JP2961991B2 - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JP2961991B2 JP24584991A JP24584991A JP2961991B2 JP 2961991 B2 JP2961991 B2 JP 2961991B2 JP 24584991 A JP24584991 A JP 24584991A JP 24584991 A JP24584991 A JP 24584991A JP 2961991 B2 JP2961991 B2 JP 2961991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後輪転舵用電動モータ
のモータ軸等の回転軸の回転角を検出する回転角検出装
置、特に、センサ信号電圧を出力するポテンショメータ
のノイズ影響を解消する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラシと抵抗体を有するポテンシ
ョメータを用いて回転軸の回転角を検出する回転角検出
装置としては、例えば、特開昭63−186102号公
報に記載のものが知られている。
【0003】この従来出典には、ブラシとリング状の抵
抗体を有するメインポテンショメータとサブポテンショ
メータの2つのポテンショメータからのセンサ信号電圧
e(k),f(k)を用い、このセンサ信号電圧特性図上で、図
8に示すように、基本的には、メインポテンショメータ
からのセンサ信号電圧e(k)を主体とし、ポテンショメー
タで必然的に生じる不感帯(センサ信号電圧e(k)がe(k)
=0)でのみサブポテンショメータからのセンサ信号電
圧f(k)を用いて回転角を算出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回転角検出装置にあっては、メインポテンショメー
タやサブポテンショメータからのセンサ信号電圧のサン
プリング周期と回転角検出処理周期とが同じとされてい
ることで、図9に示すように、ノイズ発生前のセンサ信
号電圧V0とノイズが発生した瞬間のセンサ信号電圧V5と
ノイズ発生後のセンサ信号電圧V10 の各センサ信号電圧
を用いて回転角を算出する為、ノイズ発生時の回転角算
出値が正規の値から大幅にズレてしまう。
【0005】この結果、この回転角算出値を後輪舵角制
御の制御情報とする場合には、目標値に対して追従値が
大きくズレたものと判断して電動モータに大きな電流を
流してしまったり、あるいは、フェール判断がなされ、
フェールセーフ処理が行なわれてしまうことになる(特
開平1−186474号公報,実開平1−109479
号公報を参照)。
【0006】ここで、ポテンショメータでのノイズがな
ぜGND方向(低電位側)にのみ発生するかについて説
明すると、その原因は、高速回転時と低速回転時の「ブ
ラシ軌跡のズレ」であり、図10に示すように、ブラシ
軌跡のズレによりブラシが摩耗粉に乗り上げ接触抵抗が
高くなり、センサ信号電圧が瞬間的に落ち込むノイズに
なると推定される。
【0007】ブラシ軌跡のズレ発生のメカニズムは下記
の通りと考える。
【0008】(1) モータ軸とセンサ軸の軸心のズレが存
在する。
【0009】(2) 軸のジョイント部を軸心のズレを吸収
させる構造としているが、うまく吸収できずにセンサ軸
を倒す方向に力を発生させる(図11)。
【0010】(3) センサ軸の傾きによりブラシと抵抗体
の相対的ズレを生じる。
【0011】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、ブラシと抵抗体を有するポテンショメー
タからのセンサ信号電圧を用いて回転軸の回転角を検出
する回転角検出装置において、回転角の算出にあたって
センサ信号電圧のノイズ影響を解消することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の回転角検出装置では、ポテンショメータからの
センサ信号電圧のサンプリング周期を回転角算出処理周
期より短くし、回転角算出処理周期中にサンプリングさ
れたセンサ信号電圧のうち最大信号電圧に基づいて回転
角を算出する手段とした。
【0013】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、回転軸aとケースbとの一方に設けられたブラシと
他方に設けらた抵抗体を有し、ブラシと抵抗体の相対接
触位置での抵抗値レベルにより回転角に応じて変化する
センサ信号電圧を出力するポテンショメータcと、前記
ポテンショメータcから出力されるセンサ信号電圧を回
転角算出処理周期より短いサンプリング周期により読み
込む信号電圧サンプリング手段dと、前記信号電圧サン
プリング手段dにより回転角算出処理周期内にてサンプ
リングされた複数の信号電圧の中で最大信号電圧を選択
する信号電圧選択手段eと、前記信号電圧選択手段eに
より選択された最大信号電圧を用いて回転角を算出する
回転角算出手段fと、を備えていることを特徴とする。
【0014】
【作用】まず、ポテンショメータcから出力されるセン
サ信号電圧特性は、不感帯の零電圧から抵抗値レベルが
零である最大電圧まで回転角に応じて線形的に変化する
特性を示す。そして、ノイズが発生すると、ノイズ発生
の瞬間に線形的なセンサ信号電圧特性が崩れて、センサ
信号電圧が瞬間的に落ち込む特性を示す。
【0015】一方、回転角算出時には、信号電圧サンプ
リング手段dにおいて、ポテンショメータcから出力さ
れるセンサ信号電圧が回転角算出処理周期より短いサン
プリング周期により読み込まれ、信号電圧選択手段eに
おいて、信号電圧サンプリング手段dにより回転角算出
処理周期内にてサンプリングされた複数の信号電圧の中
で最大信号電圧が選択され、回転角算出手段fにおい
て、信号電圧選択手段eにより選択された最大信号電圧
を用いて回転角が算出される。
【0016】従って、ポテンショメータcにおいてノイ
ズが発生した場合、信号電圧サンプリング手段dでノイ
ズによる低電圧のセンサ信号電圧がサンプリングされる
ことになる。しかし、信号電圧選択手段eでは、ノイズ
によるセンサ信号電圧が低電圧側のみに発生するという
特性を利用し、サンプリングされた複数の信号電圧の中
で最大信号電圧が選択されることで、ノイズによる低電
圧のセンサ信号電圧は無視されることになる。つまり、
回転角算出手段fでの回転角算出では、ノイズによるセ
ンサ信号電圧が回転角の算出基礎とされることはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】構成を説明する。
【0019】図2は本発明実施例のモータ回転角検出装
置のメカ部を示す図、図3は実施例のモータ回転角検出
装置が適用された四輪操舵車両を示す全体システム図、
図4は電動式ステアリング装置の具体的構成を示す断面
図である。
【0020】後輪側に請求項1及び請求項2に対応する
実施例のモータ回転角検出装置が適用された四輪操舵車
両は、図3に示すように、前輪1,2の操舵は、ステア
リングハンドル3と機械リンク式ステアリング機構4に
よって行なわれる。これは、例えば、ステアリングギ
ア、ピットマンアーム、リレーロッド、サイドロッド
5,6、ナックルアーム7,8等で構成される。
【0021】そして、後輪9,10の転舵は、電動式ス
テアリング装置11によって行なわれる。この後輪9,
10間は、ラックシャフト12、サイドロッド13,1
4、ナックルアーム15,16により連結され、ラック
12が内挿されたラックチューブ17には、減速機構1
8とモータ19とフェイルセーフソレノイド20が設け
られ、このモータ19とフェイルセーフソレノイド20
は、車速センサ21,前輪舵角センサ22,ストローク
センサ23,第1ポテンショメータ24(ポテンショメ
ータに相当),第2ポテンショメータ25(ポテンショ
メータに相当)等からの信号を入力するコントローラ2
6により駆動制御される。
【0022】前記電動式ステアリング装置11は、図4
に示すように、ラック12が内挿されたラックチューブ
17はブラケットを介して車体に固定されている。そし
て、ラック12の両端部には、ボールジョイント30,
31を介してサイドロッド13,14が連結されてい
る。減速機構18は、モータ19のモータ軸19a(回
転軸に相当)に連結されたモータピニオン32と、該モ
ータピニオン32に噛合するリングギア33と、該リン
グギア33に固定されると共にラックギア12aに噛み
合うラックピニオン35とによって構成されている。従
って、モータ19のモータ軸19aが回転すると、モー
タピニオン32→リングギア33→ラックピニオン35
へと回転が伝達され、回転するラックピニオン35とラ
ックギア12aとの噛み合いによりラックシャフト12
が軸方向へ移動して後輪9,10の転舵が行なわれる。
この後輪9,10の転舵量は、ラックシャフト12の移
動量、即ち、モータ19のモータ軸19aの回転量に比
例する。
【0023】前記フェイルセーフソレノイド20には、
ロックピン20aが進退可能に設けられていて、電子制
御系等のフェイル時には、ラックシャフト12に形成さ
れたロック溝12bにロックピン20aを嵌入させるこ
とでラックシャフト12を、後輪9,10が中立舵角位
置を保つ位置に固定するようにしている。
【0024】前記ポテンショメータ24,25は、図2
及び図4に示すように、1回転以上回転可能なモータ軸
19aと、該モータ軸19aと共に回転可能に設けられ
たロータ36と、該ロータ36に固定された第1ブラシ
37及び第2ブラシ38と、モータケース39(ケース
に相当)に固定されたベース40と、該ベース40にモ
ータ軸19aの軸心を中心として同心リング状に設けら
れた第1導電体41,第2導電体42,第1抵抗体4
3,第2抵抗体44と、前記第1導電体41に連結され
た第1出力端子45と、第2導電体42に連結された第
2出力端子46と、前記第1抵抗体43及び第2抵抗体
44の両端部にそれぞれ設けられた不感帯導電部47,
48を介して連結された5V入力端子49及びアース端
子50とを備えている。
【0025】そして、第1導電体41と第1抵抗体43
と両者41,43に接触摺動する第1ブラシ37と第1
出力端子45によって、広い回転角度領域(約105
°)にわたって信号電圧の変化が無い不感帯を設定する
ことで、回転角の変化に対して信号電圧が変化する検出
領域で高出力ゲインによる第1センサ信号電圧VSEN1を
出力する第1ポテンショメータ24が構成されている。
【0026】また、第2導電体42と第2抵抗体44と
両者42,44に接触摺動する第2ブラシ38と第2出
力端子46によって、第1センサ信号電圧VSEN1とは1
80°の位相差を有すると共に同じ高出力ゲインによる
第2センサ信号電圧VSEN2を出力する第2ポテンショメ
ータ25が構成されている。
【0027】作用を説明する。
【0028】図5は両ポテンショメータ24,25から
のアナログ信号出力に基づいてモータ回転角絶対値の算
出基礎となるセンサ信号電圧VSEN1, VSEN2を設定する
センサ信号電圧設定処理作動の流れを示すフローチャー
トであり、以下、各ステップについて説明する。
【0029】ステップ80では、サンプリング周期であ
る1msec毎にセンサ信号電圧をサンプリングする(信号
電圧サンプリング手段に相当)。
【0030】ステップ81では、モータ回転角絶対値算
出処理周期である5msec間でサンプリングされたセンサ
信号電圧の中で最大センサ信号電圧VSEN1MAX,VSEN2MA
X を選択する(信号電圧選択手段に相当)。
【0031】ステップ82では、ステップ81で選択さ
れた最大センサ信号電圧VSEN1MAX,VSEN2MAX をそれぞ
れ第1センサ信号電圧VSEN1ならびに第2センサ信号電
圧VSEN2として設定する。
【0032】従って、例えば、右操舵時で、第1ポテン
ショメータ24からのセンサ信号電圧を用いるような場
合であって、図7に示すように、1msec毎にサンプリン
グしたセンサ信号電圧V1,V2,V3,V4,V5の中にノイズ
によるセンサ信号電圧V3を含むような場合には、ステッ
プ80で全てのセンサ信号電圧V1,V2,V3,V4,V5がサ
ンプリングされるものの、ノイズによるセンサ信号電圧
が低電圧側のみに発生するという特性を利用し、ステッ
プ81でV5が最大センサ信号電圧VSEN1MAX として選択
され、ステップ82でこのV5が第1センサ信号電圧VSE
N1として設定されることになり、ノイズによるセンサ信
号電圧V3は無視されことになる。つまり、後述するモー
タ回転角絶対値算出処理で、ノイズによるセンサ信号電
圧V3がモータ回転角絶対値θN の算出基礎とされること
はない。
【0033】図6は中立位置の初期設定が行なわれた
後、図5のフローにより設定されたセンサ信号電圧VSE
N1, VSEN2に基づいてコントローラ26により行なわれ
るモータ回転角絶対値の算出処理作動の流れを示すフロ
ーチャートで、以下、各ステップについて説明する(回
転角算出手段に相当)。
【0034】ステップ51では、中立位置の初期設定が
行なわれた直後、図5のフローにより設定された第1セ
ンサ信号電圧VSEN1と第2センサ信号電圧VSEN2とが読
み込まれる。
【0035】ここで、中立位置の初期設定は、イグニッ
ションスイッチをOFFからONにした時、ストローク
センサ23からのセンサ信号等に基づいて行なわれる。
【0036】ステップ52では、第1センサ信号電圧V
SEN1が第2センサ信号電圧VSEN2より大かどうかが判断
される。
【0037】ステップ52の判断でVSEN1>VSEN2の時
には、ステップ53へ進み、VSEN1>4.5Vかどうかが判
断される。そして、ステップ53でVSEN1>4.5Vと判断
された時には、ステップ54へ進み、センサフラグFが
0(第2ポテンショメータ25を使用)に設定されると
共に第2センサ信号電圧VSEN2が中立位置電圧Vcとし
て設定される。ステップ53でVSEN1≦4.5Vと判断され
た時には、ステップ55へ進み、センサフラグFが1
(第1ポテンショメータ24を使用)に設定されると共
に第1センサ信号電圧VSEN1が中立位置電圧Vcとして
設定される。
【0038】一方、ステップ52の判断でVSEN1≦VSE
N2の時には、ステップ56へ進み、VSEN2>4.5Vかどう
かが判断される。そして、ステップ56でVSEN2>4.5V
と判断された時には、ステップ57へ進み、センサフラ
グFが1に設定されると共に第1センサ信号電圧VSEN1
が中立位置電圧Vcとして設定される。ステップ56で
VSEN2≦4.5Vと判断された時には、ステップ58へ進
み、センサフラグFが0に設定されると共に第2センサ
信号電圧VSEN2が中立位置電圧Vcとして設定される。
【0039】ステップ59では、センサ切換回数R及び
センサ入力電圧VN の初期化として、センサ切換回数R
がR=0(零)に設定されると共に、ステップ54,ス
テップ55,ステップ57,ステップ58のうちいずれ
かで設定された中立位置電圧Vcが現在センサ入力電圧
VN として設定される。
【0040】ステップ60では、データ更新処理とし
て、現在センサ入力電圧VN が1制御周期前の前回セン
サ入力電圧VO として設定される。
【0041】ステップ61〜ステップ63では、現在セ
ンサ信号電圧VN の読み込みが行なわれるもので、ステ
ップ61では、センサフラグFがF=0かどうかが判断
され、F=0の時には、ステップ62へ進み、第2セン
サ信号電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。
また、F=1の時には、ステップ63へ進み、第1セン
サ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧VN とされる。
【0042】ステップ64では、1制御周期前の前回セ
ンサ入力電圧VO と現在のセンサ信号電圧VN との差の
絶対値が3Vを超えているかどうかが判断される。
【0043】これは、センサ信号電圧が1制御周期(5
msec)により設定される間に、上限しきい値である4.5V
以上の電圧にならずに急に0Vとなった場合、右操舵方向
であるにもかかわらず左操舵方向であると誤判断してそ
の後のセンサ切換処理を行なうことを防止するために行
なわれる。従って、YESと判断された場合には、右操
舵方向でのセンサ切換処理であるステップ68〜ステッ
プ71の処理へ進む。
【0044】ステップ65では、現在センサ信号電圧V
N と1制御周期前の前回センサ入力電圧VO との差が0
を超えているかどうかにより操舵方向が検出される。
【0045】そして、(VN −VO )>0であり右操舵
方向である時には、ステップ66に進み、現在センサ信
号電圧VN が上限しきい値4.5Vを超えているかどうかが
判断され、また、(VN −VO )≦0であり左操舵方向
である時には、ステップ67に進み、現在センサ信号電
圧VN が下限しきい値0.5V未満かどうかが判断される。
即ち、ステップ66及びステップ67では、センサ切換
有無の判断が行なわれるもので、0.5V≦VN ≦4.5Vの時
には、センサ切換等の処理を行なわず、そのままステッ
プ76へ進むことになる。
【0046】右操舵方向でVN >4.5Vを満足する時に
は、ステップ68〜ステップ71において、センサフラ
グ変更,入力信号変更,センサ切換回数変更の処理が行
なわれる。つまり、ステップ68では、センサフラグF
がF=0かどうかが判断され、F=0の時には、ステッ
プ69へ進み、センサフラグFがF=1に変更されると
共に第1センサ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧V
N とされ、F=1の時には、ステップ70へ進み、セン
サフラグFがF=0に変更されると共に第2センサ信号
電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。そし
て、ステップ71では現在のセンサ切換回数Rに1をプ
ラスした回数がセンサ切換回数Rとされる。
【0047】左操舵方向でVN <0.5Vを満足する時に
は、ステップ72〜ステップ75において、センサフラ
グ変更,入力信号変更,センサ切換回数変更の処理が行
なわれる。つまり、ステップ72では、センサフラグF
がF=0かどうかが判断され、F=0の時には、ステッ
プ73へ進み、センサフラグFがF=1に変更されると
共に第1センサ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧V
N とされ、F=1の時には、ステップ74へ進み、セン
サフラグFがF=0に変更されると共に第2センサ信号
電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。そし
て、ステップ75では現在のセンサ切換回数Rに1をマ
イナスした回数がセンサ切換回数Rとされる。
【0048】ステップ76及びステップ77は、中立位
置からのモータ回転角絶対値θN の算出処理ステップ
で、まず、ステップ76では、モータ回転角相対値θ’
が下記の式により算出される。
【0049】θ’=51×(VN −VC ) 尚、定数の51は51deg /1Vであることによる。
【0050】ステップ77では、モータ回転角相対値
θ’とセンサ切換回数Rによりモータ回転角絶対値θN
が下記の式により算出される。
【0051】θN =θ’+ 180×R 上記ステップ60〜ステップ77の処理は、イグニッシ
ョンスイッチがOFFに切り換えられるまで繰り返し実
行される。
【0052】即ち、図7に示すように、右操舵方向の時
には、1.0V〜4.5Vの信号電圧幅の範囲内において第1セ
ンサ信号電圧VSEN1と第2センサ信号電圧VSEN2のうち
高いセンサ信号電圧を交互に選択してモータ回転角絶対
値θN が算出され、左操舵方向の時には、0.5V〜4.0Vの
信号電圧幅の範囲内において第1センサ信号電圧VSEN1
と第2センサ信号電圧VSEN2のうち高いセンサ信号電圧
を交互に選択してモータ回転角絶対値θN が算出され
る。
【0053】そして、このモータ回転角絶対値θN を制
御情報として、図3に示す四輪操舵システムでは、所定
の後輪舵角制御が行なわれることになる。
【0054】効果を説明する。
【0055】(1)ブラシ37,38と抵抗体43,4
4を有するポテンショメータ24,25からのセンサ信
号電圧を用いてモータ軸19aの回転角絶対値θN を検
出する回転角検出装置において、ポテンショメータ2
4,25からのセンサ信号電圧のサンプリング周期(1
msec)をモータ回転角絶対値算出処理周期(5msec)よ
り短くし、モータ回転角絶対値算出処理周期中にサンプ
リングされたセンサ信号電圧のうち最大センサ信号電圧
をセンサ信号電圧VSEN1,VSEN2として設定し、このセ
ンサ信号電圧VSEN1,VSEN2に基づいて回転角絶対値θ
N を算出する装置とした為、回転角絶対値θN の算出に
あたってセンサ信号電圧のノイズ影響を解消することが
できる。
【0056】この結果、モータ回転角絶対値θN を制御
情報とする後輪舵角制御において、第1センサ信号電圧
VSEN1と第2センサ信号電圧VSEN2を設定する時点でノ
イズ影響が取り除かれていることで、ポテンショメータ
24,25からの出力にノイズを含む場合であっても、
モータ19に大電流を流したり、あるいは、フェール判
断により後輪舵角制御を中止するといったフェールセー
フ処理が行なわれることが防止される。
【0057】(2)モータ回転角絶対値θN を算出する
にあたって、2つのセンサ信号を使い分けるゾーンやエ
リアを細分化することなく、右操舵方向の場合と左操舵
方向の場合とでセンサ切換条件を変えるだけで2つのセ
ンサ信号を使い分ける装置とした為、簡単なロジックで
モータ回転角絶対値θN を算出することができる。
【0058】つまり、センサフラグF,中立位置電圧V
c,現在センサ入力電圧VN ,前回センサ入力電圧VO
,センサ切換回数Rを用いるだけのロジックとしてい
る。
【0059】(3)現在センサ入力電圧VN と前回サン
プリングした入力電圧VO との差を監視し、その差が1
制御周期で変化し得る差を超えた場合には、右操舵方向
のセンサ切換処理へ進む装置とした為、上限しきい値4.
5Vを超えることなく急に0Vに信号電圧が変化した場合
に、センサ信号の読み飛ばしにより左操舵方向であると
の誤判断を防止することができる。
【0060】(4)位相差を有する2つのポテンショメ
ータ24,25を不感帯幅を広くすることで検出領域で
高出力ゲインによるセンサ信号電圧VSEN1,VSEN2を出
力するポテンショメータとし、中立位置が設定された直
後に高電圧側のセンサ信号電圧VSEN1またはVSEN2を選
択して中立位置電圧Vcとする装置とした為、高分解能
によるモータ回転角絶対値θN の検出精度の向上と、セ
ンサ信号電圧のセレクトハイによる確実な中立位置電圧
Vcの初期設定との両立を図ることができる。
【0061】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0062】例えば、実施例では、モータ回転角検出装
置としての適用例を示したが、ポテンショメータを用い
た回転角検出装置であれば、ステアリングシャフト等の
ように他の回転軸の回転角検出装置としても適用するこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、ブラシと抵抗体を有するポテンショメータからのセ
ンサ信号電圧を用いて回転軸の回転角を検出する回転角
検出装置において、ポテンショメータからのセンサ信号
電圧のサンプリング周期を回転角算出処理周期より短く
し、回転角算出処理周期中にサンプリングされたセンサ
信号電圧のうち最大信号電圧に基づいて回転角を算出す
る手段とした為、回転角の算出にあたってセンサ信号電
圧のノイズ影響を解消することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転角検出装置を示すクレーム対応図
である。
【図2】実施例のモータ回転角検出装置のメカ部を示す
図である。
【図3】実施例のモータ回転角検出装置が適用された四
輪操舵車両を示す全体システム図である。
【図4】四輪操舵車両の電動式ステアリング装置の具体
的構成を示す断面図である。
【図5】両ポテンショメータからのアナログ信号出力に
基づいてモータ回転角絶対値の算出基礎となるセンサ信
号電圧を設定するセンサ信号電圧設定処理作動の流れを
示すフローチャートである。
【図6】中立位置の初期設定が行なわれた後、両ポテン
ショメータからのセンサ信号電圧に基づいてコントロー
ラにより行なわれるモータ回転角絶対値の算出処理作動
の流れを示すフローチャートである。
【図7】実施例装置の第1ポテンショメータ及び第2ポ
テンショメータから出力されるセンサ信号電圧特性図で
ある。
【図8】従来装置のメインポテンショメータ及びサブポ
テンショメータから出力されるセンサ信号電圧特性図で
ある。
【図9】図9の(イ)はノイズを含むポテンショメータ
からのセンサ信号電圧特性図であり、図9の(ロ)はノ
イズ部拡大図である。
【図10】図10の(イ)は高速回転時のブラシと抵抗
体の位置関係図であり、図10の(ロ)は低速回転時の
ブラシと抵抗体の位置関係図である。
【図11】図11の(イ)はセンサ軸に傾きがない状態
を示す図であり、図11の(ロ)はセンサ軸に傾きがあ
る状態を示す図である。
【符号の説明】
a 回転軸 b ケース c ポテンショメータ d 信号電圧サンプリング手段 e 信号電圧選択手段 f 回転角算出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸とケースとの一方に設けられたブ
    ラシと他方に設けらた抵抗体を有し、ブラシと抵抗体の
    相対接触位置での抵抗値レベルにより回転角に応じて変
    化するセンサ信号電圧を出力するポテンショメータと、 前記ポテンショメータから出力されるセンサ信号電圧を
    回転角算出処理周期より短いサンプリング周期により読
    み込む信号電圧サンプリング手段と、 前記信号電圧サンプリング手段により回転角算出処理周
    期内にてサンプリングされた複数の信号電圧の中で最大
    信号電圧を選択する信号電圧選択手段と、 前記信号電圧選択手段により選択された最大信号電圧を
    用いて回転角を算出する回転角算出手段と、 を備えていることを特徴とする回転角検出装置。
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