JP2707721B2 - 粉体像の転写方法 - Google Patents

粉体像の転写方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インキング材として着色粉体を用いた記録
方法に利用できる粉体像の転写方法に関する。
具体的には、溶剤の成核現象を利用して像担持体上に
形成された着色粉体像のみを粘性化し、これを像受容体
に粘着転写する方法に関する。
従来の技術 従来、像担持体上に形成された粉体像を溶媒で溶解
し、粘性化した粉体像を像受容体に粘着転写する方法が
提案されている。以下に、特開昭62−67576号公報に開
示されている方法について説明する。
まず、通常の電子写真プロセスによって感光体ドラム
上にトナー像を形成する。つぎに、トナーの可溶剤を塗
布したトナー粒子溶解ドラム(以下、溶解ドラムとい
う)を感光体ドラムに間隙を開けて対向設置し、溶解ド
ラムの内部に配設した転写帯電器によって、感光ドラム
上のトナー像を溶解ドラムに静電転写する。溶解ドラム
に転写されたトナーは、溶剤によって溶解し粘性化され
る。
つぎに、粘性化されたトナー像に用紙を密接させ、用
紙の裏面から加圧と加熱を同時に行なうことによって、
トナー像を用紙に粘着転写すると共に溶剤を乾燥させて
プリント画像を得る方法である。
発明が解決しようとする課題 以上説明した従来の方法には、次のような問題点があ
った。
(1)シャープな画像が得られない。これは、感光体ド
ラム上のトナー像と溶解ドラムとの間に間隙を開けてコ
ロナ転写しているため、トナー像がスキャッタリング現
象(トナー相互の電荷反発による飛散)によって飛散す
るからである。
(2)前項の問題点の解決策として、感光体ドラムと溶
解ドラムとを密接させてコロナ転写する方法が考えられ
る。しかし、従来の方法では、白抜けの多い不鮮明な画
像になるという新たな問題が生じる。
これは、たとえ溶解ドラム上にシャープなトナー像が
転写されたとしても、溶剤で粘性化されたトナーが、感
光体ドラム側と溶解ドラム側の両方に2分割されて粘着
転写されるからである。
(3)感光体ドラム上に形成されたトナー像の画面積に
関係なく溶解ドラム全面に溶剤を塗布しなければならな
い。したがって、(イ)プリント画像1枚当りの溶剤の
使用量が多く、不経済である。(ロ)転写の際、トナー
像のない非画線部に付着した溶剤も用紙に転写されるた
め、用紙全体が溶剤で濡れてしまう。それ故、溶剤の乾
燥時間が長くなり、しかもヒーターの消費電力が多くな
る。
(4)溶解ドラム上に転写されたトナーは、溶剤によっ
て溶解ドラムとの接触面から転写されるべき用紙側に向
かって溶解される。すなわち、用紙側からみると、トナ
ーの表側より先に裏側が溶解される。したがって、
(イ)溶解ドラムに供給する溶剤量が少ないと、トナー
の裏側だけが溶解し表側は溶解されないため、トナーが
用紙に転写されず画像が得られない。また、供給する溶
剤量が多いと、トナーの溶解液が溶解ドラム表面に流出
するため、画線が太ってしまい文字などの細線の再現性
が悪くなる。
いずれにしても、トナーの裏側から溶剤を供給する方
法では、溶剤量のコントロールが極めて難しく、鮮明な
画像を安定して得ることが困難であった。
本発明の第1の目的は、係る従来の問題点を解決した
新規な粉体像の転写方法を提供することである。本発明
の第2の目的は、粉体像のみに溶剤を供給することがで
きる粉体像の転写方法を提供するものである。本発明の
第3の目的は、細線再現性に優れしかも鮮明な画像が安
定して得られる粉体像の転写方法を提供するものであ
る。本発明の第4の目的は、少ない溶剤量で粉体像が転
写できる粉体像の転写方法を提供するものである。本発
明の第5の目的は、高速記録が可能な粉体像の転写方法
を提供するものである。
課題を解決するための手段 発明は、像担持体と、表面自由エネルギーが前記像担
持体より高い着色粉体と、前記着色粉体の組成物の少な
くとも一部を粘性化し得る溶剤とを用い、粉体像形成手
段によって像担持体上に着色粉体から成る粉体像を形成
した後着色粉体より高温に保持された溶剤の蒸気を前記
粉体像に付与することによって、着色粉体と像担持体と
の表面自由エネルギーの差異を利用して着色粉体上に前
記溶剤の蒸気を選択的に結露させて着色粉体を粘性化
し、しかる後前記粘性化された着色粉体を像受像体に粘
着転写させるものである。
作用 本発明によれば、像担持体上に形成された粉体像のみ
に溶剤を付与することができる。したがって、従来必要
であった溶解ドラムが不要になるため、粉体像のコロナ
転写による画質劣化の問題が完全に回避でき、シャープ
な画像が得られる。また、プリント画像1枚当りの溶剤
の使用量が少なくて済み、しかも受像紙の非画線部には
溶剤が原理的に付着しないため、溶剤乾燥の時間短縮あ
るいは乾燥に必要な消費電力が少なくなる。
さらに、像担持体上に形成された粉体像は、溶剤によ
って転写されるべき用紙側から先に溶解される。したが
って、溶剤による粉体像の溶解・転写効率が極めてよく
なるため、着色粉体の溶解液が溶解ドラム表面に流出す
ることもなく、文字などの細線再現性に優れた鮮明なプ
リント画像が得られる。
実施例 本発明の構成要件である像担持体としては、例えばア
モルファスシリコン感光体、セレン系感光体、有機光導
電性感光体など通常の電子写真感光体、あるいは基体上
に高絶縁性の樹脂などの絶縁体層を設けた通常の静電記
録体が適用できる。好ましくは、上記像担持体の表面
が、表面自由エネルギーの低い物質、例えば弗素樹脂、
シリコン樹脂、ポリエチレン樹脂などの薄層で形成され
たものがよい。
また、着色粉体としては、例えば前記像担持体より表
面自由エネルギーの高い樹脂結着剤に、染料あるいは着
色顔料などの色材を混練もしくは吸着させたものが適用
できる。このような樹脂結着剤としては、例えばポリビ
ニルアルコール、澱粉、ゼラチンなどの水溶性樹脂ある
いはポリスチレン、ロジン、メチルセルロースなど極性
有機溶剤に可溶な樹脂が適用できる。
他の着色粉体としては、上記組成物にマグネタイト等
の磁性微粉末あるいは導電性カーボン、酸化錫などの導
電性微粉末を含有させたもの、さらに着色粉体の表面に
シリカ微粉末などの流動化剤を外添したものなどが適用
できる。特に、着色粉体を静電記潜像の現象剤として用
いる場合は、導電性微粉末を含有した導電性着色粉体
が、細線再現性に優れる点で好ましい。
また、溶剤としては、用いる着色粉体の組成物の少な
くとも一部を溶解させ得る溶剤であれば何れでも適用で
きる。例えば、着色粉体に用いられている樹脂結着剤が
水溶性樹脂の場合は、水あるいはメチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ル類と水との混合溶剤などが適用できる。また、水溶性
以外の樹脂の場合は、樹脂の特性に準じてアセトン、ト
ルエン、メチルエチルケトンなどの有機溶剤が適宜選択
されて用い得られる。
以上説明した像担持体と着色粉体と溶剤は、像担持体
と着色粉体とを共存させた状態に溶剤の蒸気を付した
際、着色粉体のみに前記蒸気の成核現象によって溶剤が
露結する組合せを適宜選択して用いる。
つぎに、本発明による粉体像の転写方法の一実施態様
を第1図に示す。
予め、電子写真プロセスあるいは静電記録プロセスな
ど周知の粉体像形成手段によって、像担持体1上に着色
粉体2からなる粉体像3を形成する(図示していな
い)。ここで、像担持体1と着色粉体2とは、その表面
自由エネルギーが(着色粉体)>(像担持体)なる関係
にあるものを用いる。
次に、像担持体1と着色粉体2とをほぼ同一温度(T
1)に保持し、ノズル噴射器4などを用いて粉体像3の
上方から溶剤の蒸気5を供給する。溶剤には、着色粉体
2の組成物の少なくとも一部を溶解させ得るものを用い
る(第1図(a))。
この時、蒸気5の温度(T2)を前記T1より高温に設定
すると、溶媒の成核現象によって粉体像3の上だけに蒸
気5が結露する。しかも、粉体像3の上方から蒸気5を
供給するため、溶剤の露6の量は、着色粉体2の下面
(像担持体1側)より上面(噴射器4側)の方が多くな
る(第1図(b))。したがって、第1図(c)に斜線
で示したように、着色粉体2は、露6の多い上面側から
溶解され、粘性化される。
つぎに、粘性化された粉体像7に受像体8を密接ある
いは圧接した後、受像体8を剥離すると、像担持体1上
の粉体像7は、受像体8に粘着転写される(第1図
(d))。受像体8に粘着転写された粉体像は、溶剤の
自然乾燥、熱風乾燥あるいは浸透乾燥など通常の定着手
段によって定着される。
具体的実施例1 像担持体として、市販されている通常のセレン感光体
の表面に約3μm厚のポリエチレンテレフタレートの薄
膜をコーティングしたものを用意した。
また、ポリビニルアルコール100重量部とローズベン
ガル3重量部を水1000重量部に溶解した溶液を噴霧乾燥
して造粒し、5〜15μmに分級した。分級した粒子100
重量部に親水性のシリカ微粉末0.3重量部を外添して着
色粉体を得た。この着色粉体1重量部と鉄粉(平均粒
径:約150μm)20重量部を攪拌混合して現像剤とし
た。
上記感光体と現像剤を用い、通常の電子写真プロセス
(帯電→露光→現像)によって感光体上に着色粉体像を
形成した。つぎに、着色粉体像を担持した感光体を約5
℃に保持した状態に、25℃の水の飽和蒸気を吹き付け
た。感光体面を観察したところ、着色粉体の付着してい
ない面には、水が結露した痕跡は確認できなかった。
つぎに、着色粉体像に普通紙を加圧・密着した後、普
通紙を剥離したところ、普通紙上にマゼンタの着色画像
が得られた。
得られた着色画像を顕微鏡で観察したところ、着色粉
体が水で溶解され、しかも粉体の形跡のない連続した鮮
明な画像が観察された。また、解像力は8本/mm、ベタ
の最高色濃度は1.6であった。
具体的実施例2 ポリビニルアルコール100重量部とローズベンガル3
重量部を水1000重量部に溶解した溶液を噴霧乾燥して造
粒し、5〜15μmに分級した。分級した粒子の表面にヨ
ウ化銅の微粉末をハイブリタイゼーション法で固着させ
て導電性の着色粉末を得た。得られた着色粉末の比抵抗
は、約103Ω・cmであった。
つぎに、現像剤として上記着色粉体を用いた通常の導
電性トナー現像法を用いた他は、具体的実施例1と同様
の方法によって画像を形成したところ、普通紙上に解像
力:12本/mm、ベタの最高色濃度:1.6の鮮明なマゼンタ画
像が得られた。
発明の効果 本発明によれば、粉体像のみに溶剤を供給することが
できるため、溶剤の消費量が少なくなる効果ある。ま
た、細線再現性に優れしかも鮮明な画像が安定して得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の粉体像の転写方法のプロセ
ス図である。 1…像担持体1、2…着色粉体、3…粉体像、5…溶剤
の蒸気、6…溶剤の露、8…受像体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−67576(JP,A) 特開 昭56−150778(JP,A) 特開 昭53−136836(JP,A) 特公 昭42−4392(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、表面自由エネルギーが前記像
    担持体より高い着色粉体と、前記着色粉体の組成物の少
    なくとも一部を粘性化し得る溶剤とを用い、粉体像形成
    手段によって像担持体上に着色粉体から成る粉体像を形
    成した後、着色粉体より高温に保持された溶剤の蒸気を
    前記粉体像に付与することによって、着色粉体と像担持
    体との表面自由エネルギーの差異を利用して着色粉体上
    に前記溶剤の蒸気を選択的に結露させて着色粉体を粘性
    化し、しかる後、前記粘性化された着色粉体を像受像体
    に粘着転写させることを特徴とする粉体像の転写方法。
  2. 【請求項2】着色粉体が導電性である請求項1に記載の
    粉体像の転写方法。
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