JP2965328B2 - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写機、レーザープリンタ、レーザーファ
クシミリ等の画像形成装置における定着装置に関する。

従来技術 上記定着装置として、ヒートローラとこれに対をなす
加圧ローラを有し、加圧スプリングで付勢された加圧ロ
ーラを加圧レバーによってヒートローラに圧接されてい
るものは既に知られている。第３図は、上記形式の定着
装置を備えた従来のレーザープリンタの概略図である。

第３図において、プリンタ本体１は下フレーム２と上
フレーム３とに分割されており、上フレーム３はそれに
一体的に設けられたブラケット４の先端近くで回動軸５
を介して下フレーム２に対し開閉可能に装着されてい
る。

上フレーム３には、その内部にレーザーユニット６等
が備えられ、更に下部に作像ユニット７を着脱可能に支
持している。他方、下フレーム２には、給紙部８、転写
チャージ９、定着装置10等が夫々配設されている。

定着装置10は、ヒートローラ11と加圧ローラ12からな
る定着ローラ対を有し、加圧ローラ12はヒートローラ11
に対して接離する方向に移動可能に定着装置10の側板に
支持されている。そして、加圧ローラ12は加圧スプリン
グ14により付勢された加圧レバー13によってヒートロー
ラ11に圧接され、所定の定着圧が与えられている。

加圧レバー13は、一端が軸15を介して側板に回動可能
に挿着され、他端はブラケット４の先端まで延在して形
成されている。そして、加圧レバー13はその中間領域に
係止された上記加圧スプリング14によって軸15を中心と
して時計方向の回動力が付勢され、加圧ローラ12がヒー
トローラに圧接する位置で保持されている。

一方、上記ブラケット４には作動ピン16が植設され、
上フレーム３を開放したときに、第４図に示すように加
圧レバー13を軸15を中心として反時計方向へ回動し、加
圧ローラ12が自重によってヒートローラ11から離間す
る。

発明が解決しようとする課題 かく構成の定着装置10は、圧解除手段が加圧レバー13
とブラケット４のピン16とで構成しているが、このため
加圧レバー13が長くなり、バランスが悪いだけでなく、
梱包時に加圧レバーが出張りすぎるという問題があっ
た。さらに、定着装置の組付時に、加圧レバー13を作動
ピン16の下に込ますように作業せねばならず、組付けに
手間がかかるという問題があった。

本発明は、上述した従来の問題を解消し、加圧レバー
を短く出来、しかも組付け作業性も大幅に改善できる定
着装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明は、装置本体の上フ
レームが下フレームに対して開閉可能な画像形成装置の
定着装置であって、ヒートローラと、これと対をなす加
圧ローラと、押圧手段により付勢され前記加圧ローラを
押し上げて前記ヒートローラへ圧接する加圧レバーと、
前記上フレームの開放により前記加圧レバーが下げら
れ、加圧ローラのヒートローラへの圧接を解除する圧解
除機構とを有する定着装置において、前記圧解除機構が
前記上フレームと前記加圧レバーとの間に介在され、定
着側板に揺動可能な支持されたリンク部材を有し、該リ
ンク部材の両端部は自由端であり、かつ該自由端の下部
が前記上フレーム開放時のみ、それぞれ該上フレームと
前記加圧レバーに圧接することを特徴としている。

作 用 上記構成によれば、上フレームと加圧レバーの間にリ
ンク部材を介在させた構成で、加圧レバーを短くでき、
しかも定着装置の落とし込み組付けもできる。

実施例 以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は、上フレーム３を閉じた状態を示す主要部の
拡大図であって、第３図と同一部材には同一符号を付し
ている。この定着装置10も加圧スプリング14で付勢され
た加圧レバー13が加圧ローラ12の軸受部を接して加圧ロ
ーラ12を持ち上げ、ヒートローラ11と加圧ローラ12の所
定の定着圧が与えられている。しかし、圧解除機構は加
圧レバー13と、ブラケット４に設けられた突起17と、リ
ンク部材18とで構成されている。

上記リンク部材18は、軸19を介して定着装置の側板20
に揺動可能に装着されている。このリンク部材18の両端
18a,18bはともに自由端であって、その一端18aは加圧レ
バー13に形成された折り曲げ片13a上に位置し、リンク
部材18の他端18bは突起17上に位置している。そして、
上フレーム２が閉じられているときにはリンク部材18の
両端18a,18bはいずれか一方が上記折り曲げ片13aかもし
くは突起17に軽く触れているか、図示するように両方と
も離間された状態で静止している。なお、符号21はヒー
トローラ11に内蔵されたヒータ、22は分離爪、23はガイ
ド板である。

かく構成の定着装置は、上フレーム２が開放される
と、第２図に示すように、ブラケット４に設けた突起17
がリンク部材18の他端18bを押し上げ、リンク部材18が
軸19を中心として時計方向へ回動される。この回動によ
り、リンク部材18の一端18aが加圧レバー13の折り曲げ
部13aを介して加圧レバー13を加圧スプリング14の作用
に抗して軸15を中心として反時計方向へ回動される。す
なわち、加圧レバー13が押し下げられ、これにて加圧ロ
ーラ12がヒートローラ11から離間され、定着圧が解除さ
れる。

また、上フレーム２を閉じれば、突起17がリンク部材
18から離れてもとの位置へ戻り、加圧レバー13も加圧ス
プリング14の付勢によって加圧ローラ12をヒートローラ
11へ圧接させた第１図の状態に復帰する。

かくして、本発明の定着装置10は圧解除機構にリンク
部材18を介在させたので、加圧レバー13を短くすること
ができる。また、リンク部材18の他端18bは突起17の上
方に位置させればよいので、定着位置10を上から落し込
むことで組付けできる。さらに、本実施例ではリンク部
材18の他端18b側はやや上方へ傾斜しており、このため
上フレーム２の開放時に突起17の移動量に対して加圧レ
バー13の下げ量を小さくすることができる。この構成に
よって、上フレーム１の開放で加圧ローラ12をヒートロ
ーラ11から僅かに下げた状態にも設定でき、ローラ間を
必要以上離間させると逆に突起17側に力が加えることと
なり、部品の強度アップが必要になるが、このような問
題を解消できる。

効 果 上記構成によれば、本発明は上フレームと加圧レバー
の間にリンク部材を介在させたという簡単な構成で、加
圧レバーを短くでき、しかも定着装置の落とし込み組付
けが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、上フレームを閉じた状態を示す主要部の拡大
図、第２図は第１図の上フレーム開放時の拡大図、第３
図は従来の定着装置を備えたレーザープリンタの概略
図、第４図は第３図の上フレーム開放時の概略図であ
る。 ２……上フレーム ３……下フレーム ４……ブラケット 10……定着装置 11……ヒートローラ 12……加圧ローラ 13……加圧レバー 14……加圧スプリング 17……突起 18……リンク部材

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】装置本体の上フレームが下フレームに対し
   て開閉可能な画像形成装置の定着装置であって、ヒート
   ローラと、これと対をなす加圧ローラと、押圧手段によ
   り付勢され前記加圧ローラを押し上げて前記ヒートロー
   ラへ圧接する加圧レバーと、前記上フレームの開放によ
   り前記加圧レバーが下げられ、加圧ローラのヒートロー
   ラへの圧接を解除する圧解除機構とを有する定着装置に
   おいて、 前記圧解除機構が前記上フレームと前記加圧レバーとの
   間に介在され、定着側板に揺動可能に支持されたリンク
   部材を有し、該リンク部材の両端部は自由端であり、か
   つ該自由端の下部が前記上フレーム開放時のみ、それぞ
   れ該上フレームと前記加圧レバーに圧接することを特徴
   とする画像形成装置の定着装置。