JP2965617B2 - 高塩化物含有量を有する廃ガスの精製方法 - Google Patents

高塩化物含有量を有する廃ガスの精製方法

Info

Publication number
JP2965617B2
JP2965617B2 JP2100155A JP10015590A JP2965617B2 JP 2965617 B2 JP2965617 B2 JP 2965617B2 JP 2100155 A JP2100155 A JP 2100155A JP 10015590 A JP10015590 A JP 10015590A JP 2965617 B2 JP2965617 B2 JP 2965617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hcl
hydrochloric acid
concentration
rectification
flue gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2100155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02293018A (ja
Inventor
カール・キュルツンガー
ライナー・シュテファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAA EA TSUEE UNUERUTOTEKUNIKU GmbH
Original Assignee
KAA EA TSUEE UNUERUTOTEKUNIKU GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=25880001&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2965617(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from DE19893912563 external-priority patent/DE3912563A1/de
Application filed by KAA EA TSUEE UNUERUTOTEKUNIKU GmbH filed Critical KAA EA TSUEE UNUERUTOTEKUNIKU GmbH
Publication of JPH02293018A publication Critical patent/JPH02293018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2965617B2 publication Critical patent/JP2965617B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B7/00Halogens; Halogen acids
    • C01B7/01Chlorine; Hydrogen chloride
    • C01B7/07Purification ; Separation
    • C01B7/0706Purification ; Separation of hydrogen chloride
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/68Halogens or halogen compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B7/00Halogens; Halogen acids
    • C01B7/01Chlorine; Hydrogen chloride
    • C01B7/07Purification ; Separation
    • C01B7/0706Purification ; Separation of hydrogen chloride
    • C01B7/0712Purification ; Separation of hydrogen chloride by distillation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、最初の工程で、HCl及びHFのような廃ガス
中の強酸性成分を、初めは20g/L以下のHClを含んでいる
水で洗浄することによって除去し、そして、次の工程
で、SO2及びNOXのような廃ガス中のより弱い酸性成分を
除去することからなる、不純物の多工程吸収による、高
塩化物含有量の煙道ガス、特に焼却プラントからの煙道
ガスの精製方法に関する。
[従来の技術] 煙道ガスの精製に於いて、SO2及びNOXのみならずHCl
及びHFは大きな意味をもっている。その点は、特に煙道
ガスが廃棄物焼却プラントからの煙道ガスである場合に
重要である。焼却されるごみの組成に依存して、煙道ガ
スのHCl含量は10g/m3よりも多い量にもなり得る。一般
には、このように高いHCl含有量は、煙道ガス精製プラ
ントで特別の処理をすることが必要である。今日、この
処理は、主としてSO2除去の工程の前のHCl除去の工程を
することにより行なわれる。そこでは、沈殿によるHCl
除去が、しばしば前以ってアルカリ性化学品が添加され
る煙道ガスをクエンチングする操作と同時にしばしば行
なわれる。更に、このクエンチング工程に於いて、煙道
ガス中に残っている残留ダストの大部分が沈着する。
存在する塩酸のために大部分なお酸性である、上記沈
殿操作で得られる溶液又は懸濁液には、一般に煙道ガス
中に含まれる重金属の最大部分が含まれている。上記塩
酸を含む溶液又は懸濁液は、通常排水処理に付される。
アルカリ又はアルカリ土類炭酸塩又は水酸化物を添加す
ると、重金属の沈殿を伴ないながら中和が起こる。懸濁
液を濾過した後、濾液は普通排水溝に送られるか、又は
ごみ捨て場に送られる残留物と共に蒸発処理される。排
水が排水溝に入るならば、それは通常、依然として相当
量の可溶性塩と幾らかの重金属の残留含有量を含む。
若し該残留物から食塩又は塩化カルシウムのような利
用できる塩を回収することが意図するのであれば、効率
がよく、費用のかかる排水再処理操作を、蒸発の前に一
般に行なわなくてはならず、状況に応じて、蒸発の間に
沈殿した結晶塊を、装置的にもエネルギー的にも大きな
投入量を含む一回又は二回以上の再結晶工程に付さねば
ならない。そして、それにもかかわらず、通常は、実際
に要求されるような得るべき塩の純度は未だに保証され
ない。
[発明が解決すべき課題] 本発明の目的は、上記方法を更に改良し、高い塩化物
含有量の煙道ガス、特に焼却プラントからの煙道ガスの
精製のために、これをもっと容易に、かつもっと安全に
し、そうして、できるだけ多量の再使用可能な生成物を
回収し、排水路又はごみ捨て場に負担をかける少量の廃
棄物しか作らないようにすることである。
更に特に、本発明の目的は、再使用可能な物質が確実
に安価に回収されるような方法で、廃ガス中のHCl及びH
Fのような強酸性成分の除去を行なうことである。この
方法は、最初の工程でHCl及びHFのような廃ガスの強酸
性成分を、初めに20g/以下のHClを含む水で洗浄する
ことによって除去し、そして、次の工程で、SO2及びNOX
のような廃ガスのより弱い酸性成分を除去する方法に基
づいている。
[課題を解決する手段] 上記の目的は、最初の工程で塩酸をHCl濃度が50g/Lを
越えるレベル、好ましくはHCl濃度80g/Lを越えるレベル
に濃縮し、そして、その結果得られる希塩酸を精留する
ことにより、濃縮された塩酸と底留分とに分離すること
による、驚くべき容易な方法で達成できる。
驚くべきことには、この方法によって、不純物、特に
重金属が殆どない、約22重量%の共沸塩酸を得ることが
特に可能であることが見出された。濃縮工程により得ら
れる各種酸の中に、多量の重金属及び水に可溶性の他の
塩及び塩酸がなお存在する場合でも、精留の際これらの
物質が底留分中に残留することから、この結果は特に驚
くべきことである。ごみ焼却プラントからのガス中には
水蒸気とともに揮発する金属塩化物も存在することが知
られていることから、このことは予見できないことであ
る。更に、驚くべきことに、例えば硫酸カルシウムのよ
うな精留底に蓄積された固体及び塩は、いかなる堆積物
も作らず、それでどのような機能障害も起さないことが
見出された。塩化物を含む排水の従来の蒸発器に於いて
は、このような蓄積物はしばしば機能不全を起こし、長
期の故障が生じていた。
予め第一工程でHCl及びHFのような強酸性煙道ガス成
分が、アルカリ性試薬を添加しない水単独での洗浄によ
り分離除去される場合には、HClの濃度の最大値は20g
(HCl)/Lであった。処理しなければ大量のHClは排ガス
中に残っていたであろう。しかしながら、そのような希
薄な塩酸は、経済的理由のために、更に濃縮された塩酸
を与えるように処理することはできなかった。
これに対して、本発明では、20g/L以下のHClを含むこ
の希塩酸は、HCl濃度を50g/L以上に濃縮する工程に付さ
れる。
濃縮工程は、HCl濃度80〜130g/Lの範囲内のレベルに
まで進むことが好ましい。煙道ガスのHCl含量に依存し
て、濃縮工程でより高い濃度レベルを得ることが可能で
ある。例えば、第一工程に於けるこの濃縮操作を、HCl
洗浄を向流で連続的にすることによって行なうことがで
き、それにより濃塩酸が得られる。
向流かつ不連続的に行なわれる濃縮操作が更に有利で
あることが証明された。この操作形式に於いて、精製さ
れる煙道ガスは、少なくとも二個の洗浄段階を通過させ
られる。この洗浄段階に於いて、煙道ガスは希塩酸のバ
ッチと接触し、それによって希塩酸は高濃度とされる。
煙道ガスは次いで、新鮮な水バッチでの洗浄に付され、
HCl濃度20g/L以下のレベルの希塩酸が得られる。煙道ガ
スの残留HCl含量がこの臨界的限度が達するとすぐに、
上記希塩酸を新鮮な水で置き換える。そして、少なくと
もHCl濃度が50g/Lに達するまで濃縮された塩酸を取り出
し、この洗浄液を最大HCl濃度20g/Lの希塩酸溶液で置き
換える。
特に、この操作は、必要とされる装置に関してより容
易な条件下で行なわれるべきである。バッチの変更は、
洗浄溶液中の塩化物含量を監視することによって容易に
制御できる。操作の自由度を高めるためは、洗浄液の種
々の留分を入れるための中間貯液槽を設けることが適し
ている。
この方法の更に好ましい態様は、濃縮操作を、煙道ガ
スを限界冷却温度にまで冷却し、そして残留するダスト
を除去するクエンチャ中で行なうことから成る。このよ
うなクエンチャの底で、HCl含量は少なくともHCl濃度50
g/Lにまで容易に増加される。このクエンチャ底生成物
は、若しそれから固体を除去した後に、所望するか又は
必要であるならば、精留プラントに直接装入することが
できる。
水蒸気を精留ユニットの頂部から取り出し、この水蒸
気を任意の個所で廃ガス生成プラントに循環させること
ができる。その底部から、堆積物を生成する傾向がな
く、かつ精留圧力に対応したHCl含量の留分を取り出
す。更に、精留圧力に対応するHClと水との共沸混合物
を、精留塔から取り出す。若し精留を常圧下で行なうな
らば、HCl約22重量%の共沸塩酸が得られる。若し、よ
り高い濃度を有する塩酸を得ることを望むならば、精留
圧力を低下させなくてはならない。若し、より高い圧力
を使用したならば、凝縮したときHClが22重量%未満を
含むHClと水との共沸混合物が作られる。
本発明によると、常圧での精留に於いて、最初にHCl
約22重量%の共沸塩酸が得られ、これには微量の水銀の
ような重金属のみが含まれ、HFによって汚染されてはい
ない。HFが存在するときには、明らかに濃縮及び最後に
精留段階の前に既に存在するカルシウム及び珪素化合物
と反応し、そしてクエンチャの底及び/又は精留装置の
底から固体と一緒に工程から排出される。
何れにしても、本発明により最初に夫々の精留圧力に
対応した共沸塩酸が得られ、これには有害な不純物がな
く、それで種々の目的のために使用できる。所望するな
らば、これは勿論十分に純粋なアルカリ又はアルカリ土
類炭酸塩及び/又は水酸化物を中するためにも使用する
ことができ、それを利用して、少なくともこれまでのよ
うな高含量の重金属を含んでいない商業的に使用するこ
とができる高純度な塩を回収することができる。
精留の底留分もまた、本発明による幾つかの方法で使
用できる。それで、例えば、それはかなりの量のHClを
なお含むのでよりいっそう、任意に固体から分離した後
で、底留分の一部を濃縮段階に循環することが可能であ
る。精留のこの底留分の一部を、ダストと一緒に沈殿さ
せ、一方HClガスと水とを工程中に循環させる。更に、
精留の底留分の一部をフライアッシュによる処理段階に
通し、それによって工程からそれを除くことも可能であ
る。一般にフライアッシュには上記底生成物中に含まれ
る塩酸を中和し、それで、工程から排出されるHClの比
率を無害なものにするに十分な量でアルカリ性成分が含
まれている。
ごみ焼却プラントから、より広い範囲までの煙道ガス
用の最近の精製ユニットには、追加の凝縮フィルタ又は
湿潤−Eフィルタが取り付けられている。該フィルタか
らの排水は、最初の段階でHCl及びHFのための吸収剤と
して使用することができる。その結果、望ましくない
か、あるいは問題点を生じさせるような廃棄物質はここ
でも形成されない。
こうして廃水中の強酸性成分、即ちHF及びHClを水で
吸収した後に、任意に凝縮フィルタ又は湿潤−Eフィル
タを用いて精製した後に、SO2及びNOXの除去を通常通り
行なう。更に特に、脱硫のために、石灰石を使用する本
出願人の二サイクル方法が有用であることが証明され
た。また、次のNOXの除去も全ての従来の及びこれまで
公知の操作の方法によって実現できる。
本発明による方法における水及びエネルギーバランス
は、濃塩酸を生成するための塩酸の濃縮及び次の精留
が、水消費又はエネルギー消費に於けるどのような注目
すべき増加をも起こさないことを示している。濃縮及び
精留段階で生成された水蒸気は、何れにしても脱硫プラ
ントのために生成されるべきガスを適当な状態にするた
めに必要である。更に濃縮された共沸塩酸の水含有物の
みが工程から排出される。更に、前記と同じ方法で、ダ
スト分離器、クエンチャ底から取り出された固体が形成
され、廃水が凝縮フィルタ又は湿潤−Eフィルタから取
り出される。本発明により、これらの留分もまた、前記
と同じ方法又は僅かに修正した方法で、処理することが
でき、他の用途に供することができる。本発明による工
程から、高純度で容易に使用できる濃塩酸を更に回収す
ることができ、そうしてこれまで行なったような塩化物
の除去をしなくてもよいようになる。
しかしながら、或る意図される用途のためには、22%
より高い濃度の塩酸の共沸混合物が必要となる場合があ
る。本発明により、このようなもっと高濃度の塩酸も、
煙道ガスをクエンチング操作した後に、液相に関して多
段で不連続である吸収工程に付すことによって作ること
ができる。この吸収工程では、クエンチング工程の後の
第一工程で、塩酸を所望の最終濃度にまで濃縮し、一
方、煙道ガスの更なる清浄化を最終吸収段でのみ行な
う。
この一連の工程に於いて、ダストを含む煙道ガスを三
工程からなる湿式洗浄に付す。第一工程の段(装置)
は、向流スプレー吸収器として設計される。先ず、煙道
ガスを幾つかのスプレー列によりクエンチングし、ダス
ト及び重金属化合物から分離する。洗浄剤は再循環す
る。蒸発した液体は間欠的に又は連続的にクエンチャ底
に供給される。クエンチャ底から液体を時間制御して排
出することによって、洗浄剤中の塩濃度を所定の値に制
限する。
上記第一工程に於いて、HCl含量を煙道ガスのHCl含量
と平衡であるように調節する。スタックトレー(stack
tray)を経由させて、煙道ガスを、各段が充填物入り向
流洗浄器として設計されていることが好ましい吸収器の
第二段に供給し、そして任意にそれから別の段に供給す
る。各段に於いて水を循環する。この方法に於いて、ク
エンチャの後の第一段は濃縮段として作用し、一方、次
の段、特に最後の段でさらなる清浄化が行なわれる。若
し、最後の吸収器の出口で精製されたガスの所望の値が
到達したならば、他の場合には精製ガスの値は増加しな
いので、さらなる精製を行なう段ではどのようなそれ以
上のHClも吸収できない。濃縮された酸を最後の段か
ら、前の工程(そこでも更に濃縮してもよい)の受器に
除去することは、この時点よりも後にはない。最後の精
製段あるいは更なる精製には、液体を交換した後、新鮮
な水又は全工程から得られる廃水が装入される。
上記のような設計に於いて、最後から二番目の段の濃
度は、処理済の純粋なガス中の要求されるHClレベルに
より大きく依存している。若し純粋なガス中の要求され
るHClレベルが高いことが望ましいならば、純粋ガスレ
ベルに関する平衡濃度が液相で達成されるまで、濃縮を
比較的長時間行なう。それに対応する時間をかけて、濃
縮は前の工程で行なうことができ、その工程で、最後か
ら二番目の段の入口でのHCl分圧と平衡である最大濃度
値が達せられる。
しかしながら、多くの場合に純粋ガスのために要求さ
れるレベルは非常に低い(<5〜10mg/m3)ので、平衡
濃度は三個の段を通すことのみでは得られない。それ
で、一方ではより高く濃縮された塩酸を得るために、他
方では低い濃度のガスレベルを得るために、四個の吸収
段を一緒に運転することが一般的に必要である。
本発明による方法の適当な変形では、煙道ガスの充分
な精製のためのクエンチングに必要な量の水が使用され
る。最終的には、上記量の水を最後の段に添加し、そこ
で残留する塩酸が水に吸収される。次いで、得られた非
常に希釈された塩酸を直接クエンチング段に通す。この
配置で、液体を交換しなくてはならなくなるまで長い時
間通過させることができるようになり、そうして中間の
段で、より高い濃度を得ることがきる。
本発明による方法の更に好ましい態様は、クエンチン
グ工程での液体供給を、最後の吸収器の出口で純粋ガス
レベルに達する前に一定の時間切り換えることから成
る。熱い煙道ガスはクエンチャ液体の一部を蒸発させ、
そうしてそこに含有される塩酸をかなりの範囲で気体状
態にする。そして、この段の出口で、HCl分圧が増加
し、それによって次の濃縮工程でのHCl濃度も増加す
る。
クエンチング工程におけるHCl蒸発の間、さらなる精
製の段の洗浄サイクルにはそのために必要な量の水が供
給され、そうしてそのポンプ受器は、そのために適当な
大きさを持つことが必要である。クエンチャに於けるHC
l蒸発は、さらなる精製の後の製造ガス中において所望
のレベルに達するまで続けることができる。次いで、液
体の変更に際し、液体の貯蔵部分をクエンチャ底に添加
する。更に特に、若し煙道ガスを非常に高度に既に冷却
した後クエンチング段に入れるならば、クエンチングに
必要な水の量は減少する。そうして、HCl蒸発の上記の
操作を使用すること、及び一つ以上の工程を追加するこ
とは意味があるであろう。それにもかかわらず、同じ低
HCl純度のガスレベルで、濃縮工程に於いて要求される
高HCl濃度に到達することが可能である。そうして、幾
つかの工程を通してより高く濃縮された塩酸を得ること
と、そして同時に、比較的よく冷却された煙道ガスから
精製されたガス中のHClレベルを低く保つことが十分可
能である。
本発明による方法は、精製されたガス中のHClレベル
を測定することによって制御できる。精製されたガス中
の要求されるHClレベルが達成するとすぐ、それぞれ上
記のような次の工程から前の工程への液体の入れ替えが
行なわれる。
本発明による方法を、苛酷にした操作条件下で行なっ
た下記の実施例により示す。
[実施例] ごみ焼却プラントで、ダスト分離後HCl約1.5mg/m3
含む煙道ガスを、工業水が供給されるクエンチャに装入
する。残留している微細なダストを上記クエンチャ内で
捕集する。更に、クエンチャ底で、水の蒸発のために、
HCl濃度は約60〜70g(HCl)/Lに増加する。遠心分離法
でそれから固体を分離した後、クエンチャ底内容物を精
留プラントに導入する。精留プラントから頭部で水蒸気
を取り出し、底から沈殿物のない懸濁液を取り出す。精
留塔の底から大体三分の一高さで、HClと水との共沸混
合物を取り出す。凝縮の後、HClの含有量が22重量%の
無色の塩酸を得ることができる。水銀及び他の重金属の
含量は検出限界以下であるか、又は従来の商業的に入手
できる共沸塩酸における範囲内である。焼成プラントの
煙道ガス流をクエンチャから第二洗浄段に送り、第二洗
浄段では塩酸の含有が20g/Lを越えないように行なう。
それによって、この段から出る排気ガス流が、許容され
るHCl含量のみから成ることが保証される。この洗浄段
からの希釈された塩酸をクエンチャに導入する。
上記塩化物洗浄段の下流に、湿潤−Eフィルターが配
置されている。そこから、排出ガス流を石灰石及び脱硫
剤の入った二サイクル吸収洗浄器に入れる。湿潤−Eフ
ィルターからの廃水を、塩化物洗浄の洗浄水に通す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/77 B01D 53/34 ZAB (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 53/68,53/78,53/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最初の工程で、HClを含む廃ガスの強酸性
    成分を、最初に20g/L以下のHClを含む水で洗浄すること
    によって除去し、次の工程で、廃ガスのより弱い酸性成
    分を除去することからなる、多工程吸収手段による、高
    塩化物含有量の煙道ガスの精製方法であって、予め最初
    の工程において塩酸をHCl濃度50g/Lを越えるレベルに濃
    縮し、そして、その結果得られる希釈塩酸を精留するこ
    とによって、高濃度の塩酸と底留分とに分離することを
    特徴とする、高塩化物含有量の廃ガスの精製方法。
  2. 【請求項2】塩酸を濃縮する操作を向流で不連続形式で
    行なうことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】濃縮操作を、煙道ガスが限定された冷却温
    度にまで冷却され、そして残留するダストが除去される
    クエンチャ中で行なうことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】濃縮操作をクエンチャと吸収装置との間に
    おいても行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】精留を常圧で行ない、そしてHCl濃度約22
    重量%の共沸塩酸を回収することを特徴とする請求項1
    〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】精留の底留分の一部を、濃縮段に送ること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】精留の底留分の一部をダスト沈着の前に煙
    道ガス流中に噴出させることを特徴とする請求項1〜5
    の何れか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】精留の底留分の一部をフライアッシュを用
    いた処理工程に送ることを特徴とする請求項1〜5の何
    れか一項記載の方法。
  9. 【請求項9】濾過処理後の排出水を、第一工程の吸収剤
    として使用することを特徴とする請求項1〜8の何れか
    一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】最初の工程において塩酸を、HCl濃度80g
    /Lを越えるレベルに濃縮することを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
JP2100155A 1989-04-17 1990-04-16 高塩化物含有量を有する廃ガスの精製方法 Expired - Lifetime JP2965617B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19893912563 DE3912563A1 (de) 1989-04-17 1989-04-17 Verfahren zur reinigung von abgas mit hohem chloridgehalt
DE3912563.7 1989-11-29
DE3939413 1989-11-29
DE3939413.1 1989-11-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02293018A JPH02293018A (ja) 1990-12-04
JP2965617B2 true JP2965617B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=25880001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2100155A Expired - Lifetime JP2965617B2 (ja) 1989-04-17 1990-04-16 高塩化物含有量を有する廃ガスの精製方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0393402B2 (ja)
JP (1) JP2965617B2 (ja)
AT (1) ATE90224T1 (ja)
CA (1) CA2014306A1 (ja)
DE (1) DE59001663D1 (ja)
ES (1) ES2042115T5 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3931552A1 (de) * 1989-09-22 1991-04-04 Hoechst Ag Verfahren zur gewinnung reiner salzsaeure aus hcl-haltigen rauchgasen
DE4015831C2 (de) * 1990-05-17 1997-09-04 Steinmueller Gmbh L & C Vorrichtung zum Auswaschen von HCl aus einem Abgas
DE4032945C1 (ja) * 1990-10-17 1992-01-30 Noell-Krc Umwelttechnik Gmbh, 8700 Wuerzburg, De
DE4035777A1 (de) * 1990-11-08 1992-05-14 Noell Gmbh Verfahren zur entsorgung von staeuben, die toxische schwermetalle, toxische organische stoffe und aehnliche verbindungen enthalten
US5064450A (en) * 1991-01-02 1991-11-12 Uop Gas absorber method and apparatus
SE468046B (sv) * 1991-03-01 1992-10-26 Flaekt Ab Saett och anordning att framstaella saltsyra genom att bringa en saltsyrainnehaallande gas i kontakt med en vattenhaltig tvaettvaetska
DE4206965C2 (de) * 1992-03-05 1996-08-01 Steinmueller Gmbh L & C Verfahren zur Aufarbeitung einer anorganisch verunreinigten Abfallsalzsäure aus der Wäsche eines Abgases
SE470478B (sv) * 1992-10-01 1994-05-24 Flaekt Ab Sätt och anordning för rening av en gas
DE59306526D1 (de) * 1993-04-08 1997-06-26 Ct Umwelttechnik Ag Verfahren und Einrichtung zur Erzeugung von Chlorwasserstoff aus chlorhaltigem Abfallstoff
DE102006016963B3 (de) 2006-04-11 2007-10-04 Forschungszentrum Karlsruhe Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Reduzierung von Stickoxiden und halogenierten organischen Verbindungen in Verbrennungsanlagen

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2634959C2 (de) * 1976-08-04 1984-09-20 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verfahren zur Gewinnung von Salzsäure durch Entfernung von Chlorwasserstoff aus Verbrennungsgasen
DE3436139A1 (de) * 1984-10-02 1986-04-10 Wacker-Chemie GmbH, 8000 München Verfahren zur waermerueckgewinnung bei der verbrennung von organischen chlorverbindungen
DD295559A5 (de) * 1985-09-25 1991-11-07 Veb Chemieanlagenbaukombinat Leipzig-Grimma,De Verfahren zur absorption und endreinigung schadstoffhaltiger abgase
DD295561A5 (de) * 1985-09-25 1991-11-07 Veb Chemieanlagenbaukombinat Leipzig-Grimma,De Verfahren zur absorption von schadstoffgemischen aus abgasen
DE3611886A1 (de) * 1986-04-09 1987-10-22 Hoechst Ag Verfahren zur entfernung von chlorwasserstoff und chlor aus verbrennungsgasen unter gewinnung von salzsaeure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02293018A (ja) 1990-12-04
EP0393402A1 (de) 1990-10-24
CA2014306A1 (en) 1990-10-17
ES2042115T5 (es) 1996-03-01
DE59001663D1 (de) 1993-07-15
ATE90224T1 (de) 1993-06-15
EP0393402B2 (de) 1995-12-20
ES2042115T3 (es) 1993-12-01
EP0393402B1 (de) 1993-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4617180A (en) Process for purifying flue gas
US4859440A (en) Method of treating flue gases and combustion residues
US4000991A (en) Method of removing fly ash particulates from flue gases in a closed-loop wet scrubbing system
JP2965617B2 (ja) 高塩化物含有量を有する廃ガスの精製方法
US4873065A (en) Flue gas purification process
US4368070A (en) Method for scrubbing the flues and for recovering _the salts in a process for the production of secondary aluminum
JP2652669B2 (ja) 塩酸及び亜硫酸ガスを含む廃ガスの浄化方法
JP3066403B2 (ja) 煙道ガスからの二酸化イオウ除去方法
US4462976A (en) Method for the treatment of chloride-containing waste waters
US5352420A (en) Process for the purification of waste gas having a high chloride content
JP4969872B2 (ja) 塩化ナトリウムの製造システム
AU742408B2 (en) Method for purifying gas loaded with dust
KR100215088B1 (ko) 높은 염화물 함량을 갖는 연도가스 정제방법
US5618511A (en) Process for producing ammonium sulfate from flue-gas scrubber waste liquor
DE3912563C2 (ja)
WO1994007590A1 (en) Method and apparatus for cleaning a gas
DE4431558C2 (de) Verfahren zur Entfernung von Schadstoffen aus Verbrennungsabgasen
EP0395740A1 (en) PROCESS FOR THE PURIFICATION OF AQUEOUS BUFFER SOLUTIONS.
US5683666A (en) Method for the removal of sulfur dioxide and nitrogen oxides for a gaseous stream
JPH0929058A (ja) 脱硫排水の石炭灰固化処理方法
CA2081190A1 (en) Process for the recovery of ammonia from flue gas residues
NL8202561A (nl) Werkwijze en inrichting voor de selectieve afscheiding van chloriden en fluoriden uit rook- en verbrandingsgassen.
JP3849214B2 (ja) 飛灰を含む排ガスの処理方法
JPS63194720A (ja) 廃ガスの精製方法
JPH0618612B2 (ja) 排ガスの湿式処理方法