JP2957708B2 - 半導体装置の出力ドット検査方法及び検査装置 - Google Patents

半導体装置の出力ドット検査方法及び検査装置

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JP2957708B2
JP2957708B2 JP2404564A JP40456490A JP2957708B2 JP 2957708 B2 JP2957708 B2 JP 2957708B2 JP 2404564 A JP2404564 A JP 2404564A JP 40456490 A JP40456490 A JP 40456490A JP 2957708 B2 JP2957708 B2 JP 2957708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置において、複
数のマクロの出力端子を接続した種々の出力ドットネッ
トの状況が、設計規約に則っているか否かの検査方法及
び検査装置に関するものである。近年の半導体装置の複
雑化に伴い、配線線分、及びマクロの種類も多様になっ
てきているため、電気的特性等を含めた回路状況の正確
な把握が重要である。そこで、回路の特性を左右する要
素の一つである出力ドットネットについて検査する必要
がある。
【0002】
【従来の技術】従来、出力ドット検査処理は、出力ドッ
トネットの配線幅を考慮しないで、単に論理結線レベル
のみ、即ち、出力ドットネットにおける出力ドット数が
予め設定した上限値以下であるか否かを判定することの
みにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、論理回
路において出力ドット箇所は、大電流が流れて電気的負
荷が大きく、単に出力ドットネットの出力ドット数の把
握だけでは不充分であるとともに、半導体装置上の領域
によっても電気的負荷の度合いが異なるため、正確な出
力ドット検査とは言いがたい。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、多機能化する半導体装置に対応する
ために、出力ドットネットにおける使用配線線分の種類
を考慮したより正確な出力ドット検査処理を行えること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1図は本発明の原理説
明図である。第1の記憶手段1は、各出力ドットネット
回路データを記憶しており、第2の記憶手段2は出力
ドットネットにおける出力ドット数の上限値データを記
憶している。又、第3の記憶手段3は半導体装置を複数
に分割して各領域についてその領域で使用可能な最小配
線幅データを記憶している。
【0006】第1の判定手段4は、第1の記憶手段1か
ら読出した各出力ドットネットの回路データと第2の記
憶手段2から読出した前記出力ドット数上限値データと
に基づいて当該出力ドットネットの出力ドット数が出力
ドット数上限値以下か否かを判定する。第2の判定手段
5は第1の記憶手段1から読出した各出力ドットネット
の回路データと第3の記憶手段3から読出した各領域で
使用可能な最小配線幅データとに基づいて当該出力ドッ
トネットの配線幅が各領域に設定された最小配線幅以上
か否かを判定する。
【0007】そして、第3の判定手段6は、第1の判定
手段4により出力ドットネットの出力ドット数が出力ド
ット数上限値以下であると判定されるとともに、第2の
判定手段5により当該出力ドットネットの配線幅が各領
域に設定された最小配線幅以上であると判定されたとき
にのみ、当該出力ドットネットが適正であると判定す
る。
【0008】
【作用】従って、本発明によれば、出力ドットネットに
おける出力ドット数による論理結線に加えて、出力ドッ
トネットの配線幅を考慮した出力ドット検査が可能とな
り、出力ドット検査処理がより正確になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を第2〜
6図に従って説明する。第2図は一実施例における出力
ドット検査装置10を示している。この出力ドット検査
装置10は第1の記憶手段としてのライブラリデータフ
ァイル11、第2及び第3の記憶手段としての半導体メ
モリ12、チップ分割部13、データ認識部14、出力
ドット数判定部15、マクロ種類判定部16及び配線幅
判定部17を備えて構成されている。
【0010】ライブラリデータファイル11には第5図
に示すように半導体チップ21の原点Oを基準として同
チップ21を複数の領域22〜24に分割するための各
頂点23A〜23D、24A〜24Dの座標データが記
憶されている。又、ライブラリデータファイル11には
各ネットを構成する使用マクロ種類データ、前記原点O
を基準とした使用マクロの配置データ、配線線分コード
で表示された配線幅と配線線分の両端点で表示される区
間とからなる配線データ、ネットデータ等の回路データ
が記憶されている。
【0011】例えば第6図はライブラリデータファイル
11に記憶された出力ドットネット25のレイアウトを
示し、同出力ドットネット25は論理ブロックで構成さ
れたマクロM1a,M1b,M2a,M2bからなり、
マクロM1a,M1b,M2aは前記領域24に配置さ
れ、マクロM2bは前記領域22に配置されている。そ
して、マクロM1aの出力端子t3、マクロM1bの出
力端子t3及びマクロM2aの出力端子t6がマクロM
2bの入力端子t5に接続されている。出力ドットネッ
ト25の配線データとしては区間a−d、b−e、c−
f、e−f及びd−gにコードC14が設定され、区間
d−eにコードC12が設定されている。尚、本実施例
において線分コードC12は1μmに、線分コードC1
4は1.5μmに、線分コードC16は2μmに対応づけ
られている。
【0012】半導体メモリ12には以下の表1に示すよ
うに半導体装置上に形成されるマクロ種類、及びマクロ
端子の出力ドットについての重みづけが設定されてい
る。即ち、論理ブロックで構成されているマクロは、マ
クロ内でドットしている場合があり、それを考慮してネ
ット内の出力ドット数を算出するために、マクロの出力
端子に重みづけを設定している。
【0013】
【表1】
【0014】表1に示すように、前記マクロM1a,M
1bを含むマクロM1の出力端子t3及び前記マクロM
2a,M2bを含むマクロM2の出力端子t6は出力ド
ット可能であり、各マクロM1,M2の出力端子t3,
t6を含むネットの出力ドット数の上限値は「8」に設
定されている。又、出力端子t3,t6に設定されたマ
クロ内出力ドット数はマクロM1,M2における出力端
子t3,t6を含めた出力ドット数、即ち出力端子数を
示し、出力端子t3には「1」が、出力端子t6には
「2」が設定されている。従って、出力端子t3ではマ
クロ内出力ドットはなく、出力端子t6では1つのマク
ロ内出力ドットがあることを示す。
【0015】又、半導体メモリ12には以下の表2に示
すように半導体装置上に形成されるマクロ種類毎に出力
ドットネットを構成可能なマクロ組合せが設定されてい
る。
【0016】
【表2】
【0017】表2に示すように、マクロM1に対しては
マクロM1,マクロM2が出力ドットネットを構成可能
なマクロとして設定され、マクロM2に対してはマクロ
M1のみが出力ドットネットを構成可能なマクロとして
設定されている。更に、半導体メモリ12には以下の表
3に示すように半導体装置上の領域毎に使用可能な最小
配線幅が線分コードにて設定されている。即ち、出力ド
ット箇所は大電流が流れて電気的負荷が大きく、又、半
導体装置は集積度が大きくなると回路が複雑になって、
その領域によっても電気的負荷が異なると予想されるた
め、分割した領域毎に線分コードが設定されている。
【0018】
【表3】
【0019】表3に示すように、領域22に対しては線
分コードC12が、領域23に対しては線分コードC1
4が、更に領域24に対しては線分コードC16が設定
されている。チップ分割部13はライブラリデータファ
イル11から各頂点23A〜23D,24A〜24Dの
座標を読出し、第5図に示すように半導体チップ21を
領域22〜24に分割する。
【0020】データ認識部14はライブラリデータファ
イル11から読出した回路データのうち、ネットデータ
に基づいてネット単位のデータ、例えば第6図に示す出
力ドットネット25を認識する。出力ドット数判定部1
5はライブラリデータファイル11から順次読出したネ
ット単位のデータにおける全ての使用マクロ種類データ
と半導体メモリ12から読出した使用マクロに対応する
出力ドット数上限値(表1参照)とに基づいて、当該出
力ドットネットが適正であるか否かを検査する。即ち、
当該出力ドットネットの出力ドット数が出力ドット数上
限値以下であると判定すると、当該出力ドットネットは
適正であると判定し、当該出力ドットネットの出力ドッ
ト数が出力ドット数上限値より大きいと判定すると、当
該出力ドットネットは不適正であると判定してエラーを
報知する。
【0021】マクロ種類判定部16はライブラリデータ
ファイル11から順次読出したネット単位のデータにお
ける全ての使用マクロ種類データと半導体メモリ12か
ら読出したマクロ種類毎に出力ドットネットを構成可能
なマクロ組合せ(表2参照)とに基づいて、当該出力ド
ットネットが適正であるか否かを検査する。即ち、当該
出力ドットネットのマクロ種類がマクロ組合せに含まれ
ると判定すると、当該出力ドットネットが適正であると
判定し、当該出力ドットネットのマクロ種類がマクロ組
合せに含まれないと判定すると、当該出力ドットネット
は不適正であると判定してエラーを報知する。
【0022】配線幅判定部17はライブラリデータファ
イル11から順次読出したネット単位のデータにおける
配線幅(線分コード)と半導体メモリ12から読出した
半導体装置上の領域毎に使用可能な最小配線幅データ
(表3参照)とに基づいて、当該出力ドットネットが適
正であるか否かを検査する。即ち、当該出力ドットネッ
トの配線幅が各領域に設定された最小配線幅以上である
と判定すると、当該出力ドットネットは適正であると判
定し、当該出力ドットネットの配線幅が最小配線幅未満
であると判定すると、当該出力ドットネットは不適正で
あると判定してエラーを報知する。
【0023】従って、例えば第6図に示す出力ドットネ
ット25ではマクロM1a,M1b,M2aの出力端子
が出力ドットしており、マクロM1a,M1bのマクロ
内出力ドット数はそれぞれ「1」で、マクロM2aのマ
クロ内出力ドット数は「2」であり、マクロ内出力ドッ
ト数の合計は「4」となる。又、マクロM1,M2に対
する出力ドット数上限値は「8」であり、出力ドットネ
ット25の出力ドット数は出力ドット数上限値未満とな
るため、出力ドットネット25は出力ドット数判定部1
5により適正であると判定される。
【0024】又、出力ドットネット25ではマクロM1
a,M1b,M2a,M2bが使用され、マクロM1
a,M1b,M2aの出力端子が出力ドットしており、
表2に示すマクロ組合せに含まれているため、出力ドッ
トネット25はマクロ種類判定部16により適正である
と判定される。一方、出力ドットネット25のネット配
線は第5図に示す半導体装置21の領域23に形成され
るため、表3より線分コードはC14以上である必要が
ある。ところが、配線区間d−eの線分コードはC12
に設定されて領域23における最小配線幅C14未満と
なり、出力ドットネット25は配線幅判定部17により
不適正であると判定され、エラーが報知される。
【0025】このように、本実施例では出力ドット数判
定部15の出力ドット数判定による出力ドット検査に加
えて、配線幅判定部17の配線幅判定による出力ドット
検査を行うようにしたので、電気的特性を考慮したこと
になり、より正確な出力ドット検査処理を行うことがで
きる。又、本実施例ではマクロ種類判定部16のマクロ
種類判定による出力ドット検査をも行うようにしたの
で、マクロ種類による電気的特性をも考慮したことにな
り、より詳細な出力ドット検査処理を実行できるため、
さらに高集積化、複雑化が予想される半導体装置に対し
ても対処することができる。
【0026】尚、本実施例では出力ドット数判定部15
の出力ドット数判定による出力ドット検査、マクロ種類
判定部16のマクロ種類判定による出力ドット検査、及
び配線幅判定部17の配線幅判定による出力ドット検査
を行うようにしたが、更にネットに使用されるマクロの
出力端子種類毎に適正な出力ドットネットを構成可能な
出力端子組合せを設定し、出力端子種類の組合せ判定に
よる出力ドット検査を加えて行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば出
力ドットネットにおける使用配線線分の種類を考慮した
ので、多機能化する半導体装置に対してもより正確な出
力ドット検査処理を行うことができる優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】一実施例の出力ドット検査装置を示すブロック
図である。
【図3】一実施例の作用を示すフローチャート図であ
る。
【図4】出力ドット検査処理の詳細を示すフローチャー
ト図である。
【図5】半導体装置の領域分割を示す図である。
【図6】出力ドットネットの一例を示すレイアウト図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の記憶手段 2 第2の記憶手段 3 第3の記憶手段 4 第1の判定手段 5 第2の判定手段 6 第3の判定手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマクロの出力端子を接続した種々
    の出力ドットネットを備えた半導体装置において、各出
    力ドットネットが適正であるか否かを検査するに際し、
    予め出力ドットネットにおける出力ドット数の上限値を
    設定するとともに、半導体装置を複数の領域に分割して
    各領域で使用可能な最小配線幅を設定しておき、各出力
    ドットネットについてその出力ドット数が前記出力ドッ
    ト数上限値以下で、かつ、前記半導体装置の各領域で使
    用されている各出力ドットネットの配線の配線幅が各領
    域に設定された最小配線幅以上のとき、当該出力ドット
    ネットを適正であると判定するようにしたことを特徴と
    する半導体装置の出力ドット検査方法。
  2. 【請求項2】 複数のマクロの出力端子を接続した種々
    の出力ドットネットを備えた半導体装置について、各出
    力ドットネットが適正であるか否かを検査する出力ドッ
    ト検査装置において、 各出力ドットネット回路データを記憶した第1の記憶
    手段(1)と、 出力ドットネットにおける出力ドット数の上限値データ
    を記憶した第2の記憶手段(2)と、 半導体装置を複数に分割して各領域についてその領域で
    使用可能な最小配線幅データを記憶した第3の記憶手段
    (3)と、 第1の記憶手段(1)から読出した各出力ドットネット
    の回路データと第2の記憶手段(2)から読出した前記
    出力ドット数上限値データとに基づいて当該出力ドット
    ネットの出力ドット数が出力ドット数上限値以下か否か
    を判定する第1の判定手段(4)と、 第1の記憶手段(1)から読出した各出力ドットネット
    の回路データと第3の記憶手段(3)から読出した各領
    域で使用可能な最小配線幅データとに基づいて当該出力
    ドットネットの配線幅が各領域に設定された最小配線幅
    以上か否かを判定する第2の判定手段(5)と、 第1の判定手段(4)により出力ドットネットの出力ド
    ット数が出力ドット数上限値以下であると判定されると
    ともに、第2の判定手段(5)により当該出力ドットネ
    ットの配線幅が各領域に設定された最小配線幅以上であ
    ると判定されたときにのみ、当該出力ドットネットが適
    正であると判定する第3の判定手段(6)とを備えたこ
    とを特徴とする半導体装置の出力ドット検査装置。
JP2404564A 1990-12-20 1990-12-20 半導体装置の出力ドット検査方法及び検査装置 Expired - Lifetime JP2957708B2 (ja)

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