JP2967981B1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JP2967981B1 JP2967981B1 JP9610098A JP9610098A JP2967981B1 JP 2967981 B1 JP2967981 B1 JP 2967981B1 JP 9610098 A JP9610098 A JP 9610098A JP 9610098 A JP9610098 A JP 9610098A JP 2967981 B1 JP2967981 B1 JP 2967981B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- current
- target current
- steering
- target
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 操舵補助トルクを発生させるための電動機に
実際に供給されている電流を検出して電動機に供給する
電流をフィードバック制御するものにおいて、フィード
バック制御の応答遅れに伴って電動機電流が過大となる
のを防止できるようにした電動パワーステアリング装置
を提供する。 【解決手段】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機10と、ステアリング系の操舵トルクTpを検出
する操舵トルク検出器12と、電動機電流IMを検出す
る電動機電流検出器14と、少なくとも操舵トルクTp
に基づいて電動機10に供給すべき目標電流ITを設定
する目標電流設定部30と、目標電流ITと電動機電流
IMとの偏差に基づいて電動機10に供給する電流をフ
ィードバック制御する電動機駆動部40とからなる電動
パワーステアリング装置において、目標電流ITの単位
時間当りの変化量を制限する目標電流変化量制限部51
を備える。
実際に供給されている電流を検出して電動機に供給する
電流をフィードバック制御するものにおいて、フィード
バック制御の応答遅れに伴って電動機電流が過大となる
のを防止できるようにした電動パワーステアリング装置
を提供する。 【解決手段】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機10と、ステアリング系の操舵トルクTpを検出
する操舵トルク検出器12と、電動機電流IMを検出す
る電動機電流検出器14と、少なくとも操舵トルクTp
に基づいて電動機10に供給すべき目標電流ITを設定
する目標電流設定部30と、目標電流ITと電動機電流
IMとの偏差に基づいて電動機10に供給する電流をフ
ィードバック制御する電動機駆動部40とからなる電動
パワーステアリング装置において、目標電流ITの単位
時間当りの変化量を制限する目標電流変化量制限部51
を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機の動力を
ステアリング系に作用させて運転者の操舵力を軽減する
電動パワーステアリング装置に係り、詳しくは、電動機
に実際に供給されている電流を検出して電動機に供給す
る電流をフィードバック制御するものにおいて、フィー
ドバック制御の応答遅れに伴って電動機電流が過大とな
るのを防止できるようにした電動パワーステアリング装
置に関するものである。
ステアリング系に作用させて運転者の操舵力を軽減する
電動パワーステアリング装置に係り、詳しくは、電動機
に実際に供給されている電流を検出して電動機に供給す
る電流をフィードバック制御するものにおいて、フィー
ドバック制御の応答遅れに伴って電動機電流が過大とな
るのを防止できるようにした電動パワーステアリング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は電動パワーステアリング装置の模
式構造図である。電動パワーステアリング装置1は、ス
テアリング系に電動機10を備え、電動機10から供給
する動力を制御装置20を用いて制御することによっ
て、運転者の操舵力を軽減している。
式構造図である。電動パワーステアリング装置1は、ス
テアリング系に電動機10を備え、電動機10から供給
する動力を制御装置20を用いて制御することによっ
て、運転者の操舵力を軽減している。
【0003】ステアリングホイール(ハンドル)2に一
体的に設けられたステアリング軸3は、自在継ぎ手4
a,4bを有する連結軸4を介してラック&ピニオン機
構5のピニオン6へ連結される。ラック軸7はピニオン
6と噛合するラック歯7aを備える。ラック&ピニオン
機構5は、ピニオン6の回動をラック7の軸方向への往
復運動へ変換する。ラック軸7の両端にタイロッド8を
介して転動輪としての左右の前輪9が連結される。ステ
アリングホイール2を操舵すると、ラック&ピニオン機
構5ならびにタイロッド8を介して前輪9が揺動され
る。これにより車両の向きを変えることができる。
体的に設けられたステアリング軸3は、自在継ぎ手4
a,4bを有する連結軸4を介してラック&ピニオン機
構5のピニオン6へ連結される。ラック軸7はピニオン
6と噛合するラック歯7aを備える。ラック&ピニオン
機構5は、ピニオン6の回動をラック7の軸方向への往
復運動へ変換する。ラック軸7の両端にタイロッド8を
介して転動輪としての左右の前輪9が連結される。ステ
アリングホイール2を操舵すると、ラック&ピニオン機
構5ならびにタイロッド8を介して前輪9が揺動され
る。これにより車両の向きを変えることができる。
【0004】操舵力を軽減するために、操舵補助トルク
(アシストトルク)を供給する電動機10をラック軸7
と同軸的に配置し、ラック軸7にほぼ平行に設けられた
ボールねじ機構11を介して電動機10の回動出力を推
力に変換して、ラック軸7に作用させている。電動機1
0のロータには、駆動側ヘリカルギア10aが一体的に
設けられている。ボールねじ機構11のねじ軸11aの
軸端に一体的に設けられたヘリカルギア11bと駆動側
ヘリカルギア10aとを噛合させている。ボールねじ機
構11のナット11cはラック軸7に連結されている。
(アシストトルク)を供給する電動機10をラック軸7
と同軸的に配置し、ラック軸7にほぼ平行に設けられた
ボールねじ機構11を介して電動機10の回動出力を推
力に変換して、ラック軸7に作用させている。電動機1
0のロータには、駆動側ヘリカルギア10aが一体的に
設けられている。ボールねじ機構11のねじ軸11aの
軸端に一体的に設けられたヘリカルギア11bと駆動側
ヘリカルギア10aとを噛合させている。ボールねじ機
構11のナット11cはラック軸7に連結されている。
【0005】ステアリングボックス(図示しない)に設
けられた操舵トルク検出器12によってピニオン6に作
用する手動操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに
応じた操舵トルク信号Tpを制御装置20へ供給してい
る。制御装置20は、操舵トルク信号Tpを主信号とし
て電動機10の運転を行なって、電動機10の出力パワ
ー(操舵補助トルク)を制御する。
けられた操舵トルク検出器12によってピニオン6に作
用する手動操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに
応じた操舵トルク信号Tpを制御装置20へ供給してい
る。制御装置20は、操舵トルク信号Tpを主信号とし
て電動機10の運転を行なって、電動機10の出力パワ
ー(操舵補助トルク)を制御する。
【0006】図2は従来の電動パワーステアリング装置
のブロック構成図である。従来の制御装置20Jは、目
標電流設定部30と、電動機駆動部40とからなる。電
動機駆動部40は、高周波成分除去部41と、偏差演算
部42と、PID制御部43と、PWM信号生成部44
と、ゲート駆動回路部45と、4個の電力用電界効果ト
ランジスタQ1〜Q4をH型ブリッジ接続した電動機駆
動回路46とを備える。符号12は操舵トルク検出器、
符号13は車速検出器、符号14は電動機電流検出器、
符号19はバッテリ電源である。操舵トルク検出器12
は手動操舵トルクの方向と大きさに係る操舵トルク信号
Tpを出力する。車速検出器13は、車両の速度に係る
車速信号VSを出力する。電動機電流検出器14は、電
動機10に流れる電流の方向と大きさに係る電動機電流
信号(以下、電動機電流と記す)IMを出力する。
のブロック構成図である。従来の制御装置20Jは、目
標電流設定部30と、電動機駆動部40とからなる。電
動機駆動部40は、高周波成分除去部41と、偏差演算
部42と、PID制御部43と、PWM信号生成部44
と、ゲート駆動回路部45と、4個の電力用電界効果ト
ランジスタQ1〜Q4をH型ブリッジ接続した電動機駆
動回路46とを備える。符号12は操舵トルク検出器、
符号13は車速検出器、符号14は電動機電流検出器、
符号19はバッテリ電源である。操舵トルク検出器12
は手動操舵トルクの方向と大きさに係る操舵トルク信号
Tpを出力する。車速検出器13は、車両の速度に係る
車速信号VSを出力する。電動機電流検出器14は、電
動機10に流れる電流の方向と大きさに係る電動機電流
信号(以下、電動機電流と記す)IMを出力する。
【0007】目標電流設定部30は、操舵トルク検出器
12から出力される操舵トルク信号Tpに基づいて、操
舵トルクに応じた操舵補助トルクを電動機10から発生
させるために電動機10に供給すべき基本電流値を求め
るとともに、車速検出器13によって検出された車速に
応じて基本電流値を補正し、補正して得た電流値を目標
電流信号(以下、目標電流と記す)ITとして出力す
る。車速補正は、高車速になるほど目標電流を小さく設
定するようにしている。目標電流ITは電動機駆動部4
0へ供給される。
12から出力される操舵トルク信号Tpに基づいて、操
舵トルクに応じた操舵補助トルクを電動機10から発生
させるために電動機10に供給すべき基本電流値を求め
るとともに、車速検出器13によって検出された車速に
応じて基本電流値を補正し、補正して得た電流値を目標
電流信号(以下、目標電流と記す)ITとして出力す
る。車速補正は、高車速になるほど目標電流を小さく設
定するようにしている。目標電流ITは電動機駆動部4
0へ供給される。
【0008】高周波成分除去部41は、電動機電流検出
器14で検出した電動機電流IMの高周波成分を除去し
て、高周波成分を除去した電動機電流41aを出力す
る。電動機10をPWM(パルス幅変調)運転すること
で電動機10から供給する操舵補助トルクを制御してい
る。このため、電動機電流検出器14で検出した電動機
電流IMには、電動機電流のスイッチング制御に伴う高
周波成分が含まれている。この高周波成分が含まれた電
動機電流IMを用いてフィードバック制御を行なうと、
フィードバック制御が正しく行なわれないために、高周
波成分除去部41によって高周波成分を除去している。
器14で検出した電動機電流IMの高周波成分を除去し
て、高周波成分を除去した電動機電流41aを出力す
る。電動機10をPWM(パルス幅変調)運転すること
で電動機10から供給する操舵補助トルクを制御してい
る。このため、電動機電流検出器14で検出した電動機
電流IMには、電動機電流のスイッチング制御に伴う高
周波成分が含まれている。この高周波成分が含まれた電
動機電流IMを用いてフィードバック制御を行なうと、
フィードバック制御が正しく行なわれないために、高周
波成分除去部41によって高周波成分を除去している。
【0009】偏差演算部42は、目標電流ITと高周波
成分を除去した電動機電流41aとの偏差を求め偏差信
号42aを出力する。PID制御部43は、偏差信号4
2aに対して比例,積分,微分等の処理を施して偏差が
ゼロに近づくように電動機10に供給する電流を制御す
るための駆動制御信号43aを生成して出力する。PW
M信号生成部44は、駆動制御信号43aに基づいて電
動機10をPWM運転するためのPWM(パルス幅変
調)信号44aを生成して出力する。ゲート駆動回路部
45は、PWM信号44aに基づいて各電界効果トラン
ジスタQ1〜Q4のゲートを駆動して各電界効果トラン
ジスタQ1〜Q4をスイッチング駆動する。
成分を除去した電動機電流41aとの偏差を求め偏差信
号42aを出力する。PID制御部43は、偏差信号4
2aに対して比例,積分,微分等の処理を施して偏差が
ゼロに近づくように電動機10に供給する電流を制御す
るための駆動制御信号43aを生成して出力する。PW
M信号生成部44は、駆動制御信号43aに基づいて電
動機10をPWM運転するためのPWM(パルス幅変
調)信号44aを生成して出力する。ゲート駆動回路部
45は、PWM信号44aに基づいて各電界効果トラン
ジスタQ1〜Q4のゲートを駆動して各電界効果トラン
ジスタQ1〜Q4をスイッチング駆動する。
【0010】以上の構成であるから従来の制御装置20
Jは、操舵トルク検出部12によって検出された操舵ト
ルクTpに基づいてバッテリ電源19から電動機10へ
供給する電力をPWM制御し、電動機10の出力パワー
(操舵補助トルク)を制御する。
Jは、操舵トルク検出部12によって検出された操舵ト
ルクTpに基づいてバッテリ電源19から電動機10へ
供給する電力をPWM制御し、電動機10の出力パワー
(操舵補助トルク)を制御する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来の制
御装置20Jは、目標電流ITと高周波成分を除去した
電動機電流41aとの偏差がゼロに近づくように電動機
10へ供給する電流をフィードバック制御している。ス
テアリングを早く切る操作がなされ、目標電流が短時間
に大きく変化した場合、目標電流の変化に対応して電動
機電流を大きく変化させることになる。電動機電流検出
器14で検出された電動機電流IMが短時間で大きく変
化していても、高周波成分除去部41を介して高周波成
分を除去した電動機電流信号41aが偏差演算部42へ
供給されるために、電動機電流IMの変化に対して偏差
演算部42へ供給される電動機電流信号41aに時間遅
れが生ずる。
御装置20Jは、目標電流ITと高周波成分を除去した
電動機電流41aとの偏差がゼロに近づくように電動機
10へ供給する電流をフィードバック制御している。ス
テアリングを早く切る操作がなされ、目標電流が短時間
に大きく変化した場合、目標電流の変化に対応して電動
機電流を大きく変化させることになる。電動機電流検出
器14で検出された電動機電流IMが短時間で大きく変
化していても、高周波成分除去部41を介して高周波成
分を除去した電動機電流信号41aが偏差演算部42へ
供給されるために、電動機電流IMの変化に対して偏差
演算部42へ供給される電動機電流信号41aに時間遅
れが生ずる。
【0012】また、制御装置20Jをマイクロコンピュ
ータシステムを用いて構成する場合、電動機電流検出器
14で検出された電動機電流IMはA/D変換器を介し
てデジタルデータとして取り込まれることになる。この
場合、所定のサンプリング周期で電動機電流IMをA/
D変換して電動機電流データを取り込むことになり、さ
らに、取り込んだ電動機電流データにデジタルフィルタ
処理を施して高周波成分を除去することになるので、電
動機電流IMの変化に対して偏差演算部42へ供給され
る電動機電流信号41aに時間遅れが生ずる。
ータシステムを用いて構成する場合、電動機電流検出器
14で検出された電動機電流IMはA/D変換器を介し
てデジタルデータとして取り込まれることになる。この
場合、所定のサンプリング周期で電動機電流IMをA/
D変換して電動機電流データを取り込むことになり、さ
らに、取り込んだ電動機電流データにデジタルフィルタ
処理を施して高周波成分を除去することになるので、電
動機電流IMの変化に対して偏差演算部42へ供給され
る電動機電流信号41aに時間遅れが生ずる。
【0013】このため、目標電流ITを短時間で増加さ
せるステアリング操作がなされた場合、電動機10に実
際に供給される電動機電流IMは目標電流ITに対応し
た電流値に達しているにも拘わらず、偏差演算部42へ
供給されるフィードバック電流値に時間的な遅れを生じ
ることがある。この場合は、偏差演算部42から電動機
電流をさらに増加させようとする偏差信号42aが出力
されるために、電動機10に供給する電流が一時的に過
大となることがある。電動機電流が一時的に過大になる
と、電動機10ならびに電動機駆動回路46を構成する
各電界効果トランジスタQ1〜Q4の特性を劣化させる
虞れがあり望ましくない。
せるステアリング操作がなされた場合、電動機10に実
際に供給される電動機電流IMは目標電流ITに対応し
た電流値に達しているにも拘わらず、偏差演算部42へ
供給されるフィードバック電流値に時間的な遅れを生じ
ることがある。この場合は、偏差演算部42から電動機
電流をさらに増加させようとする偏差信号42aが出力
されるために、電動機10に供給する電流が一時的に過
大となることがある。電動機電流が一時的に過大になる
と、電動機10ならびに電動機駆動回路46を構成する
各電界効果トランジスタQ1〜Q4の特性を劣化させる
虞れがあり望ましくない。
【0014】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、電動機電流を短時間で増加させるステ
アリング操作がなされた場合でも、フィードバック制御
系の時間遅れやハンチングによって電動機に実際に流れ
る電流が過大になるのを防止できるようにした電動パワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする。
なされたもので、電動機電流を短時間で増加させるステ
アリング操作がなされた場合でも、フィードバック制御
系の時間遅れやハンチングによって電動機に実際に流れ
る電流が過大になるのを防止できるようにした電動パワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、少なく
とも操舵トルク検出器で検出された操舵トルクに基づい
て電動機に供給すべき目標電流を設定する目標電流設定
部と、目標電流と電動機電流検出器で検出された電動機
電流との偏差に基づいて電動機に供給する電流をフィー
ドバック制御する電動機駆動部を備えた電動パワーステ
アリング装置において、目標電流の単位時間当りの変化
量を制限する目標電流変化量制限部を備えたことを特徴
とする。
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、少なく
とも操舵トルク検出器で検出された操舵トルクに基づい
て電動機に供給すべき目標電流を設定する目標電流設定
部と、目標電流と電動機電流検出器で検出された電動機
電流との偏差に基づいて電動機に供給する電流をフィー
ドバック制御する電動機駆動部を備えた電動パワーステ
アリング装置において、目標電流の単位時間当りの変化
量を制限する目標電流変化量制限部を備えたことを特徴
とする。
【0016】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値を越えている場合は目標電流を減少補正
する目標電流制限部を備えたことを特徴とする。
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値を越えている場合は目標電流を減少補正
する目標電流制限部を備えたことを特徴とする。
【0017】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合は目標電流を減少補正する
目標電流制限部を備えたことを特徴とする。
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合は目標電流を減少補正する
目標電流制限部を備えたことを特徴とする。
【0018】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流の単位
時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を越えてい
る場合は目標電流を減少補正する目標電流制限部を備え
たことを特徴とする。
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流の単位
時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を越えてい
る場合は目標電流を減少補正する目標電流制限部を備え
たことを特徴とする。
【0019】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、目標電流が予め設定した所定値を越えており、か
つ、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した許
容変化量を越えている場合は目標電流を減少補正する目
標電流制限部を備えたことを特徴とする。
置は、目標電流が予め設定した所定値を越えており、か
つ、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した許
容変化量を越えている場合は目標電流を減少補正する目
標電流制限部を備えたことを特徴とする。
【0020】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値を越えており、かつ、電動機電流の単位
時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を越えてい
る場合は目標電流を減少補正する目標電流制限部を備え
たことを特徴とする。
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値を越えており、かつ、電動機電流の単位
時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を越えてい
る場合は目標電流を減少補正する目標電流制限部を備え
たことを特徴とする。
【0021】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、目標電流の単位時間当りの変化量を制限する目標
電流変化量制限部を備えたので、急操舵がなされた場合
でも目標電流の単位時間当りの変化量を所定値以下に制
限することができる。目標電流の単位時間当りの変化量
をフィードバック制御の応答時間に対応した値に制限す
ることで、電動機に実際に流れる電流が過大になるのを
防止でき、電動機ならびに電動機駆動回路を構成する各
電界効果トランジスタの特性劣化を防止できる。
置は、目標電流の単位時間当りの変化量を制限する目標
電流変化量制限部を備えたので、急操舵がなされた場合
でも目標電流の単位時間当りの変化量を所定値以下に制
限することができる。目標電流の単位時間当りの変化量
をフィードバック制御の応答時間に対応した値に制限す
ることで、電動機に実際に流れる電流が過大になるのを
防止でき、電動機ならびに電動機駆動回路を構成する各
電界効果トランジスタの特性劣化を防止できる。
【0022】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値(例えば電動機の最大定格電流の例えば
80〜90パーセント程度)を越えている場合に、目標
電流を減少補正する構成としたので、フィードバック制
御系に応答遅れがある場合でも電動機電流が過大になる
のを防止できる。
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値(例えば電動機の最大定格電流の例えば
80〜90パーセント程度)を越えている場合に、目標
電流を減少補正する構成としたので、フィードバック制
御系に応答遅れがある場合でも電動機電流が過大になる
のを防止できる。
【0023】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正する
構成としたので、目標電流の単位時間当りの変化量が許
容変化量を越えている場合にのみ目標電流を減少補正し
て、電動機電流が過大になるのを防止できる。目標電流
の単位時間当りの変化量が許容変化量を越えている場合
にのみ目標電流の減少補正がなされるが、それ以外では
目標電流の減少補正がなされないので、操舵応答性が低
下することがない。
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正する
構成としたので、目標電流の単位時間当りの変化量が許
容変化量を越えている場合にのみ目標電流を減少補正し
て、電動機電流が過大になるのを防止できる。目標電流
の単位時間当りの変化量が許容変化量を越えている場合
にのみ目標電流の減少補正がなされるが、それ以外では
目標電流の減少補正がなされないので、操舵応答性が低
下することがない。
【0024】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流の単位時間当りの変化量が予め設定し
た許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正す
る構成としたので、電動機電流の単位時間当りの変化量
が許容変化量を越えた場合にのみ目標電流が減少補正さ
れる。これにより、電動機電流が過大になるのを防止す
る。電動機電流の単位時間当りの変化量が許容変化量未
満であれば目標電流の減少補正はなされないので、操舵
応答性が低下することがない。
置は、電動機電流の単位時間当りの変化量が予め設定し
た許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正す
る構成としたので、電動機電流の単位時間当りの変化量
が許容変化量を越えた場合にのみ目標電流が減少補正さ
れる。これにより、電動機電流が過大になるのを防止す
る。電動機電流の単位時間当りの変化量が許容変化量未
満であれば目標電流の減少補正はなされないので、操舵
応答性が低下することがない。
【0025】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、目標電流が大きく(例えば電動機の定格電流の例
えば80〜90パーセント程度)さらに目標電流の変化
量が大きい場合にのみ目標電流を減少補正する構成とし
たので、目標電流が大きくない範囲では急操舵を行なっ
ても操舵応答性が低下することがない。目標電流が大き
くその変化量が大きい場合は、電動機電流が過大になる
のを防止できる。
置は、目標電流が大きく(例えば電動機の定格電流の例
えば80〜90パーセント程度)さらに目標電流の変化
量が大きい場合にのみ目標電流を減少補正する構成とし
たので、目標電流が大きくない範囲では急操舵を行なっ
ても操舵応答性が低下することがない。目標電流が大き
くその変化量が大きい場合は、電動機電流が過大になる
のを防止できる。
【0026】 この発明 に係る電動パワーステアリング装
置は、電動機電流が予め設定した所定値(例えば電動機
の定格電流の例えば80〜90パーセント程度)を越え
ており、かつ、電動機電流の単位時間当りの変化量が予
め設定した許容変化量を越えている場合に目標電流を減
少補正する構成としたので、電動機電流が過大になるの
を防止できる。電動機電流が所定値未満であればその変
化量が大きくても目標電流が減少補正されることがない
ので、操舵応答性が低下することはない。
置は、電動機電流が予め設定した所定値(例えば電動機
の定格電流の例えば80〜90パーセント程度)を越え
ており、かつ、電動機電流の単位時間当りの変化量が予
め設定した許容変化量を越えている場合に目標電流を減
少補正する構成としたので、電動機電流が過大になるの
を防止できる。電動機電流が所定値未満であればその変
化量が大きくても目標電流が減少補正されることがない
ので、操舵応答性が低下することはない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図3はこの発明に係る電動パ
ワーステアリング装置の制御装置のブロック構成図であ
る。図3に示す制御装置20Aは、目標電流設定部30
と電動機駆動部40との間に目標電流変化量制限部51
を介設している点が、図2に示した従来の制御装置20
Jと異なる。
図面に基づいて説明する。図3はこの発明に係る電動パ
ワーステアリング装置の制御装置のブロック構成図であ
る。図3に示す制御装置20Aは、目標電流設定部30
と電動機駆動部40との間に目標電流変化量制限部51
を介設している点が、図2に示した従来の制御装置20
Jと異なる。
【0028】 目標電流設定部30から出力される目標電
流ITは、正負の極性によって電動機10の回動方向
(操舵補助トルクの左右方向)を指定し、その絶対値に
よって目標とする電動機電流値(目標電流値)を指定し
ている。
流ITは、正負の極性によって電動機10の回動方向
(操舵補助トルクの左右方向)を指定し、その絶対値に
よって目標とする電動機電流値(目標電流値)を指定し
ている。
【0029】 目標電流変化量制限部51は、目標電流I
Tの絶対値が増加する変化に対してその単位時間当りの
変化量を監視し、単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量未満の場合は、目標電流設定部30から出力
される目標電流ITをそのまま偏差演算部42へ供給す
る。目標電流変化量制限部51は、単位時間当りの変化
量が予め設定した許容変化量を越えている場合は、単位
時間当りの変化量が許容変化量を越えないように目標電
流を制限し、制限した目標電流51aを偏差演算部42
へ供給する。
Tの絶対値が増加する変化に対してその単位時間当りの
変化量を監視し、単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量未満の場合は、目標電流設定部30から出力
される目標電流ITをそのまま偏差演算部42へ供給す
る。目標電流変化量制限部51は、単位時間当りの変化
量が予め設定した許容変化量を越えている場合は、単位
時間当りの変化量が許容変化量を越えないように目標電
流を制限し、制限した目標電流51aを偏差演算部42
へ供給する。
【0030】 図4は目標電流変化量制限部の動作を示す
説明図である。ここでは、単位時間当りの許容変化量を
1ミリ秒当り10アンペア(10A/1mS)としてい
る。目標電流ITの変化量が1ミリ秒当り10アンペア
以内であれば、フィードバック制御系の応答遅れに等よ
って電動機10に実際に流れる電流にオーバーシュート
やアンダーシュート等が発生しても、目標電流と電動機
10に実際に流れる電流との差が所定値以内となり、目
標電流が最大値となった場合でも電動機10に実際に流
れる電流が過電流にはならないものとする。
説明図である。ここでは、単位時間当りの許容変化量を
1ミリ秒当り10アンペア(10A/1mS)としてい
る。目標電流ITの変化量が1ミリ秒当り10アンペア
以内であれば、フィードバック制御系の応答遅れに等よ
って電動機10に実際に流れる電流にオーバーシュート
やアンダーシュート等が発生しても、目標電流と電動機
10に実際に流れる電流との差が所定値以内となり、目
標電流が最大値となった場合でも電動機10に実際に流
れる電流が過電流にはならないものとする。
【0031】 図4において、縦軸は目標電流の絶対値
を、横軸は時間の経過を示している。一点鎖線は目標電
流設定部30から出力された目標電流ITの変化特性を
示している。実線は目標電流変化量制限部51から出力
された目標電流(単位時間当りの変化量が制限された目
標電流)の変化特性を示している。時間0〜4ミリ秒ま
では目標電流ITの単位時間当りの変化量が許容変化量
(1ミリ秒当り10アンペア)未満であるので、目標電
流ITがそのまま目標電流変化量制限部51から出力さ
れる。時間4〜6ミリ秒までの間は目標電流ITの単位
時間当りの変化量が許容変化量(1ミリ秒当り10アン
ペア)を越えているので、目標電流変化量制限部51か
ら出力され目標電流51aは単位時間当りの変化量が許
容変化量(1ミリ秒当り10アンペア)を越えないよう
に制限される。
を、横軸は時間の経過を示している。一点鎖線は目標電
流設定部30から出力された目標電流ITの変化特性を
示している。実線は目標電流変化量制限部51から出力
された目標電流(単位時間当りの変化量が制限された目
標電流)の変化特性を示している。時間0〜4ミリ秒ま
では目標電流ITの単位時間当りの変化量が許容変化量
(1ミリ秒当り10アンペア)未満であるので、目標電
流ITがそのまま目標電流変化量制限部51から出力さ
れる。時間4〜6ミリ秒までの間は目標電流ITの単位
時間当りの変化量が許容変化量(1ミリ秒当り10アン
ペア)を越えているので、目標電流変化量制限部51か
ら出力され目標電流51aは単位時間当りの変化量が許
容変化量(1ミリ秒当り10アンペア)を越えないよう
に制限される。
【0032】 したがって、急操舵操作等によって目標電
流設定部30で設定された目標電流ITが短時間で増大
する場合でも、目標電流変化量制限部51によって単位
時間当りの変化量を制限した目標電流51aを生成し、
生成した目標電流51aを電動機駆動部40へ供給する
ので、電動機駆動部40による電流フィードバック制御
が安定になされる。よって、手動操舵トルクを急増する
操舵操作がなされても、電動機10に過電流が供給され
ることを防止することができる。
流設定部30で設定された目標電流ITが短時間で増大
する場合でも、目標電流変化量制限部51によって単位
時間当りの変化量を制限した目標電流51aを生成し、
生成した目標電流51aを電動機駆動部40へ供給する
ので、電動機駆動部40による電流フィードバック制御
が安定になされる。よって、手動操舵トルクを急増する
操舵操作がなされても、電動機10に過電流が供給され
ることを防止することができる。
【0033】 なお、図3では目標電流変化量制限部51
を独立に設ける構成を示したが、目標電流設定部30内
に目標電流変化量部51の機能を備える構成としてもよ
い。
を独立に設ける構成を示したが、目標電流設定部30内
に目標電流変化量部51の機能を備える構成としてもよ
い。
【0034】 図5はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図5に示
す制御装置20Bは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部52を介設している点
が、図2に示した従来の制御装置20Jと異なる。目標
電流制限部52は、目標電流設定部30から出力された
目標電流ITの絶対値が予め設定した所定値未満である
場合は、目標電流設定部30から出力される目標電流I
Tをそのまま偏差演算部42へ供給する。目標電流制限
部52は、目標電流設定部30から出力された目標電流
ITの絶対値が予め設定した所定値を越えた場合は、目
標電流ITを減少補正した電流52aを出力する。
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図5に示
す制御装置20Bは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部52を介設している点
が、図2に示した従来の制御装置20Jと異なる。目標
電流制限部52は、目標電流設定部30から出力された
目標電流ITの絶対値が予め設定した所定値未満である
場合は、目標電流設定部30から出力される目標電流I
Tをそのまま偏差演算部42へ供給する。目標電流制限
部52は、目標電流設定部30から出力された目標電流
ITの絶対値が予め設定した所定値を越えた場合は、目
標電流ITを減少補正した電流52aを出力する。
【0035】 図6は目標電流制限部の一動作例を示す説
明図である。図6において、縦軸は目標電流の絶対値
を、横軸は時間の経過を示している。一点鎖線は目標電
流設定部30から出力された目標電流ITの変化特性を
示している。実線は目標電流制限部52から出力された
目標電流(上限値が制限された目標電流)の変化特性を
示している。図6では、電動機の最大定格電流ならびに
目標電流ITの最大値を100アンペアとし、目標電流
ITの制限開始電流を90アンペアとした例を示してい
る。
明図である。図6において、縦軸は目標電流の絶対値
を、横軸は時間の経過を示している。一点鎖線は目標電
流設定部30から出力された目標電流ITの変化特性を
示している。実線は目標電流制限部52から出力された
目標電流(上限値が制限された目標電流)の変化特性を
示している。図6では、電動機の最大定格電流ならびに
目標電流ITの最大値を100アンペアとし、目標電流
ITの制限開始電流を90アンペアとした例を示してい
る。
【0036】 目標電流制限部52は、目標電流ITが制
限開始電流である90アンペアを越えた時点から所定時
間(例えば4ミリ秒)の間は、偏差演算部42へ供給す
る目標電流52aの上限値を90アンペアに制限し、次
の所定時間の間(制限開始電流を越えた時点から4〜8
ミリ秒の間)は上限値を91アンペアに制限する。目標
電流制限部52は、このようにして、目標電流ITが制
限開始電流を越えた時点からの経過時間に応じて偏差演
算部42へ供給する目標電流52aの上限値を段階的に
増加させていく。したがって、目標電流ITが短時間で
最大値100アンペアに変化した場合でも、電動機駆動
部40へ供給される電流52aは制限開始電流値である
90アンペアから時間の経過とともに段階的に増加する
ことになる。よって、手動操舵トルクを急増する操舵操
作がなされても、目標電流ITが制限開始電流を越えた
時点から電動機駆動部40へ供給される電流52aの上
限値が段階的に制限されるので、電動機駆動部40によ
る電流フィードバック制御が安定になされる。したがっ
て、手動操舵トルクを急増する操舵操作がなされても、
電動機10に過電流が供給されることを防止することが
できる。
限開始電流である90アンペアを越えた時点から所定時
間(例えば4ミリ秒)の間は、偏差演算部42へ供給す
る目標電流52aの上限値を90アンペアに制限し、次
の所定時間の間(制限開始電流を越えた時点から4〜8
ミリ秒の間)は上限値を91アンペアに制限する。目標
電流制限部52は、このようにして、目標電流ITが制
限開始電流を越えた時点からの経過時間に応じて偏差演
算部42へ供給する目標電流52aの上限値を段階的に
増加させていく。したがって、目標電流ITが短時間で
最大値100アンペアに変化した場合でも、電動機駆動
部40へ供給される電流52aは制限開始電流値である
90アンペアから時間の経過とともに段階的に増加する
ことになる。よって、手動操舵トルクを急増する操舵操
作がなされても、目標電流ITが制限開始電流を越えた
時点から電動機駆動部40へ供給される電流52aの上
限値が段階的に制限されるので、電動機駆動部40によ
る電流フィードバック制御が安定になされる。したがっ
て、手動操舵トルクを急増する操舵操作がなされても、
電動機10に過電流が供給されることを防止することが
できる。
【0037】 なお、目標電流制限部52は、目標電流I
Tが制限開始電流である、例えば80アンペアを越えた
場合は、80アンペアを越えている分の1/2の値を8
0アンペアに加算した値を出力し、次の時点では目標電
流ITと先に出力した値との差分に対して例えば1/2
を乗じた値を先に出力した値に加算した値を出力するこ
とを順次繰り返すことで、目標電流ITを減少補正する
ようにしてもよい。
Tが制限開始電流である、例えば80アンペアを越えた
場合は、80アンペアを越えている分の1/2の値を8
0アンペアに加算した値を出力し、次の時点では目標電
流ITと先に出力した値との差分に対して例えば1/2
を乗じた値を先に出力した値に加算した値を出力するこ
とを順次繰り返すことで、目標電流ITを減少補正する
ようにしてもよい。
【0038】 図7はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図7に示
す制御装置20Cは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部53を介設してなる。目
標電流制限部53は、高周波成分を除去した電動機電流
41aが最大定格電流の、例えば80パーセントを越え
た場合は、電動機駆動部40へ供給する目標電流を最大
定格電流の、例えば85パーセントを越えないように制
限し、時間の経過とともに制限条件を100パーセント
に向けて段階的に引き上げるようにしている。したがっ
て、目標電流ITがほぼ定格電流値に相当する大きな値
であっても、電動機駆動部40に供給される電流値は前
述の制限条件に従って上限値が段階的に制限される。こ
れにより、電動機駆動部40による電流フィードバック
制御が安定になされる。したがって、手動操舵トルクを
急増する操舵操作がなされても、電動機10に過電流が
供給されることを防止することができる。なお、電動機
電流の信号としては、高周波成分を除去する前の電動機
電流の信号を用いてもよい。
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図7に示
す制御装置20Cは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部53を介設してなる。目
標電流制限部53は、高周波成分を除去した電動機電流
41aが最大定格電流の、例えば80パーセントを越え
た場合は、電動機駆動部40へ供給する目標電流を最大
定格電流の、例えば85パーセントを越えないように制
限し、時間の経過とともに制限条件を100パーセント
に向けて段階的に引き上げるようにしている。したがっ
て、目標電流ITがほぼ定格電流値に相当する大きな値
であっても、電動機駆動部40に供給される電流値は前
述の制限条件に従って上限値が段階的に制限される。こ
れにより、電動機駆動部40による電流フィードバック
制御が安定になされる。したがって、手動操舵トルクを
急増する操舵操作がなされても、電動機10に過電流が
供給されることを防止することができる。なお、電動機
電流の信号としては、高周波成分を除去する前の電動機
電流の信号を用いてもよい。
【0039】 図8はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御装置のブロック構成図である。この発明
に係る電動パワーステアリング装置は、電動機10の回
転速度を検出して電動機速度信号(以下、電動機速度S
Mと記す)とする電動機速度検出部15を備える。電動
機速度検出部15は、発電機構等を備え、電動機10の
回転速度に対応した電圧を出力するものや、電動機の出
力軸が所定角度回転する毎にパルス信号を出力するもの
を用いることができる。また、電動機速度検出部15
は、電動機10に供給されている電動機電圧VMを電圧
検出器で検出するとともに、電動機電圧VMと電動機電
流IMとに基づいて推定電動機速度SMを演算によって
求めるようにしてもよい。
ング装置の制御装置のブロック構成図である。この発明
に係る電動パワーステアリング装置は、電動機10の回
転速度を検出して電動機速度信号(以下、電動機速度S
Mと記す)とする電動機速度検出部15を備える。電動
機速度検出部15は、発電機構等を備え、電動機10の
回転速度に対応した電圧を出力するものや、電動機の出
力軸が所定角度回転する毎にパルス信号を出力するもの
を用いることができる。また、電動機速度検出部15
は、電動機10に供給されている電動機電圧VMを電圧
検出器で検出するとともに、電動機電圧VMと電動機電
流IMとに基づいて推定電動機速度SMを演算によって
求めるようにしてもよい。
【0040】 なお、推定電動機速度SMは次式で求める
ことができる。 SM=(VM−IM・RM)/Kp ここで、RMは電動機の抵抗値、Kpは誘起電圧係数で
ある。
ことができる。 SM=(VM−IM・RM)/Kp ここで、RMは電動機の抵抗値、Kpは誘起電圧係数で
ある。
【0041】 目標電流制限部54は、電動機速度SMが
予め設定した所定値未満である場合は目標電流ITをそ
のまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部5
4は、電動機速度SMが予め設定した所定値を越えてい
る場合は、目標電流ITを減少補正した補正目標電流5
4aを電動機駆動部40へ供給する。電動機速度SMは
電動機に流れる電流に対応しているので、電動機速度S
Mが所定値を越えている場合に目標電流ITを減少補正
することで、電動機10に過電流が流れることを防止す
ることができる。
予め設定した所定値未満である場合は目標電流ITをそ
のまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部5
4は、電動機速度SMが予め設定した所定値を越えてい
る場合は、目標電流ITを減少補正した補正目標電流5
4aを電動機駆動部40へ供給する。電動機速度SMは
電動機に流れる電流に対応しているので、電動機速度S
Mが所定値を越えている場合に目標電流ITを減少補正
することで、電動機10に過電流が流れることを防止す
ることができる。
【0042】 図9はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図9に示
す制御装置20Eは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部55を介設してなる。目
標電流制限部55は、目標電流設定部30から目標電流
ITの単位時間当りの変化量を監視しており、単位時間
当りの変化量が予め設定した許容変化量未満の場合は、
目標電流設定部30から出力された目標電流ITをその
まま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部55
は、単位時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を
越えている場合は、目標電流ITを減少補正した補正目
標電流55aを電動機駆動部40へ供給する。目標電流
制限部55は、単位時間当りの変化量が大きいほど減少
補正量を大きくするようにしている。
ング装置の制御装置のブロック構成図である。図9に示
す制御装置20Eは、目標電流設定部30と電動機駆動
部40との間に目標電流制限部55を介設してなる。目
標電流制限部55は、目標電流設定部30から目標電流
ITの単位時間当りの変化量を監視しており、単位時間
当りの変化量が予め設定した許容変化量未満の場合は、
目標電流設定部30から出力された目標電流ITをその
まま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部55
は、単位時間当りの変化量が予め設定した許容変化量を
越えている場合は、目標電流ITを減少補正した補正目
標電流55aを電動機駆動部40へ供給する。目標電流
制限部55は、単位時間当りの変化量が大きいほど減少
補正量を大きくするようにしている。
【0043】 図10は、図9に示した目標電流制限部の
一動作例を示す説明図である。目標電流制限部55は、
目標電流ITの単位時間当りの変化量が、例えば5アン
ペア/1ミリ秒未満である場合には、目標電流ITに補
正係数1を乗ずることで、目標電流ITをそのまま出力
する。目標電流ITの単位時間当りの変化量が、例えば
5アンペア/1ミリ秒までは補正係数を1に設定してい
る。単位時間当りの変化量が、例えば5アンペア/1ミ
リ秒から10アンペア/1ミリ秒までの間は、単位時間
当りの変化量の増加に対応して、補正係数を1から0.
5へ順次小さな値に設定している。単位時間当りの変化
量が10アンペア/1ミリ秒以上では、補正係数を0.
5に設定している。
一動作例を示す説明図である。目標電流制限部55は、
目標電流ITの単位時間当りの変化量が、例えば5アン
ペア/1ミリ秒未満である場合には、目標電流ITに補
正係数1を乗ずることで、目標電流ITをそのまま出力
する。目標電流ITの単位時間当りの変化量が、例えば
5アンペア/1ミリ秒までは補正係数を1に設定してい
る。単位時間当りの変化量が、例えば5アンペア/1ミ
リ秒から10アンペア/1ミリ秒までの間は、単位時間
当りの変化量の増加に対応して、補正係数を1から0.
5へ順次小さな値に設定している。単位時間当りの変化
量が10アンペア/1ミリ秒以上では、補正係数を0.
5に設定している。
【0044】 したがって、急操舵操作等によって目標電
流ITの単位時間当りの変化量が例えば5アンペア/1
ミリ秒を越えた場合は、目標電流ITの単位時間当りの
変化量に大きさに対応して電動機駆動部40へ供給され
る目標電流(補正目標電流)55aが減少補正される。
これにより、手動操舵トルクを急増する操舵操作がなさ
れても、電動機10に過電流が供給されることを防止す
ることができる。
流ITの単位時間当りの変化量が例えば5アンペア/1
ミリ秒を越えた場合は、目標電流ITの単位時間当りの
変化量に大きさに対応して電動機駆動部40へ供給され
る目標電流(補正目標電流)55aが減少補正される。
これにより、手動操舵トルクを急増する操舵操作がなさ
れても、電動機10に過電流が供給されることを防止す
ることができる。
【0045】 図11はこの発明に係る電動パワーステア
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図11
に示す制御装置20Fは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部56を介設してな
る。目標電流制限部56は、高周波成分を除去した電動
機電流41aの単位時間当りの変化量を監視しており、
単位時間当りの変化量が予め設定した許容変化量未満の
場合は、目標電流設定部30から出力された目標電流I
Tをそのまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制
限部56は、単位時間当りの変化量が予め設定した許容
変化量を越えている場合は、目標電流ITを減少補正し
た補正目標電流56aを電動機駆動部40へ供給する。
目標電流制限部56は、単位時間当りの変化量が大きい
ほど減少補正量を大きくするようにしている。
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図11
に示す制御装置20Fは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部56を介設してな
る。目標電流制限部56は、高周波成分を除去した電動
機電流41aの単位時間当りの変化量を監視しており、
単位時間当りの変化量が予め設定した許容変化量未満の
場合は、目標電流設定部30から出力された目標電流I
Tをそのまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制
限部56は、単位時間当りの変化量が予め設定した許容
変化量を越えている場合は、目標電流ITを減少補正し
た補正目標電流56aを電動機駆動部40へ供給する。
目標電流制限部56は、単位時間当りの変化量が大きい
ほど減少補正量を大きくするようにしている。
【0046】 図12は、図11に示した目標電流制限部
の一動作例を示す説明図である。目標電流制限部56
は、電動機電流IMの単位時間当りの変化量が、例えば
5アンペア/1ミリ秒未満である場合には、目標電流I
Tに補正係数1を乗ずることで、目標電流ITをそのま
ま出力する。電動機電流IMの単位時間当りの変化量
が、例えば5アンペア/1ミリ秒までは補正係数を1に
設定している。単位時間当りの変化量が、例えば5アン
ペア/1ミリ秒から10アンペア/1ミリ秒までの間
は、単位時間当りの変化量の増加に対応して、補正係数
を1から0.5へ順次小さな値に設定している。単位時
間当りの変化量が10アンペア/1ミリ秒以上では、補
正係数を0.5に設定している。
の一動作例を示す説明図である。目標電流制限部56
は、電動機電流IMの単位時間当りの変化量が、例えば
5アンペア/1ミリ秒未満である場合には、目標電流I
Tに補正係数1を乗ずることで、目標電流ITをそのま
ま出力する。電動機電流IMの単位時間当りの変化量
が、例えば5アンペア/1ミリ秒までは補正係数を1に
設定している。単位時間当りの変化量が、例えば5アン
ペア/1ミリ秒から10アンペア/1ミリ秒までの間
は、単位時間当りの変化量の増加に対応して、補正係数
を1から0.5へ順次小さな値に設定している。単位時
間当りの変化量が10アンペア/1ミリ秒以上では、補
正係数を0.5に設定している。
【0047】 したがって、急操舵操作等によって電動機
電流IMの単位時間当りの変化量が、例えば5アンペア
/1ミリ秒を越えた場合は、電動機電流IMの単位時間
当りの変化量に大きさに対応して電動機駆動部40へ供
給される目標電流(補正目標電流)56aが減少補正さ
れる。これにより、手動操舵トルクを急増する操舵操作
がなされても、電動機10に過電流が供給されることを
防止することができる。なお、電動機電流の信号として
は、高周波成分を除去する前の電動機電流の信号を用い
てもよい。
電流IMの単位時間当りの変化量が、例えば5アンペア
/1ミリ秒を越えた場合は、電動機電流IMの単位時間
当りの変化量に大きさに対応して電動機駆動部40へ供
給される目標電流(補正目標電流)56aが減少補正さ
れる。これにより、手動操舵トルクを急増する操舵操作
がなされても、電動機10に過電流が供給されることを
防止することができる。なお、電動機電流の信号として
は、高周波成分を除去する前の電動機電流の信号を用い
てもよい。
【0048】 図13はこの発明に係る電動パワーステア
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図13
に示す制御装置20Gは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部57を介設してな
る。目標電流制限部57は、目標電流設定部30から出
力される目標電流ITの絶対値と目標電流ITの単位時
間当りの変化量を監視している。目標電流制限部57
は、目標電流ITが予め設定した制限開始電流(例え
ば、80アンペア)未満である場合は、目標電流設定部
30から出力された目標電流ITをそのまま電動機駆動
部40へ供給する。目標電流制限部57は、目標電流I
Tが予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペ
ア)を越えた場合は、目標電流ITの単位時間当りの変
化量に応じて、目標電流ITを減少補正させた補正電流
57aを電動機駆動部40へ供給する。
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図13
に示す制御装置20Gは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部57を介設してな
る。目標電流制限部57は、目標電流設定部30から出
力される目標電流ITの絶対値と目標電流ITの単位時
間当りの変化量を監視している。目標電流制限部57
は、目標電流ITが予め設定した制限開始電流(例え
ば、80アンペア)未満である場合は、目標電流設定部
30から出力された目標電流ITをそのまま電動機駆動
部40へ供給する。目標電流制限部57は、目標電流I
Tが予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペ
ア)を越えた場合は、目標電流ITの単位時間当りの変
化量に応じて、目標電流ITを減少補正させた補正電流
57aを電動機駆動部40へ供給する。
【0049】 目標電流制限部57は、目標電流ITが予
め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を越
えていても、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量
が、例えば20アンペア/1ミリ秒未満である場合は、
目標電流設定部30から出力された目標電流ITをその
まま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部57
は、目標電流ITが予め設定した制限開始電流(例え
ば、80アンペア)を越えており、目標電流ITの単位
時間当りの増加変化量が、例えば20アンペア/1ミリ
秒以上である場合は、電動機駆動部40へ供給する補正
目標電流57aの単位時間当りの増加変化量が、例えば
20アンペア/1ミリ秒を越えないように制限する。
め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を越
えていても、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量
が、例えば20アンペア/1ミリ秒未満である場合は、
目標電流設定部30から出力された目標電流ITをその
まま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部57
は、目標電流ITが予め設定した制限開始電流(例え
ば、80アンペア)を越えており、目標電流ITの単位
時間当りの増加変化量が、例えば20アンペア/1ミリ
秒以上である場合は、電動機駆動部40へ供給する補正
目標電流57aの単位時間当りの増加変化量が、例えば
20アンペア/1ミリ秒を越えないように制限する。
【0050】 図14は、図13に示した目標電流制限部
の動作例を示す説明図である。目標電流制限部57は、
目標電流ITが制限開始電流を越えた場合には、目標電
流の単位時間当りの増加変化量が所定量(例えば、20
アンペア/1ミリ秒)を越えないように制限する。この
ため、急操舵操作等によって目標電流ITが短時間で増
大している場合でも、制限開始電流を越えた時点以降で
は目標電流の単位時間当りの増加変化量が所定量(例え
ば、20アンペア/1ミリ秒)を越えないように制限さ
れる。これにより、電動機駆動部40による電流フィー
ドバック制御が安定になされる。よって、手動操舵トル
クを急増する操舵操作がなされても、電動機10に過電
流が供給されることを防止することができる。
の動作例を示す説明図である。目標電流制限部57は、
目標電流ITが制限開始電流を越えた場合には、目標電
流の単位時間当りの増加変化量が所定量(例えば、20
アンペア/1ミリ秒)を越えないように制限する。この
ため、急操舵操作等によって目標電流ITが短時間で増
大している場合でも、制限開始電流を越えた時点以降で
は目標電流の単位時間当りの増加変化量が所定量(例え
ば、20アンペア/1ミリ秒)を越えないように制限さ
れる。これにより、電動機駆動部40による電流フィー
ドバック制御が安定になされる。よって、手動操舵トル
クを急増する操舵操作がなされても、電動機10に過電
流が供給されることを防止することができる。
【0051】 なお、目標電流制限部57は、目標電流I
Tが制限開始電流である、例えば80アンペアを越えて
おり、かつ、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量
が許容量を越えている場合には、80アンペアを越えて
いる分の、例えば1/4の値を80アンペアに加算した
値を出力し、次の時点では目標電流ITと先に出力した
値との差分に対して、例えば1/4を乗じた値を先に出
力した値に加算した値を出力することを順次繰り返すこ
とで、目標電流ITを減少補正するようにしてもよい。
また、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量が大き
くなるにしたがって、80アンペアを越えている分に乗
ずる係数を1/2,1/4,1/8のように順次小さく
設定するようにしてもよい。
Tが制限開始電流である、例えば80アンペアを越えて
おり、かつ、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量
が許容量を越えている場合には、80アンペアを越えて
いる分の、例えば1/4の値を80アンペアに加算した
値を出力し、次の時点では目標電流ITと先に出力した
値との差分に対して、例えば1/4を乗じた値を先に出
力した値に加算した値を出力することを順次繰り返すこ
とで、目標電流ITを減少補正するようにしてもよい。
また、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量が大き
くなるにしたがって、80アンペアを越えている分に乗
ずる係数を1/2,1/4,1/8のように順次小さく
設定するようにしてもよい。
【0052】 図15はこの発明に係る電動パワーステア
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図15
に示す制御装置20Hは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部58を介設してな
る。目標電流制限部58は、高周波成分を除去した電動
機電流41aの絶対値と電動機電流41aの単位時間当
りの変化量を監視している。目標電流制限部58は、電
動機電流IMが予め設定した制限開始電流(例えば、8
0アンペア)未満である場合は、目標電流設定部30か
ら出力された目標電流ITをそのまま電動機駆動部40
へ供給する。目標電流制限部58は、電動機電流IMが
予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を
越えた場合は、電動機電流IMの単位時間当りの変化量
に応じて、目標電流ITを減少補正させた補正電流58
aを電動機駆動部40へ供給する。
リング装置の制御装置のブロック構成図である。図15
に示す制御装置20Hは、目標電流設定部30と電動機
駆動部40との間に目標電流制限部58を介設してな
る。目標電流制限部58は、高周波成分を除去した電動
機電流41aの絶対値と電動機電流41aの単位時間当
りの変化量を監視している。目標電流制限部58は、電
動機電流IMが予め設定した制限開始電流(例えば、8
0アンペア)未満である場合は、目標電流設定部30か
ら出力された目標電流ITをそのまま電動機駆動部40
へ供給する。目標電流制限部58は、電動機電流IMが
予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を
越えた場合は、電動機電流IMの単位時間当りの変化量
に応じて、目標電流ITを減少補正させた補正電流58
aを電動機駆動部40へ供給する。
【0053】 目標電流制限部58は、電動機電流IMが
予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を
越えていても、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が例えば、10アンペア/1ミリ秒未満である場合
は、目標電流設定部30から出力された目標電流ITを
そのまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部
58は、電動機電流IMが予め設定した制限開始電流
(例えば、80アンペア)を越えており、目標電流IT
の単位時間当りの増加変化量が、例えば10アンペア/
1ミリ秒以上である場合は、電動機駆動部40へ供給す
る補正目標電流58aの単位時間当りの増加変化量が、
例えば10アンペア/1ミリ秒を越えないように制限す
る。
予め設定した制限開始電流(例えば、80アンペア)を
越えていても、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が例えば、10アンペア/1ミリ秒未満である場合
は、目標電流設定部30から出力された目標電流ITを
そのまま電動機駆動部40へ供給する。目標電流制限部
58は、電動機電流IMが予め設定した制限開始電流
(例えば、80アンペア)を越えており、目標電流IT
の単位時間当りの増加変化量が、例えば10アンペア/
1ミリ秒以上である場合は、電動機駆動部40へ供給す
る補正目標電流58aの単位時間当りの増加変化量が、
例えば10アンペア/1ミリ秒を越えないように制限す
る。
【0054】 なお、目標電流制限部58は、電動機電流
IMが制限開始電流である、例えば80アンペアを越え
ており、かつ、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が許容量を越えている場合には、80アンペアを越
えている分の例えば1/4の値を80アンペアに加算し
た値を出力し、次の時点では目標電流ITと先に出力し
た値との差分に対して、例えば1/4を乗じた値を先に
出力した値に加算した値を出力することを順次繰り返す
ことで、目標電流ITを減少補正するようにしてもよ
い。また、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量が
大きくなるにしたがって、80アンペアを越えている分
に乗ずる係数を1/2,1/4,1/8のように順次小
さく設定するようにしてもよい。
IMが制限開始電流である、例えば80アンペアを越え
ており、かつ、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が許容量を越えている場合には、80アンペアを越
えている分の例えば1/4の値を80アンペアに加算し
た値を出力し、次の時点では目標電流ITと先に出力し
た値との差分に対して、例えば1/4を乗じた値を先に
出力した値に加算した値を出力することを順次繰り返す
ことで、目標電流ITを減少補正するようにしてもよ
い。また、目標電流ITの単位時間当りの増加変化量が
大きくなるにしたがって、80アンペアを越えている分
に乗ずる係数を1/2,1/4,1/8のように順次小
さく設定するようにしてもよい。
【0055】 また、目標電流制限部58は、電動機電流
IMが制限開始電流である、例えば80アンペアを越え
ており、かつ、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が許容量を越えている場合には、電動機電流IMの
単位時間当りの増加変化量に対応して予め設定した補正
係数(1よりも小さい値)を目標電流ITに乗ずること
で、目標電流値を減少補正した補正目標電流58aを電
動機駆動部40へ供給するようにしてもよい。なお、電
動機電流の信号としては、高周波成分を除去する前の電
動機電流の信号を用いてもよい。
IMが制限開始電流である、例えば80アンペアを越え
ており、かつ、電動機電流IMの単位時間当りの増加変
化量が許容量を越えている場合には、電動機電流IMの
単位時間当りの増加変化量に対応して予め設定した補正
係数(1よりも小さい値)を目標電流ITに乗ずること
で、目標電流値を減少補正した補正目標電流58aを電
動機駆動部40へ供給するようにしてもよい。なお、電
動機電流の信号としては、高周波成分を除去する前の電
動機電流の信号を用いてもよい。
【0056】 図16はこの発明に係る電動パワーステア
リング装置における過電流防止効果を示す説明図であ
る。縦軸は電流値を、横軸は時間を示している。図16
は、ステアリング(ハンドル)が右に切れており且つ手
動操舵トルクが大きくかかっている状態から、ステアリ
ング(ハンドル)を左へ切る操作が短時間でなされ、ス
テアリング(ハンドル)が左に切れており且つ手動操舵
トルクが大きくかかっている状態となった際の目標電流
ITの変化と電動機電流IMの変化を示したものであ
る。
リング装置における過電流防止効果を示す説明図であ
る。縦軸は電流値を、横軸は時間を示している。図16
は、ステアリング(ハンドル)が右に切れており且つ手
動操舵トルクが大きくかかっている状態から、ステアリ
ング(ハンドル)を左へ切る操作が短時間でなされ、ス
テアリング(ハンドル)が左に切れており且つ手動操舵
トルクが大きくかかっている状態となった際の目標電流
ITの変化と電動機電流IMの変化を示したものであ
る。
【0057】 従来の電動パワーステアリング装置では、
手動操舵トルクに対応して目標電流ITを設定している
ために、右から左への操舵操作を行なった際に、目標電
流ITは一点鎖線で示すように、最終目標電流値まで短
時間で変化する。電流フィードバック制御系の応答遅れ
があるため、従来の電動パワーステアリング装置では、
電動機に実際に流れる電動機電流は2点鎖線で示すよう
に最終目標電流値を大きく越えてしまう。このため、最
終目標電流値が電動機の定格電流値に近い値である場合
には、電動機に実際に流れる電動機電流が電動機の定格
電流値を越えた過電流状態となることがある。
手動操舵トルクに対応して目標電流ITを設定している
ために、右から左への操舵操作を行なった際に、目標電
流ITは一点鎖線で示すように、最終目標電流値まで短
時間で変化する。電流フィードバック制御系の応答遅れ
があるため、従来の電動パワーステアリング装置では、
電動機に実際に流れる電動機電流は2点鎖線で示すよう
に最終目標電流値を大きく越えてしまう。このため、最
終目標電流値が電動機の定格電流値に近い値である場合
には、電動機に実際に流れる電動機電流が電動機の定格
電流値を越えた過電流状態となることがある。
【0058】 この発明に係る電動パワーステアリング装
置では、目標電流変化量制限部51や目標電流制限部5
2〜58によって過電流状態にならないように目標電流
の減少補正を行なっているので、電動機に実際に流れる
電動機電流は、点線で示すように、目標電流から大きく
ずれることがない。このように、目標電流を減少補正す
ることで、制御遅れ要素に伴うオーバーシュートを抑制
することができる。よって、電動機ならびに電動機駆動
回路を構成する各電界効果トランジスタに過電流が流れ
るのを防止することができる。
置では、目標電流変化量制限部51や目標電流制限部5
2〜58によって過電流状態にならないように目標電流
の減少補正を行なっているので、電動機に実際に流れる
電動機電流は、点線で示すように、目標電流から大きく
ずれることがない。このように、目標電流を減少補正す
ることで、制御遅れ要素に伴うオーバーシュートを抑制
することができる。よって、電動機ならびに電動機駆動
回路を構成する各電界効果トランジスタに過電流が流れ
るのを防止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電動
パワーステアリング装置は、目標電流の単位時間当りの
変化量を制限する目標電流変化量制限部を備えたので、
急操舵がなされた場合でも目標電流の単位時間当りの変
化量を所定値以下に制限することができる。目標電流の
単位時間当りの変化量をフィードバック制御の応答時間
に対応した値に制限することで、電動機に実際に流れる
電流が過大になるのを防止でき、電動機ならびに電動機
駆動回路を構成する各電界効果トランジスタの特性劣化
を防止できる。
パワーステアリング装置は、目標電流の単位時間当りの
変化量を制限する目標電流変化量制限部を備えたので、
急操舵がなされた場合でも目標電流の単位時間当りの変
化量を所定値以下に制限することができる。目標電流の
単位時間当りの変化量をフィードバック制御の応答時間
に対応した値に制限することで、電動機に実際に流れる
電流が過大になるのを防止でき、電動機ならびに電動機
駆動回路を構成する各電界効果トランジスタの特性劣化
を防止できる。
【0060】 この発明に係る 電動パワーステアリング装
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値(例えば電動機の最大定格電流の例えば
80〜90パーセント程度)を越えている場合に、目標
電流を減少補正する構成としたので、フィードバック制
御系に応答遅れがある場合でも電動機電流が過大になる
のを防止できる。
置は、電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め
設定した所定値(例えば電動機の最大定格電流の例えば
80〜90パーセント程度)を越えている場合に、目標
電流を減少補正する構成としたので、フィードバック制
御系に応答遅れがある場合でも電動機電流が過大になる
のを防止できる。
【0061】 この発明に係る 電動パワーステアリング装
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正する
構成としたので、目標電流の単位時間当りの変化量が許
容変化量を越えている場合にのみ目標電流を減少補正し
て、電動機電流が過大になるのを防止できる。操舵速度
が極めて早い場合にのみ目標電流の減少補正がなされる
が、それ以外では目標電流の減少補正がなされないの
で、操舵応答性が低下することがない。
置は、目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した
許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正する
構成としたので、目標電流の単位時間当りの変化量が許
容変化量を越えている場合にのみ目標電流を減少補正し
て、電動機電流が過大になるのを防止できる。操舵速度
が極めて早い場合にのみ目標電流の減少補正がなされる
が、それ以外では目標電流の減少補正がなされないの
で、操舵応答性が低下することがない。
【0062】 この発明に係る 電動パワーステアリング装
置は、電動機電流の単位時間当りの変化量が予め設定し
た許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正す
る構成としたので、電動機電流の単位時間当りの変化量
が許容変化量を越えた場合にのみ目標電流が減少補正さ
れる。これにより、電動機電流が過大になるのを防止す
る。電動機電流の単位時間当りの変化量が許容変化量未
満であれば目標電流の減少補正はなされないので、操舵
応答性が低下することがない。
置は、電動機電流の単位時間当りの変化量が予め設定し
た許容変化量を越えている場合に目標電流を減少補正す
る構成としたので、電動機電流の単位時間当りの変化量
が許容変化量を越えた場合にのみ目標電流が減少補正さ
れる。これにより、電動機電流が過大になるのを防止す
る。電動機電流の単位時間当りの変化量が許容変化量未
満であれば目標電流の減少補正はなされないので、操舵
応答性が低下することがない。
【0063】 この発明に係る 電動パワーステアリング装
置は、目標電流が大きく(例えば電動機の定格電流の例
えば80〜90パーセント程度)さらに目標電流の変化
量が大きい場合にのみ目標電流を減少補正する構成とし
たので、目標電流が大きくない範囲では急操舵を行なっ
ても操舵応答性が低下することがない。目標電流が大き
くその変化量が大きい場合は、電動機電流が過大になる
のを防止できる。
置は、目標電流が大きく(例えば電動機の定格電流の例
えば80〜90パーセント程度)さらに目標電流の変化
量が大きい場合にのみ目標電流を減少補正する構成とし
たので、目標電流が大きくない範囲では急操舵を行なっ
ても操舵応答性が低下することがない。目標電流が大き
くその変化量が大きい場合は、電動機電流が過大になる
のを防止できる。
【0064】 この発明に係る 電動パワーステアリング装
置は、電動機電流が予め設定した所定値(例えば電動機
の定格電流の例えば80〜90パーセント程度)を越え
ており、かつ、電動機電流の単位時間当りの変化量が予
め設定した許容変化量を越えている場合に目標電流を減
少補正する構成としたので、電動機電流が過大になるの
を防止できる。電動機電流が所定値未満であればその変
化量が大きくても目標電流が減少補正されることがない
ので、操舵応答性が低下することはない。
置は、電動機電流が予め設定した所定値(例えば電動機
の定格電流の例えば80〜90パーセント程度)を越え
ており、かつ、電動機電流の単位時間当りの変化量が予
め設定した許容変化量を越えている場合に目標電流を減
少補正する構成としたので、電動機電流が過大になるの
を防止できる。電動機電流が所定値未満であればその変
化量が大きくても目標電流が減少補正されることがない
ので、操舵応答性が低下することはない。
【図1】電動パワーステアリング装置の模式構造図
【図2】従来の電動パワーステアリング装置のブロック
構成図
構成図
【図3】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
制御装置のブロック構成図
制御装置のブロック構成図
【図4】目標電流変化量制限部の動作を示す説明図
【図5】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
制御装置のブロック構成図
制御装置のブロック構成図
【図6】目標電流制限部の一動作例を示す説明図
【図7】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
制御装置のブロック構成図
制御装置のブロック構成図
【図8】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
制御装置のブロック構成図
制御装置のブロック構成図
【図9】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
制御装置のブロック構成図
制御装置のブロック構成図
【図10】図9に示した目標電流制限部の一動作例を示
す説明図
す説明図
【図11】この発明に係る電動パワーステアリング装置
の制御装置のブロック構成図
の制御装置のブロック構成図
【図12】図11に示した目標電流制限部の一動作例を
示す説明図
示す説明図
【図13】この発明に係る電動パワーステアリング装置
の制御装置のブロック構成図
の制御装置のブロック構成図
【図14】図13に示した目標電流制限部の動作例を示
す説明図
す説明図
【図15】この発明に係る電動パワーステアリング装置
の制御装置のブロック構成図
の制御装置のブロック構成図
【図16】この発明に係る電動パワーステアリング装置
における過電流防止効果を示す説明図
における過電流防止効果を示す説明図
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホ
イール(ハンドル)、10…電動機、12…操舵トルク
検出器、13…車速検出器、14…電動機電流検出器、
15…電動機速度検出部、20A〜20H…制御装置、
30…目標電流設定部、40…電動機駆動部、41…高
周波成分除去部、42…偏差演算部、43…PID制御
部、44…PWM信号生成部、45…ゲート駆動回路
部、46…電動機駆動回路、51…目標電流変化量制限
部、52〜58…目標電流制限部、Q1〜Q4…電界効
果トランジスタ。
イール(ハンドル)、10…電動機、12…操舵トルク
検出器、13…車速検出器、14…電動機電流検出器、
15…電動機速度検出部、20A〜20H…制御装置、
30…目標電流設定部、40…電動機駆動部、41…高
周波成分除去部、42…偏差演算部、43…PID制御
部、44…PWM信号生成部、45…ゲート駆動回路
部、46…電動機駆動回路、51…目標電流変化量制限
部、52〜58…目標電流制限部、Q1〜Q4…電界効
果トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00 B62D 101:00 B62D 119:00
Claims (6)
- 【請求項1】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 目標電流の単位時間当りの変化量を制限する目標電流変
化量制限部を備えたことを特徴とする電動パワーステア
リング装置。 - 【請求項2】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 前記電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め設
定した所定値を越えている場合は目標電流を減少補正す
る目標電流制限部を備えたことを特徴とする電動パワー
ステアリング装置。 - 【請求項3】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 目標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した許容変
化量を越えている場合は目標電流を減少補正する目標電
流制限部を備えたことを特徴とする電動パワーステアリ
ング装置。 - 【請求項4】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 前記電動機電流検出器で検出された電動機電流の単位時
間当りの変化量が予め設定した許容変化量を越えている
場合は目標電流を減少補正する目標電流制限部を備えた
ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 【請求項5】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 目標電流が予め設定した所定値を越えており、かつ、目
標電流の単位時間当りの変化量が予め設定した許容変化
量を越えている場合は目標電流を減少補正する目標電流
制限部を備えたことを特徴とする電動パワーステアリン
グ装置。 - 【請求項6】 ステアリング系に補助トルクを付加する
電動機と、 前記ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク
検出器と、 前記電動機に流れる電流を検出する電動機電流検出器
と、 少なくとも前記操舵トルク検出器で検出された操舵トル
クに基づいて前記電動機に供給すべき目標電流を設定す
る目標電流設定部と、 目標電流と前記電動機電流検出器で検出された電動機電
流との偏差に基づいて前記電動機に供給する電流をフィ
ードバック制御する電動機駆動部とからなる電動パワー
ステアリング装置において、 前記電動機電流検出器で検出された電動機電流が予め設
定した所定値を越えており、かつ、前記電動機電流検出
器で検出された電動機電流の単位時間当りの変化量が予
め設定した許容変化量を越えている場合は目標電流を減
少補正する目標電流制限部を備えたことを特徴とする電
動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9610098A JP2967981B1 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9610098A JP2967981B1 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2967981B1 true JP2967981B1 (ja) | 1999-10-25 |
JPH11291926A JPH11291926A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14155980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9610098A Expired - Fee Related JP2967981B1 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967981B1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3862907B2 (ja) * | 1999-12-17 | 2006-12-27 | 株式会社ケーヒン | 電動パワーステアリング装置の電動モータ電流制御方法 |
JP4581537B2 (ja) * | 2004-07-28 | 2010-11-17 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP2006036146A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP4642544B2 (ja) * | 2005-05-10 | 2011-03-02 | 本田技研工業株式会社 | 電動ステアリング装置 |
JP4449918B2 (ja) * | 2006-02-15 | 2010-04-14 | トヨタ自動車株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
JP5109554B2 (ja) * | 2007-09-26 | 2012-12-26 | 株式会社ジェイテクト | モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9610098A patent/JP2967981B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11291926A (ja) | 1999-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6112846A (en) | Electric power steering apparatus | |
US7828112B2 (en) | Electric power steering device | |
US6268708B1 (en) | Control apparatus for electric power steering system | |
US20070114094A1 (en) | Electric power steering apparatus | |
WO2011102028A1 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US6470995B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JPH1134892A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH1159468A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US7155327B2 (en) | Control apparatus for an electric power steering system | |
JP3152339B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3560024B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2005193751A (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
JP2967981B1 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3681515B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US20090055049A1 (en) | Control apparatus of electric power steering apparatus | |
JP2005041363A (ja) | 伝達比可変操舵装置 | |
JPH08142886A (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
JP4600005B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
JP2000185660A (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御装置 | |
JP2776776B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3117120B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH0976926A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH1143059A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3839424B2 (ja) | 車両の操舵制御装置 | |
JP3666806B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100820 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |