JP2987828B2 - ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置 - Google Patents

ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置

Info

Publication number
JP2987828B2
JP2987828B2 JP7182395A JP7182395A JP2987828B2 JP 2987828 B2 JP2987828 B2 JP 2987828B2 JP 7182395 A JP7182395 A JP 7182395A JP 7182395 A JP7182395 A JP 7182395A JP 2987828 B2 JP2987828 B2 JP 2987828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable protection
unit
tunnel
traveling
protection tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7182395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08275326A (ja
Inventor
利保 福屋
敬介 福岡
昌也 硲
徹 安松
光伸 藤本
徹 吉野
龍 梶川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Iron Works Ltd
Original Assignee
Kurimoto Iron Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Iron Works Ltd filed Critical Kurimoto Iron Works Ltd
Priority to JP7182395A priority Critical patent/JP2987828B2/ja
Publication of JPH08275326A publication Critical patent/JPH08275326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2987828B2 publication Critical patent/JP2987828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中埋設用ケーブル
保護管を、そのトンネル内に、複数本、ユニットとして
配管する方法及びその配管敷設用移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地下埋設物として道路下に上水
管、下水管、ガス管等と同様にケーブルを挿通した保護
管が配設されているが、市街地においては交通事情等も
加わり、開削工法によるそのケーブル保護管の配設工事
(管路工事)が困難になっている。こうした背景から、
地下に予めトンネルを形成し、そのトンネル内に、ケー
ブルを挿通するためのケーブル保護管(以下、保護管)
を配管する工法が増加の傾向にある。
【0003】その保護管の配管方法には、トンネル内で
1本づつ配管する方法と、複数本の保護管を束ねたユニ
ットを走行台車でもって順々にトンネル内に導入する方
法等がある(実公昭54−25669号公報等参照)。
【0004】前者の配管方法は、トンネル内に人がその
長さ方向全長に亘って入り、トンネル内の作業となるた
め、極めて作業性が悪いうえに、トンネル内に作業スペ
ースを必要とし、トンネル内の配管スペースのデッド部
分が多い(上記公告公報参照)。
【0005】後者の配管方法は、上記公告公報に記載さ
れているように、図8に示すごとく、トンネルT内に、
その長さ方向に所要間隔で地表からの立坑Bを形成し、
この立坑B内で、図9、図10のごとく、複数本の保護
管1を並列し束ねたユニットUを、走行台車Dに載せて
順々に他の立坑Bに向けて移動させるとともに、その各
ユニットUの各保護管1を管軸方向の適宜位置で筒状の
管継手6を介し順々に連結して、前記トンネルT内全長
に亘って、保護管1を敷設する。
【0006】その各ユニットU(走行台車D)の移動
は、前方から引いたり、後方から押すことによって行
う。また、ユニットUは図8のごとく、予め組立てて、
クレーンCによって立坑B内に降ろしたり、立坑B内に
保護管1を一本又は数本づつ入れてそれを束ねてユニッ
ト化する。
【0007】その従来のユニット化は、図9、図10に
示すように、スペーサ2によって保護管1を所要間隔で
並列に保持し、それを緊締紐3で締め付けて行う。その
締め付け部において、車輪4aを有する台車4を同じく
緊締具5でもってそのユニットUの周りに取付け、この
台車4によってユニットUを走行させる。各ユニットU
の保護管1は、一方の保護管1の管端に固着の管継手6
に、他の保護管1の管端を挿入して連結する(図1
1)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日、立坑
Bの確保難やコストの低減などからトンネルTが長距離
化する傾向にあり、長距離となれば、上下左右に曲がっ
た(わん曲した)トンネルTとなる。
【0009】このわん曲したトンネルT内に、連結した
ユニットUを走行させると、各ユニットU単位で上下左
右に蛇行しながら走行することとなる。蛇行すれば、図
12に示すように管継手6の連結部において、前後のユ
ニットU、Uが上下左右に屈曲する。とくに、トンネル
Tは、通常、同図のごとく、2〜3m前後の長さのヒュ
ーム管7…を連接して内壁を形成するため、その内面は
曲面ではなく、多角形辺のようになっており、そのユニ
ットUの蛇行は激しいものとなる。なお、ヒューム管7
…の継手部7aの間隙はモルタルによって適宜に埋め
る。
【0010】このユニットUの蛇行時、従来では、図9
に示すようにユニットU内の各保護管1の継手部(管継
手6)の位置が前後にばらばらのため、各ユニットU、
Uは相互間では曲がりにくく、トンネルTの屈曲部にお
ける縦断面の内外における周長差を吸収し得ず(トンネ
ルTのわん曲に追従できず)、走行し得ない場合があっ
た。無理にユニットUを押せば(引けば)、保護管1の
破損を招く。
【0011】また、図12に示すように、各管の継手部
(管継手6)を同一位置にもってきたものもあるが、通
常、各ユニットU、U間はその間隔が何ら規制されてお
らず、その継手部では、保護管1の管端同士が接して間
隙がないのが普通である。このため、ユニットUの蛇行
時(わん曲時)、連結した保護管1、1の管端同士が突
き当たって、前後のユニットU、Uが屈曲し得ず、トン
ネルTのわん曲に追従できずに、走行し得ない場合があ
る。無理にユニットUを走行させれば、図12に示すよ
うに、屈曲部内側において、両管端が圧接状態となり、
圧壊aが生じる。
【0012】また、上記ユニットU、Uの屈曲時および
緊締紐3や緊締具5での束ね状態での上記ユニットUの
引き出し又は押し込み時の力の不均衡などによって、ユ
ニットU内の各保護管1…に管軸方向のズレが生じ、そ
れにともなって、スペーサ2が図13のごとく傾いて、
保護管1を圧壊aする場合がある。
【0013】さらに、走行台車4をユニットUの任意の
位置に取付けており、図9に示すように中程に取付けた
場合には、上記蛇行をすると、その走行台車4を支点と
してユニットUが傾くこととなるため、管継手6の部分
は大きく振れることとなり、トンネルT内に圧接されて
走行できなかったり、ユニットの内側端が圧壊aする場
合が多かった。
【0014】このような圧壊aが生じれば、配管不良を
招き、後工程のケーブルの挿通が円滑になされなかった
り、トンネルT内にモルタル充填を行う際、圧壊aの部
分から保護管1内にモルタルが侵入して、ケーブル特性
に悪影響を与える場合がある。
【0015】また、従来の走行台車4は管軸方向(移動
方向)前後に複数の車輪4a、4aを有するため、屈曲
部の走行時、前後の車輪4a、4a間において内輪差が
生じ、トンネルT内面の凹凸に追従しにくく、屈曲部で
は走行抵抗が大きく、その走行性に問題があった。
【0016】さらに、従来では、各ユニットUをそれぞ
れ複数の走行台車4で支持していたので、その各走行台
車4が蛇行時の支点となり、支点が複数あって、トンネ
ルT内面の凹凸に追従しにくく、また、複数の車輪4a
が同時にトンネルT内面の凹凸に対応すると、その走行
抵抗が大きくなり、いずれにしても走行性に問題があっ
た。
【0017】この発明は、上述の実情の下、圧壊を招く
ことなく、ユニットの走行性をよくすることを課題とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、まず、ケーブル保護管の配管方法に係る発明にあっ
ては、地中内のケーブル配線用トンネルに、その長さ方
向に所要間隔で地表からの立坑を形成し、この立坑内
で、複数の保護管を並列し束ねたユニットを走行台車に
載せるとともに、その各ユニットの各保護管を管軸方向
に筒状の管継手を介し順々に連結し、その連結された各
ユニットを順々に他の立坑に向けて移動させて、前記ト
ンネル内全長に亘って、保護管を敷設する保護管の配管
方法において、上記管継手は、連結される一方の保護管
の管端に嵌着固定し、この管継手に、他方の保護管の管
端を、前記一方の保護管の管端端面及び管継手内面にそ
れらに対しその他方のケーブル保護管の管端が移動可能
な所要の隙間をもって挿入し、上記各ユニットは、それ
ぞれ一台の上記走行台車によって支持し、その各走行台
車は、上記管継手部分でもってユニットを支持して、
記保護管の対向管端端面の隙間を維持するように一定の
ピッチをもって移動させる構成としたのである。このと
き、走行台車はトンネル内のレールに走行させるように
するとよい。
【0019】つぎに、ケーブル保護管のトンネル内敷設
用移動装置に係る発明にあっては、地中内のケーブル配
線用トンネルに、その長さ方向に所要間隔で地表からの
立坑を形成し、この立坑内で、複数の保護管を並列し束
ねたユニットを走行台車に載せるとともに、その各ユニ
ットの各保護管を管軸方向に筒状の管継手を介し順々に
連結し、その連結された各ユニットを順々に前方の他の
立坑に向けて移動させて、前記トンネル内全長に亘っ
て、保護管を敷設するに際して使用する、前記保護管の
ユニットの移動装置であって、上記各ユニットを支持す
る上記走行台車をれぞれ設け、各走行台車間は連結杆で
もって一定のピッチで連結され、その連結杆は、一方の
走行台車に対し他方の走行台車が上下左右に揺動可能に
各走行台車に連結されており、上記一定のピッチは、連
結される一方のケーブル保護管の管端に上記管継手を嵌
着固定し、この管継手に他方の保護管の管端を挿入し
て、両保護管のユニットをそれぞれ走行台車に支持した
際、管継手内において、対向する保護管の管端端面間に
所要の隙間が維持されるように設定されている構成とし
たのである。
【0020】この構成のユニットの移動装置において、
上記ユニットの各ケーブル保護管は、走行台車に立設し
た上下方向の軸に嵌挿されたスペーサを介在し締付け固
定して一体にされて、そのスペーサ後面に上記管継手の
前側端面が当てがわれて保護管の位置決めがなされてい
る構成とすることができ、また、上記ユニットの走行台
車による支持を、その管継手部でもって行った構成とす
ることができる。
【0021】また、上記走行台車を、車輪を有する下杆
の両側部に一対の縦杆を立設し、その縦杆間に上杆を架
設したものとし、前記下杆上に、上記ユニットの各ケー
ブル保護管の管継手側管端をスペーサを介在して積み上
げ、前記上杆をそのユニットUの上に当接して縦杆にボ
ルト締めして、走行台車にユニット端部を支持した構成
とし得る。上記各構成は相互に併用し得る。
【0022】さらに、上記各構成の移動装置において
、上記走行台車の車輪を、上記ユニットの移動方向に
おいては一つとした構成を採用し得る
【0023】
【作用】このように構成する各発明は、ユニットのトン
ネル内移動時、各走行台車間が連結杆によって一定ピッ
チに維持され、このピッチでは、連結した保護管の対向
する管端端面間に必ず隙間が存在する。このため、この
隙間の存在により、上記蛇行によって各ユニットがその
連結部(管継手部)で屈曲しても、その端面が突き当た
ることが少ない。このため、各ユニット間が円滑に屈曲
し得て、円滑に走行するとともに、保護管の管端の圧壊
が極力少なくなる。
【0024】このとき、その管継手部分でもって一台の
走行台車にユニットを支持していると、トンネルの屈曲
(わん曲)点と保護管の屈曲点がほぼ一致することとな
って、屈曲度合も少なく、走行性が増すとともに、圧壊
の恐れはより少なくなる。また、同時にその管継手部分
で、走行台車の上下杆などによって各保護管がスペーサ
を介し締付け固定されて一体となっておれば、各保護管
がその管軸方向にズレる恐れもなくなる。そのスペーサ
に管継手を当てがうようにすれば、各保護管の位置決め
を行うことができる。
【0025】走行台車は、レールに案内されて走るよう
にすれば、その走行がスムースとなるとともに、ユニッ
トのトンネル周方向への蛇行および捩れがなくなり、ま
た、車輪を一輪とすれば、トンネル内面の凹凸に走行台
車が追従し易く、ユニットの移動の作業性が向上する。
【0026】
【実施例】この実施例は、図1乃至図3に示すように、
保護管1を4列、4段、計16本を一ユニットUとして
トンネルT内に送り込むものであり、一定の管長Lを有
する各保護管1はスペーサ11でもって所要間隔をもっ
て走行台車20上に配設される。各保護管1の位置決め
はスペーサ11の凹部11aに嵌め込むことにより行
う。保護管1は、図6に示すようにその一端(後端)に
管継手12が筒状部材12aを介在して所定量挿入され
て接着剤により一体的に固着され、後方保護管の他端
(先端)をその管継手12に挿入して連結される。管継
手12内面と挿入された保護管1の先端外周面間には環
状の止水用弾性パッキング12bが装着される。
【0027】走行台車20は、図4に示すように下杆2
1dの両側部に一対の縦杆21c、21cをその下端を
固着して立設し、その縦杆21c上部にはボルト締めに
より取外し自在の上杆21bを取付けて四角枠状のフレ
ーム21を形成し、下杆21d下面には左右2個の車輪
22が取付けられている。また、フレーム21の下杆2
1d中央部には前後方向の連結板23が固着され、この
前後の連結板23には連結杆24がその端部に固着され
た取付片24aを介してボルト止めされている。連結板
23と連結杆24に固着の取付片24a間は隙間23a
があって、連結板23(フレーム21)に対し、連結杆
24が上下にある程度揺動し得る(図5参照)。また、
連結杆24の先端側は一本のボルト24cで止められ
て、このボルト24cを中心にして連結杆24が左右に
揺動(回動)する。
【0028】この両揺動によって、上記連結杆24とボ
ルト24b、24cによる緊結部でもって、前後の走行
台車20、20間を一定の長さに維持するとともに、一
方の台車20に対し他方の台車20が上下左右に動き得
る。このため、連結された各走行台車20…は、トンネ
ルTの内面凹凸及びわん曲に対応して、一定の長さを維
持しつつ相互の位置関係を変化させて追従する。走行台
車20のフレーム21の前側には傾斜杆21aが固着さ
れており、この傾斜杆21aによってフレーム21の前
屈に対して補強がなされている。
【0029】この走行台車20に一ユニットの各保護管
1…が支持されるのであり、その支持は、まずフレーム
21の上杆21bを外して、図1乃至図3に示すように
縦杆21cの後側で下杆21dから立設するボルト25
にスペーサ11を挿通しながら、そのスペーサ11を介
在して保護管1を順々に積載する。積載が終れば、上杆
21bをボルト軸25に嵌挿し、ナット25aでもって
上下杆21b、21d間を締付けて、各保護管1…を固
定する。この固定状態においては、スペーサ11の前側
は縦杆21cに当接し、かつ後側は、管継手12の前側
端に当接している。このようにして、一走行台車20に
対し、一つのユニットUが載架固定される。
【0030】トンネルT内にはその全長に亘ってレール
13を設け、このレール13に走行台車20の案内子2
6を係合させ、この案内子26がレール13に沿うこと
により、走行台車20がトンネルT内を左右に大きく揺
れることなく移動する。案内子26には滑走用ベアリン
グ26aを設けて、走行を円滑にするとよい。レール1
3は省くこともできる。
【0031】この実施例は以上のように構成されてお
り、従来と同様に、前もって走行台車20付の保護管1
…のユニットUを作って、立坑BからトンネルT内に入
れたり、又は、立坑B内で保護管1…をユニットUとす
るとともに、走行台車20に支持する。
【0032】そのユニットUは、つぎのようにして連結
する。すなわち、まず、先頭のユニットUは前述のよう
に保護管1を積載してその先後端を走行台車20によっ
て支持し、その後は、図1乃至図3に示すように、連結
杆24をボルト締めして前後の走行台車20、20を連
結し、各保護管1…の先端を前側ユニットUの保護管1
…の後端管継手12に挿入する。このとき、立杭B内で
ユニットUを組む場合には、後側走行台車20に積載す
る保護管1(後側管)は、該管1の前側端部を前側管1
の管継手12部に挿入すると共に、スペーサ11の前端
は縦杆21cの後面に当接かつ後側管1の管継手12の
前端部を該スペーサ11の後側面に当接するまで押込
む。このようにして前記と同様にスペーサ11を介在さ
せ保護管1を順次積載したユニットUのその後端を走行
台車20に支持して連結する。
【0033】この連結状態は、図1に示すように、保護
管1の全長Lより、連結杆24によって決定される走行
台車20、20間の長さが長く設定されているため、管
継手12内において、保護管1、1の対向管端端面には
隙間Sが生じる。このため、従来と同様にして、各ユニ
ットUを連結して、到達側の立坑Bから引くことによっ
て、トンネルT内を移動させると、走行台車20はレー
ル13に沿って移動し、蛇行すれば、その隙間Sの存在
によって、各ユニットU間が円滑に屈曲するとともに、
保護管1、1の管端端面の突き当たりが阻止される。隙
間Sは、トンネルTの曲率に応じ、前後の保護管1、1
の屈曲によるその管端端面の接近度合を考慮して適宜に
選定する。また、管継手12の内周面と後方の保護管1
の外周面との間には止水用弾性パッキング12bが介在
されているため、屈曲時の管継手12部の破損が防止さ
れる。
【0034】図1に示すように、隙間Sの真下に連結杆
24のボルト24cがあると、前後の走行台車20、2
0の屈曲点と前後の保護管1、1の屈曲点が同一位置と
なって、走行台車20の走行にユニットUが円滑に追従
する。
【0035】また、走行台車20は移動方向においては
車輪22が一個のため、各ユニットUはこの車輪22を
支点として上下に円滑に動き、一方、車輪22もトンネ
ルT内の凹凸にスムーズに追従する。このため、各ユニ
ットUの走行は円滑になされる。
【0036】図7には、保護管1が3列・3段の計9本
を一ユニットUとした場合を示し、その走行台車20へ
の取付け手段は前述と同様であり、トンネルT内への配
管作業も同様である。
【0037】トンネルT内全長に保護管1…の配管が終
了すれば、モルタルを充填して保護管1…を固定する。
このとき、圧壊aが生じていないため、そのモルタルの
保護管1内への侵入もない。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、保護管
の連結部において、対向する保護管を隙間をもって連結
し、その隙間を維持してトンネル内に敷設するようにし
たので保護管ユニットの走行が円滑となり、作業性が向
上するとともに、保護管の管端の圧壊が極力少なくな
る。
【0039】その保護管間の隙間は、定寸法の連結杆で
連結した移動装置の後側走行台車の縦杆後部側に当接し
たスペーサに該走行台車に載置の保護管の管継手の前端
を当接するように該管の前方端部を前方保護管の管継手
内に挿入することで容易に得ることができる。
【0040】また、管継手部分を走行台車で支持する等
によって、上記圧壊はより少なくなる。とくに、各保護
管を、その走行台車に縦杆等により固定のスペーサを介
して走行台車上に載置固定すれば、移動装置の送り込み
の際、例えば単管に押圧力が加わっても各管が管軸方向
にズレることがなくユニットを送り込むことができると
ともにスペーサに傾きを生じない。このため、該スペー
サ部における管の圧壊も生じることがない。
【0041】さらに、走行台車の車輪を移動方向に1つ
とすることにより、トンネル内の凹凸に走行台車が追従
し易く、ユニットの移動が円滑となる。
【0042】また、移動装置の移動中において、下杆の
下方に形成した案内子とトンネル底部のレールとの係合
などにより、走行台車がレールに案内されてトンネル内
を回転することなく進行するようにすれば、走行台車に
載置された前方ユニットと後方ユニット間において捩れ
現象を生じることなく、各管の位置が送り込み時と同位
置の関係に保持することができ、立坑内でのケーブル接
続作業を間違いなく容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の概略正面図
【図2】同実施例の切断右側面図
【図3】同実施例の概略平面図
【図4】同実施例の走行台車の斜視図
【図5】図1の要部拡大図
【図6】同実施例の管継手部分の要部断面図
【図7】他の実施例の切断右側面図
【図8】トンネル内へのケーブル保護管敷設概略説明図
【図9】従来例の概略斜視図
【図10】同従来例の切断側面図
【図11】同従来例の作用説明図
【図12】同従来例の作用説明図
【図13】同従来例の作用説明図
【符号の説明】 1 ケーブル保護管 2、11 スペーサ 3 緊締紐 4、D 走行台車 4a 走行台車の車輪 5 緊締具 6、12 管継手 13 ガイドレール 20 走行台車 21 走行台車フレーム 22 車輪 23 連結板 24 連結杆 25 ボルト軸 26 案内子 B 立坑 C クレーン U ケーブル保護管ユニット T トンネル S ケーブル保護管の対向端隙間 a 圧壊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安松 徹 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 栗本化成工業株式会社内 (72)発明者 藤本 光伸 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 栗本化成工業株式会社内 (72)発明者 吉野 徹 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 栗本化成工業株式会社内 (72)発明者 梶川 龍 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 栗本化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−344621(JP,A) 特開 平5−344622(JP,A) 実公 昭56−35584(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/06 H02G 9/06 - 9/08 F16L 1/00 - 1/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中内のケーブル配線用トンネルTに、
    その長さ方向に所要間隔で地表からの立坑Bを形成し、
    この立坑B内で、複数のケーブル保護管1を並列し束ね
    たユニットUを走行台車20に載せるとともに、その各
    ユニットUの各ケーブル保護管1を管軸方向に筒状の管
    継手12を介し順々に連結し、その連結された各ユニッ
    トUを順々に他の立坑Bに向けて移動させて、前記トン
    ネルT内全長に亘って、ケーブル保護管1を敷設するケ
    ーブル保護管1の配管方法において、 上記管継手12は、連結される一方のケーブル保護管1
    の管端に嵌着固定し、この管継手12に、他方のケーブ
    ル保護管1の管端を、前記一方のケーブル保護管1の管
    端端面及び管継手12内面にそれらに対しその他方のケ
    ーブル保護管の管端が移動可能な所要の隙間Sをもって
    挿入し、上記各ユニットUは、それぞれ一台の上記走行
    台車20によって支持し、その各走行台車20は、上記
    管継手12部分でもってユニットUを支持して、上記ケ
    ーブル保護管1の対向管端端面の隙間Sを維持するよう
    に一定のピッチをもって移動させることを特徴とするケ
    ーブル保護管の配管方法。
  2. 【請求項2】 上記走行台車20を、上記トンネルT内
    にその長さ方向全長に亘って設けたレール13に走行さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載のケーブ
    ル保護管の配管方法。
  3. 【請求項3】 地中内のケーブル配線用トンネルTに、
    その長さ方向に所要間隔で地表からの立坑Bを形成し、
    この立坑B内で、複数のケーブル保護管1を並列し束ね
    たユニットUを走行台車20に載せるとともに、その各
    ユニットUの各ケーブル保護管1を管軸方向に筒状の管
    継手12を介し順々に連結し、その連結された各ユニッ
    トUを順々に前方の他の立坑Bに向けて移動させて、前
    記トンネルT内全長に亘って、ケーブル保護管1を敷設
    するに際して使用する、上記ケーブル保護管1のユニッ
    トの移動装置であって、 上記各ユニットUを支持する上記走行台車20をそれぞ
    れ設け、各走行台車20間は連結杆24でもって一定の
    ピッチで連結され、その連結杆24は、一方の走行台車
    20に対し他方の走行台車20が上下左右に揺動可能に
    各走行台車20に連結されており、 上記一定のピッチは、連結される一方のケーブル保護管
    1の管端に上記管継手12を嵌着固定し、この管継手1
    2に他方のケーブル保護管1の管端を挿入して、両ケー
    ブル保護管1、1のユニットU、Uをそれぞれ走行台車
    20、20に支持した際、管継手12内において、対向
    するケーブル保護管1、1の管端端面間に所要の隙間S
    が維持されるように設定されていることを特徴とするケ
    ーブル保護管のトンネル内敷設用移動装置。
  4. 【請求項4】 上記ユニットUの各ケーブル保護管1
    は、走行台車20に立設した上下方向の軸25に嵌挿さ
    れたスペーサ11を介在し締付け固定して一体にされ
    て、そのスペーサ11後面に上記管継手12の前側端面
    が当てがわれてケーブル保護管1の位置決めがなされて
    いることを特徴とする請求項記載のケーブル保護管の
    トンネル内敷設用移動装置。
  5. 【請求項5】 上記ユニットUをそれぞれ一台の走行台
    車20によって支持し、その各走行台車20による支持
    を、上記管継手12部でもって行ったことを特徴とする
    請求項又はに記載のケーブル保護管のトンネル内敷
    設用移動装置。
  6. 【請求項6】 上記走行台車20が、車輪22を有する
    下杆21dの両側部に一対の縦杆21c、21cを立設
    し、その縦杆21c、21c間に上杆21bを架設した
    ものであり、前記下杆21d上に、上記ユニットUの各
    ケーブル保護管1の管継手12側管端をスペーサ11を
    介在して積み上げ、前記上杆21bをそのユニットUの
    上に当接して縦杆21cにボルト締めして、走行台車2
    0にユニットU端部を支持したことを特徴とする請求項
    乃至のいずれか一つに記載のケーブル保護管のトン
    ネル内敷設用移動装置。
  7. 【請求項7】 上記走行台車20の車輪22を、上記ユ
    ニットUの移動方向においては一つとしたことを特徴と
    する請求項乃至のいずれか1つに記載のケーブル保
    護管のトンネル内敷設用移動装置。
JP7182395A 1995-03-29 1995-03-29 ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置 Expired - Lifetime JP2987828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7182395A JP2987828B2 (ja) 1995-03-29 1995-03-29 ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7182395A JP2987828B2 (ja) 1995-03-29 1995-03-29 ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08275326A JPH08275326A (ja) 1996-10-18
JP2987828B2 true JP2987828B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=13471670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7182395A Expired - Lifetime JP2987828B2 (ja) 1995-03-29 1995-03-29 ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2987828B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6173167B2 (ja) * 2013-10-29 2017-08-02 株式会社奥村組 シールド掘進機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08275326A (ja) 1996-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101970922B (zh) 用于铺设管线的设备和方法
JP2987828B2 (ja) ケーブル保護管の配管方法及びそのトンネル内敷設用移動装置
JP6691499B2 (ja) 配管構造及びガイドレール
JPS6157723A (ja) 推進配管工法
JP7295672B2 (ja) 配管装置及び配管工法
JP3483813B2 (ja) ケーブル保護管の配管装置と配管工法
JP5195482B2 (ja) パイプライン敷設方法
JP3267139B2 (ja) 配管の支持装置
JP2967773B2 (ja) 管布設装置
JP3244927B2 (ja) 水圧鉄管真円保持装置
JP3775524B2 (ja) ケーシング支持装置およびケーシングの接続方法
JP2004180405A (ja) ケーブル保護管とその配管工法
JP2671080B2 (ja) 推進管内管路布設用の管路組立台車
JP3007576B2 (ja) 管路用管の固定方法および装置
JP3436000B2 (ja) 配管のパネル式支持装置
JP2000261944A (ja) 管 枕
JP2001021063A (ja) 鞘管内への管体挿入方法
JP4448760B2 (ja) 推進工法
JPH09328804A (ja) 下水道の配管構造ならびに下水道の配管施工方法
JP4456211B2 (ja) 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法
JPH11182735A (ja) 配管施工用装置
JPH0630911Y2 (ja) 巻込み鋼管によるpip工法における施工治具
JP5378808B2 (ja) 管体配管工法及び搬送台車
JPH11313422A (ja) 配管設置用先導台車
JPH08285146A (ja) 鞘管挿入用プレハブ多孔管の接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term