JP2959271B2 - 粉体インクを用いたインクシートの再生方法 - Google Patents

粉体インクを用いたインクシートの再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートを用いて
画像形成を行った後に、そのインクシートに生じるイン
ク層のインク欠落部に選択的に粉体インクを補充してイ
ンクシートを再生する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成後に生じたインクシ
ートのインク欠落部に粉体インクを付着させて再生する
ことにより、そのインクシートを繰り返して使用する方
法が提案されている。この種の粉体インクシートの再生
方法としては、例えば、導電性層、絶縁性ベース層及び
導電性インク層をこの順に積層して構成したインクシー
トに対し、そのインク欠落部に導電性インク(トナー)
を選択的に付着させる方法が知られている(特開平1−
113276号公報)。すなわち、この再生方法は、イ
ンク供給ロールとインクシートの導電性層との間に電圧
を印加した状態で、導電性トナーをインクシート上に供
給することにより、インクが欠落して絶縁性ベース層が
露出している部分(即ち、インク欠落部)に接触した導
電性トナーは、インク供給ロールより電荷が注入される
ためそのインク欠落部に静電気力によって付着するのに
対し、残存するインク層表面に接触した導電性トナー
は、そのインク層自体が導電性であるためインク供給ロ
ールからの電荷が注入されることなく単に電荷の通り道
となるだけで付着しないというものである。つまり、供
給した導電性トナーがインク欠落部のみに補充されてイ
ンクシートの再生がなされ、これにより、そのインクシ
ートを繰り返して使用することができるという方法であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この再
生方法では、インク欠落部だけでなく残存したインク層
上にも導電性トナーが少量付着してしまい、そのため特
にインクシートを繰り返して使用していると、インク層
のふとりやインク層の厚みにバラツキが生じて画像の濃
度ムラや細線の再性不良が発生する等の問題点があ
る。この残留インク層上への導電性インクの付着は、粉
体インク表面やインク層表面における粘着力の影響や、
粉体インクの導電性不良に起因する摩擦帯電による静電
気力等によって発生するものと考えられている。そのた
め、インクとして、表面に導電性粉末と無機微粉末を外
添させた導電性粉体インクを使用したり(特開平2−2
66982号公報)、体積平均粒径が異なる2種以上の
粉体インクを混合して使用する(特開平2−30388
0号公報)等により残留インク層上への導電性インクの
付着を防止する再生手段も提案されている。しかしなが
ら、これらの手段もその防止効果が充分に得られず、ま
た、インク自体の生産工程の複雑化や外添剤の付加や多
様化によりコスト上昇を招く欠点がある。
【0004】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、画像形成後のインクシートにおい
て、残存したインク層表面等の余分な箇所に粉体インク
を付着させることなく、インク欠落部のみに粉体インク
を付着せしめてそのインクシートを良好且つ簡便に再生
することができるインクシートの再生方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粉体インクを用
いたインクシートの再生方法は、通電により発熱する発
熱抵抗層と該発熱抵抗層上に積層される導電性層とを少
なくとも備えたインク支持体と、該インク支持体の導電
性層上に形成するインク層とからなるインクシートを再
生する方法であって、画像形成工程終了後のインクシー
トに対して、その導電性層をその層表面と接触する熱溶
融性の粉体インクの接触部分が溶融する程度であってか
つそのインク層表面と接触する前記粉体インクの接触部
分が溶融しない程度に加熱しつつ、そのインク層側より
熱溶融性の粉体インクを供給し、該粉体インクを、画像
形成のため記録媒体側に転写されて欠落したインク層の
欠落部に露出している導電性層上のみに粉体状態でその
接触部分の溶融により付着させることを特徴とするもの
である。
【0006】以下、本発明について図面を参照しながら
説明する。図1(a)に示すように、本発明で使用する
インクシート1におけるインク支持体2は、基本的に画
像形成工程における印字ヘッド側からみて、発熱抵抗層
4及び導電性層5を少なくとも備えた2層構成からな
る。
【0007】発熱抵抗層4は、例えばポリイミド、ポリ
アラミド、ポリスルホン、ポリイミドアミド、ポリエス
テル−イミド、ポリフェニレンオキシド、ポリ−P−キ
シリレン、ポリベンゾイミダゾール等の樹脂、又はそれ
らの誘導体からなるバインダー用樹脂に導電性フィラー
(例えば、カーボン粒子、金属粉末、導電性セラミック
ス粉末、電荷移動錯体などのイオン導電剤)を分散又は
溶融してフィルム状に成形し、その体積抵抗率を100
〜103Ω・cmに制御したものである。この発熱抵抗
層の厚さは通常50μm以下の範囲に設定するのが好ま
しい。
【0008】導電性層5は、金属(例えば、Al、N
i、Au、Ag、Cu、Ptなど)、導電性セラミック
材(例えば、RuO2、TiN、TaB2、CrB2、B4
C、TiCなど)等の導電性物質を用いて、蒸着法、ス
パッタリング法又はその他の薄膜形成法により形成され
るものである。導電性層の厚さは、通常500〜100
オングストローム程度である。
【0009】また、インク支持体2は、図1(b)に示
すように必要に応じて、インク剥離層6や異方電極層7
等の他の層を付加してもよい。
【0010】インク剥離層6は、画像形成時の記録媒体
への粉体インクの転移を良好なものとするため導電性層
5上に設けるものであり、例えば、シリコン系樹脂、含
フッ素樹脂、ポリイミド系樹脂などを塗布し、加熱処理
して形成される。
【0011】異方電極層7は、画像形成工程の印字ヘッ
ドから発熱抵抗層4への通電時において、通電抵抗によ
る通電ロスの低減と、印字ヘッドの記録電極とインクシ
ート表面(実際には導電性層など)との接触抵抗による
発熱損失や発熱ダメージの低減を図るためのものであ
る。具体的には、例えば、金属薄層をエッチング等によ
り微小で多数の孤立電極となるようにパターン形成した
ものや、或いは、セラミック、合成樹脂等の絶縁性材料
中に金属、導電性セラミック粒子等の導電性物質を分散
させた材料にて導電路を形成したものである。
【0012】インク支持体2上に最初に形成されるイン
ク層3は、本発明方法で使用する後述のインク供給手段
10(図2参照)を用いて粉体インクにて形成すること
ができる。また、この最初のインク層3は、上記の方法
以外にも、予めインク支持体2上に、再生時に使用する
粉体インクとほぼ同一成分を有するインクを、例えば、
熱溶融させてから塗布ローラ等によりに塗工するなどし
て形成することも可能である。後者の方法により形成さ
れたインク層3を有するインクシート1は、本発明の再
生装置を備えた画像記録装置に装着して使用される。ま
た、インク層3の膜厚は、薄すぎると印字画像濃度が不
充分となり、反対に厚すぎると印字画像の解像度が劣化
するなどの問題が生じるため、通常、1〜20μmの範
囲で設定するのが好ましい
【0013】以上の如き構成のインクシート1は、通電
転写記録方式により画像形成に供される。すなわち、そ
の画像形成は、例えば、図3に示すようにインクシート
1の発熱抵抗層4に接触している印字ヘッド23の各記
録電極から画像信号に応じたパルス電圧が印加され、そ
の記録電極直下の発熱抵抗層部分が発熱し、記録媒体2
4上にインク層3のインクが溶融・転写することにより
行われる。
【0014】本発明の再生方法は、図2に示すように、
前記の画像形成工程により生じたインク欠落部8を有す
る粉体インクシー1に対し、そのインク欠落部8に露出
した導電性層5を加熱手段9により所定温度に加熱す
る。これにより、インク欠落部8に露出した導電性層5
表面と残存するインク層3表面との間に温度差が生じ
る。そして、そのような状態にあるインクシート1に、
粉体インク供給手段10により熱溶融性の粉体インク1
1を供給する。
【0015】加熱手段9としては、表面温度を一定に加
熱制御できるものであればよく、例えば、電熱加熱器を
はじめ、発熱抵抗層へ通電して発熱させ得る印字ヘッド
等を使用することができる。この加熱手段9により設定
される温度は、粉体インク11の種類やインクシート1
の搬送速度など応じて適宜設定されるが、例えば、粉体
インクとして通常の二成分現像剤を使用する場合、イン
クシート1の搬送速度が40mm/sであるとき、導電
性層5表面が60〜150°Cとなるように設定され
る。
【0016】また、粉体インク11としては、帯電した
熱溶融性の着色微粒子、電子写真などにおいて適用され
る現像剤等が使用できる。例えば、その現像剤として
は、ポリエステル、エポキシ、ポリアミド、スチレン、
アクリル等の樹脂やこれらの共重合体に、着色剤として
のファーネスブラック、チャネルブラック等のカーボン
ブラックを混練、粉砕、分級してなるトナー成分と、フ
ェライト、鉄粉等の磁性体表面をコーティングして帯電
制御を行ったもの或いはポリマー中に前記磁性粉を分散
させてなるポリマー系のもの等からなるキャリア成分と
からなる二成分現像剤や、ポリエステル、エポキシ、ポ
リアミド、スチレン、アクリル等の樹脂やこれらの共重
合体に磁性粉(例えば、Fe34、Fe23、Fe、C
r、Niなど)を混練、粉砕、分級したものに、導電性
付与のためにファーネスブラック、チャネルブラック等
のカーボンブラック、Al、Cu等の金属粉、ITO
粉、SnO2などの導電性粉を外添してなる導電性一成
分トナーや、前記導電性の外添剤をなくして絶縁性にし
てなる絶縁性磁性一成分トナー等が挙げられる。
【0017】インク供給手段10としては、上記の粉体
インク11を少なくとも良好に供給できるものであれば
よく、電子写真などにおいて適用される公知の現像方式
を採用することができる。その現像方式としては、例え
ば、二成分磁気ブラシ現像、一成分磁気ブラシ現像、非
接触二成分現像、非接触一成分現像等が挙げられる。な
お、これらの現像方式は最初のインク層の形成にも適用
できる。
【0018】粉体インク11の供給は、例えば、二成分
磁気ブラシ現像方式を採用した場合、図2に示すよう
に、インク供給手段10におけるインク担持スリーブ1
2上に帯電したトナー及びキャリアからなる粉体インク
(二成分現像剤)による磁気ブラシを所定の高さとなる
ように形成し、該スリーブ12とインクシートの導電性
層5との間に所定のバイアス電圧をバイアス電圧用電源
13から印加することにより、粉体インク(トナー)1
1がインクシート1側に移行することによって行われ
る。なお、上記スリーブ12の内側には図示しない多極
マグネットが設置されている。
【0019】このとき、インク担持スリーブ12上の磁
気ブラシは、インクシート1と接触しないように、例え
ば、その磁気ブラシの高さを規制したり、スリーブ12
の位置を移動する等によって調整される。また、スリー
ブ12に印加するバイアス電圧としては交番電圧、例え
ば、正弦波、三角波、方形波等が使用される。
【0020】ここで、バイアス電圧として、例えば、正
弦波を印加した場合、スリーブ12上のトナー(粉体イ
ンク)11は静電気力により印加した正弦波の周期に対
応して、スリーブ12からインクシート1へ、また、イ
ンクシート1からスリーブ12へと交互に移行する。
【0021】そして、インクシート1のインク欠落部8
に露出した導電性層5に接触した粉体インク(トナー)
11aは、導電性層5の熱によりその接触部分が溶融し
て付着する。一方、残存したインク層3表面や、先に付
着した粉体インク11a上に接触した粉体インク11b
は、その接触部分付近の温度が上記導電性層5表面に比
べて低く、該インク11bの接触部分が溶融される程の
充分な熱が与えられないため、付着しないでインク担持
スリーブ12上へと引き戻される。以上の工程により、
インク欠落部8に粉体インク11aが選択的に補充さ
れ、本発明方法によるインクシート1の再生がなされ
る。
【0022】また、本発明では以上の操作工程に加え
て、粉体インク11を供給した後に、加圧方式や加熱方
式等からなる定着器により、付着した粉体インク11a
を仮固着させる。これにより、再生されるインク層3は
その表面が整面され、より均一な層となるため、より良
好なインクシートの再生及びその再生シートによる画像
形成を行うことができる。
【0023】さらに、本発明では、粉体インクを供給し
た後に、ドクターブレード等によりインクシート表面等
に存在する不用な粉体インクを掻きとったり、或いはA
C波のバイアス電圧を付与して電気的作用により不用な
粉体インクを回収する回収器により、残存したインク層
3表面に付着した粉体インク11bを取り除く。このよ
うな回収手段を付加した場合、インク担持スリーブ12
に印加するバイアス電圧は交番電圧に限らず、直流のバ
イアス電圧を使用することができ、また、スリーブ12
上の磁気ブラシがインクシート1と接触する設定にして
もインクシートの再生を行うことができる。
【0024】なお、本発明に使用するインク供給手段1
0による前記したインク支持体2上への最初のインク層
3の形成は、例えば、粉体インク11として二成分現像
剤を使用した場合、インク供給手段10におけるインク
担持スリーブ12上に粉体インク11による磁気ブラシ
を形成し、該スリーブ12とインク支持体2の導電性層
5との間に所定のバイアス電圧を印加して粉体インク
(トナー)11をインク支持体2側に移行させると共
に、そのインク支持体2の導電性層5を加熱手段9によ
り所定温度に加熱することにより行われる。これによ
り、導電性層5に接触した粉体インク11は、その接触
部分が溶融して付着する。このようにしてインク支持体
2上に最初のインク層3が形成され、インクシート1と
して使用される。なお、このインク層3は前記の定着器
等により仮固着される。
【0025】
【作用】本発明によれば、図2に示すように、インクシ
ート1上に供給された粉体インク11のうち、インク欠
落部8に露出している導電性層5に接触した粉体インク
11aのみが、導電性層5の熱によりその接触部分が溶
融されてインクシート1に付着し、一方、残存したイン
ク層3表面や先に付着した粉体インク11a上に接触し
た粉体インク11bは、その接触部分が溶融するのに必
要な温度に相当する熱が伝わらず、インクシート1に付
着しない。
【0026】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 インク支持体として、図1(b)に例示した層構成のも
のを使用した。すなわち、厚さ30μmのカーボン分散
ポリイミドフィルム(体積抵抗率:101Ω・cm)
の片面に、チタンを高周波スパッタリング法により50
00オングストローム厚に着膜した後、エッチングによ
り25μmピッチで18μm角のパターンからなる異方
電極層を形成し、次いで上記フィルムの他面に、ア
ルミニウムを高周波スパッタリング法で1000オング
ストローム厚に着膜して導電性層を形成し、その上に
熱硬化性シリコーン樹脂を塗布し、加熱処理して厚さ
0.3μmのインク剥離層を形成し、インク支持体
とした。
【0027】このインク支持体を、図3に図示した画像
形成装置に装着させて以下のようにして画像形成を行っ
た。図3中、20は再生工程部、21は画像形成工程
部、22は導電性層5の一部に接触させる接地用端子、
27は定着器を示す。先ず、装着したインク支持体は再
生工程部20において、加熱器9により加熱されつつ粉
体インク供給装置10より熱溶融性の粉体インクが供給
され、最初のインク薄層が形成される。これによりイン
クシートを作成した。粉体インクとしては、直径が10
μm程度の負電荷極性の黒色トナー成分と、直径が10
0μm程度のポリマー系のキャリヤ成分からなる2成分
タイプのものを使用した。次いで、そのインクシート1
1は画像形成工程部21に送くられ、印字ヘッド23と
記録媒体24の間を通過する。ここで、8dot/mm
の解像度で凸状の記録電極が多数配設された構成の印字
ヘッド(接触圧力:300g/cm)から、12V、
1.0msの印加パルスが画像信号に応じて入力されて
所望の画像印字が行われる。図中、25は対向ロールで
ある。この画像印字後、インクシートは再生工程部20
に送られる。この再生工程部は、インク供給ロール(ス
リーブ)12が、該ロール上の磁気ブラシの高さを0.
2〜0.8mmにしてその磁気ブラシがインクシートに
接触しないように設定されていると共に、そのロールに
バイアス電圧用電源13から1.5kV(p−p)、3
kHzのACバイアス電圧が印加されている。また、イ
ンクシート1には加熱手段としてのフューザーロール9
がインク供給ロール12の反対側から圧接され、そのイ
ンク剥離層の表面温度が約80°Cとなるように加熱さ
れている。再生工程部で再生されたインクシート1は、
定着器27上を通過することにより、該シート1に付着
している粉体インクが溶融し、仮固着される。定着器2
7は、フェザーロールをインクシート1の印字ヘッド2
3接触側に配置した背面接触方式とし、その表面が18
0°Cの温度になるように制御装置(図示しない)によ
り温度制御した。以上のような条件で印字試験を100
回繰り返して行ったところ、濃度ムラのない良好な画質
が連続して得られた。このことは、不用な箇所に余分な
インクが付着していることがなく、インクシートが良好
に再生されていることを示している。
【0028】実施例2 図4に図示の画像形成装置を用いて印字試験を行った。
すなわち、再生工程部20のインク供給ロール12を、
該ロール上の磁気ブラシの高さを0.3〜2mmとして
その磁気ブラシがインクシート1に接触するように設定
し、また、そのロール12に1kV(p−p)、3kH
zのACバイアス電圧を印加し、さらに、インク供給ロ
ール12の後方に付着されていない余分な粉体インクを
回収するための回収器26を設置した以外は、装置構成
及び印字条件を実施例1と同じとし、100回の繰り返
し印字試験を行った。回収器26はバイアスロールで、
300Vの直流バイアス電圧を印加して余分な粉体イン
クを回収した。その結果、再生工程部において画像印字
後に残存するインク薄層上にわずかながら粉体インクの
付着が観察されたが、その余分な粉体インクは回収器2
6により除去され、また、印字画像は濃度むらのない良
好なものが得られた。
【0029】実施例3 図5に図示の画像形成装置を用いて印字試験を行った。
すなわち、加熱手段9として発熱抵抗層4へ通電してイ
ンク剥離層6の加熱を行う導電ロール9を使用してイン
ク剥離層を80°Cに加熱した以外は実施例1と同じ装
置構成及び印字条件で100回の繰り返し印字試験を行
った。その結果、良好な画質の印字画像が連続的に得ら
れた。
【0030】
【発明の効果】本発明の再生方法は、インク支持体の導
電性層を加熱しつつ熱溶融性の粉体インクを供給するの
みで、画像形成後のインクシートにおけるインク欠落部
のみに、供給した粉体インクを接触溶融して仮固着さ
せ、もってインクシートを再生することができる。従っ
て、本発明によれば、残存するインク薄層などの不用な
箇所に粉体インクを付着させることなく、しかも特殊で
高価な粉体インクを使用することなく、良好に且つ簡便
にインクシートの再生ができる。そして本発明の再生方
法を適用して画像形成を行えば、インクシートを繰り返
して使用することができ、長期間の反復使用によっても
良好な印字画像が連続して得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクシートの代表的な層構成を示す断面図
である。
【図2】 本発明の再生方法を説明するための概念図で
ある。
【図3】 本発明の再生方法を適用した画像記録装置の
一例(実施例1)を示す概略図である。
【図4】 実施例2に係る画像記録装置の概略図であ
る。
【図5】 実施例3に係る画像記録装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1…インクシート、2…インク支持体、3…インク層、
4…発熱抵抗層、5…導電性層、8…欠落部、9…加熱
手段、10…粉体インク供給手段、11…粉体インク、
12…粉体インク担持スリーブ、26…回収器、27…
定着器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平潟 進 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社 海老名事業所内 (56)参考文献 特開 平4−173380(JP,A) 特開 平2−239970(JP,A) 特開 平4−173176(JP,A) 特開 平3−121879(JP,A) 特開 平4−173380(JP,A) 特開 昭55−126475(JP,A) 特開 平4−169265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 31/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により発熱する発熱抵抗層と該発熱
    抵抗層上に積層される導電性層とを少なくとも備えたイ
    ンク支持体と、該インク支持体の導電性層上に形成する
    インク層とからなるインクシートを再生する方法であっ
    て、 画像形成工程終了後のインクシートに対して、その導電
    性層をその層表面と接触する熱溶融性の粉体インクの接
    触部分が溶融する程度であってかつそのインク層表面と
    接触する前記粉体インクの接触部分が溶融しない程度に
    加熱しつつ、そのインク層側より熱溶融性の粉体インク
    を供給し、該粉体インクを、画像形成のため記録媒体側
    に転写されて欠落したインク層の欠落部に露出している
    導電性層上のみに粉体状態でその接触部分の溶融により
    付着させることを特徴とする粉体インクを用いたインク
    シートの再生方法。
  2. 【請求項2】 粉体インクの供給を、所定の電荷が付与
    された粉体インクを担持し、その担持される粉体インク
    とインクシーとが所定の間隔となるように設置されると
    共にバイアス電圧として交番電圧が印加される粉体イン
    ク担持スリーブを用いて行う請求項1記載のインクシー
    トの再生方法。
  3. 【請求項3】 導電性層の加熱を、印字ヘッド又は導電
    ロールにより発熱抵抗層へ通電して該抵抗層を発熱させ
    ることにより行う請求項1記載のインクシートの再生方
    法。
  4. 【請求項4】 粉体インクを供給して付着させたのイ
    ンクシートからそのシートに付着している不用な粉体
    インクを取り除いて回収する請求項1記載のインクシー
    トの再生方法。
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