JP2960239B2 - ネットワークモニタ装置 - Google Patents

ネットワークモニタ装置

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JP2960239B2
JP2960239B2 JP4011461A JP1146192A JP2960239B2 JP 2960239 B2 JP2960239 B2 JP 2960239B2 JP 4011461 A JP4011461 A JP 4011461A JP 1146192 A JP1146192 A JP 1146192A JP 2960239 B2 JP2960239 B2 JP 2960239B2
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直樹 岡村
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  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信回線に接続して通
信内容を取込んで表示するネットワークモニタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プロトコルアナライザであるネットワー
クモニタ装置の典型的な先行技術の回路が図3にブロッ
ク示される。このネットワークモニタ装置1は、通信回
線2を流れている通信内容を受信部10で受信し、トレ
ースレベル選択手段11によってトレースの必要がある
ものを選択し、フレームを単位として取込み、取込んだ
通信内容のトレースフレームをトレースフレーム格納手
段12に格納(書込み)するとともに、CRTなどの表
示手段13に表示するようになっている。トリガ検出回
路14は、フレームの先頭を検出する。
【0003】上記ネットワークモニタ装置1は、通信の
障害発生時に主として使用されるものであって、取込ん
だ通信内容を表示し、その内容を確認することによっ
て、障害の内容を分析し、原因を究明するために専ら使
用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のネッ
トワークモニタ装置では、単なるノイズ等によるビット
化け(ビットに疑似する異常信号)をチェックする以外
は異常信号の内容までの判定は行わない。したがって、
たとえばソフトウェア上での不都合に起因する論理的誤
りによる通信シーケンス上のプロトコルの不具合がある
場合は、取込んだ通信内容のリストに基づいて、その通
信シーケンスを熟知している技術者が内容を1つずつ確
認しながら、その不具合な個所を見付け出すという面倒
な過程が必要である。
【0005】特に、トラブル解析の初期段階では、回線
内でどのような論理的誤りが発生しているか全く不明で
あるために、多くのデータをモニタとして、その中から
上述した手順によって現象を把握することになる。な
お、特定のネットワークを対象にその専用プロトコルに
基づいて種々の分析を行うネットワークモニタもある
が、これは文字どおり汎用装置としては不適当である。
【0006】本発明の目的は、予めメモリなどによって
格納された正常シーケンスと現在モニタ中の内容との比
較を逐次行って不一致があれば当該不一致個所を中心に
その前後のシーケンスを対比して表示させる機能を持た
せることによって、そのプロトコルを熟知していない取
扱者によっても誤りの内容を容易に確認して、判断およ
び処理が可能となる実用的なネットワークモニタ装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信回線に接
続され、通信内容を受信する受信部と、受信部が受信し
た通信内容からトレースの必要のあるプロトコル階層の
レベルのフレームを選択して取込むトレースレベル選択
手段と、トレースレベル選択手段が選択して取込んだフ
レームをトレースして格納するためのトレースフレーム
格納手段と、正常時に通信回線に流れる通信内容のフレ
ーム列を予め格納する比較フレーム格納手段と、トレー
スレベル選択手段によって選択して取込まれる受信フレ
ームを、トレースフレーム格納手段に格納しながら、比
較フレーム格納手段に格納されるフレーム列中の該当す
るフレーム列と比較して、不一致の場合には、前記両格
納手段から不一致個所およびその前後の所定個所におけ
る受信フレームと比較対象のフレーム列とを読み出させ
る比較処理手段と、比較処理手段によって読み出される
前記受信フレームと前記フレーム列とを対比して表示す
る表示手段とを含むことを特徴とするネットワークモニ
タ装置である。
【0008】
【作用】本発明によれば、トレースレベル選択手段で
は、トレースの必要があるプロトコル階層のレベルのフ
レームを受信部の通信内容から選択し、トレースフレー
ム格納手段に格納するとともに、比較処理手段によっ
て、予め比較フレーム格納手段に格納されている正常な
シーケンスに基づくフレーム列との比較が行われる。
【0009】この比較過程において不一致個所である
と、比較処理手段が作動して、不一致個所を中心として
その前後個所の正常シーケンスのフレーム列と現モニタ
中のトレースフレームとを読み出すことができる。この
読み出した内容は表示手段によって対比して表示するこ
とができる。
【0010】したがって、ネットワーク中に接続する諸
機器中のどれかの機器にトラブルが発生していること
を、プロトコルを充分に熟知していない取扱作業者によ
っても、このネットワークモニタ装置に基づいて判定す
ることが可能となり、高度な知識を必要とする場合を除
いて、トラブルの原因究明ならびに対応処理を迅速に行
うことができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例であるネットワーク
モニタ装置1のブロック図である。このネットワークモ
ニタ装置1は、受信部10と、トレースレベル選択手段
11と、トレースフレーム格納手段12と、表示部13
と、トリガ検出回路14とが含まれ、さらに、比較フレ
ーム格納手段15と、比較処理手段16とが含まれて構
成される。
【0012】通信回線2中を流れる通信内容は、受信部
10によって受信され、この受信部10では、受信デー
タについて直列から並列への変換、受信データ列である
フレームのデコード、翻訳等が行われる。この受信部1
0で処理された受信データは、次段のトレースレベル選
択手段11にインプットされ、トレースレベル選択手段
11は、そのフレームを取込む必要があるかどうかを判
断して、必要なものを選択して、次の比較処理手段16
を経て、トレースフレーム格納手段12に送り、トレー
スフレーム格納手段12によってトレースフレームが格
納(記憶)される。この場合、トレースレベル選択手段
11は、プロトコル階層のどのレベルのフレームを、こ
のネットワークモニタ装置1がトレースする必要がある
かを選択するものである。
【0013】比較処理手段16は、トレースレベル選択
手段11が選択して出力した受信フレームと、比較フレ
ーム格納手段15が格納(記憶)しているフレーム列と
を比較して、一致しているかどうかを判定する。比較フ
レーム格納手段15には、正常時に通信回線2中を流れ
る一連のフレーム列の内容が予め格納されている。この
格納については、操作卓(コンソール)からの入力によ
って行い、あるいは、通信回線2に接続して正常作動時
点で実際に取込んだ情報を正常時のパターンとして格納
するようにしてもよい。
【0014】上記比較処理手段16は、受信中のフレー
ム、すなわち現在モニタしているフレームと比較フレー
ム格納手段15に格納されている該当するフレーム列と
を常時比較していて、その比較結果に基づいて、受信フ
レームのトレースフレーム格納手段12への格納処理に
関する判断およびトレースの終了処理等の判断を行う。
【0015】表示手段13は、前述する比較結果が不一
致である場合に、不一致個所およびその前後の所定個所
のモニタ中であるフレームと、格納されているフレーム
列とを同時に対比して表示することができる。
【0016】図2は、図1における比較処理手段16の
具体的アルゴリズムを示すフローチャートであり、図
1,2を参照して比較処理の動作を以下に説明する。ま
ず、比較処理に際しては、トレースフレーム格納手段1
2内に格納されているフレーム列の最初の位置を、トリ
ガ検出回路14からの指令によってフレーム列ポインタ
にセットする。その後、ステップa1に移って受信し、
受信フレームとして比較フレーム格納手段15内の最初
のフレームと同じものを受信するまで読み捨てる。そし
て、ステップa2で同じものを受信すると、ステップa
3に移行してその時点からトレースを開始して受信フレ
ームのトレースフレーム格納手段12への格納を行う。
【0017】以上の初期動作を行った後は、フレーム受
信、ステップa4,a5での受信フレームと現在のフレ
ームポインタが指す比較フレーム格納手段15内のフレ
ームとの比較、ステップa6以降におけるフレームポイ
ンタの更新(次のフレームを指す)の処理を繰返す。こ
の処理はステップa4で受信フレームと比較フレーム格
納手段15の最終フレームが一致するか、あるいは不一
致を検出するまで続けられる。
【0018】受信フレームと比較フレーム格納手段15
内の最終フレームとが一致したことをステップa4で判
定した場合は、これまで受信した一連のフレーム列が比
較フレーム格納手段15内の一連のフレーム列と全て一
致したことを表している。すなわち、この場合は今回の
一連の通信シーケンスに誤りがないことを示している。
したがって、このときは今回トレースした内容をステッ
プa8においてキャンセルし、フレーム列ポインタを元
に戻して、ステップa1以降の次のシーケンス比較に備
える。
【0019】一方、ステップa4で不一致と判定し、さ
らにステップa5に移行して受信フレームが比較フレー
ム格納手段15内の現在のフレームポインタが指すフレ
ームと等しくないことを判定した場合は、そのときの通
信シーケンスが誤っている、すなわち、正しいフレーム
が正しい順番で通信されていないことを示している。し
たがって、トレースを一時中断してステップa9に移行
し、これまで受信したフレーム列および比較フレーム格
納手段15内のフレーム列の双方を表示手段13に表示
する。
【0020】この双方のフレーム列表示によって、どの
ようなフレームがどの順序で通信されたとき、正常時と
は異なる通信シーケンスが発生したかという点が容易に
取扱者によって把握できる。なお、比較フレーム格納手
段15に複数のシーケンスに基づく複数のフレーム列を
格納しておき、それを取扱者が選択することで、種々の
通信シーケンスを持つネットワークにも1つのネットワ
ークモニタ装置1で対応可能となる。
【0021】このように不一致の判定が可能であること
によって、ネットワークにおいて、たとえば製作者が異
なる機器相互を接続して運用するような場合に、どちら
の機器に原因があるかの障害の切り分けが、プロトコル
を熟知していない作業者であっても容易に判定すること
が可能となり、現地である程度の原因究明が迅速に行え
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ネッ
トワークモニタ装置によって、正常な通信シーケンスに
基づくフレーム列と、現在モニタ中のトレースフレーム
とを対比しながら表示手段に表示させることができ、取
扱作業者が目視によって異常を確認し得るために、ソフ
トウェア上のトラブル等、専門職による処理を必要とす
る複雑な内容に基づく事故を除いて、現地において取扱
者による速やかな修復措置が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるネットワークモニタ装置
のブロック回路図である。
【図2】図1に示される比較処理手段16の具体的アル
ゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】従来のネットワークモニタ装置のブロック回路
図である。
【符号の説明】
1 ネットワークモニタ装置 2 通信回線 10 受信部 11 トレースレベル選択手段 12 トレースフレーム格納手段 13 表示手段 15 比較フレーム格納手段 16 比較処理手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線に接続され、通信内容を受信す
    る受信部と、 受信部が受信した通信内容からトレースの必要のあるプ
    ロトコル階層のレベルのフレームを選択して取込むトレ
    ースレベル選択手段と、 トレースレベル選択手段が選択して取込んだフレームを
    トレースして格納するためのトレースフレーム格納手段
    と、 正常時に通信回線に流れる通信内容のフレーム列を予め
    格納する比較フレーム格納手段と、 トレースレベル選択手段によって選択して取込まれる受
    信フレームを、トレースフレーム格納手段に格納しなが
    ら、比較フレーム格納手段に格納されるフレーム列中の
    該当するフレーム列と比較して、不一致の場合には、前
    記両格納手段から不一致個所およびその前後の所定個所
    における受信フレームと比較対象のフレーム列とを読み
    出させる比較処理手段と、 比較処理手段によって読み出される前記受信フレームと
    前記フレーム列とを対比して表示する表示手段とを含む
    ことを特徴とするネットワークモニタ装置。
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JP4489489B2 (ja) * 2004-04-26 2010-06-23 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 信号解析装置及び信号解析のためのプログラム並びに信号解析処理方法
JP2009021808A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 信号モニタ装置及びコンピュータプログラム

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