内の認識番号IDaと記憶
装置8−b内の認識番号IDbとが等しい(IDa=I
Db)場合、制御部5では、「使用の許可」であるとい
う判定をする。この結果を受け、制御部5では、移動通
信端末装置3の使用が可能なエリアにいるとして、基地
局7の信号を受信するよう制御を行う。実際には、受信
装置4において周波数帯域Faで送信されている基地局
7の信号を受信するよう制御を行う。この後は従来通り
の通信(通話)が行われる。
【0057】従来通りの基地局7との通信(通話)中
も、制御部5では、予め定めた一定時間の間隔で、周波
数帯域Fbの信号を受信するような制御を行うが、エリ
アBでは、常に「利用許可」の内容を持つ制御信号が受
信されている。
【0058】基地局7との通信(通話)の途中に、エリ
アBを外れ、移動通信端末装置3の使用を禁止する範囲
(図2中の二点鎖線で示したエリアC)に移動した場合
を考える。
【0059】エリアcでは、記憶装置8−c内の認識番
号IDc(IDc≠IDb)の移動通信端末装置だけ、
その使用を許可する制御信号を制御信号送信装置2´か
ら送信しているとする。
【0060】移動通信端末装置3では制御信号送信装置
2´から周波数帯域Fbを用いて送信された制御信号が
受信される。
【0061】制御信号送信装置2´では認識番号IDc
を持つ移動通信端末装置だけをその使用を許可する制御
信号を送信していたため、移動通信端末装置3の受信装
置4での受信・検出結果は「使用禁止」という内容を持
つものとなる。この結果を受け、制御部5では、移動通
信端末装置3の使用を止めるよう制御する。また、表示
装置6において、「使用禁止の場所に入ったため動作を
停止した」という内容を持つ情報を移動通信端末装置3
の使用者に対して表示して知らせる。
【0062】上述の第2の実施の形態では、制御信号に
基地局で使用している周波数帯域とは別の周波数帯域を
用いた場合について述べた。同様に、周波数帯域の代り
にタイムスロットや拡散符号などを使用することも可能
である。
【0063】すなわち、基地局における通常の通信に使
用されている無線チャンネルとは別に使用が可能な無線
チャンネルであれば、移動通信端末装置の使用に関する
制御信号にその無線チャンネルを使用することが可能で
あることは自明である。
【0064】図1および図2の制御信号送信装置2に関
して、別の具体的構成を図3に示す。
【0065】図3の制御信号送信装置2には、制御信号
の送信電力値を可変することが可能な送信出力可変装置
9を備え、制御信号送信装置2の外部にこの送信電力可
変装置9を操作するためのダイヤル(レバー)10が設
けられる。利用者は、このダイヤル10を操作すること
により、制御信号送信装置2から出力する制御信号の電
力を可変させることが可能となる。
【0066】これは、制御信号の到達する範囲、すなわ
ち図1、図2中のエリアBの大きさを自由に可変するこ
とが可能となる。
【0067】これらによって、移動通信端末装置の使用
を禁止・制限させたい範囲を可変することが可能とな
る。
【0068】
【発明の効果】本発明のセルラの使用制限信号送受信装
置における第1の効果は、制御信号送受信装置2におい
て、基地局7で使用されている無線チャンネルFaとは
異なる無線チャンネルFbを用いて移動通信端末装置の
使用禁止・制限に関する制御信号を送信し、移動通信端
末装置3の電源投入時に、まず受信装置4によって前記
制御信号の受信を行い、その結果を制御部5に入力し判
定することにより、移動通信端末装置3の使用を禁止・
制限することが可能となった。
【0069】これによって、制御信号送信装置2の制御
信号が到達する特定の範囲(図1、図2中のエリアBや
エリアC)における移動通信端末装置の使用を禁止した
り、制限したりすることが可能となった。
【0070】さらに、通常の通信(通話)が許可された
後も、予め定めた一定時間間隔で制御信号の受信を行う
ことにより、移動に伴い移動通信端末装置の使用が禁止
・制限されている場所に入っても、その使用を禁止・制
限することを可能とする。
【0071】また、図2中に示すように、認識番号ID
aを記憶した記憶装置8−aを制御信号送信装置2に、
認識番号IDbを記憶した記憶装置8−bを移動通信端
末装置3にそれぞれ備え、この認識番号IDaを含ませ
た制御信号を制御信号送信装置2から送信することによ
り、特定の移動通信端末装置に対してその使用を禁止・
制限することが可能となった。
【0072】さらに、図3中に示すように制御信号送信
装置2内に送信出力可変装置9を備え、制御信号送信装
置2の外部にこの送信出力可変装置9を操作するための
ダイヤル(レバー)10を設けることにより、移動通信
端末装置の使用を禁止・制限させたい範囲を可変するこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルラの使用制限信号送受信装置の第
1の実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明のセルラの使用制限信号送受信装置の第
2の実施の形態のブロック図である。
【図3】制御信号送信装置の別の構成を示すブロック図
である。
【図4】特開平7−245782号公報に記載された移
動無線装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 送受信装置 2、2´ 制御信号送信装置 3 移動通信端末装置 4 受信装置 5 制御部 6 表示装置 7 基地局 8−a、8−b、8−c 記憶装置 9 送信出力可変装置 10 ダイヤル(レバー) 71 移動無線機 72 ページャー 73 電源制御回路 73−1 モード切替受信回路 73−2 CPU 73−3 電源回路 74 携帯電話 75 モード切替信号送出装置

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信端末装置の使用を禁止または制
    限したい場所に設置され、特定の移動通信端末装置の使
    用を選択的に許可または禁止するための制御信号を無線
    で送信することを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 基地局で使用されている無線チャンネル
    とは異なる無線チャンネルを使用して前記制御信号を送
    信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 【請求項3】 移動通信端末装置の認識番号を含む前記
    制御信号を送信することを特徴とする請求項1または2
    に記載の送信装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号を送信する際の電力値を変
    化させる可変出力手段を備えることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 前記可変出力手段がダイヤルまたはレバ
    ーからなることを特徴とする請求項4に記載の送信装
    置。
  6. 【請求項6】 無線回線を介して基地局、移動通信端末
    装置間の通信を行う移動通信送受信装置において、移動
    通信端末装置の使用を禁止または制限したい場所に設置
    され、特定の移動通信端末装置の使用を選択的に許可ま
    たは禁止するための制御信号を無線回線を介して送信す
    る送信手段を備えた送信装置と、前記制御信号を受信す
    る受信手段と該受信手段で受信した前記制御信号によっ
    てその使用を禁止または制限する制御を行う制御手段と
    を備えた移動通信端末装置とを備えたことを特徴とする
    送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記受信手段は、前記制御信号を一定時
    間間隔で受信することを特徴とする請求項6に記載の送
    受信装置。
  8. 【請求項8】 前記送信手段が、前記基地局で使用され
    ている無線チャンネルとは異なる無線チャンネルを使用
    して前記制御信号を送信することを特徴とする請求項6
    または7に記載の送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記移動通信端末装置が前記制御手段の
    状態を表示によって利用者に知らせる表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項6、7または8に記載の送受信
    装置。
  10. 【請求項10】 前記移動通信端末装置が前記制御手段
    の状態を音声によって利用者に知らせる発音手段を備え
    ることを特徴とする請求項6、7、8または9に記載の
    送受信装置。
  11. 【請求項11】 前記送信手段は、移動通信端末装置の
    認識番号を含む制御信号を送信し、前記移動通信端末装
    置は、自己の認識番号と前記制御信号に含まれる認識番
    号とを比較し、その比較結果により使用に関する制御を
    行うことを特徴とする請求項6、7、8、9または10
    に記載の送受信装置。
  12. 【請求項12】 前記制御信号を送信する際の電力値を
    変化させる可変出力手段を備えることを特徴とする請求
    項6、7、8、9、10または11に記載の送受信装
    置。
  13. 【請求項13】 前記可変出力手段がダイヤルまたはレ
    バーからなることを特徴とする請求項12に記載の送受
    信装置。
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