JP2968275B2 - 変速装置のカム係合部構造 - Google Patents

変速装置のカム係合部構造

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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
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    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
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    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動二輪車等に搭載される変速装置に関
し、より詳しくは、この変速装置のカム係合部構造に関
する。
(従来の技術) 自動二輪車では、通常、エンジンの動力は変速装置を
介して後輪に伝えられるようになっており、このような
変速装置には、従来、例えば、実公昭48−28179号公報
で示すものがある。
上記従来構成によれば、変速ケース側にシフトドラム
が回転自在に支承され、このシフトドラムの外周面には
カム溝が形成されている。また、シフトドラムにはこの
ドラムの軸方向に摺動自在にシフトフォークが外嵌して
おり、このシフトフォークのフォーク部がシフト歯車に
係合する一方、このシフトフォークに突設された従動ピ
ンが上記カム溝にカム係合している。
そして、ライダーが所望の変速比を得ようとして、上
記シフトドラムを回転操作したときには、これに伴って
回転するカム溝の内側面が従動ピンの外周面に摺設し
て、この従動ピンをシフトドラムの軸方向の一方に向っ
て押し動かす。すると、この従動ピンに伴うシフトフォ
ークがシフト歯車を所定方向に移動させ、これによっ
て、上記した所望の変速比が得られるようになってい
る。
また、上記構成では、カム溝は互いに平行な内側面を
有しており、このカム溝における分岐部以外のところで
は、上記各内側面と従動ピンの外周面との間の隙間へで
きるだけ小さく抑えられている。つまり、カム溝と従動
ピンとがカム係合するとき、これら両者間にがたつきが
生じないようになされている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記したようにシフトドラムの回転操作に
よって、シフトフォークがシフトドラムの軸方向に向っ
て摺動する場合、カム溝の内側面から外力を受けた従動
ピンがこのカム溝内で傾くことがある。そして、この場
合、上記隙間は小さく抑えられているため、上記従動ピ
ンがカム溝の両内側面をこじてしまうことがある。そし
て、これが生じると、シフトドラムの円滑な回転が阻害
され、つまり、円滑な変速操作ができなくなるという不
都合を生じる。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、変速装置を変速操作する場合に、カム溝と従動ピ
ンとの間にがたつきが生じないようにした場合でも、上
記両者のカム係合が円滑にできるようにし、つまり、円
滑な変速操作ができるようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、変速ケース10側に回転自在に支承されたシフトド
ラム18の外周面にカム溝19を形成し、同上変速ケース10
側に支承されたシフトフォーク21のフォーク部21aをシ
フト歯車22に係合させる一方、このシフトフォーク21に
突設された従動ピン24を上記カム溝19にカム係合させ、
上記カム溝19における両内側面19b,19bをこのカム溝19
の長手方向に沿った視線でみて、それぞれ平坦で互いに
平行となるよう成形した変速装置において、 1)上記視線でみて、上記従動ピン24が、円柱形状をな
す基部24aと、上記従動ピン24の突出端側を構成して上
記カム溝19に嵌入される嵌入部24bとを備え、この嵌入
部24bをその突出端に向いその全体が先細となるテーパ
形状にすることにより、上記カム溝19の各内側面19bと
上記嵌入部24bの外周面との間に隙間26を形成し、この
隙間26により上記従動ピン24が傾くときの上記カム溝19
内における上記嵌入部24bの偏位を許容させるように
し、 2)上記カム溝19の深さ方向で、このカム溝19の開口縁
19cとほぼ同じところに上記基部24aと嵌入部24bとの境
界部24cを位置させた点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
1)従動ピン24が、円柱形状をなす基部24aと、従動ピ
ン24の突出端側を構成してカム溝19に嵌入される嵌入部
24bとを備え、この嵌入部24bをその突出端に向いその全
体が先細となるテーパ形状にすることにより、上記カム
溝19の各内側面19bと上記嵌入部24bの外周面との面に隙
間26を形成し、この隙間26により上記従動ピン24が傾く
ときの上記カム溝19内における上記嵌入部24bの偏位を
許容させるようにしてあり、次の作用が生じる。
即ち、ライダーが所望の変速比を得ようとして、シフ
トドラム18を回転操作したときには、これに伴って回転
するカム溝19の開口縁19cが従動ピン24の外周面に摺接
して、この従動ピン24をシフトドラム18の軸方向の一方
に向って押し動かす。すると、この従動ピン24に伴って
移動するシフトフォーク21がシフト歯車22を所定方向に
移動させ、これによって、上記した所望の変速操作が得
られる。
上記の場合、カム溝19の開口縁19cと、これに対応す
る従動ピン24の外周面との間の隙間26を小さく抑える
と、カム溝19と従動ピン24とをカム係合させた際、これ
ら両者間にがたつきが生じることを防止させることがで
き、シフトドラム18への操作に、上記従動ピン24が応答
よく連動することとなって好ましい。
ところで、上記したように、カム溝19の開口縁19cが
従動ピン24に摺接して、この従動ピン24をシフトドラム
18の軸方向に向って押し動かすとき、上記開口縁19cか
ら外力を受けた従動ピン24は上記外力で傾けられて、こ
の従動ピン24がカム溝19の両内側面19bをこじるおそれ
を生じる。
そこで、上記したように、従動ピン24が傾くときのカ
ム溝19内における嵌入部24bの偏位を上記カム溝19の各
内側面19bと上記嵌入部24bの外周面との間の隙間26で許
容させるようにしたのであり、このため、従動ピン24が
傾いたとしても(図1中仮想線)、この従動ピン24の嵌
入部24bが上記カム溝19の内側面19bに当接することは回
避され、上記従動ピン24がカム溝19をこじることは防止
される。
2)上記カム溝19の深さ方向で、このカム溝19の開口縁
19cとほぼ同じところに上記基部24aと嵌入部24bとの境
界部24cを位置させてあり、次の作用が生じる。
即ち、仮に、従動ピン24がその突出端に向いその全体
が先細となるテーパ形状であるとした場合において、変
速装置3を組み付けた時、上記従動ピン24において外径
寸法のより大きい部分が上記カム溝19にその深さ方向で
わずかでも所定寸法以上に嵌入させられたとすると、上
記カム溝19の開口縁19cと従動ピン24の外周面との間の
隙間寸法は過小になるおそれが生じて、カム溝19と従動
ピン24とによる円滑なカム係合が阻害されるおそれを生
じる。よって、上記従動ピン24の成形につき高精度が要
求されることから、その分、上記変速装置3の成形作業
が煩雑になるおそれがある。
そこで、上記したように、カム溝19の深さ方向で、こ
のカム溝19の開口縁19cとほぼ同じところに上記基部24a
と嵌入部24bとの境界部24cを位置させたのであり、この
ため、上記従動ピン24の嵌入部24bの全体をカム溝19に
嵌入させたとき、上記境界部24cがカム溝19に嵌入さ
れ、これにより、このカム溝19に上記基部24aがわずか
に嵌入されたとしても、この基部24aは円柱形状である
ことから、カム溝19の開口縁19cと基部24aの外周面との
間の隙間寸法が過小になるということは回避されて所定
の一定寸法に保たれ、もって、上記カム溝19と従動ピン
24との間には円滑なカム係合が確保される。
また、上記したように、カム溝19に基部24aがわずか
に嵌入させられたとしても、この嵌入寸法は小さいた
め、上記こじりが生じることは防止される。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、1は自動二輪車に搭載される並列4
気筒4サイクルエンジンで、このエンジン1の動力は多
板クラッチ2、変速装置3、およびチェーン伝動手段4
を介して後輪(図示せず)に伝達される。
上記エンジン1はクランクケース6を有し、このクラ
ンクケース6には軸心が車幅方向に延びるクランク軸7
が支承されている。また、このクランク軸7には連接棒
8やピストン9が連設されている。
上記変速装置3は、上記クランクケース6に連設され
る変速ケース10を有し、この変速ケース10には上記クラ
ンク軸7に平行に並設される入力軸11と出力軸12とがそ
れぞれ支承され、これら両軸11,12は変速歯車組13によ
り互いに連動連結されている。
また、上記クランク軸7に取り付けられた減速小歯車
15と、入力軸11上に支承された減速大歯車16とが噛合し
ており、また、この減速大歯車16と入力軸11との間に前
記多板クラッチ2が介在している。
そして、上記多板クラッチ2を接続させると、エンジ
ン1の動力は、減速小歯車15、減速大歯車16、多板クラ
ッチ2、および入力軸11を介して変速歯車組13に伝えら
れる。そして、ここでライダーが所望とする変速比に変
速されて出力軸12に伝えられ、更に、チェーン伝動手段
4を介して前記したように後輪に伝えられる。そして、
これによって、自動二輪車に所望の走行状態が得られ
る。
第2図から第5図において、上記構成の変速装置3に
おける操作手段につき説明する。
この操作手段はロータリー式のもので、これは、前記
変速ケース10側に支承されたシフトドラム18を有し、こ
のシフトドラム18はその軸心が入力軸11や出力軸12と平
行に延びてその軸心回りに回転自在となっている。上記
シフトドラム18の外周面には、その周方向に沿って三本
のカム溝19が形成されている。また、この各カム溝19は
その中途部に左右に折れ曲る折れ曲り部19aをそれぞれ
有している。
一方、同上変速ケース10にはシフトドラム18と平行に
延びるシフト軸20が支持されており、このシフト軸20に
シフトフォーク21がこのシフト軸20の軸方向に摺動自在
に嵌め付けられている。そして、このシフトフォーク21
のフォーク部21aは変速歯車組13のうちのシフト歯車22
に係合しており、同上シフトフォーク21の基部に突設し
た円柱状の従動ピン24が上記カム溝19に嵌入してカム係
合している。
第2図において、自動二輪車の車体の左側には足踏式
のチェンジレバー25が上下揺動自在に枢支されている。
そして、ライダーがこのチェンジレバー25を一回づつ踏
み込む毎に、これに連動してシフトドラム18が一定方向
に所定角度づつ回転するようになっている。
第1図において、上記カム溝19は互いに対面する内側
面19b,19bを有し、これら両内側面19b,19bは、上記カム
溝19の長手方向に沿った視線でみて(第1図)、それぞ
れ平坦で互いに平行となるよう成形され、上記カム溝19
の内部をその外部に開放させる開口の開口縁19cは上記
内側面19bに連設されている。
そして、前記したようにシフトドラム18を回転操作し
たときには、これに伴って回転するカム溝19の折れ曲り
部19aにおける開口縁19cが従動ピン24の外周面に摺接し
て、上記開口縁19cが従動ピン24をシフトドラム18の軸
方向の一方に向って押し動かす。すると、この従動ピン
24に伴って移動するシフトフォーク21がシフト歯車22を
所定方向に移動させ、これによって、ライダーの所望の
変速比が得られることとなっている。
上記各開口縁19cと、これに対応する従動ピン24の外
周面との間の隙間26は、例えば、0.05〜0.15mm程度に小
さく抑えられており、これにより、上記カム溝19と従動
ピン24との間にがたつきが生じることが防止されてい
る。
ところで、上記したようにカム溝19の開口縁19cが従
動ピン24に摺接して、この従動ピン24をシフトドラム18
の軸方向に向って押し動かすとき、上記開口縁19cから
外力を受けた従動ピン24は上記外力で傾けられて、この
従動ピン24がカム溝19の両内側面19b,19bをこじるおそ
れを生じる。そこで、このようなこじりが生じないよう
にするため、上記カム溝19と従動ピン24は次のように構
成されている。
前記視線でみて(第1図)、上記従動ピン24は、円柱
形状をなす基部24aと、上記従動ピン24の突出端側を構
成して上記カム溝19に嵌入される嵌入部24bとを備え、
この嵌入部24bはその突出端に向いその全体が先細とな
るテーパ形状とされ、これにより、上記カム溝19の各内
側面19bと従動ピン24の嵌入部24bの外周面との間に隙間
26が形成され、この隙間26の幅寸法dは、上記カム溝19
の開口縁19cから底部に進むに従い漸次大きくなされて
いる。そして、上記従動ピン24がカム溝19内で傾くこと
によって、この嵌入部24bがカム溝19内において偏位す
るとき、この偏位は上記隙間26により許容されて、上記
従動ピン24の嵌入部24bが上記各内側面19bに当接するこ
とが回避され、つまり、上記従動ピン24がカム溝19をこ
じるということが防止される。
また、特に、第1図で示すように、上記カム溝19の深
さ方向で、このカム溝19の開口縁19cとほぼ同じところ
に上記基部24aと嵌入部24bとの境界部24cが位置させら
れている。
(発明の効果) この発明によれば、変速ケース側に回転自在に支承さ
れたシフトドラムの外周面にカム溝を形成し、同上変速
ケース側に支承されたシフトフォークのフォーク部をシ
フト歯車に係合させる一方、このシフトフォークに突出
した従動ピンを上記カム溝にカム係合させ、上記カム溝
における両内側面をこのカム溝の長手方向に沿った視線
でみて、それぞれ平坦で互いに平行となるよう成形した
変速装置において、 1)上記視線でみて、上記従動ピンが、円柱形状をなす
基部と、上記従動ピンの突出端側を構成して上記カム溝
に嵌入される嵌入部とを備え、この嵌入部をその突出端
に向いその全体が先細となるテーパ形状にすることによ
り、上記カム溝の各内側面と上記嵌入部の外周面との間
に隙間を形成し、この隙間により上記従動ピンが傾くと
きの上記カム溝内における上記嵌入部の偏位を許容させ
るようにしてある。
このため、上記カム溝の開口縁と、このカム溝にカム
係合した従動ピンの外周面との間の隙間を小さく抑える
ことによって、これら両者間にがたつきが生じることを
防止させた場合でも、上記従動ピンが傾いたときには、
この従動ピンの嵌入部が上記カム溝の内側面に当接する
ことは回避されることとなって、上記従動ピンがカム溝
をこじることが防止される。
即ち、上記のようにカム溝と従動ピンとの間にがたつ
きが生じないようにした場合でも、上記したこじりの防
止によって、カム溝と従動ピンとの間に円滑なカム係合
が確保されて、円滑な変速操作ができることとなる。
ところで、上記効果を得ようとして、カム溝の左右内
側面の離間寸法をその底部に向うに従いより大きくさせ
るようカム溝を成形することが考えられるが、この成形
は上記カム溝の長手方向のほぼ全体に及ぶ必要があるた
め、その成形作業が煩雑となる。これに比べて、上記し
た本発明によれば、カム溝に嵌入された従動ピンの嵌入
部を全体的にテーパ形状にするだけであるため、この成
形作業は容易にできるという利点がある。
また、上記従動ピンはテーパ形状であるため、変速装
置の組み付け時に、上記カム溝への従動ピンの嵌入は容
易にでき、よって、変速装置の組み付け作業が容易にで
きる。
2)上記カム溝の深さ方向で、このカム溝の開口縁とほ
ぼ同じところに上記基部と嵌入部との境界部を位置させ
てあり、次の効果が生じる。
即ち、仮に、従動ピンがその突出端に向いその全体が
先細となるテーパ形状であるとした場合において、変速
装置を組み付けた時、上記従動ピンにおいて外径寸法の
より大きい部分が上記カム溝にその深さ方向でわずかで
も所定寸法以上に嵌入させられたとすると、上記カム溝
の開口縁と従動ピンの外周面との間の隙間寸法は過小に
なるおそれが生じて、カム溝と従動ピンとによる円滑な
カム係合が阻害されるおそれを生じる。よって、上記従
動ピンの成形につき高精度が要求されることから、その
分、上記変速装置の成形作業が煩雑になるおそれがあ
る。
そこで、上記したように、カム溝の深さ方向で、この
カム溝の開口縁とほぼ同じところに上記基部と嵌入部と
の境界部を位置させたのであり、このため、上記従動ピ
ンの嵌入部の全体をカム溝に嵌入させたとき、上記境界
部がカム溝に嵌入され、これにより、このカム溝に上記
基部がわずかに嵌入されたとしても、この基部は円柱形
状であることから、カム溝の開口縁と基部の外周面との
間の隙間寸法が過小になるということは回避されて所定
の一定寸法に保たれ、もって、上記カム溝と従動ピンと
の間には円滑なカム係合が確保される。
また、上記したように、カム溝に基部がわずかに嵌入
させられたとしても、この嵌入寸法は小さいため、前記
こじりが生じることは防止される。
よって、上記したように、カム溝に対し基部のある程
度の嵌入が許容される分、上記従動ピンの成形に高精度
が要求されることが回避され、このため、上記変速装置
の成形作業は、より容易にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第5図のI−I
線矢視断面図、第2図は動力伝達系の断面図、第3図は
変速装置の操作装置の断面図、第4図は第3図のIV−IV
線矢視断面図、第5図はシフトドラムの外周面の全面展
開図である。 3……変速装置、10……変速ケース、18……シフトドラ
ム、19……カム溝、19b……内側面、19c……開口縁、21
……シフトフォーク、21a……フォーク部、22……シフ
ト歯車、24……従動ピン、24a……基部、24b……嵌入
部、24c……境界部、26……隙間、d……幅寸法。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速ケース側に回転自在に支承されたシフ
    トドラムの外周面にカム溝を形成し、同上変速ケース側
    に支承されたシフトフォークのフォーク部をシフト歯車
    に係合させる一方、このシフトフォークに突設した従動
    ピンを上記カム溝にカム係合させ、上記カム溝における
    両内側面をこのカム溝の長手方向に沿った視線でみて、
    それぞれ平坦で互いに平行となるよう成形した変速装置
    において、 1)上記視線でみて、上記従動ピンが、円柱形状をなす
    基部と、上記従動ピンの突出端側を構成して上記カム溝
    に嵌入される嵌入部とを備え、この嵌入部をその突出端
    に向いその全体が先細となるテーパ形状にすることによ
    り、上記カム溝の各内側面と上記嵌入部の外周面との間
    に隙間を形成し、この隙間により上記従動ピンが傾くと
    きの上記カム溝内における上記嵌入部の偏位を許容させ
    るようにし、 2)上記カム溝の深さ方向で、このカム溝の開口縁とほ
    ぼ同じところに上記基部と嵌入部との境界部を位置させ
    た変速装置のカム係合部構造。
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