JP2965515B2 - H形鋼材吊持用ピース - Google Patents

H形鋼材吊持用ピース

Info

Publication number
JP2965515B2
JP2965515B2 JP24251596A JP24251596A JP2965515B2 JP 2965515 B2 JP2965515 B2 JP 2965515B2 JP 24251596 A JP24251596 A JP 24251596A JP 24251596 A JP24251596 A JP 24251596A JP 2965515 B2 JP2965515 B2 JP 2965515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped steel
steel material
main
holes
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24251596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1068127A (ja
Inventor
靖久 堀場
和弘 東
恒義 日置
卓也 田村
由美子 岩下
敏行 永森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUFUJI SHIITOPAIRU KK
Original Assignee
MARUFUJI SHIITOPAIRU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUFUJI SHIITOPAIRU KK filed Critical MARUFUJI SHIITOPAIRU KK
Priority to JP24251596A priority Critical patent/JP2965515B2/ja
Publication of JPH1068127A publication Critical patent/JPH1068127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2965515B2 publication Critical patent/JP2965515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山留主材等、フラ
ンジ面に複数の透孔が穿設されたH形鋼材をクレーン等
の重機を用いて吊持する際に使用するH形鋼材吊持用ピ
ースに係り、特に、簡単な操作で取り付けることのでき
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、山止め支保工では、多数の山留
主材を架設して施工を行なっており、従って、作業現場
にはトラックにて多数の山留主材が搬入される。山留主
材は図7または図12に示すように、H形鋼材のフラン
ジ面に一定の間隔でボルト固定用の透孔が複数穿設され
た構成をなしており、トラックにて搬送される際には通
常図13に示すように、6〜8本の山留主材101(図
では6本)を一つの束としてトラック荷台103上に載
置し、更に、この上に枕木102を井桁状に敷設して次
の束を載置し、密に積み込んで効率良く搬送している。
【0003】そして、荷降ろしする際には1束毎にワイ
ヤーロープ104をくくり付け、これをクレーンやレッ
カー等の重機に玉掛けして吊り上げ、構台上に仮置きす
る。この際、各山留主材101のフランジ面101aが
密に接しているため、この隙間からクランプ等の吊り上
げ用の冶具を固定することができないので、一旦片側に
クランプを取り付けて斜め釣りして当該山留主材101
を移動させ、その後、ウェブを挟んで両側にクランプを
取り付け、このクランプにワイヤーロープを係止するこ
とにより、この山留主材を水平に吊り上げる作業を行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、一束毎に仮置きされた各山留主材
を一旦斜め吊りにより移動させた後、クランプをつけ換
える作業を行う必要があるので、作業に多くの手間が係
るという欠点がある。また、山留主材には錆止め用の塗
料が塗装されているため、クランプの如くの締め付けに
て固定する冶具を使用すると、該山留主材が傾いたとき
には締め付けが緩んで滑り落ちることがあり危険を伴う
ので、昨今においては使用禁止とされる場合も多々あ
る。
【0005】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、フランジ面の片側から容易に着脱することができ、
且つ、確実に山留主材に固定して水平に吊り上げること
のできるH形鋼材吊持用ピースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、フランジ面に複数の
透孔が穿設されたH形鋼材を、重機にて吊持する際にこ
のH形鋼材に固定するH形鋼材吊持用ピースにおいて、
前記H形鋼材の1フランジ面を外側及び内側から挟持す
る略平行に配置された2枚の挟持用プレートと、前端側
から後端側にかけて狭幅U字溝が切り欠かれた平板フッ
ク形状を成し、このU字溝側辺に前記2枚の挟持用プレ
ートを当接させて固定する2枚の側面プレートと、前記
2枚の挟持用プレートに連通して穿設される1または複
数の貫通孔と、この貫通孔及び前記H形鋼材の透孔を貫
通して差し込むストッパピンと、前記2枚の側面プレー
トのそれぞれの前端部に形成された主吊持孔と、を有す
ることが特徴である。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、前記H型
鋼材フランジ面の外側に配置される前記挟持用プレート
の前端側に補強部材を配置し、前記主吊持孔は、前記側
面プレートの前端部及び前記補強部材のうち、少なくと
も一方に形成されたことを特徴とする。請求項3に記載
の発明は、前記側面プレートの後端側に、補助ワイヤー
吊持用の補助用吊持孔が穿設されたプレートを配設し、
該補助用吊持孔に弾性部材を介して補助ワイヤーの一端
を係止し、この補助ワイヤーの他端を前記主吊持孔に係
止される主ワイヤの適所に固定することを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、U字形状をなし
先端部にて前記各側面プレートに対して俯仰動可能に固
定されたU字状プレートを有し、該U字状プレートは本
体に係止された弾性部材により下方向に付勢されるよう
に固定され、該U字状プレートに穿設された透孔に補助
ワイヤーの一端を係止し、この補助ワイヤーの他端を前
記主吊持孔に係止される主ワイヤの適所に固定すること
を特徴とする。請求項5に記載の発明は、前記貫通孔
は、2枚の挟持用プレートの、前後方向に向けて2箇所
穿設されたことを特徴とする。請求項6に記載の発明
は、前記貫通孔は、2枚の挟持用プレートの、左右方向
に向けて等間隔で3箇所に穿設されたことを特徴とす
る。
【0009】上述の如く構成された本発明によれば、フ
ランジ面が接触し、密に敷き詰められた複数のH形鋼材
を吊り上げる際に、端部に置かれたH形鋼材の一端側か
らフランジ面を挟み付けるように2枚の挟持用プレート
を嵌合させ、このH形鋼材の長手方向中心部に位置する
透孔と、挟持用プレートに穿設された貫通孔とを一致さ
せて、ストッパピンを差し込む。そして、側面プレート
前端部に穿設された吊持孔にシャックルを係止して、
重機のフックに玉掛けし吊り上げる。これにより、H形
鋼材が外れること無く、且つバランス良く吊り上げるこ
とができるので、H形鋼材が密に敷き詰められている場
合においても容易に吊り上げることができる。
【0010】請求項2に記載したように、側面プレート
の前端部及び補強部材に主吊持用孔を穿設する構成とす
れば、前後方向に距離が異なる2位置に吊持孔が形成さ
れることになり、H形鋼材のサイズ(350mm,40
0mm等)が異なる場合においても中心位置を合わせて
吊り上げることができるようになる。
【0011】また、請求項3,4に記載したように、補
助ワイヤー及びスプリングを使用すると、まだH形鋼材
に取り付けない状態において、当該吊持用ピースを水平
にバランス良く吊り上げることができ、2枚の挟持用プ
レートがほぼ水平となるので、H形鋼材への差し込み作
業が容易となる。
【0012】請求項5に記載したように、挟持用プレー
トの前後方向2箇所に貫通孔を穿設する構成とすれば、
H形鋼材に穿設される透孔が千鳥状に配列されている場
合でも確実に中心位置にて固定することができる。ま
た、請求項6に記載したように、挟持用プレートの左右
方向に3個の貫通孔を穿設した構成とすれば、H形鋼材
の長手方向の中央部に透孔が存在する場合、及び透孔の
間に中心が存在する場合のいずれの場合においても確実
に中心位置にて固定することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明が適用されたH形鋼
材吊持用ピースに係る第1実施形態の構成を示す一部破
断斜視図、図2は平面図、図3は図2におけるA−A断
面図、図4は図2におけるB矢視図、図5は図2におけ
るC矢視図であり、本実施形態では、H形鋼材として山
止め支保工等に使用される山留主材を例とし、且つ、フ
ランジ面に千鳥状に透孔が穿設されている場合について
説明する。図1に示すように、このH形鋼材吊持用ピー
スは、狭幅のU字溝が形成された平形フック形状を成す
2枚の側面プレート1,2が略平行に配置されており、
各側面プレート1,2は上部側1a,2aが下部側1
b,(2b)よりもやや突起している形状となってい
る。以下、説明の便宜上この突起している方向を前端
側、その反対方向を後端側という。
【0014】各側面プレート1,2のU字溝の側辺部に
は2枚の挟持用プレート3,4が当接して固定されてお
り、各挟持用プレート3,4の間隔は山留主材5のフラ
ンジ面5a(図参照)の厚さよりもやや幅広とされて
いる。従って、この挟持用プレート3,4の間にはフラ
ンジ面5aを一定の余裕を持って挿入することができ
る。
【0015】挟持用プレート3の上側面及び挟持用プレ
ート4の下側面には短冊状の補強プレート6a,6bが
溶接により固定されており、補強プレート6a、挟持用
プレート3、同4、補強プレート6bを連通する貫通孔
7(7a,7b)が前後方向に2個穿設されている。そ
して、各貫通孔7a,7bの間隔は千鳥状に配置された
フランジ面5aの透孔の内側と外側との間隔と等しくさ
れている。即ち、本実施形態では、図7に示す如くフラ
ンジ面5aに千鳥状に透孔が配列された山留主材5を吊
り上げる場合に好適であり、外側透孔25aと内側透孔
25bとの間隔Lと2個の貫通孔7a,7bの間隔とが
等しく形成されている。
【0016】上側の挟持用プレート3の上面前端部に
は、2枚の側面プレート1,2を渡すように短冊状の補
強部材8が溶接により固定され、この補強部材8には2
つの透孔が穿設され、この透孔は、重機により吊り上げ
る際のシャックル、ワイヤー等を係止する吊持孔9
(9a,9b)とされている。更に、この補強部材8か
ら先端側に向けて中心位置を決めるための位置決めプレ
ート10がやはり溶接にて固定されている。
【0017】各側面プレート1,2の後端側には、該側
面プレート1,2間を渡すように背面プレート11が固
定されており、この背面プレート11の外側には丸棒を
クリップ状に屈曲して形成した取っ手12が取り付けら
れ、この取っ手12により作業者が把持し得るようにな
っている。また、背面プレート11の2箇所には、後述
する補助ワイヤー23及びスプリング22を係止するた
めの透孔13a,13b(補助用吊持孔)が穿設されて
いる。
【0018】各側面プレートの上方内側には、アングル
材を切断して形成されるL字状の突起片14a,14b
が取り付けられており、このうち一方の突起片14aに
は所定長さのチェーン15が結合され、このチェーン1
5の先端にはペンシル形状のストッパピン16が接続さ
れている。また、突起片14a,14bには、使用しな
いときにこのストッパピン16を係止する透孔17a,
17bが穿設されている。
【0019】次に、上記の如く構成された本実施形態の
作用について説明する。本実施形態のH形鋼材吊持用ピ
ースは、フランジ面が密に接して敷き詰められた山留主
材5を、片側から挟持固定してバランス良く吊り上げる
ようにするものであり、まず、図6(a)に示すよう
に、吊持用孔9a,9bにシャックル18を取り付け
これに主ワイヤー24を係止して、クレーンやレッカー
等の重機のメインワイヤー19の先端に取り付けられた
フック20に玉掛けする。更に、当該吊持用ピースの後
端側に形成された透孔13a,13b(補助用吊持孔)
(図1参照)に小型のシャックル21を取り付け、この
シャックル21に、スプリング(弾性部材)22が介置
された補助ワイヤー23を係止し、この補助ワイヤー2
3の他端側をやはりフック20に係止する。
【0020】そして、この状態でメインワイヤー19を
引き上げると、図6(a)に示すように、主ワイヤー2
4と補助ワイヤー23、スプリング22とによりほぼニ
等辺三角形が形成され、従って、吊持用ピースは2枚の
挟持用プレート3,4がほぼ水平になるようにバランス
良く吊り上げられることになる。従って、この吊持用ピ
ースを、吊り上げ対象となる山留主材5の近傍まで移動
させれば、簡単な操作で挟持用プレート3,4の間に山
留主材5のフランジ面5aの片側をはめ込むことができ
る(図3参照)。このとき、吊持用ピースに穿設されて
いる貫通孔7a,7b(図1参照)と、山留主材5の長
手方向中心部に穿設されている透孔とを一致させる必要
があり、この位置決めの際に位置決めプレート10を使
用する。
【0021】いま、山留主材5のフランジ面5aに透孔
25が千鳥状に配置され、このうち長手方向中心部が図
7に示すように外側透孔25a´である場合には、この
透孔25a´の一方と外側の貫通孔7bとを一致させ
る。なお、図7に示した例ではたまたま外側透孔25a
が中心にきているが、実際には、内側透孔25bが中心
にくる場合もあり、このときには図1に示す貫通孔7a
と一致させればよい。
【0022】次いで、貫通孔7bと透孔25a´とが一
致したところで、図1に示すストッパピン16を上側か
ら挿入し、位置ずれを防止する。そして、この状態で、
重機のメインワイヤー19(図6(a)参照)を引き上
げると、吊り上げ位置は丁度山留主材5のウェブ上で且
つ長手方向の中心であるので、山留主材5をバランス良
く吊り上げることができる。また、メインワイヤー19
を引き上げると補助ワイヤー23にも同等の荷重が加え
られることになるが、この荷重によりスプリング22が
付勢されて伸びるので図6(b)に示す如くメインワイ
ヤー19と主ワイヤー24とが一直線状となり、実際に
は補助ワイヤー23には大きな荷重は加えられず、主ワ
イヤー24の一点支持となる。つまり、補助ワイヤー2
3は、30〜40Kg程度の重量を有する吊持用ピース
本体のみをバランス良く吊り上げるために使用されるも
のであり、バランス良く吊り上げる必要がなければ、補
助ワイヤー23を取り付けなくてもよい。この場合に
は、吊持用ピースを吊り上げた際に挟持用プレート3,
4が水平の状態とならないので、フランジ面5aにはめ
込む際には作業者が取っ手12を持って持ち上げる必要
がある。
【0023】このようにして、本実施形態では、山留主
材5のフランジ面5aの片側から2枚の挟持用プレート
3,4を挟み込むように装着し、ストッパピン16を挿
入するという簡単な操作で山留主材5を吊り上げること
ができるので、山留主材5の荷降ろし作業が著しく容易
となる。また、たとえ複数の山留主材5が密に敷き並べ
られてフランジ面5aの両側から冶具を取り付けること
ができないような場合であっても容易に山留主材5を吊
り上げることができるようになる。更に、千鳥状の配列
された透孔25a,25b(図7参照)のうち、中心部
にくるものが外側であっても内側であっても、どちらで
もストッパピン16を挿入して固定することができるの
で、汎用性に富む。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図8〜図11は、本発明の第2実施形態に係る
H形鋼材吊持用ピースの構成を示す説明図であり、図8
は平面図、図9は図8におけるD−D断面図、図10は
図8におけるE矢視図、図11は図8におけるF矢視図
である。この実施形態は、図12に示す如く透孔25が
ウェブを挟んで左右にそれぞれ1列ずつ穿設された山留
主材5を吊り上げる際に好適であり、その構成は前記し
た第1の実施形態とほぼ同一であり、同一部分には同一
符号を付して異なる部分についてのみ説明する。図8〜
図11に示すように、このH形鋼材吊持用ピースは、短
冊状の補強プレート31a,31bが前記した第1実施
例の補強プレート6a,6bとは異なり、横方向に配設
され、この補強プレート31a,31bには等間隔で3
個の貫通孔32a〜32cが穿設されている。そして、
この貫通孔のうち両端の2個(32aと32c)の間隔
は、図12に示した透孔25の間隔と同一とされてい
る。また、図8,図9に示されるように、2枚の側面プ
レート1,2の前端部には、透孔33a,33b(主吊
持孔)が穿設されており、350mmのH形鋼材からな
る山留主材5´(図9参照)を吊り上げる際にはこのウ
ェブが丁度透孔33a,33bの下部に位置し、400
mmのH形鋼材からなる山留主材5″を吊り上げる際に
はウェブが丁度補強部材8の下部に位置するようになっ
ている。
【0025】また、側面プレート1,2の後端側には長
尺平板をU字形状に折曲げた形状を有するU字状プレー
ト34が配置され、該U字状プレート34は各側面プレ
ート1,2にボルト・ナット40a,40bにて俯仰動
可能に締結されている。即ち、このU字状プレート34
は図9中矢印Yの方向に回転自在とされている。そし
て、このU字状プレート34の後端側面の3箇所にはス
プリング35を係止するための透孔36が穿設され(図
8参照)、更に、中央部には補助ワイヤー係止用の透孔
37(補助用吊持孔)が穿設されている(図9参照)。
各側面プレート1,2の下部には、両者を渡すようにス
プリング35固定用のプレート38が取り付けられてお
り、該プレート38には3箇所に透孔39が穿設されて
いる。
【0026】そして、この透孔39とU字状プレート3
4の透孔36との間にスプリング35(弾性部材)が配
置され、このスプリング35によりU字状プレート34
は下方向に付勢されている。
【0027】次に、上記の如く構成された第2の実施形
態の作用について説明する。前記した第1実施例と同様
に、まず、図6に示した如く補強部材8の吊持孔9
a,9bにシャックル18を係止し、これを主ワイヤー
24に取り付け、主ワイヤー24を重機の吊り上げ用フ
ック20に玉掛けする。この際、吊り上げる対象となる
山留主材5が350mmのH形鋼材からなる場合には、
この山留主材5のウェブが透孔33a,33bの下部に
位置するので、この透孔33a,33bにシャックルを
係止し、また、400mmのH形鋼材からなる山形主材
5を吊り上げる場合には、吊持孔9a,9bにシャッ
クルを係止する。
【0028】また、第2実施形態では、補助ワイヤー2
3にスプリング22が介置されておらず、補助ワイヤー
23はそのままU字状プレート34の透孔37(図8,
図9参照)に係止する。そして、この状態で当該吊持用
ピースを吊り上げると、第1実施形態と同様に、主ワイ
ヤー24と補助ワイヤー23とにより、2枚の挟持用プ
レート3,4が水平を保つようにバランス良く吊り上げ
られる。この状態で、吊持用ピースを吊り上げ対象とな
る山留主材5の近傍まで移動させ、フランジ面5aを挟
むように2枚の挟持用プレート3,4をはめ込む。この
際、山留主材5(図12参照)のフランジ面5aに穿設
される透孔25はウェブを挟んで左右各1列となってお
り、長手方向の中心位置が丁度透孔25の中心部となる
場合(図12の場合)と、2個の透孔の中央に中心位置
がくる場合とがある。
【0029】そこで、中心位置に透孔25が存在する場
合には、この透孔25と貫通孔32b(図8参照)とが
一致するように配置して、これを貫通するようにストッ
パピン16を挿入する。また、中心位置が2個の透孔2
5の中央にくる場合には、貫通孔31aと31cとの間
隔が2個の透孔25の間隔と同一とされているので、こ
の貫通孔31a,31cを透孔25の位置に合わせて、
これらを貫通するように、ストッパピン16を挿入す
る。従って、この際には2本のストッパピン16が必要
になり、これらは通常2個の突起片14a,14bに係
止されている。
【0030】そして、実際に重機のメインワイヤー19
を引き上げると、主ワイヤー24と補助ワイヤー23と
に同等の荷重が加えられることになるが、補助ワイヤー
23に過大な荷重が加えられるとスプリング35が付勢
されて、U字状プレート34が上方に持ち上げられるこ
とになり、山留主材5の荷重は全て主ワイヤー24に加
えられることになる。これにより、補助ワイヤー23に
過大な荷重を加えること無く山留主材5をバランス良く
吊り上げることができ、容易にトラックから荷降ろしす
ることができるようになる。
【0031】通常、山留主材は、500mmのH形鋼
材、400mmのH形鋼材、350mmのH形鋼材が多
く使用され、このうち、500mmのH形鋼材を使用し
たものについては、透孔25が千鳥配列であり、40
0、350mmのH形鋼材を使用したものについては、
透孔が直線状に配列された構成となっているのが一般的
であるので、第1の実施形態に示したH形鋼材吊持用ピ
ースは500mmのH形鋼材のときに使用し、第2の実
施形態に示したピースは400、350mmのH形鋼材
のときに使用すればよい。
【0032】なお、スプリングを取り付ける方法は、い
ずれかの方法を使用することができる。即ち、第1の実
施形態の吊持用ピースについて、図8〜図11に示した
如くのU字状プレート34とスプリング35を使用する
構成としてもよく、これとは反対に、第2の実施形態の
吊持用ピースについて、図1〜図5に示した如くの、補
助ワイヤー23にスプリング22を介置する方法を採用
してもよいものである。
【0033】また、上記した各実施形態においては、弾
性部材としてスプリングを例に説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、ゴム等の他の弾性部材を
使用してもよいことは勿論である。更に、本実施形態で
はH形鋼材として山留主材を例に説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、フランジ面に複数の透
孔が穿設されたH形鋼材であれば全てについて適用でき
ることは説明するまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
H形鋼材のフランジ面の片側から当該吊持用ピースを差
し込んでストッパピンにより固定するという簡単な操作
で、吊り上げることができるので、多数のH形鋼材が密
に敷き詰められて配置されている場合であっても、順次
端部側から吊り上げることができるので、クランプ等の
冶具を何度も付け換える手間がなくなり、作業効率が著
しく向上するようになる。
【0035】吊持用ピースの後端側に、補助ワイヤーが
取り付けられるので、この吊持用ピースのみを吊り上げ
る際に、水平を保持することができるので、装着が容易
となる。また、弾性部材(スプリング)により、補助ワ
イヤーにて係止される部分が伸縮可能となっているの
で、H形鋼材を吊り上げた際には、この荷重が補助ワイ
ヤーに加えられることは無く、補助ワイヤーに無理な荷
重をかけず、主ワイヤーの一点支持による吊り上げとな
るので、バランス良く吊り上げることができるようにな
る。
【0036】更に、挟持用プレートの前後方向に2箇所
貫通孔を穿設することにより、H形鋼材に穿設された透
孔が千鳥状に配置されている場合においても、確実に中
心点にて吊持することができる。また、挟持用プレート
の左右方向に3箇所貫通孔を穿設することにより、H形
鋼材の長手方向中央部に透孔がある場合、無い場合のい
ずれの場合においても取り付けが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るH形鋼材吊持用
ピースの構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態に係るH形鋼材吊持用ピースの
平面図。
【図3】図2に示すA−A断面図(正面図)。
【図4】図2に示すB矢視図(側面図)。
【図5】図2に示すC矢視図(側面図)。
【図6】第1の実施形態に係るH形鋼材吊持用ピースを
実際に吊り上げる様子を模式的に示す説明図。
【図7】千鳥状に透孔が穿設された山留主材の構成を示
す斜視図。
【図8】第2の実施形態に係るH形鋼材吊持用ピースの
平面図。
【図9】図8に示すD−D断面図(正面図)。
【図10】図8に示すE矢視図(側面図)。
【図11】図8に示すF矢視図(側面図)。
【図12】直線的に透孔が穿設された山留主材の構成を
示す斜視図。
【図13】複数の山留主材がトラックの荷台に載置され
ている様子を示す説明図。
【符号の説明】
1,2 側面プレート 3,4 挟持用プレート 5 山留主材(H形鋼材) 5a フランジ面 6a,6b 補強プレート 7a,7b 貫通孔 8 補強部材 9a,9b 主吊持孔 10 位置決めプレート 11 背面プレート 12 取っ手 13a,13b 透孔(補助用吊持孔) 14a,14b 突起片 15 チェーン 16 ストッパピン 17a,17b 透孔 18,21 シャックル 19 メインワイヤー 20 フック 22 スプリング 23 補助ワイヤー 24 主ワイヤー 31a,31b 補強プレート 32a〜32c 貫通孔33a,33b 透孔(主吊持孔) 34 U字状プレート 35 スプリング37 透孔(補助用吊持孔) 40a,40b ボルト・ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 卓也 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社 内 (72)発明者 岩下 由美子 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社 内 (72)発明者 永森 敏行 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社 内 (56)参考文献 実開 平3−103330(JP,U) 実開 平6−46041(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ面に複数の透孔が穿設されたH
    形鋼材を、重機にて吊持する際にこのH形鋼材に固定す
    るH形鋼材吊持用ピースにおいて、 前記H形鋼材の1フランジ面を外側及び内側から挟持す
    る略平行に配置された2枚の挟持用プレートと、 前端側から後端側にかけて狭幅U字溝が切り欠かれた平
    板フック形状を成し、このU字溝側辺に前記2枚の挟持
    用プレートを当接させて固定する2枚の側面プレート
    と、 前記2枚の挟持用プレートに連通して穿設される1また
    は複数の貫通孔と、 この貫通孔及び前記H形鋼材の透孔を貫通して差し込む
    ストッパピンと、前記2枚の側面プレートのそれぞれの前端部に形成され
    た主吊持孔と、 を有することを特徴とするH型鋼材吊持用ピース。
  2. 【請求項2】 前記H型鋼材フランジ面の外側に配置さ
    れる前記挟持用プレートの前端側に補強部材を配置し、
    前記主吊持孔は、前記側面プレートの前端部及び前記補
    強部材のうち、少なくとも一方に形成されたことを特徴
    とする請求項1記載のH型鋼材吊持用ピース。
  3. 【請求項3】 前記側面プレートの後端側に、補助ワイ
    ヤー吊持用の補助用吊持孔が穿設されたプレートを配設
    し、該補助用吊持孔に弾性部材を介して補助ワイヤーの
    一端を係止し、この補助ワイヤーの他端を前記主吊持孔
    に係止される主ワイヤの適所に固定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のH形鋼材吊持用ピー
    ス。
  4. 【請求項4】 U字形状をなし先端部にて前記各側面プ
    レートに対して俯仰動可能に固定されたU字状プレート
    を有し、該U字状プレートは本体に係止された弾性部材
    により下方向に付勢されるように固定され、該U字状プ
    レートに穿設された透孔に補助ワイヤーの一端を係止
    し、この補助ワイヤーの他端を前記主吊持孔に係止され
    る主ワイヤの適所に固定することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のH形鋼材吊持用ピース。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔は、2枚の挟持用プレート
    の、前後方向に向けて2箇所穿設されたことを特徴とす
    る請求項1記載のH形鋼材吊持用ピース。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔は、2枚の挟持用プレート
    の、左右方向に向けて等間隔で3箇所に穿設されたこと
    を特徴とする請求項1記載のH形鋼材吊持用ピース。
JP24251596A 1996-08-27 1996-08-27 H形鋼材吊持用ピース Expired - Fee Related JP2965515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24251596A JP2965515B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 H形鋼材吊持用ピース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24251596A JP2965515B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 H形鋼材吊持用ピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1068127A JPH1068127A (ja) 1998-03-10
JP2965515B2 true JP2965515B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=17090261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24251596A Expired - Fee Related JP2965515B2 (ja) 1996-08-27 1996-08-27 H形鋼材吊持用ピース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2965515B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1068127A (ja) 1998-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4039206A (en) Attachment for ground-engaging pads of stabilizers
JP3782776B2 (ja) ユニットロードを操作するためのデバイス
JP2003252563A (ja) コンクリート構造物の撤去方法およびその際用いる吊り金具
JP2965515B2 (ja) H形鋼材吊持用ピース
JP5597161B2 (ja) 吊り足場組立て方法と、吊り足場構造と、足場連結材
US4836337A (en) Vehicle chocking device for flatbed carrier
JPH08133661A (ja) コンクリートブロック吊り上げ具
US6685405B2 (en) Transportable unit for earthworking implements
US3647254A (en) Beam-lifting apparatus
JP3109069U (ja) 鋼材吊り具
JP2002362878A (ja) サイドフレーム用吊り治具
CN111960251A (zh) 一种钢筋桁架吊装方法及其钢筋桁架吊装工装
JP3041428B2 (ja) 外壁材などの吊り上げ搬送装置
JP3729949B2 (ja) H形鋼材吊持用ピース
WO2021215321A1 (ja) 固定補助具及び被輸送物の固定構造
JPH06322989A (ja) 外壁板建込み方法及び外壁板揚重治具
JP3206523U (ja) 積荷の固定装置
JP3011904U (ja) 鋼管杭頭部へのフレーム固定構造
US11002026B1 (en) Adjustable suspension assembly
JP3670411B2 (ja) 絞り吊り用ハッカー
JP3607052B2 (ja) 山留め部材吊持用冶具
JP2004035236A (ja) 移動式クレーンのペンダントロープ固定装置
JPH0530071U (ja) 天井梁への係止用簡易クランプ
JPS6044498A (ja) 荷役車両のサイドシフト装置
JP2000085648A (ja) クローラ式建設機械のクローラ装置吊上げ方法およびクローラ吊上げ治具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees