JP2963405B2 - 二重織物 - Google Patents

二重織物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、別々の柄絞様を有する
表織地と裏織地とを備え両面が使用できる、所謂リバー
シブルな二重織物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の二重織物として、図10
に示すように、色糸の表たて糸31と表よこ糸32、別
色の裏たて糸33と裏よこ糸34とを用い、表裏を途中
で全く交換して絞様を織り出した風通織物が知られてい
る。
【0003】ところが、この二重織物は、内部に袋状の
空間35、即ち風通部があって一体感が欠け、耐久性が
劣ると共に使用中に皺が発生することがある等の欠点が
あり、さらに、柄絞様は、表面裏面がほぼ同じようなも
のとなりリバーシブル性が劣ると共に、格子柄等に柄絞
様が限定され、例えば、花柄模様等の大きな絞様が作成
しにくい等の問題点がある。
【0004】
【発明の課題】そこで、この発明の課題は、別々の色柄
絞様を有する完全に一体の表織地と裏織地とからなるリ
バーシブル性の高い二重織物を提供することである。
【0005】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明においては、表柄意匠と裏柄意匠とを重ね合せて
視した一枚の合成意匠を予め成し、その合成意匠に基
づいて、異和感を与えない適宜個所に多数の接結点を設
定し、前記接結点に所要の糸を交錯せしめて表織地と裏
織地とを一体に製織したのである。前記接結点を主とし
て両面無地の個所に設定するのが好ましい。これらの接
結点に用いる織糸として主として裏たて糸を用いるのが
よい。
【0006】
【作用】前記表織地及び裏織地は、完全な一重織物であ
って自由に複数の色糸からなる別々の絞様を織り出すこ
とができリバーシブル性を高めることができ、両織地が
多数の接結点でしっかりと一体化されており大きな耐久
性を備えている。さらに、合成意匠作成時に両面の柄模
様を適宜ずらせたり、拡大縮小させながらデザインする
ことができるので、接結点を異和感を与えない適宜個所
に自由に設定できる。このため例えばカーテン地等にお
いて、裏面の柄模様が多少透かして見えるような場合で
も、濃色部と濃色部、淡色部と淡色部がそれぞれ重なる
ように配置しておけば裏面の柄が透かして見えることが
なく、外観的に好ましい。
【0007】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1乃至図
9に基づいて説明する。図1乃至図5に示すように、こ
の発明の二重織物は、表織地1の柄を描いた花柄模様の
表柄意匠2(図2参照)と、裏織地3の柄を描いた格子
柄模様の裏柄意匠4(図3参照)とを重ね合せて透視し
合成意匠5(図4参照)を予め用意し、その合成意匠
に基づいて、要所に多数の接結点6を設定し、接結点6
(図1参照)において裏たて糸7を表よこ糸8に交錯せ
しめて表織地1と裏織地3とを一体に製織したものであ
る。
【0008】前記表織地1は、色糸の表たて糸9と表よ
こ糸8とから、また裏織地3は別色の裏たて糸7と裏よ
こ糸10とからそれぞれ形成されている。なお、上記各
糸は意匠図に基づいて複数の色糸を選択することは勿論
である。
【0009】前記合成意匠5は、例えば赤色は表組織、
青色は裏組織等のように色分け着色して作成されてお
り、たて方向に花柄模様の長い茎11が配置されている
ような場合には、この茎11に合せて格子柄の太いたて
柄12を配置するように意匠図をデザインする。また表
柄意匠2の柄模様が存在しない無地13のところに、裏
柄意匠4の無地14を合せるようにすることが好まし
い。
【0010】上述のようにして作成した合成意匠によれ
ば、接結点6を異和感を与えない適宜個所に配置するこ
とが容易であり、さらに、製織時のトラブルが少なく高
能率の生産が可能である。また、例えば表織地と裏織地
との濃色柄を重ね合せておくと、生地が薄地であっても
裏柄が透かして見えず優れたリバーシブル性が得られる
等の利点がある。
【0011】前記接結点6は、合成意匠5に基づいて作
成した方眼紙状の表柄組織図15(図5参照)上におい
て設定される。この接結点6は、織地全面にわたって均
一に分布・配置することが好ましいが、表面の柄模様及
び色合い等を損わないようにしたり、この接結点をかく
すため、周囲の組織と同じように浮沈させれば、この点
が織地の表面に現われることはない。
【0012】なお、接結糸は、一般に図示のように裏た
て糸7を表よこ糸8に係合させることが望ましい。
【0013】図6から図9は、この発明に係る他の実施
形態を示す。この二重織物は、格子じま模様の表柄意匠
16と、たてじま模様の裏柄意匠17とを重ね合せて作
成し両者を表現する合成意匠18に基づいて形成され、
合成意匠18の主として無地のところに多数の接結点1
9が設定され、表織地20と裏織地21とが一体に製織
されている。
【0014】この接結点19は、裏たて糸22が表よこ
糸23に交錯する接結点19’と、逆に表たて糸24が
裏よこ糸25に交錯する接結点19”とが交互に配置さ
れている。
【0015】また、合成意匠18においては、表裏両面
のしま模様が重なり合うように設計されている。そして
接結点19が無地のところに配置されているため、しま
模様を損うことがない。
【0016】なお、この発明に係る二重織地の接結点に
おいて、上述の2つの実施形態のようにたて糸をよこ糸
上に組織させるほか、よこ糸をたて糸上に組織させて接
結することもでき、また裏たて糸接結と裏よこ糸接結と
を同時に行う、所謂複接結をすることもでき、さらに、
別に接結専用糸を用いて接結することもできる。
【0017】前記二重織物は、表たて糸ビームと裏たて
糸ビームとを備えた二重ビーム織機によって容易に製織
することができ、カーテン生地のほか、ベッドカバー、
ピアノカバー、椅子カバー等各種インテリア用品、寝装
用品等の絞様織物に利用することができる。
【0018】この発明の二重織物は、上述のように、表
柄意匠と裏柄意匠を同時に表現する一枚の合成意匠を基
本にし、両織地を連結する接結点をその中に適宜設定し
て成るものであって、表織地の柄絞様及び裏織地の柄絞
様のデザイン及び接結点の位置を自由に設計することが
できる、従来にない大きな特徴を備えている。
【0019】このため、例えばカーテン生地にしても裏
面の柄絞様が透かして見えるようなことがなく、特にイ
ンテリア織地としてデザインの全く違う両面をリバーシ
ブルに楽しむことができる。
【0020】さらに、1枚の織物で2枚分の使用価値が
あるため、在庫、移動、展示、保管等の流通コストを削
減することができ、縁取部品等の節減、縫製工程の簡素
化等を図ることがもできる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、表柄
意匠と裏柄意匠を組込んだ合成意匠に接結点を設定して
織組織を設計したので、用途に対応して柄模様及び接結
点を任意に選択配置することができ、花柄模様等の大き
な絞様を自由に織り出すこともでき、美しい別々の絞様
を有する表織地及び裏織地が得られ、特にインテリア用
布として両面をリバーシブルに活用することができる。
【0022】また、生産上及び流通上余分なコストを削
減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の二重織物の一実施形態を示す拡大断
面組織図
【図2】同上の表織地を示す表柄意匠
【図3】同上の裏織地を示す裏柄意匠
【図4】同上の合成意匠を示す平面図
【図5】同上の表柄の一部を示す組織図
【図6】この発明の他の実施形態を示す表柄意匠
【図7】同上の裏織地を示す裏柄意匠
【図8】同上の合成意匠を示す平面図
【図9】同上の二重織物を示す拡大断面組織図
【図10】従来の二重織物を示す拡大断面組織図
【符号の説明】
1、20 表織地 2、16 表柄意匠 3、21 裏織地 4、17 裏柄意匠 5、18 合成意匠 6、19、19’、19” 接結点 7、22、33 裏たて糸 8、23、32 表よこ糸 9、24、31 表たて糸 10、25、34 裏よこ糸 11 茎 12 たて柄 13、14 無地 15 組織図 35 空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表柄意匠と裏柄意匠とを重ね合せて透視
    した一枚の合成意匠を予め成し、その合成意匠に基づ
    いて、異和感を与えない適宜個所に多数の接結点を設定
    し、前記接結点に所要の糸を交錯せしめて表織地と裏織
    地とを一体に製織してなる二重織物。
  2. 【請求項2】 前記接結点を主として両面無地の個所に
    設定したことを特徴とする請求項1に記載の二重織物。
  3. 【請求項3】 前記接結点用織糸として、主として裏た
    て糸を用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    二重織物。
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