JP2963123B2 - 芯材入り地中壁の築造方法 - Google Patents

芯材入り地中壁の築造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は芯材入り地中壁の築造方法に関する。
(ロ)従来の技術 従来、基礎工事等のために、地盤に多数の掘削孔を互
いにラップさせて掘削し、掘削孔中の掘削土に固化剤を
混和し、混和物の固化によって地中壁を築造し、この地
中壁で囲まれた内部の土を取り除いて、地中壁で土留さ
れた工事用空間を作るという工法があり、周囲からの土
圧に対向して地中壁を補強するために、上記混和物の固
化前にH型鋼等の芯材を挿入し、芯材と固化した混和物
とで土圧を支承することが行われている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、基礎工事等が終了すると、工事用空間の埋
戻しが行われ、地中壁にかかる土圧が内外平衡するの
で、地中壁の強度が不要になるにも拘らず、固化した混
和物と芯材とが固着しているため、芯材を回収すること
が出来ず、固化した混和剤と共に地盤中に埋められて、
資材を無駄に消費するという欠点があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、地盤に穿設した掘削孔中の掘削土と固化剤
とを混和し、この混和物の固化前に芯材を挿入する芯材
入り地中壁の築造方法において、芯材に起振手段を配設
するとともに、分離剤注入用の多数の透孔を設けた中空
材を心材の長手方向に沿って取り付け、混和物に心材を
挿入した後、心材に微小振動を付与して心材と混和物と
の境界面に混和物から遊離した水分を析出させ、さら
に、前記中空材の上端から分離剤を注入して透孔より吐
出させ、前記析出水分を分離剤で置換することを特徴と
する芯材入り地中壁の築造方法に係るものである。
(ホ)作用・効果 本発明によれば、混和物に挿入した芯材に微小振動を
付与することで、混和物と芯材との境界面に、混和物か
ら遊離した水分を析出させることができ、この水分によ
って混和物と芯材とが隔離されて、固化後の混和物と芯
材との固着が妨げられるので、固化後の混和物からの芯
材の引抜きが容易になる。
また、上記の析出水分を、油類または界面活性剤等の
分離剤で置換することによって、更に有効に混和物と芯
材との固着を防止することができ、固化後の混和物から
の芯材の引抜きが更に容易になる。
このように、固化後の混和物からの芯材の引抜きが容
易になることから、埋戻し作業に際し、上記芯材を固化
した混和物から引抜き回収し、再利用することができる
ので、資源を有効利用してコストダウンをはかることが
できる。
(ヘ)実施例 本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図において、(A)は地中壁を築造するための掘
削機を示しており、自走可能の重機本体(1)にリーダ
ー(2)を立設し、同リーダー(2)に上方から順に、
モータ(3)、二重反転歯車装置(4)を昇降自在に装
着し、二重反転歯車装置(4)の下端に内軸と外軸とで
二重軸に構成された掘削軸(5)を垂設し、同軸(5)
の下端に掘削刃(6)、同中途部に内外撹拌翼(7)
(8)を装着して各撹拌翼(7)(8)を反対方向に回
転させるようにしている。
(B)は固化剤注入装置であり、固化剤を圧送して、
掘削軸(5)の上端に設けたスイベル(9)と掘削軸
(5)の内部を介し、同軸(5)下端の噴出口から噴出
させるようにしている。
かかる掘削機(A)によって、地盤(G)に掘削孔
(H)を掘削し、同掘削孔(H)中の掘削土中に固化剤
を噴出し、互いに反対方向に回転する上下撹拌翼(7)
(8)にて、掘削土と固化剤とを混和し、その後、掘削
軸(5)を引抜き、クレーン等を用いて、上記混和物
(K)中に上方から芯材(S)としてのH型鋼を挿入す
る。
芯材(S)には第2図で示すように、芯材(S)に微
小振動を付与する起振装置(V)が装着されており、芯
材(S)と同時に混和物(K)中に挿入される。
起振装置(V)は、第2図〜第4図で示すように、芯
材(S)に、その長手に沿って配設した中空材としての
振動チューブ(20)と、同チューブ(20)中に挿入した
若干の可撓性を有する回転軸(21)と、回転軸(21)の
外周に植設したブラシ(22)と、回転軸(21)の上端に
連結した駆動装置(23)とで構成されており、振動チュ
ーブ(20)には所定間隔を保持して透孔(24)が多数穿
設されている。
また、振動チューブ(20)の上端には、分離剤注入口
(25)を設けている。
駆動装置(23)は第3図で示すように、下方開口略コ
字形状のフレーム(26)と、同フレーム(26)の上面に
配設したモータ(27)と、同モータ(27)の下端に連設
した減速装置(28)と、同減速装置(28)から垂設した
駆動軸(29)と、同駆動軸(29)の下端に連設した回転
軸(21)の上端を挟持するためのチャック(30)と、フ
レーム(26)の下端部に設けた振動チューブ(20)の上
端を挟持するための一対のクランパー(31)とで構成さ
れている。
なお、(32)はクランパー(31)を作動させるための
油圧シリンダ、(R)は芯材(S)の挿入方向を規制す
るための定規材であり、アダプタ(r)を介して起振装
置(V)を支持している。
かかる起振装置(V)において、駆動装置(23)によ
って回転軸(21)を回転させると、回転軸(21)に撓み
によって、ブラシ(22)が振動チューブ(20)の内周面
に間欠的に接触して振動が発生し、この振動が芯材
(S)に伝達され、この振動によって、芯材(S)と混
和物(K)との境界面に、混和物(K)から遊離した水
分(W)が析出し、芯材(S)と混和物(K)とが分離
し、この状態で混和物(K)を固化させることで、芯材
(S)と混和物(K)との固着を防止することができる
(第4図)。
また、振動チューブ(20)の上端に設けた分離剤注入
口(25)から、油または界面活性剤等の分離剤を注入
し、ブラシ(22)の回転により振動チューブ(20)に穿
設した透孔(24)から吐出させ、上記の析出水分(W)
を分離剤で置換することにより、芯材(S)と混和物
(K)との分離及び固着防止を、更に確実にすることが
できる。
上記は地中壁(D)の1単位としての芯材入り掘削孔
(H)について説明したが、第5図で示すように、上記
掘削孔(H)を多数互いにラップさせて掘削すれば、連
続した地中壁(D)を築造することができる。
図中、(L)は地中壁(D)を補強するための水平枠
体である。
なお、地中壁(D)の要求強度に応じ、芯材(S)の
配置を各掘削孔(H)ごと、または、二つおきの掘削孔
(H)に配置することができる。
このようにして築造した地中壁(D)で区画された内
部の土を取除いて、基礎工事等のための作業空間を形成
する。
そして、基礎工事等の作業が終了すると、上記作業空
間を埋戻すのであるが、上記した本発明による芯材入り
地中壁の築造方法によれば、埋戻し作業前または作業後
に、芯材(S)をクレーン等で上方に引抜き回収するこ
とができる。
つまり、芯材(S)と固化した混和物(K)との固着
が防止されているので、作業空間の埋戻しに際して、芯
材(S)を固化した混和物(K)からクレーン等により
容易に抜取ることができ、この抜取りに際し、芯材
(S)と混和物(K)との境界面に介在した析出水また
は分離剤は、潤滑剤として作用し上記抜取りを容易にす
る。
第6図は起振装置の他実施例を示しており、同起振装
置(V′)は芯材(S)の上端に装着されており、ケー
ス(40)に内蔵した一対の不平衡錘(41)(42)を、図
示しない駆動装置により、互いに反対方向に回転させて
振動を発生させ、この振動を芯材(S)に伝達するよう
に構成している。
なお、この場合、分離剤注入用の多数の透孔を穿設し
たパイプを芯材(S)の長手に沿って固着して、同パイ
プを介して芯材(S)と混和物(K)との境界面に分離
剤を注入することができる。
第7図は芯材の他実施例を示しており、同芯材
(S′)は、丸パイプ状の芯材本体(50)の下端を、略
円錐形状の下端部(51)で閉塞し、上端に起振装置
(V)を装着している。
上記のように、混和物(K)に挿入した芯材(S)に
微小振動を付与することで、混和物(K)と芯材(S)
との境界面に、混和物(K)から遊離した水分(W)を
析出させることができ、この水分(W)によって混和物
(K)と芯材とが分離されて固化後の混和物(K)と芯
材との固着が防止されると共に、上記の水分(W)潤滑
剤として作用するので、固化後の混和物(K)から芯材
(S)を容易に引抜くことができる。
また、上記の析出水分(W)を分離剤注入口(25)か
ら注入した油類または界面活性剤等の分離剤で置換する
ことによって、混和物(K)と芯材との固着防止と潤滑
作用とが強化され、芯材(S)の引抜きが更に容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は掘削機の説明図、第2図は芯材の一部切断側面
図、第3図は起振装置の説明図、第4図は第2図I−I
線断面図、第5図は地中壁の平面図、第6図は起振装置
の他実施例の説明図、第7図は芯材の他実施例の斜視
図。 (D):地中壁 (G):地盤 (H):掘削孔 (K):混和物 (W):水分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤(G)に穿設した掘削孔(H)中の掘
    削土と固化剤とを混和し、この混和物(K)の固化前に
    芯材(S)を挿入する芯材入り地中壁の築造方法におい
    て、芯材(S)に起振手段を配設するとともに、分離剤
    注入用の多数の透孔(24)を設けた中空材を心材(S)
    の長手方向に沿って取り付け、 混和物(K)に心材(S)を挿入した後、心材(S)に
    微小振動を付与して心材(S)と混和物(K)との境界
    面に混和物(K)から遊離した水分を析出させ、さら
    に、前記中空材の上端から分離剤を注入して透孔(24)
    より吐出させ、前記析出水分(W)を分離剤で置換する
    ことを特徴とする芯材入り地中壁の築造方法。
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