JP2966280B2 - 光ディスク装置のフォーカスサーボ回路 - Google Patents

光ディスク装置のフォーカスサーボ回路

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JP2966280B2 JP9558894A JP9558894A JP2966280B2 JP 2966280 B2 JP2966280 B2 JP 2966280B2 JP 9558894 A JP9558894 A JP 9558894A JP 9558894 A JP9558894 A JP 9558894A JP 2966280 B2 JP2966280 B2 JP 2966280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置のフォー
カスサーボ回路に係り、とくに大きな傷に対する安定性
を高めた光ディスク再生装置のフォーカスサーボ回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】CDプレーヤ、ミニディスクシステム等
の光ディスク装置にはフォーカスサーボ回路が設けられ
ており、光ディスクの面振れに関わらず、光ピックアッ
プから照射されるレーザビームが常に光ディスクの信号
面に合焦し、途切れなく信号検出できるようになってい
る。具体的には、光ピックアップの検出信号からレーザ
ビームの焦点ずれを示すフォーカスエラー信号を作成
し、駆動回路でゲイン調整・位相補償を行ったのち、フ
ォーカスアクチュエータのフォーカスコイルを駆動し
て、対物レンズを光ディスクの垂直方向に移動し、焦点
位置を信号面に追従させるようにしてある。このフォー
カスサーボ回路では、光ディスクに傷があると、レーザ
ビーム反射光が欠落してフォーカスエラー信号が異常値
となり、フォーカスサーボ動作が乱れて傷通過後も暫く
の間、光ディスクから正しく信号検出することができ
ず、音飛びが生じたり、フォーカスサーボ外れを生じて
演奏が中断してしまうことがある。
【0003】このため、従来より、光ディスクの傷を検
出したとき、フォーカスサーボ系のループスイッチを開
き、異常なフォーカスエラー信号が駆動回路に入力され
ないようにして、傷通過時にサーボ動作が乱れるのを最
小限に抑えている。但し、大きな傷があるためループス
イッチを長時間にわたり開いたままにすると、対物レン
ズや対物レンズ支持機構の自重のため、傷通過中に自然
落下によりレーザビームが元の合焦位置から大幅にずれ
てしまい、傷通過後、ループスイッチを閉じた時、フォ
ーカスサーボの引き込みができず、フォーカスサーボ外
れを生じてしまう。この対策として、従来、図4に示す
如く、フォーカスエラー信号からフォーカスコイル1の
駆動信号を形成する駆動回路2に、駆動信号から低周波
成分を抽出し、駆動回路2に正帰還を掛ける正帰還回路
3を設け、正帰還ループのオープンゲインをほぼ1(0
dB)とすることで、傷でループスイッチが開かれたと
き、正帰還作用で駆動回路2の出力が傷通過直前の駆動
信号電圧を保持するようにした提案がなされている(実
願平4−105817)。この発明によれば、傷通過中
に対物レンズが自然落下するのを防ぎ、レーザビームの
焦点をほぼ傷通過直前の位置に保持し、傷通過直後に、
フォーカスサーボの引き込みを確実にでき、音飛びや演
奏中断等が生じない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フォーカス
サーボ回路は、レーザビームの焦点と光ディスク信号面
のずれが或る小さな範囲内にあるときしかサーボが働か
ない。よって、演奏開始に先立ってループスイッチを開
いた状態で駆動回路にフォーカスサーチ用のランプ波
(1Hz程度の周波数)を入力し、対物レンズを光ディ
スクの垂直方向に移動させてフォーカスサーチを行い、
合焦が検出されたところで、ループスイッチを閉じ、フ
ォーカスサーボをオンするようになっている。
【0005】しかしながら、フォーカスサーボ回路が図
4の如く、駆動回路2に正帰還回路3を接続した構成と
なっている場合、演奏途中においては大きな傷に対して
サーボの安定性を高くできるので良いが、フォーカスサ
ーチ時は駆動回路2に入力されたランプ波が歪んだ形で
フォーカスコイル1に出力されてしまい、対物レンズを
所期の速度で円滑に移動させることができない。合焦が
検出されてからループスイッチを閉じるまでには或る程
度の遅れが不可避であることから、対物レンズが所期の
速度で、かつ、円滑に移動していないと、ループスイッ
チを閉じたとき、ビーム焦点が信号面に対する合焦位置
からずれてしまっていてサーボの引き込みミスが起きて
しまうという問題があった。この発明は、上記した従来
技術の問題に鑑み、傷に対する安定性を確保しながら、
サーボの立ち上げを確実に行えるようにした光ディスク
装置のフォーカスサーボ回路を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、正帰還回路に
よる正帰還信号を駆動回路に入力させたり、正帰還信号
の入力をオフさせたりする正帰還信号スイッチを設け、
制御回路は正帰還信号スイッチの開閉制御を行い、フォ
ーカスサーチ時、ループスイッチが開いている間は正帰
還信号スイッチを開とし、ループスイッチを閉じた以
降、所定のタイミングで正帰還信号スイッチを閉とする
ようにしたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明によれば、フォーカスサーチを行うた
め、駆動回路にランプ波を入力する際、駆動回路には正
帰還回路からの正帰還信号が入力されないので、駆動回
路から出力されるランプ波に歪みが生じず、対物レンズ
を所期の速度で円滑に移動させることができ、ループス
イッチを正しいタイミングで閉じ、サーボの引き込みを
確実に行わせることができる。また、このようにして、
フォーカスサーボを立ち上げたあとは、正帰還回路から
の正帰還信号が駆動回路に入力されて駆動信号の低周波
成分に基づく正帰還が掛かるので、大きな傷があって
も、対物レンズを傷直前の位置に浮上させておくことが
でき、傷通過後、直ちにサーボの引き込みを行わせて、
光ディスクからの正確な信号検出、データの復調を再開
でき、音飛びや演奏の中断が生じることはない。
【0008】また、他の発明によれば、所定の対物レン
ズ浮上用の電圧を発生する電源と、正帰還回路による正
帰還信号と対物レンズ浮上用の電圧を切り換えて駆動回
路に入力させる切り換えスイッチを設け、制御回路は切
り換えスイッチの切り換え制御を行い、ループスイッチ
が開いているときは対物レンズ浮上用の所定の電圧を駆
動回路に入力させ、ループスイッチを閉じた以降、所定
のタイミングで正帰還回路からの正帰還信号を駆動回路
に入力させるようにしたので、フォーカスサーチ時、駆
動回路からは歪みの無いランプ波を対物レンズ浮上用の
電圧に重畳させて出力することができ、ランプ波による
対物レンズの移動を平均的な合焦位置を中心にして所期
の速度で円滑に行わせることができるので、大きなソリ
のある光ディスクに対しても確実にフォーカスサーボの
立ち上げを行うことが可能となる。そして、サーボを立
ち上げたあとは、正帰還回路からの正帰還信号が駆動回
路に入力されて駆動信号の低周波成分に基づく正帰還が
掛かるので、大きな傷があっても、対物レンズを傷直前
の位置に浮上させておくことができ、傷通過後、直ちに
サーボの引き込みを行わせて、光ディスクからの正確な
信号検出、データの復調を再開でき、音飛びや演奏の中
断が生じることはない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るCDプレー
ヤのフォーカスサーボ回路の回路図である。4はコンパ
クトディクスク(CD)、5はコンパクトディスク4の
信号面にレーザビームを照射し、反射ビームからA,
B,C,Dの光信号を検出する光ピックアップ、6は対
物レンズ、7は対物レンズ6をCDに対し垂直方向に移
動させるフォーカスアクチュエータ、8はフォーカスア
クチュエータ7に設けられたフォーカスコイル、9は
(A+C)−(B+D)の演算を行ってフォーカスエラ
ー信号を作成するフォーカスエラー信号作成回路、10
はフォーカスサーボ系をオンしたりオフしたりするため
のループスイッチ、11は加算器、12はフォーカスエ
ラー信号に対しゲイン調整・位相補償を行ってフォーカ
スコイル8の駆動信号を形成する駆動回路であり、加算
器11を介してフォーカスエラー信号を非反転入力端子
に入力する演算増幅器OP1を有しており、該演算増幅
器OP1の出力側と反転入力端子との間、及び、反転入
力端子とアース間に、抵抗R1〜R4、コンデンサC1
〜C3が図示の如く接続されて、フォーカスエラー信号
に対するゲイン調整と位相補償を行う負帰還回路が形成
されている。
【0010】13は駆動回路12の出力から10Hz以
下の低周波成分を抽出し、駆動回路12に正帰還を掛け
る正帰還回路であり、駆動回路12の演算増幅器OP1
の出力側が半固定抵抗R5、抵抗R6を介して反転入力
端子に入力される演算増幅器OP2と、演算増幅器OP
2の出力側と反転入力端子間に図示の如く接続された抵
抗R7,コンデンサC4の積分回路から成る負帰還回路
と、演算増幅器OP2の出力側と駆動回路12の演算増
幅器OP1の反転入力端子の間に接続された抵抗R8か
ら構成されており、演算増幅器OP2の非反転入力端子
がアースと接続されている。この正帰還回路13はカッ
トオフ周波数が約10Hzのローパスフィルタであり、
半固定抵抗R5の調整により、正帰還ループのオープン
ゲインが略1(0dB)に設定されている。14は正帰
還回路13による正帰還信号を駆動回路12に入力させ
たり、入力をオフしたりする正帰還信号スイッチであ
り、フォーカスサーボがオンされる前は、後述する制御
回路により開状態とされる。正帰還信号スイッチ14は
FET,トランジスタ,アナログスイッチ、リレー等の
いずれの素子を用いて構成しても良い。
【0011】15はフォーカスサーチ時にフォーカスエ
ラー信号を入力して合焦を検出する合焦検出回路、16
はフォーカスサーチ時にフォーカスサーチ用のランプ波
を発生して加算器11に出力するランプ波発生回路、1
7は演奏中にコンパクトディスク4に傷があると、これ
を検出してディフェクト信号を出力するディフェクト回
路、18はコンパクトディスク4を回転させるスピンド
ルモータ、19は線速度一定となるようにスピンドルモ
ータ18の回転制御を行うスピンドルサーボ回路、20
は演奏の開始に先立ってフォーカスサーボの立ち上げ制
御やコンパクトディスク4の回転立ち上げ制御を行い、
また、演奏中にコンパクトディスク4の傷が検出される
と、フォーカスサーボを一時的にオフしたりする制御回
路である。
【0012】次に上記した実施例の動作を説明する。制
御回路20は演奏に先立ちフォーカスサーチを行ってフ
ォーカスサーボを立ち上げるため、ループスイッチ1
0、正帰還信号スイッチ14を開き、ランプ波発生回路
16にランプ波を発生させる。ランプ波は加算器11を
介して駆動回路12に入力され、増幅されてフォーカス
コイル8に出力される。これにより、対物レンズ6がコ
ンパクトディスク4に対し垂直方向に移動する。この
際、正帰還信号スイッチ14の開で正帰還回路13によ
る正帰還信号の駆動回路12への入力がオフされている
ので、駆動回路12の出力ランプ波には歪みが生じず、
対物レンズが所期の速度で直線的に円滑に往復移動す
る。レーザビームの焦点がコンパクトディスク4の信号
面近傍に来ると、合焦検出回路15が合焦検出信号を出
力し、制御回路20はループスイッチ10を閉じてフォ
ーカスサーボをオンし、ランプ波の発生を停止させる。
合焦検出とループスイッチ10の閉との間には時間的な
遅れがあるが、対物レンズ6が円滑に移動していること
で、ビーム焦点がほぼ信号面と一致したところでサーボ
をオンすることができ、フォーカスサーボの引き込みミ
スが起こらず、確実にサーボを立ち上げることができ
る。
【0013】制御回路20はフォーカスサーボを立ち上
げたあと一定の短時間経過後にスピンドルサーボ回路1
9にモータオン信号を出力し、スピンドルモータ19を
起動させてコンパクトディスク4の回転を開始させる。
また、制御回路20はループスイッチ10を閉じるのと
同時または一定時間後(例えば、モータオン信号の出力
と同時)に正帰還信号スイッチ14を閉じる。コンパク
トディスク4の回転中、ソリによる面振れや振動により
レーザビームの焦点と信号面にずれが生じたとき、フォ
ーカスサーボの働きで、レーザビームの焦点が信号面を
追従し、合焦状態を維持する。
【0014】フォーカスサーボが掛かっているとき、駆
動回路12の出力には対物レンズ6を浮上させ、ビーム
焦点がコンパクトディスク4の平均的な信号面位置を保
持するようにする直流分と、コンパクトディスク4の面
振れに追従させるための低周波分と、振動に追従させる
ための高周波分が含まれている。この内、直流分と低周
波分が正帰還回路13によって抽出され、正帰還信号ス
イッチ14を介して駆動回路12に入力される。コンパ
クトディスク4に存在する大きな傷にレーザビームがさ
しかかったとき、ディフェクト回路17がディフェクト
信号を出力し、制御回路20はループスイッチ10を開
き、異常なフォーカスエラー信号が駆動回路12に入力
されるのを防ぐ。このとき、駆動回路12は傷直前に出
力していた低周波成分が正帰還ループによりゲイン略1
で正帰還されて該低周波成分の出力を持続するため、対
物レンズ6を傷直前の位置に保持し、大きな傷であって
も、対物レンズを傷通過直前の位置に浮上させておくこ
とができる。傷通過後、ディフェクト回路17がディフ
ェクト信号の出力を止め、制御回路20はループスイッ
チ10を閉じ、フォーカスサーボを再びオンする。この
とき、レーザビームの焦点はほぼ信号面の位置に保たれ
ているため、傷通過後、直ちにサーボの引き込みがなさ
れて、コンパクトディスク4からの正確な信号検出、デ
ータの復調を再開でき、音飛びや演奏の中断が生じるこ
とはない。
【0015】この実施例によれば、駆動回路12に正帰
還回路13を附加し、駆動回路12の出力中の低周波成
分を抽出し、駆動回路12に正帰還を掛けることで、大
きな傷に対するサーボの安定性を高めたフォーカスサー
ボ回路において、フォーカスサーチを行うため、駆動回
路12にランプ波を入力する際、駆動回路12には正帰
還回路13からの正帰還信号が入力されないので、駆動
回路12から出力されるランプ波に歪みが生じず、対物
レンズ6を所期の速度で円滑に往復移動させることがで
き、ループスイッチ10を正しいタイミングで閉じ、サ
ーボの引き込みを確実に行わせることができる。
【0016】なお、図1中の半固定抵抗R5がなくても
正帰還ループのオープンゲインを略1とできる場合、該
半固定抵抗R5を省略しても良い。また、図2に示す如
く、正帰還回路13Aを、演算増幅器を用いたアクティ
ブローパスフィルタで構成する代わりに、抵抗R9〜R
11、コンデンサC5から成るパッシブローパスフィル
タに置き換えても、前述と同様の効果を奏することがで
きる外、構成が簡単で済む。
【0017】図3は本発明の第2実施例に係るCDプレ
ーヤのフォーカスサーボ回路を示す回路図であり、図1
と同一の構成部分には同一の符号が付してある。21は
対物レンズ6を浮上させ、ビーム焦点がコンパクトディ
スク4の平均的な信号面に合わせるための所定の浮上電
圧を発生する電源、22は正帰還回路13Bの演算増幅
器OP2の出力側と抵抗R8の間に設けられた切り換え
スイッチであり、制御回路20Bによりフォーカスサー
ボ立ち上げの際に切り換え制御される。演算増幅器OP
2の出力側と電源21の側に切り換えられる。この切り
換えスイッチ22もFET,トランジスタ,アナログス
イッチ、リレー等のいずれの素子を用いて構成しても良
い。その他の構成部分は図1と同様に構成されている。
【0018】次に第2実施例の動作を説明する。制御回
路20Bは演奏開始に先立ってフォーカスサーボを立ち
上げる際、フォーカスサーチを行うためループスイッチ
10を開としたとき、切り換えスイッチ22を電源21
の側に切り換え、対物レンズ浮上用の所定の電圧を駆動
回路12に入力させておき、この状態でランプ波発生回
路16にランプ波を出力させる。駆動回路12からは歪
みの無いランプ波が対物レンズ浮上用の電圧に重畳され
て出力され、対物レンズ6は平均的な合焦位置を中心に
して所期の速度で直線的に円滑に往復移動する。よっ
て、大きなソリの有るコンパクトディスク4であって
も、合焦位置を含む範囲で対物レンズ6の円滑な移動が
可能になる。レーザビームの焦点がコンパクトディスク
4の信号面近傍に来ると、合焦検出回路15が合焦検出
信号を出力し、制御回路20Bはループスイッチ10を
閉じてフォーカスサーボをオンし、ランプ波の発生を停
止させる。合焦検出とループスイッチ10の閉との間に
は時間的な遅れがあるが、対物レンズ6が円滑に移動し
ていることで、ビーム焦点がほぼ信号面と一致したとこ
ろでサーボをオンすることができ、フォーカスサーボの
引き込みミスが起こらず、確実にサーボを立ち上げるこ
とができる。
【0019】フォーカスサーボ立ち上げ後、制御回路2
0Bはスピンドルサーボ回路19にモータオン信号を出
力し、コンパクトディスク4の回転を開始させる。ま
た、ループスイッチ10を閉じると同時または一定時間
後(例えば、モータオン信号の出力と同時)に切り換え
スイッチ22を演算増幅器OP2の出力側に切り換え、
駆動回路12の出力から抽出した低周波成分を駆動回路
12に正帰還させる。よって、コンパクトディスク4の
傷が検出されて、ループスイッチ10を開いたとき、正
帰還回路13Bからの正帰還信号が駆動回路12に入力
されて駆動信号の低周波成分に基づく正帰還が掛かるの
で、大きな傷があっても、対物レンズ6を傷直前の位置
に浮上させておくことができ、傷通過後、ループスイッ
チ10を閉じたとき直ちにサーボの引き込みを行わせ
て、コンパクトディスク4からの正確な信号検出、デー
タの復調を再開できる。
【0020】この第2実施例によれば、フォーカスサー
チ時、駆動回路12からは歪みの無いランプ波を対物レ
ンズ浮上用の電圧に重畳させて出力することができ、ラ
ンプ波による対物レンズ6の移動を平均的な合焦位置を
中心にして所期の速度で円滑に行わせることができるの
で、大きなソリのあるコンパクトディスクに対しても確
実にフォーカスサーボの立ち上げを行うことが可能とな
る。
【0021】なお、第2実施例においても、正帰還回路
をアクティブローパスフィルタに代えて、図2の如く、
パッシブローパスフィルタで構成するようにしても良
い。また、本発明はCDプレーヤ以外に、LDプレー
ヤ、ミニディスクシステム等、他の光ディスク装置にも
同様に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、フォーカスサーチを行
うため、駆動回路にランプ波を入力する際、駆動回路に
は正帰還回路からの正帰還信号が入力されないので、駆
動回路から出力されるランプ波に歪みが生じず、対物レ
ンズを所期の速度で円滑に移動させることができ、ルー
プスイッチを正しいタイミングで閉じ、サーボの引き込
みを確実に行わせることができる。また、このようにし
て、フォーカスサーボを立ち上げたあとは、正帰還回路
からの正帰還信号が駆動回路に入力されて駆動信号の低
周波成分に基づく正帰還が掛かるので、大きな傷があっ
ても、対物レンズを傷直前の位置に浮上させておくこと
ができ、傷通過後、直ちにサーボの引き込みを行わせ
て、光ディスクからの正確な信号検出、データの復調を
再開でき、音飛びや演奏の中断が生じることはない。
【0023】また、他の発明によれば、所定の対物レン
ズ浮上用の電圧を発生する電源と、正帰還回路による正
帰還信号と対物レンズ浮上用の電圧を切り換えて駆動回
路に入力させる切り換えスイッチを設け、制御回路は切
り換えスイッチの切り換え制御を行い、ループスイッチ
が開いているときは対物レンズ浮上用の所定の電圧を駆
動回路に入力させ、ループスイッチを閉じた以降、所定
のタイミングで正帰還回路からの正帰還信号を駆動回路
に入力させるようにしたので、フォーカスサーチ時、駆
動回路からは歪みの無いランプ波を対物レンズ浮上用の
電圧に重畳させて出力することができ、ランプ波による
対物レンズの移動を平均的な合焦位置を中心にして所期
の速度で円滑に行わせることができるので、大きなソリ
のある光ディスクに対しても確実にフォーカスサーボの
立ち上げを行うことが可能となる。そして、サーボを立
ち上げたあとは、正帰還回路からの正帰還信号が駆動回
路に入力されて駆動信号の低周波成分に基づく正帰還が
掛かるので、大きな傷があっても、対物レンズを傷直前
の位置に浮上させておくことができ、傷通過後、直ちに
サーボの引き込みを行わせて、光ディスクからの正確な
信号検出、データの復調を再開でき、音飛びや演奏の中
断が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るCDプレーヤのフォ
ーカスサーボ回路の回路図である。
【図2】第1実施例の変形例を示す回路図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るCDプレーヤのフォ
ーカスサーボ回路の回路図である。
【図4】従来のフォーカスサーボ回路の一部を示す回路
図である。
【符号の説明】
4 コンパクトディスク 6 対物レンズ 8 フォーカスコイル 9 フォーカス
エラー信号作成回路 10 ループスイッチ 12 駆動回路 13、13A、13B 正帰還回路 14 正帰還信
号スイッチ 15 合焦検出回路 16 ランプ波
発生回路 17 ディフェクト回路 20、20B
制御回路 21 電源 22 切り換え
スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップの検出信号に基づきフォ
    ーカスエラー信号を作成するフォーカスエラー検出回路
    と、フォーカスエラー信号に基づきフォーカスアクチュ
    エータ駆動信号を形成し、フォーカスアクチュエータの
    駆動を行う駆動回路と、フォーカスアクチュエータ駆動
    信号の低周波成分を抽出し、駆動回路に正帰還を掛ける
    正帰還回路と、フォーカスエラー検出回路と駆動回路の
    間に設けらたループスイッチと、フォーカスエラー信号
    から合焦を検出する合焦検出回路と、フォーカスサーチ
    用のランプ波を発生するランプ波発生回路と、フォーカ
    スサーチ時、ループスイッチを開状態にして、ランプ波
    発生回路で発生させたランプ波を駆動回路に印加させ、
    合焦検出回路で合焦が検出されたとき、ループスイッチ
    を閉状態とするとともにランプ波の駆動回路への印加を
    停止させる制御回路と、を備えた光ディスク装置のフォ
    ーカスサーボ回路において、 正帰還回路による正帰還信号を駆動回路に入力させた
    り、正帰還信号の入力をオフさせたりする正帰還信号ス
    イッチを設け、 前記制御回路は正帰還信号スイッチの開閉制御も行い、
    フォーカスサーチ時、ループスイッチが開いている間は
    正帰還信号スイッチを開とし、ループスイッチを閉じた
    以降、所定のタイミングで正帰還信号スイッチを閉とす
    るようにしたこと、 を特徴とする光ディスク装置のフォーカスサーボ回路。
  2. 【請求項2】 光ピックアップの検出信号に基づきフォ
    ーカスエラー信号を作成するフォーカスエラー検出回路
    と、フォーカスエラー信号に基づきフォーカスアクチュ
    エータ駆動信号を形成し、フォーカスアクチュエータの
    駆動を行う駆動回路と、フォーカスアクチュエータ駆動
    信号の低周波成分を抽出し、駆動回路に正帰還を掛ける
    正帰還回路と、フォーカスエラー検出回路と駆動回路の
    間に設けらたループスイッチと、フォーカスエラー信号
    から合焦を検出する合焦検出回路と、フォーカスサーチ
    用のランプ波を発生するランプ波発生回路と、フォーカ
    スサーチ時、ループスイッチを開状態にして、ランプ波
    発生回路で発生させたランプ波を駆動回路に印加させ、
    合焦検出回路で合焦が検出されたとき、ループスイッチ
    を閉状態とするとともにランプ波の駆動回路への印加を
    停止させる制御回路と、を備えた光ディスク装置のフォ
    ーカスサーボ回路において、 対物レンズ浮上用の所定の電圧を発生する電源と、 正帰還回路による正帰還信号と対物レンズ浮上用の電圧
    を切り換えて駆動回路に入力させる切り換えスイッチを
    設け、 前記制御回路は切り換えスイッチの切り換え制御も行
    い、フォーカスサーチ時、ループスイッチが開いている
    ときは対物レンズ浮上用の電圧を駆動回路に入力させ、
    ループスイッチを閉じた以降、所定のタイミングで正帰
    還回路からの正帰還信号を駆動回路に入力させるように
    したこと、 を特徴とする光ディスク装置のフォーカスサーボ回路。
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