JP2969586B2 - スチレン系重合体樹脂押出発泡シート - Google Patents

スチレン系重合体樹脂押出発泡シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系重合体樹脂
押出発泡シートに関する。さらに詳しくは、真空成形、
圧縮成形等の二次成形性が良好で、かつ柔軟性及び衝撃
吸収性に優れた押出発泡シートが容易に得られるスチレ
ン系重合体樹脂押出発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂発泡体は、成形加工
性、表面光沢性、軽量性、熱遮断性等に優れており、厚
さ3mm以下のものは“ポリスチレンペーパー”と呼ば
れ、プリパッケージを主とする弁当箱、丼、トレイ等の
容器に広く使用されている。しかし従来のポリスチレン
ペーパーを用いた包装容器は、剛性が大で硬いために、
軟らかい果実(たとえば梨や桃等)を収納した場合に、
果実表面に擦り傷や凹み傷等が生じ、商品価値の低下や
商品歩留りの低下を招く欠点があった。
【0003】ポリスチレン樹脂の柔軟性の改善のため、
ゴムで改質する試みは数多くなされた。たとえば、特開
昭53−8293号公報には、スチレン・ブタジエン共
重合体を押出発泡させて柔軟性のあるシートを得る方法
が記載されている。しかし、同公報には、スチレン・ブ
タジエン共重合体としていかなる特性を有する共重合体
を使用すべきかの記載は全く見当らない。
【0004】そこで、本発明者らは、一般に広く使用さ
れている、ゴム状重合体相にスチレン樹脂の小粒子が点
在する、サラミ構造のゴム状重合体粒子の平均粒子径が
1〜2μmのゴム変性スチレン系重合体樹脂について、
押出発泡試験をしたところ、得られる押出発泡シート
は、高倍率に押出発泡させるほど、気泡膜の形成が不完
全となり、独立気泡率も低くなり、ガス保持性が低下
し、二次発泡性の不充分なものとなった。特に、発泡体
密度0.12g/cm以下の高倍率に押出発泡させる
と、気泡の発泡剤の保持性が低く、保管中の発泡剤の減
少のために二次発泡力に乏しく、二次成形性に著しく劣
る押出発泡シートしか得られず、同シートからの二次成
形品は緩衝性の著しく低いものであった。
【0005】まな、特公平1−60407号公報には、
ポリスチレン樹脂にゴム成分(ブタジエンゴム、エチレ
ン−プロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム)を0
〜20重量%ブレンド又は共重合させたゴム変性ポリス
チレン樹脂の発泡成形品を連続的に製造する方法が記載
されているが、いずれも発泡体密度が0.15〜0.7
g/cmの低発泡で、かつ発泡シートの肉厚も0.3
〜1.0mmの極めて薄いものしか記載されていない。
【0006】そこで、本発明者らは、同公報に記載のゴ
ム変性ポリスチレン樹脂を用いて、発泡密度0.07〜
0.12g/cmの高発泡体を得る押出発泡試験をし
たところ、得られた発泡シートは独立気泡率が低いた
め、発泡剤の保持性が悪く、二次発泡力が低く、二次発
泡性の著しく乏しいものとなり、それより得られる二次
成形品は緩衝性に乏しいものであった。
【0007】また、特開昭53−124574号公報及
び特公平4−49861号公報には、ポリスチレン樹脂
にスチレン・ブタジエンブロック共重合体を押出機によ
り機械的に混合分散させたものを用いて押出発泡シート
を製造する方法が記載されている。しかし本発明者ら
が、発泡ポリスチレンシートの工業的な生産方法の主流
である、一軸一段押出機と一軸二段押出機とより構成さ
れるタンデム押出機を用いてこの方法を試験したとこ
ろ、樹脂の均一な分散が得られないために、生成発泡シ
ートは気泡膜の形成が不完全で、シートの発泡倍率及び
独立発泡率とも低く、保管中に発泡剤が減少し、二次成
形時の二次発泡が不充分となり、耐衝撃性に乏しい二次
成形品しか得られなかった。
【0008】また、特開平6−228357号公報に
は、軟質成分粒子の60%以上が、平均粒径0,6μm
以下の単一オクルージョン構造のゴム変性ポリスチレン
樹脂組成物、及び同樹脂組成物を用いた発泡体が記載さ
れている。なお、単一オクルージョン構造とは、コアシ
ェル構造、カプセル構造などとも呼ばれ、スチレン系樹
脂からなる単一の連続相である核部分及び該核部分を内
包(occlude;オクルード)するゴム状重合体か
らなる殻部分より構成された粒子状構造を指すものであ
る。しかし、このゴム変性ポリスチレン樹脂組成物は、
揮発性発泡剤を含浸後の樹脂組成物を水蒸気熱により発
泡させて発泡体とするものであり、揮発性発泡剤含浸後
の樹脂組成物をそのまま押出発泡させるものでない。そ
して、一般的なポリスチレンを使用してこの樹脂組成物
に揮発性発泡剤を含浸させて押出発泡させても、気泡膜
の形成が不完全で、独立気泡率も低く、保管中に発泡剤
の減少により二次発泡性が低下するので、その発泡シー
トからは耐衝撃性に優れた二次成形品が得られないので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、二軸押出機
等のような特別な混合分散手段を用いなくても分散性が
良好で、通常の押出発泡により、気泡膜の形成が良好
で、独立気泡率が高く、保管中の発泡剤ガスの減少の少
ない、したがって二次発泡成形性に優れた押出発泡シー
トを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために種々研究を重ねた結果、押出発泡用
樹脂組成物として、特定のZ平均分子量を有するスチレ
ン系重合体と、スチレン・ブタジエンブロック共重合体
とからなる樹脂を用いることにより、その目的を達成す
ることができたのである。
【0011】すなわち、本発明で使用する押出発泡用ス
チレン系重合体樹脂組成物は、樹脂成分として、(A)
Z平均分子量が70万以上のスチレン系重合体と、
(B)スチレン・ブタジエンブロック共重合体及びその
水素添加物から選ばれた少なくとも1種の樹脂と(C)
揮発性発泡剤とを用いたことを特徴とする組成物であ
る。
【0012】また、本発明のスチレン系重合体樹脂押出
発泡シートは、樹脂成分として、(A)Z平均分子量が
70万以上のスチレン系重合体と、(B)スチレン・ブ
タジエンブロック共重合体及びその水素添加物から選ば
れた少なくとも1種の樹脂とからなる樹脂を用い、
(C)かつ発泡剤として揮発性発泡剤を添加したスチレ
ン系重合体樹脂組成物を押出発泡させてなる密度0.0
5〜0.2g/cmで独立気泡率70%以上の押出発
泡シートである。
【0013】前記の各発明において、(A)Z平均分子
量が70万以上のスチレン系重合体と、(B)スチレン
・ブタジエンブロック共重合体及びその水素添加物から
選ばれた少なくとも1種の樹脂との好ましい配合比は、
前者の100重量部に対して後者が5〜25重量部であ
る。そのスチレン系重合体(A)に対する樹脂(B)の
割合が多すぎると、気泡の形成が不完全となり独立気泡
率が低下し、保管中の発泡剤の減少によって二次発泡力
が乏しくなり、真空成形等の二次加工性に著しく劣る押
出発泡シートしか得られない。また、そのスチレン系重
合体(A)に対する樹脂(B)の割合が少なすぎると、
柔軟性及び緩衝性が損なわれることになる。
【0014】本発明で使用するZ平均分子量が70万以
上のスチレン系重合体は、スチレン系単量体、たとえば
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンの
1種又は2種以上に、ジビニルベンゼン、メタクリル酸
アリル等の多官能性単量体を0.5重量%以下の割合で
混合し、有機過酸化物、アゾ化合物等のラジカル重合開
始剤を用いて重合させる方法、或いは上記スチレン系単
量体を1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(3−メチルベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン等の多官能性有機過酸化物をラジカル重合開始剤とし
て用いて重合させる方法、により製造することができ
る。
【0015】そして、そのスチレン系重合体のZ平均分
子量等を調節する手段としては、重合温度、ラジカル重
合開始剤の添加量、又はラウリルメルカプタン等のメル
カプタン類やα−メチルスチレンダイマー等の連鎖移動
剤の添加量を調節・変更する等の手段があげられる。
【0016】本明細書に記載のスチレン系重合体のZ平
均分子量は、スチレン系重合体をクロロホルムに溶かし
たもの▲ろ▼過してゲル分を除いたものについて、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィーで下記の条件で測
定した値である。
【0017】
【0018】次に、本発明で用いるスチレン・ブタジエ
ンブロック共重合体としては、たとえばスチレン・ブタ
ジエンブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチ
レンブロック共重合体、スチレン・イソブレン・スチレ
ンブロック共重合体等があるが、特に好ましいのはスチ
レン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体である。
またこれらのスチレン・ブタジエンブロック共重合体の
水素添加物もスチレン・ブタジエン共重合体と同様に使
用することができる。
【0019】本発明で使用する押出発泡用スチレン系重
合体樹脂組成物は、その樹脂成分として、前記した両樹
脂の混合物を使用したものであるが、その樹脂組成物に
は、発泡剤が添加される。特に、二次成形性に優れた押
出発泡シートを製造する樹脂組成物の場合には、揮発性
発泡剤、たとえばプロパン、n−ブタン、i−ブタン、
n−ペンタン、i−ペンタン等の揮発性炭化水素発泡剤
が添加される。これらの揮発性発泡剤は1種類を用いて
もよいし、2種以上を併用することもできる。
【0020】また、本発明の押出発泡用スチレン系重合
体樹脂組成物には、種々の添加物を添加することができ
る。
【0021】たとえば、押出発泡体の気泡径を均一に調
整するなどの目的で気泡核剤を添加することができる。
その気泡核剤としては、たとえばタルク、炭酸マグネシ
ウム、パーライト、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、
酸化ケイ素、バーミキュライト等があげられる。
【0022】また、気泡核剤に、分散助剤として、炭素
数12〜22の高級脂肪酸、たとえばカプリン酸、ステ
アリン酸、パルミチン酸等の金属塩(たとえばCa、N
a、Li、Zn、Al、Mg等の塩)を併用することが
できる。
【0023】また、帯電防止剤、難燃剤、カーボンブラ
ック、各種の顔科等を添加することができる。
【0024】これら気泡核剤等の添加物の添加方法は、
ドライブレンドであってもよいし、予め樹脂と混練した
マスターバッチを用いて添加してもよい。
【0025】次に、本発明のスチレン系重合体樹脂発泡
シートは、前記した本発明の押出発泡用スチレン系重合
体樹脂組成物をシート状等の形状に押出発泡させて密度
0.05〜0.2g/cm、独立気泡率70%以上に
したものであるが、本発明の押出発泡用スチレン系重合
体樹脂組成物は分散性に優れ、容易に均一な分散物とす
ることができるから、二軸押出機を使用して充分に分散
させるとか、予め樹脂成分に分散させておく、いわゆる
“マスターバッチ法”等の特別な混合手段を用いて分散
させなくても、すなわち従来発泡ポリスチレンシートの
工業的製造に使用されているような、一軸一段押出機と
一軸二段押出機とより構成されるタンデム押出機を用い
るだけで、容易に、気泡膜の形成が完全で、発泡倍率も
高くて(すなわち密度0.05〜0.2g/cm
の)、かつ独立気泡率が70%以上のスチレン系重合
体樹脂発泡シートとすることができるのである。
【0026】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげて詳述す
る。これらの例に記載の密度、独立気泡率、柔軟性、加
熱減量、発泡剤添加量、発泡剤保持性能、表面硬度及び
気泡形成は、下記のとおりである。
【0027】 密度 重量(Wg)が既知の発泡体の容積(Vcm)を水没
法で測定し、その重量を容積で除した値を以て密度(g
/cm)とする。
【0028】 独立気泡率 密度(g/cm)が既知の発泡体約25cmの真の
容積を東芝・ベックマン社製空気比較式比重計930型
を用いて測定し、次式により独立気泡率(S,%)を算
出する。 S={Vx−W/ρ}÷{Va−W/ρ}×100(%) 式中、Vx:上記装置で測定した真の発泡体の容積(cm) Va:発泡体の容積(重量/密度)(cm) W :発泡体の重量(g) ρ :発泡体の基材樹脂の密度(g/cm
【0029】 柔軟性 図1に示す凸金型及び凹金型からなる金型を用いて、樹
脂押出発泡シートより半球ボール状の果物容器を真空成
形し、得られた成形容器をJIS−K7220に準じる
方法で、圧縮速度10mm/分における20%歪の圧縮
応力を求め、下記の基準で評価した。 ○ 4.0Kg 以下 △ 4.1〜5.9Kg × 6.0Kg 以上
【0030】 加熱減量 重量既知(Wg)の発泡体を120℃で4時間加熱後
の重量(Wg)を求め、下記式より加熱減量(V,
%)を算出する。 V={(W−W)/W}×100(%)
【0031】 発泡剤添加量 押出成形時の発泡剤添加量(B Kg/Hr)を、押出
機から吐出される組成物総量(Q Kg/Hr)で除し
た下記の値を以て、発泡剤添加量(E%)とする。 E=(B/Q)×100(%) 発泡剤保持性能 23℃の恒温室内にシート状で保管した発泡シートの前
記の加熱減量が、押出成形時の発泡剤添加量の2分の1
になった日数を求め、半減期とする。その半減期から下
記の基準で発泡剤保持性能を評価した。 ○ 半減期が15日以上 △ 半減期が5〜14日 × 半減期が4日以下
【0032】 表面硬度 高分子計器株式会社製 C型硬度計{SRIS(日本ゴ
ム協会規格)0101}を用いて、図1で示す金型で成
形した果物容器の底面の硬度を測定し、その平均値によ
り表面硬度を下記の基準で評価した。 ○ 45以下 △ 46〜59 × 60以上
【0033】 気泡形成 発泡シートの厚さ方向の断面の切片より光学顕微鏡写真
(倍率25倍)を撮り、その写真を目視で調べ、気泡形
成の良否を下記の基準で評価した。 ○ 気泡の破壊が殆んど見られないもの △ 一部の気泡が連泡となっているもの × 殆んどの気泡が連泡となっているもの
【0034】(実施例1) Z平均分予量が97万の市販のポリスチレン(電気化学
株式会社商品名 デンカスチロールHRM−3)100
重量部に、市販のスチレン・ブタジエン・スチレンブロ
ック共重合体(シエル化学社商品名 カリフレックス
TRKX155P)10重量部を添加し、さらに気泡核
剤としてタルク2重量部、分散助剤としてステアリン酸
亜鉛0.3重量部を添加し、ミキサーでよく撹拌混合し
たのち、口径φ65mm、L/Dが33の一軸押出機の
ホッパーに供給し、押出機スクリューの前段で235℃
で溶融混練し、その溶融混練物に押出機の中段に設けら
れた発泡剤注入孔より、n−ブタン65%、i−ブタン
35%の混合ブタンを全押出量の2.5重量%に相当す
る量を注入し、次いで押出機スクリューの後段で160
℃に冷却し、ダイより管状に押出発泡させ、マンドレル
で冷却後、カッターにより管状発泡シートの一面を切り
開いて発泡シートを得た。得られた発泡シートは、肉厚
2.0mm、密度0.09g/cmであり、表1に示
すように、気泡形成が良好で、独立気泡率が高く、発泡
剤保持性能に優れ、二次成形品が表面硬度が低く、柔軟
性に優れていた。
【0035】(実施例2) ポリスチレンとして、Z平均分子量が78万のポリスチ
レンを用い、また押出機として、途中に発泡剤注入孔を
有する口径φ65mmの一軸一段押出機と、口径φ90
mmの一軸二段押出機とより構成されるタンデム押出機
を使用し、そのほかは実施例1と同様の方法で押出発泡
シートを製造した。得られた発泡シートは、肉厚1.8
mm、密度0.10g/cmであり、表1に示すとお
り、気泡形成が良好で、独立気泡率が高く、発泡剤保持
性能に優れ、二次成形品が表面硬度が低く、柔軟性に優
れていた。
【0036】(比較例1) ポリスチレンとして、Z平均分子量が41万の市販のポ
リスチレン(電気化学株式会社商品名 デンカスチロー
ルHRM−4)を使用し、押出機として、途中に発泡剤
注入孔を有する口径φ65mmの一軸一段押出機と、口
径φ90mmの一軸二段押出機とより構成されるタンデ
ム押出機を使用し、そのほかは実施例1と同様にして発
泡シートを製造した。得られた発泡シートは、肉厚1.
4mm、密度0.13g/cmであり、表1に示すと
おり、気泡形成に劣り、独立気泡率が低く、発泡剤保持
性能に劣るものであった。
【0037】(比較例2) 押出機として、口径φ48mmの二軸一段押出機と、口
径φ90mmの一軸二段押出機とより構成されるタンテ
ム押出機を使用し、そのほかは比較例1と同様にして発
泡シートを製造した。得られた発泡シートは、肉厚1.
5mm、密度0.12g/cmであり、二軸押出機を
使用したため、表1に示すとおり、発泡剤保持性能がや
や劣るものの、気泡形成が良好で、独立気泡率もやや高
かった。
【0038】上記の実施例1及び2、並びに比較例1及
び2の樹脂配合、発泡シートの物性、及び使用押出機を
表1にまとめて示した。
【0039】
【表1】
【0040】表1の注; *1…シエル化学社商品名 カリフレックス TRKX
155P、スチレン含有量40重量%
【0041】(実施例3〜5、及び比較例3) 樹脂配合を表2に示すように変更し、そのほかは前記の
実施例及び比較例に準じて樹脂組成物を調製し、押出発
泡シートを製造した。
【0042】得られた各発泡シート等の物性は表2に示
すとおりであった。
【0043】
【表2】
【0044】表2の注; *1…シエル化学社商品名 カリフレックス TRKX
155P、スチレン含有量40重量%
【0045】
【発明の効果】本発明の押出発泡用スチレン系重合体樹
脂組成物は、二軸押出機等の特別な混合手段を用いなく
ても、すなわち、たとえば一軸一段押出機と一軸二段押
出機からなるタンデム押出機を用いるだけで、気泡膜の
形成が充分で、独立気泡率が高く、発泡剤保持性に優れ
た、したがって二次加工性に優れた押出発泡シートを得
ることができ、その押出発泡シートより表面硬度が低
く、柔軟性に優れた、梨や桃等の収納に適する容器等を
容易に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出発泡シートより、柔軟性及び表面硬度試験
用の二次発泡成形品を真空成形するための凸金型及び凹
金型からなる金型の縦断面図である。図中の数字は寸法
の数値(mm)である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分として、(A)Z平均分子量が
    70万以上のスチレン系重合体と、(B)スチレン・ブ
    タジエンブロック共重合体及びその水素添加物から選ば
    れた少なくとも1種の樹脂と、(C)揮発性発泡材を添
    加したゴム変性スチレン系重合体樹脂組成物を押出発泡
    させてなる、密度が0.05〜0.2g/cm3で独立
    気泡率が70%以上である、変性スチレン系重合体樹脂
    押出発泡シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の押出発泡シートの樹脂
    成分の(A)成分と(B)の配合比が(A)成分100
    重量部に対し、(B)成分を5〜25重量部である、変
    性スチレン系重合体樹脂押出発泡シート。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された押出発泡
    シートにおいて、押出発泡を一軸一段機と一軸二段機と
    より構成されるタンデム押出機で行なったことを特徴と
    する、変性スチレン系重合体樹脂押出発泡シート。
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