JP3089349U - 電気暖房具用二重織生地 - Google Patents
電気暖房具用二重織生地Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二重織でありながら、表面に立体感のあるジ
ャカード模様を有する電気暖房具用生地を提供するこ
と。 【解決手段】 朱子織の表生地11と、裏生地12とで構成
された二重織生地であって、表生地11にジャカード模様
が設けられ、表生地11と裏生地12とが接結糸5により接
結された接結部と発熱体配設用の非接結部とを備えてい
る。
ャカード模様を有する電気暖房具用生地を提供するこ
と。 【解決手段】 朱子織の表生地11と、裏生地12とで構成
された二重織生地であって、表生地11にジャカード模様
が設けられ、表生地11と裏生地12とが接結糸5により接
結された接結部と発熱体配設用の非接結部とを備えてい
る。
Description
【0001】
本考案は、電気暖房具用二重織生地に関し、例えば、電気毛布、電気ひざ掛け などの製造に用いられるジャカード模様を有する電気暖房具用二重織生地に関す る。
【0002】
通常、電気毛布には、表生地と裏生地とで構成された二重織の生地が用いられ ており、表生地と裏生地とは接結糸で接結されている。電気毛布は、この接結に より形成された表生地と裏生地との間の袋状の部分に、線状の発熱体を通すこと によって製造されている。
【0003】 図5は、電気毛布用生地の接結部と非接結部および発熱体の配置を模式的に示 す平面図である。電気毛布用生地30のうち、発熱体3が配置されている符号1 で示す部分が非接結部であり、符号2で示す非接結部1の間の部分が接結部とな っている。発熱体3は、コネクタ4から電気毛布用生地30の非接結部1を通り 、コネクタ4に戻るように配置されている。
【0004】 従来の電気毛布用生地は、表生地と裏生地がいずれも平織であり、模様のない 無地のもののほか、模様が付けられたものがある。従来の電気毛布用生地の模様 は、ボーダー柄かプリント柄がほとんどである。ボーダー柄は、経糸と緯糸のい ずれか一方または両者に色違いの糸を用いて織ることによって形成することがで きる。ボーダー柄やプリント柄のような模様でも、ある程度の装飾性を持たせる ことはできる。しかし、平織であるため、立体感のある凹凸模様を付けることは できない。なお、このような電気毛布用生地はドビー織機で織られている。
【0005】 この他に、表生地の表面に模様を付けるために、ジャカード織りを利用して、 表生地と裏生地との間で緯糸を往復させる方法も試みられている。しかし、非接 結部には模様を付けることができず、無地しか表現できない。
【0006】 実開平3−37789号公報には、三重織タイプの「面状暖房器」が開示され ている。この暖房器の断面構造を図6に示す。図6に示されている電気毛布用生 地40は、表布(表生地)Sと裏布(裏生地)Rとが接結糸5で接結されており 、発熱体3は、表布Sと裏布Rとの間に通されるようになっている。また、表布 Sは外よこ糸41と内よこ糸42の二重構造とし、外よこ糸41と内よこ糸42 を交互に反転織りすることによって、任意の模様が形成されるようになっている 。なお、符号43、44、45、46は、それぞれ外たて糸、内たて糸、裏よこ 糸、裏たて糸を示している。
【0007】
上記のような表布Sが二重織で、裏布Rを含めて三重織の構成を有する電気毛 布用生地40の場合には、模様を任意に形成することができる。したがって、平 織の欠点である立体感のある模様が形成できないという問題点を解決することが できる。しかし、上記のように、電気毛布用生地40が二重の表布Sと裏布Rと で構成された三重織であるため、電気毛布用生地としては重さが重く、生地とし ての価格が高くなるという欠点がある。
【0008】 本考案は、二重織でありながら表面に立体感のあるジャカード模様を有し、装 飾性に優れた電気暖房具用生地を提供することを目的としている。
【0009】
本考案に係る電気暖房具用二重織生地(1)は、朱子織の表生地と、裏生地と で構成された二重織生地であって、前記表生地にジャカード模様が設けられ、前 記表生地と前記裏生地とが接結糸により接結された接結部と発熱体配設用の非接 結部とを備えていることを特徴としている。 上記の電気暖房具用二重織生地(1)は、二重織でありながら表生地の表面に ジャカード模様が形成されている。しかも、模様は接結部、非接結部を問わずに 形成されている。したがって、上記の電気暖房具用二重織生地(1)によれば、 重さが軽く、安価で、かつ立体感のある装飾性に優れた生地を得ることができる 。さらに、裏生地の模様は表生地の模様に左右されないので無地にすることもで き、接結パターンも任意に形成することができる。このように、電気暖房具用二 重織生地に求められる特性を損なうことなく、上記のような優れた効果が得られ るという長所を有している。
【0010】 また、本考案に係る電気暖房具用二重織生地(2)は、上記の電気暖房具用二 重織生地(1)において、前記表生地の経糸と緯糸の色が相違していることを特 徴としている。 上記の電気暖房具用二重織生地(2)によれば、表生地の経糸と緯糸の色を相 違させることにより、模様に立体感を持たせられるとともに色彩性にも優れた電 気暖房具用二重織生地を得ることができる。
【0011】 さらに、本考案に係る電気暖房具用二重織生地(3)は、上記の電気暖房具用 二重織生地(1)または(2)において、前記表生地の経糸と緯糸の番手が相違 することを特徴としている。 上記の電気暖房具用二重織生地(3)によれば、表生地の経糸と緯糸の番手を 相違させることにより、模様の立体感をいっそう強調させることができる。表生 地の経糸と緯糸の番手とともに色も相違させる場合には、色彩もより鮮明なもの となり、三重織生地や通常の毛布と比べても遜色のない装飾性に優れた電気暖房 具用二重織生地を得ることができる。
【0012】 なお、本考案に係る電気暖房具用二重織生地は、ジャカード織機を用いること によって紡織することができる。また、裏生地については、平織、朱子織等必要 に応じて選択することができる。
【0013】
以下に、本考案に係る電気暖房具用二重織生地について、実施の形態を基に具 体的に説明する。なお、朱子織、平織といった織物組織、ジャカード織り等の紡 織法は周知の紡織技術であるので、ここではその具体的な説明を省略する。
【0014】 図1は、本考案の実施の形態に係る電気暖房具用二重織生地を示す模式的平面 図である。図1に示されているように、電気暖房具用二重織生地(以下、単に「 二重織生地」と略記する)10には、非接結部1と接結部2とが形成され、非接 結部1は、表生地と裏生地とが接結されておらず袋状になっている。その袋状の 部分に発熱体(図示省略)が通されて、例えば電気毛布のような電気暖房具とし て製品に仕上げられる。
【0015】 電気毛布用生地の場合、二重織生地10の外周部を除く、発熱体がターンされ て配置される内側領域の非接結部1aは、幅が30〜40mm程度、非接結部1 a相互の間隔が50〜100mm程度である。また、上記内側領域における接結 部2aは、幅が20〜60mm程度である。なお、小さな島状の接結部2bは、 発熱体を配設する際の発熱体の長さ調節用に用いられるもので、必要に応じて設 けられるものである。
【0016】 図2は、実施の形態に係る二重織生地の接結部の拡大断面図である。図2にお いて、符号6、7は、それぞれ表生地11の経糸、緯糸を示しており、以下、表 経糸6、表緯糸7と略記する。また、符号8、9は、それぞれ裏生地12の経糸 、緯糸を示しており、以下、裏経糸8、裏緯糸9と略記する。
【0017】 図2に示されているように、接結部2では、表生地11の表緯糸7と裏生地1 2の裏緯糸9とが、接結糸5によって接結されて、表生地11と裏生地12とが 接結されている。図2に示した二重織生地10の場合、接結糸5により表緯糸7 と裏緯糸9とがそれぞれ1本飛びに接結されている。表生地11と裏生地12と の接結糸5による接結は、図2に示されているように密に接結されていることが 望ましいが、複数本飛びに接結されていてもよい。
【0018】 図3は、実施の形態に係る二重織生地10の表生地11の朱子織組織を示す図 であり、(a)は部分拡大平面図、(b)は(a)におけるB−B’線部分拡大 断面図、(c)は(a)におけるC−C’線部分拡大断面図である。
【0019】 図3に示した朱子織組織は、表緯糸7の浮きが多い横朱子の例である。例えば 、同図(b)に示したB−B’線部分拡大断面図から明らかなように、表緯糸7 の5本の緯糸a〜eのうちbを除くaとc〜eの部分が、経糸c’の上側に位置 している。したがって、緯糸a〜eのうちc〜eの部分が浮き上がって見えるこ とになる。
【0020】 また、図3(c)に示したC−C’線部分拡大断面図から明らかなように、表 緯糸7のうちの緯糸cは、表経糸6の5本の経糸a’〜e’のうちa’を除くb ’〜e’の部分が、表経糸6の上側に位置している。したがって、緯糸cは、経 糸b’〜e’の部分が浮き上がって見えることになる。
【0021】 表経糸6と表緯糸7の糸の太さ(番手)の関係は、両者の番手を相違させる方 が模様の立体感を強調することができる。例えば、横朱子の場合には、表経糸6 に比べて表緯糸7を太く(番手を大きく)、縦朱子の場合には、表緯糸7に比べ て表経糸6を太く(番手を大きく)するのがよい。例えば、太い方の糸の番手の 範囲を10/2〜10/4番程度、細い方の糸の番手を40/2〜20/2番程 度とし、両者の間に4〜8倍程度の相違を持たせるのがよい。また、接結糸5は 細い方が好ましく、40/2〜20/2番程度とするのがよい。
【0022】 上記のように、表生地11を朱子織とすることによって、二重織生地10の表 面に立体感のある模様を形成することが可能であり、また、表経糸6と表緯糸7 の番手に相違を持たせることによって、立体感をいっそう強調することができる 。さらに、表経糸6と表緯糸7に色違いの糸を用いることによって、より装飾性 の高い模様を形成することができる。 また、広い領域の単位で、浮きが抑えられた領域と浮きが多い領域を設けるこ とにより、大きな柄の模様を形成することができる。
【0023】 図4は、別の実施の形態に係る電気暖房具用二重織生地の表生地の一部を示す 模式的平面図である。図4に示されている二重織生地20の表生地11Aは、表 緯糸7の浮きの多い領域(斜線部)21と、表緯糸7の浮きが抑えられた領域( 白地部)22とが形成され、菱形の模様が構成されている例である。
【0024】 この二重織生地20は、表生地11Aと裏生地12(図示省略)が接結糸5( 図示省略)によって接結されている。また、表緯糸7には10/2番手の赤色の 糸、表経糸6には30/2番手の黄色の糸が用いられている。紡織には、ジャカ ード織機が用いられており、表生地11Aは朱子織、裏生地12(図示省略)は 平織となっている。なお、裏生地12には、裏経糸8(図示省略)、裏緯糸9( 図示省略)に、それぞれ30/2番手の黄色の糸、10/2番手の黄色の糸が用 いられている。さらに、接結部2は図1に斜線で示した部分であり、接結糸5に は30/2番手の黄色の糸が用いられている。
【0025】 上記の条件で織られている二重織生地20の表生地11Aの表面は、赤色で盛 り上がった領域21と赤色が抑えられ黄色味が加わった平坦な領域22とで構成 されることになり、赤色の菱形の模様が強調された模様になる。したがって、立 体感のある装飾性に優れた電気暖房具用二重織生地が得られることになる。
【0026】 上記の実施の形態では、表生地11、11Aの表経糸6と表緯糸7の番手およ び色をそれぞれ1色としたが、別の実施の形態では、表経糸6と表緯糸7に複数 の番手、複数の色を用いてもよい。 また、図4には、規則性のある菱形の模様の例を示したが、むろん花柄のよう な任意の形状の模様を形成することも容易である。
【図1】本考案の実施の形態に係る電気暖房具用二重織
生地を示す模式的平面図である。
生地を示す模式的平面図である。
【図2】実施の形態に係る二重織生地の接結部を示す拡
大断面図である。
大断面図である。
【図3】実施の形態に係る二重織生地の表生地の朱子織
組織を示す図であり、(a)は部分拡大平面図、(b)
は(a)におけるB−B’線部分拡大断面図、(c)は
(a)におけるC−C’線部分拡大断面図である。
組織を示す図であり、(a)は部分拡大平面図、(b)
は(a)におけるB−B’線部分拡大断面図、(c)は
(a)におけるC−C’線部分拡大断面図である。
【図4】別の実施の形態に係る電気暖房具用二重織生地
の表生地の一部を示す平面図である。
の表生地の一部を示す平面図である。
【図5】電気毛布用生地の接結部と非接結部および発熱
体の配置を模式的に示す平面図である。
体の配置を模式的に示す平面図である。
【図6】従来の三重織タイプの面状暖房器の構造を示す
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
1 非接結部 2 接結部 3 発熱体 4 コネクタ 5 接結糸 6 表経糸 7 表緯糸 8 裏経糸 9 裏緯糸 10、20 電気暖房具用二重織生地 11、11A 表生地 12 裏生地 21 浮きの多い領域 22 浮きが抑えられた領域
Claims (3)
- 【請求項1】朱子織の表生地と、裏生地とで構成された
二重織生地であって、前記表生地にジャカード模様が設
けられ、前記表生地と前記裏生地とが接結糸により接結
された接結部と発熱体配設用の非接結部とを備えている
ことを特徴とする電気暖房具用二重織生地。 - 【請求項2】前記表生地の経糸と緯糸の色が相違するこ
とを特徴とする請求項1に記載の電気暖房具用二重織生
地。 - 【請求項3】前記表生地経糸と緯糸の番手が相違するこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気暖
房具用二重織生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002162U JP3089349U (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 電気暖房具用二重織生地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002162U JP3089349U (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 電気暖房具用二重織生地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3089349U true JP3089349U (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=43240610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002162U Expired - Fee Related JP3089349U (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 電気暖房具用二重織生地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089349U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065563A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | トヨタ紡織株式会社 | シートベルトエアバッグ用織物 |
JP2018182285A (ja) * | 2017-04-14 | 2018-11-15 | 孟華 喩 | 布帛構造 |
-
2002
- 2002-04-17 JP JP2002002162U patent/JP3089349U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017065563A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | トヨタ紡織株式会社 | シートベルトエアバッグ用織物 |
JP2018182285A (ja) * | 2017-04-14 | 2018-11-15 | 孟華 喩 | 布帛構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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