JP3331511B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP3331511B2
JP3331511B2 JP27134094A JP27134094A JP3331511B2 JP 3331511 B2 JP3331511 B2 JP 3331511B2 JP 27134094 A JP27134094 A JP 27134094A JP 27134094 A JP27134094 A JP 27134094A JP 3331511 B2 JP3331511 B2 JP 3331511B2
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明 望月
順一 松野
稔 村越
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光ドラム等の像担持
体上に形成した記録画像トナーを中間転写体すなわちベ
ルトに中間転写した後、ベルト上の記録画像トナーをカ
ット紙等の記録材に転写し同時に定着する同一記録材複
数回記録型の電子写真装置および電子写真記録方法に係
り、特に、同一記録材に複数回記録する方式の電子写真
装置において、いわゆるかぶりトナーによる紙面の汚れ
を低減する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置は、例えば特開平5
-107950号に示されているように、感光ドラム上
に形成された記録画像トナーを中間転写体に一旦転写
し、その後に中間転写体上の記録画像トナーを記録材上
に転写し同時に定着し、永久画像を得る方式を採用して
いる。この方式においては、記録材上には、本来の画像
になる記録画像トナーの他に、目視ではほとんど認識で
きない程度のかぶりトナーが、記録材全面に亘り付着し
ている。記録材上に一回だけ画像を記録する場合は、そ
のかぶりは気にならない程度であるが、同一記録材に数
回から数十回以上記録する場合は、目視でも、かぶりト
ナーによる記録材の地汚れを認識できるようになる。
【0003】このように、同一記録材に数回から数十回
以上繰り返し記録する例としては、預金通帳の印字や経
理帳票等が考えられる。
【0004】感光ドラム上に記録画像トナーを形成する
際に静電気により記録画像トナーを感光ドラムに付着さ
せているが、それに加えて、かぶりトナーが付着する主
な原因は、 a.トナーの粒子径,形状,電気抵抗,物性値等のばら
つきによりトナーの帯電量が一定でないこと b.すべてのトナーが同極性に帯電するわけではないこ
と c.機械的な力により非画像部分にもトナーが付着する
こと 等が挙げられる。
【0005】このかぶりトナーをできるだけ少なくする
方法は、種々提案されているが、感光ドラム上のかぶり
トナーを無くすることは、非常に困難である。したがっ
て、現状では、複数回記録方式のかぶりトナーによる記
録材の地汚れについては、何ら対策が施されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12は、従来の同一
記録材複数回記録型の電子写真装置の系統構成の一例を
示す図である。印写部は、感光ドラム44と、帯電器4
0と、露光器41と、現像器42とからなり、転写部
は、転写用コロトロン47と、3つのローラ43,4
6,48と、これらのローラに掛け渡された中間転写体
45とからなり、定着部は、発熱体49と、加圧ローラ
50とからなる。
【0007】記録に際しては、帯電,露光,現像を経
て、トナー画像が、感光ドラム44上に形成される。次
に、感光ドラム44は矢印d方向に回転し、中間転写体
45は矢印e方向に回転する。そこで、転写用コロトロ
ン47に印加された電圧により電界を発生させ、トナー
画像を中間転写体45に静電気的に吸引する。中間転写
体45上のトナー画像は、回転につれて、発熱体49お
よび加圧ローラ50の位置まで移動する。一方、記録材
51は、ここでは図示していないローラにより、所定の
タイミングで発熱体49と加圧ローラ50の間に搬送さ
れてくる。中間転写体45上のトナー画像は、発熱体4
9と加圧ローラ50の間で溶融され記録材51に定着さ
れ、永久画像53となる。この場合、永久画像は、記録
材の搬送方向fの端部からL0だけの記録長さである
が、発熱体49と加圧ローラ50による転写定着のため
の加熱および押圧は、記録のたびに記録材の搬送方向の
全体の長さに亘ってなされる。
【0008】以上のような従来の記録方式では、永久記
録画像が記録材の搬送方向fの端部からL0だけの記録
長さであるにもかかわらず、記録材46の記録長さL0
以外の永久記録画像が無い領域においても、感光ドラム
44上のかぶりトナー52aが転写し定着され、永久か
ぶりトナー52bになってしまう。
【0009】ここで、同じ記録材に画像をもう一度記録
する場合について考える。図13は、図12の電子写真
装置で記録した記録材を用いて、画像をもう一度記録す
る場合の記録材51上のトナー画像の状態を示す図であ
る。この場合、2度目の記録長さは、L1であり、記録
開始位置は、1度目の記録長さL0の用紙搬送方向後端
からとする。記録材51上のトナー画像は、2度目に記
録したL1の領域には、1度目に記録したときの永久か
ぶりトナー52bと,2度目に記録したときの記録画像
55およびかぶりトナー54とが存在することになる。
また、2度目に記録したL1の領域の用紙搬送方向下流
側の記録材の後端までの記録画像が無い領域L2には、
1度目の永久かぶりトナー52bと2度目のかぶりトナ
ー54とが存在する。結局、同じ記録材51に記録画像
を順次N回追記すると、記録材上のN回目に記録した領
域には、N倍の永久かぶりトナーが存在することにな
り、記録材の永久かぶりトナーは、目視で判断できる程
度に増える。
【0010】図14は、市販のレーザプリンタで実際に
同一記録材に複数回記録した場合の永久かぶりトナーの
濃度変化を示す図である。記録回数が増えるに従い、永
久かぶりトナーの濃度が高くなることがわかる。この実
験では、およそ5回以上繰り返して画像を記録すると、
永久かぶりトナーは、目視で判断できる程度の濃度にな
った。
【0011】したがって、従来の記録方式では、同一記
録材に順次複数回画像をトナー画像を追記すると、永久
かぶりトナーが多くなり、高品質な画像を得ることがで
きなかった。
【0012】本発明の目的は、同一記録材に順次複数回
トナー画像を追記しても、永久かぶりトナーが、記録回
数に比例して増加せず、高品質な画像が得られる同一記
録材複数回記録型の電子写真装置および電子写真記録方
法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、印写部と転写定着部と記録材搬送部とか
らなり、印写部が、表面にトナー記録画像を形成され表
面にかぶりトナーも存在する感光ドラムを含み、転写定
着部が、感光ドラムに対して接触/離脱可能に設置され
記録画像トナーを中間転写する中間転写体と、中間転写
体内周に接触状態で設置され転写定着時に記録画像トナ
ーを加熱し溶融する発熱体と、発熱体に対向して設置さ
れ転写定着時に中間転写体および記録材を発熱体に押圧
する加圧部材とを含み、記録材搬送部が、転写定着部に
記録材を挿入しまたは引き戻す機構を含み、中間転写体
上の記録画像トナーを加熱溶融して記録材に永久画像と
して転写し、記録材表面の未転写部分に次の記録画像を
追加記録する同一記録材複数回記録型の電子写真装置に
おいて、記録画像トナーの終端を検知する手段と、記録
材上の記録済み領域の長さを読み取る手段と、中間転写
体を感光ドラムに対して接触/離脱させる手段と、記録
画像トナーの終端検知手段が終端を検知したときに中間
転写体接触/離脱手段に中間転写体を感光ドラムから離
脱させる指令を送り、記録材上の記録済み領域読取り手
段からの記録済み領域信号に基づいて記録材と中間転写
体とを同期して転写定着部に送りこむ指令を記録材搬送
部の機構および中間転写体の駆動手段に送り、検知され
た記録画像トナー終端以後のかぶりトナーを除去する指
令をクリーナに送る制御手段とを設けた同一記録材複数
回記録型の電子写真装置を提案するものである。
【0014】記録画像トナーの終端検知手段が、感光ド
ラム上の記録画像の終端を検知する濃度センサである場
合、クリーナは、感光ドラムのクリーナである。
【0015】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、印写部と転写定着部と記録材搬送部とからなり、印
写部が、表面にトナー記録画像を形成され表面にかぶり
トナーも存在する感光ドラムを含み、転写定着部が、感
光ドラムに対して接触/離脱可能に設置され記録画像ト
ナーを中間転写する中間転写体と、中間転写体内周に接
触状態で設置され転写定着時に記録画像トナーを加熱し
溶融する発熱体と、発熱体に対向して中間転写体に対し
て接触/離脱可能に設置され転写定着時に中間転写体お
よび記録材を発熱体に押圧する加圧部材とを含み、記録
材搬送部が、転写定着部に記録材を挿入しまたは引き戻
す機構を含み、中間転写体上の記録画像トナーを加熱溶
融して記録材に永久画像として転写し、記録材表面の未
転写部分に次の記録画像を追加記録する同一記録材複数
回記録型の電子写真装置において、記録画像トナーの終
端を検知する手段と、記録材上の記録済み領域の長さを
読み取る手段と、加圧部材を中間転写体に対して接触/
離脱させる手段と、記録材上の記録済み領域読取り手段
からの記録済み領域信号に基づいて記録材と中間転写体
とを同期して転写定着部に送りこむ指令を記録材搬送部
の機構および中間転写体の駆動手段に送り、記録画像ト
ナーの終端検知手段が終端を検知したときに加圧部材接
触/離脱手段に加圧部材を中間転写体から離脱させる指
令を送り、検知された記録画像トナー終端以後のかぶり
トナーを除去する指令をクリーナに送る制御手段とを設
けた同一記録材複数回記録型の電子写真装置を提案する
ものである。
【0016】記録画像トナーの終端検知手段が、中間転
写体上の記録画像の終端を検知する濃度センサである場
合、クリーナは、中間転写体のクリーナである。
【0017】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、印写部と転写定着部と記録材搬送部とからなり、印
写部が、表面にトナー記録画像を形成され表面にかぶり
トナーも存在する感光ドラムを含み、転写定着部が、感
光ドラムに対して接触/離脱可能に設置され記録画像ト
ナーを中間転写する中間転写体と、中間転写体内周に接
触状態で設置され転写定着時に記録画像トナーを加熱し
溶融する発熱体と、発熱体に対向して設置され転写定着
時に中間転写体および記録材を発熱体に押圧する加圧部
材とを含み、記録材搬送部が、転写定着部に記録材を挿
入しまたは引き戻す機構を含み、中間転写体上の記録画
像トナーを加熱溶融して記録材に永久画像として転写
し、記録材表面の未転写部分に次の記録画像を追加記録
する同一記録材複数回記録型の電子写真装置において、
中間転写体に記録画像トナーを静電吸引するための高圧
電源の電流値の変化により記録画像トナーの終端を検知
する手段と、記録材上の記録済み領域の長さを読み取る
手段と、中間転写体を感光ドラムに対して接触/離脱さ
せる手段と、記録画像トナーの終端検知手段が終端を検
知したときに中間転写体接触/離脱手段に中間転写体を
感光ドラムから離脱させる指令を送り、記録材上の記録
済み領域読取り手段からの記録済み領域信号に基づいて
記録材と中間転写体とを同期して転写定着部に送りこむ
指令を記録材搬送部の機構および中間転写体の駆動手段
に送り、検知された記録画像トナー終端以後のかぶりト
ナーを除去する指令をクリーナに送る制御手段とを設け
た同一記録材複数回記録型の電子写真装置を提案するも
のである。
【0018】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、かぶりトナーも存在する感光ドラム表面にトナー
記録画像を形成し、感光ドラムに対して接触/離脱可能
に設置された中間転写体に記録画像トナーを中間転写
し、中間転写体内周に接触状態で設置された発熱体によ
り転写定着時に記録画像トナーを加熱して溶融するとと
もに発熱体に対向して設置された加圧部材により転写定
着時に中間転写体および記録材を発熱体に押圧し、中間
転写体上の記録画像トナーを加熱溶融して記録材に永久
画像として転写し、記録材表面の未転写部分に次の記録
画像を追加記録する同一記録材複数回記録型の電子写真
記録方法において、記録画像トナーの濃度の変化により
記録画像トナーの終端を検知し、記録材上の記録済み領
域の長さを読み取り、記録画像トナーの終端を検知した
ときに中間転写体を感光ドラムから離脱させ、記録材上
の記録済み領域に基づいて記録材と中間転写体とを同期
して転写定着部に送りこみ、検知された記録画像トナー
終端以後のかぶりトナーを除去する指令をクリーナに送
る同一記録材複数回記録型の電子写真記録方法を提案す
るものである。
【0019】本発明は、上記目的を達成するために、中
間転写体に記録画像トナーを静電吸引するための高圧電
源の電流値の変化により記録画像トナーの終端を検知
し、記録材上の記録済み領域の長さを読み取り、記録画
像トナーの終端を検知したときに中間転写体を感光ドラ
ムから離脱させ、記録材上の記録済み領域に基づいて記
録材と中間転写体とを同期して転写定着部に送りこみ、
検知された記録画像トナー終端以後のかぶりトナーを除
去する指令をクリーナに送る同一記録材複数回記録型の
電子写真記録方法を提案するものである。
【0020】いずれの同一記録材複数回記録型の電子写
真記録方法においても、隣合う記録画像間のスペースを
圧縮して感光ドラムにトナー記録画像を形成し、中間転
写体への転写時に、圧縮された各スペース部分で、中間
転写体と感光ドラムとを離脱させ、中間転写体を実際の
スペース分が確保される分だけ余分に送り、次の記録画
像トナーを転写できる。
【0021】
【作用】本発明においては、同じ記録材に複数回順次追
記しても、感光ドラムまたは中間転写体としての無端ベ
ルト上で記録長さを検出された記録画像トナーのみが、
記録材に転写記録される一方、かぶりトナーが、感光ド
ラムから無端ベルトへまたは無端ベルトから記録材へ転
写させることがないので、記録材全体のかぶりトナーが
記録回数に比例して増えることがなく、いわゆる地汚れ
の無い高品質の画像が得られる。
【0022】また、トナー画像をニップ部のみで短時間
に加熱溶融するので、消費電力が、低く抑えられる。感
光ドラム上のトナー像を無端ベルトに一旦転写してから
熱により記録材に転写定着するため、各種の記録材に記
録でき、環境の変化による記録材の特性変化の影響を受
けないで、高品位な画像が得られる。記録材を同じ位置
に精度良く搬送してから画像を記録するので、同じ記録
材に複数回順次追記できる。
【0023】
【実施例】次に、図1ないし図11を参照して、本発明
による同一記録材複数回記録型の電子写真装置の実施例
を説明する。
【0024】《第1実施例》図1は、本発明による同一
記録材複数回記録型の電子写真装置の第1実施例の系統
構成を示す図である。第1実施例の電子写真装置は、コ
ントローラ1と、印写部Aと、転写定着部Bと、記録材
搬送部Cとからなる。印写部Aにおいては、感光ドラム
4の周りに、帯電器2,露光器3,現像器5,濃度セン
サ7,除電器8,クリーナ30が、配置されている。転
写定着部Bでは、無端ベルト11が、ローラ10,1
6,14,12に掛け渡されており、転写ローラ10の
軸には、高圧電源17とソレノイド18とが、接続され
ている。無端ベルト11の内周または外周に接触して、
発熱体15,加圧ローラ26,クリーナ13が配置され
ている。記録材搬送部Cには、各種搬送ローラ対31,
21,27,記録材ガイド22,記録材上の記録済み部
読み取りセンサ24,記録材先端検知センサ20が、配
置されている。
【0025】印写部Aの構成は、一般的な電子写真装置
と変わらないので、その説明は省略する。
【0026】次に、転写定着部Bの構成について説明す
る。薄く無端で耐熱性を有し誘電性も備えた無端ベルト
11は、印写部Aの感光ドラム4に対向して配置され、
転写ローラ10と、このローラ10の下方に間隔をへだ
てて配置された2つのローラ14,16と、無端ベルト
11に張力を与えるために両端の軸がばね29で支えら
れたテンションローラ12とに掛け渡されている。転写
ローラ10の軸には、感光ドラム4上の記録画像トナー
を静電気的に吸引するために、前記記録画像トナーの持
つ帯電極性と逆極性の電圧を出力する高圧電源17が接
続されている。転写ローラ10の軸は、アーム19によ
り支持されている。アーム19は、ソレノイド18に接
続され、無端ベルト11を感光ドラム4を接触させまた
は離脱させることができるようになっている。ローラ1
4,16の間には、発熱体15が、その加熱部を無端ベ
ルト11の内周に接触させるよう配置されおり、発熱体
15が無端ベルト11に安定して接触するように、ここ
では図示していないが、高剛性の発熱体支持部材に固定
されている。発熱体15を押圧する加圧ローラ26が、
発熱体15の加熱部に対向するように、無端ベルト11
を挟んで配置され、ばね28により押圧されている。無
端ベルト11の外周面には、ローラ14とテンションロ
ーラ12との間で、クリーナ13が、所定の押圧力で接
触している。
【0027】第1実施例の無端ベルト11には、耐久性
および離型性を備えて全体の厚さが100μm以下の複
合層からなるベルトを使用している。ベルトの基材に
は、シームレスに製造可能で熱伝導率が高く耐熱性のあ
るポリイミドを使用している。ポリイミドベルト基材の
表面には、誘電体であって離型性を備えたPTFE(ポ
リテトラフルオロエチレン),PFA(四ふっ化エチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等の
フッ素樹脂またはシリコーン樹脂を被覆し、転写の際に
は、無端ベルト11をチャージしたときに電荷を保持
し、定着の際には、定着後の記録画像トナーとの離型性
を高め、記録材23と無端ベルト11とが自然に剥離で
きるようにする。無端ベルト11の表面被覆材にカーボ
ンなどの導電材を混入させて中抵抗化すると、転写部で
の記録画像トナーの飛び散りを防止でき、さらに、定着
部では、静電オフセットを防止できる。
【0028】転写ローラ10は、例えばステンレスから
なる芯金の表面に導電性ゴムを被覆して無端ベルト11
に所定の電圧を印加できるようにし、また、感光ドラム
4と無端ベルト11との接触状態が安定するようにして
いる。
【0029】テンションローラ12は、例えばアルミニ
ウムからなり、無端ベルト11の斜行を防止する役目も
果たす。ローラ12の両端の軸をそれぞれ独立したばね
により支持する。ローラ12の両端部は、テーパ加工さ
れている。無端ベルト11の内周の両端部には、ここで
は図示していないが、凸状のリブが設けてある。無端ベ
ルト11が斜行し、凸状のリブがローラ12のテーパ部
に乗り上げると、そのローラ軸は、力を受けて移動す
る。その結果、無端ベルト11の張力のバランスが取れ
て、斜行を補正することになる。
【0030】加圧ローラ26は、発熱体15および無端
ベルト11と安定して接触するように、例えばステンレ
スからなる芯金の表面に耐熱性のあるシリコーンゴムか
らなる弾性層を被覆してある。発熱体15と無端ベルト
11と加圧ローラ26とは、トナーの加熱溶融部を形成
する。
【0031】クリーナ13は、例えば弾力性のある薄い
ステンレス鋼からなり、定着時に無端ベルト11上に残
留した微量のトナーを機械的に掻き落し、ここでは図示
していない排トナーボックスに回収する。
【0032】図2は、第1実施例の転写定着部Bに配置
された発熱体15の構成の一例を示す図である。発熱体
15は、ヒータ59と、ヒータ59の熱が無端ベルト1
1と接する側以外に逃げるのを防止する断熱支持部材5
7と、ヒータ59の温度を検知するサーミスタなどの検
温素子58と、ヒータ表面を無端ベルト11との摺動か
ら保護する保護層60と、これら部材を支持するステー
56とからなる。ヒータ59としては、例えばアルミナ
基板上に発熱抵抗体を印刷したものを用いる。
【0033】さらに、記録材搬送部Cの構成について説
明する。図3は、第1実施例の記録材搬送部Cの構成を
示す斜視図である。間隔を隔てて配置された搬送ローラ
対31および21の間と、記録材23の搬送方向で搬送
ローラ21よりも上流側とに、記録材ガイド22が配置
されている。記録材ガイド22は、例えばアルミニウム
からなるL型部材であり、記録材23の搬送方向と平行
な方向で、記録材23のエッジがL型部の曲げ部分に接
するように、配置されている。搬送ローラ21の搬送方
向上流側には、記録材23の先端のエッジを検出するセ
ンサ20が設置されている。記録材23の画像記録面側
の上方には、記録材23上の記録済み画像25を検出す
るセンサ24が設けられている。センサ24は、記録材
23上の画像を照らす光源24aと、画像がどの位置ま
で記録されているかを判断する画像認識部24bとから
なる。
【0034】搬送ローラ対31,21のそれぞれのロー
ラ対の少なくとも一方のローラの外形寸法は、記録材ガ
イド22を設置してある側から設置してない側に向かう
に従って、徐々に大きくなっている。したがって、記録
材23に作用する力は、ローラの外径差によるfx成分
とローラ対の回転によるfy成分を合成した矢印fの方
向となる。そのため、記録材23の搬送方向に対して直
角方向の記録材23の位置は、記録材ガイド22によっ
て規制され、常に同じ位置を保つので、同じ記録材23
に複数回追記しても、記録位置がずれることは無い。
【0035】次に、第1実施例の動作を説明する。図4
は、第1実施例において、一度記録した記録材23にも
う一度画像を追記するときの動作を示す図である。感光
ドラム4は、コントローラ1からの画像記録スタート信
号により、所定の周速度で回転駆動される。暗所におい
て、帯電器2は、感光ドラム4の表面を均一に帯電させ
る。露光器3は、記録すべき画像に応じた感光ドラム4
の表面に光を照射し、静電潜像を形成する。現像器6
は、帯電したトナー5を感光ドラム4の表面の静電潜像
に静電的に付着させ、可視像にする。この時、感光ドラ
ム4の表面には、記録画像トナー32のほかに、微量で
はあるが、かぶりと呼ばれるトナー33も存在する。こ
のかぶりトナー33は、画像形成終了後でも、感光ドラ
ム4が回転している間は、感光ドラム4上に常に形成さ
れる。感光ドラム4上の記録画像トナー32およびかぶ
りトナー33は、感光ドラム4が矢印V方向に回転する
と、無端ベルト11と接触する位置まで移動する。
【0036】その際に、感光ドラム4の表面に対向して
配置された濃度センサ7は、感光ドラム上の記録画像ト
ナー32およびかぶりトナー33の反射濃度の差を判別
し、記録画像トナー32の感光ドラムの周方向の長さを
検知する。無端ベルト11の位置まで達したトナー画像
32は、転写ローラ10の圧力と高圧電源17からの印
加電圧で形成された電界とにより、無端ベルト11に静
電的に転写される。
【0037】一方、一度記録された記録材23は、搬送
ローラ対31により記録材ガイド22に添って搬送され
る。センサ24は、記録済み部の長さを検知し、コント
ローラ1にそのデータを送る。センサ24の位置を通過
した記録材23は、搬送ローラ対21により、さらに前
方に送られ、転写定着部と搬送ローラ対21との間にあ
るセンサ20の位置で停止し、待機する。
【0038】図4に示すように、記録材23の搬送を開
始するタイミングは、記録材23上の画像記録済み部の
長さL2と、センサ20から定着部の発熱体15と加圧
ローラ26とが接触する位置までの距離L1と、無端ベ
ル11上の画像トナー32の先端から発熱体15および
加圧ローラ26が接触する位置までの距離L3と、記録
材23の搬送速度と、無端ベルト11の回転速度とによ
り決まる。すなわち、画像トナー32が、発熱体15が
加圧ローラ26と接触する位置にくるタイミングと、記
録材23上で既に記録済み画像25が在る先端からL2
の長さだけ過ぎて新たに記録すべき位置が、発熱体15
および加圧ローラ26が接触する位置にくるタイミング
とが一致するタイミングで、搬送を開始する。
【0039】図5は、感光ドラム4上にあった記録画像
トナー32およびかぶりトナー33が、どのように移動
するかを示した図である。感光ドラム4に対向して配置
された濃度センサ7は、コントローラ9に画像トナー3
2の長さ情報を送る。コントローラ9は、濃度センサ7
および転写ローラ10の位置関係θと、感光ドラム4の
周速度とから、画像トナー32の終端部を割り出す。そ
して、画像トナー32の終端部が転写されると、コント
ローラ9は、ソレノイド18に信号を出力し、アーム1
9を押させ、転写ローラ10を感光ドラム4から離脱さ
せる。
【0040】したがって、かぶりトナー33は、感光ド
ラム4の回転に従って、感光ドラム4上に付着したまま
除電器8の位置に至り、除電器8により電荷を抜かれ、
その後クリーナ30により掻き落され、図示しない排ト
ナーボックスに回収される。その結果、かぶりトナー3
3は、記録材23には転写されないことになり、同一記
録材23に複数回追記しても、記録材23に至るかぶり
トナー33が、基本的には無くなるので、地汚れの無い
高品質な記録画像が得られる一方、記録画像トナー32
は、無端ベルト11の回転により、定着部の発熱体15
が加圧ローラ26と接触する位置に移動する。発熱体1
5は、画像記録スタート信号により、所定のタイミング
で通電加熱され、所定温度になっている。
【0041】他の部分の上記動作に対して所定タイミン
グで搬送されてきた記録材23は、無端ベルト11と同
じ速度で、加圧ローラ26と無端ベルト11との間に侵
入する。無端ベルト11上のトナー画像32は、ニップ
部すなわち加圧ローラ26と発熱体15とが無端ベルト
11および記録材23を挟んでいる部分で、発熱体15
からの熱エネルギーと加圧ローラ26からの圧力とによ
り加熱溶融され、記録材23とともに無端ベルト11と
密着した状態で、ニップ部を通過する。トナー画像32
は、表面が離型剤層となっている無端ベルト11から、
記録材23に転写し定着される。その後、記録材23
は、無端ベルト11から自然分離され、トナー画像32
が十分冷却され固化して定着画像となった状態で、ロー
ラ対27により排紙される。
【0042】ここで、記録材23に転写定着されず無端
ベルト11上に残留したトナーがある場合は、クリーナ
13により掻き取られ、図示しない排トナーボックスに
回収される。クリーニングされた無端ベルト11は、再
び転写部に戻る。転写ローラ10は、画像が定着された
記録材23が排紙された後、コントローラ1から送られ
る所定のタイミング信号により、ソレノイド18が解除
されると、無端ベルト11を感光ドラム4に押し付ける
状態に戻る。
【0043】以上のような帯電から定着までの一連の動
作を繰り返すと、同一記録材に画像を複数回追記でき
る。
【0044】図6は、記録材へのトナー画像の定着に先
立って、主に印写部Aと記録材用紙搬送部Cとにおいて
なされる動作の手順を概略的に示す図である。上記図4
および図5の動作の説明と重なるところがあるが、主に
印写部Aと記録材用紙搬送部Cとにおいてなされる動作
の手順を説明する。 ステップ101:感光ドラム4上に画像を形成する。感
光ドラム4は、コントローラ1からの画像記録スタート
信号により、所定の周速度で回転駆動される。帯電器2
は、感光ドラム4の表面を均一に帯電させる。露光器3
は、記録すべき画像に応じた感光ドラム4の表面に光を
照射し、静電潜像を形成する。現像器6は、帯電したト
ナー5を感光ドラム4の表面の静電潜像に静電的に付着
させて、可視像にする。この時、感光ドラム4の表面に
は、記録画像トナー像32のほかに、かぶりトナー33
も存在する。かぶりトナー33は、画像形成終了後で
も、感光ドラム4が回転している間は、感光ドラム4上
に常に形成される。感光ドラム4上の記録画像トナー3
2およびかぶりトナー33は、感光ドラム4が矢印V方
向に回転すると、無端ベルト11と接触する位置まで移
動する。
【0045】ステップ102:無端ベルト11と感光ド
ラム4とを接触させる。
【0046】ステップ103:感光ドラム4上の画像終
端を検知する。その際、感光ドラム4の表面に対向して
配置された濃度センサ7は、感光ドラム上の記録画像ト
ナー32およびかぶりトナー33の反射濃度の差を判別
し、記録画像トナー32の周方向の長さを検知する。無
端ベルト11の位置まで達したトナー画像32は、転写
ローラ10の圧力と高圧電源17から印加電圧で形成さ
れた電界とにより、無端ベルト11に静電的に転写され
る。
【0047】ステップ104:無端ベルト11を感光ド
ラム4から離脱させる。感光ドラム4に対向し配置され
た濃度センサ7は、コントローラ9に画像トナー32の
長さ情報を送る。コントローラ9は、濃度センサ7およ
び転写ローラ10の位置関係θと、感光ドラム4の周速
度とから、画像トナー32の終端部を割り出す。そし
て、画像トナー32の終端部が転写されると、コントロ
ーラ9は、ソレノイド18に信号を出力し、アーム19
を押させ、転写ローラ10を感光ドラム4から離脱させ
る。したがって、かぶりトナー33は、感光ドラム4の
回転に従い、感光ドラム4上に付着したまま除電器8の
位置に至り、除電器8により電荷を抜かれ、その後クリ
ーナ30により掻き落され、図示しない排トナーボック
スに回収される。その結果、かぶりトナー33は、記録
材23には転写されないことになり、同一記録材23に
複数回追記しても、記録材23に至るかぶりトナー33
が、基本的には無くなるので、地汚れの無い高品質な記
録画像が得られる ステップ105:記録材23上の記録済み画像25を読
み取る。一度記録された記録材23は、搬送ローラ対3
1により記録材ガイド22に添って搬送される。センサ
24は、記録済み画像25部分の長さを検知し、コント
ローラ1にそのデータを送る。
【0048】ステップ106:センサ20の位置で記録
材23を待機させる。センサ24の位置を通過した記録
材23は、搬送ローラ対21により、さらに前方に送ら
れ、転写定着部と搬送ローラ対21との間にあるセンサ
20の位置で停止し、待機する。
【0049】ステップ107:所定の位置を画像が通過
したことを確認する。
【0050】ステップ108:記録材23の搬送を開始
する。記録材23の搬送を開始するタイミングは、記録
材23上の画像記録済み部の長さL2と、センサ20か
ら定着部の発熱体15と加圧ローラ26とが接触する位
置までの距離L1と、無端ベル11上の画像トナー32
の先端から発熱体15および加圧ローラ26が接触する
位置までの距離L3と、記録材23の搬送速度と、無端
ベルト11の回転速度とにより決まる。すなわち、画像
トナー32が、発熱体15が加圧ローラ26と接触する
位置にくるタイミングと、記録材23上で既に記録済み
画像25が在る先端からL2の長さだけ過ぎて新たに記
録すべき位置が、発熱体15および加圧ローラ26が接
触する位置にくるタイミングとが一致するタイミング
で、搬送を開始する。
【0051】ステップ109:記録材23に画像を転写
し定着する。記録画像トナー32は、無端ベルト11の
回転により、定着部の発熱体15が加圧ローラ26と接
触する位置に移動する。発熱体15は、画像記録スター
ト信号により、所定のタイミングで通電加熱され、所定
温度になっている。他の部分の上記動作に対して所定タ
イミングで搬送されてきた記録材23は、無端ベルト1
1と同じ速度で、加圧ローラ26と無端ベルト11との
間に侵入する。無端ベルト11上のトナー画像32は、
ニップ部すなわち加圧ローラ26と発熱体15とが無端
ベルト11および記録材23を挟んでいる部分で、発熱
体15からの熱エネルギーと加圧ローラ26からの圧力
とにより加熱溶融され、記録材23とともに無端ベルト
11と密着した状態で、ニップ部を通過する。トナー画
像32は、表面が離型剤層となっている無端ベルト11
から、記録材23に転写し定着される。その後、記録材
23は、無端ベルト11から自然分離され、トナー画像
32が十分冷却され固化して定着画像となった状態で、
ローラ対27により排紙される。ここで、記録材23に
転写定着されず無端ベルト11上に残留したトナーがあ
る場合は、クリーナ13により掻き取られ、図示しない
排トナーボックスに回収される。クリーニングされた無
端ベルト11は、再び転写部に戻る。転写ローラ10
は、画像が定着された記録材23が排紙された後、コン
トローラ1から送られる所定のタイミング信号により、
ソレノイド18が解除されると、無端ベルト11を感光
ドラム4に押し付ける状態に戻る。
【0052】ここまで説明した第1実施例において、記
録画像トナー32の感光ドラム周方向の長さを検知する
ために用いたトナー画像の濃度センサ7に代えて、他の
手段によりトナー画像32とかぶりトナー33とを区別
してもよい。図7は、トナー画像32とかぶりトナー3
3とを区別する別の手段を備えた転写定着部Bの構成を
示す図である。転写ローラ10の軸に電圧を印加するた
めの高圧電源17に直列に電流検知器34を接続し、電
圧を印加したときに流れる電流を検知する。すると、感
光ドラム4上のトナー画像32が転写ローラ10と感光
ドラム4との間に移動してきたときに流れる電流は、か
ぶりトナー33が転写ローラ10と感光ドラム4との間
に移動してきたときに流れる電流に比べて少ない。その
原因は、記録画像トナー32の方が、かぶりトナー33
よりも多く感光ドラム4上に存在するために、記録画像
トナー32の全体の電気抵抗が高くなるからである。コ
ントローラ9は、この電流の差を検知してトナー画像3
2の終端を判断し、ソレノイド18を動作させ、転写ロ
ーラ10の軸に取り付けられたアーム19を回動して、
転写ローラ10を感光ドラムから離脱させる。
【0053】また、第1実施例の構成の電子写真装置に
おいては、次のような記録モードもあり得る。図8は、
図7の転写定着部Bを備えた同一記録材複数回記録型の
電子写真装置の実施例による記録例を示す図である。図
8(A)に示すように、記録材23に記録画像61bをそ
れぞれ間隔La,Lbだけあけて記録する場合でも、図8
(B)に示すように、感光ドラム4に画像61aをほぼ連
続的に形成できる。すなわち、記録すべき情報61aの
みを感光ドラム4上に形成し、無端ベルト11の所望の
位置を感光ドラム4に接触させて転写し、記録画像61
bを得るという圧縮記録ができる。それには、画像間隔
La,Lbの間だけ感光ドラム4と無端ベルト11とを離
脱させ、感光ドラム4を停止し、無端ベルト11だけを
回転させ、再び感光ドラム4と無端ベルト11とを接触
させ転写すればよい。
【0054】この図8のモードでは、感光ドラム4上に
は、不要なかぶりトナー33がほとんど存在しない。さ
らに、感光ドラム4の露光回数を少なくできるので、感
光ドラム4の寿命が延びる。
【0055】《第2実施例》図9は、本発明による同一
記録材複数回記録型の電子写真装置の第2実施例の系統
構成を示す図である。本実施例の構成は、第1実施例の
構成とほぼ同じである。異なるところは、濃度センサ7
が、無端ベルト11に対向して配置されている点と、転
写ローラ10が常に無端ベルト11を介して感光ドラム
4を押圧しており、それに代え、加圧ローラ26がソレ
ノイド18の動作に応じて無端ベルト11と離脱可能に
なっている点である。
【0056】次に、第2実施例の動作を説明する。図1
0は、第2実施例において、一度記録した記録材にもう
一度画像を追記するときの、記録画像トナー32および
かぶりトナー33の現像,転写の動作、記録材23の搬
送の動作を示す図である。印写部で第1実施例と同様に
形成された記録画像トナー32およびかぶりトナー33
は、圧力と静電気力により、無端ベルト11に転写され
る。濃度センサ7は、トナー画像32の通過するタイミ
ングとトナー画像32およびかぶりトナー33の画像濃
度の違いとを検知する。コントローラ9は、濃度センサ
7からの信号を取り込み、トナー画像32の長さを算出
する。
【0057】一方、一度記録された記録材23は、記録
済み画像25をセンサ24で読み取られ、搬送ローラ対
31および21により搬送され、記録材23の先端を検
知するセンサ20の位置で停止する。
【0058】記録材23の搬送を開始するタイミング
は、記録材23上の画像記録済み部の長さL2と、セン
サ20から定着部の発熱体15と加圧ローラ26とが接
触する位置までの距離L1と、無端ベル11上の画像ト
ナー32の先端から発熱体15および加圧ローラ26が
接触する位置までの距離L3と、記録材23の搬送速度
と、無端ベルト11の回転速度とにより決まる。すなわ
ち、画像トナー32が、発熱体15が加圧ローラ26と
接触する位置にくるタイミングと、記録材23上で既に
記録済み画像25が在る先端からL2の長さだけ過ぎて
新たに記録すべき位置が、発熱体15および加圧ローラ
26が接触する位置にくるタイミングとが一致するタイ
ミングで、搬送を開始する。
【0059】なお、記録材搬送速度は、一般に無端ベル
ト11の回転速度と同一であるが、例えば、無端ベルト
11上の像を拡大しまたは縮小するために、前記回転速
度と前記搬送速度とを異なる速度に設定してもよい。
【0060】図11は、第2実施例において、記録画像
トナー32とかぶりトナー33とを分離し、記録画像ト
ナー32のみを定着させる動作を示す図である。記録画
像トナー32とかぶりトナー33とは、無端ベルト11
の回転により、定着部の発熱体15が加圧ローラ26と
接触する位置に移動する。発熱体15は、画像記録スタ
ート信号により所定のタイミングで通電加熱され、所定
温度になっている。これらの動作に対して所定のタイミ
ングで搬送されてきた記録材23は、無端ベルト11と
同じ速度で加圧ローラ26と無端ベルト11との間に侵
入する。加圧ローラ32と無端ベルト11とが接触して
いるニップ部において、無端ベルト11上のトナー画像
32は、発熱体15からの熱エネルギーと加圧ローラ2
6からの圧力により加熱溶融され、記録材23とともに
無端ベルト11と密着した状態でニップ部を通過する。
【0061】第2実施例においては、コントローラ9
が、濃度センサ7から送られてきたトナー画像32およ
びかぶりトナー33の濃度差の信号により、トナー画像
32の長さの分だけ加圧ローラ26を無端ベルト11に
押圧する時間を求める。この時間だけ押圧してしまう
と、ソレノイド18が動作して、加圧ローラ26の軸を
取り付けてあるアーム19が回動し、加圧ローラ26を
矢印g方向に移動させ、無端ベルト11から離脱させ
る。したがって、その後に加圧ローラ26の位置に到達
するかぶりトナー33は、記録材23に転写定着され
ず、クリーナ13により掻き落され、図示しない排トナ
ーボックスに回収される。
【0062】一方、ニップ部を通過した記録材23は、
無端ベルト11から自然剥離し、トナー画像32が固化
した状態で、ローラ27により排紙される。記録材23
が排紙された後、コントローラ9からの所定のタイミン
グ信号により、ソレノイド18が解除され、加圧ローラ
26は、無端ベルト11を加圧する状態に戻る。
【0063】上記第1実施例および第2実施例において
は、同じ記録材23に複数回順次追記しても、感光ドラ
ム4または無端ベルト11上で記録長さを検出された記
録画像トナー32のみが、記録材23に転写記録され、
かぶりトナー33が、感光ドラム4から無端ベルト11
へまたは無端ベルト11から記録材23へ転写させるこ
とがないので、記録材23全体のかぶりトナー33が記
録回数に比例して増えることがなく、いわゆる地汚れの
無い高品質の画像を得ることができる。
【0064】また、トナー画像をニップ部のみで短時間
に加熱溶融するので、消費電力が、低く抑えられる。感
光ドラム上のトナー像を無端ベルト11に一旦転写して
から熱により記録材に転写定着するため、各種の記録材
に記録でき、環境の変化による記録材の特性変化の影響
を受けないで、高品位な画像が得られる。記録材を同じ
位置に精度良く搬送してから画像を記録するので、同じ
記録材に複数回順次追記できる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、同じ記録材に複数回順
次追記しても、感光ドラムまたは無端ベルト上で記録長
さを検出された記録画像トナーのみが、記録材に転写記
録される一方、かぶりトナーが、感光ドラムから無端ベ
ルトへまたは無端ベルトから記録材へ転写させることが
ないので、記録材全体のかぶりトナーが記録回数に比例
して増えることがなく、地汚れの無い高品質の画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同一記録材複数回記録型の電子写
真装置の第1実施例の系統構成を示す図である。
【図2】第1実施例の転写定着部Bに配置された発熱体
の構成の一例を示す図である。
【図3】第1実施例の記録材搬送部Cの構成を示す斜視
図である。
【図4】第1実施例において、一度記録した記録材にも
う一度画像を追記するときの動作を示す図である。
【図5】第1実施例において、感光ドラム上にあったト
ナー像およびかぶりトナーが、どのように移動するかを
示した図である。
【図6】記録材へのトナー画像の定着に先立って、印写
部Aと記録材用紙搬送部Cとにおいてなされる動作の手
順を概略的に示す図である。
【図7】トナー画像とかぶりトナーとを区別する別の手
段を備えた転写定着部Bの構成を示す図である。
【図8】図7の転写定着部Bを備えた同一記録材複数回
記録型の電子写真装置の実施例による記録例を示す図で
ある。
【図9】本発明による同一記録材複数回記録型の電子写
真装置の第2実施例の系統構成を示す図である。
【図10】第2実施例において一度記録した記録材にも
う一度画像を追記するときの動作を示す図である。
【図11】第2実施例においてトナー像とかぶりトナー
とを分離し、トナー像のみを定着させる動作を示す図で
ある。
【図12】従来の同一記録材複数回記録型の電子写真装
置の系統構成の一例を示す図である。
【図13】図12の電子写真装置で記録した記録材を用
いて、画像をもう一度記録する場合の記録材上のトナー
画像の状態を示す図である。
【図14】市販のレーザプリンタで実際に同一記録材に
複数回記録した場合の永久かぶりトナーの濃度変化を示
す図である。
【符号の説明】
A 印写部 B 転写定着部 C 記録材搬送部 1 コントローラ 2 帯電器 3 露光器 4 感光ドラム 5 現像器 6 トナー 7 濃度センサ 8 除電器 9 コントローラ 10 転写ローラ 11 無端ベルト 12 ローラ 13 クリーナ 14 ローラ 15 発熱体 16 ローラ 17 高圧電源 18 ソレノイド 19 アーム 20 記録材先端検知センサ 21 搬送ローラ対 22 記録材ガイド 23 記録材 24 センサ 25 記録済み画像 26 加圧ローラ 27 搬送ローラ対 28 ばね 29 ばね 30 クリーナ 31 搬送ローラ対 32 記録画像トナー 33 かぶりトナー 34 電流検知器 40 帯電器 41 露光器 42 現像器 43 ローラ 44 感光ドラム 45 中間転写体 46 ローラ 47 転写用コロトロン 48 ローラ 49 発熱体 50 加圧ローラ 51 記録材 52a かぶりトナー 52b 永久かぶりトナー 53 永久画像 54 かぶりトナー 55 記録画像 56 ステー 57 断熱支持部材 58 検温素子 59 ヒータ 60 保護層 61a 記録画像 61b 画像
フロントページの続き (72)発明者 村越 稔 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部 応用システム本部内 (72)発明者 沼田 重喜 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部 応用システム本部内 審査官 小宮山 文男 (56)参考文献 特開 平4−372972(JP,A) 特開 平5−72840(JP,A) 特開 平5−119644(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 21/10 G03G 21/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印写部と転写定着部と記録材搬送部とか
    らなり、前記印写部が、表面にトナー記録画像を形成さ
    れる感光ドラムを含み、前記転写定着部が、前記感光ド
    ラムに対して接触/離脱可能に設置され前記記録画像ト
    ナーを中間転写する中間転写体と、前記中間転写体内周
    に接触状態で設置され転写定着時に前記記録画像トナー
    を加熱し溶融する発熱体と、前記発熱体に対向して設置
    され転写定着時に前記中間転写体および記録材を前記発
    熱体に押圧する加圧部材とを含み、前記記録材搬送部
    が、前記転写定着部に前記記録材を挿入しまたは引き戻
    す機構を含み、前記中間転写体上の記録画像トナーを加
    熱溶融して前記記録材に永久画像として転写し、前記記
    録材表面の未転写部分に次の記録画像を追加記録する同
    一記録材複数回記録型の電子写真装置において、 前記記録画像トナーの終端を検知する手段と、 前記記録材上の記録済み領域の長さを読み取る手段と、 前記中間転写体を前記感光ドラムに対して接触/離脱さ
    せる手段と、 前記記録画像トナーの終端検知手段が前記終端を検知し
    たときに前記中間転写体接触/離脱手段に前記中間転写
    体を前記感光ドラムから離脱させる指令を送り、前記記
    録材上の記録済み領域読取り手段からの記録済み領域信
    号に基づいて前記記録材と前記中間転写体とを同期して
    前記転写定着部に送りこむ指令を前記記録材搬送部の前
    記機構および前記中間転写体の駆動手段に送り、検知さ
    れた前記記録画像トナー終端以後のかぶりトナーを除去
    する指令をクリーナに送る制御手段とを設けたことを特
    徴とする同一記録材複数回記録型の電子写真装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の同一記録材複数回記録
    型の電子写真装置において、 前記記録画像トナーの終端検知手段が、前記感光ドラム
    上の記録画像の終端を検知する濃度センサであり、 前記クリーナが、前記感光ドラムのクリーナであること
    を特徴とする同一記録材複数回記録型の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 印写部と転写定着部と記録材搬送部とか
    らなり、前記印写部が、表面にトナー記録画像を形成さ
    れる感光ドラムを含み、前記転写定着部が、前記感光ド
    ラムに対して接触/離脱可能に設置され前記記録画像ト
    ナーを中間転写する中間転写体と、前記中間転写体内周
    に接触状態で設置され転写定着時に前記記録画像トナー
    を加熱し溶融する発熱体と、前記発熱体に対向して前記
    中間転写体に対して接触/離脱可能に設置され転写定着
    時に前記中間転写体および記録材を前記発熱体に押圧す
    る加圧部材とを含み、前記記録材搬送部が、前記転写定
    着部に前記記録材を挿入しまたは引き戻す機構を含み、
    前記中間転写体上の記録画像トナーを加熱溶融して前記
    記録材に永久画像として転写し、前記記録材表面の未転
    写部分に次の記録画像を追加記録する同一記録材複数回
    記録型の電子写真装置において、 前記記録画像トナーの終端を検知する手段と、 前記記録材上の記録済み領域の長さを読み取る手段と、 前記加圧部材を前記中間転写体に対して接触/離脱させ
    る手段と、 前記記録材上の記録済み領域読取り手段からの記録済み
    領域信号に基づいて前記記録材と前記中間転写体とを同
    期して前記転写定着部に送りこむ指令を前記記録材搬送
    部の前記機構および前記中間転写体の駆動手段に送り、
    前記記録画像トナーの終端検知手段が前記終端を検知し
    たときに前記加圧部材接触/離脱手段に前記加圧部材を
    前記中間転写体から離脱させる指令を送り、検知された
    前記記録画像トナー終端以後のかぶりトナーを除去する
    指令をクリーナに送る制御手段とを設けたことを特徴と
    する同一記録材複数回記録型の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の同一記録材複数回記録
    型の電子写真装置において、 前記記録画像トナーの終端検知手段が、前記中間転写体
    上の記録画像の終端を検知する濃度センサであり、 前記クリーナが、前記中間転写体のクリーナであること
    を特徴とする同一記録材複数回記録型の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 印写部と転写定着部と記録材搬送部とか
    らなり、前記印写部が、表面にトナー記録画像を形成さ
    れる感光ドラムを含み、前記転写定着部が、前記感光ド
    ラムに対して接触/離脱可能に設置され前記記録画像ト
    ナーを中間転写する中間転写体と、前記中間転写体内周
    に接触状態で設置され転写定着時に前記記録画像トナー
    を加熱し溶融する発熱体と、前記発熱体に対向して設置
    され転写定着時に前記中間転写体および記録材を前記発
    熱体に押圧する加圧部材とを含み、前記記録材搬送部
    が、前記転写定着部に前記記録材を挿入しまたは引き戻
    す機構を含み、前記中間転写体上の記録画像トナーを加
    熱溶融して前記記録材に永久画像として転写し、前記記
    録材表面の未転写部分に次の記録画像を追加記録する同
    一記録材複数回記録型の電子写真装置において、 前記中間転写体に前記記録画像トナーを静電吸引するた
    めの高圧電源の電流値の変化により前記記録画像トナー
    の終端を検知する手段と、 前記記録材上の記録済み領域の長さを読み取る手段と、 前記中間転写体を前記感光ドラムに対して接触/離脱さ
    せる手段と、 前記記録画像トナーの終端検知手段が前記終端を検知し
    たときに前記中間転写体接触/離脱手段に前記中間転写
    体を前記感光ドラムから離脱させる指令を送り、前記記
    録材上の記録済み領域読取り手段からの記録済み領域信
    号に基づいて前記記録材と前記中間転写体とを同期して
    前記転写定着部に送りこむ指令を前記記録材搬送部の前
    記機構および前記中間転写体の駆動手段に送り、検知さ
    れた前記記録画像トナー終端以後のかぶりトナーを除去
    する指令をクリーナに送る制御手段とを設けたことを特
    徴とする同一記録材複数回記録型の電子写真装置。
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