JP2970503B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2970503B2
JP2970503B2 JP29677395A JP29677395A JP2970503B2 JP 2970503 B2 JP2970503 B2 JP 2970503B2 JP 29677395 A JP29677395 A JP 29677395A JP 29677395 A JP29677395 A JP 29677395A JP 2970503 B2 JP2970503 B2 JP 2970503B2
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勝行 相原
芳生 荻野
保 泉谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクションヒ
ータなどの加熱手段を用いて、調理を行うための加熱調
理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般的に使われる加熱調理器とし
て、ガスコンロに変わり電磁調理器が普及し始め、その
特徴である清潔性・快適性・安全性が評価されるように
なった。また電気的な構成であることから制御しやすい
ことも特徴とされている。
【0003】以下、従来の電磁調理器について説明す
る。図20は従来の電磁調理器の概略図を示すものであ
り、被加熱調理容器43を載置するための耐熱性のセラ
ミックプレート44と、耐熱性のセラミックプレート4
4を通して、前記の被加熱調理容器43を加熱するため
の加熱手段は、加熱コイル45とトランジスタ46、ダ
イオード47、コンデンサー48などからなるインバー
ター回路から構成される。49は、発振回路の電源を形
成する整流回路、50は、平滑回路である。耐熱性のセ
ラミックプレート44の、被加熱調理容器43の真下に
は、負特性サーミスターなどにてなる温度センサー51
が備えられ、被加熱調理容器43の温度を検知する。5
2はインバーターを駆動するための発振回路、53は温
度検知回路、54はインバーター動作を停止するための
停止回路、55は任意に時間を設定し加熱を停止するた
めのタイマー回路、56は加熱開始後に所定時間が経過
したら自動的に加熱を停止するための自動停止回路であ
る。
【0004】以上のように構成された電磁調理器におけ
る高温状態での放置に対する安全手段としては、加熱開
始後所定時間が経過したら自動的に加熱を停止する自動
停止回路を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の電磁調理器の構成では、調理後のスイッチの切
忘れによる空焼き、湯沸かし中に水分が蒸発し空焼きと
なった場合、長時間の煮込みにおいてうっかりタイマー
設定を忘れて調理場を離れ、水分が蒸発し空焼きになっ
た場合などの状況において、出力設定によってはかなり
の高温状態で長時間(一般的にこの自動停止の時間設定
は45〜60分である。)放置されるという課題を有し
ていた。
【0006】本発明は、以上の課題を解決し、高温状態
での放置に対しできるだけ短時間に加熱を停止、または
保温、もしくは弱火に切り換える、安全性の高い加熱調
理器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の第1の手段は、加熱調理を行うための加熱手
段と、被加熱調理容器の温度を検知するための温度検知
手段と、前記温度検知手段からの入力により予め定めた
プログラムどおりに加熱手段の加熱出力を制御する加熱
出力制御手段と、加熱出力の制御の状態を検知する加熱
出力検知手段と、制御の状態が設定出力の最大出力から
出力停止の状態に制御された場合その状態の繰り返しの
回数を測定するカウント手段と、カウント手段の測定値
が所定値以上になった場合に加熱出力を切り換える第1
の加熱出力切換手段を有する、被加熱調理容器などの高
温状態での放置を防止する手段を加熱調理器に設けたも
のである。
【0008】また、本発明の第2の手段は、加熱調理を
行うための加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検知す
るための温度検知手段と、前記温度検知手段からの入力
により予め定めたプログラムどおりに加熱手段の加熱出
力を制御する加熱出力制御手段と、加熱出力の制御の状
態を検知する加熱出力検知手段と、加熱出力の平均値を
測定するための時間設定を行うタイマー手段と、タイマ
ー手段の測定時間内の加熱出力の平均値と加熱出力検出
手段の加熱出力の最大値の比率が所定の割合になった場
合に加熱出力を切り換える第2の加熱出力切換手段を有
する、被加熱調理容器などの高温状態での放置を防止す
る手段を加熱調理器に設けたものである。
【0009】次に、本発明の第3の手段は、加熱調理を
行うための加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検知す
るための温度検知手段と、前記温度検知手段からの入力
により予め定めたプログラムどおりに加熱手段の加熱出
力を制御する加熱出力制御手段と、加熱出力の制御の状
態を検知する加熱出力検知手段と、温度検知手段によっ
て測定された温度が所定の温度幅にあるとき、その温度
幅内の滞在時間を測定するためのタイマー手段と、タイ
マー手段の測定時間が所定値以上になった場合に加熱出
力を切り換える第3の加熱出力切換手段を有する、被加
熱調理容器などの高温状態での放置を防止する手段を加
熱調理器に設けたものである。
【0010】次に、本発明の第4の手段は、加熱調理を
行うための加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検知す
るための温度検知手段と、前記温度検知手段からの入力
により予め定めたプログラムどおりに加熱手段の加熱出
力を制御する加熱出力制御手段と、加熱出力の制御の状
態を検知する加熱出力検知手段と、温度検知手段によっ
て測定されたピーク温度が所定の温度幅にあるとき、そ
のピーク温度の間隔を測定するためのタイマー手段と、
タイマー手段の測定時間が所定値以内になった場合に加
熱出力を切り換える第4の加熱出力切換手段を有する、
被加熱調理容器などの高温状態での放置を防止する手段
を加熱調理器に設けたものである。
【0011】次に、本発明の第5の手段は、特に、温度
検知手段によって測定された温度が所定値になった場合
に加熱出力切換手段の動作を解除するための動作解除手
段を加熱調理器に設けたものである。
【0012】最後に、本発明の第6の手段は、加熱出力
検知手段による制御の状態が設定出力の最大出力から出
力停止の状態に制御された場合を第1の条件として、加
熱出力を切り換える条件を同時に満足した場合に加熱出
力を切り換える加熱出力切換手段を動作させる動作判定
手段を加熱調理器に設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、被加熱調
理容器が空焼き状態などの際、加熱出力の制御の状態か
らの情報により高温状態での放置を検知し、さらには、
その状態の繰り返し回数を測定し、繰り返しの回数が所
定値になった場合に加熱出力を切り換えるので、高温状
態にて長時間放置されない。
【0014】請求項2記載の発明は、被加熱調理容器が
空焼き状態などの際、加熱出力の平均値と最大値の比率
が所定の割合になった場合に高温状態での放置を検知
し、加熱出力を切り換えるので、高温状態にて長時間放
置されない。
【0015】請求項3記載の発明は、被加熱調理容器が
空焼き状態などの際、温度検知手段によって検知された
温度が一定の温度幅にあるとき、その滞在時間が所定値
以上になった場合に高温状態での放置を検知し、加熱出
力を切り換えるので、高温状態にて長時間放置されな
い。
【0016】請求項4記載の発明は、被加熱調理容器が
空焼き状態などの際、温度検知手段によって検知された
ピーク温度が所定の温度幅にあるとき、そのピーク温度
の間隔が所定値以内になったとき高温状態での放置を検
知し、加熱出力を切り換えるので、高温状態にて長時間
放置されない。
【0017】請求項5記載の発明は、温度検知手段によ
って検知された温度が所定値になった場合に加熱出力を
切り換える動作の動作解除手段を設けることによって、
例えば、炒めものなどの調理をした後に煮込みなどで負
荷がかかった場合に、調理中にもかかわらず高温状態で
の放置であると検知するという誤動作を防止することが
できる。
【0018】請求項6記載の発明は、加熱出力の制御の
状態からの情報により高温状態での放置を検知すること
を第1の条件として、各手段の加熱出力を切り換える条
件を同時に満足した場合に加熱出力を切り換える動作の
動作判定手段を設けることによって、実際の調理との判
別を明確にするとともに、調理中にもかかわらず高温状
態での放置であると検知するという誤動作を防止するこ
とができる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照にしながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態を
示す電磁調理器フローチャート、図2はそのブロック図
で、加熱手段は加熱コイル1とインバーター2から構成
され、加熱コイル1の上部には、被加熱調理容器3を載
置するための耐熱性のセラミックプレート4が設けられ
ている。温度検知手段としては、加熱コイル1の中央
に、被加熱調理容器3の温度を検知するための負特性サ
ーミスターなどにてなる温度センサー5を取り付け、温
度センサー5によって検知した温度を入力信号に変換す
るためのAD変換器などにてなる温度変換装置6にて構
成する。7は、加熱手段の加熱出力を制御する加熱出力
制御手段で、温度センサー5からの入力により予め定め
られたプログラム通りに制御を行う。8は、加熱出力を
検知するための加熱出力検知手段で、加熱出力制御手段
7の加熱出力の状態を検知する。9は、加熱出力検知手
段8で検知された加熱出力の状態が設定出力の最大出力
から出力停止の状態に制御された場合、その状態の繰り
返しの回数を測定するカウント手段である。10は、カ
ウント手段9の測定値によって動作する第1の加熱出力
切換手段で、繰り返しの回数が所定値以上になった場合
に高温状態での放置と検知し加熱出力を停止、または保
温、もしくは弱火に切り換える。
【0020】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図3および図4を用いてその動作を説明する。
【0021】図3は加熱開始時より空焼き状態で加熱
し、そのまま放置された場合の温度センサー5の検知温
度と、温度センサー5からの情報によって制御される加
熱出力の関係を表すものである。通常加熱開始後、温度
センサー5からの入力により、予め定められたプログラ
ム通りに加熱出力は動作するが、空焼き状態などにおい
ては、被加熱調理容器3の温度が急激に高められ、被加
熱調理容器3および被加熱調理容器3と温度センサー5
の間に構成される耐熱性のセラミックプレート4などへ
蓄熱される熱の影響を受け、加熱出力の制御を行っても
温度センサー5の周辺温度が制御値を越え高温状態とな
り、加熱出力は設定出力の最大出力から出力停止の状態
へと動作する。これは空焼きなどによる無負荷状態での
固有の動作であり、この加熱出力動作を検知し、さらに
はその状態の繰り返しの回数を測定し、測定値が所定値
以上になった場合に加熱出力を切り換えることによって
高温状態での放置を防止する。
【0022】図4は野菜炒めなど実際の調理における温
度センサー5の検知温度と、温度センサー5からの情報
によって制御される加熱出力の関係を表すものであり、
加熱出力は予め定められたプログラム通りに動作し、空
焼きなどによる無負荷状態での固有の動作は行われな
い。
【0023】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、高温状態での放置を明確に判断
することができる。
【0024】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止することができ
る。
【0025】(実施の形態2)図5は、本発明の第2の
実施の形態を示す電磁調理器フローチャート、図6はそ
のブロック図で、加熱手段は加熱コイル1とインバータ
ー12から構成され、加熱コイル1の上部には、被加熱
調理容器3を載置するための耐熱性のセラミックプレー
ト4が設けられている。温度検知手段としては、加熱コ
イル1の中央に、被加熱調理容器3の温度を検知するた
めの負特性サーミスターなどにてなる温度センサー5を
取り付け、温度センサー5によって検知した温度を入力
信号に変換するためのAD変換器などにてなる温度変換
装置16にて構成する。17は、加熱手段の加熱出力を
制御する加熱出力制御手段で、温度センサー5からの入
力により予め定められたプログラム通りに制御を行う。
18は、加熱出力を検知するための加熱出力検知手段
で、加熱出力制御手段17の加熱出力の状態を検知す
る。19は、加熱出力の平均値を測定するための時間設
定を行うタイマー手段である。20は、タイマー手段1
9の測定時間内の加熱出力の平均値と加熱出力検知手段
18で検出した加熱出力の最大値の比率によって動作す
る第2の加熱出力切換手段で、加熱出力の平均値と最大
値の比率が所定の割合になった場合に高温状態での放置
と検知し加熱出力を停止、または保温、もしくは弱火に
切り換える。
【0026】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図7および図4を用いてその動作を説明する。
【0027】図7は加熱開始時より空焼き状態で加熱
し、そのまま放置された場合の温度センサー5の検知温
度と、温度センサー5からの情報によって制御される加
熱出力の関係を表すものである。通常、被加熱調理容器
3の温度が上昇し加熱出力制御によって安定状態になる
と空焼きなどによる無負荷状態の場合、負荷がないため
出力が低下し、所定時間当たりの加熱出力(平均出力)
は、各出力設定における最大の加熱出力に対して所定の
割合以下となる。したがって、この加熱出力の平均値と
最大値の比率を検知し所定の割合以下になった場合に加
熱出力を切り換えることによって高温状態での放置を防
止する。
【0028】図4は野菜炒めなど実際の調理における温
度センサー5の検知温度と、温度センサー5からの情報
によって制御される加熱出力の関係を表すものであり、
加熱出力は予め定められたプログラム通りに動作し、負
荷がある場合、常に加熱出力が最大値に近い状態で出力
されることになる。
【0029】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、高温状態での放置を明確に判断
することができる。
【0030】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止することができ
る。
【0031】(実施の形態3)図8は、本発明の第3の
実施の形態を示す電磁調理器フローチャート、図9はそ
のブロック図で、加熱手段は加熱コイル1とインバータ
ー22から構成され、加熱コイル1の上部には、被加熱
調理容器3を載置するための耐熱性のセラミックプレー
ト4が設けられている。温度検知手段としては、加熱コ
イル1の中央に、被加熱調理容器3の温度を検知するた
めの負特性サーミスターなどにてなる温度センサー5を
取り付け、温度センサー5によって検知した温度を入力
信号に変換するためのAD変換器などにてなる温度変換
装置26にて構成する。27は、加熱手段の加熱出力を
制御する加熱出力制御手段で、温度センサー5からの入
力により予め定められたプログラム通りに制御を行う。
28は、加熱出力を検知するための加熱出力検知手段
で、加熱出力制御手段27の加熱出力の状態を検知す
る。29は、温度センサー5の温度が所定の温度幅にあ
るときその温度幅内の滞在時間を測定するためのタイマ
ー手段である。30は、タイマー手段29の測定時間に
よって動作する第3の加熱出力切換え手段で、測定時間
が所定値以上になった場合に高温状態での放置と検知し
加熱出力を停止、または保温、もしくは弱火に切り換え
る。
【0032】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図10および図4を用いてその動作を説明する。
【0033】図10は加熱開始時より空焼き状態で加熱
し、そのまま放置された場合の温度センサー5の検知温
度と、温度センサー5からの情報によって制御される加
熱出力の関係を表すものである。通常、被加熱調理容器
3の温度が上昇し加熱出力制御によって安定状態になる
と、空焼きなどによる無負荷状態の場合、負荷の変動が
ないため温度の変化が徐々に少なくなっていき、ある所
定の温度幅で安定するようになる。したがって、この温
度幅の安定する時間を測定し所定時間継続された場合に
加熱出力を切り換えることによって高温状態での放置を
防止する。
【0034】図4は野菜炒めなど実際の調理における温
度センサー5の検知温度と、温度センサー5からの情報
によって制御される加熱出力の関係を表すものであり、
加熱出力は予め定められたプログラム通りに動作し、材
料の投入・水分蒸発等により負荷が変動し、それにとも
ない温度が変化するため温度は安定しない。
【0035】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、高温状態での放置を明確に判断
することができる。
【0036】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止することができ
る。
【0037】(実施の形態4)図11は、本発明の第4
の実施の形態を示す電磁調理器フローチャート、図12
はそのブロック図で、加熱手段は加熱コイル1とインバ
ーター32から構成され、加熱コイル1の上部には、被
加熱調理容器3を載置するための耐熱性のセラミックプ
レート4が設けられている。温度検知手段としては、加
熱コイル1の中央に、被加熱調理容器3の温度を検知す
るための負特性サーミスターなどにてなる温度センサー
5を取り付け、温度センサー5によって検知した温度を
入力信号に変換するためのAD変換器などにてなる温度
変換装置36にて構成する。37は、加熱手段の加熱出
力を制御する加熱出力制御手段で、温度センサー5から
の入力により予め定められたプログラム通りに制御を行
う。38は、加熱出力を検知するための加熱出力検知手
段で、加熱出力制御手段37の加熱出力の状態を検知す
る。39は、温度センサー5のピーク温度が所定の温度
幅にあるとき、そのピーク温度の間隔を測定するための
タイマー手段である。40は、タイマー手段39の測定
時間によって動作する第4の加熱出力切換え手段で、測
定時間が所定値以内になった場合に高温状態での放置と
検知し加熱出力を停止、または保温、もしくは弱火に切
り換える。
【0038】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図13および図4を用いてその動作を説明する。
【0039】図13は加熱開始時より空焼き状態で加熱
し、そのまま放置された場合の温度センサー5の検知温
度と、温度センサー5からの情報によって制御される加
熱出力の関係を表すものである。通常、被加熱調理容器
3の温度が上昇し加熱出力制御によって安定状態になる
と、空焼きなどによる無負荷状態の場合、負荷の変動が
ないため温度の変化が徐々に少なくなっていき、ピーク
温度はある所定の温度幅、間隔で安定するようになる。
したがって、この温度幅、間隔の安定する値を測定し所
定値以内になった場合に加熱出力を切り換えることによ
って高温状態での放置を防止する。
【0040】図4は野菜炒めなど実際の調理における温
度センサー5の検知温度と、温度センサー5からの情報
によって制御される加熱出力の関係を表すものであり、
加熱出力は予め定められたプログラム通りに動作し、材
料の投入・水分蒸発等により負荷が変動し、それにとも
ないピーク温度の温度幅、間隔は安定しない。
【0041】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、高温状態での放置を明確に判断
することができる。
【0042】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止することができ
る。
【0043】(実施の形態5)図14は、本発明の第5
の実施の形態を示す電磁調理器フローチャート、図15
はそのブロック図で、第2の実施の形態の機能に温度セ
ンサー5の値が所定値になったとき第2の加熱出力切換
手段の動作を解除するための動作解除手段41を設けた
ものである。
【0044】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図16を用いてその動作を説明する。
【0045】図16は炒めものなどの調理の後、引き続
き煮込みなどを行う場合の温度センサー5の検知温度
と、温度センサー5からの情報によって制御される加熱
出力の関係を表すものであり、炒めものが終了して放置
された場合に高温状態での放置であると誤って検知され
た場合、タイマーの設定値および平均出力と最大出力の
割合の設定によっては、煮込み中に加熱出力を停止、ま
たは保温、もしくは弱火に切り換えるという誤動作を起
こす可能性がある。しかし、煮込むために水などを注入
された場合は、被加熱調理容器3の温度が急激に低下す
ることは明確であるので、温度センサー5の値が所定値
以下になったときは、調理中であると検知し加熱出力を
停止、または保温、もしくは弱火に切り換える動作を解
除するという手段を設けることによって、調理中にもか
かわらず高温状態での放置であると検知するという誤動
作を防止することができる。
【0046】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、炒めものなどの調理の後、引き
続き煮込みなどを行う複合連続調理などの場合に、調理
中にもかかわらず高温状態での放置であると検知すると
いう誤動作を防止することができる。
【0047】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止するとともに、炒
めものなどの調理の後、引き続き煮込みなどを行う複合
連続調理などの場合に、調理中にもかかわらず高温状態
での放置であると検知するという誤動作を防止すること
ができる。
【0048】(実施の形態6)図17は、本発明の第6
の実施の形態を示す電磁調理器フローチャート、図18
はそのブロック図で、実施の形態2,3,4、5の持つ
機能に、加熱出力検知手段によって検知された加熱出力
の状態が設定出力の最大出力から出力停止の状態に制御
された場合を第1の条件として、各実施の形態の加熱出
力を切り換える条件を同時に満足した場合に第2、3、
4の加熱出力切換手段を動作させる動作判定手段42を
設けたものである。
【0049】以上のように構成された電磁調理器につい
て、図19を用いてその動作を説明する。
【0050】図19は加熱開始時より空焼き状態で加熱
し、そのまま放置された場合の温度センサー5の検知温
度と、温度センサー5からの情報によって制御される加
熱出力の関係を表すものである。通常加熱開始後、温度
センサー5の検知温度が制御値を検知すると、予め定め
られたプログラム通りに加熱出力は動作するが、空焼き
状態などにおいては、被加熱調理容器3の温度が急激に
高められ、被加熱調理容器3および被加熱調理容器3と
温度センサー5の間に構成される耐熱性のセラミックプ
レート4などへ蓄熱される熱の影響を受け、加熱出力の
制御を行っても温度センサー5の周辺温度が制御値を越
えて高温となり、加熱出力は設定出力の最大出力から出
力停止の状態へと動作する。これは空焼きなどによる無
負荷状態での固有の動作であり、この加熱出力動作を第
1の条件として、さらに各実施の形態の加熱出力を切り
換える条件(平均出力と最大出力の比率、温度幅と継続
時間、ピーク温度の温度幅と間隔)を同時に満足した場
合に加熱出力を切り換えることによって、調理状態と高
温状態での放置の判別を明確にすることができ、高温状
態での放置防止性能が、より向上し、調理中にもかかわ
らず高温状態での放置であると検知するという誤動作を
防止することができる。
【0051】以上のことから明らかのように本実施の形
態による電磁調理器は、高温状態での放置を明確に判断
することができる。
【0052】このように、本実施の形態によれば、空焼
きなどによる高温状態での放置を防止するとともに調理
中にもかかわらず高温状態での放置であると検知すると
いう誤動作を防止することができる。
【0053】なお、本発明の実施の形態1〜6におい
て、熱源は電磁調理器であるが、必要に応じ、熱源は適
宣変更することができるものである。
【0054】
【発明の効果】このように請求項1〜6記載の発明によ
れば、調理後のスイッチの切忘れによる空焼き、湯沸か
し中に水分が蒸発し空焼きとなった場合、長時間の煮込
みにおいてうっかりタイマー設定を忘れて調理場を離れ
水分が蒸発し空焼きになった場合などの状況における、
高温状態での放置に対しできるだけ短時間に加熱を停
止、または保温、もしくは弱火に切り替える、安全性の
高い加熱調理器が実現でき、その価値は大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に於ける加熱調理器
の機能を示すフローチャート
【図2】同、加熱調理器のブロック図
【図3】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加熱
出力の相関図
【図4】同、加熱調理器の実際の調理での温度センサー
検知温度と加熱出力の相関図
【図5】本発明の第2の実施の形態に於ける加熱調理器
の機能を示すフローチャート
【図6】同、加熱調理器のブロック図
【図7】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加熱
出力の相関図
【図8】本発明の第3の実施の形態に於ける加熱調理器
の機能を示すフローチャート
【図9】同、加熱調理器のブロック図
【図10】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加
熱出力の相関図
【図11】本発明の第4の実施の形態に於ける加熱調理
器の機能を示すフローチャート
【図12】同、加熱調理器のブロック図
【図13】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加
熱出力の相関図
【図14】本発明の第5の実施の形態に於ける加熱調理
器の機能を示すフローチャート
【図15】同、加熱調理器のブロック図
【図16】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加
熱出力の相関図
【図17】本発明の第6の実施の形態に於ける加熱調理
器の機能を示すフローチャート
【図18】同、加熱調理器のブロック図
【図19】同、加熱調理器の温度センサー検知温度と加
熱出力の相関図
【図20】従来の加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
1 加熱コイル 2 インバーター 3 被加熱調理容器 4 耐熱性のセラミックプレート 5 温度センサー 6 温度変換装置 7 加熱出力制御手段 8 加熱出力検知手段 9 カウント手段 19 タイマー手段 41 動作解除手段 42 動作判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 弘一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−109688(JP,A) 特開 平3−114187(JP,A) 特開 平3−155089(JP,A) 特開 昭62−264590(JP,A) 特開 昭64−21888(JP,A) 特開 平1−105496(JP,A) 特開 平4−2090(JP,A) 特開 平3−208288(JP,A) 特開 平4−17290(JP,A) 特開 平5−258852(JP,A) 特開 昭61−7586(JP,A) 特開 昭60−167295(JP,A) 特開 平3−53489(JP,A) 特開 平2−268709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12 335

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検
    知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力に応じ
    て予め定められたプログラムどおりに前記加熱手段の加
    熱出力を制御する加熱出力制御手段と、前記加熱出力の
    制御状態を検知する加熱出力検知手段と、前記加熱出力
    検知手段により得られる前記加熱出力の制御状態が設定
    出力の最大値から出力停止の状態に移行した回数を測定
    するカウント手段とを備え、前記加熱出力制御手段は、
    前記カウント手段により得られる測定値が所定値以上に
    なった場合に、被加熱調理容器の高温状態での放置を防
    止するように加熱出力を制御してなる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検
    知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力に応じ
    て予め定められたプログラムどおりに前記加熱手段の加
    熱出力を制御する加熱出力制御手段と、前記加熱出力の
    制御状態を検知する加熱出力検知手段と、加熱出力の平
    均値を測定するための時間設定を行うタイマー手段とを
    備え、前記加熱出力制御手段は、前記タイマー手段の設
    定時間内の加熱出力の平均値が最大値に対して所定の比
    率となった場合に、被加熱調理容器の高温状態での放置
    を防止するように加熱出力を制御してなる加熱調理器。
  3. 【請求項3】 加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検
    知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力に応じ
    て予め定められたプログラムどおりに前記加熱手段の加
    熱出力を制御する加熱出力制御手段と、前記加熱出力の
    制御状態を検知する加熱出力検知手段と、前記温度検知
    手段によって検知された温度が所定の温度幅にある時間
    を測定するためのタイマー手段とを備え、前記加熱出力
    制御手段は、前記タイマー手段の測定時間が所定値以上
    になった場合に、被加熱調理容器の高温状態での放置を
    防止するように加熱出力を制御してなる加熱調理器。
  4. 【請求項4】 加熱手段と、被加熱調理容器の温度を検
    知する温度検知手段と、前記温度検知手段の出力に応じ
    て予め定められたプログラムどおりに前記加熱手段の加
    熱出力を制御する加熱出力制御手段と、前記加熱出力の
    制御状態を検知する加熱出力検知手段と、前記温度検知
    手段によって検知されたピーク温度が所定の温度幅にあ
    るときに、各ピーク温度間の時間間隔を測定するための
    タイマー手段とを備え、前記加熱出力制御手段は、前記
    タイマー手段の測定時間が所定値以内になった場合に、
    被加熱調理容器の高温状態での放置を防止するように加
    熱出力を制御してなる加熱調理器。
  5. 【請求項5】 加熱出力制御手段の被加熱調理容器の高
    温状態での放置を防止するような加熱出力の制御動作を
    解除するための動作解除手段を設け、前記動作解除手段
    は、温度検知手段によって検知された温度が所定値とな
    った場合に動作してなる請求項2記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 加熱出力検知手段により得られる加熱出
    力の制御状態が、設定出力の最大値から出力停止の状態
    に移行した場合を、被加熱調理容器の高温状態での放置
    を防止するように加熱出力を制御するための第1の条件
    としてなる請求項2〜5のいずれか1項に記載の加熱調
    理器。
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