JP2962204B2 - カード類発行機構 - Google Patents
カード類発行機構Info
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Description
関で用いられるカード類発行機構、例えば、現金自動取
引装置において利用者が振り込み時に使用する振込券を
発行する振込券発行機構に関し、特に、カード類発行機
構におけるカードの取り出しゲートに関する。
込券などのカード類を発行するカード類発行機構を備え
た端末装置が普及してきている。従来のカード類発行機
構においては、カード類の出口(取出口)における取り
出しゲートは、カード類の先端位置や形状に関係なくカ
ード類発行機構本体に固定されているのが普通である。
例えば、特開昭52−13398号公報(特願昭50−
89343号)には、ロータリマグネットを使って動作
される吸着送り機構を用いたもので、騒音が少なく、か
つ傷を付けることもなく、反ったカードや痛んだカード
も安定して1枚づつ取り出せるように工夫したものが開
示されている。
カード類を多数収納しておき利用者の要求によって発行
するようなカード類発行機構においては、カード類の堆
積期間が長期間に及ぶことが多いため収納してあるカー
ド類が反ってしまうことがある。上述したようなカード
類発行機構本体に固定して取り付けられた従来の取り出
しゲートを用いた場合には、反ったカード類が取り出し
ゲートに引っかかってしまい、スムーズにカード類を取
り出せないという問題が生じる。以下に、その理由を具
体的に説明する。
構の一般的な構造を図4を用いて説明する。同図におい
て、繰り出しローラ2は、軸に固定してカード類発行機
構本体20に取り付けられている。また、カード類取り
出しゲート(以下単にゲートという)1は、カード類発
行機構本体20にネジ(図示せず)等によって固定的に
取り付けられており、カード類3は、堆積箱10に収納
されている。堆積箱10の下部に配されているカード搬
送台35上には、カードの厚みより若干薄い突起36a
がある分離ツメ36と、該分離ツメ36を常に上方へ押
し上げる機能を有する駆動用バネ37が設けられてい
る。カード類3は、分離ツメ36の突起36aにカード
後端3bが引っかけられ、カード搬送台35が、モータ
(図示せず)によって前進することによって、分離ツメ
36がカード類3を一枚だけ前方に押し出し、ゲート1
と繰り出しローラ2の間に送り込むようになっている。
おいて、反りが生じたカード類を繰り出す場合の問題点
を図5を用いて説明する。同図において図4と同じもの
には同一の参照符号を付してある。堆積箱10にセット
されたカード類3は、駆動用バネ37が絶えず分離ツメ
36を上方に押し上げているため、上述したように、カ
ード類3の後端3bは分離ツメ36の突起36aに引っ
かけられカード搬送台35が前進することによって1枚
のカードがゲート1と繰り出しローラ2の間に送り込ま
れる。
いる場合は、図5(a)に示すように、カード先端3a
が浮き上がってゲート1の斜面部分1bに衝突し、ゲー
ト1と繰り出しローラ2の間にスムーズに送り込むこと
ができない。また逆に、カード類3が下側に反っている
場合は、図5(b)に示すように、駆動用バネ37が絶
えず分離ツメ36を上方に押し上げるために、カード先
端3aがカード搬送台35より下に下がって、スムーズ
にゲート1と繰り出しローラ2の間に送り込まれない。
以上の述べたような事情により、従来のカード類発行機
構においては、カード類に反りがある場合には繰り出し
ミスが発生し装置が停止してしまうなどの問題点があっ
た。本発明の目的は、上記問題点を解消し、カード類の
先端が確実にゲートと繰り出しローラの隙間に送り込ま
れるようなゲートを有するカード類発行機構を提供する
ことにある。
成するために、堆積された複数のカード類上面に当接し
て回転しカード類を繰り出す繰り出しローラと、該繰り
出しローラにより繰り出されたカード類が一枚のみ通過
できる幅の隙間を有するゲートと、カード類を堆積する
底板および該底板を上方へ持ち上げるバネなどよりなる
堆積箱とを備えるカード類発行機構において、ゲート
を、上下に動作可能に設置し、カード類繰り出し時にカ
ード類の先端位置に追従するようにしたことを特徴とし
ている。また、前記ゲートを、ゲートの両側、あるい
は、片側に配されている案内シャフトにブッシュなどを
介して取り付けたことを特徴としている。さらに、前記
ゲートを、該ゲートの前方、あるいは、後方のゲート両
側の支点ピンに、該支点ピンを中心に回動させるように
取り付けたことを特徴としている。
るゲートを設けて、例えば、下方に、自重あるいはバネ
などにより押し下げ、カード類先端の位置に追従させる
ことによって、カード類が反っていても、1枚ずつスム
ーズにゲートを通過させて繰り出すことができる。上記
上下移動可能なゲートは、ゲートの両側の案内シャフト
にブッシュを介して取り付け、シャフトに案内されるよ
うにしたり、または、ゲートの前方あるいは後方の両側
の支点ピンに取り付け、ゲートがピンを中心に回動する
ようにすることによって、構成可能である。
細に説明する。図3は、本発明に係るカード類発行機構
の一実施例である振込券発行機構を有する現金自動取引
装置内の明細票発行部の全体の側面概略図である。本明
細票発行部は振込券(カード類)発行機構20と磁気カ
ード機構22から構成されている。磁気カードを使用す
る場合には、磁気カード33を磁気カード機構22のカ
ード出入口30より取り入れ、トレー31で読み取り部
25に搬送し、情報を読み取った後、返却するように構
成されている。磁気カード機構22は従来のものと同様
のものでよく、詳細な説明は省略する。振込券を発行す
る場合には、堆積箱10より振込券4を繰り出しローラ
2で一枚繰り出し、印字部26で振り込み先などの必要
な情報の印字を行ない、前述の磁気カード機構22に搬
送し、磁気カード機構のトレー31によってカード出入
口30まで搬送する。なお、同図において、参照符号1
1は底板、13はバネであり、その他は図4,5と同一
の参照符号を用いている。
置内の振込券発行機構部の主要部分の詳細な構成を説明
する。図1において、図3,4,5と同じものには同じ
参照符号を付してある。カード類(振込券)発行機構本
体20には、繰り出しローラ2が軸に固定して取り付け
られ、繰り出し用モータ(図示せず)により、矢印A方
向に駆動される。ゲート1は堆積箱10の両側に設けら
れた案内シャフト5にリニアブッシュ6を介して取り付
けられており、また、駆動ピン9によりリンク7と連結
され、ソレノイド8によって上下に移動可能なように取
り付けられている。なお、図1(a)の例では、案内シ
ャフトはゲートの両側に設けられているが、上下移動を
スムーズに行うことが可能であれば片方のみに設けるだ
けでよいことはいうまでもない。
(b)に示されているように、ゲート1と堆積箱10が
下に下げられ、堆積箱の上部に空間15が生じるように
なっている。この空間15を生じるようにした理由は、
振込券に追加印字する場合や振込券に続いて磁気カード
を挿入する場合等には、一旦、振込券の後端を堆積箱1
0まで後退させる必要があり、そのためのスペースを必
要とするためである。また、ソレノイド8の非吸引状態
では、ゲート1は、駆動ピン9とゲート1を上下するリ
ンク7との間に隙間7aがあるため、駆動ピン9がリン
ク7に接触するまで上下に自由に移動可能になってい
る。
ド類が通過するための長方形の穴が設けられており、そ
の穴の中央部の両端には凸部1aおよび1bが設けられ
ている。凸部1a,1bの間の隙間の間隔tは、1枚の
カード(振込券)だけが繰り出されるように、カード
(振込券)一枚分程度の隙間となっている。
堆積箱10の底板11がバネ13によって上方に押し上
げられることによって、繰り出しローラ2に圧接してい
る。ゲート1は、自重によって下方に下がり、振込券4
の先端に当接するようになっている。繰り出しローラ2
が矢印A方向に回転すると、繰り出しローラ2の搬送力
により、振込券4はゲート1に沿って凸部1a,1bの
間に送られ、凸部1a,1bの間の隙間により一枚のみ
が分離して繰り出される。
構におけるゲートの動作機能を説明する。図2は反りの
生じた振込券の分離繰り出し状態を表わす図であり、
(a)は振込券が上に反っている場合、(b)は下に反
っている場合、(c)および(d)は、幅方向に反って
いる場合を示す。反りが生じている振込券を繰り出す場
合、駆動ピン9とリンク7との間の隙間7a(図1参
照)があるため、振込券4が上に反っている図2(a)
の場合、ゲート1が振込券4の先端4aによって押し上
げられるので、振込券4が、繰り出しローラ2に当接
し、ゲート1に沿って凸部1a,1bの間に送られ、一
枚のみ繰り出される。また、振込券4が下に反っている
図2(b)の場合、ゲート1が振込券4の先端4bに追従
し、自重により下がることによって、振込券4の先端4
bが、ゲート1の凸部1a,1bの間に向かい、繰り出
しローラの搬送力によって繰り出される。
の穴の中央部分と両端部分で高さの差があるため、振込
券4が幅方向に反っている場合であっても、図2
(a),(b)に示されたように振込券4の中央部分が
隙間1a,1bの間に向かえば、振込券4をゲート1か
ら繰り出すことが可能になる。
る。上述した実施例は、ゲートの構造を、両側に配した
シャフトにブッシュを介して取り付け、上下に可動する
ように配したものであるが、図6に示した実施例のよう
に、ゲートの前方、あるいは、後方の両側にある支点ピ
ン14に取り付け、ゲート1がピン14を中心に回動
し、繰り出し部分が上下に動作可能となるような配置に
してもよい。以上に説明したように、本実施例では、振
込券発行機構において、ゲートを上下可動にし、振込券
の先端位置に追従させることによって、反りが生じてい
る振込券であっても分離ミスすることなく繰り出すこと
が可能になる。
ード類に反りがある場合でも、繰り出しミスを生ずるこ
となく繰り出すことが可能なカード類発行機構を提供す
ることができる。
略図である。
由を説明するための図である。
ある。
部、2:繰りだしローラ、3,3a,3b,3c:カード
類、4:振込券、5:案内シャフト、6:リニアブッシ
ュ、7:リンク、8:ソレノイド、9:駆動ピン、1
0:堆積箱、11:底板、13:バネ、14:支点ピ
ン、15:退避空間、20,20a:振込券発行機構、
22:磁気カード機構、25:読み取り部、26:印字
部、30:カード出入口、31:トレー、35:カード
搬送台、36:分離ツメ、36a:分離ツメに設けられ
た突起、37:駆動用バネ
Claims (3)
- 【請求項1】 堆積された複数のカード類上面に当接し
て回転しカード類を繰り出す繰り出しローラと、該繰り
出しローラにより繰り出されたカード類が一枚のみ通過
できる幅の隙間を有するゲートと、カード類を堆積する
底板および該底板を上方へ持ち上げるバネなどよりなる
堆積箱とを備えるカード類発行機構において、前記ゲー
トは、上下に動作可能に設置され、カード類繰り出し時
にカード類の先端位置に追従するものであることを特徴
とするカード類発行機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のカード類発行機構におい
て、上記ゲートは、ゲートの両側、あるいは、片側に配
されている案内シャフトにブッシュなどを介して取り付
けられるものであることを特徴とするカード類発行機
構。 - 【請求項3】 請求項1記載のカード類発行機構におい
て、上記ゲートは、該ゲートの前方、あるいは、後方の
ゲート両側の支点ピンに、該支点ピンを中心に回動する
ように取り付けられたことを特徴とするカード類発行機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27739695A JP2962204B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | カード類発行機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27739695A JP2962204B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | カード類発行機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120437A JPH09120437A (ja) | 1997-05-06 |
JP2962204B2 true JP2962204B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=17582966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27739695A Expired - Fee Related JP2962204B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | カード類発行機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962204B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010265087A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 発行機 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27739695A patent/JP2962204B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09120437A (ja) | 1997-05-06 |
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