JP2966806B2 - 平角導線の接合機構とその接合方法 - Google Patents

平角導線の接合機構とその接合方法

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JP2966806B2 JP2075397A JP2075397A JP2966806B2 JP 2966806 B2 JP2966806 B2 JP 2966806B2 JP 2075397 A JP2075397 A JP 2075397A JP 2075397 A JP2075397 A JP 2075397A JP 2966806 B2 JP2966806 B2 JP 2966806B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平角導線の接合機構
および製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイルに用いられている導線のように表
面を絶縁被覆処理された平角導線を他の平角導線と重ね
合わせて接合する場合、接合する部分の絶縁被覆部を加
熱により溶かした後、スポット溶接により接合を行って
いた。
【0003】例えば、絶縁被覆処理された平角状の銅線
を他の平角導線と重ね合わせて接合する場合、接合する
部分同士を重ね合わせた状態で絶縁被覆部に通電して、
その抵抗熱により当該絶縁被覆部を溶かした後スポット
溶接により接合を行うが、前記他の平角導線の材質を銅
とすると通電による抵抗熱で前記他の平角導線が溶けて
しまう恐れがあるため、前記他の平角導線の材質はリン
青銅を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リン青
銅のコストは銅よりも高く、通電による加熱およびスポ
ット溶接も手間がかかるため、接合機構における材料と
工程のトータルコストが大きくなっている。
【0005】他方、手間のかからない接合法としては、
通電による加熱をすることなしにはんだ付けをすること
が考えられる。一般に、はんだを塗着する面積は導線一
本あたり導線の断面積の3倍以上必要である。前記必要
面積はもちろん非絶縁部に塗着される有効面積であり、
図5に示す表面を絶縁被覆処理された平角導線101,
102の従来構造の接合機構においては、先端部を切断
することによって形成した非絶縁部101a,102a
の面積は各々の導線断面面積と同じである。したがっ
て、はんだの必要塗着面積を確保するためには、先端部
の切断以外の絶縁被覆部撤去策を行う必要がある。
【0006】本発明はこのような従来の平角導線接合機
構の材料と工程のトータルコストが大きくなっていると
いう課題を考慮し、電気的接合性能が従来技術と同等
で、製造コストを低く抑えられる平角導線の接合機構と
その接合方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明の平角導線の接合機構は、少なくとも一つが
表面を絶縁被覆処理された、複数の平角導線の端部と、
前記平角導線の端部を電気的に接合する導電性材料とを
備え、前記端部は互いに重ね合わされ、その重ね合わさ
れている端部に、少なくとも一箇所の切れ目が設けられ
ており、その切れ目によって平角導線の端部に形成され
た断面は絶縁被覆処理されておらず、前記各々の平角導
線の端部の前記切れ目における各断面同士が前記導電性
材料により互いに接合されている。
【0008】また、本発明の請求項6の平角導線の接合
方法は、少なくとも一つが表面を絶縁被覆処理された複
数の平角導線の端部同士を互いに重ね合わせて、少なく
とも一箇所に切れ目を入れ、前記各々の平角導線の端部
の前記切れ目における各断面同士を導電性材料により互
いに接合するものである。
【0009】また、本発明の請求項7の平角導線の接合
方法は、少なくとも一つが表面を絶縁被覆処理された複
数の平角導線の端部のそれぞれ対応する位置に少なくと
も一箇所の切れ目を入れた後、前記複数の平角導線の端
部同士を互いに重ね合わせて、前記各々の平角導線の端
部の前記切れ目における各断面同士を導電性材料により
互いに接合するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0011】図1は本発明の第一の実施の形態における
平角導線の接合機構を示す全体斜視図、図2は図1の正
面図である。
【0012】図1,2において、平角導線1,2は絶縁被
覆処理された導線であり、その端部は互いに重ね合わさ
れて、二箇所の切れ目a−a,b−bが設けられてお
り、その切れ目によってそれぞれの平角導線の先端部が
分割されて、三又部11,12,13,21,22,2
3が形成されている。各三又部の、切れ目a−aと接す
る面を11a,13a,21a,23a、切れ目b−b
と接する面を11b,12b,21b,22bとする
と、11a,21aを一体とする面と13a,23aを一
体とする面、11b,21bを一体とする面と12b,2
2bを一体とする面がそれぞれ互いに三又部の先端部付
近で相対しないように、三又部11,21は上下方向に
持ち上がって曲げられた構造となっている。面11a,
13a,21a,23a,11b,12b,21b,2
2bは平角導線1,2が絶縁被覆処理された後にできた
面であるから、これらの面の先端部付近で相対してない
部分(図1,2の濃い網掛け部分)に、はんだ3が塗着
されて、平角導線1,2は電気的に接合されている。こ
の濃い網掛け部分の面積の合計がはんだを塗着するのに
必要な面積となるように、切れ目a−a,b−bの長
さ、三又部11,21の上下方向の持ち上げ量等の三又
部形状が決められている。これにより、電気的接合性能
が従来技術と同等で、製造が容易な平角導線の接合機構
が得られる。
【0013】なお、上記実施の形態における三又部の先
端面11c,12c,13c,21c,22c,23c
が、平角導線1,2が絶縁被覆処理された後に切断され
てできた面であれば、この面は絶縁被覆処理されていな
いため、この部分(図1,2の薄い網掛け部分)にも、
はんだを塗着することによって、はんだを塗着するのに
必要な面積にこの部分を加えられるので、前記濃い網掛
け部分の面積の合計を減らすこともできる。
【0014】次に、前記第一の実施の形態における平角
導線の接合機構を製作する方法を図面を参照して説明す
る。
【0015】まず、平角導線1,2の端部を重ね合わせ
た状態で(図5の101と102のような状態で)、導
線の長手方向に平行に二本の切れ目を入れる(図示省
略)。このときの切れ目の長さは、第一の実施の形態に
おいて説明したように、はんだを塗着するのに必要な面
積から決められた長さとする。つぎに、前記切れ目によ
って形成された三又部11,12,13,21,22,
23のうち、中央の三又部11,21を図1に示す形状
になるように持ち上げて曲げる。この曲げ形状について
も、第一の実施の形態において説明したように、はんだ
を塗着するのに必要な面積から決められた形状とする。
この後、図1,2の濃い網掛け部に示すようにはんだ3
を塗着する。以上が第一の実施の形態における平角導線
の接合機構を製作する方法である。
【0016】なお、上記説明では平角導線1,2の端部
を重ね合わせた後に切れ目を入れて中央の三又部11,
21を曲げるとしたが、重ね合わせる前に切れ目を入れ
て中央の三又部11,21を別々に曲げた後に重ね合わ
せるとしても良い。
【0017】次に、本発明の第二の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0018】図3は本発明の第二の実施の形態における
平角導線の接合機構を示す全体平面図である。本実施の
形態も第一の実施の形態と同じく、平角導線1,2は絶
縁被覆処理された導線であり、互いに重ね合わされて、
その端部は二箇所の切れ目a−a,b−bが設けられて
おり、その切れ目によってそれぞれの平角導線の先端部
が分割されて、三又部11,12,13,21,22,
23が形成されている。
【0019】本実施の形態が第一の実施の形態と異なる
のは、三又部12,22と13,23がそれぞれ外側に
曲げられた構造となっている点である。これにより、1
1a,21aを一体とする面と13a,23aを一体とす
る面、11b,21bを一体とする面と12b,22bを
一体とする面がそれぞれ互いに三又部の先端部付近で接
触せず、この接触しない部分に図3で示すようにはんだ
3が塗着されて、平角導線1,2は電気的に接合されて
いる。この部分の面積の合計がはんだを塗着するのに必
要な面積となるように、切れ目a−a,b−bの長さ、
三又部12,22,13,23の曲げ量等の三又部形状
を決めれば、第一の実施の形態と同様の効果が得られ
る。要するに、はんだを塗着できる面が、充分な面積を
有しておればよい。
【0020】次に、本発明の第三の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0021】図4は本発明の第三の実施の形態における
平角導線の接合機構を示す全体斜視図である。本実施の
形態も第一の実施の形態と同じく、平角導線1,2は絶
縁被覆処理された導線であり、互いに重ね合わされてい
る。
【0022】本実施の形態が第一の実施の形態と異なる
のは、平角導線1,2の先端部が唯一箇所の切れ目によ
って二又に分割されて、二又部11,13,21,23
が形成され、切れ目によって生じた二又部の面が二又部
の先端部付近で相対しないように、二又部11,21は
上下方向に持ち上がって曲げられた構造となっている点
である。その他の構成は第一の実施の形態に準じてお
り、はんだを塗着するのに必要な面積を満たすように、
切れ目a−a,b−bの長さ、二又部11,21の上下
方向の持ち上げ量等の二又部形状を決めれば、第一の実
施の形態と同様の効果が得られる。
【0023】なお、本発明の接合機構の形状は、上述し
た実施の形態では、二又形状、三又形状のものとして説
明したが、四以上に分岐した形状においても、はんだを
塗着できる面が、充分な面積を有するような曲げ方をし
ておればよい。
【0024】また、本発明の導電性材料は、上述した実
施の形態では、例えば図1,2のはんだ3が示すよう
に、切れ目a−a,b−bのいずれかを含む平面を共有
し、絶縁被覆処理された表面を介して接している平角導
線1,2の各断面同士、すなわち、11aと21a,1
1bと21b,12bと22b,13aと23aの各々
だけを接合するように塗着されているが、平角導線1,
2が細小の場合は、平角導線1,2の三又部11,1
2,13,21,22,23すべてを覆うように塗着さ
れていても良い。要するに、本発明の導電性材料は、最
低限、前記切れ目a−a,b−bのいずれかを含む平面
を共有し、絶縁被覆処理された表面を介して接している
平角導線1,2の各断面同士だけを接合するように塗着
されておりさえすれば良い。
【0025】更に、本発明の導電性材料は、上述した実
施の形態におけるはんだに限らず、溶接により塗着され
た金属等、要するに、複数の導線を電気的かつ物理的に
接合できるものでありさえすれば良い。
【0026】また、本発明の複数の平角導線は、上述し
た実施の形態では、共に絶縁被覆処理されているとして
説明したが、片方のみが絶縁被覆処理されている場合で
も良い。本発明の複数の平角導線の本数についても、上
述した実施の形態では、二本として説明したが、絶縁被
覆処理された導線を少なくとも一本含む三本以上の平角
導線の接合機構でも良い。
【0027】更に、本発明の複数の平角導線の幅と厚み
は、上述した実施の形態では、複数の平角導線間で等し
いとして説明したが、等しくなくても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のべたところから明らかなように、
請求項1の本発明は、電気的接合性能が従来技術と同等
で、製造コストを低く抑えられる平角導線の接合機構を
提供することができる。また、請求項6または7の本発
明は、電気的接合性能が従来技術と同等で、製造コスト
を低く抑えられる平角導線の接合方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における平角導線の
接合機構を示す全体斜視図
【図2】図1の正面図
【図3】本発明の第二の実施の形態における平角導線の
接合機構を示す全体平面図
【図4】本発明の第三の実施の形態における平角導線の
接合機構を示す全体斜視図
【図5】従来構造の平角導線の接合機構を示す全体斜視
【符号の説明】
1,2 平角導線 3 はんだ 11,12,13,21,22,23 平角導線の三
又部 101,102 平角導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−78979(JP,A) 特開 昭63−171132(JP,A) 特開 平6−96828(JP,A) 特開 平4−39875(JP,A) 実開 昭58−5309(JP,U) 特公 昭59−36807(JP,B2) 実公 昭53−3408(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/02 H01R 4/58 H01R 43/02 H01R 4/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つが表面を絶縁被覆処理さ
    れた、複数の平角導線の端部と、前記平角導線の端部を
    電気的に接合する導電性材料とを備え、前記端部は互い
    に重ね合わされ、その重ね合わされている端部に、少な
    くとも一箇所の切れ目が設けられており、その切れ目に
    よって平角導線の端部に形成された断面は絶縁被覆処理
    されておらず、前記各々の平角導線の端部の前記切れ目
    における各断面同士が前記導電性材料により互いに接合
    されていることを特徴とする平角導線の接合機構。
  2. 【請求項2】 前記各断面同士は、前記各々の切れ目を
    含む平面を共有し、前記絶縁被覆処理された表面を介し
    て接している平角導線の各断面同士であることを特徴と
    する請求項1記載の平角導線の接合機構。
  3. 【請求項3】 前記互いに重ね合わされている端部の先
    端が絶縁被覆処理されておらず、前記導電性材料により
    互いに接合されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の平角導線の接合機構。
  4. 【請求項4】 前記切れ目によって分離された平角導線
    の端部において、一つの切れ目によって形成された断面
    同士がその先端部付近で相対しないように曲げられてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平
    角導線の接合機構。
  5. 【請求項5】 前記導電性材料ははんだであることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平角導線の接
    合機構。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つが表面を絶縁被覆処理さ
    れた複数の平角導線の端部同士を互いに重ね合わせて、
    少なくとも一箇所に切れ目を入れ、前記各々の平角導線
    の端部の前記切れ目における各断面同士を導電性材料に
    より互いに接合することを特徴とする平角導線の接合方
    法。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つが表面を絶縁被覆処理さ
    れた複数の平角導線の端部のそれぞれ対応する位置に少
    なくとも一箇所の切れ目を入れた後、前記複数の平角導
    線の端部同士を互いに重ね合わせて、前記各々の平角導
    線の端部の前記切れ目における各断面同士を導電性材料
    により互いに接合することを特徴とする平角導線の接合
    方法。
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