JP2962396B2 - 傾斜穴穿設装置 - Google Patents

傾斜穴穿設装置

Info

Publication number
JP2962396B2
JP2962396B2 JP16737294A JP16737294A JP2962396B2 JP 2962396 B2 JP2962396 B2 JP 2962396B2 JP 16737294 A JP16737294 A JP 16737294A JP 16737294 A JP16737294 A JP 16737294A JP 2962396 B2 JP2962396 B2 JP 2962396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
hole
drilling
drilling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16737294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0810870A (ja
Inventor
弘喜 中金
正則 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP16737294A priority Critical patent/JP2962396B2/ja
Publication of JPH0810870A publication Critical patent/JPH0810870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2962396B2 publication Critical patent/JP2962396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば燃料噴射弁のノ
ズルプレートに噴射孔等の傾斜穴を穿設するのに用いて
好適な傾斜穴穿設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、板材に傾斜穴を穿設するには、
ダイスおよびポンチを板材に対して所望の角度まで傾斜
させ、該ポンチをダイスに向けて駆動することにより板
材を打抜いて傾斜穴を穿設するようにしている。そし
て、傾斜穴が穿設さられた板材は、例えばエンジンの燃
料噴射弁のノズルプレートとして用いられ、傾斜穴から
燃料を噴射するようになっている。
【0003】そこで、まず、図7ないし図13に噴射孔
が穿設されたノズルプレートを有する燃料噴射弁を示
す。
【0004】図において、1は燃料噴射弁の一部を構成
する噴射弁本体を示し、該噴射弁本体1内には、電磁ア
クチュエータ(図示せず)が設けられ、該噴射弁本体1
の基端側にはコネクタ2が設けられ、これにより、該コ
ネクタ2を介して外部から給電される噴射信号によって
電磁アクチュエータを駆動するようになっている。ま
た、該噴射弁本体1の外周側にはフィルタ3が設けら
れ、該フィルタ3は、燃料配管(図示せず)を介して噴
射弁本体1内に供給される燃料を清浄化するものであ
る。
【0005】4は噴射弁本体1の先端側に設けられた筒
状のバルブボディを示し、該バルブボディ4の先端に
は、弁座4Aと噴射口4Bとが形成され、その先端面4
Cは噴射口4Bに対して垂直な平坦面となっている。
【0006】5はバルブボディ4内に摺動可能に挿嵌さ
れたニードル弁で、該ニードル弁5は、電磁アクチュエ
ータによって駆動されることにより、バルブボディ4の
弁座に離,着座して噴射口4Bを開,閉し、噴射弁本体
1内の燃料を噴射口4Bを介して後述の各噴射孔6Aか
ら噴射させるものである。
【0007】6はバルブボディ4の先端面4Cに固着さ
れたノズルプレートを示し、該ノズルプレート6の中央
部には、噴射口4Bと連通する4個の噴射孔6A,6
A,…が所定間隔をもって穿設され、該各噴射孔6Aは
燃料を互いに異なる方向に向けて噴射させるように傾斜
穴となっている。
【0008】ここで、前記ノズルプレート6は、図8に
示す如く、幅方向両端側に複数の位置決め穴7A,7
A,…を有する帯状に形成された板材としてのフープ材
7を巻出し装置(図示せず)から繰出し、該フープ材7
に、後述する噴射孔穿設装置11によって噴射孔6A,
6A,…を4個ずつ板厚方向に対し所定の傾斜角θだけ
傾斜させて穿設し(図9参照)、その後二点鎖線で示す
仮想円8,8,…に沿って円板状に打抜き、プレス成形
を施すことにより図10に示すような皿状に形成され
る。そして、このように形成されたノズルプレート6
は、バルブボディ4の先端面4Cに押付けられた状態
で、レーザ溶接等の手段により図7に示す如くバルブボ
ディ4に固着される。
【0009】次に、ノズルプレート6に各噴射孔6Aを
穿設するための噴射孔穿設装置について図11ないし図
13を参照しつつ説明する。
【0010】図において、11は傾斜穴穿設装置として
の噴射孔穿設装置を示し、該噴射孔穿設装置11は、後
述するプレス機12,穿設機構15等から大略構成され
ている。
【0011】12は噴射孔穿設装置11のベースとなる
プレス機を示し、該プレス機12は、固定側となる下型
13と、該下型13の上方に配設され、上,下方向に移
動可能な上型14と、該上型14を昇,降させる駆動機
構(図示せず)とから大略構成されている。
【0012】15は下型13,上型14間に設けられた
穿設機構を示し、該穿設機構15は後述するダイス1
6,ガイドロッド18,板押えブロック19,打抜きロ
ッド22から大略構成されている。
【0013】16は下型13上にボルト(図示せず)を
介して着,脱可能に固定されたダイスを示し、該ダイス
16には、中央左側寄りに位置して打抜き穴17が形成
され、該打抜き穴17は、その軸線O1 −O1 がダイス
16上に位置するフープ材7に対してノズルプレート6
の噴射孔6Aと同様の傾斜角度θで傾斜している。
【0014】18,18は上端側が上型14に固着さ
れ、下端側が下向きに伸長した複数本のガイドロッド
(2本のみ図示)、19は上型14に該各ガイドロッド
18を介して上,下方向に移動可能に垂下された板押え
ブロックをそれぞれ示し、該板押えブロック19には、
打抜きロッド22をガイドする段付状のガイド穴20が
形成され、該ガイド穴20は、打抜き穴17と同様に傾
斜角度θをもって傾斜すると共に、図12に示すよう
に、板押えブロック19がフープ材7に当接した状態
で、その軸線O2 −O2 が打抜き穴17の軸線O1 −O
1 と同軸となるように配置されている。
【0015】21,21は各ガイドロッド18の外周に
位置して上型14と板押えブロック19との間に設けら
れたコイルばねで、該各コイルばね21は、前記板押え
ブロック19を下向きに付勢し、これによって上型14
の下降時にフープ材7をダイス16との間に所定の押え
荷重をもって固定するようになっている。
【0016】22は上型14と板押えブロック19とに
亘って設けられた打抜きロッドを示し、該打抜きロッド
22の基端側は、ブラケット22Aを介して上型14内
に設けられたカム機構(図示せず)に接続され、先端側
はガイド穴20内に摺動可能に挿嵌されている。また、
該打抜きロッド22の先端部にはポンチ23が取付けら
れ、該ポンチ23は、その外径寸法が打抜き穴17の内
径寸法よりも僅かに小さく、例えば半径で0.01mm
程度小さく設定されている。
【0017】従来技術による噴射孔穿設装置11は上述
の如き構成を有するもので、フープ材7がダイス16上
に配置されると、まず、位置決め機構の位置決めロッド
(いずれも図示せず)がフープ材7の各位置決め穴7A
に嵌合され、該フープ材7を穿設位置に位置決めする。
次に、プレス機12の上型14を下降し、図12に示す
ように、板押えブロック19とダイス16との間にフー
プ材7を固定する。そして、この状態でさらに上型14
を下降させ、カム機構を介して上型14に連結された打
抜きロッド22をガイド穴20に沿って打抜き穴17に
向けて移動する。これにより、図13に示すように打抜
きロッド22のポンチ23はフープ材7を斜めに貫通
し、該フープ材7に噴射孔6Aを形成するようになって
いる。
【0018】そして、フープ材7の巻出し方向や噴射孔
穿設装置11の設置位置を変更し、上述した動作を3回
繰り返すことにより、図8,図9に示したように、フー
プ材7の噴射孔6Aを4個ずつ形成するようになってい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による噴射孔穿設装置11では、板押えブロック
19がダイス16上のフープ材7に当接した状態で、打
抜き穴17とポンチ23とが同軸となるようにしている
から、型合せ時の打抜き穴17とポンチ23との隙間
(クリアランス)調整が非常に難しく、調整作業に長時
間を要してしまうという問題があり、特に、多種少量生
産のものにおいては、型合せに多大な作業時間を要して
しまう。
【0020】また、ポンチ23をプレス機12を用いて
駆動するようにしているから、当該噴射孔穿設装置11
自体が大型化してしまい、イニシャルコストが増大する
という問題や設置スペースを要するという問題が生じて
しまう。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ダイスとポンチの隙間調整を容易にし
て、型合せ作業の作業時間を短縮できるようにした傾斜
穴穿設装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する傾斜穴穿設装置は、穿設機構
と、該穿設機構による傾斜穴の穿設位置に板材を固定す
る位置決め機構とを備え、前記穿設機構は、固定フレー
ムと、該固定フレームに対して接近,離間可能に設けら
れた移動フレームと、前記固定フレームに取付けられた
ダイスと、該ダイスと対向し、かつ同軸線上に位置する
ように前記移動フレームに取付けられたポンチと、前記
移動フレームを駆動する駆動手段と、前記固定フレーム
と設置面との間に設けられ、前記ダイスおよびポンチを
前記板材に対して傾斜させる傾斜面を有する傾斜ブロッ
クとから構成してなる。
【0023】また、前記位置決め機構は、前記穿設機構
と別体に設けるのが好ましい。
【0024】さらに、前記駆動手段には、流体圧シリン
ダを用いるのが好ましい。
【0025】さらにまた、前記傾斜ブロックは、固定フ
レームおよび設置面に対して着,脱可能とするのが好ま
しい。
【0026】
【作用】上記構成により、駆動手段によって移動フレー
ムを介してポンチをダイスに向けて駆動すると、傾斜ブ
ロックの傾斜面で傾斜した該ポンチによって板材に傾斜
穴が形成される。また、該ダイスとポンチとの間のクリ
アランス調整は、ダイスとポンチとが同軸線上に配置さ
れることによって容易になる。
【0027】また、位置決め機構を穿設機構と別体に設
けることにより、位置決め機構に対して穿設機構を移動
することで、板材への傾斜穴の形成位置が容易に変更可
能となる。
【0028】さらに、駆動手段に流体圧シリンダを用い
ることにより、傾斜穴を穿設するために必要な押圧力を
適度に得ることができる。
【0029】さらにまた、傾斜ブロックを固定フレーム
および設置面に対して着,脱可能とすることにより、傾
斜ブロックを傾斜角度の異なる他の傾斜面を有する傾斜
ブロックに変更することで、板材に対するダイスおよび
ポンチの傾斜角度が変更可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例による噴射孔穿設装置
を図1ないし図6に基づいて説明する。
【0031】図において、31は設置面G上に配設され
た本実施例による傾斜穴穿設装置としての噴射孔穿設装
置を示し、該噴射孔穿設装置31は、後述する穿設機構
32と位置決め機構46等とから大略構成されている。
【0032】32は噴射孔穿設装置31の本体をなす穿
設機構を示し、該穿設機構32は、図2に示す如く、後
述する固定フレーム33,移動フレーム36,ダイス3
7,ポンチ41,エアシリンダ44,傾斜ブロック45
等から構成されている。
【0033】33は傾斜ブロック45上にボルト(図示
せず)を介して取付けられた固定フレームを示し、該固
定フレーム33の中央部には上向きに開口するダイス取
付穴33Aが形成されている。また、該固定フレーム3
3には、上向きに伸長する2本のガイドロッド34(1
本のみ図示)が取付けられている。
【0034】35は固定フレーム33の上方に位置して
各ガイドロッド34の上端部に取付けられたシリンダフ
レームで、該シリンダフレーム35には、エアシリンダ
44のロッド44Aが挿通される挿通穴35Aが形成さ
れている。
【0035】36は固定フレーム33とシリンダフレー
ム35との間に設けられた移動フレームを示し、該移動
フレーム36は、2個のガイド筒36A(1個のみ図
示)を介して各ガイドロッド34に摺動可能に取付けら
れ、これにより、固定フレーム33とシリンダフレーム
35との間で移動(昇,降)可能となっている。また、
該移動フレーム36の中央部には、押え筒42が摺動可
能に挿嵌される段付状の挿嵌穴36Bが形成されてい
る。
【0036】37は固定フレーム33のダイス取付穴3
3A内に取付けられたダイスを示し、該ダイス37に
は、中央部に位置して段付状の打抜き穴37Aが形成さ
れている。また、該ダイス37の上端面は、フープ材7
(設置面G)と平行をなす傾斜端面37Bとなってお
り、該傾斜端面37Bは、図3に示すように後述する押
え筒42の押圧端面42Aとの間でフープ材7を固定す
るものである。
【0037】38は移動フレーム36の上面側に固着さ
れたポンチ支持部材で、該ポンチ支持部材38は下向き
に開口するコ字状に形成され、その上板部38Aの上面
側には、エアシリンダ44のロッド44A先端が連結さ
れる連結部材39が固着されている。
【0038】40は基端側がポンチ支持部材38の上板
部38A下面側に固着され、先端側が移動フレーム36
の挿嵌穴36Bから突出した段付円柱状の支持ロッド
で、該支持ロッド40の先端部には、図4に示すように
ダイス37の打抜き穴37A内に挿嵌されるポンチ41
が取付けられている。また、該ポンチ41は、ダイス3
7と同軸に配設され、その外径寸法がダイス37の打抜
き穴37Aの内径寸法よりも僅かに小さく、例えば半径
で0.01mm程度小さく設定されている。
【0039】42は移動フレーム36の挿嵌穴36B内
に摺動可能に挿嵌された押え筒で、該押え筒42は、そ
の基端側が前記挿嵌穴36Bに係合し、内周面が支持ロ
ッド40の外周面と摺接している。また、該押え筒42
の先端面は、図3に示すように、ダイス37の傾斜端面
37Bとの間でフープ材7を固定するように傾斜した押
圧端面42Aとなっている。さらに、該押え筒42は、
コイルばね43によって下向きに付勢され、これによっ
て移動フレーム36の下降時にフープ材7をダイス37
との間に所定の押え荷重をもって固定する。
【0040】44はシリンダフレーム35の上面側に取
付けられた駆動手段としてのエアシリンダを示し、該エ
アシリンダ44のロッド44A先端部は連結部材39に
係合している。そして、該エアシリンダ44は、外部か
らエアが供給されることにより、移動フレーム36を
上,下方向に移動させるものである。
【0041】45は設置面Gと固定フレーム33との間
に設けられた傾斜ブロックを示し、該傾斜ブロック45
の下端面は、噴射孔6Aの傾斜角度θをもって傾斜する
傾斜面45Aとなっている。これにより、穿設機構32
全体(軸線O3 −O3 )をフープ材7に対して傾斜角度
θだけ傾斜させている。また、該傾斜ブロック45は、
ボルト(図示せず)を介して設置面Gに着,脱(移動)
可能に取付けられ、フープ材7に対して移動可能となっ
ている。
【0042】一方、46,46は、図5に示す如く、穿
設機構32の左,右両側(フープ材7の搬送方向の上流
側と下流側)に配設された一対の位置決め機構を示し、
該各位置決め機構46は、前記穿設機構32とは別体に
設けられ、後述するベースブロック47,ガイドレール
48,昇降板50,位置決めロッド51から大略構成さ
れている。
【0043】47は設置面G上に取付けられたベースブ
ロックで、該ベースブロック47上には、フープ材7の
搬送方向に伸長し、該フープ材7をガイドするガイドレ
ール48が設けられ、該ガイドレール48の左,右両側
には、一対のガイドロッド49(1本のみ図示)が立設
されている。
【0044】50はベースブロック47の上方に位置し
て各ガイドロッド49に上,下動可能に支持された昇降
板で、該昇降板50には、先端部がフープ材7の各位置
決め穴7Aに挿嵌される4本の位置決めロッド51,5
1(2本のみ図示)が下向きに突設されている。また、
該昇降板50は図示しない昇降シリンダによって上,下
方向に駆動させるようになっている。
【0045】そして、このように構成された各位置決め
機構46は、フープ材7が順次間欠搬送されると、図6
に示す如く、昇降シリンダを介して昇降板50を下向き
に駆動し、各位置決めロッド51をフープ材7の各位置
決め穴7Aに挿嵌することにより、該フープ材7の位置
ずれを修正して穿設機構32の穿設位置にフープ材7を
位置決めするものである。
【0046】本実施例による噴射孔穿設装置31は上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について説明
する。
【0047】まず、フープ材7が搬送されてきて噴射孔
6Aを穿設する部分が穿設機構32の穿設位置に停止す
ると、図6に示すように、各位置決め機構46は、昇降
シリンダによって昇降板50を下降し、各位置決めロッ
ド51をフープ材7の各位置決め穴7A内に挿嵌して該
フープ材7を穿設機構32の穿設位置に正確に位置決め
する。
【0048】次に、フープ材7を穿設位置に固定した
ら、穿設機構32は、エアシリンダ44のロッド44A
を伸長して移動フレーム36を下向きに移動する。これ
により、図3に示すように、押え筒42の押圧端面42
Aをフープ材7に当接させ、コイルばね43のばね力に
よってダイス37の傾斜端面37Bとの間にフープ材7
を固定する。
【0049】そして、さらにエアシリンダ44のロッド
44Aを伸長してポンチ41を押え筒42から突出させ
ることにより、図4に示す如く、該ポンチ41がフープ
材7を貫通してダイス37の打抜き穴37A内に達す
る。これによって該フープ材7には、傾斜角度θの噴射
孔6Aが穿設される。
【0050】また、フープ材7の繰出し方向や噴射孔穿
設装置31をフープ材7に対して移動させ、上述した動
作を3回繰り返すことにより、従来技術の図8,図9に
示すようにフープ材7の噴射孔6Aを4個ずつ形成する
ようになっている。
【0051】一方、例えば噴射孔6Aの径寸法を変更す
る場合には、ダイス37およびポンチ41を他のダイス
37およびポンチ41に取替えた後、ダイス37にポン
チ41を接近させ、この状態で隙間(クリアランス)調
整を行なえるから、ダイス37とポンチ41との型合せ
作業を容易に行なうことができる。
【0052】また、噴射孔6Aの傾斜角度θを変更する
場合には、ダイス37,押え筒42および傾斜ブロック
45をそれぞれ傾斜端面37B,押圧端面42Aおよび
傾斜面45Aが所望の傾斜角度θとなったものに変更す
ることにより、穿設機構32の軸線O3 −O3 の傾斜を
調整することができ、容易に噴射孔6Aの傾斜角度θを
変更することができる。
【0053】かくして、本実施例によれば、噴射孔6A
の径寸法を変更するためにダイス37およびポンチ41
を取替えても、ダイス37とポンチ41が同軸線上に配
設されているから、該ダイス37の打抜き穴37Aとポ
ンチ41との隙間調整を容易に行なうことができ、型合
せ作業の作業時間を大幅に短縮することができる上に、
ダイス37とポンチ41とのかじりを防止することがで
き、寿命や信頼性を向上することができる。
【0054】また、噴射孔6Aの傾斜角度θを変更する
場合には、ダイス37,押え筒42および傾斜ブロック
45を変更するだけで傾斜角度θの変更に対応すること
ができるから、この場合においても容易に変更すること
ができる。
【0055】また、各位置決め機構46を穿設機構32
と別体に設けるようにしいるから、穿設機構32を移動
させることにより、噴射孔6Aの配口位置を容易に変更
することができる。
【0056】さらに、本実施例では、ポンチ41の駆動
源としてエアシリンダ44を用いるようにしているか
ら、噴射孔穿設装置31を安価に製造することができ、
イニシャルコストを削減することができる上に、従来技
術で述べたプレス機12に比較して当該噴射孔穿設装置
31を小型化することができ、設置スペースを有効利用
することができる。
【0057】なお、前記実施例では、駆動手段としてエ
アシリンダ44を設けた場合を例示したが、油圧シリン
ダ等の他の駆動手段を用いてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、傾
斜穴穿設装置の穿設機構を、固定フレームと、該固定フ
レームに対して接近,離間可能に設けられた移動フレー
ムと、前記固定フレームに取付けられたダイスと、該ダ
イスと対向し、かつ同軸線上に位置するように前記移動
フレームに取付けられたポンチと、前記移動フレームを
駆動する駆動手段と、前記固定フレームと設置面との間
に設けられ、前記ダイスおよびポンチを前記板材に対し
て傾斜させる傾斜面を有する傾斜ブロックとから構成し
ているから、傾斜穴の径寸法を変更するためにダイスお
よびポンチを変更する場合でも、ダイスとポンチとが同
軸線上に位置していることにより、ダイスとポンチとの
間の隙間調整を容易に行なうことができる上に、傾斜穴
の傾斜角度を変更する場合には、傾斜ブロックを交換す
ることで容易に対応することができ、型合せ作業や傾斜
角度変更作業の作業時間を短縮して、作業性を向上する
ことができる。
【0059】また、位置決め機構を穿設機構と別体に設
けることにより、位置決め機構に対して穿設機構を移動
することで、傾斜穴の配口位置を容易に変更することが
できる。
【0060】さらに、駆動手段に流体圧シリンダを用い
ることにより、傾斜穴を穿設するために必要な押圧力が
適度に得ることができ、イニシャルコストの削減、傾斜
穴穿設装置の小型化を図ることができる。
【0061】さらにまた、傾斜ブロックを固定フレーム
および設置面に対して着,脱可能とすることにより、傾
斜ブロックを傾斜角度の異なる他の傾斜面を有する傾斜
ブロックに変更することで、板材に対するダイスおよび
ポンチの傾斜角度を変更することができ、傾斜穴の傾斜
角度を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による噴射孔穿設装置を示す縦
断面図である。
【図2】図1中の穿設機構を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図3】ダイスと押え筒との間でフープ材を固定してい
る状態の穿設機構を示す図2と同様位置の縦断面図であ
る。
【図4】ポンチでフープ材に噴射孔を穿設した状態の穿
設機構を示す図2と同様位置の縦断面図である。
【図5】図1中の位置決め機構を拡大して示す縦断面図
である。
【図6】各位置決めロッドを位置決め穴に挿嵌してフー
プ材を位置決めしている状態を示す図5と同様位置の縦
断面図である。
【図7】従来技術による燃料噴射弁を示す要部破断の外
観図である。
【図8】ノズルプレートの素材となるフープ材に各噴射
孔を穿設した状態を示す平面図である。
【図9】各噴射孔の穿設状態を拡大して示す図8中の矢
示IX−IX方向から見た断面図である。
【図10】図7中のノズルプレートを拡大して示す縦断
面図である。
【図11】噴射孔穿設装置を示す縦断面図である。
【図12】ダイスと板押えブロックとの間でフープ材を
固定している状態の噴射孔穿設装置を示す図11と同様
位置の縦断面図である。
【図13】ポンチでフープ材に噴射孔を穿設した状態の
噴射孔穿設装置を示す図11と同様位置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
6 ノズルプレート 6A 噴射孔(傾斜穴) 7 フープ材(板材) 31 噴射孔穿設装置(傾斜穴穿設装置) 32 穿設機構 33 固定フレーム 36 移動フレーム 37 ダイス 41 ポンチ 44 エアシリンダ(駆動手段) 45 傾斜ブロック 45A 傾斜面 46 位置決め機構 G 設置面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿設機構と、該穿設機構による傾斜穴の
    穿設位置に板材を固定する位置決め機構とを備え、前記
    穿設機構は、固定フレームと、該固定フレームに対して
    接近,離間可能に設けられた移動フレームと、前記固定
    フレームに取付けられたダイスと、該ダイスと対向し、
    かつ同軸線上に位置するように前記移動フレームに取付
    けられたポンチと、前記移動フレームを駆動する駆動手
    段と、前記固定フレームと設置面との間に設けられ、前
    記ダイスおよびポンチを前記板材に対して傾斜させる傾
    斜面を有する傾斜ブロックとから構成してなる傾斜穴穿
    設装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め機構は、前記穿設機構と別
    体に設ける構成としてなる請求項1に記載の傾斜穴穿設
    装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段には、流体圧シリンダを用
    いてなる請求項1に記載の傾斜穴穿設装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜ブロックは、固定フレームおよ
    び設置面に対して着,脱可能としてなる請求項1に記載
    の傾斜穴穿設装置。
JP16737294A 1994-06-27 1994-06-27 傾斜穴穿設装置 Expired - Fee Related JP2962396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16737294A JP2962396B2 (ja) 1994-06-27 1994-06-27 傾斜穴穿設装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16737294A JP2962396B2 (ja) 1994-06-27 1994-06-27 傾斜穴穿設装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0810870A JPH0810870A (ja) 1996-01-16
JP2962396B2 true JP2962396B2 (ja) 1999-10-12

Family

ID=15848498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16737294A Expired - Fee Related JP2962396B2 (ja) 1994-06-27 1994-06-27 傾斜穴穿設装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2962396B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390013A (zh) * 2020-03-31 2020-07-10 盐城工学院 一种新能源汽车底盘成型装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513055B2 (ja) 1990-02-14 1996-07-03 日本電装株式会社 半導体装置の製造方法
JP2000343144A (ja) 1999-06-04 2000-12-12 Denso Corp プレス成形品の製造方法
CN103624138A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 成都科兴密封技术有限公司 斜孔冲模
CN106270132A (zh) * 2015-06-25 2017-01-04 杭州斯莱特泵业有限公司 斜面盖冲孔模
CN105855376A (zh) * 2016-06-16 2016-08-17 河南宝润机械有限公司 一种在钢板上压制倾斜孔的挤压头
CN109158489A (zh) * 2018-10-11 2019-01-08 无锡微研股份有限公司 一种斜冲孔精准加工装置
CN109719246B (zh) * 2019-02-15 2023-10-03 中信戴卡股份有限公司 一种锻造冲斜窗口孔复合模具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390013A (zh) * 2020-03-31 2020-07-10 盐城工学院 一种新能源汽车底盘成型装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0810870A (ja) 1996-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5144872A (en) Multiple punching press
JP2962396B2 (ja) 傾斜穴穿設装置
DE68916616T2 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Gruppenlochen.
CN101176896A (zh) 压力加工装置
KR930001086B1 (ko) 스트립 재료 천공장치
KR20020061181A (ko) 펀칭유닛
JPH0557370A (ja) 圧電アクチユエータ応用のプレス装置
EP1652615B1 (de) Spannvorrichtung für Remote-Laserschweissanlagen mit einzeln mit einem Hydraulikfluid beaufschlagten Stempeln
JPH11898A (ja) 印刷回路基板用打ち抜き機
JP2652063B2 (ja) 打抜き成形機用ストリップ除去装置
JP2001003258A (ja) ニードルパンチ機のニードルボードの交換装置
US6122952A (en) Multiple actuation press for metal working and method of metal forming
CN210506754U (zh) 一种具有模板输送机构的缝纫机
JPH0685956B2 (ja) 閉塞鍛造装置
JP4532869B2 (ja) ミクロジョイント切断装置
KR19990083154A (ko) 스크린 인쇄장치
JPH01199786A (ja) ハンドリング装置
JP2001179372A (ja) プレス装置による金属板部品の製造方法ならびに金属薄板の送り装置
JPH05111724A (ja) パイプ材の孔あけ時における雌型の支持装置及び支持 方法
JP4129935B2 (ja) テープ状物の穿孔装置
US4757703A (en) Die apparatus for handling tubing having a radially projecting annular flange
JPH08112799A (ja) 加工装置
KR20020058726A (ko) 피어싱 프레스 장치
JP2006088286A (ja) ダイホルダの芯出し装置
JP2000246693A (ja) テープ状物の穿孔装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees