JP2970550B2 - 一括分波回路 - Google Patents

一括分波回路

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JP2970550B2
JP2970550B2 JP8243212A JP24321296A JP2970550B2 JP 2970550 B2 JP2970550 B2 JP 2970550B2 JP 8243212 A JP8243212 A JP 8243212A JP 24321296 A JP24321296 A JP 24321296A JP 2970550 B2 JP2970550 B2 JP 2970550B2
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一括分波回路に係
り、特にアップリンクに周波数多重信号を使用し、衛星
上でチャンネル単位の再生あるいはスイッチング等の処
理を行う衛星通信システムにおいて、衛星上で周波数多
重信号をディジタル信号処理技術を用いて時分割多重信
号に変換する一括分波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アップリンクに周波数多重信
号を使用し、衛星上でチャンネル単位の再生あるいはス
イッチング等の処理を行い時分割多重信号に変換し、ダ
ウンリンクは時分割多重信号により多数の地上の移動局
に送信し、移動局は受信時分割多重信号から受信すべき
チャンネルを選択受信する衛星通信システムが知られて
いる(例えば、特開昭64−71329号公報)。かか
る衛星通信システムでは、衛星上において一括分波回路
を有し、受信した周波数多重信号をディジタル信号処理
技術を用いて時分割多重信号に変換する。
【0003】図7は従来の一括分波回路の一例の機能ブ
ロック図を示す。この従来の一括分波回路は、演算量の
少ない一括分波方式として知られているポリフェーズフ
ィルタ高速フーリエ変換(FFT)方式による一括分波
回路で、入力された中間周波数(IF)帯の周波数多重
信号を分岐回路により2分岐し、ミキサ102において
実部103と虚部104に分離すると同時にベースバン
ドに周波数変換し、それぞれ低域フィルタ(LPF)1
05、106を通してA/D変換器107、108によ
りディジタル信号に変換する。
【0004】A/D変換器107、108の出力ディジ
タル信号は、サブフィルタ部109及びFFT部110
においてディジタル信号処理される。その結果、入力周
波数多重信号は各キャリア毎に分波され、改めて時分割
多重することによって時分割多重信号111に変換され
る。
【0005】図8は従来の一括分波回路のブロック図
で、図7に示した一般的な機能ブロック図をハードウェ
アイメージで具現化したブロック図である。同図中、図
7と同一構成部分には同一符号を付してある。図8に示
すように、サブフィルタ部109は、A/D変換器10
7、108の出力ディジタル信号が入力されるメモリ1
21と、メモリ121の出力信号と乗算係数を乗算する
乗算器122と、乗算係数を乗算器122へ出力する係
数器123と、乗算器122の出力信号とその遅延信号
を加算する加算器124と、加算器124の出力信号を
遅延して加算器124へフィードバックするレジスタ1
25と、加算器124の出力信号が入力されるレジスタ
126からなる回路部が実部、虚部に対応して2系統並
列に設けられている。
【0006】また、FFT部110は上記のサブフィル
タ部109の出力信号が入力されるメモリ127と、メ
モリ127の出力信号と乗算係数を乗算する乗算器12
8と、上記乗算係数を乗算器128に入力する係数器1
29と、乗算器128の出力信号をバタフライ演算する
バタフライ演算回路130とから構成されており、メモ
リ127、乗算器128及び係数器129は2系統並列
に設けられている。また、バタフライ演算回路130は
基数によってその構成が変化するが、基本的には乗算
器、加減算器、レジスタから構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の一括分波回路は、入力された周波数多重信号の最大チ
ャンネル数を一括分波するときの総演算量を少なくする
ことを目的とした方式であり、使用するチャンネル数に
関係なくディジタル信号の有効ビット長を一定として処
理しているため、実際に使用されているチャンネル数が
少ない場合であっても、最大チャンネル数を処理するの
と同じだけの演算量を必要とし、その結果、チャンネル
数に応じた消費電力の削減が実現できないという問題が
ある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
実際の使用チャンネル数が極端に少ない時間帯等におい
て消費電力を低減し得る一括分波回路を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、複数のチャンネルの各信号が周波数多重さ
れた周波数多重信号が入力され、周波数多重信号を実部
と虚部の信号に分離すると同時にベースバンドに周波数
変換した後ディジタル信号に変換するアナログ部と、周
波数多重信号を構成する各信号の使用チャンネル数に応
じてアナログ部の入力周波数多重信号の振幅を変化させ
る振幅可変手段と、アナログ部から出力された実部と虚
部のディジタル信号を、外部入力制御信号に基づき使用
チャンネル数に応じてビットシフトし、その結果、未定
義となった下位ビットに対してはゼロを挿入するビット
長削減回路と、ビット長削減回路の出力ディジタル信号
に対してフィルタリングの演算を行う演算手段と、演算
手段の出力データを、外部入力制御信号に基づき使用チ
ャンネル数に応じたビット長となるように、有効ビット
以下の下位ビットにはゼロを挿入する補正回路と、補正
回路の出力ディジタル信号に対して高速フーリエ変換演
算して時間軸上の信号に変換した後、時分割多重信号を
生成する時分割多重信号生成回路とを有する構成とした
ものである。
【0010】この発明では、使用チャンネル数に応じて
ビット長削減回路ではビットシフトを行って未定義とな
った下位ビットにはゼロを挿入しているため、後段の回
路において未定義となったビット分の処理に要する消費
電力を節約できると共に、補正回路により有効ビット以
下の下位ビットにはゼロを挿入するようにしたため、時
分割多重信号生成回路での有効ビット以下の下位ビット
の処理が不要にでき、その分の消費電力を節約できる。
【0011】ここで、本発明は周波数多重信号を一定レ
ベルにしてアナログ部に入力すると共に、そのレベル制
御情報に関するレベル通知信号を出力する自動利得制御
回路を設け、レベル通知信号に基づいて外部入力制御信
号を生成してもよく、また、周波数多重信号を外部制御
信号に基づいて利得が制御される可変利得増幅器をアナ
ログ部の入力側に設けてもよい。
【0012】また、本発明はアップリンクに周波数多重
信号を使用し、衛星上で周波数多重信号をディジタル信
号処理技術を用いて時分割多重信号に変換する一括分波
回路において、衛星上での回線接続制御及び地上基地局
からのコマンドを実行する交換制御部がアナログ部の入
力周波数多重信号の振幅を制御すると共に外部入力制御
信号を生成することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0014】図1は本発明になる一括分波回路の第1の
実施の形態のハードウェア構成を示すブロック図であ
る。この実施の形態は、衛星通信システムのアップリン
クの周波数多重信号が入力されるアナログ部1と、アナ
ログ部1の出力信号が入力されるサブフィルタ部2と、
サブフィルタ部2の出力信号が入力されるFFT部3と
から構成されている。
【0015】アナログ部1は従来と同様の構成であり、
アナログ信号である入力周波数多重信号に対して周波数
変換及び実軸、虚軸分解を行うミキサ回路4と、エリア
シングを防ぐための低域フィルタ(LPF)5a、5b
と、LPF5a、5bの出力信号をそれぞれディジタル
信号7a、7bに変換するA/D変換器6a、6bとか
ら構成されている。
【0016】サブフィルタ部2は、アナログ部1から出
力されたディジタル信号7a、7bを使用チャンネル数
に応じてビットシフトし、その結果、未定義となった下
位ビットに対してはゼロを挿入するビット長削減回路8
と、このビット長削減回路8の出力ディジタル信号9
a、9bを(チャンネル数)×(ディジタルフィルタの
タップ長)分記憶するメモリ10a、10bと、このメ
モリ10a、10bの出力データと係数器11a、11
bからのフィルタタップ係数との乗算を行う乗算器12
a、12bと、乗算器12a、12bの出力乗算結果1
3a、13bに対して量子化誤差の許される範囲で下位
ビットをゼロに設定する乗算出力補正回路14と、乗算
出力補正回路14の2並列出力信号をそれぞれ(タップ
長)回分だけ累積加算するための加算器15a、15b
と、累積加算用に一つ前のデータを蓄えるディレー回路
16a、16bと、(タップ長)回分の累積加算結果を
ラッチするレジスタ17a、17bとから構成されてい
る。
【0017】FFT部3は、サブフィルタ部2の出力信
号18a、18bを入力信号として受け、FFT処理に
必要なだけ記憶し、要求通りの順番に出力するメモリ1
9a、19bと、メモリ19a、19bの出力信号と係
数器21a、21bからの係数との間でFFT演算の乗
算を行う乗算器20a、20bと、乗算器20a、20
bの出力乗算結果に対し、サブフィルタ部2と同様にシ
ステム設計上から許される範囲で下位ビットをゼロに設
定する乗算出力補正回路22と、乗算出力補正回路22
の2並列出力信号に対し所要の基数に応じた加減乗算を
実行して一括分波実部出力24aと一括分波虚部出力2
4bを出力するバタフライ演算回路23とから構成され
ている。
【0018】基数によってはバタフライ演算回路23内
に乗算器が必要となるので、その場合にはその乗算器の
直後に乗算出力補正回路を設置する。FFT部3はポイ
ント数が多い場合には、上記メモリ19a、19bから
バタフライ演算回路23までの構成を1個のブロック単
位として、複数のブロックをパイプライン接続した構成
とされる。
【0019】乗算器20a、20bの出力信号を何ビッ
トで打ち切り何ビット目からをゼロにするかは、システ
ム毎あるいは演算器が置かれる位置毎に解析する必要が
ある。なお、ビット長削減回路8と乗算出力補正回路1
4、22の制御は衛星上で回線の接続・切断などの制御
を行う交換制御部が指示する。
【0020】次に、この実施の形態の動作について説明
する。IF帯の入力多チャンネル周波数多重信号はミキ
サ回路4で実部と虚部分離されると同時にベースバンド
に周波数変換された後、それぞれLPF5a、5bによ
り不要高周波数成分が除去されてA/D変換器6a、6
bに供給されてディジタル信号に変換される。
【0021】ここで、入力周波数多重信号の最大チャン
ネル数がNチャンネルのとき、ダイナミックレンジを考
慮すると、A/D変換器の6a、6bのビット数として
Mビット必要であると仮定する。この場合、実際に使用
するチャンネル数が最大チャンネル数の50%以上のよ
うな時にはMビットをフルに使用した処理が必要とな
る。しかし、実際に使用しているチャンネル数が全体の
10%以下のような場合には、A/D変換器6a、6b
の入力電圧範囲が平均で1/10程度になると考えられ
るのでM−2又はM−3ビット程度の量子化ビット長で
十分といえる。
【0022】ただし、単純に下位の2〜3ビットをゼロ
に設定してしまうと、単に量子化誤差を増大させること
になり、システム仕様を満足できなくなる。そこで、こ
の実施の形態では、図1では図示を省略したが、使用チ
ャンネル数に比例して入力周波数多重信号の振幅を大き
くする振幅可変手段をアナログ部1の入力側に有してお
り、その上でA/D変換器6a、6bの出力ディジタル
信号の下位2〜3ビットをゼロに設定することにより、
システム要求の量子化誤差を満足しつつ実際に処理する
量子化ビット長を減少させる。演算量を増大させること
なく使用チャンネル数に応じた信号レベルの拡大を行う
ためには、ビット長削減回路8によりビットシフトを行
う。
【0023】ビット長削減回路8の具体的回路の一例を
図2に示す。同図に示すビット長削減回路8は、4ビッ
ト(X0〜X3)の入力信号26に対して最大2ビット
シフトする場合の構成であり、衛星上での回線の接続制
御及び地上基地局からのコマンドを実行する図示しない
交換制御部からの制御信号25によって、入力信号の4
ビット(X0〜X3)の4ビット出力端への伝送路を切
り替える。図2に実線で示す接続により、X1、X0、
0、0が出力される。つまり、入力信号26は2ビット
右方向へシフトされて出力信号28として出力される。
また、図2のビット調削減回路8はシフトしないか、あ
るいは1ビットシフトすることもできる。
【0024】なお、ビット長削減回路8はA/D変換器
6a、6bの出力ディジタル信号の量子化ビット数がそ
れぞれ8ビットであるときには、図2と同様に8ビット
入力8ビット出力のビットシフト可能な構成のものを2
回路用いる。
【0025】図3は上記のビット長削減回路8の出力信
号28(9a、9b)を記憶するメモリ10a、10b
のメモリマップの一例を示す。同図に示すように、この
メモリ10a、10bは8ビット幅のレジスタで、その
うち下位2ビットに常にゼロが書き込まれるものを示し
ている。CMOSの場合には状態が変化しなければ消費
電力は発生しない。従って、下位2ビット分のブロック
の消費電力を削減したことになる。
【0026】次に、このメモリ10a、10bの出力信
号と係数器11a、11bからのフィルタのタップ係数
との乗算を行う乗算器12a、12bの動作について説
明する。一例として図4に4×4の並列型乗算器の回路
図を示す。この乗算器は、4ビット乗算係数Y3、Y
2、Y1及びY0のうち最下位ビットの乗算係数Y0が
一方の入力端子に入力され、他方の入力端子にメモリ1
0a、10bの4ビット出力データX3、X2、X1及
びX0がそれぞれ入力される4つの2入力AND回路3
1と、単位回路A、B及びCからなり、8ビットの乗算
出力信号P0〜P7を出力する構成とされている。
【0027】単位回路A、B及びCはそれぞれビット
x、yが入力される2入力AND回路と、ビットzとA
ND回路の出力とビットciが入力される全加算器とか
ら構成されている。このうち、単位回路Aはすべての出
力が常に同じ状態を示し、単位回路Bは部分的に同じ状
態を保つ。単位回路Aはそのまま消費電力削減になり、
単位回路Bは変化する入力信号数が減少している分だけ
内部状態が変化する割合が減ると考えられるので、その
分消費電力の低減につながる。
【0028】乗算器12a、12bの出力信号は乗算出
力補正回路14に供給される。なお、乗算器12a、1
2bは例えばメモリ10a、10bの出力信号がそれぞ
れ8ビット、係数器11a、11bからのフィルタのタ
ップ係数もそれぞれ8ビットとすると、16ビットの乗
算結果を出力する。
【0029】図5は図1の乗算出力補正回路14、22
の一例の回路図を示す。この乗算出力補正回路14(2
2)は、簡単のため、6ビットの乗算出力信号35(X
5〜X0)に対して有効ビット数4ビット(X5〜X
2)の例で、交換制御部(図示せず)からの制御信号2
5により、乗算器からの入力信号(乗算出力信号)35
の上位4ビット(X5〜X2)と同一値で下位2ビット
が0の信号36を出力する。
【0030】乗算出力補正回路14から出力された上記
の上位4ビットが有効データの信号はサブフィルタ部2
の加算器15a、15bに供給される。加算器15a、
15bに入力される信号のうち常時ゼロが入力されてく
る下位ビットが存在すると、出力の同じビットには常時
ゼロが出力される。従って、加算器15a、15bのそ
のビットは不変である。よって、そのビット分の消費電
力が削減できる。ここでは上記の加算器15a、15b
の入力信号のうち下位2ビットはゼロであるので、加算
器15a、15bの出力信号の下位2ビットもゼロであ
る。
【0031】ディレイ回路16a、16b及びレジスタ
17a、17bにはこの加算器15a、15bの出力信
号が書き込まれるので、常時ゼロのビットはそのまま引
き継がれる。
【0032】FFT部3のメモリ19a、19bにはレ
ジスタ17a、17bの出力信号18a、18bが記憶
されるため、特定の下位ビットは常にゼロが書き込まれ
る。ゼロが挿入された下位ビットについてはサブフィル
タ部2のメモリ10a、10bと同様にその分消費電力
を減少させることになる。FFT部3のメモリ10a、
10bの出力信号は乗算器20a、20bに供給され
て、係数器21a、21bからの乗算係数と乗算され、
更に乗算出力補正回路22により補正される。これはサ
ブフィルタ部2内の乗算器12a、12bと乗算出力補
正回路14の動作と同じである。
【0033】乗算出力補正回路22の出力信号はバタフ
ライ演算回路23に供給され、バタフライ演算される。
バタフライ演算回路23では基数によって内部の演算形
式が異なるため、一概には言えないが、基数2又は基数
4の場合には、加減算処理だけとなるので、その後段に
は出力補正回路は必要ない。そのほかの基数の場合に
は、乗算が必要であるので乗算器の直後で出力補正する
必要がある。バタフライ演算回路23からは一括分波出
力信号(実部)24a及び一括分波信号(虚部)24b
が出力される。
【0034】FFTのポイント数が大きい場合は、FF
T部3内部のメモリ19a、19bからバタフライ演算
回路23までのブロックを1ブロックとしてパイプライ
ン接続することにより、マルチステージ構成にして処理
を行う。その場合にも乗算器の直後に出力補正回路を挿
入することにより、消費電力の削減が可能となる。
【0035】図6は本発明になる一括分波回路の第2の
実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6
に示す実施の形態では、入力信号のレベル制御をIF帯
で行い、A/D変換後には下位ビットへのゼロの挿入だ
けを行う点に特徴がある。この場合、IF帯の入力周波
数多重信号は、自動利得制御回路(AGC回路)41に
供給され、ここでアナログ信号レベルが一定になるよう
に自動的にレベル制御された後、ミキサ回路4に供給さ
れると共に、どのようなレベルで入力信号が増幅されて
いるかを示すレベル通知信号42に変換されて交換制御
部(図示せず)へ通知される。
【0036】このレベル通知信号42はアナログのレベ
ル信号であるので、交換制御部は回路内のA/D変換器
でディジタルデータに変換した後、現在の使用チャンネ
ル数と実際の入力レベルの両方を考慮してビット長削減
回路43と乗算器12a、12b、20a、20bの直
後に置かれる乗算出力補正回路14、22に制御信号2
5を生成して出力する。消費電力の低減の効果は第1の
実施の形態と同様である。また、図示を省略したが、図
1と同様に、使用チャンネル数に比例して入力周波数多
重信号の振幅を大きくする振幅可変手段がAGC回路4
1の出力側に設けられている。
【0037】また、本発明の第3の実施の形態として
は、IF帯でのレベル制御を交換制御部の指示で行う方
法も考えられる。IF帯のレベル制御回路が電圧制御型
の可変利得増幅器の場合、交換制御部はIF帯のレベル
制御回路に使用チャンネル数に応じたアナログ電圧信号
を与えて利得制御する必要がある。サブフィルタ部2と
FFT部3は第2の実施の形態と同様である。
【0038】本発明の第4の実施の形態は、地上システ
ムまでを含めたパワーコントロールを行うことにより、
衛星の受信レベルを常に一定にできるように、地上局の
送信レベルを制御できるシステムであれば、ビットシフ
トは不要となる。この場合は使用チャンネル数に応じて
下位ビットをゼロに固定すればよい。
【0039】また、ビット長削減回路においてビットシ
フトの結果未定義となった下位ビットに常に1を設定す
る方法もある。レジスタ、メモリではゼロを設定した場
合と同様の効果がある。しかし、加減算器では下位ビッ
トが変化してしまうので有効ではない。また、1ビット
毎に独立のメモリ、レジスタを使用し、非有効ビットと
判断された場合に対応するビットのメモリ及びレジスタ
をリセットして動作を停止させる方法も考えられる。
【0040】以上の実施の形態によれば、電話のトラヒ
ックには時間変動、曜日変動、月変動があり、時間変動
においては、昼間に比べて夜間のトラヒックはかなり減
少し、曜日変動では平日に比べて土曜、日曜のトラヒッ
クは時間変動の夜間並みに減少する。従って、時間帯に
よっては使用チャンネル数は最大チャンネル数の100
分の1程度になることもあり得る。
【0041】いま、トラヒックが1/50になったと仮
定すると、A/D変換の量子化ビット数は4ビット程度
減らすことが可能と思われる。勿論、A/D変換器をオ
ーバーサンプリングで使用していないことを想定してい
る。この場合もともとのA/D変換の量子化が10ビッ
ト程度であるとすると、メモリ、レジスタ、加減算器は
ビット数にほぼ比例すると考えられるので40%、乗算
器は10%程度の消費電力の低減が実現できる。。回路
構成がメモリとレジスタ、加減算器が全体の7割程度、
乗算器が15%程度と仮定すると、このときの消費電力
はビットをフルに使用した場合を100%としたとき、 1−0.7×0.6+0.15×0.1=56.5
(%) というように、低減できる。
【0042】また、1日程度の時間幅で考えると、一括
分波回路における平均の消費電力が減少するので、同じ
バッテリを使用した場合には衛星から太陽が見えない食
のような状態での動作時間を従来よりも長くとることが
可能となり、また、従来と同等の性能を満足すればよい
のであれば、衛星上のバッテリを小型にすることもでき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用チャンネル数に応じてビット長削減回路ではビット
シフトを行って未定義となった下位ビットにはゼロを挿
入し、補正回路により有効ビット以下の下位ビットには
ゼロを挿入するようにしたため、使用チャンネル数が少
ないときはより多くの下位ビットの処理が不要にでき、
その分の消費電力を節約できるため、従来に比べて消費
電力を大幅に低減できる。
【0044】また、本発明によれば、平均消費電力が減
少するので、従来と同じバッテリを使用した場合は、動
作時間を従来よりも長くとることができ、一方、従来と
同じ動作時間としたときはバッテリを容量の小さな小型
なものを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】図1のビット長削減回路の一例の回路図であ
る。
【図3】図1中のメモリのメモリマップの一例を示す図
である。
【図4】図1中の乗算器の一例の回路図である。
【図5】図1中の乗算出力補正回路の一例の回路図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図7】従来の一例の機能ブロック図である。
【図8】従来の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 アナログ部 2 サブフィルタ部 3 高速フーリエ変換(FFT)部 4 ミキサ回路 5a、5b 低域フィルタ(LPF) 6a、6b A/D変換器 8、43 ビット長削減回路 10a、10b、19a、19b メモリ 11a、11b、21a、21b 係数器 12a、12b、20a、20b 乗算器 14、22 乗算出力補正回路 15a、15b 加算器 16a、16b ディレイ回路 17a、17b レジスタ 23 バタフライ演算回路 24a、24b 一括分波出力信号 25 制御信号 41 自動利得制御(AGC)回路 42 レベル通知信号

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンネルの各信号が周波数多重
    された周波数多重信号が入力され、該周波数多重信号を
    実部と虚部の信号に分離すると同時にベースバンドに周
    波数変換した後ディジタル信号に変換するアナログ部
    と、 前記周波数多重信号を構成する各信号の使用チャンネル
    数に応じて前記アナログ部の入力周波数多重信号の振幅
    を変化させる振幅可変手段と、 前記アナログ部から出力された実部と虚部のディジタル
    信号を、外部入力制御信号に基づき使用チャンネル数に
    応じてビットシフトし、その結果、未定義となった下位
    ビットに対してはゼロを挿入するビット長削減回路と、 該ビット長削減回路の出力ディジタル信号に対してフィ
    ルタリングの演算を行う演算手段と、 該演算手段の出力データを、外部入力制御信号に基づき
    使用チャンネル数に応じたビット長となるように、有効
    ビット以下の下位ビットにはゼロを挿入する補正回路
    と、 前記補正回路の出力ディジタル信号に対して高速フーリ
    エ変換演算して時間軸上の信号に変換した後、時分割多
    重信号を生成する時分割多重信号生成回路とを有するこ
    とを特徴とする一括分波回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数多重信号を一定レベルにして
    前記アナログ部に入力すると共に、そのレベル制御情報
    に関するレベル通知信号を出力する自動利得制御回路を
    設け、該レベル通知信号に基づいて前記外部入力制御信
    号を生成することを特徴とする請求項1記載の一括分波
    回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数多重信号を前記外部制御信号
    に基づいて利得が制御される可変利得増幅器を前記アナ
    ログ部の入力側に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の一括分波回路。
  4. 【請求項4】 アップリンクに周波数多重信号を使用
    し、衛星上で該周波数多重信号をディジタル信号処理技
    術を用いて時分割多重信号に変換する一括分波回路にお
    いて、前記衛星上での回線接続制御及び地上基地局から
    のコマンドを実行する交換制御部が前記アナログ部の入
    力周波数多重信号の振幅を制御すると共に前記外部入力
    制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3の
    うちいずれか一項記載の一括分波回路。
  5. 【請求項5】 前記交換制御部は、前記周波数多重信号
    を構成する各信号の使用チャンネル数の時間変動、曜日
    変動及び月変動を考慮して予め定めた時に前記外部入力
    制御信号を生成することを特徴とする請求項4記載の一
    括分波回路。
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