JPH07238792A - トンネル構築装置及び部材搬送装置 - Google Patents

トンネル構築装置及び部材搬送装置

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Publication number
JPH07238792A
JPH07238792A JP6055276A JP5527694A JPH07238792A JP H07238792 A JPH07238792 A JP H07238792A JP 6055276 A JP6055276 A JP 6055276A JP 5527694 A JP5527694 A JP 5527694A JP H07238792 A JPH07238792 A JP H07238792A
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JP
Japan
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tunnel
curved plate
jack
welding
center line
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Application number
JP6055276A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsushita
清 松下
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内圧支持用ライニングを容易且つ迅速に形成し
得るトンネル構築装置及び容易且つ迅速に剛性部材の搬
送を行ない得る部材搬送装置を提供する 【構成】トンネル1内に設置し得るフレーム11を有
し、前記フレームに、曲板62を組み立て得る部材組立
手段19、20、21、31、32、33を設け、前記
フレームに、回転リング22をトンネル中心線CL周り
に回転自在に設け、前記回転リングに溶接機43を前記
中心線方向又は該中心線に直角方向に移動させ得る形で
第三、第四ジャッキ41、42を介して設けたトンネル
構築装置。車輪112を有するフレーム部111に、昇
降ジャッキ113を水平方向に回転自在に設け、前記昇
降ジャッキの上端部に、曲板62を取付け・取外し自在
な取付手段118、119を設けた部材搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下河川用トンネルを
構築するに好適なトンネル構築装置及び部材搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドトンネルにおいて、コン
クリート等からなるセグメントを、その外周側からかか
る土圧を外圧として支持し得る形で、トンネル周方向に
沿って複数接続していくことによって、覆工構築してい
く方法がある。ところで、最近、都市部における洪水防
止対策として、シールド工法によって比較的深い地下に
トンネルを構築しておき、降雨時に河川や集排水溝等の
水路の排水容量を超えた分の雨水を、該トンネルを地下
河川として用いて排水処理することによって、地上に雨
水が溢れ出るのを回避せんとする構想が提案されてい
る。こういった地下河川用トンネルは、水頭差によって
或いは雨水流入時の衝撃による水圧によってトンネル断
面内に大きな内圧が生じることが予想されるが、従来の
セグメントによる覆工では、このような内圧に対しては
何等考慮されていないために、当該内圧が作用すると覆
工にトンネル周方向に沿った形で引張力が作用して、こ
の結果隣接するセグメント間のボルト等の締結状態が該
引張力に抗しきれずに破断する形で、セグメント継手箇
所、即ち覆工の一部が破壊して、漏水に至ってしまう危
険性が予想される。そこで、セグメントによる覆工断面
の内方側に、複数の鋼板等の剛性部材により、水路とし
ての密閉空間を有する形で管状に形成された内圧支持用
ライニングを、外圧支持用のセグメント覆工とは別個に
形成する手法が検討されつつある。ここで、前記内圧支
持用ライニングの形成方法に関しては、前記剛性部材を
把持して前記トンネルの周方向に移動位置決めし得るエ
レクター装置により該各剛性部材を組み立てた後、作業
員が隣接する各剛性部材間を溶接することが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
内圧支持用ライニングの形成方法においては、管状に組
み立てられた各剛性部材間を作業員が一々溶接接続して
ゆかなければならないため、当該接続作業に多くの時間
を必要とする。このため、内圧支持用ライニングの形成
を容易且つ迅速に行なうことは難しいという問題を有し
ている。また、前記剛性部材をトンネル構築装置まで搬
送する際には、トンネル内には当該トンネル構築装置や
様々のトンネル構築用の機材器具があるために、その搬
送を迅速且つ容易に行なうことは困難であるという問題
を有している。本発明は、上記事情に鑑み、内圧支持用
ライニングを容易且つ迅速に形成し得るトンネル構築装
置及び容易且つ迅速に剛性部材の搬送を行ない得る部材
搬送装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の内第一の発明
は、トンネル構築装置に関するものであり、該発明は、
トンネル(1)内に設置し得る本体フレーム(11)を
有し、前記本体フレーム(11)に、剛性部材(62)
をトンネル中心線(CL)を中心として管状に組み立て
得る部材組立手段(19、20、21、31、32、3
3)を設け、前記部材組立手段(19、20、21、3
1、32、33)は、前記剛性部材(62)を保持し得
る部材保持手段(33)と、該部材保持手段(33)を
前記トンネル中心線(CL)方向又は該トンネル中心線
(CL)に直角な方向に移動させ得る部材保持手段移動
手段(31、32)と、前記部材保持手段(33)を前
記トンネル中心線(CL)周りに回転させ得る部材保持
手段回転手段(19、20、21)とを有し、前記本体
フレーム(11)に、前記剛性部材(62)間を溶接接
続し得る溶接接続手段(22、23、24、41、4
2、43)を設け、前記溶接接続手段(22、23、2
4、41、42、43)は、溶接手段(43)と、該溶
接手段(43)を前記トンネル中心線(CL)方向又は
該トンネル中心線(CL)に直角な方向に移動させ得る
溶接手段移動手段(41、42)と、前記溶接手段(4
3)を前記トンネル中心線(CL)周りに回転させ得る
溶接手段回転手段(22、23、24)とを有するよう
にして構成される。また、本発明の内第二の発明は、第
一の発明のトンネル構築装置において、前記本体フレー
ム(11)に、該本体フレーム(11)を前記トンネル
中心線(CL)方向に移動自在にする形で走行手段(1
2、12a、13、13a)を設け、前記本体フレーム
(11)に、該本体フレーム(11)を前記トンネル
(1)に対して固定・固定解除し得る固定手段(16)
を設けて構成される。また、本発明の内第三の発明は、
第一の発明のトンネル構築装置において、前記本体フレ
ーム(11)に、前記剛性部材(62)により管状に組
み立てられた管部材(6)の端部(6a)の形状を保持
し得る管形状保持手段(17)を設けて構成される。ま
た、本発明の内第四の発明は、第一の発明のトンネル構
築装置において、前記本体フレーム(11)に、前記剛
性部材(62)を保持し、前記部材組立手段(19、2
0、21、31、32、33)に前記剛性部材(62)
を供給自在な部材一時保持手段(15)を設けて構成さ
れる。また、本発明の内第五の発明は、第一の発明のト
ンネル構築装置において、前記部材保持手段(33)
は、前記剛性部材(62)の形状を保持し得る部材形状
保持手段(33b)を有するようにして構成される。ま
た、本発明の内第六の発明は、部材搬送装置に関するも
のであり、該発明は、フレーム部(111)を有し、前
記フレーム部(111)に、該フレーム部(111)を
トンネル中心線(CL)方向に移動自在にする形で走行
手段(112)を設け、前記フレーム部(111)に、
剛性部材支持手段(113、117、120)を設け、
前記剛性部材支持手段(113、117、120)に、
前記剛性部材(62)を取付け・取外し自在な取付手段
(118、119)を設け、前記取付手段(118、1
19)に、該取付手段(118、119)を水平方向に
回転させ得る取付手段回転手段(114、115、11
6)を設けて構成される。また、本発明の内第七の発明
は、第六の発明の部材搬送装置において、前記剛性部材
支持手段は、前記剛性部材(62)の形状を保持し得る
形状保持手段(120)を有することを特徴として構成
される。なお、( )内の番号等は、図面における対応
する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明の内第一の発明
は、トンネル(1)内において、部材組立手段(19、
20、21、31、32、33)の部材保持手段(3
3)により前記剛性部材(62)を保持し、前記部材保
持手段回転手段(19、20、21)により前記部材保
持手段(33)を前記トンネル中心線(CL)周りに回
転させ、前記部材保持手段移動手段(31、32)によ
り該部材保持手段(33)を前記トンネル中心線(C
L)方向又は該トンネル中心線(CL)に直角な方向に
移動させる。また、溶接手段回転手段(22、23、2
4)により溶接手段(43)を前記トンネル中心線(C
L)周りに回転させ、前記溶接手段移動手段(41、4
2)により前記溶接手段(43)を前記トンネル中心線
(CL)方向又は該トンネル中心線(CL)に直角な方
向に移動させる。また、本発明の内第二の発明は、走行
手段(12、12a、13、13a)により前記本体フ
レーム(11)が前記トンネル中心線(CL)方向に移
動自在となり、また、前記固定手段(16)により前記
本体フレーム(11)を前記トンネル(1)に対して固
定するように作用する。また、本発明の内第三の発明
は、管形状保持手段(17)により前記管部材(6)の
端部(6a)の形状を保持するように作用する。また、
本発明の内第四の発明は、前記部材一時保持手段(1
5)により、次に溶接接続すべき剛性部材(62)を一
時保持するように作用する。また、本発明の内第五の発
明は、前記部材形状保持手段(33b)により前記剛性
部材(62)の形状を保持するように作用する。また、
本発明の内第六の発明は、前記取付手段(118、11
9)により前記フレーム部(111)に前記剛性部材
(62)を取付け、前記取付手段回転手段(114、1
15、116)により前記取付手段(118、119)
を水平方向に回転し、前記剛性部材(62)の長手方向
を、トンネル中心線(CL)方向、従って、搬送方向に
一致させ、前記走行手段(112)により前記フレーム
部(111)をトンネル中心線(CL)方向に移動し、
前記トンネル構築装置(100)に着いたなら、前記取
付手段回転手段(114、115、116)により前記
剛性部材(62)を水平方向に回転してトンネル構築装
置(100)に装填するように作用する。また、本発明
の内第七の発明は、前記形状保持手段(120)によ
り、前記剛性部材(62)の形状を保持するように作用
する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明のトンネル構築装置の一実施
例を示す側面図である。図2は、図1のトンネル構築装
置の正面図である。図3は、図1のトンネル構築装置の
曲板受ジャッキにより曲板を当該トンネル構築装置の曲
板組立機構にセットしている状態を示す側面図である。
図4は、図3の状態のトンネル構築装置の正面図であ
る。図5は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機構に
より曲板を組立てている状態を示す図である。図6は、
図5の状態のトンネル構築装置の正面図である。図7
は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機構により鋼管
前端部の下部に曲板をセットしている状態を示す図であ
る。図8は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機構に
より鋼管前端部の側部に曲板をセットし、又、該曲板を
溶接している状態を示す正面図である。図9は、曲板に
設けられたクラウド孔より曲板と覆工との間隙にコンク
リートを充填している状態を示す側面図である。図10
は、図9の状態のトンネル構築装置の正面図である。図
11は、搬送台車を示す図である。
【0007】地下河川用のトンネル1には、図1に示す
ように、覆工3が施されており、当該覆工3は、該覆工
3を構成している複数のセグメント3a相互間の接続部
を介して地盤2中の地下水を覆工3内に浸入させること
なく、地盤2による土圧即ち外圧を支持することが出来
るように、複数のセグメント3aが一体に接続された形
になっている。また、覆工3の内方には、構築中の、内
圧支持用ライニングとしての鋼管6が、図2に示すよう
に、トンネル中心線CLを中心として覆工3に対して同
心状に形成されており、鋼管6は、図1に示すように、
トンネル中心線CLを中心とした円環状に形成された単
位幅L1を有する鋼管ピース61をトンネル中心線CL
方向に複数個溶接接続して形成されている。また、鋼管
ピース61は、図2に示すようにトンネル中心線CLを
中心とした円弧板状をなす鋼製の剛性部材である曲板6
2を四枚、トンネル周方向に溶接接続して形成されてい
る。また、曲板62の凹面の中央には、トンネル中心線
CL方向に貫通したピン穴62aAを有する中央接続板
62aが設けられており、曲板62の凹面において中央
接続板62aの図2左右には所定の間隔を有する位置
に、トンネル中心線CL方向に貫通したピン穴62bA
を有する左接続板62b、トンネル中心線CL方向に貫
通したピン穴63cAを有する右接続板62cが設けら
れている。また、図1に示すように曲板62の後端(図
1右方端)には、差込金具62fが、前記曲板62の後
方の別の曲板62の前端(図1左方端)に嵌着し得る形
で設けられている。また、鋼管6の左右側壁を形作る曲
板62には、その中央部にクラウド孔62dが形成され
ており、鋼管6の天井を形作る曲板62には、その中央
部に緩衝材充填孔62eが形成されている。また、覆工
3と鋼管6との間隙には、その下半分に鋼管6を覆工3
に対して固定する目的でコンクリート50が充填されて
おり、覆工3と鋼管6との間隙の上半分には、鋼管6の
内圧が直接覆工3に伝わることのないように、ナイロン
等のポリアミド樹脂、ビニロン樹脂、或いはその他の高
分子系樹脂による弾性部材等の緩衝材51が充填配設さ
れている。
【0008】構築中の鋼管6の前端部6a(図1中左方
端部)には、図1に示すように、トンネル構築装置10
0が設けられており、トンネル構築装置100は、直方
体を形作るフレーム11を有している。また、フレーム
11は、その中央部に、図2に示すように、トンネル中
心線CL方向に貫通する搬送空間Stを有しており、該
搬送空間Stには、図1に示すように、トンネル構築装
置100の後方(図1右方)から続くレール55が延長
された形で設けられており、該レール55は、搬送空間
Stを貫通してトンネル構築装置100の前方(図1左
方)に伸展している。
【0009】フレーム11の前端部下面及び後端部下面
には、前脚部材12a、後脚部材13aが下方に向けて
設けられており、また、前脚部材12a、及び後脚部材
13aは、図2に示すように、フレーム11の前端部下
面及び後端部下面の左右端にそれぞれ設けられている。
また、この二組の前脚部材12a、12a及び後脚部材
13a、13aは、トンネル中心線CLに対して放射方
向に、従って、ハの字を形作るように取付けられてお
り、前脚部材12a、12aの下端部及び後脚部材13
a、13aの下端部には、車輪12、12及び車輪1
3、13が、フレーム11がトンネル中心線CL方向に
移動し得る形に設けられている。また、前脚部材12a
に設けられた車輪12は、覆工3内周面上に位置してお
り、後脚部材13aに設けられた車輪13は、鋼管6の
前端部6a内周面上に位置している。
【0010】また、フレーム11の前端部下部は、図1
に示すように、前方(図1左方)に突出する形に形成さ
れており、このフレーム11の前端部下部には、曲板受
部15aを有する曲板受ジャッキ15が、その曲板受部
15aを上下方向、即ち、図1矢印A、B方向に移動駆
動自在な形に設けられている。また、曲板受ジャッキ1
5は、図2に示すように、フレーム11の前端部下部の
左右端(図2左右端)に、それぞれ設けられており、二
個の曲板受ジャッキ15、15の曲板受部15a、15
aは、曲板62を、その曲板62の円弧が上に凸、且
つ、該円弧が覆工3の周方向に一致する状態で支持し得
るように形成されている。また、図1に示すように、曲
板受ジャッキ15、15の後方の、フレーム11の前部
には、固定ジャッキ16が、その当接部16aを上下方
向に移動自在に設けられており、また、固定ジャッキ1
6は、その当接部16aが覆工3の天井に当接し得るよ
うに設けられている。また、固定ジャッキ16は、図2
に示すように、フレーム11前部の左右端(図2左右
端)にそれぞれ設けられている。
【0011】フレーム11の後端部上部には、図1に示
すように、円形保持ジャッキ17が、その円形保持部1
7aを上下方向に移動自在に設けられており、また、円
形保持ジャッキ17は、その円形保持部17aが鋼管6
内周面の上部に当接し得るように設けられている。ま
た、円形保持ジャッキ17は、図2に示すように、フレ
ーム11後端部の左右端(図2左右端)にそれぞれ設け
られている。
【0012】図1に示すように、フレーム11中央部に
は、曲板組立機構30が設けられており、曲板組立機構
30は、円環形の第一回転リング19、第一回転リング
19に設けられた第一ジャッキ31、第一ジャッキ31
に設けられた第二ジャッキ32、第二ジャッキ32に設
けられた曲板取付部33を有している。第一回転リング
19は、トンネル中心線CLを中心としてフレーム11
中央部を取り囲む形で設けられており、第一回転リング
19には、その内周面にガイドレール19aが、トンネ
ル中心線CLを中心とする形で周設されている。また、
フレーム11中央部にはガイドローラー20が複数個周
設されており、第一回転リング19は、フレーム11に
対して、このガイドローラー20がガイドレール19a
を支持することにより、トンネル中心線CLを中心とし
て図1矢印C、D方向に回転自在な形で支持されてい
る。また、回転リング19の内周面の後端部には、トン
ネル中心線CLを中心として歯車19bが周設されてお
り、フレーム11後端部の上端には、第一回転駆動モー
タ21が、そのピニオン21aを歯車19bに係合し
て、第一回転リング19を図1矢印C、D方向に回転位
置決めし得るように設けられている。
【0013】また、第一回転リング19の外周面に設け
られた第一ジャッキ31は、第二ジャッキ32を、トン
ネル中心線CL方向、即ち図1矢印E、F方向に移動駆
動自在に設けられており、第二ジャッキ32は、曲板取
付部33をトンネル中心線CLに直角な方向、即ち図1
矢印G、H方向に移動駆動自在に設けられている。曲板
取付部33は、図2に示すように、中央接続部33aと
二個の形状保持部33b、33bを有しており、中央接
続部33aは、前方から見てU字形に形成された曲板支
持部33aAと、その中央に設けられた接続ピン部33
aBを有している。接続ピン部33aBは、トンネル中
心線CL方向前方(図1左方)に突出したピン33aC
を図2に示すように有しており、接続ピン部33aB
は、前述した曲板62の中央接続板62aのピン穴62
aAに係合し得る形に形成されている。また、図2に示
すように、二個の形状保持部33b、33bは、第二ジ
ャッキ32のロッド32aの図2左右側面からそれぞれ
左右方向に突出形成された突出アーム33bA、33b
Aを有しており、突出アーム33bA、33bAの端部
には、それぞれ、伸縮し得る伸縮ジャッキ33bB、3
3bBが、トンネル中心線CLに平行な回転軸周りに回
転自在な形に接続されている。また、伸縮ジャッキ33
bB、33bBは、そのロッドの端部にトンネル中心線
CL方向に貫通した接続穴33bC、33bCを有して
おり、該接続穴33bC、33bCは、伸縮ジャッキ3
3bB、33bBの伸縮と共にその伸縮方向に移動自在
である。
【0014】また、図1に示すように、フレーム11中
央部の前記第一回転リング19の前方には、曲板溶接機
構40が設けられており、曲板溶接機構40は、円環形
の第二回転リング22、第二回転リング22の外周面に
設けられた第三ジャッキ41、第三ジャッキ41に接続
した第四ジャッキ42、第四ジャッキ42に設けられた
溶接機43を有している。第二回転リング22は、トン
ネル中心線CLを中心としてフレーム11中央部を取り
囲む形で設けられており、第二回転リング22には、そ
の内周面にガイドレール22aが、トンネル中心線CL
を中心とする形で周設されている。また、フレーム11
中央部にはガイドローラー23が複数個周設されてお
り、第二回転リング22は、フレーム11に対して、こ
のガイドローラー23がガイドレール22aを支持する
ことにより、トンネル中心線CLを中心として図1矢印
M、N方向に回転自在な形で支持されている。また、第
二回転リング22の内周面の前端部には、トンネル中心
線CLを中心として歯車22bが周設されており、フレ
ーム11上端部の第二回転リング22の前方には、第二
回転駆動モータ24が、そのピニオン24aを歯車22
bに係合して、第二回転リング22を図1矢印M、N方
向に回転位置決めし得るように設けられている。
【0015】また、第二回転リング22の外周面に設け
られた第三ジャッキ41は、第四ジャッキ42を、トン
ネル中心線CL方向、即ち図1矢印I、J方向に移動駆
動自在に設けられており、第四ジャッキ42は、溶接機
43をトンネル中心線CLに直角な方向、即ち図1矢印
K、L方向に移動駆動自在に設けられている。また、溶
接機43は、トンネル中心線CLに対する放射方向に向
けて設けられている。
【0016】また、前述した曲板62を搬送するための
レール55には、図11に示す搬送台車110が設けら
れている。搬送台車110は、フレーム111を有して
おり、フレーム111には、車輪112、112が設け
られている。車輪112、112は、レール55上を移
動し得る形に設けられており、フレーム111の中央部
には、昇降ジャッキ113がベアリング114を介し
て、水平方向、従って、垂直な回転軸心CT1を中心と
して図11矢印O、P方向に回転自在に設けられてい
る。昇降ジャッキ113の下端外周面には、歯車115
が嵌装されており、フレーム111上には、モータ11
6が設けられている。モータ116のピニオン116a
は、モータ116が昇降ジャッキ113を回転軸心CT
1を中心として回転駆動し得るように歯車115に係合
しており、また、昇降ジャッキ113の下部は、フレー
ム111上に設けられたボックス117により被覆され
ている。前記モータ116は、ボックス117に固定さ
れており、昇降ジャッキ113のロッドの上端には、U
字形に形成された曲板支持部材118が設けられてい
る。曲板支持部材118の中央部には、水平方向に突出
したピン119aを有する接続金具119が設けられて
おり、ボックス117の前後、即ち図11左右には、そ
れぞれ前記車輪112の回転軸心に平行な回転軸120
a、120aを介して、形状保持ジャッキ120、12
0が、前記回転軸120a、120aを中心として回転
自在に接続されている。形状保持ジャッキ120、12
0は、そのロッド120c、120cを伸縮自在に設け
られており、各形状保持ジャッキ120のロッド120
c、120cの先端には、それぞれ接続金具120bが
設けられている。接続金具120bには、前記回転軸1
20aに平行な方向に貫通する接続孔120bAが形成
されている。
【0017】トンネル構築装置100等は、以上のよう
な構成を有しているので、地下河川用トンネル1を構築
する場合において、セグメント3aによる覆工3の後
に、該覆工3の内方に鋼管6を施工する際には、まず、
構築中の鋼管6の前端部6a(図1中左方端部)に、図
1に示すように、トンネル構築装置100を、鋼管前端
部6aの前端に曲板組立機構30及び曲板溶接機構40
が位置するように設置する。この際、トンネル構築装置
100の前輪12は、覆工3内周面上に位置し、後輪1
3は、鋼管前端部6aの内周面上に位置することとな
る。これにより、固定ジャッキ16の当接部16aを覆
工3の天井に当接した場合に、トンネル構築装置100
のフレーム11を、固定ジャッキ16及び図2に示す前
輪12、12により、覆工3、従って、トンネル1に対
して固定することが出来る。また、円形保持ジャッキ1
7の円形保持部17aを鋼管前端部6aの内周面上部に
当接し、該円形保持ジャッキ17の長さを調整すること
により、前記後輪13、13と共に鋼管前端部6aの断
面形状を所定の形状(本実施例では、円形)に保持する
ことが出来る。これにより、開口した鋼管前端部6aが
自重により歪んだ状態で、該端部6aに次なる曲板62
が溶接接続され、該鋼管6の形状がいびつになってしま
う不都合を回避することが出来る。次に、図11に示す
搬送台車110により、曲板62を、図示しない坑口の
方向(図1中右方)からレール55上を、図2に示すト
ンネル構築装置100の搬送空間Stを通って、該装置
100の前方(図1左方)まで搬送する。このとき、曲
板62は、図11に示すようにその中央接続板62aの
ピン穴62aAに、搬送台車110の接続金具119の
ピン119aを係合させ、その左右接続板62b、62
cのピン穴62bA、62cAと搬送台車110の形状
保持ジャッキ120、120の接続金具120b、12
0bの接続孔120bA、120bAとをボルト、ナッ
ト等の接続部材121、121により係合接続すること
により、搬送台車110上に固定することが出来る。ま
た、搬送台車110の接続金具119及び形状保持ジャ
ッキ120、120の接続金具120b、120bが、
レール55方向に並設されており、曲板62の中央接続
板62a、左右接続板62b、62cは、曲板62の円
弧に沿う方向に並設されいるので、該曲板62は、その
円弧に沿う方向である長手方向を、レール55の敷設方
向、従ってトンネル中心線CL方向に一致させた状態で
搬送されることとなる。これにより、図2に示すよう
に、本発明のトンネル構築装置100自体を含む、坑内
の様々のトンネル構築用の機材器具を縫って迅速且つ容
易に、曲板62を搬送することが出来る。また、図11
に示す搬送台車110の形状保持ジャッキ120、12
0を伸縮調整して、曲板62の形状を保持することによ
り、搬送中に曲板62が暴れることのないようにするこ
とが出来、また、それにより該曲板62が損傷する不都
合を防止することが出来る。また、搬送台車110によ
り、曲板62を、図1に示すトンネル構築装置100の
前方(図1左方)まで搬送したなら、図11の搬送台車
110の形状保持ジャッキ120、120の接続金具1
20b、120bを、曲板62の左右接続板62b、6
2cから取外す。そして、モータ116により昇降ジャ
ッキ113を図11矢印O、P方向に回転させる。する
と、昇降ジャッキ113に設けられた曲板支持部材11
8及び接続金具119も回転するので、このとき曲板支
持部材118及び接続金具119のみにより支持されて
いる曲板62も同様に回転する。そして、曲板62の長
手方向がトンネル中心線CLに直角になったところ、従
って、曲板62の円弧と覆工3の周方向が一致したとこ
ろで、曲板62の回転を停止する。すると、曲板62を
搬送台車110から図1に示すトンネル構築装置100
の曲板受ジャッキ15に移し替える際に、曲板62の向
きを変えずに曲板受ジャッキ15に載せることが出来る
ので、容易に移し替えを行なうことが出来る。また、形
状保持ジャッキ120、120を曲板62から取外した
後、昇降ジャッキ113により、曲板62を、トンネル
構築装置100の曲板受けジャッキ15と同じ高さ位置
まで上方に移動する。これにより、曲板62の移し替え
を更に容易にすることが出来る。
【0018】図1に示すように、曲板62が、トンネル
構築装置100の曲板受ジャッキ15の曲板受部15a
に載置されたなら、曲板受ジャッキ15により曲板受部
15a、従って、曲板62を上方、即ち図1矢印A方向
の所定の高さ位置に移動位置決めする。すると、曲板6
2を、図3に示すように、曲板62の円弧が上に凸、且
つ、円弧が覆工3の周方向に一致する状態で所定の高さ
位置に位置決めすることが出来る。
【0019】すると、図3に示すように、曲板組立機構
30の第一ジャッキ31により、第二ジャッキ32従っ
て曲板取付部33を、図3矢印E方向に移動する。尚、
この際、固定ジャッキ16は、その当接部16aを、曲
板取付部33の移動経路の高さよりも下に下ろしてい
る。すると、曲板取付部33は、曲板受ジャッキ15に
より所定の高さ位置に位置決めされた曲板62の中央部
の真下に移動する。尚、曲板取付部33は、図4に示す
ように、二個の曲板受ジャッキ15、15の当接部15
a、15aの間に差し入れられる。従って、曲板取付部
33の図4左右に設けられた伸縮ジャッキ33bB、3
3bBが伸びた状態又は水平にした状態では、該伸縮ジ
ャッキ33bB、33bBが、曲板受ジャッキ15、1
5に支えてしまうので、曲板取付部33は、伸縮ジャッ
キ33bB、33bBを縮めた状態で且つ垂直にした状
態で差し入れられる。そして、曲板取付部33の接続ピ
ン部33aBのピン33aCを、曲板62の中央接続板
62aのピン穴62aAに挿入する。すると、これと同
時に、曲板取付部33の曲板支持部33aAは、曲板6
2の下面に当接する。これにより、曲板取付部33、従
って、曲板組立機構30は、曲板62を支持し得る状態
となる。そこで、曲板受ジャッキ15、15は、その曲
板受部15a、15aを、下方、即ち、図4矢印B方向
に移動する。すると、曲板受部15a、15aは、曲板
62から離脱するので、曲板62は、曲板組立機構30
の曲板取付部33のみにより支持される形となる。そこ
で、図6に示すように、曲板取付部33の、伸縮ジャッ
キ33bB、33bBのロッドの端部に設けられた接続
穴33bC、33bCと、曲板62の左右接続板62
b、62cのピン穴62bA、62cAを、ボルト、ナ
ット等の接続部材65、65により係合する。そして、
伸縮ジャッキ33bB、33bBを伸縮調整することに
より、曲板62を、正確に鋼管前端部6aの円弧と同じ
円弧形状に保持することが出来る。よって、円形の鋼管
前端部6aに、該曲板62を接続する際に、形状が全く
一致するため、その接続を容易にすることが出来る。ま
た、伸縮ジャッキ33bB、33bBの接続により、曲
板取付部33に対する曲板62の取付を安定させること
が出来る。そして、図3に示すように、曲板組立機構3
0の曲板取付部33に取付けられた曲板62は、第一ジ
ャッキ31により、鋼管前端部6aに向かう方向、従っ
て図3矢印F方向に移動することが出来る。そして、図
5に示すように、曲板62の後端部が、前記鋼管前端部
6aより、やや前方の位置まで移動したところで、該曲
板62を位置決めする。次に、固定ジャッキ16の当接
部16aを上方に駆動して、覆工3の天井に当接するこ
とにより、トンネル構築装置100のフレーム11を、
覆工3に対して固定する。これにより、後述する曲板組
立機構30の駆動による曲板62の移動位置決め並びに
曲板溶接機構40による曲板62、62間の溶接に際し
て、トンネル構築装置100のフレーム11の、覆工3
に対する位置ずれを防止し、曲板62の位置決め及び溶
接が正確に行なえるようにすることが出来る。
【0020】また、前記搬送台車110は、曲板受ジャ
ッキ15に、曲板62を預けると、直ぐに、次の曲板6
2を取りに行くことが出来る。よって、曲板受ジャッキ
15から曲板組立機構30への曲板62の受け渡しが為
された後には、次の曲板62を、前述同様にして曲板受
ジャッキ15に預けることが出来る。よって、常に、次
の曲板62を曲板受ジャッキ15に一時保持しておくこ
とが出来る。これにより、曲板組立機構30への次なる
曲板62の供給を、迅速且つ安定的に行なうことが出来
る。
【0021】さて、曲板組立機構30の第一ジャッキ3
1により、曲板62をその後端部が、前記鋼管前端部6
aの僅か前方に位置するように位置決めされたなら、次
に、回転駆動モータ21により、第一回転リング19
を、トンネル中心線CLを中心に回転駆動する。する
と、第一回転リング19と共に、曲板62を、トンネル
中心線CL周りの所定の角度位置に位置決めすることが
出来る。そこで、まず、曲板62を、図7に示すよう
に、鉛直下方に位置決めする。次に、曲板組立機構30
の第二ジャッキ32を駆動して、曲板62を、図7矢印
G、H方向、従って、覆工3内周面底部に向けて移動駆
動し、曲板62の後端に設けられた差込金具62fが、
鋼管前端部6aの前端に対して、トンネル中心線CL方
向に対向する位置に位置決めする。
【0022】次に、曲板組立機構30の第一ジャッキ3
1を駆動して、曲板62を、図7矢印F方向、従って、
鋼管前端部6aの下部に向けて移動駆動し、曲板62の
差込金具62fを、鋼管前端部6aの下部の前端に嵌着
させる。すると、該曲板62を、その内周面を鋼管前端
部6aの下部の内周面と面の合った状態でセットするこ
とが出来る。尚、覆工3内周面の下部には、予めセット
用スペーサー66が設けられており、該セット用スペー
サー66により、鋼管前端部6a下部にセットされる曲
板62、即ち、覆工3内周面の下部に設けられる曲板6
2は、そのセットの後は、その位置及び形状を保持する
ことが出来る。
【0023】また、当該曲板62と鋼管前端部6a下部
との接続は、図5に示す曲板溶接機構40により行な
う。即ち、曲板溶接機構40の溶接機43は、第二回転
駆動モータ24により第二回転リング22を回転駆動す
ることにより、図5矢印M、N方向、即ちトンネル中心
線CL周りに回転移動及び回転位置決め自在であり、第
三ジャッキ41により図5矢印I、J方向、即ちトンネ
ル中心線CL方向に移動及び移動位置決め自在であり、
第四ジャッキ42により図5矢印K、L方向、即ち覆工
3内周面方向に移動及び移動位置決め自在であるので、
該溶接機43により、鋼管前端部6a下部にセットされ
た曲板62と鋼管前端部6a下部との溶接接続を容易且
つ迅速に行なうことができる。
【0024】図7に示す鋼管前端部6a下部にセットさ
れた曲板62と鋼管前端部6a下部との溶接が終了する
と、曲板組立機構30の曲板取付部33を曲板62から
取り外す。そして、上述同様の手順により、次なる曲板
62を曲板組立機構30の曲板取付部33に取り付け
る。次なる曲板62は、前の曲板62同様に図5に示す
曲板組立機構30の回転駆動モータ21により第一回転
リング19等を介してトンネル中心線CL周りに回転位
置決めされ、第二ジャッキ32により覆工3内周面に向
けて移動位置決めされ、第一ジャッキ31により、トン
ネル中心線CL方向に移動されることにより、図8に示
すように、鋼管前端部6aの側部に差込金具62fによ
りセットされる。また、当該曲板62と、既に鋼管前端
部6aの下部に溶接接続された曲板62とは、半円の曲
板を形成する形でセットされる。そこで、当該曲板62
と鋼管前端部6aの側部、並びに当該曲板62と鋼管前
端部6aの下部に溶接接続された曲板62を、曲板溶接
機構40の溶接機43により溶接接続する。この溶接も
前記のように溶接機43が移動自在故に容易且つ迅速に
行なうことが出来る。
【0025】すると、曲板組立機構30の曲板取付部3
3を曲板62から取り外し、前記同様に、次なる曲板6
2の、鋼管前端部6aのもう一方の側部への、曲板組立
機構30によるセット及び曲板溶接機構40による溶接
を行なう。そして、最後に鋼管前端部6aの上部に、曲
板62をセットし溶接すると、四枚の曲板62により、
図9に示すように既設の鋼管6に接続した円環状の鋼管
ピース61を形成することが出来る。これにより、鋼管
6を鋼管ピース61の単位幅L1分だけ延長形成するこ
とが出来る。
【0026】鋼管ピース61が形成されたなら、図10
に示すように、該鋼管ピース61の左右側壁を形作る曲
板62に設けられたクラウド孔62dから覆工3と鋼管
ピース61との間隙の下半分に、コンクリート50を打
設する。該コンクリート50により、鋼管ピース61、
従って、鋼管6を、覆工3上に固定支持することが出来
る。また、覆工3と鋼管ピース61との間隙の上半分に
は、鋼管ピース61の天井を形成する曲板62に設けら
れた緩衝材充填孔62eから、緩衝材51が充填され
る。これにより、鋼管6に生じた内圧が直接覆工3に伝
わりにくくすることが出来るので、前記内圧による覆工
3の破損を防止することが出来る。
【0027】覆工3と鋼管ピース61との間隙へのコン
クリート50及び緩衝材51の充填が終了したなら、図
9に示すように、覆工3に対してトンネル構築装置10
0を固定していた固定ジャッキ16の当接部16aを覆
工3の天井から外し、又、鋼管前端面6aの円形形状を
保持していた円形保持ジャッキ17の円形保持部17a
を鋼管前端部6aの内周面の上部から外す。また、トン
ネル構築装置100の前方のレール55を鋼管ピース6
1の単位幅L1分だけ取り外すと共に、トンネル構築装
置100を、次なる鋼管ピース61を形成する為に、鋼
管ピース61の単位幅分だけ、前方、即ち図9左方に移
動し、該トンネル構築装置100の後方に、先程取り外
したレール55を接続する。この際、トンネル構築装置
100は、車輪12、13により支持されているので、
この移動を容易且つ迅速に行なうことが出来る。従っ
て、上記手順を繰り返すことにより、鋼管ピース61を
形成接続していくようにして、内圧支持用ライニングと
しての鋼管6を形成することが出来る。即ち、本発明の
トンネル構築装置100によれば、トンネル中心線CL
周りに回転自在であり、トンネル中心線CL方向に移動
自在であり、且つ、覆工3内周面に向かう方向に移動自
在な溶接機43により剛性部材としての曲板62間及び
曲板62により形成された各鋼管ピース61間の溶接接
続を容易且つ迅速に行なうことが出来るので、内圧支持
用ライニングである鋼管6を容易且つ迅速に形成するこ
とが出来る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内第一の発
明によれば、トンネル1等のトンネル内に設置し得るフ
レーム11等の本体フレームを有し、前記本体フレーム
に、曲板62等の剛性部材をトンネル中心線CL等のト
ンネル中心線を中心として管状に組み立て得る第一回転
リング19、ガイドローラー20、第一回転駆動モータ
21、第一ジャッキ31、第二ジャッキ32、曲板取付
部33等の部材組立手段を設け、前記部材組立手段は、
前記剛性部材を保持し得る曲板取付部33等の部材保持
手段と、該部材保持手段を前記トンネル中心線方向又は
該トンネル中心線に直角な方向に移動させ得る第一ジャ
ッキ31、第二ジャッキ32等の部材保持手段移動手段
と、前記部材保持手段を前記トンネル中心線周りに回転
させ得る第一回転リング19、ガイドローラー20、第
一回転駆動モータ21等の部材保持手段回転手段とを有
し、前記本体フレームに、前記剛性部材間を溶接接続し
得る第二回転リング22、ガイドローラー23、第二回
転駆動モータ24、第三ジャッキ41、第四ジャッキ4
2、溶接機43等の溶接接続手段を設け、前記溶接接続
手段は、溶接機43等の溶接手段と、該溶接手段を前記
トンネル中心線方向又は該トンネル中心線に直角な方向
に移動させ得る第三ジャッキ41、第四ジャッキ42等
の溶接手段移動手段と、前記溶接手段を前記トンネル中
心線周りに回転させ得る第二回転リング22、ガイドロ
ーラー23、第二回転駆動モータ24等の溶接手段回転
手段とを有するようにしてトンネル構築装置を構成した
ので、前記トンネル内において、前記部材組立手段の部
材保持手段により前記剛性部材を保持することが出来
る。また、前記部材保持手段回転手段により前記部材保
持手段を前記トンネル中心線周りに回転させることが出
来、前記部材保持手段移動手段により該部材保持手段を
前記トンネル中心線方向又は該トンネル中心線に直角な
方向に移動させることが出来るので、前記部材保持手段
に保持された前記剛性部材を自在に移動位置決めするこ
とが出来る。従って、前記剛性部材を管状に組み立てる
ことが出来る。また、前記溶接手段回転手段により前記
溶接手段を前記トンネル中心線周りに回転させることが
出来、前記溶接手段移動手段により前記溶接手段を前記
トンネル中心線方向又は該トンネル中心線に直角な方向
に移動させることが出来るので、前記剛性部材間を自在
に溶接することが出来る。これにより、前記剛性部材に
より内圧支持用ライニングとしての鋼管6等の管部材を
形成することが出来る。従って、作業員が溶接機を持っ
て管状に組み立てられた剛性部材間を全て溶接しなけれ
ばならない従来に比して、遥かに容易且つ迅速に溶接作
業を行なうことが出来る。これにより、内圧支持用ライ
ニングとしての管部材を容易且つ迅速に形成することが
出来る。また、本発明の内第二の発明によれば、第一の
発明のトンネル構築装置において、前記本体フレーム
に、該本体フレームを前記トンネル中心線方向に移動自
在にする形で前輪12、前脚部材12a、後輪13、後
脚部材13a等の走行手段を設け、前記本体フレーム
に、該本体フレームを前記トンネルに対して固定・固定
解除し得る固定ジャッキ16等の固定手段を設けて構成
したので、前記走行手段により前記本体フレームが前記
トンネル中心線方向に移動自在となり、また、前記固定
手段により前記本体フレームを前記トンネルに対して固
定することにより、前記本体フレームを前記トンネル内
で位置決めすることが出来る。従って、前記管部材の形
成を継続的且つ迅速に行なうことが出来る。また、本発
明の内第三の発明によれば、第一の発明のトンネル構築
装置において、前記本体フレームに、前記剛性部材によ
り管状に組み立てられた鋼管6等の管部材の端部6a等
の端部の形状を保持し得る円形保持ジャッキ17等の管
形状保持手段を設けて構成したので、前記管形状保持手
段により前記管部材の端部の形状を保持することによ
り、開口した前記管部材端部が自重により歪んだ状態
で、該端部に次なる前記剛性部材が溶接接続され、該管
部材の形状がいびつになってしまう不都合を回避するこ
とが出来る。また、本発明の内第四の発明によれば、第
一の発明のトンネル構築装置において、前記本体フレー
ムに、前記剛性部材を保持し、前記部材組立手段に前記
剛性部材を供給自在な曲板受ジャッキ15等の部材一時
保持手段を設けて構成したので、前記部材一時保持手段
により、次に溶接接続すべき剛性部材を一時保持するこ
とが出来る。よって、搬送台車110等の部材搬送装置
は、前記剛性部材を本発明のトンネル構築装置まで搬送
したなら、当該部材一時保持手段に預けて、直ぐに、次
の剛性部材を取りに行くことが出来る。これにより、前
記部材搬送装置の剛性部材の搬送に供用する時間を極力
長くすることが出来るので、立坑から構築現場までの距
離が長い場合でもトンネル構築装置への次なる剛性部材
の供給を、安定的且つ迅速に行なうことが出来る。ま
た、本発明の内第五の発明によれば、第一の発明のトン
ネル構築装置において、前記部材保持手段が、前記剛性
部材の形状を保持し得る形状保持部33b等の部材形状
保持手段を有するようにして構成したので、前記部材保
持手段により前記剛性部材の形状を保持することによ
り、前記剛性部材の形状と、前記管部材の接続すべき端
部との形状を一致させることが出来る。よって、前記剛
性部材と前記管部材端部との接続を容易に行なうことが
出来る。また、本発明の内第六の発明は、部材搬送装置
に関するものであり、該発明は、フレーム111等のフ
レーム部を有し、前記フレーム部に、該フレーム部をト
ンネル中心線CL等のトンネル中心線方向に移動自在に
する形で車輪112等の走行手段を設け、前記フレーム
部に、昇降ジャッキ113、形状保持ジャッキ120等
の剛性部材支持手段を設け、前記剛性部材支持手段に、
前記剛性部材を取付け・取外し自在な曲板支持部材11
8、接続金具119等の取付手段を設け、前記取付手段
に、該取付手段を水平方向に回転させ得るベアリング1
14、歯車115、モータ116等の取付手段回転手段
を設けて構成したので、前記フレーム部に設けられた前
記取付手段に前記剛性部材を取付けることが出来る。ま
た、前記取付手段回転手段により前記取付手段を水平方
向に回転し、前記剛性部材の長手方向を、前記トンネル
中心線方向、従って、搬送方向に一致させ、前記走行手
段により前記フレーム部を前記トンネル中心線方向に移
動することにより、坑内の様々のトンネル構築用の機材
器具(本発明のトンネル構築装置(100)自体を含
む。)を縫って迅速且つ容易に搬送することが出来る。
また、前記トンネル構築装置に着いたなら、前記取付手
段回転手段により前記剛性部材を水平方向に回転して前
記トンネル構築装置に装填し易い角度に位置決めするこ
とが出来る。また、本発明の内第七の発明によれば、第
六の発明において、前記剛性部材支持手段は、前記剛性
部材の形状を保持し得る形状保持ジャッキ120等の形
状保持手段を有することを特徴として構成したので、前
記形状保持手段により、前記剛性部材の形状を保持する
ことにより、搬送中に前記剛性部材が暴れることのない
よう、また、それにより該剛性部材が損傷することのな
いようにすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のトンネル構築装置の一実施例
を示す側面図である。
【図2】図2は、図1のトンネル構築装置の正面図であ
る。
【図3】図3は、図1のトンネル構築装置の曲板受ジャ
ッキにより曲板を当該トンネル構築装置の曲板組立機構
にセットしている状態を示す側面図である。
【図4】図4は、図3の状態のトンネル構築装置の正面
図である。
【図5】図5は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機
構により曲板を組立てている状態を示す図である。
【図6】図6は、図5の状態のトンネル構築装置の正面
図である。
【図7】図7は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機
構により鋼管前端部の下部に曲板をセットしている状態
を示す図である。
【図8】図8は、図1のトンネル構築装置の曲板組立機
構により鋼管前端部の側部に曲板をセットし、又、該曲
板を溶接している状態を示す正面図である。
【図9】図9は、曲板に設けられたクラウド孔より曲板
と覆工との間隙にコンクリートを充填している状態を示
す側面図である。
【図10】図10は、図9の状態のトンネル構築装置の
正面図である。
【図11】図11は、搬送台車を示す図である。
【符号の説明】
1……トンネル(トンネル) 6……管部材(鋼管) 11……本体フレーム(フレーム) 12……走行手段(前輪) 12a……走行手段(前脚部材) 13……走行手段(後輪) 13a……走行手段(後脚部材) 15……部材一時保持手段(曲板受ジャッキ) 16……固定手段(固定ジャッキ) 17……管形状保持手段(円形保持ジャッキ) 19……部材組立手段、部材保持手段回転手段(第一回
転リング) 20……部材組立手段、部材保持手段回転手段(ガイド
ローラー) 21……部材組立手段、部材保持手段回転手段(第一回
転駆動モータ) 22……溶接接続手段、溶接手段回転手段(第二回転リ
ング) 23……溶接接続手段、溶接手段回転手段(ガイドロー
ラー) 24……溶接接続手段、溶接手段回転手段(第二回転駆
動モータ) 31……部材組立手段、部材保持手段移動手段(第一ジ
ャッキ) 32……部材組立手段、部材保持手段移動手段(第二ジ
ャッキ) 33……部材組立手段、部材保持手段(曲板取付部) 33b……部材形状保持手段(形状保持部) 41……溶接接続手段、溶接手段移動手段(第三ジャッ
キ) 42……溶接接続手段、溶接手段移動手段(第四ジャッ
キ) 43……溶接接続手段、溶接手段(溶接機) 62……剛性部材(曲板) 110……部材搬送装置(搬送台車) 112……走行手段(車輪) 113……剛性部材支持手段(昇降ジャッキ) 114……取付手段回転手段(ベアリング) 115……取付手段回転手段(歯車) 116……取付手段回転手段(モータ) 117……剛性部材支持手段(ボックス) 118……取付手段(曲板支持部材) 119……取付手段(接続金具) 120……剛性部材支持手段、形状保持手段(形状保持
ジャッキ) CL……トンネル中心線(トンネル中心線)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル内に設置し得る本体フレームを有
    し、 前記本体フレームに、剛性部材をトンネル中心線を中心
    として管状に組み立て得る部材組立手段を設け、 前記部材組立手段は、前記剛性部材を保持し得る部材保
    持手段と、該部材保持手段を前記トンネル中心線方向又
    は該トンネル中心線に直角な方向に移動させ得る部材保
    持手段移動手段と、前記部材保持手段を前記トンネル中
    心線周りに回転させ得る部材保持手段回転手段とを有
    し、 前記本体フレームに、前記剛性部材間を溶接接続し得る
    溶接接続手段を設け、 前記溶接接続手段は、溶接手段と、該溶接手段を前記ト
    ンネル中心線方向又は該トンネル中心線に直角な方向に
    移動させ得る溶接手段移動手段と、前記溶接手段を前記
    トンネル中心線周りに回転させ得る溶接手段回転手段と
    を有するようにして構成したトンネル構築装置。
  2. 【請求項2】前記本体フレームに、該本体フレームを前
    記トンネル中心線方向に移動自在にする形で走行手段を
    設け、 前記本体フレームに、該本体フレームを前記トンネルに
    対して固定・固定解除し得る固定手段を設けて構成した
    請求項1記載のトンネル構築装置。
  3. 【請求項3】前記本体フレームに、前記剛性部材により
    管状に組み立てられた管部材の端部の形状を保持し得る
    管形状保持手段を設けて構成した請求項1記載のトンネ
    ル構築装置。
  4. 【請求項4】前記本体フレームに、前記剛性部材を保持
    し、前記部材組立手段に前記剛性部材を供給自在な部材
    一時保持手段を設けて構成した請求項1記載のトンネル
    構築装置。
  5. 【請求項5】前記部材保持手段は、前記剛性部材の形状
    を保持し得る部材形状保持手段を有する請求項1記載の
    トンネル構築装置。
  6. 【請求項6】フレーム部を有し、 前記フレーム部に、該フレーム部をトンネル中心線方向
    に移動自在にする形で走行手段を設け、 前記フレーム部に、剛性部材支持手段を設け、 前記剛性部材支持手段に、前記剛性部材を取付け・取外
    し自在な取付手段を設け、 前記取付手段に、該取付手段を水平方向に回転させ得る
    取付手段回転手段を設けて構成した部材搬送装置。
  7. 【請求項7】前記剛性部材支持手段は、前記剛性部材の
    形状を保持し得る形状保持手段を有することを特徴とす
    る請求項6記載の部材搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104743449A (zh) * 2015-04-03 2015-07-01 中国水利水电第十工程局有限公司 应用于圆洞内的无轨门机
CN105443134A (zh) * 2015-10-30 2016-03-30 中石化胜利油建工程有限公司 管道式凿岩机
CN117028730A (zh) * 2023-08-13 2023-11-10 上海城建水务工程有限公司 具有中导管的大口径管道内部钢板内衬修复装置及方法

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