JP2969634B2 - 脱臭剤 - Google Patents
脱臭剤Info
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- JP2969634B2 JP2969634B2 JP63308789A JP30878988A JP2969634B2 JP 2969634 B2 JP2969634 B2 JP 2969634B2 JP 63308789 A JP63308789 A JP 63308789A JP 30878988 A JP30878988 A JP 30878988A JP 2969634 B2 JP2969634 B2 JP 2969634B2
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、悪臭、異臭或は不快臭成分を吸着除去する
脱臭剤に関するものである。
脱臭剤に関するものである。
[従来の技術] 悪臭物質を吸着する機能を有する吸着剤としては活性
炭が知られている。活性炭は、例えばヤシガラ活性炭は
アンモニア臭、低級アミン類等の分子量の小さい悪臭に
対してはほとんどその効果を発揮しない。また、活性炭
自体は黒色でありその取扱いには嫌悪感或は不潔感をと
もなう。
炭が知られている。活性炭は、例えばヤシガラ活性炭は
アンモニア臭、低級アミン類等の分子量の小さい悪臭に
対してはほとんどその効果を発揮しない。また、活性炭
自体は黒色でありその取扱いには嫌悪感或は不潔感をと
もなう。
L−アスコルビン酸と硫酸第一鉄系の脱臭剤(特開昭
59−132,937号)はその使用に対して毒性の問題がなく
アンモニア、アミン類に対して速やかに反応して臭気を
除去する。しかし硫酸第一鉄系の脱臭剤は含硫化合物に
対してはそれほど効果的でないことから、通常活性炭と
併用して用いるのが実状である。さらに、アスコルビン
酸が温度的に不安定であるうえ、空気中の酸素により酸
化されその脱臭効果は大幅に低下してしまう。
59−132,937号)はその使用に対して毒性の問題がなく
アンモニア、アミン類に対して速やかに反応して臭気を
除去する。しかし硫酸第一鉄系の脱臭剤は含硫化合物に
対してはそれほど効果的でないことから、通常活性炭と
併用して用いるのが実状である。さらに、アスコルビン
酸が温度的に不安定であるうえ、空気中の酸素により酸
化されその脱臭効果は大幅に低下してしまう。
また、金属の水酸化物、或は金属塩水溶液が硫化水素
やアンモニアと反応することはふるくから知られた事で
ある。しかし、金属の水酸化物はそのほとんどが不安定
であり、加熱或は長期の保存によって酸化物に変化しそ
の効果を失う。金属塩水溶液の場合は、水溶液であるた
めに流失した場合は、周囲を金属イオンが汚染すること
になり、また廃棄する場合も生活環境の汚染がないよう
特別な配慮を払わなければならない。
やアンモニアと反応することはふるくから知られた事で
ある。しかし、金属の水酸化物はそのほとんどが不安定
であり、加熱或は長期の保存によって酸化物に変化しそ
の効果を失う。金属塩水溶液の場合は、水溶液であるた
めに流失した場合は、周囲を金属イオンが汚染すること
になり、また廃棄する場合も生活環境の汚染がないよう
特別な配慮を払わなければならない。
ゼオライトが吸着現象を示す多孔性の無機物であるこ
とは古くから知られている。しかし実際に、ゼオライト
そのものを脱臭剤として利用した例はほとんどない。こ
れは、ゼオライトが極性分子や分極性分子を選択的に吸
着するためである。脱臭を行おうとする場合、悪臭物質
は水分を含んだ大気中を拡散している。この様な条件下
でゼオライトを吸着剤として使用しても、水分子のみが
選択的に吸着され、悪臭物質はほとんど吸着されない。
とは古くから知られている。しかし実際に、ゼオライト
そのものを脱臭剤として利用した例はほとんどない。こ
れは、ゼオライトが極性分子や分極性分子を選択的に吸
着するためである。脱臭を行おうとする場合、悪臭物質
は水分を含んだ大気中を拡散している。この様な条件下
でゼオライトを吸着剤として使用しても、水分子のみが
選択的に吸着され、悪臭物質はほとんど吸着されない。
[課題を解決するための手段] ゼオライトは化学的にはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属を含む結晶性含水アルミノ珪酸塩である。
土類金属を含む結晶性含水アルミノ珪酸塩である。
一般式は次の通りである。
(L2,M)O・Al2O3・xSiO2・yH2O (Lはアルカリ金属を、Mはアルカリ土類金属を、xは
2以上の数をそれぞれ表わし yはゼオライトの種類、状態によって決まる数である) ゼオライト結晶の基本構造はSiO4とその置換体のAlO4
のそれぞれの四面体で、それらがお互いに頂点の酸素原
子を共有し、3次元方向に発達した結晶構造を形成して
いる。その結果、ゼオライト結晶は他の鉱物に見られな
いような非常に大きな空洞や孔路を有している。これら
の細孔の大きさはゼオライトによってことなるが、通常
3〜9A(オングストローム)であり種々の分子を細孔内
部に捕捉することができる。また、結晶内部にはAlO4の
負電荷を補うために陽イオンが存在している。この陽イ
オンによって形成された静電場の影響により極性分子や
分極性分子を選択的に吸着する。
2以上の数をそれぞれ表わし yはゼオライトの種類、状態によって決まる数である) ゼオライト結晶の基本構造はSiO4とその置換体のAlO4
のそれぞれの四面体で、それらがお互いに頂点の酸素原
子を共有し、3次元方向に発達した結晶構造を形成して
いる。その結果、ゼオライト結晶は他の鉱物に見られな
いような非常に大きな空洞や孔路を有している。これら
の細孔の大きさはゼオライトによってことなるが、通常
3〜9A(オングストローム)であり種々の分子を細孔内
部に捕捉することができる。また、結晶内部にはAlO4の
負電荷を補うために陽イオンが存在している。この陽イ
オンによって形成された静電場の影響により極性分子や
分極性分子を選択的に吸着する。
一方、悪臭の原因となる悪臭物質のほとんどはその分
子量が200以下の分子である。従って、分子の大きさの
みから判断するとゼオライトの細孔は悪臭物質を十分に
捕捉することが可能なはずである。しかし、実際には悪
臭物質が存在している大気中には水分が含まれており、
ゼオライトはこの極性分子である水分子を選択的に吸着
し、悪臭物質はほとんど吸着しない。このことは、ゼオ
ライト自体が親水性であり、親水性でない悪臭物質はゼ
オライトに吸着されにくい為であると理解される。
子量が200以下の分子である。従って、分子の大きさの
みから判断するとゼオライトの細孔は悪臭物質を十分に
捕捉することが可能なはずである。しかし、実際には悪
臭物質が存在している大気中には水分が含まれており、
ゼオライトはこの極性分子である水分子を選択的に吸着
し、悪臭物質はほとんど吸着しない。このことは、ゼオ
ライト自体が親水性であり、親水性でない悪臭物質はゼ
オライトに吸着されにくい為であると理解される。
また、ゼオライトは無燐洗剤用ビルダーなどの用途な
どに使用されるようなイオン交換能を有しており、ゼオ
ライト中のアルカリ金属イオンは容易に各種金属イオン
とイオン交換される。
どに使用されるようなイオン交換能を有しており、ゼオ
ライト中のアルカリ金属イオンは容易に各種金属イオン
とイオン交換される。
そこで、本発明者は、金属イオンで交換したゼオライ
トを悪臭物質の吸着に利用することを考えた。即ち、担
持あるいは添着ではなくイオン交換により金属イオンを
ゼオライトの細孔内に保持させることによって、臭気物
質と金属イオンの接触効率を高め、周囲の環境を汚染す
ることのない脱臭剤をつくるべき鋭意研究をおこなっ
た。その結果、金属イオン交換したゼオライト(以下金
属イオン交換ゼオライトと呼ぶ)が選択的に悪臭物質を
吸着することを見いだした。さらに驚くべき事に、この
金属イオン交換ゼオライトはそれ自体が含水状態であっ
ても、さらに悪臭物質を含むガスが大量の水分を伴って
いても、悪臭物質を選択的に吸着除去することを見いだ
した。以下、その詳細について説明する。
トを悪臭物質の吸着に利用することを考えた。即ち、担
持あるいは添着ではなくイオン交換により金属イオンを
ゼオライトの細孔内に保持させることによって、臭気物
質と金属イオンの接触効率を高め、周囲の環境を汚染す
ることのない脱臭剤をつくるべき鋭意研究をおこなっ
た。その結果、金属イオン交換したゼオライト(以下金
属イオン交換ゼオライトと呼ぶ)が選択的に悪臭物質を
吸着することを見いだした。さらに驚くべき事に、この
金属イオン交換ゼオライトはそれ自体が含水状態であっ
ても、さらに悪臭物質を含むガスが大量の水分を伴って
いても、悪臭物質を選択的に吸着除去することを見いだ
した。以下、その詳細について説明する。
[作用] 本発明による、金属イオン交換ゼオライト脱臭剤は悪
臭物質が存在する大気中から選択的に悪臭物質を吸着し
無臭化する。本発明における脱臭剤原料としては天然、
あるいは合成ゼオライトであり、悪臭物質を吸着できる
細孔(3〜9A)を有しておればいかなる構造のゼオライ
トも使用できる。天然ゼオライトとしてはクリノプチロ
ライト型、モルデナイト型及びチャバサイト型などが一
般的に知られており金属イオン交換ゼオライトの原料と
して好適に使用される。また、人工的に合成した合成ゼ
オライトとしてはA型、フォージャサイト型(X型、Y
型)、L型、モルデナイト型、ZSM−5型等が工業的に
製造されており、金属イオン交換ゼオライトの原料とし
て好適に使用される。金属イオン交換ゼオライトの調製
方法としては天然ゼオライト或は合成ゼオライトを金属
イオンの硝酸塩、硫酸塩、塩化物水溶液と接触させ、洗
浄することによって容易に得ることができる。
臭物質が存在する大気中から選択的に悪臭物質を吸着し
無臭化する。本発明における脱臭剤原料としては天然、
あるいは合成ゼオライトであり、悪臭物質を吸着できる
細孔(3〜9A)を有しておればいかなる構造のゼオライ
トも使用できる。天然ゼオライトとしてはクリノプチロ
ライト型、モルデナイト型及びチャバサイト型などが一
般的に知られており金属イオン交換ゼオライトの原料と
して好適に使用される。また、人工的に合成した合成ゼ
オライトとしてはA型、フォージャサイト型(X型、Y
型)、L型、モルデナイト型、ZSM−5型等が工業的に
製造されており、金属イオン交換ゼオライトの原料とし
て好適に使用される。金属イオン交換ゼオライトの調製
方法としては天然ゼオライト或は合成ゼオライトを金属
イオンの硝酸塩、硫酸塩、塩化物水溶液と接触させ、洗
浄することによって容易に得ることができる。
ゼオライトの金属イオン交換にはMn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Al、Sn、Ca、Mgの中から選ばれた1種或は2種
以上の金属イオンが好適に使用される。
u、Zn、Al、Sn、Ca、Mgの中から選ばれた1種或は2種
以上の金属イオンが好適に使用される。
金属イオン交換ゼオライトの脱臭性能はゼオライトの
種類、金属イオンの種類及びイオン交換率によって決ま
る。ゼオライトは周知のごとく分子ふるい効果を示すの
で、分子径の大きい臭気成分も含む悪臭に対しては細孔
径の大きいフォージャサイト型、L型等が好適に使用さ
れる。
種類、金属イオンの種類及びイオン交換率によって決ま
る。ゼオライトは周知のごとく分子ふるい効果を示すの
で、分子径の大きい臭気成分も含む悪臭に対しては細孔
径の大きいフォージャサイト型、L型等が好適に使用さ
れる。
臭気成分に対する反応性はそれぞれの金属イオンで差
違が認められ、アンモニア、アミン類等の塩基性の臭気
に対してはMn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、Ca及びMg
等の金属イオンで交換した金属イオン交換ゼオライトが
有効に作用する。また、硫化水素、メルカプタン類等の
酸性の臭気に対してはFe,Ni,Cu及びZn等の金属イオンで
交換した金属イオン交換ゼオライトが好適である。
違が認められ、アンモニア、アミン類等の塩基性の臭気
に対してはMn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、Ca及びMg
等の金属イオンで交換した金属イオン交換ゼオライトが
有効に作用する。また、硫化水素、メルカプタン類等の
酸性の臭気に対してはFe,Ni,Cu及びZn等の金属イオンで
交換した金属イオン交換ゼオライトが好適である。
臭気成分の吸着量は、おもに金属イオンの交換率によ
ってきまる。すなわち、金属イオンの含有量が増すに従
い、臭気成分の吸着量は増加する。しかし、ゼオライト
のイオン交換容量の80%以上を金属イオンで交換した場
合、金属イオン1モル当りに吸着される臭気成分のモル
数は低下する傾向にあり好ましくない。
ってきまる。すなわち、金属イオンの含有量が増すに従
い、臭気成分の吸着量は増加する。しかし、ゼオライト
のイオン交換容量の80%以上を金属イオンで交換した場
合、金属イオン1モル当りに吸着される臭気成分のモル
数は低下する傾向にあり好ましくない。
一般に悪臭と呼ばれるものは、悪臭の原因となる臭気
成分を明確に示すことは難しく、塩基性及び酸性の臭気
成分と分子径の大きい臭気成分を含んでいると考えられ
る。従って、この様な悪臭に対しては、細孔径の大きい
フォージャサイト型、L型等のゼオライトをFe、Ni、Cu
及びZn等の金属イオンでイオン交換した金属イオン交換
ゼオライトが脱臭剤として好適に使用される。
成分を明確に示すことは難しく、塩基性及び酸性の臭気
成分と分子径の大きい臭気成分を含んでいると考えられ
る。従って、この様な悪臭に対しては、細孔径の大きい
フォージャサイト型、L型等のゼオライトをFe、Ni、Cu
及びZn等の金属イオンでイオン交換した金属イオン交換
ゼオライトが脱臭剤として好適に使用される。
金属イオン交換ゼオライトを脱臭剤として使用する場
合は、特にゼオライト結晶中の水分を除いた状態にする
必要はなく、含水状態のまま脱臭剤として好適に使用で
きる。すなわち、金属イオン交換ゼオライト中の水分或
は悪臭ガス中の水分は金属イオン交換ゼオライトの脱臭
性能を損なわない。したがって、悪臭ガスに対して脱水
等の特別な前処理操作を行うことなく手軽に脱臭剤とし
て使用できる。
合は、特にゼオライト結晶中の水分を除いた状態にする
必要はなく、含水状態のまま脱臭剤として好適に使用で
きる。すなわち、金属イオン交換ゼオライト中の水分或
は悪臭ガス中の水分は金属イオン交換ゼオライトの脱臭
性能を損なわない。したがって、悪臭ガスに対して脱水
等の特別な前処理操作を行うことなく手軽に脱臭剤とし
て使用できる。
また、金属イオン交換ゼオライトは白色または淡色の
物質であり、その取扱いに際して不潔感或は嫌悪感を伴
わない。このことは家庭用あるいは汎用の脱臭剤として
重要な特性である。これまで脱臭剤としてはおもに活性
炭が使用されてきた。活性炭は周知のごとく黒色であ
り、その外観は不潔感あるいは嫌悪感を伴う、そのため
に直接我々の目にふれる場所に設置し、使用することは
ためらわれていた。さらには、取扱いに際しても衣服を
汚すなど、その取扱いに特別な注意を払わなければなら
なかった。金属イオン交換ゼオライトを脱臭剤として使
用すれば、その取扱いに際してかような注意を払う必要
はない。
物質であり、その取扱いに際して不潔感或は嫌悪感を伴
わない。このことは家庭用あるいは汎用の脱臭剤として
重要な特性である。これまで脱臭剤としてはおもに活性
炭が使用されてきた。活性炭は周知のごとく黒色であ
り、その外観は不潔感あるいは嫌悪感を伴う、そのため
に直接我々の目にふれる場所に設置し、使用することは
ためらわれていた。さらには、取扱いに際しても衣服を
汚すなど、その取扱いに特別な注意を払わなければなら
なかった。金属イオン交換ゼオライトを脱臭剤として使
用すれば、その取扱いに際してかような注意を払う必要
はない。
[発明の効果] この発明は、以上述べたように、金属イオン交換ゼオ
ライトを脱臭剤として使用するものである。金属イオン
交換ゼオライト中の金属イオンは悪臭物質にたいして特
異的に作用し、悪臭物質を含むガス中から悪臭物質のみ
を効率的に捕捉し、無臭化する。一旦捕捉された悪臭物
質は容易に脱離せず、金属イオン交換ゼオライト中に固
定化される。このため他の脱臭剤にない強力な脱臭性能
を示す。
ライトを脱臭剤として使用するものである。金属イオン
交換ゼオライト中の金属イオンは悪臭物質にたいして特
異的に作用し、悪臭物質を含むガス中から悪臭物質のみ
を効率的に捕捉し、無臭化する。一旦捕捉された悪臭物
質は容易に脱離せず、金属イオン交換ゼオライト中に固
定化される。このため他の脱臭剤にない強力な脱臭性能
を示す。
また、脱臭剤は白色または淡色であるために、その取
扱いに際して不潔感或は嫌悪感をもよおすことがなく、
取扱いがきわめて容易である。さらに、金属イオンの種
類を選択することによって、悪臭物質の捕捉量の増加と
ともに暗色に変化させることができる。その結果、脱臭
剤自体がインジケーターとなり、脱臭剤の能力低下を示
し、その取り替え時期を知ることができる。
扱いに際して不潔感或は嫌悪感をもよおすことがなく、
取扱いがきわめて容易である。さらに、金属イオンの種
類を選択することによって、悪臭物質の捕捉量の増加と
ともに暗色に変化させることができる。その結果、脱臭
剤自体がインジケーターとなり、脱臭剤の能力低下を示
し、その取り替え時期を知ることができる。
さらに、悪臭ガス中に水分が含まれた状態でもその性
能を発揮する。
能を発揮する。
そして、金属イオンはゼオライト中に安定に保持され
ているために周囲の環境を金属イオンで汚染することが
ない。
ているために周囲の環境を金属イオンで汚染することが
ない。
[実施例] 以下に、この発明の具体例を示す。これらに使用した
ゼオライトは、以下のとおりである。
ゼオライトは、以下のとおりである。
Na−Aは人工的に合成したナトリウムA型ゼオライト
である。Cu−A、Zn−AはNa−Aを硫酸銅、硫酸亜鉛で
イオン交換したものである。
である。Cu−A、Zn−AはNa−Aを硫酸銅、硫酸亜鉛で
イオン交換したものである。
Na−Yは人工的に合成したナトリウムY型ゼオライト
である。Cu−Y、Ni−Y、Zn−YはNa−Yを硫酸銅、硫
酸ニッケル、硫酸亜鉛でイオン交換したものである。
である。Cu−Y、Ni−Y、Zn−YはNa−Yを硫酸銅、硫
酸ニッケル、硫酸亜鉛でイオン交換したものである。
Na−Mは人工的に合成したナトリウムモルデナイト型
ゼオライトである。Cu−M、Ni−M、Zn−MはNa−Mを
硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸亜鉛でイオン交換したもの
である。
ゼオライトである。Cu−M、Ni−M、Zn−MはNa−Mを
硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸亜鉛でイオン交換したもの
である。
<ゼオライトの金属イオン交換> A型、Y型、モルデナイト型のゼオライトは純水を加
え、固形分濃度20%のスラリーとした。このスラリーに
硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸亜鉛を添加し、室温で30分
間混合することによって、ゼオライトの金属イオン交換
を行った。このスラリーを濾過し、硫酸イオンが検出さ
れなくなるまで水洗し、100℃で数時間乾燥を行い、さ
らに相対湿度80%の雰囲気下で一晩放置することによっ
て水和状態の金属イオン交換ゼオライトを得た。
え、固形分濃度20%のスラリーとした。このスラリーに
硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸亜鉛を添加し、室温で30分
間混合することによって、ゼオライトの金属イオン交換
を行った。このスラリーを濾過し、硫酸イオンが検出さ
れなくなるまで水洗し、100℃で数時間乾燥を行い、さ
らに相対湿度80%の雰囲気下で一晩放置することによっ
て水和状態の金属イオン交換ゼオライトを得た。
〔実施例1〜2〕〔比較例1〜2〕 表1に示す各種ゼオライト約40mgのサンプルを、脱脂
綿あるいは石英ウールを支持体とした内径5mmのガラス
管に充填後、0.1mgの精度でサンプル量を秤量した。500
ppm(容積比)の硫化水素を含む空気を、常温、ガス流
速50cc/分で、サンプルを充填したガラス管に流通さ
せ、吸着管出口での硫化水素の濃度を検知管法により測
定した。そして、検知管によって硫化水素が検知される
までに流通したガス量よりゼオライトに吸着された硫化
水素の吸着量(mg/g)を求めた。このとき使用した硫化
水素用検知管の検出下限界は0.25ppmであった。
綿あるいは石英ウールを支持体とした内径5mmのガラス
管に充填後、0.1mgの精度でサンプル量を秤量した。500
ppm(容積比)の硫化水素を含む空気を、常温、ガス流
速50cc/分で、サンプルを充填したガラス管に流通さ
せ、吸着管出口での硫化水素の濃度を検知管法により測
定した。そして、検知管によって硫化水素が検知される
までに流通したガス量よりゼオライトに吸着された硫化
水素の吸着量(mg/g)を求めた。このとき使用した硫化
水素用検知管の検出下限界は0.25ppmであった。
表1に脱臭剤として使用したゼオライトの種類、原子
吸光光度法により求めたSiO2/Al2O3モル比、金属含有
量、含水率および上記の方法で測定した硫化水素の吸着
量を示す。
吸光光度法により求めたSiO2/Al2O3モル比、金属含有
量、含水率および上記の方法で測定した硫化水素の吸着
量を示す。
〔実施例3〜9〕〔比較例3〜5〕 ゼオライトに対するアンモニアの吸着量を測定した。
500ppmのアンモニアを含む空気を使用した以外は実施例
1〜2と同様な方法でアンモニアの吸着量を測定した。
その結果を表2に示す。このときのアンモニア用検知管
の検出下限界は0.5ppmであった。
500ppmのアンモニアを含む空気を使用した以外は実施例
1〜2と同様な方法でアンモニアの吸着量を測定した。
その結果を表2に示す。このときのアンモニア用検知管
の検出下限界は0.5ppmであった。
〔実施例10〜13〕〔比較例6〜7〕 ゼオライトに対するトリメチルアミンの吸着量を測定
した。500ppmのトリメチルアミンを含む空気を使用した
以外は実施例1〜2と同様な方法でトリメチルアミンの
吸着量を測定した。その結果を表3に示す。このときの
トリメチルアミン用検知管の検出下限界は0.5ppmであっ
た。
した。500ppmのトリメチルアミンを含む空気を使用した
以外は実施例1〜2と同様な方法でトリメチルアミンの
吸着量を測定した。その結果を表3に示す。このときの
トリメチルアミン用検知管の検出下限界は0.5ppmであっ
た。
Claims (1)
- 【請求項1】Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al,Sn,Ca及びMg
の中から選ばれた1種または2種以上の金属イオンでイ
オン交換され、SiO2/Al2O3のモル比が2以上10.8以下で
あり、3から9Aの大きさである細孔を有することを特徴
とする脱臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308789A JP2969634B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 脱臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308789A JP2969634B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 脱臭剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02157039A JPH02157039A (ja) | 1990-06-15 |
JP2969634B2 true JP2969634B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17985326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63308789A Expired - Lifetime JP2969634B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 脱臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969634B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1121977A3 (en) * | 2000-02-01 | 2001-09-12 | Tokyo Gas Co., Ltd. | Adsorbent for removing sulfur compound from fuel gases and removal method |
WO2005039656A1 (en) * | 2003-10-16 | 2005-05-06 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Odor controlling article including a visual indicating device for monitoring odor absorption |
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---|---|---|---|---|
JP3742284B2 (ja) * | 2000-02-01 | 2006-02-01 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料ガス中の硫黄化合物吸着剤及びその除去方法 |
NL1023360C2 (nl) * | 2003-05-08 | 2004-11-09 | Stichting Energie | Werkwijze voor het ontzwavelen van brandstofgasstromen. |
US20050129937A1 (en) * | 2003-12-16 | 2005-06-16 | Eastman Kodak Company | Antimicrobial web for application to a surface |
JP2008075207A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Hakugen:Kk | 繊維製品の変色防止方法および繊維製品変色防止剤 |
JP5131579B2 (ja) * | 2006-09-21 | 2013-01-30 | 株式会社白元 | 繊維製品保管製剤および繊維製品の保管方法 |
JP5165398B2 (ja) * | 2008-01-18 | 2013-03-21 | 高砂熱学工業株式会社 | 低露点高圧ガス清浄用のフィルタ素材及びフィルタ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2645483B2 (ja) * | 1987-12-28 | 1997-08-25 | 水澤化学工業株式会社 | 脱臭剤 |
-
1988
- 1988-12-08 JP JP63308789A patent/JP2969634B2/ja not_active Expired - Lifetime
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