JP2966160B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2966160B2
JP2966160B2 JP3252891A JP25289191A JP2966160B2 JP 2966160 B2 JP2966160 B2 JP 2966160B2 JP 3252891 A JP3252891 A JP 3252891A JP 25289191 A JP25289191 A JP 25289191A JP 2966160 B2 JP2966160 B2 JP 2966160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracking
recording
value
reproducing
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3252891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0562427A (ja
Inventor
義章 梅原
周幸 岡本
英男 西島
雄二 稲場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3252891A priority Critical patent/JP2966160B2/ja
Publication of JPH0562427A publication Critical patent/JPH0562427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2966160B2 publication Critical patent/JP2966160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置に係り、特に、インサ−ト編集時の
自動トラッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号をデジタル信号として記録再
生するヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置とし
て、例えばテレビジョン学会技術報告、Vol.11、
No.24(1987)、pp13−18の「D−2N
TSCコンポジットデジタルVTR)」と題する論文に
記載されているように、D−1あるいはD−2フォ−マ
ットと呼ばれるデジタル磁気記録再生装置がある。
【0003】ここで、D−2フォ−マットのディジタル
磁気記録再生装置(以下、DVTRという)について簡
単に説明する。かかるDVTRにおいては、シリンダ1
上に、図16に示すように、異なるアジマス角を有する
互いに隣接した2つの再生ヘッド(PBA、B)と同じ
く異なるアジマス角を有する互いに隣接した2つの再生
ヘッド(PBC、PBD)とが180゜対向して配置さ
れており、夫々の再生ヘッドは電気機械変換素子を介し
てシリンダ1上に取付けられていて、シリンダ軸に平行
な方向に変位可能となっている。以下、かかる変位可能
な再生ヘッドを可動再生ヘッドという。同様にして、異
なるアジマス角を有する互いに隣接した2つの記録ヘッ
ド(RECA、B)と同じく異なるアジマス角を有する
互いに隣接した2つの記録ヘッド(RECC、D)も1
80°対向して配置されている。但し、これら記録ヘッ
ドは可動再生ヘッドに対して夫々90°位置がずれてい
る。なお、可動再生ヘッド(PBA〜D)のギャップ長
は0.2〜0.4μmで、記録ヘッド(RECA〜D)
のギャップ長は0.6〜1.0μmである。
【0004】2つの記録ヘッド(RECA、B)と2つ
の記録ヘッド(RECC、D)とはシリンダの半回転毎
に交互に磁気テープを走査し、これにより、シリンダの
半回転毎に2トラックずつ記録される。かかるトラック
を、以下、ビデオトラツクといい、このビデオトラツク
にディジタルビデオ信号のデータ(ディジタルビデオデ
ータ)が記録されるが、図17に示すように、その1フ
ィールドが6トラック(シリンダ1の1.5回転分)に
わたって記録される。ビデオトラックには、ディジタル
ビデオデ−タの他に、4チャンネルのディジタルオ−デ
ィオデ−タが記録される。磁気テープにはその他3チャ
ンネルのリニアトラックが設けられ、各々にアナログオ
−ディオ信号、コントロ−ル(CTL)信号、タイムコ
−ド信号が記録される。
【0005】図18は従来のDVTRの一例の記録信号
処理系を示すブロック図であって、500はオ−ディオ
信号のアナログ/ディジタルインタフェ−ス、501は
音声デ−タブロック化回路、502はオ−ディオ信号の
外符号形成回路、503は音声デ−タシャフリング回
路、504ビデオ信号のアナログ/ディジタルインタフ
ェ−ス、505はチャンネル分配スイッチ、506はビ
デオ信号の外符号形成回路、507はセクタ内シャフリ
ング回路、508はデ−タ多重回路、509は同期回
路、ID形成回路、510は内符号形成回路、511は
チャンネル符号化(M2 変調)回路、512は記録増幅
器、513はスイッチである。
【0006】D−2フォ−マットでは、1フィ−ルドの
有効画素領域が3セグメント(セグメント0、1、2)
に分割され、さらに、各セグメントが2チャンネル(1
チャンネル/1トラック分)に分割されて、1チヤンネ
ルが磁気テ−プ上の1トラックに記録される。つまり、
1トラックに1/2セグメントのビデオ信号が記録さ
れ、6トラックで1フィ−ルドの有効画素領域のビデオ
信号が記録されることになる。
【0007】図18においては、オ−ディオ信号とビデ
オ信号との記録処理はほぼ同様であるため、ビデオ信号
の記録処理についてのみ説明する。アナログビデオ信号
はアナログ/ディジタルインタフェ−ス504でディジ
タルビデオ信号に変換されて、あるいはディジタルビデ
オ信号はそのままアナログ/ディジタルインタフェ−ス
504を通ってチャンネル分配スイッチ505に供給さ
れ、図19に示すように、768画素×255走査線か
らなる各フィールドが3つのセグメント0、1、2に分
割されて、さらに、各セグメントにおいて、有効画素領
域の順次の画素データが交互に分散するように2チャン
ネル(2トラック)に別けられる。これによると、これ
ら2チャンネルのうちの1方のチャンネルで何らかの原
因によって特性が劣化しても、それによって生じる符号
誤りの画質劣化が画面内で1ヶ所に集中せず、画質劣化
が目立ちにくくなる。なお、1チャンネルは384画素
×85走査線分である。
【0008】チャンネル分配スイッチ505の出力信号
は外符号形成回路506及びセクタ内シャフリング回路
507に供給され、次のような処理がなされる。即ち、
図20において、外符号形成回路506及びセクタ内シ
ャフリング回路507により、まず、1トラックに記録
される384画素×85走査線分の1チャンネルのデ−
タは走査線内で画素順序の入替え(シャフリング)が行
われる。この入替えは走査線毎に規則が決まっている。
次に、セグメントを列方向に6分割し、64画素×85
走査線の大きさのブロックを6個得る。そして、各セグ
メント毎にその行方向の64画素ずつに4ワ−ドの外符
号パリティを付加し、しかる後、各ブロックを行と列を
逆にして85×68のブロックに変換し、かかる6つの
ブロックをまとめて1チャンネル分のデ−タとする。
【0009】かかる6ブロックのデータは同様にして音
声データシャフリング回路503から出力される音声デ
ータとデータ多重回路508で多重され、同期ID形成
回路509に供給される。この同期ID形成回路509
では、上記のようにまとめられた6ブロックに、2ブロ
ック毎に(行方向の170画素単位で)、先頭に同期符
号(2ワ−ド)が、これに続いてID符号(2ワ−ド)
が夫々付加される。同期ID形成回路509の出力デー
タは内符号形成回路510に供給され、同期符号とID
符号が付加された上記2ブロック毎に、最初の85画素
と残りの85画素との間と、この残りの85画素の後と
に夫々8ワ−ドの内符号パリティが付加される。上記同
期符号はこれら内符号パリティに同期している。なお、
上記のように入替え(シャフリング)操作が行なわれて
も、外符号パリティはセグメント内で分散されない。
【0010】内符号形成回路510の出力ディジタル信
号はチャンネル符号化(M2 変調)回路511で変調さ
れる。このディジタル信号は低周波成分を有しており、
そのまま磁気テープに記録したのでは、ヘリカルスキャ
ン方式の磁気記録再生装置では、その記録再生系の特性
により、その低周波成分まで再生されないが、上記のよ
うにこのディジタル信号を変調することにより、磁気記
録再生装置の記録再生系の特性に適した信号形態にな
り、ディジタル信号の直流成分や低周波成分までも再生
できるようになる。チャンネル符号化(M2 変調)回路
511の出力信号は、記録増幅器512で増幅された
後、システムコントローラの制御によってR側に閉じて
いるスイッチ513を介して記録ヘッド2、3に供給さ
れ、磁気テ−プに記録される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術においては、再生時では、再生すべきトラックに対し
て、再生信号レベルを比較して電気機械変換素子をフィ
−ドバック制御することにより、可動再生ヘッドがシリ
ンダ軸に平行方向に変位して正しいトラッキング状態を
得ることができるが、記録ヘッドは初期のメカニズム精
度によって記録のトラッキング位置が決まってしまうた
め、インサ−ト編集時においては、継ぎ目部分で新しく
記録されたトラック位置と古い記録済みのトラック位置
との連続性が保たれないという問題がある。
【0012】その理由として、 1.各DVTR間では、記録ヘッドとコントロ−ルパル
ス検出するコントロ−ルヘッドとの位置関係にバラツキ
があること 2.経時変化、温度変化等によって磁気テープの伸縮が
あり、これにより、磁気テープ上での記録トラックに位
置ずれが生ずること 等が挙げられる。
【0013】これにより、継ぎ目部分で古い記録済みト
ラックの一部に重なって新しいトラックが記録されてこ
の古い記録済みトラックの一部のデ−タが新しく記録さ
れたトラックによって消去されたり、あるいは、新しい
トラックが重ね記録されることによって消去されなけれ
ばならない古い記録済みトラックのデ−タが、重ね記録
がずれるために、消し残されたりすることが発生する。
【0014】また、既に形成されている記録トラックの
所望位置にインサート編集を行なう場合、上記1、2の
要因により、インサートした記録トラックと記録済みト
ラックとの連続性が保たれない。従って、このような場
合、再生デ−タに誤りが生じて継ぎ目部分に再生画像の
画質が劣化する。
【0015】このようなインサ−ト編集時のトラッキン
グずれによって生ずる記録済みトラックでのデ−タの不
所望な消去や該データの消し残し、インサートした記録
トラックと記録済みトラックとの非連続性を防止し、継
ぎ目部分の再生画像の画質を向上させる方法として、従
来、インサ−ト編集点までは記録ヘッドで記録済みトラ
ツクを再生し、その間、その再生信号が最大レベルトす
るように、通常のトラッキング制御を行なうようにした
方法が提案されている。
【0016】しかしながら、先に述べたように、記録ヘ
ッドは再生ヘッドと比べてヘッドギャップ長が長いた
め、高い周波数域でその再生出力レベルが低下し、記録
ヘッドの再生信号のレベルは磁気テープ上の記録信号の
周波数(画像の絵柄)に依存して変化してしまう。この
ため、インサ−ト編集記録開始点以前まで、上記のよう
に、記録ヘッドの再生信号が最大レベルとなるようにト
ラッキング制御を行なっても、記録信号の周波数に応じ
て再生信号のレベルが変化するから、この再生信号のレ
ベル変動がトラッキングずれによるものか、あるいは記
録信号の周波数によるものか判別できず、記録ヘッドを
記録済みトラックに良好にトラッキングさせることがで
きない。
【0017】また、この場合、検出されたトラッキング
ずれ量が実際にトラッキングずれによるものであるか否
か判明しないままでインサ−ト編集記録が行なわれた場
合には、元の記録済みトラックの必要な部分まで新たな
トラックが重ね記録されてしまい、元の記録済みトラッ
クに記録されていた貴重なデータが失われてしまうとい
った事態を招くことになる。
【0018】本発明の目的は、かかる問題を解消し、常
に良好なインサート編集を行なうことができるようにし
た磁気記録再生装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、 (1)回転シリンダ上に取付けられた記録ヘッドあるい
は記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に情報信号を
記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは該記録再生
兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信号を再生す
る再生手段と、該磁気テ−プ上のトラックに記録ヘッド
あるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキングさせるトラ
ッキング手段と、記録済みトラックが形成されている該
磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する編集手段と
を備えた磁気記録再生装置において、該編集手段は、該
編集記録に先立って該再生手段を動作させ、該記録ヘッ
ドあるいは該記録再生兼用ヘッドによって該磁気テ−プ
の記録済みトラックから該情報信号を再生させる再生モ
ード設定手段と、該再生手段から得られる再生情報信号
の記録再生系の特性に影響されない特定部分のレベルを
検出するレベル検出手段と、該レベル検出手段から順次
出力される検出レベルの大小関係に応じてトラッキング
値を形成し、該トラッキング値によって該トラッキング
手段を制御して、該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用
ヘッドを該磁気テ−プの記録済みトラックに対して最良
のトラッキング状態とする該トラッキング値を検出して
最良トラッキング値とする制御手段とを有しており、
制御手段は、該レベル検出手段から出力される検出レベ
ルが、該レベル検出手段から前回出力される検出レベル
よりも大きいとき、前回形成した該トラッキング値に所
定の値を加算して新たなトラッキング値とし、該レベル
検出手段から前回出力される検出レベルよりも小さいと
き、前回形成した該トラッキング値に該所定の値を減算
して新たなトラッキング値とするトラッキング値生成手
段と、該トラッキング値生成手段からの該トラッキング
値による該トラッキング手段の制御により、該記録済み
トラックに対する該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用
ヘッドのトラッキング方向が連続して交互に反転する回
数を検出し、所定回数検出したときの該トラッキング値
生成手段からの該トラッキング値を該最良トラッキング
値とする回数判定手段とを備えて、該最良トラッキング
値が該再生情報信 号の該特定部分のレベルが最大値ある
いは最大値近辺となるときの該トラッキング値であるこ
とができるようにし、該編集記録に先立って該最良トラ
ッキング値を形成する最良トラッキング状態の検索動作
を実行し、かつ、該編集記録時、該最良トラッキング状
態の検索動作で得られた該最良トラッキング値によって
該トラッキング手段を制御する。
【0020】(2)編集手段は、編集記録に先立って再
生手段を動作させ、記録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘ
ッドによって磁気テ−プの記録済みトラックから情報信
号を再生させる再生モード設定手段と、該再生手段から
得られる再生情報信号の上記特定部分のレベルを検出す
るレベル検出手段と、該レベル検出手段が該特定部分の
レベルを検出する毎に所定値ずつ変化するトラッキング
値を形成し、該トラッキング値でトラッキング手段を制
御して該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該
磁気テ−プの記録済みトラックの幅方向に変位させるト
ラッキングスイープ動作をさせる制御手段と、該トラッ
キングスイープ動作期間中、該レベル検出手段から順次
出力される検出レベルの大小関係を判定して該検出レベ
ルが最大となるときの該制御手段で形成される該トラツ
キング値を最良トラッキング値とする検出手段とを有し
ている。
【0021】(3)編集手段は、編集記録に先立って再
生手段を動作させ、記録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘ
ッドによって磁気テ−プの記録済みトラックから情報信
号を再生させる再生モード設定手段と、該再生手段から
得られる再生情報信号の特定部分のレベルを検出するレ
ベル検出手段と、該レベル検出手段が該特定部分のレベ
ルを検出する毎に所定値ずつ変化するトラッキング値を
形成し、該トラッキング値で該トラッキング手段を制御
して該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁
気テ−プの記録済みトラックの幅方向に変位させるトラ
ッキングスイープ動作を所定回数行なわせる制御手段
と、夫々の該トラッキングスイープ動作期間毎に、該ト
ラッキングスイープ動作期間中、該レベル検出手段から
順次出力される検出レベルの大小関係を判定して該検出
レベルが最大となるときの該制御手段で形成される該ト
ラツキング値を検出する検出手段と、該検出手段で検出
された各トラッキングスイープ期間毎の該トラッキング
値のバラツキ度合を判定し、該トラッキング手段の制御
動作の良否を判定する良否判定手段とを有する。
【0022】(4)編集手段は、編集記録に先立って再
生手段を動作させ、記録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘ
ッドによって磁気テ−プの記録済みトラックから情報信
号を再生させる再生モード設定手段と、該再生手段から
得られる再生情報信号の特定部分のレベルを検出するレ
ベル検出手段と、該レベル検出手段が該特定部分のレベ
ルを検出する毎に第1の所定値ずつ変化するトラッキン
グ値を形成し、該トラッキング値でトラッキング手段を
制御して該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを
該磁気テ−プの記録済みトラックの幅方向に変位させる
第1のトラッキングスイープ動作を行なわせる第1の制
御手段と、該第1のトラッキングスイープ動作期間中、
該レベル検出手段から順次出力される検出レベルの大小
関係を判定して該検出レベルが最大となるときの該第1
の制御手段で形成される該トラツキング値を検出する第
1の検出手段と、該第1の検出手段で検出された該トラ
ッキング値を演算処理して該トラッキング値の近傍のト
ラッキングスイープ範囲を規定するトラッキング初期値
とトラッキング終了値とを形成する演算手段と、該レベ
ル検出手段が該特定部分のレベルを検出する毎に該初期
値から該終了値まで該第1の所定値よりも小さい値の第
2の所定値ずつ変化するトラッキング値を形成し、該ト
ラッキング値で該トラッキング手段を制御して該記録ヘ
ッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ−プの記
録済みトラックの幅方向に変位させる第2のトラッキン
グスイープ動作を行なわせる第2の制御手段と、該第2
のトラッキングスイープ動作期間中、該レベル検出手段
から順次出力される検出レベルの大小関係を判定して該
検出レベルが最大となるときの該第2の制御手段で形成
される該トラツキング値を検出して最良トラッキング値
とする第2の検出手段とを有する。
【0023】
【作用】
(1)磁気テープの記録済みトラツクから再生される情
報信号のレベルを検出し、この検出レベルからトラッキ
ング手段を制御するトラッキング値を生成するが、この
レベルは記録再生特性に影響されない部分で検出され
る。かかる部分としては、この情報信号がディジタル信
号である場合、これに付加される符号パリテイやエディ
ットギャップの部分である。これにより、編集記録前、
記録済みトラックに確実にヘッドをトラッキングさせる
ことができ、このとき得られる最良トラッキング値でト
ラッキング手段を制御しながら編集記録を行なうことに
より、記録済みトラツクと新たに記録されるトラックと
の連続性が保たれる。しかも、この最良トラッキング値
の検出は編集記録前に行なわれるから、新たに記録され
るトラックによって記録済みトラックの一部が消された
り、消し残しがあったりすることがない。
【0024】(2)制御手段はトラッキングスイープを
行ない、この間、検出手段はレベル検出手段からの検出
レベルを監視しながら、この検出レベルが最大となるト
ラッキング値を検出するから、かかるトラッキング値で
編集記録時にトラッキング手段を制御することにより、
上記と同様の編集記録が可能となる。
【0025】(3)トラッキングスイープが良好に行な
われない場合には、最良トラッキング値が得られても、
実際に良好なトラッキング状態が得られていない。そこ
で、複数回のトラッキングスイープを行なうことによ
り、夫々のトラッキングスイープで得られた最良トラッ
キング値のバラツキの度合により、得られた最良トラッ
キング値が良好なトラッキング状態で生じたものである
か否か判定できることになる。
【0026】(4)第1の制御手段で粗いトラッキング
スイープが行なわれ、第1の検出手段により、大まかな
最良トラッキング値が検出される。そして、この大まか
な最良トラッキング値から正しい最良トラッキング値を
含む狭い範囲が設定され、この範囲内で、第2の制御手
段により、細かいトラッキングスイープが行なわれ、第
2の検出手段により、最良トラッキング地が検出され
る。この最良トラッキング値は細かいトラッキングスイ
ープによって得られたものであるから、正確な、もしく
は殆ど正確な最良トラッキング値となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明による磁気記録再生装置の一実施例を
示すブロック図であって、1は回転シリンダ、2、3は
夫々記録ヘッド対(ここで、記録ヘッド対2をなす2つ
の記録ヘッドを夫々記録ヘッドRECA、RECBと
し、記録ヘッド対3をなす2つの記録ヘッドを夫々記録
ヘッドRECC、RECDとする)、4はシリンダタッ
クパルス(Tachometer Pulse)検出ヘ
ッド(以下、DTPヘッドという)、5はシリンダFG
(Frequency Generater)検出ヘッ
ド(以下、DFG検出ヘッドという)、6はDTPアン
プ、7はDFGアンプ、8は位相比較器、9はf−v
(frequency−voltage)変換器、10
は垂直同期パルス発生回路、11は基準パルス発生回
路、12はシリンダモ−タアンプ、13は磁気テ−プ、
14はCTL(コントロール)パルス検出ヘッド、15
はキャプスタンFG検出ヘッド(以下、CFG検出ヘッ
ドという)、16はキャプスタン回転軸、17はCTL
記録アンプ、18はCTL再生アンプ、19は分周回
路、20はCFGアンプ、21はf−v変換器、22は
キャプスタンモ−タアンプ、23は位相比較器、24は
可変遅延回路、25はトラッキング調整部、26はシス
テムコントローラ、27は増幅器、28は包絡線検波回
路、29は記録再生切替スイッチ、30〜31は切替ス
イッチ、33aはシリンダモータ、33bはキャプスタ
ンモータである。
【0028】同図において、回転シリンダ1には、図1
6で説明したように、再生ヘッド(図示せず)と記録ヘ
ッド対2、3とが取り付けられている。記録時には、切
替スイッチ30〜32はR側に閉じている。また、記録
再生切替スイッチ29は、ここでは、記録ヘッドREC
Aに対するものとしており、他の記録ヘッドに対するも
のは省略している。記録時には、この記録再生切替スイ
ッチ29は、記録ヘッドRECAが磁気テープ13を走
査するとき、システムコントローラ26からの記録再生
切替信号S7により、R側に閉じ、記録信号S1はこの
記録再生切替スイッチ29を介して回転シリンダ1上の
記録ヘッドRECAに供給されて図示しない磁気テープ
上に記録される。他の記録ヘッドRECB〜RECDに
ついても同様である。
【0029】一方、垂直同期パルス発生回路10で記録
されるべき映像信号から垂直同期パルスVSが生成さ
れ、また、DTPヘッド4で検出されるタックパルスD
TPがDTPアンプ6で増幅されて、位相比較器8でこ
れら垂直同期パルスVSとタックパルスDTPとの位相
差が検出される。さらに、DFG検出ヘッド5から得ら
れる回転シリンダ1のFG信号は、DFGアンプ7で増
幅された後、f−v変換器9に供給され、その周波数
(従って、回転シリンダ1の回転数)に応じたレベルの
電圧に変換される。
【0030】位相比較器8の位相差検出出力とf−v変
換器9の出力電圧は、互いに加算された後、シリンダモ
−タアンプ12で増幅されてシリンダモ−タ33aに供
給され、このシリンダモータ33aを駆動する。
【0031】このようにして、上記垂直同期パルスVS
とタックパルスDTPとの位相差および回転シリンダ1
の回転数が一定となるように、シリンダモータ33aが
フィ−ドバック制御され、回転シリンダ1は記録信号S
1での映像信号の垂直同期パルスに同期して回転する。
【0032】なお、垂直同期パルス発生回路10からの
垂直同期パルスVSは、また、CTL記録アンプ17で
増幅された後、切替スイッチ31を介してCTLパルス
検出ヘッド14に供給され、CTLパルスとして磁気テ
ープ13に記録される。
【0033】また、記録時には、CFG検出ヘッド15
から検出されるキャプスタンFG信号が、CFGアンプ
20で増幅された後、分周回路19で分周され、基準パ
ルス発生回路11から出力される基準パルスが可変遅延
回路24で遅延されて、これらが位相比較器23で位相
比較される。この位相比較器23の位相差検出出力は、
キャプスタンモ−タアンプ22で増幅された後、キャプ
スタンモ−タ33bに供給され、このキャプスタンモ−
タ33bを駆動する。かかるフィ−ドバック制御ループ
がキャプスタンモ−タ33bの記録時の位相制御ル−プ
を構成する。また、CFGアンプ20の出力信号はf−
v変換器21にも供給され、その周波数に応じたレベル
の電圧出力が生成される。この電圧は、キャプスタンモ
−タアンプ22で増幅された後、キャプスタンモ−タ3
3bに供給され、このキャプスタンモ−タ33bを駆動
する。かかるフィ−ドバック制御ループがキャプスタン
モ−タ33bの記録時の速度制御ル−プを構成する。
【0034】以上は記録時の制御動作であったが、次
に、再生時の制御動作について説明する。このときに
は、切替スイッチ30〜32はP側に閉じ、また、シス
テムコントローラ26からの記録再生切替信号S7によ
り、記録再生切替スイッチ29は、記録ヘッドRECA
が磁気テープ13を走査する期間、P側に閉じる。
【0035】磁気テープ13のコントロ−ルトラック上
に記録されているCTL信号はCTLヘッド14によっ
て再生され、切替スイッチ31を通ってCTL再生アン
プ18で増幅され、切替スイッチ32を通り、位相比較
器23に供給されて、可変遅延回路24で遅延された基
準パルス発生回路11からの基準パルスと位相比較さ
れ、その位相差検出出力がキャプスタンモ−タアンプ2
2を介してキャプスタンモ−タ33bに供給される。こ
のようにして、再生時のキャプスタンモータ33bの位
相制御ル−プが構成される。また、再生時のシリンダモ
ータ33aの位相制御ル−プは、垂直同期パルス発生回
路10からの垂直同期パルスVSの代りに基準パルス発
生回路11からの基準パルスが位相比較器8に供給され
ること以外、記録時のと同じである。これにより、シリ
ンダモータ33aとキャプスタンモ−タ33bは基準パ
ルス発生回路11からの基準パルスに同期して回転す
る。
【0036】ここで、磁気テープ13が自己記録の磁気
テープであるときには、可変遅延回路24での遅延時間
は記録時と同じに設定される。これにより、可変遅延回
路24から出力される基準パルスは記録時と同じ位相で
あり、従って、記録ヘッド対2、3は磁気テープ13上
のトラックを正しくトレ−スする。
【0037】これに対し、磁気テープ13が他のDVT
Rで記録がなされたものであるときには、個々のDVT
RにCTLパルス検出ヘッド14と記録ヘッド対2、3
との間に距離のバラツキがあるから、自己記録の磁気テ
ープのときと同じ制御が行なわれると、記録ヘッド対
2、3は磁気テープ13上のトラックからずれてトレ−
スすることになる。
【0038】そこで、このようなトラッキングずれをな
くすために、システムコントローラ26によってトラッ
キング調整部25を制御し、トラッキング調整部25に
よって可変遅延回路24の遅延時間を調整することによ
り、テ−プ走行の位相を制御して、CTL信号が検出さ
れたときに記録ヘッド対2、3がジャストトラックする
ようにしている。但し、通常は、かかる可変遅延回路2
4の遅延時間は製造調整時の設定される。
【0039】ところで、かかるDVTRにおいて、イン
サ−ト編集を行なう場合、先に述べたように、個々のD
VTRでの記録ヘッドとCTLパルス検出ヘッドトの位
置関係のバラツキや、経時変化、温度変化等による磁気
テープ上でのトラックの位置ずれにより、記録済みトラ
ックと新たに記録されたトラックとの継ぎ目部分でトラ
ックの連続性が保たれない。
【0040】そこで、図4に示すように、インサート編
集モードはプリロール点からインサート編集終了点まで
の調相期間、インサートトラッキング期間及びインサー
ト編集期間からなるようにしている。プリロール点はイ
ンサート編集開始点よりも前の一定の距離の点であっ
て、インサート編集を行なう場合、まず、磁気テープは
このプリロール点まで巻き戻される。そして、磁気テー
プは走行開始するが、最初の調相期間では、トラッキン
グ調整部25の初期設定がなされる。この調相期間が終
了してインサートトラッキング期間になると、インサ−
ト編集開始点まで再生モードが設定され、その間、シス
テムコントローラ26の制御によってトラッキング調整
部25が可変遅延回路24の遅延時間を調整し、テ−プ
走行の位相を制御して、少なくとも記録ヘッド対2、3
がインサ−ト編集開始点に達したとき、これら記録ヘッ
ド対2、3が記録済みトラックにオントラックさせる。
これにより、この継ぎ目部分で記録済みトラックと新た
に記録されたトラックとが連続的に繋がる。
【0041】また、かかる動作を行なうために、トラッ
キング情報をインサ−ト編集開始点前の記録済みトラッ
クから得る場合には、記録ヘッド対2、3は、先に述べ
たように再生ヘッドに比べてヘッドギャップ長が長いた
め、これら記録ヘッド対2、3による再生信号の高い周
波数域のレベルが低下するから、記録ヘッド対2、3の
再生信号のレベルが磁気テープ13上に記録されている
信号の周波数に依存することを考慮しなければならな
い。
【0042】この実施例では、トラッキング調整部25
が以上の点に基づいて動作し、良好なインサート編集を
可能とする。
【0043】回転シリンダ1上に図16に示すように取
付けられた4個の記録ヘッドRECA〜Dの位置関係
は、記録ヘッドRECAの位置が基準位置となり、これ
に対し、記録ヘッドRECBの位置は、記録ヘッドRE
CAによつて記録されるトラックを一定の幅でオ−バ−
ライトできるように、オフセット値を設けて設定されて
おり、記録ヘッドRECCは記録ヘッドRECBに対
し、記録ヘッドRECDは記録ヘッドRECCに対し、
夫々記録ヘッドRECA、RECB間の位置関係と同様
の位置関係にある。かかる各記録ヘッド間の位置関係に
より、ここでは、各記録ヘッドが記録するときのトラッ
クの幅は45μmであるが、オーバーライトにより、磁
気テープ13上に残るトラックの幅は39μmと小さく
なる。このように記録をする場合、位置基準となるのは
記録ヘッドRECAであるから、記録ヘッドRECAの
再生出力レベルが最大となるように、トラッキング制御
が行なわれればよい。
【0044】そこで、この実施例においては、システム
コントローラ26が、記録再生切替信号S7により、記
録ヘッドRECAに対する記録再生切替スイッチ29を
記録系と再生系に切り換えることができるようにする。
なお、この記録系は図示していないが、ここでは、図1
8で示した構成をなしているものとする。また、ここで
いう再生系はシリンダモータ33aやキャプスタンモー
タ33bの制御を行なうためのものであって、再生信号
の処理のための再生系は省略されている。
【0045】磁気テープ13のトラックに記録される信
号S1は図19、図20で説明したフォーマットに従う
ものであって、エラ−訂正のための外符号パリティ(o
uter parity)、内符号パリティ(inne
r parity)や信号区分用のエディット(編集)
ギャップ等が付加されている。ここで、外符号パリティ
の記録周波数はランダム性が強く、前述のシャフリング
操作によってもセグメント内で分散されないため、図2
に示すように、記録トラック上の映像信号記録区分の開
始部分にまとまって記録される。また、エディットギャ
ップは夫々の音声信号、映像信号の間にあり、ここには
特定周波数の信号のみが記録される。このように外符号
パリティ、内符号パリティ、エディットギャップでの信
号は、共に、記録再生系の特性の影響を受けにくい。
【0046】図1において、インサート編集では、上記
のように、インサート編集開始点より前の所定の区間再
生モードが設定される。この再生モードにおいて、記録
ヘッドRECAの再生信号は記録再生切替スイッチ29
を通り、増幅器27で増幅された後、包絡線検波回路2
8に供給されて包絡線検波される。包絡線検波回路28
から出力される包絡線検波信号S3(図2)はトラッキ
ング調整部25に供給される。このトラッキング調整部
25は、システムコントローラ26からのスイッチON
/OFF信号S4、RESET信号S5をもとに、包絡
線検波信号S3での外符号パリティの部分(勿論、内符
号パリティやエディットギャップの部分であってもよ
い)のレベルを判定し、これに応じたトラッキング信号
S8を生成して可変遅延回路24の遅延時間を変化させ
るが、ここで、図3により、このトラッキング調整部2
5の一具体例について説明する。但し、同図において、
35はサンプルホールド回路、36はサンプリングパル
ス発生器、37はスイッチ、38はA/D(アナログ/
ディジタル)変換器、39は演算回路、40は演算デ−
タラッチ回路、41はスイッチ、42はメモリ、43は
レベル比較器、44はトラッキングディレクション回
路、45はディレクション反転カウンタ、46はトラッ
キングメモリ、47は単位トラッキング量発生器、48
はスイッチ、49は単位増幅器、50は単位反転増幅
器、51は加算器である。
【0047】図3において、包絡線検波回路28(図
1)からの図2に示した包絡線検波信号S3はサンプル
ホールド回路35に供給され、サンプリングパルス発生
器36からのサンプリングパルスによってこの包絡線検
波信号S3の外符号パリティ部分のレベルがサンプルホ
ールドされる。図2に示すように、この外符号パリティ
部分は比較的長い時間であり、サンプリングタイミング
の設定が容易である。また、このサンプリングは記録ヘ
ッドRECAによる再生信号に対して行なわれるから、
サンプリングパルスの周期はこの再生信号の周期に等し
く、図2に示すように、サンプルホールド回路35は記
録ヘッドRECAが再生を終わるまでのサンプリングパ
ルスが“H”(高レベル)の期間、このサンプリングし
たレベルをホールドする。
【0048】インサート編集のための再生モードが始ま
る前に調相期間が設定されているが、図4に示すよう
に、この調相期間が終了して再生モードとなると、シス
テムコントローラ26(図1)からのRESET信号S
5により、トラッキングメモリ46、ディレクション反
転カウンタ45及びメモリ42がリセットされ、インサ
ート編集開始点まで再生モードが続く。この期間では、
記録ヘッドRECAが良好なトラッキング状態となるよ
うに、トラッキング制御が行なわれるが、この期間をイ
ンサートトラッキング期間という。そして、インサート
編集開始点からインサート編集終了点までがインサート
編集記録が行なわれるインサート編集期間となる。
【0049】図3において、スイッチ37は、この調相
期間(図4)終了後、システムコントローラ26(図
1)からのスイッチON/OFF信号S4により、オン
し、サンプルホールド回路35のホールドデータを通過
させる。このホールドデータはA/D変換器38でディ
ジタルデータに変換され、演算回路39に供給される。
この演算回路39では、このようにして順次供給される
ディジタルデータが平均化処理され、平均ディジタルデ
ータが得られる。
【0050】演算デ−タラッチ回路40は、演算回路3
9に新たなディジタルデータが供給されて新たな平均デ
ィジタルデータが生成されると、それ毎に新たな平均デ
ィジタルデータをラッチし、その前に、スイッチ41が
レベル比較器43からの切替信号S9によってオンする
ことにより、そのときのラッチされている平均ディジタ
ルデータをメモリ42に記憶させる。そして、スイッチ
41はオフし、演算デ−タラッチ回路40に新たにラッ
チされた平均ディジタルデータとメモリ42に記憶され
た前の平均ディジタルデータとの大小がレベル比較器4
3で比較され、その比較結果がトラッキングディレクシ
ョン回路44に送られる。この比較動作が終了すると、
レベル比較器43は、切換信号S9により、スイッチ4
1をオンさせ、演算デ−タラッチ回路40にラッチされ
ている平均ディジタルデ−タをメモリ42に記憶させ
る。
【0051】トラッキングディレクション回路44は、
レベル比較器43での比較結果に基づいてスイッチ48
を制御し、 ラッチデ−タ > メモリデ−タ のとき(但し、「ラッチデ−タ」とは演算デ−タラッチ
回路40にラッチされている平均ディジタルデータ、
「メモリデ−タ」とはメモリ42に記憶される平均ディ
ジタルデ−タをいう)には、スイッチ48は1側に閉
じ、 ラッチデ−タ ≦ メモリデ−タ のときには、スイッチ48は2側に閉じる。
【0052】単位トラッキング量発生器47は微小トラ
ッキング量を表わすデータ(微小トラッキング量デー
タ)を出力する。この微小トラッキング量データは、ス
イッチ48が1側に閉じているときには、単位増幅器4
を介し、加算器51でトラッキングメモリ46に記憶
されている前回のトラッキング値に加算され、可変遅延
回路24(図1)にトラッキング信号S8として供給さ
れる。また、スイッチ48が2側に閉じているときに
は、この微小トラッキング量データは、単位反転増幅器
50を介し、加算器51でトラッキングメモリ46に記
憶されている前回のトラッキング値を減算し、可変遅延
回路24にトラッキング信号S8として供給される。か
かる加算器51の出力データは、また、トラッキングメ
モリ46に記憶される。可変遅延回路24では、かかる
トラッキング信号S8が供給されると、その遅延時間が
単位トラッキング量発生器47からの微小トラッキング
量データの分変化し、これによって記録ヘッドRECA
の磁気テープ13でのトラックに対する位置関係(トラ
ッキング状態)が微小変化する。上記のラッチデータと
メモリデータとの関係に対するスイッチ48の動作によ
り、可変遅延回路24のかかる遅延時間の微小変化の方
向は、サンプルホールド回路35でサンプルホールドさ
れる外符号パリティでの再生レベルが大きくなる方向と
なる。
【0053】以上の動作が、記録ヘッドRECAの再生
信号が得られる毎に、行なわれ、これによってこの再生
信号の外符号パリティ部分が最大レベルとなる最良トラ
ッキング状態を得られるが、かかる最良トラッキング状
態になったことを、次のようにして、ディレクション反
転カウンタ45の出力によって判断する。
【0054】即ち、最初スイッチ48は1側または2側
に固定されていたのが、その後、1側、2側と交互に切
り替わるようになると、ディレクション反転カウンタ4
5は、トラッキングディレクション回路44の出力を用
いて、その切替り回数をカウントし、図4に示すよう
に、そのカウント値が所定のスレシュレベル以上になる
と、最良トラッキング状態に達したとしてトラッキング
良否判定信号S10を“H”にする。これにより、スイ
ッチ48は3側に閉じ、最良トラッキング状態が得られ
たとして上記一連の動作を中止し、そのときのトラッキ
ング信号をトラッキングメモリ46に保持する。また、
ディレクション反転カウンタ45はHighの最良トラ
ッキング値良否判定信号S6をシステムコントローラ2
6(図1)に送り、ユーザーにこのことを知らせるなど
の動作をさせる。
【0055】ここで、インサートトラッキング期間(図
4)内にディレクション反転カウンタ45のカウント値
がこのスレシュレベルに達しないときには、図5に示す
ように、再びプリロール点まで磁気テ−プ13を巻戻し
て上記動作を繰り返すリトライ期間が設定される。かか
るリトライ期間でのインサートトラッキング期間のトラ
ッキング開始の初期値は、先のインサ−トトラッキング
制御動作でトラッキングメモリ46に最終的に記憶され
たトラッキング信号とする。このリトライ期間は最良ト
ラッキング状態が得られてディレクション反転カウンタ
45からのトラッキング良否判定信号S10が“H”と
なるまで、あるいはユ−ザ−がこの一連の動作を中止さ
せるまで続く。また、リトライ開始をユ−ザ−に知らせ
る手段、あるいはリトライ回数を知らせる手段を設ける
ようにしてもよい。
【0056】インサート編集開始点でインサート記録動
作が開始すると、トラッキングメモリ46に記憶保持さ
れたトラッキング信号に応じた遅延時間が図1の可変遅
延回路24に設定され、これによって、図1のキャプス
タンモータ33bの位相制御が行なわれる。かかる位相
制御動作はインサ−ト編集終了点までは少なくとも行な
われる。
【0057】以上述べた一連の動作は、図1におけるヘ
ッドスイッチ29の切替周期が基本になっている。
【0058】なお、この実施例では、上記のトラッキン
グ操作は調相期間終了後に行なわれるものとしたが、キ
ャプスタンモータの速度がロックしている標準再生状態
であれば、所望のスイッチ等を操作することにより、ユ
ーザーが任意に上記トラッキング操作を行なわせるよう
にすることも可能である。但し、トラッキング操作中で
ある時等不所望な時にユ−ザ−がマニアルでトラッキン
グ操作等をすることができないようにするために、トラ
ッキング操作を行なわれていることを表示する手段、あ
るいはトラッキング動作完了の表示手段を設ける。
【0059】また、図6のように、記録ヘッド対2、3
の再生信号を、増幅器27で増幅した後、波形等価器
(イコライザ−)34で処理し、その再生信号のレベル
がその周波数に依存しないようにして周波数による再生
信号のレベル変動を防止するようにすることもできる。
これにより、トラック曲がり等を考慮して、記録トラッ
クの長手方向に対し、この再生信号を複数点でサンプリ
ングすることができ、より高い精度で最良トラッキング
状態の検索が可能となる。
【0060】以上により、記録されている映像信号の周
波数によってトラッキング制御が影響されなくなり、イ
ンサ−ト編集作業を行なっても古い記録済みトラックの
1部のデ−タが新しく記録されたトラックで消去されて
古い記録済みトラックの必要なデ−タが失われたり、あ
るいは、重ね記録で消去されるべき古い記録済みトラッ
クのデ−タが消し残されたりすることがなく、継ぎ目部
分での再生画像の画質が向上する。
【0061】図7は図1におけるトラッキング調整部2
5の他の具体例を示すブロック図であって、52は最大
トラッキン値メモリ、53は終了トラッキング値発生
器、54はトラッキングスイ−プ終了判定回路、55〜
58はスイッチであり、図3に対応する部分には同一符
号を付けて重複する説明を省略する。
【0062】同図において、演算デ−タラツチ回路40
のラッチデータがメモリ42のメモリデータよりも大き
いときには、レベル比較器43からの切替信号S9によ
ってスイッチ41がオンし、また、切替信号S12によ
ってスイッチ57がオンする。これにより、演算デ−タ
ラツチ回路40のラッチデータがメモリ42に記憶さ
れ、トラッキングメモリ46のトラッキング信号がスイ
ッチ57を通って最大トラッキング値メモリ52に記憶
される。しかる後、これらスイッチ41、57はオフす
る。そして、レベル比較器43からの切替信号S11に
より、スイッチ55がオンし、単位トラッキング量発生
器47から出力される微小トラッキング量がスイツチ5
5を介して加算器51に供給され、トラッキングメモリ
46からのトラッキング信号と加算されて可変遅延回路
24(図1)に供給される。これとともに、スイッチ5
5はオフする。また、この間スイッチ56はオンしてお
り、トラッキングメモリ46では、加算器51からの新
たなトラッキング信号に書き替えられる。
【0063】演算デ−タラツチ回路40のラッチデータ
がメモリ42のメモリデータよりも小さいときには、ス
イッチ41、57はオフ状態に保たれ、メモリ42と最
大トラッキング値メモリ52では同じデ−タがそのまま
保持される。そして、上記と同様に、単位トラッキング
量発生器47から出力される微小トラッキング量が加算
器51でトラッキングメモリ46からのトラッキング信
号に加算され、その加算出力が図1の可変遅延回路24
に供給されるとともに、トラッキングメモリ46に新た
なトラッキング信号として記憶される。
【0064】このように、演算デ−タラツチ回路40の
ラッチデータがメモリ42のメモリデータよりも大きい
ときに、トラッキングメモリ46に記憶されているトラ
ッキング信号が最大トラッキング値メモリ52に記憶さ
れ、記録ヘッドRECAが再生する毎にかかる動作を行
なうことにより、最大トラッキング値メモリ52には、
これまで得られた演算デ−タラツチ回路40のラッチデ
ータのうちの最大のラッチデータに対するトラッキング
値が最大トラッキング値として最大トラッキング値メモ
リ52に記憶されることになる。
【0065】以上の一連の動作がヘッドスイッチ周期で
繰り返し行なわれ、図8に示すように、トラッキングメ
モリ46でのトラッキング信号S8が終了トラッキング
値発生器53から出力される一定の終了トラッキング値
に等しくなると、トラッキングスイ−プ終了判定回路5
4はこれを判定してトラッキング値良否判定信号S6を
Highとするとともに、切替信号S13とを出力す
る。この切替信号S13により、スイッチ56がオフし
てスイッチ58がオンし、トラッキングメモリ46は最
大トラッキング値メモリ52の最大トラッキング値に書
き替えられる。この最大トラッキング値が以後のインサ
ート編集記録のときの最良トラッキング値となる。図1
の可変遅延回路24の遅延時間はこの最良トラッキング
値のトラッキング信号S8に応じたものとなる。また、
トラッキングスイ−プ終了判定回路54から出力される
Highのトラッキング値良否判定信号S6により、図
1のシステムコントローラ26は最良トラッキング値が
検出されたと判定し、インサ−ト編集記録を可能にさせ
るとともに、ユ−ザ−にもそのことを知らせるようにす
る。
【0066】しかる後、図8において、インサート編集
開始点からインサート編集終了点までインサート編集記
録動作が行なわれるが、この間図1の可変遅延回路24
の遅延時間は図7のトラッキングメモリ46に記憶され
ている最良トラッキング値のトラッキング信号S8に応
じたものに固定される。
【0067】以上のようにして、この具体例によって
も、記録されている映像信号の周波数に影響されないト
ラッキング制御が可能であって、インサ−ト編集におい
ても、記録済みトラックのデ−タが新しく記録されたト
ラックによって消去されたり、あるいは、重ね記録で消
去されるべき記録済みトラックのデ−タが消し残された
りすることがなく、継ぎ目部分での再生画像の画質劣化
が防止できる。
【0068】図9は図1におけるトラッキング調整部2
5のさらに他の具体例を示すブロック図であって、60
は選択回路、61はメモリ部、61a〜61cはメモ
リ、62はトラッキング不良判定回路、63は平均化回
路、64は加算器であり、図3に対応する部分には同一
符号を付けて重複する説明を省略する。
【0069】図7で示した具体例では、図8から明らか
なように、インサートトラッキング期間に1回だけ最大
トラッキング量を検出するためのトラッキングスイ−プ
を行なったが、1回のトラッキングスイ−プだけでは得
られる最良トラツキング値が真の最良トラッキング値で
あるか否か不明である。そこで、図9に示す具体例で
は、図10に示すように、トラッキングスイ−プを3回
繰り返し、これらによって得られる最大トラッキング値
のバラツキの程度から真の最良トラッキング値が得られ
たか否かを判定するものである。
【0070】図9において、図7に示した具体例と同様
に、レベル比較器43からの切替信号S12によってス
イッチ57がオンすると、トラッキングメモリ46から
のトラッキング信号はこのスイッチ57を介して選択回
路60に供給されるが、この選択回路60は、トラッキ
ングスイープ終了判定回路54の制御により、まず、メ
モリ部61でのメモリ61aを選択しており、このトラ
ッキング信号を最大トラッキング値としてこのメモリ
aに記憶させる。このようにして1回目のトラツキン
グスイープが終わると、メモリ61aにはこのトラツキ
ングスイープで得られた最大トラッキング値が記憶保持
される。この1回目のトラツキングスイープが終了する
とともに、トラッキングスイープ終了判定回路54は加
算器64を介してリセット信号RESETをメモリ42
とトラッキングメモリ46に供給し、これらをリセット
する。次に、2回目のトラツキングスイープが開始され
るが、このときには、選択回路60はメモリ部61のメ
モリ61bを選択し、このトラッキングスイープで得ら
れる最大トラツキング値がこのメモリ61bに記憶され
る。同様にして、3回目のトラッキングスイープで得ら
れた最大トラッキング値はメモリ部61のメモリ61
に記憶される。
【0071】3回目のトラッキングスイ−プが終了する
と、トラッキング不良判定回路62がメモリ61a〜
cから最大トラッキング値を読み取り、夫々を比較し
てこれらのバラツキ度合を検出して、このバラツキ度合
が大きいときには得られた最大トラツキング値を不良と
判定し、小さいときには良と判定する。そして、最大ト
ラツキング値が良と判定されたときには、メモリ61
61cに記憶保持されている最大トラッキング値は平
均化回路63で平均化され、真の最良トラッキング値と
してトラッキングメモリ46に書き込まれる。しかし、
トラッキング不良判定回路62は、最大トラッキング値
を不良と判定したときには、リセット信号RESETを
発生し、これによってメモリ61a〜61bをリセット
するとともに、このリセット信号RESETを介してメ
モリ42やトラツキングメモリ46に供給し、これらを
リセットする。そして、図5のように、リトライ期間を
設け、再び同じ動作を行なって最良トラッキング値を検
索する。
【0072】このようにしてトラッキングメモリ46に
最良トラッキング値が設定されると、これが最良トラッ
キング信号S8として図1の可変遅延回路24に供給さ
れ、その遅延時間がこの最良トラッキング信号S8に応
じたものとなり、インサート編集記録が行なわれる。な
お、最良トラッキング値を得るために、3回のトラッキ
ングスイープを行なうようにしたが、トラッキングスイ
ープの回数はこれに限るものではない。
【0073】以上のように、この具体例では、真の最良
トラッキング信号が得られることになり、記録済みトラ
ックに対して最良のトラッキング状態が得られる。
【0074】図11は図1におけるトラッキング調整部
25のさらに他の具体例を示すブロック図であって、4
7a、47bは単位トラッキング量発生器、65はトラ
ッキング初期値演算回路、66はトラッキング終了値演
算回路、67、68はスイッチ、69は加算器、70は
終了トラッキング値メモリであり、前出図面に対応する
部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0075】この具体例では、図12に示すように、イ
ンサートトラッキング期間でのトラッキングスイープは
2回であって、1回目は粗いスイープ、2回目は細かい
スイープとして最良トラッキング値の精度を高めるよう
にしたものである。
【0076】図11において、単位トラッキング量発生
器47aの微小トラッキング量は単位トラッキング量発
生器47bの微小トラッキング量よりも大きく、図12
に示すインサートトラッキング期間では、まず、トラッ
キングスイープ終了判定回路54により、スイッチ67
は単位トラッキング量発生器47aを選択する状態にあ
る。また、終了トラッキング値メモリ70は図7におけ
る終了トラッキング値発生器53に相当し、調相期間で
のシステムコントローラ26(図1)からのリセット信
号RESETによるリセットにより、このとき、単位ト
ラッキング量発生器47aからの微小トラッキング量を
用いたトラッキングスイープに対する終了トラッキング
値が設定されている。
【0077】かかる状態で図7に示した具体例と同様の
トラッキングスイープ動作が行なわれるが、単位トラッ
キング量発生器47aの微小トラッキング量が大きいた
め、図12に示すように、粗いトラッキングスイープが
行なわれる。そして、このトラツキングスイープによっ
て得られる最大トラッキング値が最大トラッキング値メ
モリ52に記憶される。この粗いトラッキングスイープ
が終了すると、トラッキングスイープ終了判定回路54
はトラッキングメモリ46をリセットする。
【0078】このように最大トラッキング値メモリ52
に最大トラッキング値が得られると、トラッキングスイ
ープ終了判定回路54によってスイッチ68がオンし、
この最大トラツキング値がトラッキング初期値演算回路
65とトラッキング終了値演算回路66に供給される。
そして、トラッキング初期値演算回路65では、この最
大トラッキング値に任意の演算を施したものが加算さ
れ、トラッキング終了値演算回路66では、この最大ト
ラッキング値に任意の演算を施したものが減算される。
トラッキング初期値演算回路65の演算出力値は初期値
としてトラッキングメモリ46に設定され、トラッキン
グ終了値演算回路66の演算出力値は終了値として終了
トラッキング値メモリ70に格納される。しかる後、ト
ラッキングスイープ終了判定回路54により、スイッチ
68がオフし、メモリ42と最大トラツキング値メモリ
52とがリセットされる。
【0079】次に、スイツチ67は、トラッキングスイ
ープ終了判定回路54により、切替られて単位トラッキ
ング量発生器47bを選択する。そして、トラッキング
メモリ46の初期値から終了トラッキング値メモリ70
の終了値までの単位トラッキング量発生器47bからの
小さい微小トラッキング値を用いた細かいトラッキング
スイープが行なわれ、これによる最大トラッキング値が
最大トラッキング値メモリ52に得られる。
【0080】これら初期値、終了値はこの細かいトラッ
キングスイープの範囲を粗いトラッキングスイープによ
って得られた最大トラッキング値の近傍に狭めるもので
あり、この狭い範囲内で細かいトラッキングスイープが
行なわれる。従って、このようにして得られた最大トラ
ッキング値は粗いトラツキングスイープで得られた最大
トラツキング値よりも精度が高いものであり、これが最
良トラッキング値としてトラッキングメモリ46に格納
される。
【0081】これ以降の動作は先の各具体例の場合と同
様であり、このため、この具体例によると、短時間で精
度の良いトラッキング値が得られ、より精度の高いトラ
ッキング制御が行なわれることになる。
【0082】以上により、この具体例においても、記録
されている映像信号の周波数によらないで精度の高いト
ラッキング制御が可能となり、インサ−ト編集作業を行
なっても、記録済みトラックのデ−タが新しく記録され
たトラックによって消去されたり、あるいは、重ね記録
で消去されるべき記録済みトラックのデ−タの消し残し
があったりすることがなく、継ぎ目部分での再生画像の
画質が劣化することがない。
【0083】図13は本発明による磁気記録再生装置の
他の実施例を示すブロック図であって、71は位相差検
出回路であり、図1に対応する部分には同一符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0084】以上説明した実施例は調相動作完了後ある
いは標準再生時に最良トラッキング値を得るものであつ
たが、図13に示す実施例においては、調相動作期間中
のように基準パルスとCTL信号の位相がロックしてい
ない状態でも、最良トラッキング値が得られるようにし
たものである。
【0085】図13において、先に示した調相期間にお
いても、再生モードが設定される。このとき、CTL再
生アンプ18から出力されるCTL信号は位相差検出回
路71にも供給されて基準パルス発生器11からの基準
パルスと位相比較され、その位相差検出出力S14がト
ラッキング調整部25に供給される。このトラッキング
調整部25は、先の実施例と同様、包絡線検波回路28
の出力信号の外符号パリティ部分のレベルに応じたトラ
ッキング信号S8を生成するが、さらに、トラッキング
信号S8を位相差検出回路71からの位相差検出出力S
14に応じたものとする。これにより、基準パルスとC
TL信号とがロックされていなくとも、これらの位相差
に応じて可変遅延回路24の遅延時間が変化し、記録ヘ
ッド対2、3が磁気テープ13上のトラックにオントラ
ックするようになる。
【0086】図14は図13におけるトラッキング調整
部25の一具体例を示すブロック図であって、72はC
TL/基準パルス位相差ラッチ回路、73は位相差/ト
ラッキング値換算回路、74、75はスイッチであり、
前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0087】次に、図15を用いてこの具体例の動作を
説明する。プリロール点から始まる調相期間では、基準
パルスとCTL信号とは位相がロックしていない。ま
た、この期間では、スイッチ74が1側に閉じており、
演算データラツチ回路40のラツチデータがメモリ42
のメモリデータよりも大きいときのレベル比較器43の
出力によってスイツチ75がオンする。図13の位相差
検出器71の位相差検出出力S14は、スイッチ75が
オンしているとき、このスイツチ75を通り、CTL/
基準パルス位相差ラッチ回路72に供給されて記憶され
る。従って、調相期間が終わってスイツチ74が2側に
切り替わったときには、CTL/基準パルス位相差ラッ
チ回路72に演算データラツチ回路40のラツチデータ
が最大となったときの位相差検出出力S14がラツチさ
れていることになる。
【0088】かかるラツチ位相差検出出力S14は位相
差/トラッキング値換算回路73でトラッキング値に換
算され、このトラツキング値が初期トラッキング値ΔT
Rとしてトラッキングメモリ46にプリセットされる。
そして、調相期間が完了した時点でスイッチ74が2側
に閉じてインサートトラツキング期間になると、この初
期トラッキング値ΔTRから図3に示した具体例と同様
のトラッキング操作が開始する。
【0089】このように、かかる実施例では、調相期間
である程度のトラツキング値の検出が行なわれるので、
インサートトラツキング期間での最良トラッキング値の
検出が短時間で行なうことができるようになり、従っ
て、インサート編集記録開始までの時間を短縮できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録されている映像信号の周波数に依存しないトラッキ
ング値の検出が可能となって、誤ったトラッキング状態
になるのを防止でき、インサ−ト編集による再生画質の
劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録再生装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1におけるトラッキング調整部での包絡線検
波出力のサンプリングタイミングを示す図である。
【図3】図1におけるトラッキング調整部の一具体例を
示すブロック図である。
【図4】図3に示したトラッキング調整部の動作を示す
タイミング図である。
【図5】図3に示したトラッキング調整部の他の動作を
示すタイミング図である。
【図6】本発明による磁気記録再生装置の他の実施例を
示すブロック図である。
【図7】図1及び図6におけるトラッキング調整部の他
の具体例を示すブロック図である。
【図8】図7に示したトラッキング調整部の動作を示す
タイミング図である。
【図9】図1及び図6におけるトラッキング調整部のさ
らに他の具体例を示すブロック図である。
【図10】図9に示したトラッキング調整部の動作を示
すタイミング図である。
【図11】図1及び図6におけるトラッキング調整部の
さらに他の具体例を示すブロック図である。
【図12】図11に示したトラッキング調整部の動作を
示すタイミング図である。
【図13】本発明による磁気記録再生装置のさらに他の
実施例を示すブロック図である。
【図14】図13におけるトラッキング調整部の一具体
例を示すブロック図である。
【図15】図14に示したトラッキング調整部の動作を
示すタイミング図である。
【図16】回転シリンダ上でのヘッド配置を示す平面図
である。
【図17】DVTR(D−2)のテ−プフォ−マットの
説明図である。
【図18】DVTR(D−2)での記録系を示すブロッ
ク図である。
【図19】図18におけるチャンネル分配スイツチによ
る1フィールドのセグメント分割を説明する図である。
【図20】図18における外符号や内符号、同期信号、
ID信号の形成手順、センタ内シャフリング操作の説明
図である。
【符号の説明】
1 回転シリンダ 2、3 記録ヘッド 11 基準パルス発生器 13 磁気テープ 14 CTLヘッド 23 位相比較回路 24 可変遅延回路 25 トラッキング調整部 28 包絡線検波回路 33b キャプスタンモータ 34 波形等価回路 35 サンプルホ−ルド回路 39 演算回路 40 演算器デ−タラッチ回路 42 メモリ 43 レベル比較器 44 トラッキングディレクション回路 45 ディレクション反転カウンタ 46 トラッキングメモリ 47、47a、47b 単位トラッキング量発生器 52 最大トラッキング値メモリ 53 終了トラッキング値発生器 54 トラッキングスイ−プ終了判定回路 60 選択回路 61 メモリ部 61a〜61c メモリ 62 トラッキング不良判定回路 63 平均化回路 65 トラッキング初期値演算回路 66 トラッキング終了値演算回路 70 終了トラッキング値メモリ 71 位相差検出回路 72 CTL/基準信号位相差ラッチ回路 73 位相差/トラッキング値換算回路
フロントページの続き (72)発明者 西島 英男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 稲場 雄二 東京都港区西新橋二丁目15番12号 株式 会社 日立製作所 家電事業本部ハイビ ジヨン戦略開発本部内 (56)参考文献 特開 平2−113463(JP,A) 特開 昭57−78666(JP,A) 特開 平3−83250(JP,A) 特開 平3−66055(JP,A) 特開 平2−249165(JP,A) 特開 平2−108216(JP,A) 特開 平3−104484(JP,A) 実開 昭62−18839(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/032 G11B 27/036 G11B 15/467

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転シリンダ上に取付けられた記録ヘッ
    ドあるいは記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に情
    報信号を記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは該
    記録再生兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信号
    を再生する再生手段と、該磁気テ−プ上のトラックに記
    録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキングさ
    せるトラッキング手段と、記録済みトラックが形成され
    ている該磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する編
    集手段とを備えた磁気記録再生装置において、 該編集手段は、 該編集記録に先立って該再生手段を動作させ、該記録ヘ
    ッドあるいは該記録再生兼用ヘッドによって該磁気テ−
    プの記録済みトラックから該情報信号を再生させる再生
    モード設定手段と、 該再生手段から得られる再生情報信号の記録再生系の特
    性に影響されない特定部分のレベルを検出するレベル検
    出手段と、 該レベル検出手段から順次出力される検出レベルの大小
    関係に応じてトラッキング値を形成し、該トラッキング
    値によって該トラッキング手段を制御して、該記録ヘッ
    ドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ−プの記録
    済みトラックに対して最良のトラッキング状態とする該
    トラッキング値を検出して最良トラッキング値とする制
    御手段とを有しており、該制御手段は、 該レベル検出手段から出力される検出レベルが、該レベ
    ル検出手段から前回出力される検出レベルよりも大きい
    とき、前回形成した該トラッキング値に所定の値を加算
    して新たなトラッキング値とし、該レベル検出手段から
    前回出力される検出レベルよりも小さいとき、前回形成
    した該トラッキング値に該所定の値を減算して新たなト
    ラッキング値とするトラッキング値生成手段と、 該トラッキング値生成手段からの該トラッキング値によ
    る該トラッキング手段の制御により、該記録済みトラッ
    クに対する該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッド
    のトラッキング方向が連続して交互に反転する回数を検
    出し、所定回数 検出したときの該トラッキング値生成手
    段からの該トラッキング値を該最良トラッキング値とす
    る回数判定手段と を備えて、該最良トラッキング値が該
    再生情報信号の該特定部分のレベルが最大値あるいは最
    大値近辺となるときの該トラッキング値であることがで
    きるようにし、 該編集記録に先立って該最良トラッキング値を形成する
    最良トラッキング状態の検索動作を実行し、かつ、該編
    集記録時、該最良トラッキング状態の検索動作で得られ
    た該最良トラッキング値によって該トラッキング手段を
    制御することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記編集手段は、所定の時間内に前記回数判定手段の前
    記検出回数が前記所定回数に達しないとき、再度前記最
    良トラッキング状態の検索動作を行なわせるリトライ機
    構手段を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記リトライ機構手段は、予め決められた所定回数前記
    最良トラッキング状態の検索動作の終了とともに、編集
    動作を終了させる ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記リトライ機構手段は、予め決められた所定回数前記
    最良トラッキング状態の検索動作の終了とともに、該終
    了をユ−ザ−に警告する ことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 回転シリンダ上に取付けられた記録ヘッ
    ドあるいは記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に情
    報信号を記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは該
    記録再生兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信号
    を再生する再生手段と、該磁気テ−プ上のトラックに記
    録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキングさ
    せるトラッキング手段と、記録済みトラックが形成され
    ている該磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する編
    集手段とを備えた磁気記録再生装置において、 該編集手段は、 該編集記録に先立って該再生手段を動作させ、該記録ヘ
    ッドあるいは該記録再生兼用ヘッドによって該磁気テ−
    プの記録済みトラックから該情報信号を再生させる再生
    モード設定手段と、 該再生手段から得られる再生情報信号の記録再生系の特
    性に影響されない特定部分のレベルを検出するレベル検
    出手段と、 該レベル検出手段が該特定部分のレベルを検出する毎に
    所定値ずつ変化するトラッキング値を形成し、該トラッ
    キング値で該トラッキング手段を制御して該記録ヘッド
    あるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ−プの記録済
    みトラックの幅方向に変位させるトラッキングスイープ
    動作をさせる制御手段と、 該トラッキングスイープ期間中、該レベル検出手段から
    順次出力される検出レベルの大小関係を判定して該検出
    レベルが最大となるときの該制御手段で形成される該ト
    ラツキング値を最良トラッキング値とする検出手段 とを
    有しており、該編集記録に先立って該最良トラッキング
    値を形成する最良トラッキング状態の検索動作を実行
    し、かつ、該編集記録時、該最良トラッキング状態の検
    索動作で得られた該最良トラッキング値によって該トラ
    ッキング手段を制御する ことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記制御手段は、 前記レベル検出手段が前記特定部分のレベルを検出する
    毎に前回得られた前記トラッキング値に前記所定値加算
    して新たなトラッキング値とするトラッキング値生成手
    段を有し、 前記検出手段は、 前記レベル検出手段が検出した前記特定部分のレベルが
    前回検出された前記特定部分のレベルよりも大きいとき
    の該トラッキング値生成手段からの該新たなトラッキン
    グ値を保持するトラツキング値保持手段と、 前記制御手段によるトラッキングスイープ動作の終了を
    検知し、該終了とともに該トラッキング保持手段に保持
    されている該トラッキング値を前記最良トラツキング値
    とする最良トラッキング値決定手段とを有し、 最良トラッキング値決定手段で得られた最良トラッキン
    グ値は、前記再生情報 信号の前記特定部分のレベルが最
    大値あるいは最大値近辺となるときの前記トラッキング
    値であるように構成した ことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  7. 【請求項7】 回転シリンダ上に取付けられた記録ヘッ
    ドあるいは記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に情
    報信号を記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは該
    記録再生兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信号
    を再生する再生手段と、該磁気テ−プ上のトラックに記
    録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキングさ
    せるトラッキング手段と、記録済みトラックが形成され
    ている該磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する編
    集手段とを備えた磁気記録再生装置において、 該編集手段は、 該編集記録に先立って該再生手段を動作させ、該記録ヘ
    ッドあるいは該記録再生兼用ヘッドによって該磁気テ−
    プの記録済みトラックから該情報信号を再生させる再生
    モード設定手段と、 該再生手段から得られる再生情報信号の記録再生系の特
    性に影響されない特定部分のレベルを検出するレベル検
    出手段と、 該レベル検出手段が該特定部分のレベルを検出する毎に
    所定値ずつ変化するトラッキング値を形成し、該トラッ
    キング値で該トラッキング手段を制御して該記録ヘッド
    あるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ−プの記録済
    みトラックの幅方向に変位させるトラッキングスイープ
    動作を所定回数行なわせる制御手段と、夫々の該トラッキングスイープ期間毎に、 該トラッキン
    グスイープ期間中、該レベル検出手段から順次出力され
    る検出レベルの大小関係を判定して該検出レベルが最大
    となるときの該制御手段で形成される該トラツキング値
    を検出する検出手段と、該検出手段で検出された各トラッキングスイープ期間毎
    の該トラッキング値のバラツキ度合を判定し、該トラッ
    キング手段の制御動作の良否を判定する良否判定手段
    を有し該編集記録に先立って該制御手段、該検出手
    段、該良否判定手段による該トラッキング手段の制御動
    作を実行し、該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッ
    ドを該磁気テ−プの記録済みトラックに最良のトラッキ
    ング状態にするた めの該トラッキング手段に対する最良
    トラッキング値を生成する最良トラッキング値検索動作
    をすることを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記編集手段は前記検出手段で検出された所定個数の前
    記トラッキング値を平均化する平均化手段を有し、 前記良否判定手段が良と判定したとき、該平均化手段で
    得られた平均トラッキング値を前記編集記録時に前記ト
    ラッキング手段を制御するための前記最良トラッキング
    値とする ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記良否判定手段が否と判定したとき、前記平均化手段
    で得られた前記平均トラッキング値を初期値として、前
    記トラッキング手段の制御動作を再度行なわせる ことを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項において、前記良否判定手段が所定時間内に良の判定をしなかった
    とき、前記最良トラッキング値検索動作を最初から再開
    させる ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記最良トラッキング検索動作が所定回数行なわれて
    も、前記良否判定手段が良と判定しないとき、前記編集
    手段による編集作業を終了させる手段を設けた ことを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、前記最良トラッキング検索動作が所定回数行なわれて
    も、前記良否判定手段が良と判定しないとき、これをユ
    ーザーに警告する手段を設けた ことを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  13. 【請求項13】 回転シリンダ上に取付けられた記録ヘ
    ッドあるいは記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に
    情報信号を記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは
    該記録再生兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信
    号を再生する再生手段と、該磁気テ−プ上のトラックに
    記録ヘッドあるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキング
    させるトラッキング手段と、記録済みトラックが形成さ
    れている該磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する
    編集手段とを備えた磁気記録再 生装置において、 該編集手段は、 該編集記録に先立って該再生手段を動作させ、該記録ヘ
    ッドあるいは該記録再生兼用ヘッドによって該磁気テ−
    プの記録済みトラックから該情報信号を再生させる再生
    モード設定手段と、 該再生手段から得られる再生情報信号の記録再生系の特
    性に影響されない特定部分のレベルを検出するレベル検
    出手段と、 該レベル検出手段が該特定部分のレベルを検出する毎に
    第1の所定値ずつ変化するトラッキング値を形成し、該
    トラッキング値で該トラッキング手段を制御して該記録
    ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ−プの
    記録済みトラックの幅方向に変位させる第1のトラッキ
    ングスイープ動作を行なわせる第1の制御手段と、 該第1のトラッキングスイープ期間中、該レベル検出手
    段から順次出力される検出レベルの大小関係を判定して
    該検出レベルが最大となるときの該第1の制御手段で形
    成される該トラツキング値を検出する第1の検出手段
    と、 該第1の検出手段で検出された該トラッキング値を演算
    処理して該トラッキング値の近傍のトラッキングスイー
    プ範囲を規定するトラッキング初期値とトラッキング終
    了値とを形成する演算手段と、 該レベル検出手段が該特定部分のレベルを検出する毎に
    該初期値から該終了値まで該第1の所定値よりも小さい
    値の第2の所定値ずつ変化するトラッキング値を形成
    し、該トラッキング値で該トラッキング手段を制御して
    該記録ヘッドあるいは該記録再生兼用ヘッドを該磁気テ
    −プの記録済みトラックの幅方向に変位させる第2のト
    ラッキングスイープ動作を行なわせる第2の制御手段
    と、 該第2のトラッキングスイープ期間中、該レベル検出手
    段から順次出力される検出レベルの大小関係を判定して
    該検出レベルが最大となるときの該第2の制御手段で形
    成される該トラツキング値を検出して最良トラッキング
    値とする第2の検出手段 とを有しており、該編集記録に
    先立って該最良トラッキング値を形成する最良トラッキ
    ング状態の検索動作を実行し、かつ、該編集記録時、該
    最良トラッキン グ状態の検索動作で得られた該最良トラ
    ッキング値によって該トラッキング手段を制御する こと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項1,5,7または13におい
    て、前記情報信号はディジタル信号であって、前記情報信号
    の前記特定部分は該ディジタル信号に付加されている外
    符号パリティ、内符号パリティあるいはエディットギャ
    ップ部の部分である ことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1,5,7または13におい
    て、 前記編集手段の前記最良トラッキング値検索動作は、前
    記編集手段による編集作業の開始に行なわれる調相動作
    の終了後、行なわれる ことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、前記編集手段による編集作業の開始に行なわれる調相動
    作中、前記記録ヘッドあるいは前記記録再生兼用ヘッド
    からの再生情報信号あるいは該再生情報信号の特定信号
    が最大レベルとなるトラッキング位相値を検出する手段
    を設け、 該トラッキング位相値によって前記トラッキング手段を
    制御する ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記トラッキング位相値は前記磁気テープから再生され
    るトラッキング信号と前記トラッキング手段の基準信号
    との位相差である ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  18. 【請求項18】 回転シリンダ上に取付けられた記録ヘ
    ッドあるいは記録再生兼用ヘッドにより磁気テ−プ上に
    情報信号を記録する記録手段と、該記録ヘッドあるいは
    該記録再生兼用ヘッドにより該磁気テ−プから該情報信
    号を再生する再生手段と、その再生情報信号のレベルを
    検出する手段と、該磁気テ−プ上のトラックに記録ヘッ
    ドあるいは記録再生兼用ヘッドをトラッキングさせるト
    ラッキング手段と、記録済みトラックが形成されている
    該磁気テ−プに新たなトラックを編集記録する編集手段
    とを備えた磁気記録再生装置において、 該再生手段の出力情報信号を、記録再生系の特性の影響
    が除かれるように、波形等価する波形等価手段と、 該波形等価手段の出力情報信号を1トラック当たり複数
    個所でサンプリングしてレベル検出するレベル検出手段
    と、 該レベル検出手段から出力される検出レベルを順次大小
    比較し、該比較結果に応じたトラッキング値を形成し、
    該検出レベルが最大となる該トラッキング値を検出して
    最良トラッキング値とする手段と を有し、編集記録に際
    して、該最良トラッキング値によって該トラッキング手
    段を制御する ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項18おいて、前記最良トラッキング値を検索している期間の情報をユ
    −ザ−に伝える手段を備えた ことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
  20. 【請求項20】 請求項1,5,7,13または18
    おいて、前記レベル検出手段でレベル検出される情報信号を再生
    する前記記録ヘッドあるいは前記記録再生兼用ヘッドは
    複数の内の特定の1つの記録ヘッドあるいは記録再生兼
    用ヘッドである ことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP3252891A 1991-09-05 1991-09-05 磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP2966160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3252891A JP2966160B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3252891A JP2966160B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0562427A JPH0562427A (ja) 1993-03-12
JP2966160B2 true JP2966160B2 (ja) 1999-10-25

Family

ID=17243606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3252891A Expired - Fee Related JP2966160B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2966160B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0562427A (ja) 1993-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4509083A (en) Head tracking control for video tape recorder
JP2584006B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH065930B2 (ja) 磁気テ−プ記録再生装置
JPH0210500B2 (ja)
JPH0375953B2 (ja)
JP2966160B2 (ja) 磁気記録再生装置
US5270873A (en) Signal recording and editing apparatus
JP3161479B2 (ja) 情報信号の記録装置
US5589997A (en) Tracking control method and apparatus for video recorder which adds a combined first and second tracking error signal to the next tracking error signal
JP3014837B2 (ja) 磁気記録再生装置
US5978171A (en) Information signal reproducing apparatus with diverse mode tracking control
JP3288131B2 (ja) データ記録再生装置
JP3008712B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0718002Y2 (ja) ハイファイビデオテープレコーダにおけるアフターレコーディング装置
JP2799093B2 (ja) 磁気記録再生装置
US7046479B2 (en) Magnetic recording/reproducing device having position control
JP3271248B2 (ja) 信号記録再生装置のトラッキング制御装置
JPH0855389A (ja) 磁気記録再生装置
JP2966145B2 (ja) ディジタル情報記録再生装置
US6674961B1 (en) Magnetic recording device and method, magnetic reproduction device and method, and tape recording medium
JPH06131756A (ja) データ記録再生装置
JP2871154B2 (ja) トラッキング制御装置
JP2785218B2 (ja) ビデオテープレコーダ
JPH0580066B2 (ja)
JPH0831050A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees