JPH10238490A - 立軸ポンプの吸込流路 - Google Patents

立軸ポンプの吸込流路

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JPH10238490A
JPH10238490A JP4568697A JP4568697A JPH10238490A JP H10238490 A JPH10238490 A JP H10238490A JP 4568697 A JP4568697 A JP 4568697A JP 4568697 A JP4568697 A JP 4568697A JP H10238490 A JPH10238490 A JP H10238490A
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suction
impeller
channel
straight pipe
cone
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JP4568697A
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Teiji Tanaka
定司 田中
Ichiro Harada
一郎 原田
Seiji Miura
誠二 三浦
Kunio Takada
国雄 高田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立軸ポンプの据付面積を削減するため、吸込
流路の水平水路部の水路幅、水路高さを縮小した場合の
性能低下を防止する。 【解決手段】 水平水路底部2bから、ベルマウス部3
および吸込直管部4と同芯状に直立する吸込コ−ン5の
頂部に、組立および分解可能な組立構造体8を設け、羽
根車芯出し作業時に組立て、運転時に取り外す。それに
より、立軸ポンプ吸込流路内の流れが高速化しても水中
渦を生じることなく、吸込コ−ン背後の後流の影響を羽
根車に及ぼさないため、組立て作業性を犠牲にすること
なく性能低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立軸ポンプの吸込流
路に係り、特に雨水排水や灌漑用の大形ポンプに好適な
吸込流路に関する。
【0002】
【従来の技術】排水用などの大形立軸ポンプでは、土木
施工の点から、図7に示すような吸込流路が多く使用さ
れている。すなわち、吸込流路1は主にコンクリ−トで
構築されるため、図7において、羽根車への導入部であ
る水平水路部2は、ほぼ水平の上下壁2a、2bと立壁
2cとから成るトンネル構造である。そして、水平水路
部2に対して垂直方向に回転軸6を持つ羽根車7へは、
羽根車と同芯状のベルマウス部3を経て、流れ方向を水
平方向から羽根車の回転軸方向に転向し、水平水路部2
に対して垂直で、かつ、ベルマウス部と同芯状の吸込直
管部4で流れを整流して流入する。上記要素のみの構造
では、ベルマウス部3で水平方向から垂直方向へ流れを
転向する際、周方向から流入する流れと干渉して流れが
よじれ、高流速になると水平水路底部2bから水中渦が
生ずることがある。したがって、水平水路部2の底部2
bから、ベルマウス部3および吸込直管部4と同芯状に
直立する吸込コ−ン5を設けることが多い。
【0003】さらに、図8に示すように、水平水路部2
が羽根車回転軸6に対して対称の場合には、吸込口側2
dから奥側水平水路壁2eへ流れが流入しにくくなり、
羽根車7の入口速度分布が非一様となりやすい。すなわ
ち、水平水路部2の幅Bが狭い場合には吸込コ−ン5を
流れが横切るため、吸込コ−ン5の背後に一対の渦13
を生じる。また、奥側水平水路壁2eまでの間隔が不適
切な場合には、水平水路の奥側で水中渦14を発生しや
すくなる。このような場合、特開平6−26497号公
報に開示されるように、ベルマウス部3の裾野の傾きを
周方向に変化させて、流路抵抗により羽根車への流入の
周方向の均一化を図る構造が考案されている。また、特
開平6−26498号公報に開示されるように、水平流
路上部壁を吸込口側から傾けて、羽根車への流入の周方
向の均一化を図る技術も公知である。しかし、これらの
構造ではいずれもベルマウス形状が複雑となる。したが
って、従来、水平水路部2の幅Bが狭い場合には、羽根
車7の回転方向に合せて流れが旋回しながら流入するよ
うに、図9の吸込流路平面図に示すように、水平水路部
2を羽根車回転軸6に対して非対称として水平水路部2
を構成することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、排水用等の立軸
ポンプでは、吐出し量に対して必要な全揚程が小さいた
め、羽根車には軸流または斜流羽根車が用いられる。軸
流または斜流羽根車では、出口径の小さいハブ側では羽
根角度が大きい。したがって、吸込流路から羽根車の回
転方向の旋回流れが流入する場合には、羽根車を小形化
する、すなわち仕事量を大きくする要求に対して、特に
ハブ側では羽根の設計が困難となる。このような場合に
は、図10に示すように、羽根車直前の吸込直管部に整
流板9を設け、羽根車回転方向の旋回流れ15を除去し
ていた。
【0005】しかし従来の吸込流路では、整流板は製作
性を優先して形状が簡単になるように、吸込直管部4と
吸込コ−ン5の垂直部との間に設けていたため、吸込流
路を小形化して吸込流速が増加すると、ポンプ性能が低
下するという問題が顕著になってきた。すなわち、吸込
流路では水平水路からベンド部を経由して流れの方向を
転向しつつ流れを増速し、周方向に流れを均一化する。
したがって、吸込直管部では増速後の高速流が流れるた
め、この部分に整流板を設けると旋回流の衝突損失が大
きくなるばかりでなく、整流板9による後流16が羽根
車7に流入して羽根車性能を低下させる。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に鑑みなされ
たものであり、第1に、立軸ポンプの吸込流路内の流れ
が高速化したとき、水中渦を生じることなしに吸込コ−
ン背後の後流の影響を羽根車に及ぼさない吸込流路を提
供することにある。また第2に、立軸大形ポンプの羽根
車の据付芯出し作業性と運転時の性能の両者を改善する
ことにある。さらに第3として、水路幅を大幅に縮小し
た場合に、羽根車入口流れを悪化させない立軸ポンプの
吸込流路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下のように
解決される。請求項1記載発明は、水平水路部と、羽根
車に対して同芯状の吸込直管部と、前記吸込直管部と同
芯状のベルマウス部と、前記水平水路部の底部から前記
吸込直管部と同芯状に直立する吸込コ−ンとで構成され
る立軸ポンプの吸込水路において、前記吸込コ−ンの頂
部高さを、前記ベルマウス部の頂部高さ以上で、かつ、
前記吸込コ−ンの頂部における流路幅より大きな距離だ
け、前記羽根車の最下端部より下方にしたことを特徴と
するものである。このような構成によれば、流れがベル
マウス部で水平方向から羽根車回転軸方向に転向する
際、吸込コ−ンがガイドとなり、周方向からの流れと干
渉して水平水路底部から水中渦を発生することはない。
さらに、吸込コ−ン高さを羽根車最下端より流路幅分以
上だけ下げているため、吸込直管部内で流れが偏って
も、吸込コ−ンからの後流は羽根車には及ばない。その
ため、立軸ポンプの吸込流路内の流れが高速化したと
き、水中渦を生じることなしに吸込コ−ン背後の後流の
影響を羽根車に及ぼさない吸込流路を提供でき、上記第
1の目的が達成される。また、請求項2記載発明は、水
平水路部と、羽根車に対して同芯状の吸込直管部と、前
記吸込直管部と同芯状のベルマウス部と、前記水平水路
部の底部から前記吸込直管部と同芯状に直立する吸込コ
−ンとで構成される立軸ポンプの吸込水路において、前
記吸込コ−ンの頂部と前記羽根車の入口ボスとの間に、
円筒状の取外し可能な組立構造体を設けたことを特徴と
するものである。このような構成によれば、組立構造体
の長さを水平水路高さより短くすることにより、羽根車
を取付けた状態でも分解撤去が容易となり、また大型構
造でも、組立構造体を2個以上に分割することにより、
分解作業がさらに容易となる。したがって、上記第2の
目的が達成される。また、請求項3記載発明は、水平水
路部と、羽根車に対して同芯状の吸込直管部と、前記吸
込直管部と同芯状のベルマウス部と、前記水平水路部の
底部から前記吸込直管部と同芯状に直立する吸込コ−ン
とで構成される立軸ポンプの吸込水路において、前記吸
込コ−ンの頂部高さを、前記ベルマウス部の頂部高さ以
上で、かつ、前記吸込コ−ンの頂部における流路幅より
大きな距離だけ、前記羽根車の最下端部より下方にする
とともに、前記吸込コ−ンの頂部と前記羽根車の入口ボ
スとの間に、円筒状の取外し可能な組立構造体を設けた
ことを特徴とするものである。このような構成によれ
ば、周方向からの流れの干渉による水中渦の発生が防止
され、吸込直管部内で流れが偏っても、吸込コ−ンから
の後流は羽根車には及ばない。しかも、羽根車の分解撤
去作業も容易となり、したがって、上記第1および第2
の目的が達成される。また、請求項4記載発明は、羽根
車回転軸と水路中心位置とが異なる非対称な水平水路部
と、前記羽根車に対して同芯状の吸込直管部と、前記吸
込直管部と同芯状のベルマウス部とで構成される立軸ポ
ンプの吸込水路において、前記ベルマウス部の頂部の円
筒状断面積を、前記水平水路部と前記ベルマウス部との
境界の吸込口側断面における、前記水平水路部の水路高
さおよび水路幅で定義される断面積以下とし、かつ、前
記吸込直管部の前記羽根車直前の断面積以上としたこと
を特徴とするものである。このような構成によれば、ベ
ルマウス部と比較して水平水路部の断面積が広いため、
奥側水平水路壁へも均一に流入し、また、ベルマウス部
から吸込直管部では、平均流速を増速流としたことによ
り、ベルマウス部での流れの剥離を防止することがで
き、立軸ポンプの吸込流路を小型化して、吸込流路内の
流れを高速化しても、吸込流路内の流れを一様に保つこ
とができ、性能が低下することがない。したがって、上
記第3の目的が達成される。また、請求項5記載発明
は、羽根車回転軸と水路中心位置とが異なる非対称な水
平水路部と、前記羽根車に対して同芯状の吸込直管部
と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部と、前記水
平水路部の底部から前記吸込直管部と同芯状に直立する
吸込コ−ンとで構成される立軸ポンプの吸込水路におい
て、前記吸込コ−ンの底部と前記ベルマウス部との間の
流路に、前記吸込コ−ンの底部から放射状の整流板を設
けたことを特徴とするものである。このような構成によ
れば、整流板を吸込コ−ン底部の半径の大きい位置に取
り付けているため、旋回速度成分を持つ流れが流入して
も、整流板入り口部での衝突損失は小さく、立軸ポンプ
の吸込流路を小型化して吸込流路内の流れを高速化して
も、吸込流路内の流れを一様に保つことができ、性能を
低下することがない。したがって、上記第3の目的が達
成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明になる立軸ポンプの
吸込流路の実施形態を、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の一実施形態の主要部を示す断面図である。
図において、羽根車7は回転軸6により回転を与えられ
水を揚水する。羽根車7の下方には、水平水路部2と、
羽根車7に対して同芯状の吸込直管部4と、水平水路部
2に対して垂直で、かつ吸込直管部4と同芯状のベルマ
ウス部3と、さらに水平水路底部2bからベルマウス部
および吸込直管部と同芯状に直立する吸込コ−ン5とで
構成される吸込水路1が設けられ、水路口(図示せず)
から水を導入する。図1において、吸込コ−ン5は、そ
の頂部高さHがベルマウス頂部高さHb 以上であり、か
つ、吸込コ−ン頂部での流路幅b分以上の距離だけ、羽
根車最下端部7aより下方に設けている。
【0009】上記吸込流路1では、吸込コ−ン高さHを
ベルマウス頂部高さHb 以上としているため、流れが水
平方向から羽根車回転軸方向に、ベルマウス部を曲がっ
て転向する際、吸込コ−ンがガイドとなり、周方向から
の流れと干渉して水平水路底部2bから水中渦を発生す
ることはない。さらに、吸込水路を小型化するとベルマ
ウス部の曲がりが急になり、吸込直管部4では、流れは
吸込口2d側から奥側水平水路壁2eの方へ偏流する。
しかし本実施形態では、吸込コ−ン高さHを羽根車最下
端7aより流路幅b以上だけ下げているため、吸込直管
部4内で流れが偏っても、吸込コ−ン5からの後流17
は羽根車7には及ばない。以上のように、本実施形態に
よる吸込流路は、吸込コ−ン高さを、流れに対して適正
化した構成としているため、小型高流速化しても、性能
に著しい低下を招かない。
【0010】また、大形の立軸ポンプでは、羽根車とケ
−シングやケ−シングライナとの芯出し作業は、クレ−
ン等により羽根車を垂直に吊り下げた後、羽根車に対し
てケ−シングやケ−シングライナの水平および芯出しを
行い、最終的に回転軸の軸受部のシム調整により軸方向
位置を設定する。したがって、羽根車を垂直状態で仮置
きできる部材が必要である。従来は、図7に示すよう
に、吸込コ−ン5を羽根車直前まで延長し、この吸込コ
−ンに羽根車ボス部7bを置いて芯出し作業を行ってい
た。
【0011】図2は、本発明の他の実施形態の主要部を
示す断面図である。本実施形態では、吸込コ−ン5の頂
部に、円筒状の組立構造体8を、吸込コ−ン5と羽根車
7の入口ボス7bとの間に設けている。図3は、図2に
示す組立構造体8の組立および分解を示す説明図であ
る。図3において、組立構造体8はパイプ状に形成さ
れ、頂部8aを吊り下げ可能に、下部8bを吸込コ−ン
5と嵌合可能な構造としている。さらに、組立構造体下
部8bは円周の一部を切欠き、水平(図では紙面垂直方
向)に移動するだけで分解が可能である。
【0012】本実施形態による組立構造体8を用いた組
立て芯出し作業を次に説明する。まず、羽根車7を垂直
に吊り下げ、羽根車入口ボス部7bと組立構造体8との
間のシム11で調整して、垂直状態を保って羽根車7を
組立構造体8上に仮置きする。この羽根車に対して同芯
状で、かつ、隙間12が均一となるように、ケ−シング
ライナ10の位置を調整する。つぎに、羽根車回転軸6
の軸受部(図示せず)に、羽根車とケ−シングライナと
の隙間が所定ギャップとなるように、シムを入れて羽根
車を上げ、羽根車の位置決めを行う。羽根車、ケ−シン
グライナの芯出し、据付け作業終了後、組立構造体8を
水平方向に移動して吸込コ−ンから分解し、図2に示す
水平水路部2を経て水路口(図示せず)から搬出する。
尚、組立構造体8は、長さLを水平水路部高さHs より
短くすることにより、羽根車7を取付けた状態でも分解
撤去が容易となる。さらに大型構造の場合には、組立構
造体8を2個以上に分割することにより、分解作業がさ
らに容易となる。
【0013】以上説明した吸込流路は、一般には構造を
簡単にするため、図7に示すように羽根車回転軸6に対
して水平水路部を対称形状とすることが多い。しかし、
羽根車に直角に流入する流路が対称の場合には、吸込口
側2dから奥側水平水路壁2eへ流れが流入しにくくな
り、羽根車7の入口速度分布が非一様となりやすい。す
なわち、水平水路部2の幅Bが狭い場合には吸込コ−ン
5を流れが横切るため、吸込コ−ン5の背後に一対の渦
を生じる。また、奥側水平水路壁2eまでの間隔が不適
切な場合には、水平水路の奥側で水中渦を発生しやすく
なる。したがって、流れが羽根車7の回転に合せて旋回
しながら流入できるように、図9の平面図に示すごと
く、水平水路部2を羽根車回転軸6に対して非対称とし
て水平水路部2を構成することもある。
【0014】図4は、このような非対称の吸込流路に本
発明を適用した場合の一実施形態を示す平面図であり、
図5は、図4のA−A断面図である。本実施形態では、
水路中心位置2fが羽根車回転軸位置6とは異なる非対
称な水平水路部2と、羽根車7に対して同芯状の吸込直
管部4、および水平水路部2に対して垂直で、かつ吸込
直管部4と同芯状のベルマウス部3とで構成される非対
称の吸込水路1において、ベルマウス頂部の円筒状断面
積Ab を、水平水路部とベルマウス部との境界の吸込口
側断面3aにおける、水平水路部水路高さHs と水路幅
Bで定義される断面積As 以下とし、かつ、吸込直管部
の羽根車直前の断面積Ai 以上としている。このことを
数式で表すと、 Ab =πDb ×Hb ………(式1) As =B×Hs ………(式2) Ai =πDi2 /4 ………(式3) のようになる。
【0015】本実施形態の吸込流路は、以上のように、
水平水路部2からベルマウス部3、吸込直管部4に順次
流れを増速した構成としている。したがって、水平水路
部からベルマウス部では、ベルマウス部と比較して水平
水路部の断面積が広いため、奥側水平水路壁2eへも流
入でき、ベルマウス部へは均一に流入する。また、ベル
マウス部から吸込直管部では、平均流速を増速流とした
ことにより、ベルマウス部での流れの剥離を防止するこ
とができる。この結果、立軸ポンプの吸込流路を小型化
して、吸込流路内の流れを高速化しても、吸込流路内の
流れを一様に保つことができ、性能が低下することがな
い。
【0016】図6は、本発明のさらに他の実施形態の主
要部を示す断面図である。本実施形態では、羽根車回転
軸6と水路中心位置2fが異なる非対称な水平水路部2
と、羽根車7に対して同芯状の吸込直管部4、および水
平水路部2に対して垂直で、かつ、吸込直管部4と同芯
状のベルマウス部3、さらに水平水路底部からベルマウ
ス部および吸込直管部と同芯状に直立する吸込コ−ン5
とで構成される吸込水路1において、吸込コ−ン5から
放射状の整流板9を複数枚設け、この整流板はそれぞれ
の取付け位置を、ベルマウス部3と吸込コ−ン底部5b
との間に設けている。
【0017】本実施形態の吸込流路は、以上のように、
整流板取付け位置を流路内外壁で、それぞれ流速の低い
箇所とした構成としている。すなわち、流路外壁側では
ベルマウス部を曲がる際、断面内流速が増加する箇所よ
り上流側に整流板取付け位置を設けているため、放射状
の整流板に対して旋回速度成分を持つ流れが流入して
も、整流板入り口部での衝突損失は小さい。また、流路
内壁側では流入流れの旋回速度成分は、旋回中心(この
場合には、吸込コ−ン軸中心)からの半径に逆比例して
自由渦的に変化するが、本実施形態による整流板は、吸
込コ−ン底部の半径の大きい位置に取り付けているた
め、特に旋回速度成分の整流板入り口部への衝突による
損失が少ない。したがって、立軸ポンプの吸込流路を小
型化して吸込流路内の流れを高速化しても、吸込流路内
の流れを一様に保つことができ、性能を低下することが
ない。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、立軸ポンプの吸込流路内の流れが高速化したと
き、水中渦を生じることなしに、吸込コ−ン背後の後流
の影響を羽根車に及ぼさないため、吸込性能が低下する
ことがない。また、立軸大形ポンプ羽根車の据付芯出し
作業性と運転時の性能の両者を改善することができ、さ
らにまた、水路幅を大幅に縮小した場合でも、羽根車入
口流れを悪化させず、したがって、性能低下を最小に抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸込流路を持つ立軸ポンプの主要部の
断面図である。
【図2】本発明の他の吸込流路を持つ立軸ポンプの主要
部の断面図である。
【図3】図2に示す円筒状組立構造体の組立状態を示す
説明図である。
【図4】本発明を非対称の吸込流路に適用した場合の一
実施形態の平面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の他の吸込流路を持つ立軸ポンプの主要
部の断面図である。
【図7】従来の吸込流路を持つ立軸ポンプの主要部の断
面図である。
【図8】対称形吸込流路の流れの説明図である。
【図9】非対称吸込流路の流れの説明図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 吸込流路 2 水平水路部 2a 水平水路上壁 2b 水平水路底部 2c 立壁 2d 吸込口 2e 奥側水平水路壁 2f 水路中心位置 3 ベルマウス部 3a ベルマウス吸込口側断面 4 吸込直管部 5 吸込コ−ン 6 羽根車回転軸 7 羽根車 7a 羽根車最下端部 7b 羽根車入口ボス部 8 組立構造体 8a 組立構造体頂部 8b 組立構造体下部 9 整流板 10 ケーシングライナ 11 シム 12 隙間 13 渦 14 水中渦 15 旋回流れ 16 整流板後流 17 吸込コ−ン後流 B 水平水路幅 b 吸込コ−ン頂部流路幅 H 吸込コ−ン頂部高さ Hb ベルマウス頂部高さ Hs 水平水路高さ L 組立構造体長さ Ab ベルマウス頂部円筒状断面積 Ai 吸込直管部羽根車直前断面積 As 水平水路部水路高さと水路幅とで定義される断面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 国雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平水路部と、羽根車に対して同芯状の
    吸込直管部と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部
    と、前記水平水路部の底部から前記吸込直管部と同芯状
    に直立する吸込コ−ンとで構成される立軸ポンプの吸込
    水路において、前記吸込コ−ンの頂部高さを、前記ベル
    マウス部の頂部高さ以上で、かつ、前記吸込コ−ンの頂
    部における流路幅より大きな距離だけ、前記羽根車の最
    下端部より下方にしたことを特徴とする立軸ポンプの吸
    込流路。
  2. 【請求項2】 水平水路部と、羽根車に対して同芯状の
    吸込直管部と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部
    と、前記水平水路部の底部から前記吸込直管部と同芯状
    に直立する吸込コ−ンとで構成される立軸ポンプの吸込
    水路において、前記吸込コ−ンの頂部と前記羽根車の入
    口ボスとの間に、円筒状の取外し可能な組立構造体を設
    けたことを特徴とする立軸ポンプの吸込流路。
  3. 【請求項3】 水平水路部と、羽根車に対して同芯状の
    吸込直管部と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部
    と、前記水平水路部の底部から前記吸込直管部と同芯状
    に直立する吸込コ−ンとで構成される立軸ポンプの吸込
    水路において、前記吸込コ−ンの頂部高さを、前記ベル
    マウス部の頂部高さ以上で、かつ、前記吸込コ−ンの頂
    部における流路幅より大きな距離だけ、前記羽根車の最
    下端部より下方にするとともに、前記吸込コ−ンの頂部
    と前記羽根車の入口ボスとの間に、円筒状の取外し可能
    な組立構造体を設けたことを特徴とする立軸ポンプの吸
    込流路。
  4. 【請求項4】 羽根車回転軸と水路中心位置とが異なる
    非対称な水平水路部と、前記羽根車に対して同芯状の吸
    込直管部と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部と
    で構成される立軸ポンプの吸込水路において、前記ベル
    マウス部の頂部の円筒状断面積を、前記水平水路部と前
    記ベルマウス部との境界の吸込口側断面における、前記
    水平水路部の水路高さおよび水路幅で定義される断面積
    以下とし、かつ、前記吸込直管部の前記羽根車直前の断
    面積以上としたことを特徴とする立軸ポンプの吸込流
    路。
  5. 【請求項5】 羽根車回転軸と水路中心位置とが異なる
    非対称な水平水路部と、前記羽根車に対して同芯状の吸
    込直管部と、前記吸込直管部と同芯状のベルマウス部
    と、前記水平水路部の底部から前記吸込直管部と同芯状
    に直立する吸込コ−ンとで構成される立軸ポンプの吸込
    水路において、前記吸込コ−ンの底部と前記ベルマウス
    部との間の流路に、前記吸込コ−ンの底部から放射状の
    整流板を設けたことを特徴とする立軸ポンプの吸込流
    路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737495B1 (ko) 2000-02-02 2007-07-09 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 펌프 와류 방지장치
JP2010048191A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Torishima Pump Mfg Co Ltd 立軸ポンプ
JP2013545021A (ja) * 2010-12-04 2013-12-19 ゲレーテ−ウント・プンペンバウ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ドクトル・オイゲン・シュミット 冷却液ポンプ
EP3453890A1 (en) * 2017-09-06 2019-03-13 Sulzer Management AG Intake device for a vertical pump, arrangement comprising such an intake device and method of retrofitting a vertical pump

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