JP2961911B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2961911B2 JP2874491A JP2874491A JP2961911B2 JP 2961911 B2 JP2961911 B2 JP 2961911B2 JP 2874491 A JP2874491 A JP 2874491A JP 2874491 A JP2874491 A JP 2874491A JP 2961911 B2 JP2961911 B2 JP 2961911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオやパソコン等の画
像および文字データをプリントアウトするための画像記
録装置に係り、特に液晶ライトバルブパネルを用いた画
像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ライトバルブパネルは、複数の液晶
セルの光透過率をそれぞれ独立に電気的に制御し、階調
表現を行うデバイスである。この液晶ライトバルブパネ
ルの表現可能な階調数は制御を行うライトバルブパネル
コントローラの性能により決定される。したがって、画
像記録装置より出力される画像の階調数はライトバルブ
パネルコントローラの表現可能な階調数により定まって
いた。より具体的には、例えば、ライトバルブパネルコ
ントローラが処理可能な制御用データのビット数が3ビ
ット(8階調)の場合、図6に示すように外部から入力
される画像データのビット数が6ビット(64階調)で
あっても、ライトバルブパネルコントローラは下位3ビ
ットを無視し上位3ビットのみについて処理を行い、画
像記録装置は8階調の画像を出力していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、画像記録
装置にm階調の画像データを入力したとしても、ライト
バルブコントローラの処理可能な階調数がn(n<m)
の場合、出力される画像の階調はn階調となり、入力さ
れた画像データよりも階調数の少ない画質の劣化した出
力画像しか得られないという問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、入力された画像データ
の階調数よりもライトバルブパネルコントローラの制御
可能な階調数が少ない場合でも、画像データの階調数を
減ずることなく画質の良い画像を出力可能な画像記録装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、光源と、階調表現が可能なライトバルブ
パネルと、画像データに基づいて前記ライトバルブパネ
ルの階調制御を行う階調制御装置と、前記光源により発
せられ前記ライトバルブパネルを透過した光により露光
される感光記録媒体と、を備えた画像記録装置におい
て、階調をMビットのデータで表現する前記画像データ
を、下位のビットから順次に、前記階調制御装置で取り
扱い可能な最大のデータのビット数であるNビット毎に
分割すると共に、第1回目の分割に係るNビットデータ
に対する基本露光量を1とし、第X回目の分割に係るN
ビットデータに対する基本露光量を、第X−1回目の分
割に係るNビットデータに対する基本露光量に2のN乗
を乗じた量とし、それぞれの分割に係るNビットデータ
と当該データに対する基本露光量とを乗じた露光量によ
りX回分の露光を行うように設定された露光制御回路を
備えて構成する。
【0006】
【作用】本発明によれば、露光制御回路は、感光記録媒
体上における基本露光量を段階的に変更し、画像データ
に基づいて各基本露光量における露光を重畳して画像を
形成する。したがって、基本露光量を適当に定めること
により、より細かな階調表現が可能となる。
【0007】
【実施例】図1乃至図5を参照して本発明の実施例を説
明する。まず、図1の本発明の画像記録装置の基本構成
図を参照して、画像記録装置の概要動作を説明する。画
像記録装置1に階調情報を含むアナログ画像データDA
がビデオインターフェース21を介して入力されると、
A/D変換回路22によりR(Red )、G(Green )、
B(Blue)の三原色にそれぞれ対応するデジタル画像デ
ータDR 、DG 、DB に変換され、それぞれ対応するビ
デオRAM23の領域に格納される。CPU29はプリ
ントスタートスイッチ25からプリントスタート信号S
p が入力されると、ランプ制御回路26を介して露光用
の光源としてのハロゲンランプ3を制御して露光光を発
生させる。ハロゲンランプ3の上方には露光光を反射さ
せるためのリフレクタ2が設けられ、露光光をその下方
に設けられた集光レンズ4に効率良く集光する。この集
光レンズ4によりさらに集光された露光光は赤外線カッ
トフィルタ5により赤外領域成分が除去される。この赤
外線カットフィルタ5の下方には色分解を行うためのフ
ィルタユニット6が設けられており、このフィルタユニ
ット6は3枚の色フィルタFR 、FG 、FB 、およびフ
ィルタ交換制御回路28の制御下でこれらの色フィルタ
R 、FG 、FB を切り替えて光路中に配置するための
モータ27を備えている。フィルタユニット6を透過し
て色分解が行われた露光光は、液晶ライトバルブパネル
(以下、LCDという。)7を透過する。このLCD7
は、ビデオRAM23に格納されたデジタル画像データ
R 、DG 、DB に基づいて階調制御回路8およびLC
Dコントローラ24により制御される。
【0008】一方、遮光性のカートリッジ17の内部に
はカートリッジ軸15に未露光の感光感圧紙であるマイ
クロカプセル紙10が巻回された状態で格納されてい
る。このマイクロカプセル紙10の表面には後述の顕色
紙18に塗布された顕色剤と反応して発色させる染料前
駆体等を包含したマイクロカプセルが塗布されている。
マイクロカプセル紙10は、送りローラ30によりLC
D7の下方に搬送され、露光される。露光後、マイクロ
カプセル紙10と、給紙ローラ20により給紙された顕
色紙18とは、加圧ローラ11により圧着されて圧力現
像される。その後、マイクロカプセル紙10は、巻き取
り軸16に巻き取られ、顕色紙18は熱源としてのヒー
タ13を有する熱定着装置12により定着されて搬送ベ
ルト14によりハードコピーとして装置1外部に搬送さ
れる。
【0009】次に、より詳細な露光動作について説明す
る。ここで、LCDコントローラが取り扱えるデータは
3ビット(8階調)であるものとし、A/D変換器はア
ナログ画像データを6ビット(64階調)のデータに変
換するものとする。プリントスタートスイッチ25が押
し下げられると、スタート信号Sp がCPU29に出力
される。これによりCPU29はビデオインターフェー
ス21を介して外部からアナログ画像データDA を取り
込み、A/D変換器22において64階調を表現する
R、G、Bの各6ビットのデジタル画像データDR 、D
G 、DB に変換する。CPU29は、これらR、G、B
の各6ビットのデジタル画像データDR 、DG 、DB
ビデオRAM23の対応する領域に格納する。
【0010】続いてマイクロカプセル紙10が不必要に
感光しないようにLCD7のすべての画素を光が透過し
ないような状態(以下、クローズという。)にして遮光
する。次にCPU29はモータを駆動していずれかのフ
ィルタをセットして露光を開始する。例えば、CPU2
9は赤色フィルタFR のみをセットし、さらにランプ制
御回路26を介してハロゲンランプ3を点灯させる。こ
こでCPU29はビデオRAM23から赤色フィルタF
R に対応するデジタル画像データ R を階調制御回路8
に転送する。
【0011】階調制御回路8は、LCDコントローラ2
4の処理可能なデータのビット数が3ビットであるので
6ビットのデジタル画像データDR を図2に示すように
上位3ビットn5 、n4 、n3 および下位3ビット
2 、n1 、n0 に分割して、順次LCDコントローラ
24に転送し露光させる。この場合において、下位3ビ
ットn2 、n1 、n0 のデータについて露光を行う場合
の基本露光量を1とすると、上位3ビットn5 、n4
3 のデータについての基本露光量を1×23 =8とし
て露光をおこなわせる。例えば、階調制御回路8は下位
3ビットn2 、n1、n0 のデータに基づいて露光を行
う場合の露光時間を1とすると、上位3ビットn5 、n
4 、n3 のデータに基づく露光時間をその8倍の8とし
てLCDコントローラ24を制御して露光を行わせる。
つまり、下位3ビットn2 、n1 、n0 は図3に示すよ
うに、基本露光量1による8段階の階調(露光量0〜
7)を示すデータとして取扱われ、上位3ビットn5
4 、n3 は図4に示すように基本露光量8による8段
階の階調(露光量0〜56)を示すデータとして取扱れ
ることとなる。このようにして基本露光量を変更して各
8段階の露光量で2回露光を行う。他の基本露光量の変
更の手段としては、フィルタを挿入することなどによる
光源の光量の変更などが考えられる。
【0012】つまり、上位3ビットn5 、n4 、n3
データに基づいて基本露光量8として8階調の露光を行
い、さらに下位3ビットのデータに基づいて基本露光量
1として8階調の露光を重畳する。このように2回の露
光を重畳することにより8階調(すなわち3ビット)し
か処理できないLCDコントローラを用いて図5に模式
的に示すように8×8=64階調(露光量0〜63)の
露光が可能となる。
【0013】同様にしてフィルタFG 、FB についても
それぞれ2回づつ露光を行うことにより64階調の潜像
をマイクロカプセル紙10上に形成することができる。
次にマイクロカプセル紙10が不必要に感光しないよう
に再びLCD7のすべての画素をクローズにして遮光す
る。次にCPUはランプ制御回路を介してハロゲンラン
プを消灯して、露光処理を終了する。
【0014】以上の実施例においては、露光を2回行う
場合について述べたが、3回以上の複数回の露光を行う
場合についても本発明の適用が可能である。すなわち、
画像データのビット数をMビット、LCDコントローラ
の処理可能なデータのビット数をNビットとすると、M
/N≦X(X:整数)を満たすようにXを定め各回の基
本露光量を2のN乗倍しながらX回露光を行うことによ
り入力画像データの階調数を減ずることなく表現するこ
とが可能となる。また、同一の基本露光量で複数回の露
光を重畳して行った後、基本露光量を変更してさらに露
光を重畳するように構成することも可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、露光制御回路は、感光
記録媒体上における基本露光量を段階的に変更し、画像
データに基づいて各基本露光量における露光を重畳して
画像を形成する。したがって、入力された画像データの
階調数よりもライトバルブパネルコントローラの制御可
能な階調数が少ない場合でも、複数回の露光の重畳によ
り入力された画像データと同じ階調数を表現することが
でき画質の良い画像の出力が可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の基本構成図である。
【図2】デジタル画像データの説明図である。
【図3】基本露光量1の場合の階調説明図である。
【図4】基本露光量8の場合の階調説明図である。
【図5】露光を重畳した場合の説明図である。
【図6】従来の露光の説明図である。
【符号の説明】
1…画像記録装置 2…リフレクタ 3…ハロゲンランプ 4…集光レンズ 5…赤外線カットフィルタ 6…フィルタユニット 7…LCD 8…階調制御回路 10…マイクロカプセル紙 11…加圧ローラ 12…熱定着装置 13…ヒータ 14…搬送ベルト 15…カートリッジ軸 16…巻き取り軸 17…カートリッジ 18…顕色紙 20…給紙ローラ 21…ビデオインターフェース 22…A/D変換器 23…ビデオRAM 24…LCDコントローラ 25…プリントスタートスイッチ 26…ランプ制御回路 27…モータ 28…フィルタ交換制御回路 29…CPU 30…送りローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、階調表現が可能なライトバルブ
    パネルと、画像データに基づいて前記ライトバルブパネ
    ルの階調制御を行う階調制御装置と、前記光源により発
    せられ前記ライトバルブパネルを透過した光により露光
    される感光記録媒体と、を備えた画像記録装置におい
    て、階調をMビットのデータで表現する前記画像データを、
    下位のビットから順次に、前記階調制御装置で取り扱い
    可能な最大のデータのビット数であるNビット毎に分割
    すると共に、第1回目の分割に係るNビットデータに対
    する基本露光量を1とし、第X回目の分割に係るNビッ
    トデータに対する基本露光量を、第X−1回目の分割に
    係るNビットデータに対する基本露光量に2のN乗を乗
    じた量とし、それぞれの分割に係るNビットデータと当
    該データに対する基本露光量とを乗じた露光量によりX
    回分の露光を行うように設定された 露光制御回路を備え
    たことを特徴とする画像記録装置。
JP2874491A 1991-02-22 1991-02-22 画像記録装置 Expired - Fee Related JP2961911B2 (ja)

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