JP2957891B2 - ポンプ機場用吸込水路 - Google Patents

ポンプ機場用吸込水路

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JP2957891B2
JP2957891B2 JP6132006A JP13200694A JP2957891B2 JP 2957891 B2 JP2957891 B2 JP 2957891B2 JP 6132006 A JP6132006 A JP 6132006A JP 13200694 A JP13200694 A JP 13200694A JP 2957891 B2 JP2957891 B2 JP 2957891B2
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純男 須藤
桂一 小松崎
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/44Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • F04D29/445Fluid-guiding means, e.g. diffusers especially adapted for liquid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/50Inlet or outlet
    • F05D2250/51Inlet

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水等の排水のために
設置されるポンプ機場に係わり、特に、ポンプ機場に配
置されたポンプへ排水を導くポンプ機場用吸込水路に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポンプ機場の排水は、両側の側
壁・センタピアと上壁・底壁とで先細状の流路を構成す
る吸込水路に流入し、先端に設けられた吸込コーン及び
吸込ベルマウスで流れの向きを変えられて吸込管を通過
した後、案内羽根を介しポンプ羽根車へと導かれる。そ
してポンプ羽根車によって動力を与えられた排水は、渦
巻ケーシングからポンプ機場外部へと吐出される。従
来、このようなポンプ機場用吸込水路は、土木工事の面
から高さや幅等が制限されており、その制限範囲内にお
いて構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によるポンプ
機場用吸込水路においては、流路断面積が徐々に減少す
る増速流れであることから水力損失が小さいとみなさ
れ、流路における損失の低減等、水力性能に関する配慮
は特にされていなかった。
【0004】また、吸込水路内の流れが下流に位置する
ポンプ羽根車へ及ぼす影響についても配慮されていなか
った。すなわち、吸込管からポンプ羽根車に流入する流
れが、吸込管の周方向で均一な流れ込み速度とならず、
またこれによって過度の旋回成分を持つ場合があり、ポ
ンプ羽根車の水力性能を低下させている場合があった。
【0005】一方、ポンプと同様に水力機械の1つであ
る水車への流入水路の構成に関し、水車の水力性能の向
上に配慮した公知技術として、例えば、以下のものがあ
る。 特開昭56−135756号公報 この公知技術は、水車の羽根車の外周に配置されたステ
イベーンよりも上流側のケーシング内に導水板を設置す
ることにより、ステイベーンに流入する水量を周方向全
周にわたり均一にするものである。
【0006】特開昭62−206274号公報 この公知技術は、水車に流入する水を導く渦巻状ケーシ
ングの任意の位置の断面積を渦巻の巻始め位置における
断面積を基準とした比率で規定し、ケーシングの形状を
適正化することにより、ステイベーンに流入する水量を
周方向全周にわたり均一にすることにものである。
【0007】しかしながら、上記公知技術をポンプ機場
用吸込水路に適用した場合、以下の課題が存在する。す
なわち、水車の流入水路とポンプの吸入水路とでは、同
じ水路でも設計の発想が全く異なる。例えば、水車は流
入する水から動力を得ることから、公知技術におけ
る流入水路のケーシングは、流入した水を強制的に旋回
させより強い動力を得る構成となっている。しかしポン
プは、流入する水に動力を与えるものであって流入する
水の強い旋回は好ましくない。また、このような旋回に
関する設計の相違より、公知技術の流入水路とポン
プ機場用吸込水路とはケーシングの巻き始め・巻き終わ
りの位置が全く異なり、したがって流路の水力特性も異
なるので、公知技術の水路構造を直接適用するのは不可
能である。さらに、公知技術においては、ステイベー
ンの上流側に整流用の導水板が必要となり部品数が増大
しコスト高となるとともに、圧力損失も増加する。
【0008】本発明の目的は、吸込水路の水力性能を損
なうことなく、ポンプ羽根車に流入する水量を周方向全
周にわたり均一にすることにより、ポンプ羽根車の水力
性能を向上することができるポンプ機場用吸込水路を提
供することである。
【0009】上記目的を達成するために、本発明の第1
の概念によれば、上壁と、底壁と、左右両側に配置され
た側壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状が半渦
巻形状の後壁とを備え、ポンプ機場から導入された水を
略鉛直方向の駆動軸を備えたポンプに供給するポンプ機
場用吸込水路において、水平断面内において、前記後壁
と前記駆動軸の軸線との距離が最も短くなる前記半渦巻
形状の巻き終わり位置と前記軸線とを結ぶ直線の、前記
左右の側壁間の流路を幅方向に2等分する水路中心線か
らの傾き角をθとし、前記巻き終わり位置と前記軸線と
の距離をrとし、前記水路中心線に直交し前記軸線を通
る直線上における、前記側壁及び後壁のうちの一方から
前記軸線までの距離のうち、小さくないほうをL1、大
きくないほうをL2としたとき、0.9≦{(L2−r)
×(90°+θ)}/{(L1−r)×(90°−
θ)}≦1.1を満たすように構成され、かつ、前記軸
線は、水平断面内で前記水路中心線と前記側壁との間に
位置するように偏心して配置されていることを特徴とす
るポンプ機場用吸込水路が提供される。
【0010】また上記目的を達成するために、本発明の
第2の概念によれば、上壁と、底壁と、左右両側に配置
された側壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状が
半渦巻形状の後壁と、前記左右の側壁間の流路を幅方向
にほぼ2等分するように仕切る1つのセンタピアとを備
え、ポンプ機場から導入された水を略鉛直方向の駆動軸
を備えたポンプに供給するポンプ機場用吸込水路におい
て、水平断面内において、前記後壁と前記駆動軸の軸線
との距離が最も短くなる前記半渦巻形状の巻き終わり位
置の、前記軸線に関し点対称となる点が、前記1つのセ
ンタピアの後縁部分の中心線の延長線上に存在するよう
に構成され、かつ、前記軸線は、水平断面内で前記水路
中心線と前記側壁との間に位置するように偏心して配置
されていることを特徴とするポンプ機場用吸込水路が提
供される。
【0011】好ましくは、前記ポンプ機場用吸込水路に
おいて、前記軸線上に中心軸を有し前記ポンプの羽根車
へ水を導く吸込管と、前記軸線上に中心軸を有し前記ポ
ンプ機場から導入された水の流れ方向を変えて前記吸込
管へ導く吸込ベルマウスとをさらに有することを特徴と
するポンプ機場用吸込水路が提供される。
【0012】
【0013】さらに上記目的を達成するために、本発明
の第3の概念によれば、上壁と、底壁と、左右両側に配
置された側壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状
が半渦巻形状の後壁と、前記左右の側壁間の流路を幅方
向にほぼ2等分するように仕切る1つのセンタピアと、
略鉛直方向の駆動軸を備えたポンプの羽根車へ水を導く
とともに前記駆動軸の軸線上に中心軸を有する吸込管
と、前記軸線上に中心軸を有し水の流れ方向を変えて前
記吸込管へ導く吸込ベルマウスとを備え、ポンプ機場か
ら導入された水をポンプに供給するポンプ機場用吸込水
路において、前記軸線は、水平断面内で前記水路中心線
と前記側壁との間に位置するように偏心して配置されて
おり、水平断面内において、前記後壁と前記軸線との距
離が最も短くなる前記半渦巻形状の巻き終わり位置と前
記軸線とを結ぶ直線の、前記左右の側壁間の流路を幅方
向に2等分する水路中心線からの傾き角をθとし、前記
巻き終わり位置と前記軸線との距離をrとし、前記水路
中心線に直交し前記軸線を通る直線上における、前記側
壁及び後壁のうち一方から前記軸線までの距離のうち大
きいほうをL1、小さいほうをL2としたとき、0.9≦
{(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×
(90°−θ)}≦1.1を満たし、かつ、水平断面内
において、前記巻き終わり位置の前記軸線に関し点対称
となる点が、前記1つのセンタピアの後縁部分の中心線
の延長線上に存在するように構成されていることを特徴
とするポンプ機場用吸込水路が提供される。
【0014】
【0015】以上のように構成した本発明の第1の概念
においては、水平断面内において、後壁と駆動軸の軸線
との距離が最も短くなる半渦巻形状の巻き終わり位置と
軸線とを結ぶ直線の、左右の側壁間の流路を幅方向に2
等分する水路中心線からの傾き角をθとし、巻き終わり
位置と軸線との距離をrとし、水路中心線に直交し軸線
を通る直線上における、側壁及び後壁のうちの一方から
軸線までの距離のうち、小さくないほうをL1、大きく
ないほうをL2としたとき、0.9≦{(L2−r)×
(90°+θ)}/{(L1−r)×(90°−θ)}
≦1.1を満たすように構成されていることにより、吸
込管の両側に別れる形で後壁に沿って流れる2つの流れ
の吸込管への流入速度が互いに等しくなるので、吸込管
に流入するときの流れの水量バランスが均一になる。
らに、軸線は、水平断面内で水路中心線と側壁との間に
位置するように偏心して配置されていることにより、微
小な旋回流がポンプの吸込管入口付近に発生する。これ
により水路内の流れが安定化し、脈動等の原因となる水
中渦の発生が抑制される。
【0016】また、本発明の第2の概念においては、水
平断面内において、後壁と駆動軸の軸線との距離が最も
短くなる半渦巻形状の巻き終わり位置の、軸線に関し点
対称となる点が、1つのセンタピアの後縁部分の中心線
の延長線上に存在するように構成されていることによ
り、このセンタピアの両側の排水流れが、巻き終わり位
置と軸線とを結ぶ直線によって2等分された吸込管の2
つの開口領域のそれぞれに導かれることとなり、それぞ
れの領域に全体の1/2の流量ずつが流入するので、吸
込管に流入するときの流れの水量バランスが均一にな
る。さらに、軸線は水平断面内で水路中心線と側壁と
の間に位置するように偏心して配置されていることによ
り、微小な旋回流がポンプの吸込管入口付近に発生す
る。これにより水路内の流れが安定化し、脈動等の原因
となる水中渦の発生が抑制される。
【0017】また、ポンプ機場用吸込水路において、軸
線上に中心軸を有しポンプの羽根車へ水を導く吸込管
と、軸線上に中心軸を有しポンプ機場から導入された水
の流れ方向を変えて吸込管へ導く吸込ベルマウスとをさ
らに有することにより、ポンプ機場からの排水をポンプ
へと導く一連の手段を実現できる
【0018】また本発明の第3の概念においては、軸線
は、水平断面内で水路中心線と側壁との間に位置するよ
うに偏心して配置されており、水平断面内において、後
壁と軸線との距離が最も短くなる半渦巻形状の巻き終わ
り位置と軸線とを結ぶ直線の、左右の側壁間の流路を幅
方向に2等分する水路中心線からの傾き角をθとし、巻
き終わり位置と軸線との距離をrとし、水路中心線に直
交し軸線を通る直線上における、側壁及び後壁のうち一
方から軸線までの距離のうち大きいほうをL1、小さい
ほうをL2としたとき、0.9≦{(L2−r)×(90
°+θ)}/{(L1−r)×(90°−θ)}≦1.1
を満たし、かつ、水平断面内において、巻き終わり位置
の軸線に関し点対称となる点が、1つのセンタピアの後
縁部分の中心線の延長線上に存在するように構成されて
いることにより、水中渦抑制作用と水量均一化作用との
相互作用によって、吸込ベルマウスにおける流速を2m
/s以上にでき、1.5m/s程度であった従来に比し
約4/3倍の高速化を達成できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6により説
明する。本発明の第1の実施例を図1及び図2により説
明する。本実施例によるポンプ機場用吸込水路を図1及
び図2に示す。図1は吸込水路の水平断面図であり、図
2は図1中II−II断面による側断面図である。
【0020】図1及び図2において、吸込水路1は、上
壁17と、底壁18と、左右両側に配置された側壁14
L,14Rと、側壁14L,14Rにそれぞれ続く後壁1
5L,15Rと、側壁14L,14R間の流路26を幅方
向(図中上下方向)に2等分する水路中心線13にほぼ
沿って設けられ流路26を2つに仕切るセンタピア19
と、ポンプ25の羽根車5へ水を導く吸込管10と、吸
込管10に設けられた整流用の案内羽根4と、水の流れ
方向を変えて吸込管10へ導く吸込ベルマウス2及び吸
込コーン3とを有し、ポンプ機場から導入された水をポ
ンプ25に供給する。
【0021】ポンプ25の羽根車5は、軸受機構8によ
って支持された主軸11に接続されており駆動機9によ
って回転される。羽根車5の吸込径D≒3m、吸込水路
1の最大幅W≒10mであり、すなわち吸込水路1の最
大幅Wは羽根車5の吸込径Dの3.5倍以下となってい
る。ポンプ25によって動力を付与された水は、渦巻ケ
ーシング7から吐出される。またポンプ25の主軸(す
なわち駆動軸)11の軸線12は、図1に示す水平断面
内において、水路中心線13と側壁14R(若しくは側
壁14L)との間に位置し水路中心線13上には存在し
ないように流れ方向からみて偏心して配置されており、
吸込ベルマウス2及び吸込管10の中心軸は、ともに軸
線12上に位置している。さらに後壁15L,Rは、図
1に示すように、水平断面における形状が半渦巻形状と
なっており、その半渦巻形状の巻き終わり位置16にお
いて、軸線12との距離が最も短くなっている。
【0022】また本実施例の吸込水路1は、図1に示す
水平断面内において、巻き終わり位置16と軸線12と
を結ぶ直線27の水路中心線13からの傾き角θ(=3
0°)、巻き終わり位置16と軸線12との距離r、水
路中心線13に直交し軸線12を通る直線28上におけ
る後壁15L,Rから軸線12までの距離のうちの大き
い方(側壁14L側)の距離であるL1及び小さい方の
距離であるL2に関し、 (L2−r)×(90°+θ)=(L1−r)×(90°
−θ) すなわち、 {(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×
(90°−θ)}=1 であるように構成されている。さらに、吸込水路1はま
た、図1に示す水平断面内において、軸線12を対称中
心として巻き終わり位置16と点対称となる点23が、
センタピア19の後縁部19Aの中心線21の延長線上
に存在するように構成されている。
【0023】以上において、本実施例の吸込水路1は、
流路の構成を適正化することによりポンプ25の羽根車
5に流入する水量を周方向全周にわたり均一にするもの
である。以下、この作用を説明する。前述したように、
従来の吸込水路においては、吸込管からポンプ羽根車へ
と流入する流れが吸込管の周方向で均一な流れ込み速度
とならず、またこれによって羽根車に入る流れが過度の
旋回成分を持つという課題があった。本願発明者等は、
この課題を解決することを目的として、種々の構造の吸
込水路について流れ解析技術を応用した数値解析を繰り
返した結果、半渦巻形状の後壁の巻き終わり位置、水路
幅、及びセンタピアの構造等がこの特性に大いに関係し
ていることがわかった。そしてまた、羽根車に流入する
水量を均一にする方法として、巻き終わり位置と水路幅
との関係を適正化すること、又は巻き終わり位置とセン
タピアとの関係を適正化することの2つの方法があるこ
ともわかった。以下、それぞれの原理について詳細に説
明する。なお説明の便宜上、本実施例の吸込水路1の各
部材と同等の部材には同一の符号を用いて説明する。
【0024】(1)巻き終わり位置と水路幅との関係 まず、巻き終わり位置と水路幅との関係について図3及
び図4を用いて説明する。ポンプ機場から吸込水路1に
導入された排水は、下流側において吸込管10の両側の
流れ34L,Rに別れる形で後壁15L,15Rに沿って
流れ、巻き終わり位置16に向かって回り込むように向
きを変えられた後、吸込管10に流入する(図3中の矢
印参照)。このとき従来は、この流入時の流れ34Lと
34Rとの水量バランスに特に配慮されていなかった結
果、いずれか一方が他方よりも多くなり周方向の水量の
不均一が生じていた。したがって、この周方向の水量の
不均一を解消するためには、吸込管10に流入時の流れ
34Lと34Rとの水量バランスを考慮すれば良い。
【0025】この水量バランスを考慮した構成の1つを
図3を用いて説明する。すなわち、吸込管10に流入す
るときの流れ34Lと34Rとの水量バランスを均一に
するために、図3中軸線12を通る直線28より下流側
(図中右側)の領域において、巻き終わり位置16と軸
線12とを結ぶ直線27を境にして考えたとき、領域
(A)に速度V1,流量Q1で流入した後に後壁15Lに
沿って回り込んで吸込管10へ流入する流れ34Lの流
入速度VAと、領域(B)に速度V2,流量Q2で流入した
後に後壁15Rに沿って回り込んで吸込管10へ流入す
る流れ34Rの流入速度VBとが等しくなれば良い。
【0026】すなわち、流路の高さBは一定、吸込管1
0への流入径をDoとすると、領域(A)、(B)への
流入流量Q1,Q2はそれぞれ、 Q1=B×(L1−r)×V1=πDo×{(90°+θ)
/360°}×VA2=B×(L2−r)×V2=πDo×{(90°−θ)
/360°}×VB で表されるから、吸込管10への流入速度VA,VBはそ
れぞれ、 VA=B×(L1−r)×V1×360°/{πDo×(9
0°+θ)} … VB=B×(L2−r)×V2×360°/{πDo×(9
0°−θ)} … よって、このVA,VBを等しくするための条件は、と
を等しいとおいて、 (L1−r)×V1/(90°+θ)=(L2−r)×V2
/(90°−θ) ここで、領域(A)への流入速度V1と領域(B)への
流入速度V2とが等しいと仮定すると、 (L1−r)/(90°+θ)=(L2−r)/(90°
−θ) となる。
【0027】すなわち、吸込管10に流入するときの流
れ34Lと34Rとの水量バランスを等しくするための
構造的条件は、上式を変形して {(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×
(90°−θ)}=1…(※) と表すことができる。
【0028】ここにおいて、上記(※)式を満たす構成
とすることが水量バランス均一化に最も好ましいが、設
計や施工上の制約により必ずしもこの厳密な関係を満足
し得ない場合がある。そこで、発明者らは上記の左辺の
値が1より大きくなった場合、あるいは1より小さくな
った場合に、どこまで許容範囲となり得るかを数値解析
で検討し、図4に示す結果を得た。
【0029】図4は、上記(※)式の左辺である{(L
2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×(90°
−θ)}を0.75〜1.25まで変化させた場合の、最
も理想的である{(L2−r)×(90°+θ)}/
{(L1−r)×(90°−θ)}=1のときのポンプ
効率との比(=効率比)がどのように変化するかを示し
たものである。図4において、{(L2−r)×(90
°+θ)}/{(L1−r)×(90°−θ)}=1か
ら大きくなるにつれ又は小さくなるにつれ、効率比は
1.0から低下していくが、1との差が大きくなるほど
急激に低下する傾向を示す。図4より、本願発明者等
は、ポンプ効率の低下が小さく効率比の許容範囲となり
うる領域としては、0.9≦{(L2−r)×(90°+
θ)}/{(L1−r)×(90°−θ)}≦1.1が適
当であると判断した。
【0030】本実施例の吸込水路1においては、{(L
2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×(90°
−θ)}=1である。したがって、吸込管10に流入す
るときの流れ34Lと34Rとの水量バランスを均一に
し、ポンプ25の羽根車5へと流入する水量を周方向で
均一にすることができる。
【0031】(2)巻き終わり位置とセンタピアとの関
係 次に、巻き終わり位置とセンタピアとの関係について図
5を用いて説明する。上記(1)で説明した方法の他
に、吸込管10に流入するときの流れの水量バランスを
均一にする方法の1つとして、センタピア19の構成を
適正化することで流れの中心線の方向を制御する方法が
ある。これを図5により説明する。
【0032】センタピア19は、流路26における流れ
を左右の流れ24L,24Rに仕切っており、その下流
側下端は中心線21を備えた後縁部19Aとなってい
る。このとき、図5中の破線で示すように、軸線12を
対称中心として巻き終わり位置16と点対称となる点2
3までこの後縁部19Aを伸ばして配置するようにすれ
ば、直線27によって2等分された吸込管10の開口領
域(領域(C)+(D))のうち、領域(C)へ流れ2
4Lが導かれるとともに領域(D)へ流れ24Rが導か
れることとなり、領域(C)及び領域(D)にそれぞれ
全体の1/2の流量が流入するので、流れ24Lと24
Rとの水量バランスが均一となることが分かる。
【0033】しかしながら、上記のようにセンタピア1
9の後縁部19Aを伸ばし吸込管10の入口直近まで配
置すると、センタピア19の後縁部19Aからの流れが
すぐにポンプ15の羽根車5に入ることとなり、逆に羽
根車5の水力性能に悪影響が出てしまうので現実的では
ない。そこで、図示のようにセンタピア19の後縁部1
9Aを吸込管10入口よりも若干上流側に位置するよう
にし、後縁部19Aの中心線21の延長線上に点23が
位置するように構成すればよい。この場合、後縁部19
Aより下流側では流れ24L,Rは合流して1つの流れ
となるが、その流れの中心線は、後縁部19Aの中心線
21の延長線にほぼ一致すると考えることができるか
ら、このような構成にしても、上記したように流れ24
L,24Rがほぼそれぞれ領域(C),(D)へと導か
れ、水量バランスが均一となることが分かる。
【0034】本実施例の吸込水路1においては、水平断
面内において、軸線12を対称中心として巻き終わり位
置16と点対称となる点23が、センタピア19の後縁
部19Aの中心線21の延長線上に存在するので、吸込
管10に流入するときの流れ24Lと24Rとの水量バ
ランスを均一にできる。よって、ポンプ25の羽根車5
へと流入する水量を周方向で均一にすることができる。
【0035】以上説明したように、本実施例によれば、
水平断面内において、巻き終わり位置16と軸線12と
を結ぶ直線27の水路中心線13からの傾きθ(=30
°)、巻き終わり位置16と軸線12との距離r、水路
中心線13に直交し軸線12を通る直線28上における
後壁15L,Rから軸線12までの距離のうち、大きい
方(側壁14L側)の距離であるL1,小さい方の距離で
あるL2に関し、{(L2−r)×(90°+θ)}/
{(L1−r)×(90°−θ)}=1であるので、巻
き終わり位置16と軸線12とを結ぶ直線27を境に
し、後壁15L,Rに沿ってそれぞれ流入する流れ34
L,Rの吸込管10への流入速度VA,VBが互いに等しく
なり、吸込管10に流入するときの流れ34Lと34R
との水量バランスが均一になる。よって吸込水路1の水
力性能を損なうことなく、ポンプ25の羽根車5へと流
入する水量を周方向で均一にし、羽根車5の水力性能を
向上することができる。
【0036】また、水平断面内において、軸線12を対
称中心として巻き終わり位置16と点対称となる点23
が、センタピア19の後縁部19Aの中心線21の延長
線上に存在するので、直線27を境にして領域(C)へ
流れ24Lが導かれるとともに領域(D)へ流れ24R
が導かれ、吸込管10に流入するときの流れ24Lと2
4Rとの水量バランスを均一にできる。よって、吸込水
路1の水力性能を損なうことなく、ポンプ25の羽根車
5へと流入する水量を周方向で均一にし、羽根車5の水
力性能を向上することができる。
【0037】また、以上のように水力エネルギ損失を防
止する配慮をしているので、ポンプ駆動エネルギを節減
できる。
【0038】さらに、ポンプ25の軸線12が、水平断
面内において水路中心線13上ではなく水路中心線13
と側壁との間に位置するように偏心して配置されている
ので、微小な旋回流がポンプ25の吸込管10入口付近
に発生する。これにより水路内の流れが安定化し、脈動
等の原因となる水中渦の発生が抑制される。そして本願
発明者等は、この水中渦抑制作用と上記した2つの水量
均一化作用との相互作用によって、本実施例の吸込水路
1においては、吸込ベルマウスにおける流速を2m/s
以上にできることを数値解析で確認した。従来の吸込水
路にあっては吸込ベルマウスの通過流速が1.5m/s
程度が限度であったので、約4/3倍の高速化を達成で
きることが分かった。よって、このように高速化が可能
となったことから、同一の流速条件下における吸込水路
1の最大幅Wをポンプ25の羽根車5の吸込径Dの3.
5倍以下とできるので、従来の約5倍に比較してかなり
小形化できる。例えば羽根車25吸込径D≒3mの場合
には吸込水路1最大幅Wを4.5m縮小できることとな
る。したがってポンプ機場のコンパクト化が可能とな
り、土地代・土木工事費を従来より大きく低減できる。
【0039】なお、上記実施例においては、角度θを、
水平断面内において、巻き終わり位置16と軸線12と
を結ぶ直線27の水路中心線13からの傾きとして説明
したが、軸線12を通り水路中心線13に平行な直線2
2を基準としたときの、直線27のなす角度としても同
じことである。
【0040】また上記の実施例においては、水路中心線
13に直交し軸線12を通る直線28上における後壁1
5L,Rから軸線12までの距離のうち、大きい方(側
壁14L側)の距離をL1,小さい方の距離をL2とした
が、両者が等しい場合は、どちらをL1,L2にしてもよ
い。この場合、軸線12が水路中心線13上に位置する
こととなり、微小な旋回流を発生させ水中渦の発生を防
止する効果が小さくなるので、吸込ベルマウス2を通過
する流速を大きくする効果もやや小さくなる。しかし、
ポンプ25の羽根車5に流入する水量を周方向全周にわ
たり均一にすることについては、上記実施例と同様の効
果を得る。
【0041】さらに上記実施例においては、水路中心線
13に直交し軸線12を通る直線28が後壁15L,R
と交わる構成であることから、直線28上における軸線
12と後壁15L,Rとの距離でL1,L2を定義したが、
この直線28が側壁14L,14Rと交わる構成である
場合には、直線28上における軸線12と側壁14L,
Rとの距離でL1,L2を定義することで、上記実施例と
同様の効果を得る。
【0042】また上記実施例においては、吸込管10に
流入するときの流れ24Lと24Rとの水量バランスを
均一にしポンプ25の羽根車5へと流入する水量を周方
向で均一にする手段として、(1)巻き終わり位置と水
路幅との関係の適正化、(2)巻き終わり位置とセンタ
ピアとの関係の適正化、の双方を用いたが、いずれか一
方でもよく、この場合も同様の均一化の効果を得ること
ができる。
【0043】本発明の第2の実施例を図6により説明す
る。本実施例によるポンプ機場用吸込水路の水平断面図
を図6に示す。第1の実施例と同等の部材には同一の符
号を付す。図6において、本実施例の吸込水路50が、
第1の実施例の吸込水路1と異なる点は、巻き終わり位
置16と軸線12とを結ぶ直線27の水路中心線13か
らの傾きθが45°となっている点である。その他の構
成はほぼ同様である。
【0044】上記構成の吸込水路50においては、θが
30度であった第1の実施例の吸込水路1よりも旋回量
が大きくなる特質を有することになる。このように、角
度θの大きさやセンタピア19の長さ等は、第1の実施
例において説明した条件を満たす範囲内で、ポンプ機場
ごとの運転条件に応じた最適値に選定されるべきであ
る。
【0045】本実施例によっても、第1の実施例と同様
の効果を得る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、水平断面内において、
後壁と駆動軸の軸線との距離が最も短くなる半渦巻形状
の巻き終わり位置と軸線とを結ぶ直線の、左右の側壁間
の流路を幅方向に2等分する水路中心線からの傾き角を
θとし、巻き終わり位置と軸線との距離をrとし、水路
中心線に直交し軸線を通る直線上における、側壁及び後
壁のうちの一方から軸線までの距離のうち、小さくない
ほうをL1、大きくないほうをL2としたとき、0.9≦
{(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1−r)×
(90°−θ)}≦1.1を満たすように構成されてい
るので、吸込管に流入するときの流れの水量バランスが
均一になる。よって吸込水路の水力性能を損なうことな
く、ポンプの羽根車へと流入する水量を周方向で均一に
し、羽根車の水力性能を向上することができる。
【0047】また本発明によれば、水平断面内におい
て、後壁と駆動軸の軸線との距離が最も短くなる半渦巻
形状の巻き終わり位置の、軸線に関し点対称となる点
が、1つのセンタピアの後縁部分の中心線の延長線上に
存在するように構成されているので、巻き終わり位置と
軸線とを結ぶ直線によって2等分された吸込管の2つの
開口領域のそれぞれに全体の1/2の流量ずつが流入
し、吸込管に流入するときの流れの水量バランスが均一
になる。よって吸込水路の水力性能を損なうことなく、
ポンプの羽根車へと流入する水量を周方向で均一にし、
羽根車の水力性能を向上することができる。
【0048】さらに本発明によれば、軸線は、水平断面
内で水路中心線と側壁との間に位置するように偏心して
配置されており、水平断面内において、後壁と軸線との
距離が最も短くなる半渦巻形状の巻き終わり位置と軸線
とを結ぶ直線の、左右の側壁間の流路を幅方向に2等分
する水路中心線からの傾き角をθとし、巻き終わり位置
と軸線との距離をrとし、水路中心線に直交し軸線を通
る直線上における、側壁及び後壁のうち一方から軸線ま
での距離のうち大きいほうをL1、小さいほうをL2とし
たとき、0.9≦{(L2−r)×(90°+θ)}/
{(L1−r)×(90°−θ)}≦1.1を満たし、か
つ、水平断面内において、巻き終わり位置の軸線に関し
点対称となる点が、1つのセンタピアの後縁部分の中心
線の延長線上に存在するように構成されているので、水
中渦抑制作用と水量均一化作用との相互作用によって、
吸込ベルマウスにおける流速を2m/s以上にでき、
1.5m/s程度であった従来に比し約4/3倍の高速
化を達成できる。よって同一の流速条件下における吸込
水路の最大幅をポンプの羽根車の吸込径の3.5倍以下
とでき、従来の約5倍に比較して小形化できる。したが
ってポンプ機場のコンパクト化が可能となり、土地代・
土木工事費を従来より大きく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による吸込水路の水平断
面図である。
【図2】図1に示したII−II断面による吸込水路の側断
面図である
【図3】第1の実施例の吸込水路の作用を説明するため
の概念図である。
【図4】{(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1
r)×(90°−θ)}とポンプ効率比との関係を示す
図である。
【図5】第1の実施例の吸込水路の作用を説明するため
の概念図である。
【図6】本発明の第2の実施例による吸込水路の水平断
面図である。
【符号の説明】
1 吸込水路 2 吸込ベルマウス 3 吸込コーン 5 羽根車 10 吸込管 12 軸線 13 水路中心線 14L 側壁 14R 側壁 15L 後壁 15R 後壁 16 巻き終わり位置 17 上壁 18 底壁 19 センタピア 19A 後縁部 21 後縁部の中心線 22 軸線を通り水路中心線に平行な直線 23 軸線を対称中心とし巻き終わり位置と点対称とな
る点 27 巻き終わり位置と軸線とを結ぶ直線 28 水路中心線に直交し軸線を通る直線 50 吸込水路 D ポンプ羽根車の吸込径 L1 後壁又は側壁から軸線までの距離のうちの小さく
ないほう L2 後壁又は側壁から軸線までの距離のうち大きくな
いほう r 巻き終わり位置と軸線との距離 W 吸込水路の最大幅 θ 巻き終わり位置と軸線とを結ぶ直線の水路中心線か
らの傾き角
フロントページの続き (72)発明者 田中 定司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 高田 国雄 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社 日立製作所 土浦工場内 (72)発明者 須藤 純男 茨城県土浦市神立町603番地 日立土浦 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小松崎 桂一 東京都日千代田区神田駿河台四丁目3番 地 日立テクノエンジニアリング株式会 社内 (56)参考文献 特開 平6−137299(JP,A) 特開 平5−187383(JP,A) 特開 昭55−123398(JP,A) 実開 平3−35297(JP,U) 実開 昭54−105903(JP,U) 特公 平6−43840(JP,B2) 実公 昭60−30479(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/40 - 29/56 E03F 5/22 E02B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上壁と、底壁と、左右両側に配置された側
    壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状が半渦巻形
    状の後壁とを備え、ポンプ機場から導入された水を略鉛
    直方向の駆動軸を備えたポンプに供給するポンプ機場用
    吸込水路において、 水平断面内において、前記後壁と前記駆動軸の軸線との
    距離が最も短くなる前記半渦巻形状の巻き終わり位置と
    前記軸線とを結ぶ直線の、前記左右の側壁間の流路を幅
    方向に2等分する水路中心線からの傾き角をθとし、 前記巻き終わり位置と前記軸線との距離をrとし、 前記水路中心線に直交し前記軸線を通る直線上におけ
    る、前記側壁及び後壁のうちの一方から前記軸線までの
    距離のうち、小さくないほうをL1、大きくないほうを
    2としたとき、 0.9≦{(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1
    r)×(90°−θ)}≦1.1 を満たすように構成され、かつ、 前記軸線は、水平断面内で前記水路中心線と前記側壁と
    の間に位置するように偏心して配置され ていることを特
    徴とするポンプ機場用吸込水路。
  2. 【請求項2】上壁と、底壁と、左右両側に配置された側
    壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状が半渦巻形
    状の後壁と、前記左右の側壁間の流路を幅方向にほぼ2
    等分するように仕切る1つのセンタピアとを備え、ポン
    プ機場から導入された水を略鉛直方向の駆動軸を備えた
    ポンプに供給するポンプ機場用吸込水路において、 水平断面内において、前記後壁と前記駆動軸の軸線との
    距離が最も短くなる前記半渦巻形状の巻き終わり位置
    の、前記軸線に関し点対称となる点が、前記1つのセン
    タピアの後縁部分の中心線の延長線上に存在するように
    構成され、かつ、 前記軸線は、水平断面内で前記水路中心線と前記側壁と
    の間に位置するように偏心して配置され ていることを特
    徴とするポンプ機場用吸込水路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のポンプ機場用吸込水
    路において、前記軸線上に中心軸を有し前記ポンプの羽
    根車へ水を導く吸込管と、前記軸線上に中心軸を有し前
    記ポンプ機場から導入された水の流れ方向を変えて前記
    吸込管へ導く吸込ベルマウスとをさらに有することを特
    徴とするポンプ機場用吸込水路。
  4. 【請求項4】上壁と、底壁と、左右両側に配置された側
    壁と、その側壁の下流側に続く水平断面形状が半渦巻形
    状の後壁と、前記左右の側壁間の流路を幅方向にほぼ2
    等分するように仕切る1つのセンタピアと、略鉛直方向
    の駆動軸を備えたポンプの羽根車へ水を導くとともに前
    記駆動軸の軸線上に中心軸を有する吸込管と、前記軸線
    上に中心軸を有し水の流れ方向を変えて前記吸込管へ導
    く吸込ベルマウスとを備え、ポンプ機場から導入された
    水をポンプに供給するポンプ機場用吸込水路において、 前記軸線は、水平断面内で前記水路中心線と前記側壁と
    の間に位置するように偏心して配置されており、 水平断面内において、前記後壁と前記軸線との距離が最
    も短くなる前記半渦巻形状の巻き終わり位置と前記軸線
    とを結ぶ直線の、前記左右の側壁間の流路を幅方向に2
    等分する水路中心線からの傾き角をθとし、 前記巻き終わり位置と前記軸線との距離をrとし、 前記水路中心線に直交し前記軸線を通る直線上におけ
    る、前記側壁及び後壁のうち一方から前記軸線までの距
    離のうち大きいほうをL1、小さいほうをL2としたと
    き、 0.9≦{(L2−r)×(90°+θ)}/{(L1
    r)×(90°−θ)}≦1.1 を満たし、 かつ、水平断面内において、前記巻き終わり位置の前記
    軸線に関し点対称となる点が、前記1つのセンタピアの
    後縁部分の中心線の延長線上に存在するように構成され
    ていることを特徴とするポンプ機場用吸込水路。
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