JP2964356B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚に対する刺激性を
著しく低下させた洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりシャンプー類の界面活性剤とし
ては、理美容院用のような専門家向けのものでも、一般
市販品でも、主としてアルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等が多く
用いられて来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の界面活性剤を含有するシャンプーは、優れた洗浄力を
有するものの、程度の差こそあれ、いずれも皮膚に対す
る刺激性が強く認められることが知られており、理容師
や美容師のように、シャンプーに接する機会の多い専門
家では、手荒れ等の皮膚障害を起こしやすいものであ
る。又、最近では、特におしゃれ感覚の発達した若者た
ちは洗髪回数が多いが、一般の人たちでも、洗髪回数が
3〜4回/週とか、毎日洗髪というように増加して来て
おり、刺激性の強い界面活性剤を配合したシャンプーで
洗髪を続けると、頭皮の荒れが起こり、ふけやかゆみの
発生につながる等の問題がある。これらの点から、専門
家向け業務用はもちろん一般市販品に於ても、低皮膚刺
激性シャンプーの使用が強く要望されるようになって来
ているのが現状である。
【0004】本発明者らは、上記の点に着目し、鋭意研
究を重ねた結果、蛋白質変性率の高い界面活性剤や界面
活性剤組成物では、これらを連用する事により強度の手
荒れ現象や、ふけの発生が認められるのに対し、蛋白質
変性率の低い界面活性剤やシャンプー組成物は、長期間
連用しても手荒れ等の皮膚障害が起りにくく、又頭皮で
も、ふけの発生が著しく減少する事を見出した。即ち、
種々の界面活性剤や混合界面活性剤組成物につき、蛋白
質変性率の測定、実際に人の手を用いた手荒れ試験、実
使用(連用)によるふけの量の測定を行い、蛋白質変性
率の低い界面活性剤や混合界面活性剤組成物では手荒れ
しにくく、ふけの量も減少する傾向にあるという相関を
見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は次の一般式
(I)及び(II)
【化学式1】
【化学式2】 (式中Rは炭素数8及至30を有するアルケニル基又は
アルキル基を示し、R’は水素又は炭素数1及至4の飽
和若しくは不飽和の炭化水素基、Mはアルカリ金属、
アンモニウム、又は炭素数2及至3のヒドロキシアルキ
ル基を有するヒドロキシアンモニウム、又は低級アルキ
ルアンモニウム等の塩基を示す。)で表わされる一分子
中にスルホン基、アミド基、カルボキシル基を含有する
アルケニル又はアルキルコハク酸無水物誘導体及び/又
はその塩とベタイン系両性界面活性剤及び半極性界面活
性剤から選ばれる一種又は二種以上とを含有することを
特徴とする洗浄剤組成物である。
【0006】本発明の化合物(I)及び(II)は例えば次
の反応により製造される。
【化学式3】
【化学式4】 + →
【化学式1】及び
【化学式2】
【化学式5】 (中和)塩基──→及び
【化学式6】 (式中R、R'、M1は前記した意味を有し、Mはアルカ
リ金属、アンモニウム、又は炭素数2〜3のヒドロキシ
アルキル基を有するヒドロキシアンモニウム、又は低級
アルキルアンモニウム等の塩基を示す。M1とMは同一
であっても異なっていても良い。)
【0007】出発物質である式(III)で表される化合
物は例えば公知の方法によりα−オレフィンと無水マレ
イン酸を不活性ガス雰囲気中でエン反応させることによ
り得られる。即ちα−オレフィンとしてドデセンを用い
るとドデセニルコハク酸無水物が得られ又オクタデセン
を用いた場合にはオクタデセニルコハク酸無水物が得ら
れる。更に上記のようなアルケニルコハク酸無水物を公
知の方法により水添して得られるアルキルコハク酸無水
物を用いることにより色相、臭気を向上させることが出
来る。即ちドデセニルコハク酸無水物を水添することに
よりドデセンコハク酸無水物が、又オクダデセニルコハ
ク酸無水物を水添することによりオクタデシルコハク酸
無水物が得られる。
【0008】又式(IV)で表される化合物は例えばオキ
シエタンスルホン酸ソーダとアルキルアミンを反応させ
ることにより得られる。即ちアルキルアミンとしてメチ
ルアミンを用いるとN−メチルスルホエチルアミンナト
リウム(メチルタウリンナトリウム)が得られ、n−ブチ
ルアミンを用いるとn−ブチルタウリンナトリウムが得
られる。
【0009】一般にこれらの化合物に於てRとしては炭
素数12〜16のアルキル基又はアルケニル基が好まし
く、R'としては、水素又はメチル基の化合物が好まし
い。化合物(III)と(IV)の反応は一括仕込みによる
反応によっても行うことが出来るが好ましい方法として
は化合物(IV)を溶媒中に分散させ手て70〜120℃
に加熱し、化合物(III)を滴下するか、逆に化合物
(III)を溶媒中に溶解し70〜120℃に加熱し、化
合物(IV)を添加して反応させて得られる。
【0010】この反応において用いられる溶媒としては
脂肪族あるいは芳香族等の親油性の溶剤では反応生成物
との親和性が悪いのでアルコール類、エステル類、ケト
ン類、グリコールエーテル類、環状エーテル類、グリコ
ールジエーテル類等の親水性の溶剤が好ましく中でも極
性基を有しないアルキレングリコールジアルキルエーテ
ルが好ましい。
【0011】反応終了後、反応生成物より溶媒を減圧乾
燥等の公知の手段によって除き、本発明の化合物(I)及
び(II)が得られる。(I)及び(II)は水に易溶であ
り、公知の塩基又はその水溶液により中和され、その塩
えと導かれる。この場合、用いられる塩基としては水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水
酸化リチウム、アンモニア等の無機塩基及びモノアルキ
ルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン等の
低級アルキルアミン類及びモノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン類が挙げられるが中でもトリエタノールアミン
のようなアルカノールアミンが好適である。
【0012】ベタイン系両性界面活性剤としては、一般
式(A)
【化学式7】 ・・・・・・・・(A)で表わされるアミドベタイン型
両性界面活性剤。
【0013】あるいは一般式(B)
【化学式8】 ・・・・・(B)で表わされるアミドスルフォベタイン
型両性界面活性剤
【0014】あるいは一般式(C)
【化学式9】 ・・・・・・・・・・・(C)で表わされるベタイン型
両性界面活性剤
【0015】あるいは一般式(D)
【化学式10】 ・・・・・・・・・・・・・・・・(D)で表わされる
スルフォベタイン型両性界面活性剤
【0016】あるいは一般式(E)
【化学式11】 ・・・・・(E)で表わされるイミダゾリニウム型両性
界面活性剤等が例示されている。市販品としてはオバゾ
リン662N(東邦化学工業製)、アノンGLM(日本
油脂製)等が該当する。
【0017】又、半極性界面活性剤としては、一般式
(F)
【化学式12】 ・・・・・・・・・・・・・・・(F)で表わされる第
三級アミンオキサイド型半極性界面活性剤等が示され
る。(一般式(A)〜(F)中、R2は平均炭素原子数
9ないし17のアルキル基又はアルケニル基、R3は平
均炭素原子数10ないし18のアルキル基又はアルケニ
ル基を表わす。Xは2ないし4の整数であり、Yは0な
いし3の整数であり、Zは1または2の整数である。)
【0018】本発明者らは、一般式(I)及び(II)
で表わされるアルケニル又はアルキルコハク酸無水物誘
導体及び/又はその塩とベタイン系両性界面活性剤ある
いは半極性界面活性剤とを適度な重量比で混合した場
合、おのおの単独の場合より粘度の上昇、臨界ミセル濃
度の低下等の現象が観察されることを発見し、複合体が
形成されたものと推定したが、この混合物では、起泡
性、洗浄性等の界面活性能力はおのおの単独の場合に比
べ優るとも劣らず、同時に蛋白質変性率は、おのおの単
独の場合に比べ、著しく低下することを発見したもので
ある。
【0019】この前記、一般式(I)及び(II)で表
わされるアルケニル又はアルキルコハク酸無水物誘導体
及び/又はその塩とベタイン系両性界面活性剤及び半極
性界面活性剤の一種または二種以上との適切な重量比
用いる一般式(A)から(F)で表わされる両性あ
るいは半極性界面活性剤の種類によって多少異なるが、
5:1ないし1:8の範囲であり、重量比1:1にでき
るだけ近いものが望ましい。この範囲以外の混合比で
は、充分な蛋白質変性率の低下効果が得られない。
【0020】また、本発明の洗浄剤組成物中に、さらに
一般式(G)
【化学式13】 ・・・・・・・・(G)(式中R4は平均炭素原子数7
ないし19のアルキル基またはアルケニル基を表わし、
mおよびnは整数でm+nは1ないし5である。)で表
わされるアルキロールアミド型非イオン界面活性剤を、
ある一定の比率で配合することにより、より一層の蛋白
質変性率の低下がおこる。
【0021】好ましい配合比率は、前記、一般式(I)
及び(II)で表わされるアルケニル又はアルキルコハ
ク酸無水物誘導体及び/又はその塩とベタイン系両性界
面活性剤及び半極性界面活性剤の一種または二種以上と
の総量:アルキロールアミド型非イオン界面活性剤=1
5:1ないし1:1(重量比)の範囲であり、上記全て
の界面活性剤の合計量は洗浄剤全量中の10ないし50
重量%であることが望ましい。
【0022】本発明の洗浄剤組成物は、上記成分に加え
て所望により洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、
高級アルコール、ラノリン誘導体、蛋白質誘導体やポリ
エチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、
プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリ
コール等の保湿剤成分、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルやポリエチレンオキシドポリプロピレンオキシド
ブロックポリマー等の非イオン界面活性剤、水溶性高分
子物質、カチオン性高分子物質例えばカチオン変性セル
ロースエーテル誘導体(カチナールHC(東邦化学工業
株式会社製)等)、ポリビニルピロリドン誘導体四級ア
ンモニウム(ガフコート(GAF社製)等)、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロリドのポリマー(マーコート
MERCK社製)等)、ポリアクリル酸誘導体四級ア
ンモニウム(Cartex(National Sta
rch社製)等)、ポリアミド誘導体四級アンモニウム
(Sandoz社製等)、金属イオン封鎖剤、防腐剤、
殺菌剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素
及び香料等を含むことができる。
【0023】
【発明の効果】次に本発明を実施例をもって詳細に説明
するが、それに先立ち、各実施例で採用した試験法、評
価法を説明する。
【0024】起泡性試験法 CaCO370ppm人工硬水で、試料濃度1%溶液を
400ml作成し、温度40℃の条件下で、撹拌機つき
円筒形シリンダーを用いて起泡量を測定した。 ○・・・泡立ち良好 泡量 2000ml以上 △・・・泡立ち普通 泡量 1500ml以上 2000ml未満 ×・・・泡立ち不良 泡量 1500ml未満
【0025】洗浄性試験法 CaO/MgO=3/1、5゜DH人工硬水で、試料濃
度1%溶液を作成し、ウールサージを用いた人工皮脂汚
染布を洗浄した。温度40℃の条件下でターゴトメータ
ー(JIS K−3371)を用いて洗浄し、洗浄前後
の反射率より洗浄効果を求めた。 洗浄効率(%)=[(Rw−Rs)/(Ro−Rs)]
×100 Ro:原布(ウールサージ)の反射率 Rs:汚染布の反射率 Rw:洗浄後の汚染布の反射率 ○・・・洗浄性良好 洗浄効率 80%以上 △・・・洗浄性普通 洗浄効率 60%以上 80%未満 ×・・・洗浄性不良 洗浄効率 60%未満
【0026】蛋白質変性率測定法 水系高速液体クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブ
ミンpH7緩衝溶液に、試料濃度1%になるように試料
を加えた場合の、卵白アルブミン変性率を220nmの
吸収ピークを用いて測定した。 変性率(%)=[(Ho−Hs)/Ho]×100 Ho:卵白アルブミンの220nmの吸収ピークの高
さ。 Hs:卵白アルブミン緩衝溶液に試料を加えたときの2
20nmの吸収ピークの高さ。 ◎・・・卵白アルブミン変性率 30%未満 ○・・・ 〃 30%以上 60%未満 △・・・ 〃 60%以上 80%未満 ×・・・ 〃 80%以上
【0027】手荒れ試験法 各試料につき男女各5名、合計10名のパネルを用い、
左右どちらか一方の手を試料濃度5%、温度35℃の水
溶液に、他方の手を同温度の水に10分間浸漬する操作
を1日当たり2回、2日間続けて行い、左右の手の膚荒
れ状態の差を肉眼で判定した。 ◎・・・手荒れ性著しく弱い 10人中0〜1名試料側に手荒れが認められた。 ○・・・ 〃 やや弱い 〃 2〜4名 〃 △・・・ 〃 やや強い 〃 5〜7名 〃 ×・・・ 著しく強い 〃 8〜10名 〃
【0028】ふけ発生量測定法 普段ラウリルエーテルサルフェート系の一般市販シャン
プー(ふけ、かゆみ用としての薬剤を含有しないもの)
を使用しているパネルに、普段と同じ洗髪頻度、普段と
同じ洗髪方法で、試料を用いて5回洗髪してもらい試料
使用前後のふけの量を比較した。一般市販シャンプーで
洗髪後3日のふけの量と試料で5回洗髪した最終日から
3日目のふけの量を測定した。ふけは瀘布つき吸引装置
で、頭部より吸引採取し、他の異物による誤差を除くた
め、ケルダール法により窒素量を測定し、これを6.2
5倍して平均蛋白質量を求め、ふけの量(mg/頭)と
した。パネル数は各試料につき3名で、平均値で比較し
た。 ◎・・・試料使用前後ふけの量が30%以上減少したもの。 ○・・・ 〃 〃 10%以上、30%未満減少したもの。 △・・・ 〃 〃 0%以上、30%未満減少したもの。 ×・・・ 〃 〃 増加したもの。
【0029】実施例 1〜10 次の表−1に記載の配合組成によりなるシャンプーを調
整し、その起泡性、洗浄性、蛋白質変性率、手荒れ性、
ふけ発生量を調べた。これらの結果を表−1に比較例と
ともに示す。このように実施例は、起泡性、洗浄性、蛋
白質変性率、手荒れ性、ふけ発生量の全てにおいて優れ
た性能を示した。
【0030】実施例 11 次の配合よりなるシャンプーを調製した。 合成例1の試料 6 ラウリルベタイン 8 ラウリン酸ジエタノールアミド 5 グリセリン 2 ポリジアリルジメチルアンモニウム 0.5 クロライド(マーコート100:メルク社製) 香料 0.3 水 残余 このシャンプーは。実施例1と同様の性能評価試験を行
い、起泡性○(泡量2200ml)、洗浄性○(洗浄効
率85%)、蛋白質変性率◎(牛血清アルブミン変性率
8%)、手荒れ性◎(10人全体に手荒れ性認められ
ず)、ふけ発生量◎(ふけ減少率36%)との結果が得
られた。
【0031】
【表−1】
【0032】実施例12 次の配合よりなるシャンプーを調製した。 エチレングリコール脂肪酸エステル 重量% 合成例1試料 15 ラウリルジメチルアミンオキサイド ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド カチオン化セルロース 0.3 (カチナールHC(東邦化学工業製)) プロピレングリコール 2 香 料 0.3 水 残余 このクリームタイプシャンプーは、実施例1と同様の性
能評価試験を行った結果、起泡性○、洗浄性○、蛋白質
変性率◎、手荒れ性◎、ふけ発生量◎で優れた性能を示
した。
【0033】[合成例−1] コンデンサー、温度計、攪拌機を設置した2リットルの
四つ口フラスコにジエチレングリコールジメチルエーテ
ル600gr、N−メチルタウリンソーダ108grを
仕込み、100℃迄昇温した。充分攪拌しながらn−ド
デセニルコハク酸無水物133grを5時間を要して滴
下し、更に2時間熟成した。反応後80℃以下で減圧乾
燥を行い、反応物234grを得た。得られた反応物の
ケン化価は121.2で(理論値131.1)で、液体
クロマトグラフィーによる分析結果では反応率88%で
あった。液体クロマトグラフィーの結果を図−1に示
す。反応物の赤外スペクトルではn−ドデセニルコハク
酸無水物の吸収(1865カイザー)が消失し、反応の
結果生じた−COOH基と−CON基に相当する172
0カイザー、1650カイザーの吸収が現れた。赤外吸
収スペクトルを図−2に示す。反応物の1H NMR、
13C NMRの測定結果を図−3、図−4に示す。
【0034】[合成例−2]n−ドデセニルコハク酸無
水物誘導体Na塩。合成例−1で得られた反応物を50
%になるように蒸留水に溶解し、更に48%水酸化ナト
リウムでpH7になるように調整した後、水を加えて固
形分40%になるように調整し、Na塩の水溶液を得
た。
【0035】[合成例−3]2リットルの3つ口フラス
コにジエチレングリコールジメチルエーテル600g
r、N−メチルタウリンソーダ91.1grを仕込み、
これを80℃まで加熱し充分撹拌しながらn−ヘキサデ
シルコハク酸無水物150grを5時間かけて滴下し、
更に2時間熟成した。反応後80℃以下で減圧乾燥によ
って溶剤を除去して、反応物240grを得た。得られ
た反応物のケン化価は106.3(理論値116.1)
で、液体クロマトグラフィーによる分析結果では反応率
80.0%であった。液体クロマトグラフィーの結果を
図−5に示す。反応物の赤外スペクトルではn−ドデセ
ニルコハク酸無水物の吸収(1865カイザー)が消失
し、反応の結果生じた−COOH基と−CON基に相当
する1720 カイザー、1650 カイザーの吸収が
現れた。赤外吸収スペクトルを図−6に示す。
【0036】
【図面の簡単な説明】
図−1は合成例−1の液体クロマトグラフィーのチャー
トである。 図−2は合成例−1の赤外吸収スペクトルである。 図−3は合成例−1の1H NMRスペクトルである。 図−4は合成例−1の13C NMRスペクトルであ
る。 図−5は合成例−3の液体クロマトグラフィーのチャー
トである。 図−6は合成例−3の赤外吸収スペクトルである。
【0037】
【図−1】
【0038】
【図−2】
【0039】
【図−3】
【0040】
【図−4】
【0041】
【図−5】
【0042】
【図−6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 近藤 政克 (56)参考文献 特開 平3−169846(JP,A) 特開 平5−279699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 1/94 A61K 7/50 C11D 1/28 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I)及び(II) 【化学式1】 【化学式2】 (式中Rは炭素数8及至30を有するアルケニル基又は
    アルキル基を示し、R’は水素又は炭素数1及至4の飽
    和若しくは不飽和の炭化水素基、Mはアルカリ金属、
    アンモニウム、又は炭素数2及至3のヒドロキシアルキ
    ル基を有するヒドロキシアンモニウム、又は低級アルキ
    ルアンモニウム等の塩基を示す。)で表わされる一分子
    中にスルホン基、アミド基、カルボキシル基を含有する
    アルケニル又はアルキルコハク酸無水物誘導体及び/又
    はその塩とベタイン系両性界面活性剤及び半極性界面活
    性剤から選ばれる一種又は二種以上とを含有することを
    特徴とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 ベタイン系両性界面活性剤が、ベタイン
    型両性界面活性剤、スルフォベタイン型両性界面活性
    剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、アミドスルフォ
    ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン
    型両性界面活性剤のいずれかである請求項1記載の洗浄
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 半極性界面活性剤が第三アミンオキサイ
    ド型半極性界面活性剤である請求項1又は請求項2記載
    の洗浄剤組成物。
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