JPH07225511A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH07225511A
JPH07225511A JP1871994A JP1871994A JPH07225511A JP H07225511 A JPH07225511 A JP H07225511A JP 1871994 A JP1871994 A JP 1871994A JP 1871994 A JP1871994 A JP 1871994A JP H07225511 A JPH07225511 A JP H07225511A
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image supporting
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JP1871994A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Gotoda
克彦 後藤田
Susumu Shoji
進 庄司
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T & M Kk
Original Assignee
T & M Kk
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Publication date
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  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で良好な画像記録が可能な画像記
録装置を得る。 【構成】 無端ベルト1は、耐熱性および離型性を備え
る誘電体材料による表面層と導電性を備える芳香族型高
分子材料による裏面層とを有する。プリントヘッド3お
よび電極ローラ4間で静電潜像が形成され、現像ローラ
5からトナー粒子が供給されて顕像化される。セラミッ
クヒータ7と弾性ローラ11間で、記録紙16上にトナ
ー粒子が熱転写される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像支持部材上に静電潜
像を形成してトナー粒子によって現像し、記録部材上に
熱転写する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真の原理に基づく記録
装置が、いわゆるページプリンタなどとして広く用いら
れている。電子写真方式では、感光体を露光して静電潜
像を形成し、帯電したトナー粒子を付着させて現像し、
トナー粒子を転写媒体上に転写させ、さらに加熱および
加圧を行ってトナー像を溶融させながら記録媒体である
記録紙上に固定するようにしている。転写媒体としては
直接記録紙を用いる場合もある。しかしながら感光体が
熱に弱いので、加熱加圧部分と感光体とは距離をあけな
ければならない。また感光体から転写媒体へのトナー粒
子の転写も完全には行われず、感光体上に転写されなか
ったトナー粒子が残存し、その除去が必要となる。これ
らのために、電子写真方式による画像記録装置は小形化
を図ることが困難であり、トナー粒子の回収などのため
の機構も必要となる。
【0003】近年、電子写真方式によらず、静電潜像担
持体上に静電潜像を直接形成し、静電的にトナー粒子を
付着させ、静電潜像担持体上のトナー粒子を加熱加圧し
て記録紙上に直接熱転写する技術が、たとえばアメリカ
合衆国特許(USP)5,012,291や、特開平5
−6059号公報などで開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】USP5,012,2
91の先行技術では、トナー粒子を付着させた静電潜像
担持体であるベルト部材を、所定温度に維持した加熱ロ
ーラに接触させ加圧して記録紙上に熱転写する。静電潜
像はイオノグラフ方式によって形成し、顕像化は、帯電
させたトナー粒子を像担持体に近接もしくは接触させて
現像している。また、静電潜像担持体の搬送速度は、
0.1m/sec〜2.5m/secであり、一般に中
速〜高速の画像記録装置の領域である。静電潜像担持用
無端フィルムの裏面側には、たとえばメタライズを行っ
て導電性を付与している。特開平5−6059号公報の
先行技術では、静電潜像担持無端フィルム上にイオン流
制御ヘッドによって静電潜像を形成し、ローラに対向す
る位置に設けられる現像装置によって現像し、セラミッ
ク発熱体と圧力ローラとの間で挟持しながら熱転写を行
う。静電潜像担持無端フィルムの裏面からは背面電極を
接触させたり、導電性のゴムベルトを接触させたり、あ
るいはフィルムの裏面側に銅やニッケルの金属層を設け
るようにしている。
【0005】以上のように、これらの先行技術では、静
電潜像を良好に形成するため、静電潜像担持無端フィル
ムの裏面側をメタライズしたり金属層を設けて導電性に
するか、導電性の部材を接触するようにしている。フィ
ルムの裏面側に金属製の部分を設けると、表面側の誘電
体層との間で熱膨張率が大きく異なるようになり、熱転
写のために加熱を繰返して耐久性が損なわれるおそれが
ある。裏面側から電極を当てるのは、搬送されている状
態で均一に接触させることが困難である。
【0006】本発明の目的は、簡単な構造で良好な画像
記録を得ることができる画像記録装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐熱性高分子
材料の誘電体から成る像支持部材を搬送しながら、その
表面に帯電して静電潜像を形成し、トナー粒子を吸着さ
せて顕像化させ、加熱および加圧によってトナー粒子を
記録部材に転写する画像記録装置において、前記像支持
部材は、耐熱性および離型性を備える誘電体材料による
表面層と、導電性を備える芳香族系高分子材料による裏
面層とを有することを特徴とする画像記録装置である。
【0008】また本発明は、前記像支持部材が厚さ20
μm以上で100μm以下の無端フィルム形状であり、
前記表面層が誘電率2以上で9以下、電気抵抗1012Ω
以上を有し、前記裏面層が電気抵抗103Ω以上で108
Ω以下を有し、前記像支持部材の搬送が0.1m/se
c未満の速度で行われることを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記静電潜像形成が、帯電
された像支持部材の表面に記録電極を接触させて行われ
ることを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記静電潜像形成が、記録
電極と像支持部材との間に350Vを超えて1500V
未満の電位差を与えて行われることを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記顕像化が、像支持部材
の表面側から現像ローラを押圧し、像支持部材の裏面側
は現像ローラの押圧部から間隔をあけて支持する接触現
像方式で行われることを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記転写のため、前記像支
持部材の表面側から記録部材を介して押圧する弾性ロー
ラと、弾性ローラによって押圧される像支持部材の裏面
側に設けられ、発熱体が像支持部材に接触するサーマル
ヘッドとを含むことを特徴とする。
【0013】さらに本発明は、顕像化を行う現像装置に
おいて、現像ローラ回転方向に対し、弾性体ブレードを
カウンタ方向に配置せしめ、弾性体ブレードの先端エッ
ジ部を現像ローラに接触させ、現像剤の層厚を5〜50
μmの薄層に形成することを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0014】
【作用】本発明に従えば、耐熱性高分子材料の誘電体か
ら成る像支持部材は、耐熱性および離型性を備える誘電
体材料による表面層と、導電性を備える芳香族系高分子
材料による裏面層とを有する。裏面層が導電性を有する
ので、静電潜像の形成時にも裏面側から導電性部材を均
一に接触させる必要はなく、構造を簡単にすることがで
きる。導電性を付与するために、金属層などを設ける必
要がないので、転写のために加熱を繰返しても、表面層
と裏面層との間の熱膨張の差が小さく、良好な耐久性を
得ることができる。
【0015】また本発明に従えば、像支持部材は厚さが
20μm以上で100μm以下の無端フィルム形状であ
るので、現存するポリイミドなどの材料によって容易に
製造することができる。表面層は、誘電率が2以上で9
以下であり、電気抵抗が1012Ω以上であるので、たと
えばシリコン樹脂やフッ素樹脂などによって容易に実現
することができる。裏面層は、電気抵抗が103以上で
108Ω以下であるので、たとえばポリイミド樹脂中に
炭素粒子などを分散させて容易に実現することができ
る。像支持部材の搬送は0.1m/sec未満の速度で
行われるので、簡単な構造でも、静電潜像の形成やトナ
ー粒子による現像および熱転写を容易に行うことができ
る。
【0016】また本発明に従えば、静電潜像形成を、像
支持部材の表面に記録電極を接触させて行う。これによ
って、電極構造を簡単化し、確実な静電潜像形成が可能
である。
【0017】また本発明に従えば、静電潜像形成が、記
録電極と像支持部材との間に350Vを超えて1500
V未満の電位差を与えて行われれるので、確実かつ安全
に静電潜像を形成することができる。
【0018】また本発明に従えば、像支持部材の表面側
から現像ローラを押圧し、像支持部材の裏面側では現像
ローラの押圧部から間隔をあけて支持し、接触現像方式
によってトナー粒子の付着による顕像化が行われる。像
支持部材の表面と現像ローラとの接触が確実であるの
で、現像ローラの表面に付着させて像支持部材の表面上
に移行させるトナー粒子の層の厚さを薄くすることがで
き、確実な顕像化が可能である。
【0019】また本発明に従えば、像支持部材の表面側
から記録部材を介して弾性ローラによって押圧し、像支
持部材の裏面側は、発熱体が像支持部材に接触するサー
マルヘッドによって加熱される。発熱体が直接像支持部
材に接触するので、像支持部材表面のトナーに対する迅
速な加熱が可能となり、瞬間的に熱転写を行うことがで
きる。
【0020】さらに本発明に従えば、現像ローラ上の現
像剤を弾性体ブレードによって薄層化するので、余分な
現像剤の供給が行われず、そのクリーニングも不要とな
る。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の簡略化した構成
を示す。耐熱性高分子材料の誘電体から成る像支持部材
である無端ベルト1は、駆動ローラ2によって時計まわ
り方向に搬送される。上流側では、プリントヘッド3と
電極ローラ4によって挟持され、無端ベルト1の表面が
プリントヘッド3の表面に設けられる電極と直接接触し
ながら静電潜像の形成が行われる。駆動ローラ2の下流
側には、現像ローラ5が設けられる。現像ローラ5は、
トナー槽6中に貯留されるトナー粒子を表面に付着させ
ながら、無端ベルト1の表面に形成される静電潜像上に
移行させる。現像ローラ5から移行したトナー粒子によ
って顕像化が行われた後、無端ベルト1はセラミックヒ
ータ7の方向へ搬送される。セラミックヒータ7は、そ
の表面に発熱体8が形成され、表面側にトナー粒子が付
着した無端ベルト1を裏面側から加熱する。セラミック
ヒータ7の搬送方向の両側には、無端ベルト1を案内す
るガイド片9,10がそれぞれ設けられる。セラミック
ヒータ7と対向して、無端ベルト1の表面側には、弾性
ローラ11が設けられる。弾性ローラ11は、たとえば
耐熱性のシリコンゴムから成り、セラミックヒータ7の
表面側にばね付勢されて押圧される。
【0022】無端ベルト1は、ガイド片10によって鉛
直上方に搬送方向を変え、テンションローラ12によっ
てさらに水平方向に搬送方向が変換される。テンション
ローラ12は、無端ベルト1に適度な張力を与える。テ
ンションローラ12の下流側には帯電ローラ13と接地
電極14とが設けられ、無端ベルト1に均一な静電位を
与える。帯電ローラ13と接地電極14との下流には、
前述のプリントヘッド3および電極ローラ4が設けられ
る。無端ベルト1は、このように循環するループを形成
する。
【0023】トナー槽6の下方には、記録紙ホルダ15
が設けられる。記録紙ホルダ15内には、記録部材であ
る複数枚の記録紙16がたとえば積層した状態で用意さ
れる。記録紙ホルダ15の最上面の記録紙16は、ピッ
クアップローラ17によって持出される。持出された記
録紙16は、レジストローラ18,19によってセラミ
ックヒータ7および弾性ローラ11の間に送られる。
【0024】図2は、図1の無端ベルト1についての断
面構造を示す。表面層21は約10μm厚のフッ素樹脂
またはシリコン樹脂など、離型性を備える耐熱性高分子
材料の誘電体から成る。裏面層22は、たとえば10μ
mの厚みを有し、芳香族系高分子材料の一種であるポリ
イミド樹脂中に導電性のカーボン粒子などが混入され
て、電気抵抗が103Ω以上で108Ω以下となるような
導電性が付与される。中間層23は、たとえば30μm
の厚みのポリイミド樹脂層である。このような無端ベル
ト1は、たとえば30μm厚のポリイミド樹脂を環状に
成形し、その表面側に表面層21を塗布し、裏面側から
は同様に環状に成形した導電性を有するポリイミド樹脂
フィルムを接合して形成することができる。裏面層22
は導電性を有しているけれども、金属層は含まれないの
で、無端ベルト1は加熱を繰返しても発生する熱応力は
小さく、耐久性に優れる。中間層23のポリイミド樹脂
は、表面層21のフッ素樹脂やシリコン樹脂などに比較
して誘電率が大きいので、静電潜像を良好に形成するこ
とができる。
【0025】表面層21の厚みは、たとえば2μm以上
で25μm以下であれば塗布によって良好に形成するこ
とが容易である。また中間層23は、厚みが5μm以上
で50μm以下であれば、押出成形によって容易に製造
することができる。ポリイミド樹脂などによる中間層2
3は、誘電率が2以上で9以下にすることが容易であ
る。裏面層22は、厚みが5μm以上で50μm以下に
すれば、中間層23と同様に、押出成形によって容易に
製造することができる。このような3層構造の無端ベル
ト1は、全体の厚みを20μm以上で100μm以下に
し、図1に示すような搬送経路で耐久性よく使用するこ
とができる。
【0026】図3は、本発明の他の実施例による無端ベ
ルトの断面構造を示す。本実施例では、表面層31と裏
面層32との2層構造を有する。表面層31は、図2の
表面層21と同様の材料で10μm厚に形成される。裏
面層32は、図2の裏面層22と同様の材料で形成され
る。全体の厚みも、図2の実施例と同様にすることがで
きる。
【0027】図1のプリントヘッド3はその表面に微細
な記録電極が電極間の間隔d(μm)で配列され、電極
ローラ4と記録電極との間には、350Vを超えて15
00V未満の電位差が与えられる。各記録電極に印加す
る電圧は、パッシェン(Pashen)の法則から、312+
6.2d(V)未満とすれば、記録電極間同志で不所望
な放電が生じることはない。前述の範囲の電位差を与え
れば、記録電極と電極ローラ4との安全かつ確実な放電
を起こすことができる。
【0028】図1に示すプリンタヘッド3と電極ローラ
4の代わりに、図4に示すようにプリンタヘッド33自
体に印字用電極と対向電極とを有し、これらの電極間の
放電によってイオンを発生させて静電潜像を形成するよ
うにしてもよい。図4(A)に示すように、印字用電極
35と対向電極36との間に放電を発生させれば、周囲
の空気がイオン化し、無端ベルト上に移行して静電潜像
が形成される。図4(B)に示すように印字用電極35
は間隔d1(μm)毎に複数設けられ、スイッチ37に
相当する駆動回路によってON/OFF制御される。印
字用電極35と対向電極36との距離がD1(μm)で
あるとき、印字用電極35と対向電極36との間の電位
差は312+6.2×D1(V)を超えるようにし、印
字用電極35同志間の電位差は312+6.2×d1
(V)未満とする。イオン発生時における印字用電極3
5と対向電極36との間の電位差は、350Vを超えて
1500V未満とする。
【0029】図5は、図1の実施例における現像方式と
先行技術による現像方式との違いを示す。図5(A)は
タッチダウン方式とも呼ばれる接触現像方式を示す。無
端ベルト1が現像ローラ5によって押圧される部分は、
その裏面側が開放されているので、現像ローラ5と無端
ベルト1の表面は確実に接触し、トナー粒子層40は数
層あればよい。図5(B)に示す方式では、現像ローラ
41は現像ギャプDgをあけて無端ベルト42の表面と
対向している。このため、現像ローラ41の表面にはト
ナー層厚Dtのトナー粒子層43を形成する必要があ
る。現像ギャップとトナー粒子層厚の関係は、Dg<D
tでなけばならない。このように厚い現像剤層を形成す
る必要がある。
【0030】図6は、図1の実施例による熱転写の構成
と、USP5,012,291の先行技術による熱転写
の比較を示す。本実施例では、図6(A)に示すよう
に、セラミックヒータ7の両側でガイド片9,10によ
って無端ベルト1は大きく曲げられる。発熱体8の幅W
はたとえば3mmであり、無端ベルト1の熱容量が小さ
いので、瞬時加熱が可能である。したがって、画像記録
装置を停止状態から可動状態に切換えた直後に直ちに使
用することができる。図6(B)に示すUSP5,01
2,291の先行技術では、加熱はヒータローラ50に
よって行う。ヒータローラ50内には、ハロゲンランプ
などの熱源51が設けられ、表面のスリーブ52を介し
て記録紙53および無端ベルト54を加熱する。ヒータ
ローラ50に対向する側には加圧ローラ55が設けられ
る。無端ベルト54の搬送速度が大きいので、ヒータロ
ーラ50で全体的に加熱する必要があり、システムの急
な立上げは困難である。また熱転写終了後には、記録紙
53と無端ベルト54との分離が困難なので、爪56等
を設ける必要もある。
【0031】無端ベルト1の裏面層22,32は、芳香
族高分子材料の一種であるポリイミド樹脂によって形成
しているけれども、ポリイミドアミド樹脂など、他の材
料を使用することもできる。
【0032】図7は、本発明のさらに他の実施例におけ
る現像装置の構成を示す。現像ローラ50は、電気抵抗
値が107Ω以下で導電性を有し、表面粗さ8μm前後
の導電性ゴムローラである。現像ローラ50が矢符51
の方向に回転駆動されると、これと結合しているスポン
ジローラ52は矢符53の方向に回転し、現像剤である
トナー粒子を供給する。現像剤は現像ローラ50とスポ
ンジローラ52との接合部から現像ローラ50上に移行
し、弾性体ブレード54のエッジ部55で掻き落とされ
る。弾性体ブレード54としては、厚みt=1.8mm
のウレタンブレードもしくはt=1.5mmの導電性ゴ
ムブレードが好適に使用される。弾性体ブレード54
は、現像ローラ50の接線とエッジ部55が接触角θを
なして、カウンタ方向から現像ローラ50の表面に接触
する。接触角θは、たとえば80°であり、一般的な複
写機などの感光体にカウンタ方向から用いられるクリー
ニングブレードの取付け時よりも、ブレードがめくり上
がりにくいように大きく設定されている。弾性体ブレー
ド54は、ブレード取付台56を介して、トナー槽57
に取付けられる。
【0033】従来、この種の弾性体ブレードは、エッジ
部で感光体上のクリーニングを行うことを目的としてい
る。現像剤の技術の発展によって、現像剤の粒径は小粒
径化され、重合トナーなどの製造方法の開発もあり、ブ
レードによるクリーニングが困難な状況になって来てい
る。本件発明者は、ブレードによる現像剤の薄層形成に
ついて検討を進め、従来の簡素化された技術ではなしえ
なかった現像剤の薄層化を実現することができた。たと
えば15μm前後に薄層化し、感光体や図1の実施例の
無端ベルトなどの像支持部材と現像ローラ50との線速
度比を1:1.2〜2.0まで変化させて画像濃度を確
認したところ、線速比2倍で画像濃度1.4以上が得ら
れている。また、実験中に、非磁性1成分の現像剤を用
いる薄層形成時に、粉砕トナーでは層厚が30μm前後
以上となるとトナー層が乱れ、重合トナーでは20μm
前後でトナー層が乱れることを確認している。本実施例
によれば、5〜50μmの薄層を安定に形成することが
できる。
【0034】さらに、本実施例の現像装置を用いること
によって、画像形成装置をさらに小型化することがで
き、カラー方式の装置においても非磁性の現像剤を容易
に用いることができ、装置の簡素化および画質の向上も
可能となる。加えて、通常の電子写真方式の反転現像を
用いる装置においても、完全なクリーニングレスの装置
を実現できることになる。この理由として、従来は現像
時に、紙粉に対する対策を行う必要があるけれども、本
方式によれば、現像ローラに付着した紙粉もブレードに
よって掻き落とされるので、他の対策は不要となる。ま
た画質においても、小粒径の現像剤の使用が可能となる
ので、高画質が得られる。
【0035】なお、本実施例における現像ローラ50に
ついて、ゴムローラは研磨品を用いている。金属ローラ
についても、表面の粗さを検討すれば使用することがで
きる。また、磁性トナーについても、現像ローラ50内
に磁力を発生させない限り、非磁性トナーと同様に取扱
われる。本方式と同じ考え方のトレーディング方式にお
いても、薄層を形成することができることを確認してい
る。
【0036】図8は、本発明のさらに他の実施例におけ
る帯電装置の構成を示す。帯電器60として、無機化合
物の誘電体からなる基体61の表面上に、3〜30μm
の幅Wpの導電性金属のパターン62を帯電に必要な長
手方向に形成する。この金属パターン62は、厚さtp
として1〜30μmを有し、グリッド状の対向電極63
を介在させて、無端ベルト1の表面に臨む。図8の
(A),(B),(C)は、帯電装置の側面図、平面図
および正面図をそれぞれ示し、(B)においては対向電
極63を省略する。図8(D)は、図1の実施例の帯電
ローラ13および接地電極14に替えて使用する構成を
簡略化して示す。
【0037】金属パターン61と対向電極63との間に
直流電圧を印加すると、金属パターン61からコロナ放
電が発生する。放電によって発生したイオンは、対向電
極63に向かって加速され、対向電極63のグリッド状
の間隙を通過して無端ベルト1の表面に衝突し、無端ベ
ルト1を帯電させる。
【0038】従来のコロナ放電利用の帯電器では、金属
パターン62の代わりに、金属ワイヤを用いている。金
属ワイヤが太いと、コロナ放電の副産物としてオゾンが
多量に発生し、周囲の環境に悪影響を与える。オゾンの
発生量を抑えるためには、ワイヤの径を細くすればよい
けれども、機械的強度上で限界がある。現状でワイヤ径
の限界は、30μm程度である。本実施例では、無機化
合物の誘電体の基体61上に支持されているので、線径
(断面積)の制約は無く、充分に細くしてオゾンの発生
を抑えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、像支持部
材は導電性を備える芳香族系高分子材料による裏面層を
有するので、静電潜像を良好に形成し、かつ像支持部材
の耐久性を高め、装置の構成を簡略化することができ
る。
【0040】また本発明によれば、金属層などを用いな
いでも必要な導電性を容易に得ることができる。
【0041】また本発明によれば、静電潜像形成が、像
支持部材の表面に記録電極を接触させて行われるので、
周囲の条件に影響されずに確実な静電潜像の形成を行う
ことができる。
【0042】また本発明によれば、記録電極と像支持部
材との間に350Vを超えて1500V未満の電位差を
与えて静電潜像を形成するので、安全かつ確実な静電潜
像の形成を行うことができる。
【0043】また本発明によれば、トナー粒子による現
像を、接触現像方式によって行うので、必要なトナー粒
子を確実に付着させることができる。
【0044】また本発明によれば、サーマルヘッドを用
いて瞬間的に加熱し、確実にトナー粒子を記録部材上に
転写することができる。
【0045】さらに本発明によれば、現像ローラに弾性
体ブレードのエッジ部を接触させて、現像剤を薄層化
し、紙粉の除去も可能となる。これによってクリーニン
グレスの簡単な構造で良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な構成を示す簡略化
した断面図である。
【図2】図1の無端ベルト1の構造を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例による無端ベルトの断面図
である。
【図4】本発明のさらに他の実施例によるプリントヘッ
ドの構造および駆動のための構成を示す簡略化した側面
図およびブロック図である。
【図5】図1に示す実施例と先行技術との現像法を比較
して示す簡略化した断面図である。
【図6】図1の実施例と先行技術との熱転写法を比較し
て示す簡略化した断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例による現像装置の構
成を示す簡略化した断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例による帯電装置の構
成を示す簡略化した側面図、平面図、正面図および断面
図である。
【符号の説明】
1 無端ベルト 3 プリントヘッド 4 電極ローラ 5,50 現像ローラ 7 セラミックヒータ 8 発熱体 9,10 ガイド片 11 弾性ローラ 16 記録紙 21,31 表面層 22,32 裏面層 23 中間層 35 印字用電極 36 対向電極 37 スイッチ 54 弾性体ブレード 55 エッジ部 61 基体 62 パターン 63 対向電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/16 101 15/20 101 15/24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性高分子材料の誘電体から成る像支
    持部材を搬送しながら、その表面に帯電して静電潜像を
    形成し、トナー粒子を吸着させて顕像化させ、加熱およ
    び加圧によってトナー粒子を記録部材に転写する画像記
    録装置において、 前記像支持部材は、耐熱性および離型性を備える誘電体
    材料による表面層と、導電性を備える芳香族系高分子材
    料による裏面層とを有することを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記像支持部材が厚さ20μm以上で1
    00μm以下の無端フィルム形状であり、 前記表面層が誘電率2以上で9以下、電気抵抗1012Ω
    以上を有し、 前記裏面層が電気抵抗103Ω以上で108Ω以下を有
    し、 前記像支持部材の搬送が0.1m/sec未満の速度で
    行われることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置
  3. 【請求項3】 前記静電潜像形成が、帯電された像支持
    部材の表面に記録電極を接触させて行われることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記静電潜像形成が、記録電極と像支持
    部材との間に350Vを超えて1500V未満の電位差
    を与えて行われることを特徴とする請求項3記載の画像
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記顕像化が、像支持部材の表面側から
    現像ローラを押圧し、像支持部材の裏面側は現像ローラ
    の押圧部から間隔をあけて支持する接触現像方式で行わ
    れることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画
    像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記転写のため、 前記像支持部材の表面側から記録部材を介して押圧する
    弾性ローラと、 弾性ローラによって押圧される像支持部材の裏面側に設
    けられ、発熱体が像支持部材に接触するサーマルヘッド
    とを含むことを特徴とする請求項2記載の画像記録装
    置。
  7. 【請求項7】 顕像化を行う現像装置において、現像ロ
    ーラ回転方向に対し、弾性体ブレードをカウンタ方向に
    配置せしめ、弾性体ブレードの先端エッジ部を現像ロー
    ラに接触させ、現像剤の層厚を5〜50μmの薄層に形
    成することを特徴とする画像形成装置。
JP1871994A 1994-02-15 1994-02-15 画像記録装置 Pending JPH07225511A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397034B1 (en) * 1997-08-29 2002-05-28 Xerox Corporation Fluorinated carbon filled polyimide intermediate transfer components
KR100477677B1 (ko) * 2001-11-02 2005-03-21 삼성전자주식회사 새로운 전자사진용 중간 전사 부재

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US6397034B1 (en) * 1997-08-29 2002-05-28 Xerox Corporation Fluorinated carbon filled polyimide intermediate transfer components
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