JPH07108692A - 未印字インク除去装置 - Google Patents

未印字インク除去装置

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JPH07108692A
JPH07108692A JP28179993A JP28179993A JPH07108692A JP H07108692 A JPH07108692 A JP H07108692A JP 28179993 A JP28179993 A JP 28179993A JP 28179993 A JP28179993 A JP 28179993A JP H07108692 A JPH07108692 A JP H07108692A
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JP
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ink
transfer material
powder
roll
powder ink
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Application number
JP28179993A
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English (en)
Inventor
Shigehito Andou
滋仁 安東
Hidekazu Akutsu
英一 圷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱転写を用いた画像形成装置において、印
字する領域以外に付着したインクを除去することを目的
とする。 【構成】 転写材に対面して、磁気ロール又は磁界ロー
ルを配置することにより転写材に付着しているインクを
除去するものであり、更に、これらの除去効率を向上さ
せるために、電界カーテン、ブラシ、振動素子を用いる
ことを特徴とする感熱転写を用いた画像形成装置におけ
る印字する領域以外に付着したインクを除去するインク
除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタやファクシミリ
等に用いられる印写装置、詳しくは熱エネルギーを用い
て、転写材にインク像を転移させて印字記録を行う熱転
写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録装置としては、ベースフィル
ム上に溶融性インクあるいは昇華性インクが塗布された
インクシートを通電により発熱する発熱素子を配列して
なる印字ヘッドいわゆるサーマルヘッドで画像信号に応
じて画像状にベースフィルム側からインク層を加熱して
溶融あるいは昇華させて、接触させた転写体にインクを
転写させ印字を行う装置、インク層を加熱する手段とし
てレーザーを用いた装置、あるいは抵抗体ベース(抵抗
層)にインク層を塗布した二層構造の熱転写記録媒体で
ある通電転写記録媒体や、抵抗体ベース(抵抗層)とイ
ンク層の中間にアルミ層等の導電層を設けた三層構造の
通電転写記録媒体に複数の配列された記録電極を有する
印字ヘッドから抵抗層に画像信号に応じた電流を印加し
て、インク層を画像状に加熱してインク層を溶融あるい
は昇華させ、接触させた転写体にインクを転写させて印
字する通電転写記録装置等がある。
【0003】上記の熱転写記録装置において、印字後の
インクシートにはインクの抜け跡が生じるため、一度使
用したインクシートを再び印字に用いることができず、
ランニングコストが高くなってしまうという問題点があ
った。特に、通電転写記録装置では、通電転写記録媒体
のベースに抵抗層材料を用いており、また3層構造のも
のはさらに導電性層を有しているため、熱転写記録媒体
よりも製造コストが高くなり、さらにランニングコスト
が高くなるという問題点がある。そこで従来より、熱転
写記録装置のランニングコストを低減させるために、イ
ンク層を再生させる種々の画像形成方法が提案されてい
る。
【0004】特開平5ー16501においては、発熱抵
抗層、帰路電極層、インク剥離層を順次積層させた通電
転写支持媒体のインク剥離層を、粘着力が90°引きは
がし法で1000g/25mm以下、5g/25mm以
上、臨界表面張力が35dyne/cm以下とする粘弾
性物質とすることで、インク層を再生する方法が提案さ
れている。すなわち、この再生方法において、印字によ
りインクの抜けた部分では粘着力を有したインク剥離層
が露出するため、このインク剥離層上にのみ粉体インク
を供給することができる。また、インク剥離層の粘着力
により粉体インクを仮固着せずに粉体のままで保持でき
るため、消費エネルギーを低減できるという別の利点も
ある。
【0005】しかしながら、上記再生方法においては粉
体インクを粉体のまま取り扱うため、印字ヘッド、熱転
写記録媒体、転写材を重ねて印字を行う際に、少なから
ず熱転写記録媒体と転写材との間にずれ等が発生するこ
とやインクの層は2層以上となる部分が発生しているた
めに、転写材上には印字画像の他に未定着の粉体インク
が付着し、背景部かぶりが発生すると共に、取扱い者の
手や衣類が汚れるという問題がある。
【0006】未定着インクを転写定着後に転写材上から
除去することに関しては、特開平2ー148081にお
いて開示されている。しかしながら、開示された発明に
おいては、転写された転写材上のトナーを熱圧定着ロー
ルにより、定着した後に、定着が甘いインクを取り除く
ために、粘着性の材料で転写材上のトナーを圧接触させ
ることによりトナーを取り除くものである。開示された
電子写真の分野での圧熱定着においては本発明のように
画像を熱により効果的に転写材料に定着させるためには
かなりの力で転写材に圧力をかける必要があるために、
このようなトナー除去手段を搬送経路中に配置すること
は転写材の安定した搬送を損なうこという問題があっ
た。また、正規に形成されたトナー像がトナー除去手段
により圧力が加えられた状態で擦られるために正規の印
字面に傷が発生したり、画像が乱されるという問題もあ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の熱転写画像形
成装置においては、熱ヘッドにより、トナーを直接的に
加熱するものであり、画像部分のみに熱がかけられてお
り、非画像部については熱はかけられていないこと、お
よび、印字する際の圧力は、電子写真分野での定着時の
圧力よりも比較的に低いために、未定着領域のインクは
転写材にはあまり強固には付着していないという特徴を
有している。本発明は、このような特徴に発明者は注目
したものであり、画像を形成する領域でない非画像部の
転写材に付着したインクを転写材の走行に支障を与えた
り、画像を痛めることなく効率的に除去し、背景部の汚
れや取扱者の汚れ問題を解消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための第
一の発明は、少なくとも支持体上に、インク剥離層、粉
体インク層を順次積層した熱転写記録媒体と、前記イン
クシートを画像状に加熱し、転写材に印字を行う記録手
段と、前記記録手段により印字記録を行った後,インク
シートの粉体インク層の抜け跡に粉体インクを供給して
粉体インク層を再生する粉体インク再生手段よりなる熱
転写画像形成方法において、印字記録後の転写材の印字
面に対向して近接配置した転写材の粉体インクを吸引す
るロールと前記ロールが回転する部材と回転ロールに付
着したインクを除去する手段とを有することを特徴とす
る粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未印
字インク除去装置である。
【0009】支持媒体はベースフィルム22とインク剥
離層14とから構成されているが、発熱抵抗層12をベ
ースフィルムに用い、発熱抵抗層12とインク剥離層1
4との間に帰路電極層13をもうけたいわゆる通電転写
方式による熱転写方式であってもよい。本発明における
粉体トナーは、本発明の吸引するロールが磁気的な作用
によるものである場合には、一般によくに知られている
二成分磁気ブラシ現像装置又は一成分磁気ブラシ現像に
使用されるトナーであればよく、トナーは導電性であっ
ても絶縁性のものでも任意選択しえるものである。
【0010】代表的には、磁性粉をポリスチレンやポリ
エステルなどの樹脂を主成分とした樹脂と共に混練し1
0ミクロン程度に粉砕してつくられたものである。転写
材の粉体インクを吸引する電界ロールを使用する場合に
は、前述の磁性トナーに加えて、磁性粉を含まないイン
クが使用できる。但し導電性のトナーの場合には電荷が
えられず使用できない場合もある。転写材は通常の一般
に使用される普通紙や表面が潤滑加工された用紙が使用
される。転写材に加熱ヘッドにより画像部が転写された
後に、転写材料の表面から数ミリ程度以内に吸引するロ
ールが配置されている。
【0011】吸引するロールは磁界の作用、電界の作用
あるいは空気の作用により転写材に付着していた未定着
インクを転写材料から離して吸引ロールに移動させるも
のである。吸引するためにはロールでなくても可能では
あるが、吸引した後にインクを処理するためにはロール
状態で行うことが最も便利であるので発明はロールとし
た。磁気ロールのスリーブ表面81と転写材4との間の
距離は磁気ロールの磁界設計やトナーの磁気特性により
決定されるが、経済的に一般に使用されている永久磁石
やトナーであれば、スリーブ表面において1000ガウ
ス程度として2mm程度以下の距離で可能である。磁気
ロールが直接磁石であってもよいが、固定されている磁
石の周辺に回転するスリーブを配置させてもよい。
【0012】磁石を使用しない場合には電界が形成でき
るロールに電圧を印加することにより電荷を有するイン
クを転写材からロールに吸引することができる。この場
合においても転写材とロールとの間隙は数mm以内がよ
いが好ましくは1mm以内が望ましく、トナーの電荷の
大きさや電界ロールと転写材との間の距離にによるが電
界ロールには数百ボルトの所望の電圧を印加する。転写
材と粉体インク除去手段との間の距離は精密に保持する
ことが必要であるために、粉体インク除去手段に対抗す
る転写材の裏側にバックアップロールを配置してもよ
い。
【0013】本課題を解決するための第二の発明は、未
転写領域の転写材に付着した粉体インクに振動与えるた
めに転写材の通過領域であって転写材の印字面の裏側に
転写材に接触する形で振動素子が配置され、その後又は
同時に粉体インクを吸引するロールを転写材の印字面に
対向して配置したことを特徴とする第一の発明に記載し
た粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未印
字インク除去装置である。機械的に振動を与える手段と
しては、粉体インク除去手段に対抗する転写材の裏側の
領域に超音波振動を発生させる部材をバックアップロー
ルにもうけておけばよい。
【0014】第三の発明は、未転写領域の転写材に付着
した粉体インクに振動を与えるために転写材の通過領域
であって転写材の印字面又は裏側に近接配置した交流電
界発生手段を転写材の印字面に対向して近接配置した転
写材の粉体インクを吸引するロールの前又は転写材を介
して対向する領域に配置してあることを特徴とする第一
の発明に記載した粉体インクを用いた熱転写画像形成装
置における未印字インク除去装置である。電界的な振動
をインクに与える手段としては、粉体を搬送させる手段
として静電粉体塗装の分野で知られている電界カーテン
が使用出きる。
【0015】電界カーテンは数mm以下の間隙で印刷等
の手段で絶縁体の上に形成された電極に、数KV程度の
高電圧を印加し、一般的に3フェーズの位相電界をかけ
ることによりトナーに力を及ぼさせ、転写材料からイン
クを剥がすものである。電極の配置は吸引ロールに転写
材が移動する前の工程であればよいが、転写材の裏側で
あれば転写材を介した同位置であってもよい。また、通
電転写記録媒体の場合には、同媒体内の導電層を電極と
して使用することもできる。
【0016】電界が形成されるものであるため、転写材
料の表側であっても裏側であっても効果があるが、表側
に配置したほうがコロナイオンの発生によるトナーの帯
電作用により、より転写材料からの剥離性能がよい。特
に、電界ロールを用いる場合には、電界カーテンの交流
に所望の直流を重ねることにより所望の極性のコロナイ
オンによるインクへの強制的な帯電を行うことが出来、
効果的な電界ロールでのインクの吸引が可能となる。
【0017】第四の発明は、未転写領域の転写材に付着
した粉体インクに機械的な作用を与えるために転写材の
通過領域であって転写材の印字面に接触する形でブラシ
を配置し、その後、転写材の印字面に対向し粉体インク
を吸引するロールを配置したことを特徴とする。
【0018】本発明におけるブラシは、転写材に付着し
ているインクを転写材から一度剥がすことができればよ
いので、軽く接触する程度でよく、ブラシはトナーの帯
電極性や、電気特性に合わせて適当に選択されうる。制
電ブラシを使用して適当な電界を形成させることにより
インクを電気的に剥がすことも効果的である。ブラシは
静止した状態で使用するのが簡易的であるが、回転させ
て使用できることも当然であり、ブラシの汚れを防止す
るためには回転することが好ましい。制電ブラシに電圧
をかけることによりトナーの除去性能が向上する。
【0019】第五の発明は、粉体インクを吸引するロー
ルが磁気ロールであることを特徴とする第一の発明に記
載した粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における
未印字インク除去装置である。磁気ロールは、円形の磁
石をそのまま使用することもできるが吸引したインクを
処理するために外部に回転するシリンダーをもうけ、そ
の中に固定した磁石を配置しておくことができる。磁石
はバリュウムフェライト等を使用によりシリンダー表面
において1200ガウス程度がもたらされる。本発明の
効果をもたらすにはできるだけ高い磁界が発生するよう
に設計される。
【0020】第六の発明は、粉体インクを吸引するロー
ルが電界ロールであることを特徴とする第一の発明に記
載の粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未
印字インク除去装置である。電界ロールとは、少なくと
も転写材に対向した部分の回転シリンダーにはインクに
電界による力が作用するように数KV以内の電圧が印加
できるようになっていることであり、この電圧は、トナ
ーの電荷とは逆の直流バイアスあるいは直流に交流を重
ね合わせた電界がかけられている。
【0021】第七の発明は、粉体インクを吸引するロー
ルが磁界ロールであり、その磁界ロールに電界がかけら
れていることを特徴とする第1の発明に記載された発明
の粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未印
字インク除去装置である。磁界の作用と共に、電界の作
用をインクに働かせるものである。
【0022】第八の発明は、交流電界発生手段を転写材
の印字面に対向して近接配置した粉体インクを吸引する
ロール表面に設けていることを特徴とする第五の発明に
記載の粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における
未印字インク除去装置である。交流電界は磁気ロールの
シリンダーに印加されてもよいし、電界をかけたロール
としてのシリンターに交流電界を印加してもよいし、電
界カーテンを形成する電極をロールの表面にもうけても
よい。
【0023】
【作用】第一の発明によれば、印字記録後の転写材と粉
体インク除去手段を近接配置し、転写材と直接接触させ
ることがないので、転写材の搬送に対して特別な配慮を
払う必要はなくなり、転写材の搬送信頼性が低下するこ
とがない。また、直接に転写材料と接触しないために、
画像が傷つけられたり、剥がされたりする問題はなくな
ると共に、除去手段についても損傷することがなくなり
信頼性が向上するものである。
【0024】第二の発明によれば、転写材に付着してい
た未定着インクに機械的な振動があらかじめ与えられ、
転写材との付着か弱められているので、その後に配置さ
れている磁石によるインクの除去がより容易となり、転
写材からの距離も発明1よりも離して設計することがで
きるものである。
【0025】第三の発明によれば、転写材に付着してい
た未定着インクに電気的な振動があらかじめ与えられ、
転写材との付着が弱められているので、その後に配置さ
れている磁石によるインクの除去がより容易となり、磁
石の転写材からの距離も発明1よりも離して設計するこ
とができるものである。また、電界の作用により磁石の
方向にインクを搬送し、インクの磁石による回収を効果
的とするものである。
【0026】第四の発明によれば、ブラシにより予めイ
ンクが擦られているので、インクが転写材から剥がされ
やすくなっていると共に、極めて簡易な装置によりイン
クの転写材からの剥離を容易とするものである。
【0027】第五の発明によれば、磁気ロールが採用さ
れているので、磁性トナーが効果的に転写材から剥がす
ことができる。第六の発明によれば、電界をロールに作
用させているので、磁性を含まないインクであってもト
ナーの電荷とは逆の電界を作用することにより転写材の
インクを除去しうるものである。
【0028】第七の発明によれば、磁界ロールであり、
その磁界ロールに電界がかけられているので磁気的な作
用と電界的な作用を重ねて使用するのでより効果的に転
写材のインクを除去しうるものである。第八の発明によ
れば、交流電界発生手段を転写材の印字面に対向して近
接配置した粉体インクを吸引するロール表面に設けてい
るので電界発生手段を別個に配置することなく、インク
吸引ロールの表面にもうけることが可能であり、空間の
有効な活用ができるものである。
【0029】
【実施例】図1に示すように、本発明で使用する熱転写
支持媒体21は、基本的にベースフィルム22、およ
び、インク剥離層14の少なくとも2層を順次積層した
ものである。ベースフィルム22としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルファイ
ド、ポリイミド、ポリアラミド、ポリスルホン、ポリイ
ミドアミド、ポリエステル−イミド、ポリフェニレンオ
キシド、ポリ−P−キシレン、ポリベンゾイミダール等
の樹脂、又はその誘導体を含む結着樹脂をフィルム状に
整形したものが使用できる。このベースフィルム22の
厚さは通常50μm以下が望ましい。
【0030】またインク剥離層14としては、少なくと
も粉体インクを均一な薄膜として保持できる、粘弾性を
有する物質であればよい。さらに、粉体インクが溶融し
た時には、容易に転写が可能な材料であることが望まし
い。例えば、シリコーンゴム、液状シリコーン、変性シ
リコーン、フロロシリコーンゴム、シリコーンレジン、
シリコーンコーティング剤などが使用でき、臨界表面張
力および粘着力を制御したものである。本発明では、臨
界表面張力35dyne/cm以下、粘着力が90度引
きはがし法で1000g/25mm以下、5g/25m
m以上、膜厚0.3〜10μmの範囲に設定するのが好
ましい。
【0031】このとき、使用できる記録手段としては、
画像信号を熱エネルギーとして印加できるものであれば
よく、例えばサーマルヘッドやレーザー等が使用でき
る。また、熱転写支持媒体21には必要に応じてその他
の層を付加してもよい。例えば、記録手段としてレーザ
ーを使用するときには、発熱の効率を向上させるため
に、ベースフィルム22とインク剥離層14との間に光
−熱変換層を付加してもよい。
【0032】また、図2に示すように、基本的に発熱抵
抗層12、インク剥離層14の少なくとも2層を、ある
いは発熱抵抗層12とインク剥離層14との間に帰路電
極層13形成させた少なくとも3層の通電転写支持媒体
11を使用すると、上記記録手段の他に画像信号を電気
信号として印加できる通電ヘッドを使用することができ
る。発熱抵抗層12としては、ポリイミド、ポリアラミ
ド、ポリスルホン、ポリイミドアミド、ポリエステル−
イミド、ポリフェニレンオキシド、ポリ−P−キシレ
ン、ポリベンゾイミダール等の樹脂、又はその誘導体を
含む結着樹脂を導電性フィラー(例えばカーボン粒子、
金属粉末、導電性セラミック、電荷移動錯体などのイオ
ン導電剤)を分散または溶融してフィルム状に整形し、
その体積抵抗率を10-1〜103Ω・cmの範囲に制御
したものがある。この発熱抵抗層12の厚さは通常50
μm以下の範囲に設定するのが好ましい。
【0033】また通電転写支持媒体11には、図3に示
すように、異方導電層など他の層を付加してもよい。異
方導電層は、厚み方向の通電時における通電抵抗による
通電ロスの低減や、印字ヘッドの記録電極と発熱抵抗層
12との接触抵抗による発熱損失や発熱ダメージの低減
などを計るものである。例えば、金属薄膜をエッチング
等により多数の孤立した微小電極パターンを形成したも
のや、セラミック、合成樹脂等の絶縁性材料中に金属、
導電性セラミック粒子等の導電性物質を分散させた材料
にて導電路を形成したものである。
【0034】上記熱転写支持媒体21あるいは通電転写
支持媒体11のインク剥離層14表面に粉体インク層1
5を形成するための粉体インク供給手段6としては、電
子写真式複写機などに使用される現像器が用いられる。
この現像器は、公知の現像方式、例えば2成分磁気ブラ
シ現像、1成分磁気ブラシ現像、非接触式2成分現像、
非接触式1成分現像方式を採用したものが使用できる。
なお、これらの現像方式は最初のインク層の形成にも適
応可能である。
【0035】現像剤としては、ポリエステル、エポキ
シ、ポリアミド、アクリルなどの樹脂や、それぞれの共
重合体に、磁性粉、例えばFe34、Fe23、Fe、
Cr、Niを混連・粉砕・分級したものに、導電性付与
のために、ファーネスブラック、チャネルブラックなど
のカーボンブラック、あるいはAl、Cuなどの金属
粉、ITO粉、SnO2などの導電性粉を外添した導電
性1成分トナーや、前記導電性の外添剤をなくして絶縁
性にした絶縁性磁性1成分トナー、さらに、トナーとし
て、ポリエステル、エポキシ、ポリアミド、スチレン、
アクリルなどの樹脂やそれぞれの共重合体に、着色剤と
してファーネスブラック、チャネルブラックなどのカー
ボンブラックを混連・粉砕・分級したものと、キャリア
として、フェライト、鉄粉などの磁性体表面をコーティ
ングして帯電制御を行ったもの、あるいは、ポリマー中
に前記磁性粉を分散させてなるポリマー系のものからな
る2成分現像剤も使用できる。
【0036】インク剥離層14上に粉体インク層15を
最初に形成する場合、予め再生時に使用する粉体インク
とほぼ同一成分を有するインクを、例えば熱溶融させて
から塗布ロール等により塗工してもよい。また、本発明
の装置内の粉体インク供給手段6を用いて形成すること
も可能である。このときのインク層の厚みは、1〜20
μmの範囲に設定するのが好ましい。以上の如き構成の
熱転写記録媒体2あるいは通電転写記録媒体1は、各々
の記録手段により、画像形成が行われる。例えば、熱転
写記録媒体2に記録手段としてサーマルヘッドを用いた
場合、サーマルヘッドに配置された発熱素子に画像信号
に応じて通電が行われ、発生するジュール熱により粉体
インク層15を溶融して、転写材4上に印字画像を形成
する。また、通電転写記録媒体1に記録手段として通電
ヘッドを用いた場合、通電ヘッドに配置された記録電極
より発熱抵抗層12へ画像信号に応じて通電が行われ、
発生するジュール熱により粉体インク層15を溶融し
て、転写材4上に印字画像を形成する。画像形成時にお
いて、熱転写記録媒体2あるいは通電転写記録媒体1と
転写材4との間にずれ等が発生すると、転写材4上には
定着した印字画像の他に、未定着のトナーが付着してし
まう。
【0037】転写材4上の未印字インクを除去する粉体
インク除去手段8は、以下に実施例を示すがこれらの手
段により吸引ロールにより吸引されたインクは回転する
シリンダーともに移動させられて、適当なインク剥離手
段により吸引ロールから除去される。除去されたインク
はそのまま補修されて適当に廃棄されてもよいし、現像
部に適宜戻して再使用してもよい。この場合、自動的に
回転スクリューなどで現像器に戻すことも可能である。
【0038】以下未印字インクの転写材からの除去する
手段について説明する。第一の実施例は、図3に示され
ているように印字領域には転写材の上に印字されるが未
印字領域にもインクが付着する。このインクは転写材と
共に移動し、排出されるがその途中に、印字面に対向し
て粉体インク除去手段8が配置されている。粉体インク
除去手段8はバリュウムフェライトなどから成る永久磁
石が固定配置されていて、その周囲をスリーブ81が回
転されている。スリーブの表面と転写材との間の距離は
可能であるかぎり近接して配置することが好ましい。こ
のために粉体インク除去手段に対向する領域においてバ
ックアップロール7を配置させ、転写材の動きを安定化
させること又は、このバックアップロール7の位置に対
応して粉体インク除去手段の位置制御を行う方法をとる
ことができる。回転スリーブには必要において電圧を印
加し、電荷を持つインクの除去をより容易にすることが
できる。このようにしてスリーブに付着されたインクは
スリーブの回転と共に移動し、剥離手段83によりスリ
ーブから剥がされる。剥がされたインクは適当な場所に
貯蔵され、適当に廃棄されるか又は現像機に戻して再使
用される。
【0039】第二の実施例は、図3に示されているよう
にバックアップロール7の表面に振動素子16を設け
る。振動素子は電流を通すことにより振動をする既知の
各種セラミック材料を使用することができる。転写材が
通過するときに振動素子を振動させることにより未印字
インクが振動させられて転写材からの剥がされやすくな
り、粉体インク除去手段によるインクの除去がより容易
となる。
【0040】第三の実施例は、図4に示されているよう
に、粉体インク除去装置82の磁気ロール82に未転写
インクの付着した転写材が移動する前の段階において転
写材から2mmの間隙で電界カーテン17が配置されて
いる。電界カーテンは、3つの電極がそれぞれ電気的に
絶縁された状態でセラミック基盤17の上に銀ペースト
の印刷を施した。電極の幅は100ミクロンであり、電
極の間の間隔は300ミクロンであり3層の交流電圧で
ピーク電圧として1000Vとして100HZの周波数
とした。
【0041】このようにすることにより、転写材に付着
していた未定着のインクは転写材から剥がされて転写材
料と電界カーテンとの間の空間に解放される。そして電
界の位相の方向に従って搬送され、その下流に位置する
磁気ロールに捕獲されることと成る。捕獲された後の作
動は実施例1と同様である。このように電界の作用によ
りインクが転写材から剥がされるのでこのような電界の
作用がない場合に比較して磁気ロールの配置は転写材よ
り離れていてもよいこととなり設計が容易となると共に
システムとしての信頼性が高くなると共に、電界カーテ
ンの作用によりインクの回収が容易となる。
【0042】第四の実施例は、図6に示されているよう
に、粉体インク除去装置8に未転写インクの付着した転
写材が移動する前の段階において転写材に対してブラシ
19が軽く接触されている。ブラシはカーボンが含まれ
ているいわゆる制電用ブラシであり、2kVの交流電圧
を印加させることにより、電荷を有するインクは転写材
から剥離される。この状態で磁性を持つインクは容易に
捕獲しえることとなる。ブラシはこのような制電特性を
持たない材料であっても、電圧を印加しなくても効果を
持たせることは可能である。
【0043】第五の実施例は、粉体インク除去手段とし
て、磁石を採用せず、スリーブを用いる場合である。ス
リーブにはトナーの電荷に応じて適切な電圧をかけるこ
とにより電界作用によりインクを除去するものである。
この場合においてもブラシや、電界カーテン、振動素子
を利用する手段を電界ロールを使用した場合にも採用で
きることは言うまでもない。
【0044】第六の実施例は、前記第五の実施例におけ
る電界ロールの表面に電界カーテンをもうけたものであ
る。すなわち、絶縁性のスリーブの表面に電極を配置さ
せ、この電極に交流電界を作用させて、転写材のインク
を動かしてインクを回収させることができる。電界カー
テンの材料は適当な金属電極でありシリンダーの表面に
印刷等の手段により形成させることができる。導電性イ
ンクにより形成させてもよい。電極の幅やピッチは粉体
塗装等において用いられている設計が採用でき、通常は
3つの電気的に分離した電極をもうけ、これらの電極に
位相制御した高周波電圧をかけることによりインクに一
方向の電気力が作用して転写材から剥がされ移動する。
【0045】第六の実施例は、前記第一の実施例におけ
る磁界ロールの表面に電界カーテンをもうけたものであ
る。電界カーテンの設計は基本的に第六の実施例と同様
に作成される。電界カーテンにより転写材から剥がされ
たインクは磁気的な作用によりスリーブに付着される除
去される。
【0046】
【発明の効果】印字記録後の転写材の未印字部に付着し
た粉体インクを除去する粉体インク除去手段を設けるこ
とで、背景かぶりのない、良好な画像品質を長期に渡っ
て行うことができ、接触して背景部に付着していたイン
クを除去する従来の方式に比較して転写材の搬送が損な
われることもなく、除去手段へのインクの融着もなく、
信頼性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す通電転写記録装置
【図2】本発明の実施例で使用した通電転写記録媒体の
構成図
【図3】本発明の実施例を示す粉体インク除去手段
【図4】本発明の実施例を示す粉体インク除去手段
【図5】本発明の実施例弟子用する電界カーテン
【図6】本発明の実施例を示す粉体インク除去手段
【符号の説明】
1:通電転写記録媒体、 2:熱転写記録媒体 3:通電ヘッド 4:転写材 5:プラテンロール 6:粉体インク供給器 7:バックアップロール 8:粉体インク除去手段 16:振動素子 17:電界カーテン基盤 18:電界カーテン電極 19:ブラシ 81:スリーブ 82:磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも支持体上に、インク剥離層、粉
    体インク層を順次積層した熱転写記録媒体と、前記イン
    クシートを画像状に加熱し、転写材に印字を行う記録手
    段と、前記記録手段により印字記録を行った後,インク
    シートの粉体インク層の抜け跡に粉体インクを供給して
    粉体インク層を再生する粉体インク再生手段よりなる熱
    転写画像形成方法において、印字記録後の転写材の印字
    面に対向して近接配置した転写材の粉体インクを吸引す
    るロールと前記ロールが回転する部材と回転ロールに付
    着したインクを除去する手段とを有することを特徴とす
    る粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未印
    字インク除去装置
  2. 【請求項2】未転写領域の転写材に付着した粉体インク
    に振動を与えるために、転写材の通過領域であって転写
    材の印字面の裏側に転写材に接触する形で振動素子が配
    置され、その後又は同時に粉体インクを吸引するロール
    を転写材の印字面に対向して配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の粉体インクを用いた熱転写画像形成装
    置における未印字インク除去装置
  3. 【請求項3】未転写領域の転写材に、付着した粉体イン
    クに振動を与えるために転写材の通過領域であって転写
    材の印字面又は裏側に近接配置した交流電界発生手段を
    転写材の印字面に対向して近接配置した転写材の粉体イ
    ンクを吸引するロールの前又は転写材を介して対向する
    領域に配置してあることを特徴とする請求項1に記載の
    粉体インクを用いた熱転写画像形成装置における未印字
    インク除去装置
  4. 【請求項4】未転写領域の転写材に付着した粉体インク
    に機械的な作用を与えるために転写材の通過領域であっ
    て転写材の印字面に接触する形でブラシを配置し、その
    後、転写材の印字面に対向し粉体インクを吸引するロー
    ルを配置したことを特徴とする請求項1に記載の粉体イ
    ンクを用いた熱転写画像形成装置における未印字インク
    除去装置
  5. 【請求項5】粉体インクを吸引するロールが磁気ロール
    であることを特徴とする請求項1に記載の粉体インクを
    用いた熱転写画像形成装置における未印字インク除去装
  6. 【請求項6】粉体インクを吸引するロールが電界ロール
    であることを特徴とする請求項1に記載の粉体インクを
    用いた熱転写画像形成装置における未印字インク除去装
  7. 【請求項7】粉体インクを吸引するロールが磁界ロール
    であり、その磁界ロールに電界がかけられていることを
    特徴とする請求項1に記載の粉体インクを用いた熱転写
    画像形成装置における未印字インク除去装置
  8. 【請求項8】交流電界発生手段が転写材の印字面に対向
    して近接配置した粉体インクを吸引するロール表面に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写
    画像形成装置における未印字インク除去装置
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