JP2967773B2 - 管布設装置 - Google Patents

管布設装置

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JP2967773B2
JP2967773B2 JP7468798A JP7468798A JP2967773B2 JP 2967773 B2 JP2967773 B2 JP 2967773B2 JP 7468798 A JP7468798 A JP 7468798A JP 7468798 A JP7468798 A JP 7468798A JP 2967773 B2 JP2967773 B2 JP 2967773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管どうしを接合し
て布設する管布設装置に係り、例えば、シールド工法等
において、二次覆工をFRPM管、鋼管等の管を布設し
て行う場合に使用されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シールド工法は、シール
ド機による掘削、推進、セグメント組立(一次覆工)作
業、さらに、セグメントと地山との間の空間を埋める裏
込め材注入作業の繰り返しにより、地山にトンネルを築
造する工法である。通常、組み立てられたセグメントリ
ングを永久構造物としているが、一次覆工完了後、その
内側に防水、防食等を目的として二次覆工を行う場合が
多い。
【0003】前記二次覆工としては、例えば、セグメン
トリングの内側に直接コンクリートを打設する方法や、
FRPM管、鋼管等の管をセグメントリングの内側に布
設して行う方法がある。従来、前記管を布施して二次覆
工を行う場合、図10〜図18に示すようにして行って
いる。すなわち、まず、図10に示すように、セグメン
トリングRの内面下部に、運搬台車専用の軌条1,1を
取り付けるとともに、図11に示すように、前記軌条
1,1を走行可能な運搬台車2に、立坑3上から門型ク
レーン4によって管5を吊り下げて載置し、次いで図1
2に示すように、前記運搬台車2をバッテリ式機関車6
によって、前工程において既に設置されている5(以
下、設置済管5という。)の近傍まで搬送し、その後、
図14に示すように、該設置済管5に前記管5を接合し
て設置する。
【0004】前記設置済管5に管5を接合するには、図
14に示すように、前記バッテリ式機関車6に備えられ
た据付装置6aによって管5をその外側から支持すると
ともに、図13および図14に示すように、前記設置済
管5の左端開口部と、管5の右端開口部とにそれぞれ接
合治具8をセットし、これら接合治具8,8をワイヤ9,
9とレバーブロック10によって引き付けて、前記設置
済管5に管5を引き込むことで、設置済管5の右端開口
部に管5の左端開口部を接合する。
【0005】次いで、図15に示すように、管5の外周
下半分にワイヤ11を掛けるとともに、管5の下側のセ
グメントリングRに管受台12を設置し、前記ワイヤ1
1をレバーブロック13によって、引き込みあるいは出
すとともに、前記管受台12に高さ調整材14を設置す
ることで、管5の芯出しおよび仮固定を行い、次いで、
図16に示すように、前記管5とセグメントリングRと
の間に固定材15…を挿入することで、管5をセグメン
トリングRの内側に固定し、さらに、ワイヤ16とター
ンバックル17等によって管5の浮上を防止し、ここま
でで、管5の接合と固定、つまり管5の布設を終了す
る。
【0006】上記の工程を所定回数順次繰り返して行う
ことで、管5を所定個数布設したならば、図17に示す
ように、セメントレンガを積み上げることで、間仕切壁
18を構築し、次いで図18に示すように、前記セグメ
ントリングRの外側でかつ前記間仕切壁18,18間に
中込材を注入パイプ19…から注入して充填する。な
お、図17および図18において、符号19aは空気抜
きパイプ、符号19bは水抜きパイプ、符号19cは確
認パイプを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記管の布
設方法では、以下に述べるような、不具合点がある。す
なわち、まず、上記管の布設方法では、搬送台車2や据
付装置6aによって、管5を外側から支持して接合して
いるので、管5の接合完了まで、前記搬送台車2や据付
装置6aが拘束され、このため、管接合完了まで次の作
業にかかれない。また、管5の外側で該管5を支持して
管接合を行っているので、管接合完了後に、前記搬送台
車2や据付装置6aを撤去する際に、仮吊りまたは仮受
けが必要となって、この仮吊りまたは仮受けのための作
業に非常に手間がかかる。
【0008】さらに、管5,5の接合に当たっては、上
述したように、接合治具8,8を設置済管5の(左端)開
口部にセットするとともに、接合すべき管5の(右端)開
口部にセットし、ワイヤ9,9とレバーブロック10で
引き込み接合するため、前記設置済管5と、その前工程
で設置された管5との接合部に接合治具8の厚さ分の隙
間が生じることになる。そして、管5は次々に接合して
いくので、結局のところ、管5,5の接合部には全て、
前記接合治具8の厚さ分の隙間が生じることになる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、管接合を、管の外側から支持することなく、管の内
側から支持することで、管を運搬する運搬台車を拘束す
ることなく、しかも、仮吊りまたは仮受けが必要なく、
さらに、管どうしを隙間なく接合して布設することがで
きる管布設装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の管布設装置は、設置された管
に、他の管を接合して布設する管布設装置であって、前
記設置された管と、他の管との双方の内部に亙って管の
軸方向に沿って配設されるメインビームと、このメイン
ビームの一端部に取り付けられて、前記設置された管の
内面に圧接固定される反力手段と、前記メインビームの
他端部に取り付けられて、前記他の管の上部内面を、該
他の管が軸方向に移動自在となるように支持する支持手
段と、前記反力手段に取り付けられて、前記他の管を前
記設置された管側に向けて引き込むことで、前記他の管
を前記設置された管に接合する管接合手段とを有するも
のである。
【0011】前記メインビームは、例えば、鋼管等によ
って形成する。鋼管は、前記設置された管と、他の管と
の双方の内部に亙って配設可能な、長尺な鋼管であって
もよいし、比較的短い鋼管を複数本接合したものでもよ
い。また、前記メインビームは、前記管内に1本配設し
てもよいし、複数本配設してもよい。
【0012】前記反力手段は、前記設置された管の内面
に圧接固定される構成のものであればどのような構成の
ものでもよいが、例えば、管の径方向に伸縮可能に構成
し、伸長することで、管の内面に圧接固定され、縮小す
ることで、管の内面から離間できるような構成のものが
望ましい。また、前記反力手段は、前記メインビームに
一つ取り付けてもよいし、複数取り付けてもよい。複数
取り付ける場合、反力手段どうしは連結するのが望まし
い。
【0013】前記支持手段は、前記他の管の上部内面
を、該他の管が軸方向に移動自在となるように支持でき
る構成のものであればどのような構成のものでもよい
が、例えば、管の径方向に伸縮可能に構成し、伸長する
ことで管の上部内面に軸方向に摺動自在に当接し、縮小
することで、管の上部内面から離間できるような構成の
ものが望ましい。また、前記支持手段は、前記メインビ
ームに一つ取り付けてもよいし、複数取り付けてもよ
い。
【0014】前記接合手段は、前記他の管を前記設置さ
れた管側に向けて引き込むことができる構成のものであ
ればどのような構成のものでもよいが、例えば、前記反
力手段に油圧シリンダ装置を取り付け、該油圧シリンダ
装置のピストンに、ワイヤまたはチェーンを取り付け、
このワイヤまたはチェーンの先端部を前記他の管に固定
するような構成のものが望ましい。
【0015】請求項1の管布設装置においては、メイン
ビームの他端部を、設置された管の先端開口部から所定
長さ突出させた状態で、前記反力手段を、設置された管
の内面に圧接固定することで、前記メインビームを設置
された管側に固定する。次いで、前記設置された管の近
傍に、接合すべき他の管を搬送してきて、該他の管の内
部に前記メインビームの他端部を挿入し、その後、この
メインビームの他端部に取り付けられた支持手段によっ
て、前記他の管の上部内面を、該他の管が軸方向に移動
自在となるように支持する。次いで、前記反力手段に取
り付けられた管接合手段によって、前記他の管を前記設
置された管側に向けて引き込むことで、前記他の管を前
記設置された管に接合する。
【0016】このように、請求項1の管布設装置では、
設置された管内において前記反力手段によって反力を確
保し、接合すべき他の管をその管内の上部内面で前記支
持手段によって支持して、前記管接合手段によって管接
合を行うので、管を運搬する運搬台車は運搬のみの作業
で済み、管接合の際に、運搬台車を拘束することがな
く、よって、管接合作業を管運搬作業と並行して行うこ
とができ作業効率が向上する。また、接合すべき他の管
を、前記メインビームに取り付けられた支持手段によっ
て管の上部内面から支持しているので、管接合完了後
に、従来必要としていた管の仮吊り、仮受け等を要する
ことなく、管の固定を行うことができる。
【0017】さらに、設置された管内に反力手段によっ
て反力を確保し、接合すべき他の管をその内面で支持手
段によって支持して、前記管接合手段によって、設置さ
れた管に前記他の管を接合しているので、管と管の接合
部に隙間が生じることなく、完全接合が行える。加え
て、前記接合すべき他の管を管内で支持しているので、
該管とその外側にあるセグメントリングとの間の隙間を
小さくすることができ、よって、セグメントリングの径
を小さくできるので、トンネル覆工に要するコストを低
減することできる。
【0018】請求項2の管布設装置は、請求項1におい
て、前記反力手段を、前記管の軸方向に沿って移動可能
な移動台車に設けたものである。前記移動台車は、例え
ば、台車本体と、この台車本体の下部に取り付けられた
車輪とで構成し、この車輪が前記管の下部内面を転動す
ることで、管の軸方向に沿って移動可能とする。
【0019】請求項2の管布設装置においては、請求項
1と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記反
力手段を、前記管の軸方向に沿って移動可能な移動台車
に設けたので、この移動台車を管の軸方向に移動させる
ことで、前記反力手段を管の軸方向の所望の位置に配置
することが可能となる。また、前記設置された管に、接
合すべき他の管を接合して、該他の管を固定した後、前
記移動台車を設置された管から他の管側に移動させるこ
とで、この設置された他の管に、反力手段を位置させる
ことでき、よって、設置された他の管に、次の接合すべ
き他の管を接合することが可能となる。つまり、移動台
車を移動させていくことで、管を次々に接合することが
可能となる。
【0020】請求項3の管布設装置は、請求項1または
2において、前記反力手段を、水平面内において、前記
設置された管の軸方向と直交する方向に移動可能に設け
たものである。前記反力手段を、上述のように移動可能
に設けるには、例えば、前記移動台車に、反力手段移動
部を、前記設置された管の軸方向と直交する方向に移動
可能に設け、この反力手段移動部に前記反力手段を取り
付ければよい。
【0021】請求項3の管布設装置においては、請求項
1または2と同様の作用効果が得られるのは勿論のこ
と、前記反力手段を、水平面内において、前記設置され
た管の軸方向と直交する方向に移動可能に設けたので、
該反力手段を移動させることで、該反力手段が管の径方
向の所望の位置に位置決めされ、これによって、反力手
段を管内面の所定の位置に圧接固定することが可能とな
る。また、管布設装置が管内において、周方向に若干ロ
ーリングした場合に、前記反力手段を移動させること
で、該ローリングの修正を行うことができる。
【0022】請求項4の管布設装置は、請求項1〜3の
いずれかにおいて、前記反力手段を、前記メインビーム
の一端部に固定された固定フレームと、この固定フレー
ムに取り付けられて、前記設置された管の軸方向と直交
する方向に、互いに逆方向に伸縮可能な少なくとも一対
の第1伸縮部と、前記第1伸縮部に取り付けられて、該
第1伸縮部の伸縮によって、前記設置された管の内面に
接離可能な反力受部とを備えて構成したものである。
【0023】前記固定フレームは、例えば、正面視にお
いて、フレーム材を略長方形状に組み立てることで形成
し、この固定フレームの左右両側部にそれぞれメインビ
ームを前記管の軸方向に沿って水平に固定する。また、
前記第1伸縮部は、例えば、前記固定フレームの上下部
にそれぞれ配設する。各第1伸縮部は油圧シリンダ装置
で構成され、該油圧シリンダ装置のシリンダ部を上下方
向に向けて前記固定フレームにそれぞれ固定する。
【0024】前記反力受部は、管接合に必要な反力を支
持するため、布設完了した(設置された)管に悪影響を与
えないだけの接地面積を有するとともに、管の内面に沿
って湾曲する湾曲部を有するものである。そして、この
反力受部は、前記油圧シリンダ装置のピストンの先端に
取り付けられ、このピストンの往復動によって、前記設
置された管の内面に接離可能となる。
【0025】請求項4の管布設装置においては、請求項
1〜3と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前
記少なくとも一対の伸縮部を、設置された管の内面に向
けて伸長させることで、反力受部が該管の内面に圧接し
て固定され、これによって、管接合に要する反力を容易
かつ確実に確保でき、一方、前記一対の伸縮部を縮小さ
せることで、前記反力受部を管の内面から離間させて、
反力受部を解除することができる。
【0026】請求項5の管布設装置は、請求項1〜4の
いずれかにおいて、前記支持手段を、前記メインビーム
の他端部に固定された支持フレームと、この支持フレー
ムに取り付けられて、上下方向に伸縮可能な第2伸縮部
と、この第2伸縮部に取り付けられて、該第2伸縮部の
伸縮によって、前記他の管の内面に接離可能で、当接す
ることで前記他の管をその軸方向に移動自在に支持する
管受部とを備えて構成したものである。
【0027】前記支持フレームは、例えば、平面視にお
いて、フレーム材を略長方形状に組み立てることで形成
し、この支持フレームの左右両側部にそれぞれメインビ
ームを前記管の軸方向に沿って水平に固定する。また、
前記第2伸縮部は、例えば油圧シリンダ装置で構成さ
れ、該油圧シリンダ装置のシリンダ部を上下方向に向け
て前記支持フレームに固定する。また、前記管受部は、
例えば、前記油圧シリンダ装置のピストンの先端部に固
定される管受部本体と、この管受部本体に軸回りに回転
自在に取り付けられたローラとで構成され、このローラ
が前記他の管の内面に当接することで、該管をその軸方
向に移動自在に支持するようになっている。
【0028】請求項5の管布設装置においては、請求項
1〜4のいずれかと同様の作用効果が得られるのは勿論
のこと、前記第2伸縮部を、接合すべき他の管の内面に
向けて上方向に伸長させることで、管受部が該管の内面
に当接し、これによって該管を管受部によって軸方向に
移動自在に支持することができ、また、第2伸縮部の伸
縮長さを調整することで、前記接合すべき他の管の上下
方向の位置決めを容易に行うことができ、一方、前記第
2伸縮部を縮小させることで、前記管受部を管の内面か
ら離間させて、管受部による管の支持を解除することが
できる。
【0029】請求項6の管布設装置は、請求項5におい
て、前記管受部を、前記第2伸縮部に、水平面内におい
て、前記他の管の軸方向と直交する方向に移動可能に設
けたものである。前記管受部を、上述のように移動可能
に設けるには、例えば、前記第2伸縮部に、管受部移動
手段を、前記他の管の軸方向と直交する方向に移動可能
に設け、この管受部移動手段に前記管受部を取り付けれ
ばよい。
【0030】請求項6の管布設装置においては、請求項
5と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、前記管
受部を、水平面内において、前記他の管の軸方向と直交
する方向に移動可能に設けたので、該管受部を移動させ
ることで、前記他の管の水平方向の位置決めを行うこと
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の管
布設装置の実施の形態の一例について説明する。図1
は、本例の管布設装置を示す側断面図、図2は図1にお
けるA−A線視断面図、図3は図1におけるB−B線視
断面図、図4は図1におけるC−C線視断面図である。
【0032】これらの図に示す管布設装置は、設置され
た管31(以下、設置済管31という。)に、接合すべき
他の管32を接合して布設するものであり、前記設置済
管31と、他の管32との双方の内部に亙って管31,
32の軸方向に沿って配設されるメインビーム33,3
3と、該メインビーム33,33の一端部(右端部)に取
り付けられて、前記設置済管31の内面に圧接固定され
る一対の反力手段34,34と、前記メインビーム33
の他端部(左端部)に取り付けられて、前記他の管32の
内面を軸方向に移動自在に支持する一対の支持手段3
5,35と、前記左側の反力手段34に取り付けられ
て、前記他の管32を設置済管31側に向けて引き込む
ことで、該他の管32を設置済管31に接合する管接合
手段36,36と、管布設装置自体を管31,32の軸方
向に移動させる移動台車37とから概略構成されてい
る。
【0033】前記管31,32はそれぞれシールド工法
における二次覆工に使用されるFRPM管であり、その
左端外周部には、管接合の際に接合すべき管が挿入され
る拡管38が取り付けられている。前記メインビーム3
3,33は、それぞれ断面長方形状の鋼管を複数本の軸
方向に接合してなるもので、図2〜図4に示すように、
管31,32の径方向に離間して水平に配設されてい
る。また、メインビーム33,33は、管31,32の中
心より若干上方に配設されている。
【0034】前記一対の反力手段34,34は、同様の
構成であるので、図1における左側の反力手段34を例
にとって説明する。すなわち、この反力手段34は、図
1および図2に示すように、固定フレーム40と、この
固定フレーム40の上部および下部にそれぞれ設けられ
て上下方向に伸縮可能な第1伸縮部41,41と、各第
1伸縮部41に取り付けられて、該第1伸縮部41の伸
縮によって、前記設置済管31の内面に接離可能な反力
受部42とによって構成されている。前記固定フレーム
40は、図2に示すように、フレーム材を略長方形状に
組み立てることで形成されており、この固定フレーム4
0の左右両側部にそれぞれ前記メインビーム33,33
が前記管31,32の軸方向に沿って水平に固定されて
いる。
【0035】前記固定フレーム40の上部に設けられた
第1伸縮部41は以下のように構成されている。すなわ
ち、図1および図2に示すように、固定フレーム40の
上部には、4本のガイドロッド43…が設置済管31の
軸方向および径方向に所定間隔離間して設けられてお
り、各ガイドロッド43は上下に移動自在に支持されて
いる。また、前記固定フレーム40の上部には、2本の
油圧シリンダ装置44,44がそのシリンダ部を上下方
向に向けて設けられており、該2本の油圧シリンダ装置
44,44はそれぞれ、前記設置済管31の軸方向に離
間しているガイドロッド43,43の間に配設されてい
る。そして、上記構成の第1伸縮部41の4本のガイド
ロッド43…の上端部に前記反力受部42が取り付けら
れており、該反力受部42には、前記2本の油圧シリン
ダ装置44,44のピストンが連結されている。
【0036】前記反力受部42は、管接合に必要な反力
を支持するため、布設完了した、設置済管31に悪影響
を与えないだけの接地面積を有するとともに、管31の
内面に沿って湾曲する湾曲部42aを有するものであ
る。そして、この反力受部42は、前記油圧シリンダ装
置44,44のピストンの往復動によって、前記ガイド
ロッド43…によって支持されつつ、設置済管31の上
部内面に接離するようになっている。
【0037】また、前記固定フレーム40の下部に設け
られている第1伸縮部41は、固定フレーム40の上部
に設けられている第1伸縮部41と同様の構成であるの
で、同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略
する。そして、前記固定フレーム40の下部に設けられ
ている第1伸縮部41は、固定フレーム40の上部に設
けられている第1伸縮部41とその方向を逆向き、すな
わち下向きにして固定フレーム40に設けられており、
該第1伸縮部41には、反力受部42がその湾曲部42
aを下向きにして取り付けられている。
【0038】そして、上記構成の反力手段34,34で
は、上下の第1伸縮部41,41をそれぞれ前記油圧シ
リンダ装置44…によって上下に向けて伸長させること
で、上下の反力受部42,42がそれぞれ設置済管31
の内面に圧接して固定され、これによって、管接合に要
する反力を容易かつ確実に確保でき、一方、前記上下の
伸縮部41,41を縮小させることで、前記反力受部4
2,42を設置済管31の内面から離間させて、反力受
部42,42を解除することができるようになってい
る。
【0039】前記一対の支持手段35,35は、同様の
構成であるので、図1における右側の支持手段35を例
にとって説明する。すなわち、この支持手段35は、図
1および図4に示すように、支持フレーム45と、この
支持フレーム45に取り付けられて、上下方向に伸縮可
能な第2伸縮部46と、この第2伸縮部46に取り付け
られて、該第2伸縮部46の伸縮によって、前記接合す
べき他の管32の内面に接離可能で、当接することで前
記他の管32をその軸方向に移動自在に支持する管受部
47とで構成されている。前記支持フレーム45は、例
えば、平面視において、フレーム材を略長方形状に組み
立てることで形成されており、この支持フレーム45の
左右両側部にそれぞれ前記メインビーム33,33が前
記管31,32の軸方向に沿って水平に固定されてい
る。
【0040】前記第2伸縮部46は以下のように構成さ
れている。すなわち、前記支持フレーム45には、4本
のガイドロッド48…が前記他の管32の軸方向および
径方向に所定間隔離間して設けられており、各ガイドロ
ッド48は上下に移動自在に支持されている。また、前
記支持フレーム45の上部には、2本の油圧シリンダ装
置50,50がそのシリンダ部を上下方向に向けて設け
られており、該2本の油圧シリンダ装置50,50はそ
れぞれ、前記他の管32の軸方向に離間しているガイド
ロッド48,48の間に配設されている。
【0041】前記支持フレーム45の上方には、昇降フ
レーム51が配設されており、この昇降フレーム51
は、前記ガイドロッド48…の上端部によって支持され
ている。また、該昇降フレーム51には、前記油圧シリ
ンダ装置50,50のピストンが連結されており、該昇
降フレーム51は、前記油圧シリンダ装置50,50の
ピストンの往復動によって、前記ガイドロッド48…に
よって支持されつつ、昇降するようになっている。前記
昇降フレーム51には、管受部移動手段52が設けられ
ている。この管受部移動手段52は、前記昇降フレーム
51に設けられた一対のレール部52a,52aと、該
レール部52a,52a上を移動する移動体52b,52
bとを有しており、レール部52a,52aは水平面内
において、管32の軸方向と直交する方向に延在されて
いる。
【0042】一方、前記管受部47は、管受部本体47
aと、この管受部本体47aの上部に、軸回りに回転自
在に取り付けられた3個のローラ47b…とで構成され
ており、該ローラ47b…は、前記管32の上部内面に
同時に当接できるように、管32の内面に沿って、取り
付け位置が調整されている。そして、前記管受部本体4
7aの下部には、前記移動体52b,52bが取り付け
られ、さらに、前記昇降フレーム51には、前記レール
部52a,52aの間において油圧シリンダ装置53の
シリンダ部が固定され、該油圧シリンダ装置53のピス
トンは前記管受部本体47aに連結されている。したが
って、管受部47は前記油圧シリンダ装置53のピスト
ンの往復動によって、前記レール部52a,52aに沿
って移動するようになっている。
【0043】そして、上記構成の支持手段35では、前
記第2伸縮部46を、油圧シリンダ装置50によって、
接合すべき他の管32の内面に向けて上方向に伸長させ
ることで、管受部47のローラ47b…が該管32の内
面に当接し、これによって該管32を管受部47によっ
て軸方向に移動自在に支持することができ、また、第2
伸縮部46の油圧シリンダ装置50のピストンの伸縮長
さを調整することで、前記接合すべき他の管32の上下
方向の位置決めを容易に行うことができ、一方、前記第
2伸縮部46を縮小させることで、前記管受部47を管
32の内面から離間させて、管受部47による管32の
支持を解除することができる。また、前記管受部47
を、昇降フレーム51上のレール部52a,52aに沿
って、前記油圧シリンダ装置53によって移動させるこ
とができるので、該管受部47を移動させることで、前
記他の管32の水平方向の位置決めを行うことができ
る。
【0044】また、前記反力手段34,34は、図1お
よび図3に示すように、前記管31,32の軸方向に沿
って移動可能な前記移動台車37に設けられている。す
なわちまず、前記反力手段34,34は、それらの間に
配設された反力受梁54で連結されている。一方、前記
移動台車37は、台車本体37aと、この台車本体37
aの下部に取り付けられた6個の車輪37b…とから構
成されており、該車輪37b…が前記管31の下部内面
を転動することで、管31の軸方向に沿って移動可能と
なっている。また、前記台車本体37aの上面には、反
力手段移動部55,55が台車本体37aの前後に離間
して設けられている。
【0045】前記反力手段移動部55は、台車本体37
aの上部に設けられた一対のレール部55a,55a
と、該レール部55a,55a上を移動する移動体55
bとを有しており、レール部55a,55aは、水平面
内において、管31の軸方向と直交する方向に延在され
ている。また、前記台車本体37aには、前記レール部
55a,55aの間において油圧シリンダ装置56のシ
リンダ部が固定され、該油圧シリンダ装置56のピスト
ンは前記移動体55bに連結されている。したがって、
前記移動体55bは前記油圧シリンダ装置56のピスト
ンの往復動によって、前記レール部55a,55aに沿
って移動するようになっている。さらに、前記移動体5
5bの上面には軸受部57が固定されており、この軸受
部57に前記反力受梁54が支持されている。
【0046】このように、前記反力手段34,34は、
前記反力受梁54、反力手段移動部55,55を介して
前記移動台車37に設けられているので、この移動台車
37を管31の軸方向に移動させることで、前記反力手
段34,34を管31の軸方向の所望の位置に配置する
ことができる。また、前記設置された管31に、接合す
べき他の管32を接合して、該他の管32を固定した
後、前記移動台車37を設置された管31から他の管3
2側に移動させることで、この設置された他の管32
に、反力手段34,34を位置させることでき、よっ
て、設置された他の管32に、次の接合すべき他の管3
2を接合することができる。つまり、移動台車37を移
動させていくことで、管32を次々に接合することがで
きる。
【0047】さらに、前記反力手段34,34が、前記
反力手段移動部55,55によって、水平面内におい
て、前記設置された管31の軸方向と直交する方向に移
動可能であるので、該反力手段34,34を移動させる
ことで、該反力手段34,34を管31の径方向の所望
の位置に位置決めすることができ、これによって、反力
手段34,34を管31の内面の所定の位置に圧接固定
することができる。また、管布設装置が管内において、
周方向に若干ローリングした場合に、前記反力手段移動
部55,55によって、反力受梁54を移動させて、反
力手段34,34を移動させることで、該ローリングの
修正を行うことができる。
【0048】前記左側の反力手段34には、図1および
図2に示すように、管接合手段36,36が該反力手段
34の左右両側部にそれぞれ取り付けられている。この
管接合手段36は、前記他の管32を設置済管31側に
向けて引き込むことで、該他の管32を設置済管31に
接合するもので、前記反力手段34の固定フレーム40
に水平に取り付けられた油圧シリンダ装置60と、この
油圧シリンダ装置60のピストンの先端部に取り付けら
れたプーリ61と、このプーリ61の後方でかつ上方に
おいて、固定フレーム40に取り付けられたプーリ62
と、これらプーリ61,62に掛けられたワイヤ63
と、このワイヤ63の先端部に取り付けられた接合治具
64とから構成されている。
【0049】前記ワイヤ63はその基端部が、前記プー
リ61の下方において前記固定フレーム40に止められ
ており、前記プーリ61,62に掛けられたうえで、接
合すべき他の管32内をその中心部を通り、該他の管3
2の先端開口部まで延出されている。前記接合治具64
は、他の管32の外径とほぼ同長さの棒状のものであ
り、前記他の管32の直径に掛け渡すようにして、該他
の管絵32の先端面に固定されるようになっている。
【0050】したがって、前記管接合手段36,36で
は、前記油圧シリンダ装置60,60のピストンを伸ば
すことで、ワイヤ63,63が、プーリ61,61,62,
62を介して、設置済管31側に引き込まれて、接合治
具64が設置済管31側に引き込まれ、これによって、
接合すべき他の管32が設置済管31側に引き込まれて
接合されるようになっている。
【0051】また、図1に示すように、前記メインビー
ム33の右端部には、該メインビーム33の左端部に取
り付けられた前記支持手段35と、同一構成の支持手段
35が取り付けられており、この支持手段35によっ
て、前記設置済管31の上部内面が支持されている。な
お、この支持手段35は、前記メインビームの33の左
端部の支持手段35と同様の構成であるので、構成要素
には同一符号を付してその説明を省略する。上記のよう
に、メインビーム33の右端部に支持手段35を取り付
けることで、前記移動台車37が管31,32を移動す
る際に、前記支持手段35のローラ47b…が管31,
32の上部内面を転動するので、移動台車37の移動、
すなわち、管布設装置の移動がスムーズになる。
【0052】次に、上記構成の管布設装置によって、管
を接合して布設する方法について説明する。まず、図5
に示すように、メインビーム33の他端部(左端部)を設
置済管31の先端開口部から所定長さ突出させた状態
で、前記反力手段34,34の反力受部42,42を設置
済管31の内面に固定することで、該反力手段34,3
4を設置済管31に固定し、これによって、メインビー
ム33を設置済管31側に固定する。
【0053】また、前記反力手段34,34の、前記設
置済管31の軸方向における位置決めは、前記移動台車
37を移動させることで行い、設置済管31の径方向に
おける位置決めは、前記反力手段移動部55の移動体5
5bを移動させることにより行う。なお、管布設装置を
前記設置済管31に、それより前に布設された管31か
ら移動させる場合、前記反力受部42,42を設置済管
31の内面から離間させた状態で、前記移動台車37を
前方に移動させることにより行う。
【0054】前記メインビーム33を設置済管31側に
固定したならば、図6に示すように、該設置済管31の
近傍に、接合すべき他の管32を運搬台車により搬送し
てきて、該他の管32の内部に前記メインビーム33の
他端部(左端部)を挿入する。次いで、図7に示すよう
に、このメインビーム33の他端部に取り付けられた支
持手段35,35の管受部47,47を上昇させて、前記
他の管32の上部内面に当接することで、他の管32を
内部から支持し、さらに、管受部47,47の上下方向
の位置を調整することで、該他の管32の上下方向の位
置を、前記設置済管31の上下方向の位置と合わせる。
また、前記管受部47,47を前記管受部移動手段52
によって管32の径方向に移動させることで、該管32
の水平方向の位置を、前記設置済管31の水平方向の位
置と合わせる。
【0055】上記のようにして、設置済管31と接合す
べき他の管32との芯合わせを行ったならば、図8に示
すように、前記管接合手段36,36の油圧シリンダ装
置60,60にワイヤ63,63を取り付けるとともに、
前記他の管32の左端開口部に前記接合治具64を取り
付け、この接合治具64に前記ワイヤ63,63の先端
部を取り付ける。なお、図8および図9においては、ワ
イヤ63は、管32の中心部より若干下方を通っている
が、実際には管32の中央部を通っているものである。
【0056】次に、図9に示すように、前記ワイヤ6
3,63を前記油圧シリンダ装置60,60によって引き
込むことで、接合治具64を引き込み、これによって、
前記接合すべき他の管32を設置済管31側に引き込ん
で接合する。前記他の管32を設置済管31に接合した
ならば、該他の管32を従来と同様にして図示しない固
定材によって外側から固定する。
【0057】そして、前記他の管32を固定したなら
ば、この他の管32を設置済管31とし、この設置済管
31内に管布設装置を移動台車37を前進させること
で、搬入し、その後、上記と同様の工程を行うことで、
次の接合すべき他の管32を接合する。同様にして、上
記工程を順次繰り返して行うことで、管32を次々に接
合して布設していく。
【0058】このように、本例の管布設装置では、設置
済管31において前記反力手段34,34によって反力
を確保し、接合すべき他の管32をその管内で前記支持
手段35,35によって支持して、前記管接合手段36,
36によって他の管32を設置済管31に引き込んで管
接合を行うので、管32を運搬する運搬台車は運搬のみ
の作業で済み、管接合の際に、運搬台車を拘束すること
がなく、よって、管接合作業を管運搬作業と並行して行
うことができ作業効率を向上させることができる。ま
た、接合すべき他の管32を、前記メインビーム33に
取り付けられた支持手段35,35によって管32の内
面から支持しているので、管接合完了後に、従来必要と
していた管の仮吊り、仮受け等を要することなく、管の
固定を行うことができる。
【0059】さらに、設置済管31内に反力手段34,
34によって反力を確保し、接合すべき他の管32をそ
の内面で支持手段35,35によって支持して、前記管
接合手段36,36によって、設置済管31に前記他の
管32を接合しているので、管31と管32の接合部に
隙間が生じることなく、完全接合を行うことができる。
加えて、前記接合すべき他の管32を管内で支持してい
るので、該管32とその外側にあるセグメントリングと
の間の隙間を小さくすることができ、よって、セグメン
トリングの径を小さくできるので、トンネル覆工に要す
るコストを低減することできる。
【0060】なお、上記の例では、本発明の管布設装置
を、シールド工法の二次覆工をFRPM管、鋼管等の管
を布設して行うものを例にとって説明したが、本発明の
管布設装置は、これに限ることなく、管どうしを接合す
るものであれば、どのようなものにでも使用することが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の管布設装置によれば、設置された管と、他の管との双
方の内部に亙って管の軸方向に沿って配設されるメイン
ビームと、このメインビームの一端部に取り付けられ
て、前記設置された管の内面に圧接固定される反力手段
と、前記メインビームの他端部に取り付けられて、前記
他の管の上部内面を、該他の管が軸方向に移動自在とな
るように支持する支持手段と、前記反力手段に取り付け
られて、前記他の管を前記設置された管側に向けて引き
込むことで、前記他の管を前記設置された管に接合する
管接合手段とを有するので、設置された管内において前
記反力手段によって反力を確保し、接合すべき他の管を
その管内の上部内面で前記支持手段によって支持して、
前記管接合手段によって管接合を行うことができる。
【0062】したがって、管を運搬する運搬台車は運搬
のみの作業で済み、管接合の際に、運搬台車を拘束する
ことがなく、よって、管接合作業を管運搬作業と並行し
て行うことができ作業効率を向上させることができる。
また、接合すべき他の管を、前記メインビームに取り付
けられた支持手段によって管の上部内面から支持してい
るので、管接合完了後に、従来必要としていた管の仮吊
り、仮受け等を要することなく、管の固定を行うことが
できる。
【0063】さらに、設置された管内に反力手段によっ
て反力を確保し、接合すべき他の管をその内面で支持手
段によって支持して、前記管接合手段によって、設置さ
れた管に前記他の管を接合しているので、管と管の接合
部に隙間を生じさせることなく、完全接合を行うことが
できる。加えて、前記接合すべき他の管を管内で支持し
ているので、該管とその外側にあるセグメントリングと
の間の隙間を小さくすることができ、よって、セグメン
トリングの径を小さくできるので、トンネル覆工に要す
るコストを低減することできる。
【0064】請求項2の管布設装置によれば、請求項1
と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記
反力手段を、前記管の軸方向に沿って移動可能な移動台
車に設けたので、この移動台車を管の軸方向に移動させ
ることで、前記反力手段を管の軸方向の所望の位置に容
易かつ確実に配置することができる。また、前記設置さ
れた管に、接合すべき他の管を接合して、該他の管を固
定した後、前記移動台車を設置された管から他の管側に
移動させることで、この設置された他の管に、反力手段
を位置させて、設置された他の管に、次の接合すべき他
の管を接合することができるので、移動台車を次々に移
動させていくことで、管を次々に接合することができ
る。
【0065】請求項3の管布設装置によれば、請求項1
または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記反力手段を、水平面内において、前記設置され
た管の軸方向と直交する方向に移動可能に設けたので、
該反力手段を移動させることで、該反力手段を管の径方
向の所望の位置に位置決めすることができ、これによっ
て、反力手段を管内面の所定の位置に圧接固定すること
ができる。また、管布設装置が管内において、周方向に
若干ローリングした場合に、前記反力手段を移動させる
ことで、該ローリングの修正を行うことができる。
【0066】請求項4の管布設装置によれば、請求項1
〜3のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿
論のこと、前記反力手段を、前記メインビームの一端部
に固定された固定フレームと、この固定フレームに取り
付けられて、前記設置された管の軸方向と直交する方向
に、互いに逆方向に伸縮可能な少なくとも一対の第1伸
縮部と、前記第1伸縮部に取り付けられて、該第1伸縮
部の伸縮によって、前記設置された管の内面に接離可能
な反力受部とを備えて構成したので、前記伸縮部を、設
置された管の内面に向けて伸長させることで、反力受部
を該管の内面に圧接して固定することができ、これによ
って、管接合に要する反力を容易かつ確実に確保でき、
一方、前記一対の伸縮部を縮小させることで、前記反力
受部を管の内面から離間させて、反力受部を解除するこ
とができる。
【0067】請求項5の管布設装置によれば、請求項1
〜4のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿
論のこと、前記支持手段を、前記メインビームの他端部
に固定された支持フレームと、この支持フレームに取り
付けられて、上下方向に伸縮可能な第2伸縮部と、この
第2伸縮部に取り付けられて、該第2伸縮部の伸縮によ
って、前記他の管の内面に接離可能で、当接することで
前記他の管をその軸方向に移動自在に支持する管受部と
を備えて構成したので、前記第2伸縮部を、接合すべき
他の管の内面に向けて上方向に伸長させて当接すること
で、該管を管受部によって軸方向に移動自在に支持する
ことができる。また、前記第2伸縮部の伸縮長さを調整
することで、前記接合すべき他の管の上下方向の位置決
めを容易かつ確実に行うことができ、一方、前記第2伸
縮部を縮小させることで、前記管受部を管の内面から離
間させて、管受部による管の支持を解除することができ
る。
【0068】請求項6の管布設装置によれば、請求項5
と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記
管受部を、前記第2伸縮部に、水平面内において、前記
他の管の軸方向と直交する方向に移動可能に設けたの
で、該管受部を移動させることで、前記他の管の水平方
向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管布設装置の一例を示すもので、該管
布設装置の側断面図である。
【図2】図1におけるA−A線視断面図である。
【図3】図1におけるB−B線視断面図である。
【図4】図1におけるC−C線視断面図である。
【図5】本発明の管布設装置によって管を接合していく
工程を示すもので、管布設装置を設置済管に固定した状
態を示す概略側断面図である。
【図6】同、管布設装置のメインビームを接合すべき管
に挿入した状態を示す概略側断面図である。
【図7】同、支持手段によって接合すべき管を内側から
支持した状態を示す概略側断面図である。
【図8】同、管接合手段のワイヤと接合治具をセットし
た状態を示す概略側断面図である。
【図9】同、管接合手段によって、接合すべき管を設置
済管に引き込んで接合した状態を示す概略側断面図であ
る。
【図10】管を布施して二次覆工を行う従来の工程を示
すもので、セグメントリングに軌条を設けた状態を示す
断面図である。
【図11】同、管を立坑に吊り降ろした状態を示す縦断
面図である。
【図12】同、管を搬送している状態を示す側断面図で
ある。
【図13】同、接合治具をセットした状態を示す横断面
図である。
【図14】同、接合治具をセットした状態を示す側断面
図である。
【図15】同、管を仮吊りしている状態を示す横断面図
である。
【図16】同、管を固定した状態を示す横断面図であ
る。
【図17】同、間仕切壁を設置した状態を示す横断面図
である。
【図18】同、中込材を注入する状態を示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
31 設置された管 32 他の管 33 メインビーム 34 反力手段 35 支持手段 36 管接合手段 37 移動台車 40 固定フレーム 41 第1伸縮部 42 反力受部 45 支持フレーム 46 第2伸縮部 47 管受部 52 管受部移動手段 55 反力手段移動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−77184(JP,A) 実開 昭63−4279(JP,U) 実公 昭50−3928(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 1/00 E21D 9/06 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置された管に、他の管を接合して布設
    する管布設装置であって、 前記設置された管と、他の管との双方の内部に亙って管
    の軸方向に沿って配設されるメインビームと、 このメインビームの一端部に取り付けられて、前記設置
    された管の内面に圧接固定される反力手段と、 前記メインビームの他端部に取り付けられて、前記他の
    管の上部内面を、該他の管が軸方向に移動自在となるよ
    うに支持する支持手段と、 前記反力手段に取り付けられて、前記他の管を前記設置
    された管側に向けて引き込むことで、前記他の管を前記
    設置された管に接合する管接合手段とを有することを特
    徴とする管布設装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管布設装置において、 前記反力手段は、前記管の軸方向に沿って移動可能な移
    動台車に設けられていることを特徴とする管布設装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の管布設装置にお
    いて、 前記反力手段は、水平面内において、前記設置された管
    の軸方向と直交する方向に移動可能に設けられているこ
    とを特徴とする管布設装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の管布設
    装置において、 前記反力手段は、前記メインビームの一端部に固定され
    た固定フレームと、 この固定フレームに取り付けられて、前記設置された管
    の軸方向と直交する方向に、互いに逆方向に伸縮可能な
    少なくとも一対の第1伸縮部と、 前記第1伸縮部に取り付けられて、該第1伸縮部の伸縮
    によって、前記設置された管の内面に接離可能な反力受
    部とを備えていることを特徴とする管布設装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の管布設
    装置において、 前記支持手段は、前記メインビームの他端部に固定され
    た支持フレームと、 この支持フレームに取り付けられて、上下方向に伸縮可
    能な第2伸縮部と、 この第2伸縮部に取り付けられて、該第2伸縮部の伸縮
    によって、前記他の管の内面に接離可能で、当接するこ
    とで前記他の管をその軸方向に移動自在に支持する管受
    部とを備えていることを特徴とする管布設装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の管布設装置において、 前記管受部は、前記第2伸縮部に、水平面内において、
    前記他の管の軸方向と直交する方向に移動可能に設けら
    れていることを特徴とする管布設装置。
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