JP3168313B2 - 立軸ポンプの吸込水路 - Google Patents

立軸ポンプの吸込水路

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JP3168313B2
JP3168313B2 JP24543194A JP24543194A JP3168313B2 JP 3168313 B2 JP3168313 B2 JP 3168313B2 JP 24543194 A JP24543194 A JP 24543194A JP 24543194 A JP24543194 A JP 24543194A JP 3168313 B2 JP3168313 B2 JP 3168313B2
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suction
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正英 小西
博文 村島
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立軸ポンプの吸込水路
に係り、特に雨水排水や灌漑用の大型立軸ポンプの吸込
水路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種立軸ポンプの吸込水路として、図
3ないし図5に示すものが知られている。この吸込水路
はコンクリ−トによって構築されており、立軸ポンプ1
の吸込口2に連通する吸込孔3と、この吸込孔3の周囲
を取囲んで下向きに膨出する傘型膨出部4を有し、この
傘型膨出部4の下流側半部における径外側膨出始端に連
続する立壁5と、傘型膨出部4の上流側半部における径
外側膨出始端に連続する天井部6と、立壁5の上流端と
天井部6に連続する両側壁7A,7Bおよび両側壁7
A,7Bと立壁5の下端に連続する底部8によって囲ま
れた空間を備えている。また、吸込孔3の下方に対向す
る底部8上に截頭円錐形の隆起部9が形成されている。
【0003】したがって、立軸ポンプ1を運転した場
合、略水平の水の流れが傘型膨出部4において略直角に
上向きに方向転換されて吸込孔3を通り、吸込口2から
立軸ポンプ1に吸込まれるので、吸込孔3内での流れに
乱れを生じロスが大きくなる。特に、流速を高めた場合
に顕著になるため、吸込水路のコンパクト化を妨げてい
る。
【0004】一方、図6に示す予旋回型の吸込水路が知
られている。この吸込水路は、吸込口2および吸込孔3
の中心Pを通り吸込水路の流れ方向にのびる第1の中心
線C1に直交する第2の中心線C2より下流側で、立壁
5に中心Pに向けて突出する突起10を形成した構造に
なっている。
【0005】このような予旋回型吸込水路によれば、水
の流れは突起10に干渉して旋回しながら上昇し、吸込
孔3を通り吸込口2から立軸ポンプ1に吸込まれるの
で、流れの曲りが前述の傘型吸込水路よりも緩やかであ
るため、吸込孔3内での流れの乱れが緩和されロスも小
さくなる。しかし、矢印X1とX2で示すように逆向き
の流れを生じ、これらが互いに衝突し合うので、流速を
高めた場合に吸込水路内で大きいロスが発生する。
【0006】他方、傘型吸込水路および予旋回型吸込水
路では、吸込孔3における第2の中心線C2より上流側
の斜線部分において、かなりの量(1/2を越える)の
水を吸込み、第2の中心線C2より下流側にまわり込む
水量が少なくなる。このため、吸込みのアンバランスを
生じて立軸ポンプ1に悪影響をおよぼす。しかも、
回型吸込水路の突起10近傍の流れの終端部では、極端
に流れの遅い「よどみ部」が形成され、ここに水中渦が
発生し易くなり、水中渦が立軸ポンプ1に吸込まれる
と、異常な振動や騒音が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、傘型吸込水路では、流れが急激に方向転換される
ので吸込孔内での流れに乱れを生じロスが大きく、ま
た、予旋回型吸込水路では方向転換の度合いが傘型吸込
水路よりも緩やかなため、吸込孔内での流れの乱れが緩
和されロスも小さくなるけれど、吸込水路内において逆
向きの流れが互いに衝突し合うので、流速を高めた場合
に大きいロスが発生する点と、両者とも吸込みのアンバ
ランスを生じて立軸ポンプに悪影響をおよぼし、しか
も、予旋回型吸込水路では流路内によどみ部が形成さ
れ、ここに水中渦が発生し易くなり、水中渦が立軸ポン
プに吸込まれると、異常な振動や騒音が発生するなどの
点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、立軸ポンプの
吸込口に連通して天井部に形成された吸込孔と、前記吸
込口および吸込孔の中心を通り吸込水路の流れ方向にの
びる第1の中心線に直交する第2の中心線の下流側半部
における前記吸込孔の径外位置で前記天井部に連続し
て下向きに形成された立壁と、この立壁における前記第
2の中心線に交わる上流端および前記天井部に連続して
形成された両側壁と、これら両側壁と前記立壁の下端に
連続して形成された底部とにより囲まれた空間を備えて
いる立軸ポンプの吸込水路において、前記第1の中心線
の一方の領域の立壁の上流端部およびこれに続く一方の
側壁の下流端部を第1の中心線側にそれぞれ円弧状に
出させて、その先端の位置を第1の中心線上の前記吸込
孔の直上流位置に設定した突起が形成されているととも
に、前記第1の中心線の他方の領域の立壁の上流端から
前記突起の先端に至るまでの間の前記立壁の内面及びこ
れに連なる前記一方の側壁の内面の曲率半径を前記上流
端から突起の先端にかけて連続的に漸次小さく設定する
ことで通路断面積を無段階的に縮小して、水の流れを立
壁の内面に沿わせて一方向に予旋回させながら上昇させ
吸込孔の略全周から立軸ポンプに吸込 ませるように構成
していることを特徴とし、水の急激な方向転換を避ける
ことで吸込孔内でロスを小さくし、かつ逆向きの流れが
互いに衝突し合うのを避けることで吸込水路内でのロス
を小さくするとともに、吸込みのアンバランスを解消
し、よどみ部の形成をなくして、水中渦の発生を抑え、
異常な振動や騒音の発生を防止する目的を達成した。
【0009】
【作用】本発明によれば、水の流れは立壁の内面に沿い
突起に干渉して一方向に予旋回しながら上昇し、吸込孔
の略全周を通り吸込口から立軸ポンプに吸込まれるの
で、水の急激な方向転換が避けられ吸込孔内でのロスを
小さくできる。また、第1の中心線の他方の領域の前記
立壁の上流端から突起の先端に至るまでの間の通路断面
積は無段階的に縮小されているので、ここでの流速は漸
増することになり、流速急変によって生じる流れのハク
リや損失の増加を回避できる。しかも、吸込孔の略全周
から均等に水を吸込むことができるので、吸込みのアン
バランスが解消されるとともに、よどみ部が形成される
ことはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明を適用した吸込水路の横断平面図、
図2は図1のA−A線縦断側面図である。なお、前記図
3ないし図6で説明した従来例と同一もしくは相当部分
には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。これら
の図において、第1の中心線C1の一方の領域の立壁5
の上流端部、つまり、両側壁7A,7Bのうち一方の
壁7A側の立壁5の上流端部およびその一方の側壁7A
の下流端部をそれぞれ第1の中心線C1側に円弧状に
出させて、その先端10Aの位置を第1の中心線C1上
の吸込孔3の直上流位置に設定した突起10が形成され
ているとともに、第1の中心線C1の他方の領域の立壁
5の上流端、すなわち、第2の中心線C2上にある立壁
5と側壁7Bとの境界アから突起10の先端10Aに至
までの間の立壁5の内面及びこれに連なる側壁7Aの
内面の曲率半径境界アから先端10Aにかけて連続的
に漸次小さく設定することにより、この間の通路断面積
を無段階的に縮小してある。
【0011】このような構成であれば、立軸ポンプ1を
運転した場合、水の流れは立壁5の内面に沿い突起10
に干渉して、矢印で示すように一方向(図示例では右ま
わり)に予旋回しながら上昇し、吸込孔3を通り吸込口
2から立軸ポンプ1に吸込まれることになる。したがっ
て、水の急激な方向転換が避けられ、緩やかな曲りで吸
込孔3に流入することになるので、吸込孔3内でのロス
を小さくできる。しかも、吸込水路内で逆向きの流れを
生じないので衝突が起こらないから、流速を高めても吸
込水路内でのロスを小さく抑えることができる。これに
より、吸込水路のコンパクト化が可能になり構築費を低
減できる。
【0012】また、第2の中心線C2上にある立壁5と
側壁7Bの境界アから突起10の先端10Aに至るまで
の間の立壁5の内面及びこれに連なる側壁7Aの内面の
曲率半径が境界アから先端10Aに至る通路断面積が無
段階的に縮小されるように連続的に漸次小さく設定され
ているので、ここでの流速は漸増することになり、流速
急変によって生じる流れのハクリや損失の増加を回避で
きる。しかも、吸込孔3の略全周から均等に水を吸込む
ことができるので、吸込みのアンバランスが解消され、
立軸ポンプ1に悪影響がおよぶのを避けることができ
る。さらに、従来のように、よどみ部が形成されること
はないので、水中渦が立軸ポンプ1に吸込まれる不都合
の発生を避け、異常な振動や騒音の発生を防止すること
ができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、水の急
激な方向転換を避けて、緩やかな一方向の予旋回で吸込
孔に流入させるので吸込孔内でのロスを小さくできる。
しかも、吸込水路内で逆向きの流れを生じないので衝突
が起こらないから、流速を高めても吸込水路内でのロス
を小さく抑えることができる。これにより、吸込水路の
コンパクト化が可能になり構築費を低減できる。また、
吸込孔周辺部の通路断面積が無段階的に縮小されている
ので、ここでの流速は漸増することになり、流速急変に
よって生じる流れのハクリや損失の増加を回避できると
ともに、吸込孔の略全周から均等に水を吸込むことがで
きるので、吸込みのアンバランスを解消でき、立軸ポン
プに悪影響がおよぶのを避けることができる。さらに、
従来のように、よどみ部が形成されることはないので、
水中渦が立軸ポンプに吸込まれる不都合の発生を避け、
異常な振動や騒音の発生を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した吸込水路の横断平面図であ
る。
【図2】図1のA−A線縦断側面図である。
【図3】従来例の横断平面図である。
【図4】図3のB−B線縦断側面図である。
【図5】図3のC−C線縦断正面図である。
【図6】他の従来例を示す横断平面図である。
【符号の説明】
1 立軸ポンプ 2 立軸ポンプの吸込口 3 吸込孔 5 立壁 6 天井部 7A 一方の側壁 7B 他方の側壁 8 底部 10 突起 10A 突起の先端 C1 第1の中心線C2 第2の中心線 P 吸込口と吸込孔の中心
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 13/16 F04D 29/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立軸ポンプの吸込口に連通して天井部に
    形成された吸込孔と、前記吸込口および吸込孔の中心を
    通り吸込水路の流れ方向にのびる第1の中心線に直交す
    る第2の中心線の下流側半部における前記吸込孔の径外
    位置で前記天井部に連続して下向きに形成された立壁
    と、この立壁における前記第2の中心線に交わる上流端
    および前記天井部に連続して形成された両側壁と、これ
    ら両側壁と前記立壁の下端に連続して形成された底部と
    により囲まれた空間を備えている立軸ポンプの吸込水路
    において、前記第1の中心線の一方の領域の立壁の上流
    端部およびこれに続く一方の側壁の下流端部を第1の中
    心線側にそれぞれ円弧状に膨出させて、その先端の位置
    を第1の中心線上の前記吸込孔の直上流位置に設定した
    突起が形成されているとともに、前記第1の中心線の他
    方の領域の立壁の上流端から前記突起の先端に至るまで
    の間の前記立壁の内面及びこれに連なる前記一方の側壁
    の内面の曲率半径を前記上流端から突起の先端にかけて
    連続的に漸次小さく設定することで通路断面積を無段階
    的に縮小して、水の流れを立壁の内面に沿わせて一方向
    に予旋回させながら上昇させ吸込孔の略全周から立軸ポ
    ンプに吸込ませるように構成していることを特徴とする
    立軸ポンプの吸込水路。
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