JPH05107015A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JPH05107015A
JPH05107015A JP20411291A JP20411291A JPH05107015A JP H05107015 A JPH05107015 A JP H05107015A JP 20411291 A JP20411291 A JP 20411291A JP 20411291 A JP20411291 A JP 20411291A JP H05107015 A JPH05107015 A JP H05107015A
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JP
Japan
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sensor
voltage
sensor signal
input voltage
rotation angle
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JP20411291A
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English (en)
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Hiroyuki Sato
裕幸 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つのポテンショメータからのセンサ信号電
圧を用いて1回転以上回転可能な回転軸の回転角絶対値
を検出する回転角検出装置において、第1の目的は、回
転角絶対値を簡単なロジックにて算出すること。第2の
目的は、上記目的に加え、センサ信号の読み飛ばしによ
る回転方向の誤判断を防止すること。 【構成】 第1の目的達成のために、センサ信号特性図
においてゾーンやエリアを細分化したり両センサ信号電
圧に主従関係を設定することなく、基本的に第1センサ
信号電圧と第2センサ信号電圧のうち高電圧側のセンサ
信号電圧gを用いて回転角絶対値kを算出する手段とし
た。第2の目的達成のために、1制御周期でのセンサ入
力電圧差があり得ない電圧差の時に読み飛ばしと判断m
し、この時には直ちに右回転方向のセンサ切換処理jを
行なう手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後輪転舵用電動モータ
のモータ軸等の回転軸の回転角を検出する回転角検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つのポテンショメータを用いて
1回転以上回転可能な回転軸の回転角絶対値を検出する
回転角検出装置としては、例えば、特開昭63−186
102号公報に記載のものが知られている。
【0003】この従来出典には、ブラシとリング状の抵
抗体を有するメインポテンショメータとサブポテンショ
メータの2つのポテンショメータからのセンサ信号電圧
e(k),f(k)を用い、このセンサ信号電圧特性図上で、図
7に示すように、ゾーン(-2),(-1),(0),(+1),(+2) やエ
リアAL,AH,B,C によって細分化し、センサ信号電圧e
(k),f(k)からいずれのゾーン及びエリアに属するかを
判断し、各ゾーン及びエリア毎に絶対舵角を算出するよ
うにしていて、基本的には、メインポテンショメータか
らのセンサ信号電圧e(k)を主体とし、ポテンショメータ
で必然的に生じる不感帯(センサ信号電圧e(k)がe(k)=
0)でのみサブポテンショメータからのセンサ信号電圧
f(k)を用いるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回転角検出装置にあっては、下記に列挙するような
問題がある。
【0005】(1)ゾーンやエリアを細分化し過ぎてい
るものである為、公報の第13図に示すように、絶対舵
角を複雑なロジックにより算出しなければないらない。
【0006】(2)前回サンプリングしたセンサ信号電
圧e(k)がエリアAH(4.5V以下)のa点にある時で、現在
のセンサ信号電圧e(k)がエリアBを飛び超えてエリアC
(0V)のb点となった時、操舵方向が右方向であるにも
かかわらず、同様に、エリアAHのa点からエリアCの
b’点に飛ぶ左操舵方向であると誤判断をしてしまうこ
とがある。
【0007】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、2つのポテンショメータからのセンサ信
号電圧を用いて1回転以上回転可能な回転軸の回転角絶
対値を検出する回転角検出装置において、回転角絶対値
を簡単なロジックにて算出することを第1の課題とす
る。
【0008】また、上記第1の課題に加え、センサ信号
の読み飛ばしによる回転方向の誤判断を防止することを
第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため本発明の回転角検出装置では、センサ信号特性図
においてゾーンやエリアを細分化したり両センサ信号電
圧に主従関係を設定することなく、基本的に第1センサ
信号電圧と第2センサ信号電圧のうち高電圧側のセンサ
信号電圧を用いて回転角絶対値を算出する手段とした。
【0010】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、1回転以上回転可能な回転軸aと、前記回転軸aと
ケースbとの間に設けられ、不感帯を持つ第1センサ信
号電圧を出力する第1ポテンショメータcと、前記回転
軸aとケースcとの間に設けられ、前記第1センサ信号
電圧とは180°の位相差を有する第2センサ信号電圧
を出力する第2ポテンショメータdと、中立位置が設定
された直後、第1センサ信号電圧と第2センサ信号電圧
のうち高いセンサ信号電圧を選択して中立位置電圧とす
る中立位置電圧設定手段eと、前回サンプリングしたセ
ンサ入力電圧を前回センサ入力電圧として設定する前回
センサ入力電圧設定手段fと、センサ信号電圧の選択フ
ラグであるセンサフラグに応じて今回読み込んだ第1セ
ンサ信号電圧あるいは第2センサ信号電圧を現在センサ
入力電圧として設定する現在センサ入力電圧設定手段g
と、現在センサ入力電圧と前回センサ入力電圧との差の
正負により回転方向を判断する回転方向判断手段hと、
判断された回転方向毎にそれぞれセンサ切換条件を満足
しているかどうかを判断するセンサ切換判断手段iと、
センサ切換条件を満足している場合、回転方向毎にセン
サフラグと現在センサ入力電圧とセンサ切換回数の変更
を行なうセンサ切換処理手段jと、前記現在センサ入力
電圧と中立位置電圧とセンサ切換回数とに基づいて回転
角絶対値を算出する回転角絶対値算出手段kとを備えて
いることを特徴とする。
【0011】上記第2の課題を解決するため本発明の回
転角検出装置では、1制御周期でのセンサ入力電圧差が
あり得ない電圧差の時に読み飛ばしと判断し、この時に
は直ちに右回転方向のセンサ切換処理を行なう手段とし
た。
【0012】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、請求項1記載の回転角検出装置において、前回セン
サ入力電圧と現在センサ入力電圧との差が1制御周期で
はあり得ない電圧差かどうか判断する読み飛ばし判断手
段mを設け、読み飛ばし時であると判断された時には、
回転方向及びセンサ切換判断を行なうことなく右回転方
向のセンサ切換処理手段jに進むようにしたことを特徴
とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0014】回転角絶対値の算出時には、まず、中立位
置電圧設定手段eにおいて、中立位置が設定された直
後、第1センサ信号電圧と第2センサ信号電圧のうち高
いセンサ信号電圧を選択して中立位置電圧とされる。そ
して、前回センサ入力電圧設定手段fでは、現在センサ
入力電圧設定手段gやセンサ切換処理手段jにおいて前
回サンプリングされたセンサ入力電圧が前回センサ入力
電圧として設定される。また、現在センサ入力電圧設定
手段gでは、センサ信号電圧の選択フラグであるセンサ
フラグに応じて今回読み込んだ第1センサ信号電圧ある
いは第2センサ信号電圧が現在センサ入力電圧として設
定される。
【0015】そして、回転方向判断手段hにおいて、現
在センサ入力電圧と前回センサ入力電圧との差の正負に
より回転方向が判断され、センサ切換判断手段iにおい
て、判断された回転方向毎にそれぞれセンサ切換条件を
満足しているかどうかが判断される。このセンサ切換判
断手段iでセンサ切換条件を満足していると判断された
場合、センサ切換処理手段jにおいて、回転方向毎にセ
ンサフラグと現在センサ入力電圧とセンサ切換回数の変
更が行なわれる。
【0016】そして、回転角絶対値算出手段kにおい
て、現在センサ入力電圧と中立位置電圧とセンサ切換回
数とに基づいて回転角絶対値が算出される。中立位置電
圧設定の処理を除く処理は繰り返し行なわれ、回転角の
変化に追従して回転角絶対値が算出される。
【0017】従って、回転方向の判断とセンサ切換判断
とが行なわれるだけで、センサ信号特性図においてゾー
ンやエリアを細分化したり両センサ信号電圧に主従関係
を設定することなく、基本的に第1センサ信号電圧と第
2センサ信号電圧のうち高電圧側のセンサ信号電圧を用
いて回転角絶対値が算出される。
【0018】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0019】読み飛ばし判断手段mにおいて、前回セン
サ入力電圧と現在センサ入力電圧との差が1制御周期で
はあり得ない電圧差かどうか判断され、読み飛ばし時で
あると判断された時には、回転方向判断手段h及びセン
サ切換判断手段iで回転方向及びセンサ切換判断が行な
われることなくセンサ切換処理手段jに進み、右回転方
向のセンサ切換処理が行なわれる。
【0020】従って、回転軸aを右回転させている時
で、センサ切換条件を満足することのないセンサ信号電
圧の状態から1回のサンプリングの間に一気に不感帯を
示す0Vとなってしまった場合、左回転であるという誤
判断を防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】構成を説明する。
【0023】図2は本発明実施例のモータ回転角検出装
置のメカ部を示す図、図3は実施例のモータ回転角検出
装置が適用された四輪操舵車両を示す全体システム図、
図4は電動式ステアリング装置の具体的構成を示す断面
図である。
【0024】後輪側に請求項1及び請求項2に対応する
実施例のモータ回転角検出装置が適用された四輪操舵車
両は、図3に示すように、前輪1,2の操舵は、ステア
リングハンドル3と機械リンク式ステアリング機構4に
よって行なわれる。これは、例えば、ステアリングギ
ア、ピットマンアーム、リレーロッド、サイドロッド
5,6、ナックルアーム7,8等で構成される。
【0025】そして、後輪9,10の転舵は、電動式ス
テアリング装置11によって行なわれる。この後輪9,
10間は、ラックシャフト12、サイドロッド13,1
4、ナックルアーム15,16により連結され、ラック
12が内挿されたラックチューブ17には、減速機構1
8とモータ19とフェイルセーフソレノイド20が設け
られ、このモータ19とフェイルセーフソレノイド20
は、車速センサ21,前輪舵角センサ22,ストローク
センサ23,第1ポテンショメータ24,第2ポテンシ
ョメータ25等からの信号を入力するコントローラ26
により駆動制御される。
【0026】前記電動式ステアリング装置11は、図4
に示すように、ラック12が内挿されたラックチューブ
17はブラケットを介して車体に固定されている。そし
て、ラック12の両端部には、ボールジョイント30,
31を介してサイドロッド13,14が連結されてい
る。減速機構18は、モータ19のモータ軸19a(回
転軸に相当)に連結されたモータピニオン32と、該モ
ータピニオン32に噛合するリングギア33と、該リン
グギア33に固定されると共にラックギア12aに噛み
合うラックピニオン35とによって構成されている。従
って、モータ19のモータ軸19aが回転すると、モー
タピニオン32→リングギア33→ラックピニオン35
へと回転が伝達され、回転するラックピニオン35とラ
ックギア12aとの噛み合いによりラックシャフト12
が軸方向へ移動して後輪9,10の転舵が行なわれる。
この後輪9,10の転舵量は、ラックシャフト12の移
動量、即ち、モータ19のモータ軸19aの回転量に比
例する。
【0027】前記フェイルセーフソレノイド20には、
ロックピン20aが進退可能に設けられていて、電子制
御系等のフェイル時には、ラックシャフト12に形成さ
れたロック溝12bにロックピン20aを嵌入させるこ
とでラックシャフト12を、後輪9,10が中立舵角位
置を保つ位置に固定するようにしている。
【0028】前記ポテンショメータ24,25は、図2
及び図4に示すように、1回転以上回転可能なモータ軸
19aと、該モータ軸19aと共に回転可能に設けられ
たロータ36と、該ロータ36に固定された第1ブラシ
37及び第2ブラシ38と、モータケース39(ケース
に相当)に固定されたベース40と、該ベース40にモ
ータ軸19aの軸心を中心として同心リング状に設けら
れた第1導電体41,第2導電体42,第1抵抗体4
3,第2抵抗体44と、前記第1導電体41に連結され
た第1出力端子45と、第2導電体42に連結された第
2出力端子46と、前記第1抵抗体43及び第2抵抗体
44の両端部にそれぞれ設けられた不感帯導電部47,
48を介して連結された5V入力端子49及びアース端
子50とを備えている。
【0029】そして、第1導電体41と第1抵抗体43
と両者41,43に接触摺動する第1ブラシ37と第1
出力端子45によって、広い回転角度領域(約105
°)にわたって信号電圧の変化が無い不感帯を設定する
ことで、回転角の変化に対して信号電圧が変化する検出
領域で高出力ゲインによる第1センサ信号電圧VSEN1を
出力する第1ポテンショメータ24が構成されている。
【0030】また、第2導電体42と第2抵抗体44と
両者42,44に接触摺動する第2ブラシ38と第2出
力端子46によって、第1センサ信号電圧VSEN1とは1
80°の位相差を有すると共に同じ高出力ゲインによる
第2センサ信号電圧VSEN2を出力する第2ポテンショメ
ータ25が構成されている。
【0031】作用を説明する。
【0032】図5は中立位置の初期設定が行なわれた
後、両ポテンショメータ24,25からのセンサ信号電
圧VSEN1, VSEN2に基づいてコントローラ26により行
なわれるモータ回転角絶対値の算出処理作動の流れを示
すフローチャートで、以下、各ステップにつて説明す
る。
【0033】ステップ51では、中立位置の初期設定が
行なわれた直後、第1ポテンショメータ24からの第1
センサ信号電圧VSEN1と第2ポテンショメータ25から
の第2センサ信号電圧VSEN2とが読み込まれる。
【0034】ここで、中立位置の初期設定は、イグニッ
ションスイッチをOFFからONにした時、ストローク
センサ23からのセンサ信号等に基づいて行なわれる。
【0035】ステップ52では、第1センサ信号電圧V
SEN1が第2センサ信号電圧VSEN2より大かどうかが判断
される。
【0036】ステップ52の判断でVSEN1>VSEN2の時
には、ステップ53へ進み、VSEN1>4.5Vかどうかが判
断される。そして、ステップ53でVSEN1>4.5Vと判断
された時には、ステップ54へ進み、センサフラグFが
0(第2ポテンショメータ25を使用)に設定されると
共に第2センサ信号電圧VSEN2が中立位置電圧Vcとし
て設定される。ステップ53でVSEN1≦4.5Vと判断され
た時には、ステップ55へ進み、センサフラグFが1
(第1ポテンショメータ24を使用)に設定されると共
に第1センサ信号電圧VSEN1が中立位置電圧Vcとして
設定される。
【0037】一方、ステップ52の判断でVSEN1≦VSE
N2の時には、ステップ56へ進み、VSEN2>4.5Vかどう
かが判断される。そして、ステップ56でVSEN2>4.5V
と判断された時には、ステップ57へ進み、センサフラ
グFが1に設定されると共に第1センサ信号電圧VSEN1
が中立位置電圧Vcとして設定される。ステップ56で
VSEN2≦4.5Vと判断された時には、ステップ58へ進
み、センサフラグFが0に設定されると共に第2センサ
信号電圧VSEN2が中立位置電圧Vcとして設定される。
【0038】即ち、ステップ51〜ステップ58は、セ
ンサ信号電圧の上限しきい値を4.5Vとして、第1センサ
信号電圧VSEN1と第2センサ信号電圧VSEN2のうち高電
圧値のセンサ信号電圧を中立位置電圧Vcとして設定す
る処理であり、請求項の中立位置電圧設定手段に相当す
る。
【0039】ステップ59では、センサ切換回数R及び
センサ入力電圧VN の初期化として、センサ切換回数R
がR=0(零)に設定されると共に、ステップ54,ス
テップ55,ステップ57,ステップ58のうちいずれ
かで設定された中立位置電圧Vcが現在センサ入力電圧
VN として設定される。
【0040】ステップ60では、データ更新処理とし
て、現在センサ入力電圧VN が1制御周期前の前回セン
サ入力電圧VO として設定される(前回センサ入力電圧
設定手段に相当)。
【0041】ステップ61〜ステップ63では、現在セ
ンサ信号電圧VN の読み込みが行なわれるもので、ステ
ップ61では、センサフラグFがF=0かどうかが判断
され、F=0の時には、ステップ62へ進み、第2セン
サ信号電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。
また、F=1の時には、ステップ63へ進み、第1セン
サ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧VN とされる
(現在センサ入力電圧設定手段に相当)。
【0042】ステップ64では、1制御周期前の前回セ
ンサ入力電圧VO と現在のセンサ信号電圧VN との差の
絶対値が3Vを超えているかどうかが判断される(読み
飛ばし判断手段に相当)。
【0043】これは、センサ信号電圧が1制御周期(例
えば、1msec )によりサンプリングされる間に、上限し
きい値である4.5V以上の電圧にならずに急に0Vとなった
場合、右操舵方向であるにもかかわらず左操舵方向であ
ると誤判断してその後のセンサ切換処理を行なうことを
防止するために行なわれる。従って、YESと判断され
た場合には、右操舵方向でのセンサ切換処理であるステ
ップ68〜ステップ71の処理へ進む。
【0044】ステップ65では、現在のセンサ信号電圧
VN と1制御周期前の前回センサ入力電圧VO との差が
0を超えているかどうかにより操舵方向が検出される
(回転方向判断手段に相当)。
【0045】そして、(VN −VO )>0であり右操舵
方向である時には、ステップ66に進み、現在のセンサ
信号電圧VN が上限しきい値4.5Vを超えているかどうか
が判断され、また、(VN −VO )≦0であり左操舵方
向である時には、ステップ67に進み、現在のセンサ信
号電圧VN が下限しきい値0.5V未満かどうかが判断され
る(センサ切換判断手段に相当)。即ち、ステップ66
及びステップ67では、センサ切換有無の判断が行なわ
れるもので、0.5V≦VN ≦4.5Vの時には、センサ切換等
の処理を行なわず、そのままステップ76へ進むことに
なる。
【0046】右操舵方向でVN >4.5Vを満足する時に
は、ステップ68〜ステップ71において、センサフラ
グ変更,入力信号変更,センサ切換回数変更の処理が行
なわれる。つまり、ステップ68では、センサフラグF
がF=0かどうかが判断され、F=0の時には、ステッ
プ69へ進み、センサフラグFがF=1に変更されると
共に第1センサ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧V
N とされ、F=1の時には、ステップ70へ進み、セン
サフラグFがF=0に変更されると共に第2センサ信号
電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。そし
て、ステップ71では現在のセンサ切換回数Rに1をプ
ラスした回数がセンサ切換回数Rとされる(センサ切換
処理手段に相当)。
【0047】左操舵方向でVN <0.5Vを満足する時に
は、ステップ72〜ステップ75において、センサフラ
グ変更,入力信号変更,センサ切換回数変更の処理が行
なわれる。つまり、ステップ72では、センサフラグF
がF=0かどうかが判断され、F=0の時には、ステッ
プ73へ進み、センサフラグFがF=1に変更されると
共に第1センサ信号電圧VSEN1が現在センサ入力電圧V
N とされ、F=1の時には、ステップ74へ進み、セン
サフラグFがF=0に変更されると共に第2センサ信号
電圧VSEN2が現在センサ入力電圧VN とされる。そし
て、ステップ75では現在のセンサ切換回数Rに1をマ
イナスした回数がセンサ切換回数Rとされる(センサ切
換処理手段に相当)。
【0048】ステップ76及びステップ77は、中立位
置からのモータ回転角絶対値θN の算出処理ステップで
(回転角絶対値算出手段に相当)、まず、ステップ76
では、モータ回転角相対値θ’が下記の式により算出さ
れる。
【0049】θ’=51×(VN −VC ) 尚、定数の51は51deg /1Vであることによる。
【0050】ステップ77では、モータ回転角相対値
θ’とセンサ切換回数Rによりモータ回転角絶対値θN
が下記の式により算出される。
【0051】θN =θ’+ 180×R 上記ステップ60〜ステップ77の処理は、イグニッシ
ョンスイッチがOFFに切り換えられるまで繰り返し実
行される。
【0052】次に、モータ回転角絶対値の算出作動につ
いて説明する。
【0053】(イ)イニシャライズ処理 中立位置の初期設定が行なわれたた直後、まず、イニシ
ャライズ処理が行なわれる(ステップ51〜ステップ5
9)。
【0054】このうち、ステップ51〜ステップ58で
は、中立位置の初期設定が行なわれたた直後に読み込ま
れた第1センサ信号電圧VSEN1と第2センサ信号電圧V
SEN2のうち高電圧値側のセンサ信号電圧が選択され、こ
の選択された信号電圧を中立位置電圧Vcとして設定す
る処理である。つまり、センサ信号電圧の上限しきい値
を4.5Vとするという条件下で、図6においてVSEN1>V
SEN2を満足するA領域ではVSEN1がVcと設定され、図
6においてVSEN2>VSEN1を満足するB領域ではVSEN2
がVcと設定される。
【0055】そして、設定された中立位置電圧Vcが制
御を行なう最初の現在センサ入力電圧VN とされると共
に、センサ切換回数Rが初期値のR=0とされる(ステ
ップ59)。
【0056】(ロ)データ処理 データ処理は、1制御周期前のデータ更新処理(ステッ
プ60)と、現在センサ入力電圧VN の読み込み処理
(ステップ61〜ステップ63)とによって行なわれ
る。このセンサ入力電圧VN の読み込み処理において
は、センサフラグFがF=1の時には第1センサ信号電
圧VSEN1を使い、F=0の時には第2センサ信号電圧V
SEN2を使うというように、センサフラグFによって読み
込む信号電圧を決めるようにしている。
【0057】(ハ)信号読み飛ばし対策処理 右操舵時でセンサ信号電圧が1制御周期(例えば、1mse
c )によりサンプリングされる間に上限しきい値である
4.5V以上の電圧にならずに急に0Vとなる信号読み飛ばし
の場合、つまり、図7のa点からb点に第1センサ信号
電圧VSEN1が移行した場合、|VO −VN |>3を満足
するかどうかを判断するステップ64の処理を行なわな
いと、図7のa点からb’点に第1センサ信号電圧VSE
N1が移行したとしてステップ65で左操舵方向と判断さ
れてしまう。
【0058】これに対し、ステップ64の判断を満足す
る場合には、ステップ65の操舵方向判断やステップ6
6,67のセンサ切換判断を行なうことなく、右操舵方
向でのセンサ切換処理であるステップ68〜ステップ7
1の処理へ進むことで、上記のような左操舵方向である
という誤判断が防止されることになる。
【0059】ここで、判断しきい値の3Vは、サンプリ
ング時間内の最大電圧変化量より大きい変化量として設
定されている。
【0060】(ニ)センサ切換処理 センサ切換処理は、操舵方向を判断し(ステップ6
5)、操舵方向に応じてセンサ切換のしきい値判断し
(ステップ66,67)、切換条件を満足する時には、
センサフラグ,入力電圧,切換回数を変更することによ
り行なわれる(ステップ68〜ステップ75)。
【0061】このセンサ切換処理により、図6に示すよ
うに、使われるセンサ信号電圧は、右操舵方向の場合
と、左操舵方向の場合とではヒステリシスが持たせられ
ることになり、センサ切換条件付近において回転角が変
動する場合に入力電圧の読み込みハンチングを防止して
いる。
【0062】(ホ)モータ回転角絶対値の算出処理 モータ回転角絶対値θN は、まず、センサ切換回数Rを
無視した中立位置からのモータ回転角相対値θ’を算出
し(ステップ76)、このモータ回転角相対値θ’とセ
ンサ切換回数Rによって算出される(ステップ77)。
【0063】以上のようにして正確なモータ回転角絶対
値θN が算出され、このモータ回転角絶対値θN を後輪
舵角制御での実後輪舵角情報として用いることで、制御
精度の高い後輪舵角制御が達成される。
【0064】効果を説明する。
【0065】(1)2つのポテンショメータ24,25
からのセンサ信号電圧VSEN1,VSEN2を用いてモータ回
転角絶対値θN を検出するモータ回転角検出装置におい
て、モータ回転角絶対値θN を算出するにあたって、2
つのセンサ信号を使い分けるゾーンやエリアを細分化す
ることなく、右操舵方向の場合と左操舵方向の場合とで
センサ切換条件を変えるだけで2つのセンサ信号を使い
分ける装置とした為、簡単なロジックでモータ回転角絶
対値θN を算出することができる。
【0066】つまり、センサフラグF,中立位置電圧V
c,現在センサ入力電圧VN ,前回センサ入力電圧VO
,センサ切換回数Rを用いるだけのロジックとしてい
る。
【0067】(2)現在センサ入力電圧VN と前回サン
プリングした入力電圧VO との差を監視し、その差が1
制御周期で変化し得る差を超えた場合には、右操舵方向
のセンサ切換処理へ進む装置とした為、上限しきい値4.
5Vを超えることなく急に0Vに信号電圧が変化した場合
に、センサ信号の読み飛ばしにより左操舵方向であると
の誤判断を防止することができる。
【0068】(3)位相差を有する2つのポテンショメ
ータ24,25を不感帯幅を広くすることで検出領域で
高出力ゲインによるセンサ信号電圧VSEN1,VSEN2を出
力するポテンショメータとし、中立位置が設定された直
後に高電圧側のセンサ信号電圧VSEN1またはVSEN2を選
択して中立位置電圧Vcとする装置とした為、高分解能
によるモータ回転角絶対値θN の検出精度の向上と、セ
ンサ信号電圧のセレクトハイによる確実な中立位置電圧
Vcの初期設定との両立を図ることができる。
【0069】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0070】例えば、実施例では、モータ回転角検出装
置としての適用例を示したが、1回転以上回転可能な回
転軸の回転角であれば、ステアリングシャフト等のよう
に他の回転軸の回転角検出装置としても適用することが
できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1記載の
本発明にあっては、2つのポテンショメータからのセン
サ信号電圧を用いて1回転以上回転可能な回転軸の回転
角絶対値を検出する回転角検出装置において、センサ信
号特性図においてゾーンやエリアを細分化したり両セン
サ信号電圧に主従関係を設定することなく、基本的に第
1センサ信号電圧と第2センサ信号電圧のうち高電圧側
のセンサ信号電圧を用いて回転角絶対値を算出する手段
とした為、回転角絶対値を簡単なロジックにて算出する
ことができるという効果が得られる。
【0072】また、請求項1記載の本発明にあっては、
1制御周期でのセンサ入力電圧差があり得ない電圧差の
時に読み飛ばしと判断し、この時には直ちに右回転方向
のセンサ切換処理を行なう手段とした為、上記効果に加
え、センサ信号の読み飛ばしによる回転方向の誤判断を
防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転角検出装置を示すクレーム対応図
である。
【図2】実施例のモータ回転角検出装置のメカ部を示す
図である。
【図3】実施例のモータ回転角検出装置が適用された四
輪操舵車両を示す全体システム図である。
【図4】四輪操舵車両の電動式ステアリング装置の具体
的構成を示す断面図である。
【図5】中立位置の初期設定が行なわれた後、両ポテン
ショメータからのセンサ信号電圧に基づいてコントロー
ラにより行なわれるモータ回転角絶対値の算出処理作動
の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施例装置の第1ポテンショメータ及び第2ポ
テンショメータから出力されるセンサ信号電圧特性図で
ある。
【図7】従来装置のメインポテンショメータ及びサブポ
テンショメータから出力されるセンサ信号電圧特性図で
ある。
【符号の説明】
a 回転軸 b ケース c 第1ポテンショメータ d 第2ポテンショメータ e 中立位置電圧設定手段 f 前回センサ入力電圧設定手段 g 現在センサ入力電圧設定手段 h 回転方向判断手段 i センサ切換判断手段 j センサ切換処理手段 k 回転角絶対値算出手段 m 読み飛ばし判断手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回転以上回転可能な回転軸と、 前記回転軸とケースとの間に設けられ、不感帯を持つ第
    1センサ信号電圧を出力する第1ポテンショメータと、 前記回転軸とケースとの間に設けられ、前記第1センサ
    信号電圧とは180°の位相差を有する第2センサ信号
    電圧を出力する第2ポテンショメータと、 中立位置が設定された直後、第1センサ信号電圧と第2
    センサ信号電圧のうち高いセンサ信号電圧を選択して中
    立位置電圧とする中立位置電圧設定手段と、 前回サンプリングしたセンサ入力電圧を前回センサ入力
    電圧として設定する前回センサ入力電圧設定手段と、 センサ信号電圧の選択フラグであるセンサフラグに応じ
    て今回読み込んだ第1センサ信号電圧あるいは第2セン
    サ信号電圧を現在センサ入力電圧として設定する現在セ
    ンサ入力電圧設定手段と、 現在センサ入力電圧と前回センサ入力電圧との差の正負
    により回転方向を判断する回転方向判断手段と、 判断された回転方向毎にそれぞれセンサ切換条件を満足
    しているかどうかを判断するセンサ切換判断手段と、 センサ切換条件を満足している場合、回転方向毎にセン
    サフラグと現在センサ入力電圧とセンサ切換回数の変更
    を行なうセンサ切換処理手段と、 前記現在センサ入力電圧と中立位置電圧とセンサ切換回
    数とに基づいて回転角絶対値を算出する回転角絶対値算
    出手段と、 を備えていることを特徴とする回転角検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転角検出装置におい
    て、 前回センサ入力電圧と現在センサ入力電圧との差が1制
    御周期ではあり得ない電圧差かどうか判断する読み飛ば
    し判断手段を設け、読み飛ばし時であると判断された時
    には、回転方向及びセンサ切換判断を行なうことなく右
    回転方向のセンサ切換処理手段に進むようにしたことを
    特徴とする回転角検出装置。
JP20411291A 1991-08-14 1991-08-14 回転角検出装置 Pending JPH05107015A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055780A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 変速機のシフトドラム角度検出装置

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JP2021055780A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 変速機のシフトドラム角度検出装置

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