JP2957007B2 - 複数の被給電装置に対する制御システム及びそれを作動させる方法 - Google Patents

複数の被給電装置に対する制御システム及びそれを作動させる方法

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JP2957007B2
JP2957007B2 JP2509383A JP50938390A JP2957007B2 JP 2957007 B2 JP2957007 B2 JP 2957007B2 JP 2509383 A JP2509383 A JP 2509383A JP 50938390 A JP50938390 A JP 50938390A JP 2957007 B2 JP2957007 B2 JP 2957007B2
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、請求の範囲第1項の前置文部分に記され
た如くの、分散配置された複数の被給電装置、特に、複
数の照明器具に対する制御システム、さらには、請求の
範囲第1項に記された制御システムを作動させる方法に
関する。
通常の家屋あるいは大規模なビルディングにおける複
数の部屋に配置された被給電装置、特に、光源装置は、
各部屋に設置されたスイッチによってオン/オフ制御で
き、あるいは、各部屋に設置された調光器によって光度
調整を行えるものとされるに止まらず、さらに、集中制
御装置によってオン/オフ制御あるいは光度調整を遠隔
制御できるものとされることが必要とされている。この
ような遠隔制御は、所謂、制御中枢部あるいはコマンド
発生部により実行され、制御中枢部あるいはコマンド発
生部は、複数の部屋に分散配置されて、通常、220Vとさ
れる国内商用電源に接続される。斯かる際、複数の制御
中枢部が関わる場合には、分散配置された被給電装置の
全てについての集中監視及び制御が可能とされる。ここ
で、“被給電装置”という語彙は、例えば、白熱灯,ガ
ス放電灯,モータあるいは加熱システム等の各種の電力
供給がなされる要素を意味するものとして用いられてい
る。モータは、例えば、室内に配されたシャッターもし
くはルーバー、あるいは、ドア開閉機構に連結されて使
用される。
上述の如くの制御システムは、例えば、“Timac X−1
0"と称されるものとして知られている。斯かる制御シス
テムにあっては、信号送出用の送電端部と被給電装置接
続用の受電端部とが国内商用電源に連結される。そし
て、制御対象アドレスが、各受電端部に備えられた2個
の相互連結された操作円板によって、個々の受電端部に
帰属するものとして設定され、2個の操作円板は、それ
らのうちの第1の操作円板が“1"から“16までの数字を
入力するためのものとされ、また、第2の操作円板が
“A"から“P"までの16個のアルファベットを入力するも
のとされる。制御対象アドレスにおけるハウスコード
(A−P)は、第2の操作円板によって設定され、ま
た、制御対象アドレスにおける受電端部番号(1−16)
が、第1の操作円板によって設定される。各受電端部に
おいて、2個の操作円板が使用者によって操作され、例
えば、“B10"あるいは“P1"の如くのアルファベットと
数字との特定の組合わせが設定される。この組合せは、
各受電端部に関する制御アドレスを形成する。このよう
にして、被給電装置接続用の受電端部の備付けあるいは
取付けがなされた後、それに接続される被給電装置につ
いてのアルファベットと数字との組合せによる1個の特
定アドレスが個別に設定される。
複数の被給電装置が制御されるにあたっては、制御さ
れるべき被給電装置の数と同数の制御キースイッチを有
した制御受電端部が設けられる。この制御受電端部にお
ける複数の制御キースイッチの夫々は、制御受電端部に
備えられた2個の操作円板あるいは操作キースイッチに
より設定される、各被給電装置接続用の受電端部につい
ての制御対象アドレスに対応するものとして備えられ
る。斯かるもとでは、制御キースイッチが押されること
により、その制御キースイッチに対応する制御対象アド
レスを有した被給電装置接続用の受電端部が、それに接
続された被給電装置と共に、制御受電端部から遠隔制御
され得るものとされる。
上述の如くの制御システムに関連して、被給電装置接
続用の受電端部と状態情報送出用の送電端部とを含んだ
応答式遠隔制御スイッチ部も知られている。斯かる応答
式遠隔制御スイッチ部は、被給電装置の遠隔制御と従前
からのスイッチによる被給電装置の制御とが組み合わさ
れた制御態様を提供する。そして、このように応答式遠
隔制御スイッチ部が用いられたもとでは、例えば、被給
電装置接続用の受電端部に接続された電灯が点灯あるい
は消灯されたとすると、対話式遠隔制御スイッチ部は、
その電灯についての新たにとられた動作状態あるいは非
動作状態をあらわす状態情報を状態情報送出用の送電端
部から制御受電端部に送出する。
WO−A−86/06890は、電線を介して相互接続された状
態をもって分散配置された複数の被給電装置に対する制
御システムを開示している。斯かる制御システムにあっ
ては、複数の被給電装置の制御のため、制御システムに
おける複数の特定制御モジュールにコマンドを供給し
て、それらと交信する携帯型の制御装置が備えられる。
制御装置からコマンドを受けた複数の特定制御モジュー
ルは、必要に応じて、そのコマンドを他のモジュールに
順次供給する。制御装置からのコマンドは、アドレス・
データを含んでおり、コマンドを受けた複数の特定制御
モジュールの夫々は、コマンドに含まれたアドレス・デ
ータと自らに格納されているアドレス・データとを比較
する。斯かる特定制御モジュールに格納されたアドレス
・データは、特定制御モジュール内の制御装置によっ
て、メモリに予めプログラムされている。
EP−A−0 267 528は、夫々がアドレスを有する複数
の中継装置を備えたディジタル通信システムを開示して
いる。このEP−A−0 267 528に記載されたディジタル
通信システムにあっては、一対の端末局の間に複数の中
継装置が配置されている。これらの中継装置は、エラー
検出を行っており、端末局から選択的に制御される。各
中継装置は、アドレス・メモリを有しており、アドレス
・メモリには、アドレス・データが書換え不可とされて
格納されている。このアドレス・データは、中継装置の
製造元において通常用いられている製造番号に対応する
ものとされている。
この発明は、分散配置された複数の被給電装置に対し
ての、それらを極めて容易に動作状態となすことができ
る改良された制御システムを提供することを目的とす
る。この目的は、請求の範囲第1項に記された如くの制
御システムによって達成される。
さらに、上述の目的を達成するこの発明に係る制御シ
ステムを作動させるための方法であって、格別の作用効
果が得られるものが、請求の範囲第14項におけるステッ
プa)からステップe)に記載されている。
また、この発明は、個々独立に分散配置された複数の
被給電装置接続用の受電端部、あるいは、それらに夫々
接続された複数の被給電装置についての選択制御を、集
中コマンド発生部を設けることによって、簡略化すると
ともにその改善を図ることを重要な目的とする。そし
て、斯かる目的を達成するこの発明に係る制御システム
にあっては、従来装置において操作円板の形態をもって
用いられている機械的メモリに代えて、書込可能とされ
た電子メモリが用いられることにより、集中コマンド発
生部によって、直接的に、複数の被給電装置接続用の受
電端部の夫々に対する制御対象アドレス・データの連続
的な割当てが行われる。さらに、制御システムの備付け
前にアドレス設定を行うことが要されることなく、制御
システムの備付け後、直ちに、制御システムを作動状態
となすことができるという効果が得られる。このこと
は、個々の被給電装置を、もはや操作円板により設定さ
れることが要されない、夫々に対応する分散された場所
に取り付けるにあたり、その取付けを工事資格を得る過
程にある者あるいは工事資格を有していない者によって
行うことがきるという、格別の利点が得られることにつ
ながる。
請求の範囲第14項に記された上述の目的を達成するこ
の発明に係る方法によれば、制御対象アドレス・データ
と固有アドレス・データとの関連付けが、制御システム
のその使用者自身あるいは工事資格者による備付けが完
了した後、短時間のうちに遂行される。
また、この発明は、複数の被給電装置の夫々について
の制御対象アドレス・データを、複数の被給電装置が取
り付けられた後に、調整作業、即ち、被給電装置に対す
る直接的な手動操作を必要とすることなく、任意に変更
できるものとされた制御システムを提供することを目的
とする。そして、この目的を達成するこの発明に係る制
御システムにあっては、コマンド発生部による制御対象
アドレス・データの割当てがなされることにより、複数
の被給電装置接続用の受電端部の夫々、及び、それに接
続された被給電装置についての制御対象アドレス・デー
タの選択及び選択された制御対象アドレス・データの変
更が自由に行われ、個々の被給電装置自体における調整
は不要とされる。従って、斯かる制御システムによれ
ば、例えば、被給電装置が、室内の天井部分に取り付け
られた照明器具である場合、梯子に登って天井部分に取
り付けられた照明器具に対する調整を行うことが不必要
とされ、全ての設定及び動作機能はコマンド発生部から
のコマンドに従って実行される。
さらに、この発明は、複数の被給電装置の如何なる組
合せに対しても、容易に適合できる、あるいは、自動的
に適合するものとされた制御システムを提供することを
重要な目的とする。そして、その目的を達成するこの発
明に係る制御システムにあっては、個々の被給電装置が
夫々に対応する特性アドレス・データによって、例え
ば、その形式が識別されることにより特定される。コマ
ンド発生部は別段の付加調整を要することなく、複数の
被給電装置接続用の受電端部に夫々接続された複数の被
給電装置を自動的に認識し、それらに対する遠隔制御を
自動的に行う。例えば、被給電装置接続用の受電端部に
モータが接続されているのか照明装置が接続されている
のかも、自動的に認識され、また、備え付けられた光源
装置の形式の認識、即ち、ガス放電灯,ハロゲン発光装
置,アーク灯、あるいは、通常の白色灯等の認識も行わ
れる。
大規模なビルディングには、備付けが簡単であること
が特に望まれる、極めて多数の照明器具及びその他の被
給電装置が存在する。従って、大規模なビルディングに
おける複数の被給電装置に対する制御システムにあって
は、複数の被給電装置に対してのアドレシングの簡略化
及び改良とは別に、その備付けの簡易化も重要な事柄で
ある。このような大規模なビルディングにおける複数の
被給電装置に対する制御システムとして、この発明に係
る制御システムが適用される場合には、その備付けにあ
たって、時間の大幅な節約と作業者に要求される技術レ
ベルの低減とが図られることになる。この発明に係る制
御システムでは、遠隔制御可能とされた被給電装置の接
続に要される作業は、電流線,中性線及びアース線を含
んだ三芯電力供給線の接続に限られ、共通制御及び給電
線が用いられない場合にも、三芯電力供給線の接続に、
さらに、2芯制御線の接続あるいは赤外線用受口端部の
接続が加えられるに過ぎない。それにより、制御システ
ムは作動可能な状態とされ、個々の被給電装置における
設定は不要とされる。
この発明のもとで、製造番号をあらわすものとされた
固有アドレス・データによって可能とされる、新たに取
り付けられた被給電装置についての迅速な認識及び識別
には、概して、比較的長い固有アドレス・データが要求
される。そして、多数の被給電装置が作動せしめられる
場合に、このような長い固有アドレス・データが連続的
に用いられることは望ましいことではない。そこで、こ
の発明にあっては、斯かる長い固有アドレス・データ
を、短くされた、より適切な固有アドレス・データに置
き換えられることが考えられており、それにより、制御
システムが改善された動作を行うものとされる。この改
善された動作は、集合せしめられた複数のコマンド、あ
るいは、グループを成す複数の制御によってもたらされ
る。斯かる複数のコマンドは、1個の被給電装置接続用
の受電端部により受けられて実行されるのみならず、同
時に複数の被給電装置接続用の受電端部により受けられ
て実行される。それにより、応答時間が短縮されて、制
御システムの制御及び動作が単純化される。
この発明は、既存の制御システムに新たな被給電装置
が追加接続されて成る制御システムにまで拡張され得る
ものである。斯かる場合、新たに追加された被給電装置
は、取り付けられた後、コマンド発生部によって極めて
容易に識別されて、既に形成されている被給電装置のグ
ループあるいはサブグループに加えられ、あるいは、新
たな被給電装置のグループが割当てられるものとされ
る。
この発明に係る制御システムをより経済的に得るにあ
たっては、例えば、読取可能とされた電子メモリが、機
械的ジャンパーあるいはマルチビットDILスイッチとさ
れる機械的メモリ素子によって置き換えられる。斯かる
際には、それによって連結された被給電装置についての
認識が行われることになる、例えば、6ビット,8ビッ
ト、あるいは、16ビットのディジタルワードが形成され
る。認識される事柄は、製造番号に限られる。しかしな
がら、さらに、それに基づいて被給電装置の形式がコマ
ンド発生部により識別されることになる。被給電装置特
定用特性アドレス・データも含まれ得るものとされる。
小型スイッチについての適正な設定は、被給電装置接続
用の受電端部の製造段階において予め行われる。
この発明に係る制御システムのさらに好ましく発展せ
しめられた姿にあっては、制御対象アドレス・データと
受電端部特定用固有アドレス・データとの両者が、共通
のメモリ素子に格納される。斯かる場合には、固有アド
レス.データが、予め、例えば、EEPROMとされる不揮発
性メモリ素子に格納されたものとされ、複数の制御対象
アドレス・データが請求の範囲第14項に記された方法に
従って割当てられる。
この発明に係る制御システムにあっては、特性要素を
伴った固有アドレス・データと制御対象アドレス・デー
タとが共通に格納される状態と、分離された特性アドレ
ス・データを伴った固有アドレス・データと制御対象ア
ドレス・データとが共通に格納される状態とが選択され
得るようにされる。従って、動作中においては、コマン
ド発生部からのコマンドに応じて、これら2組のアドレ
ス・データのうちの一方が被給電装置に対するアドレシ
ング及び識別に用いられる。このことは、選択された制
御対象アドレス・データの構成が変更されるとき、ある
いは、制御システムが新たに動作状態におかれるときに
おいて、特に有利である。斯かる際、請求の範囲第1項
に記されている如くの固有アドレス・データにおける特
性要素あるいは分離された特性アドレス・データが各受
電端部においてその儘残されている場合には、制御対象
アドレス・データは、請求の範囲第17項に記されている
如くに、直接的に固有アドレス・データと置き代わるこ
とができる。これら2組のアドレス・データが共通に格
納されるメモリ素子においては、固有アドレス・データ
が格納されたメモリ区分において制御対象アドレス・デ
ータが重書きされることにより、制御対象アドレス・デ
ータの格納が行われる。
この発明に係る制御システムにおけるさらに他の好ま
しく発展せしめられた姿、例えば、独立した光学ガラス
繊維を通じて制御が行われるもの,分散配置された複数
の受電端部の夫々に調光スイッチ部が含まれるようにさ
れたもの等は、従属形式の請求の範囲に記されている。
以下に、この発明が、複数の実施例が参照されてより
詳細に説明される。
第1図は、コマンド発生部と異なる部屋に配された4
個の被給電装置が夫々接続された4個の分散配置された
受電端部とを有するものとされた、この発明に係る制御
システムの一例を示す。
第2図は、第1図に示された例における、被給電装置
が接続された受電端部をあらわす詳細な回路ブロックダ
イアグラムを示す。
第3図は、第1図もしくは第2図に示される受電端部
に用いられたメモリ部のメモリ区分における格納内容の
一例を示す。
第4図は、第1図に示された例におけるコマンド発生
部をあらわす詳細な回路ブロックダイアグラムを示す。
第5図は、第2図の詳細な回路ブロックダイアグラム
と同様なものであるが、被給電装置に代えてセンサ部が
接続された受電端部をあらわす詳細な回路ブロックダイ
アグラムを示す。
第6図は、第1図に示される例の作動状態の前後にお
ける、第2図もしくは第5図に示される受電端部に用い
られたメモリ素子における複数のメモリ区分の一例を示
す。
第7図は、第1図に示される例を作動させる手順の一
例をPascal形式の表記法をもって示す。
第1図に示される、この発明に係る制御システムの一
例をあらわす回路ブロックダイアグラムにおいては、電
力供給線3と制御線2とが設けられている。そして、コ
マンド発生部1が、電力供給線3と制御線2との両者に
接続されている。また、ビルディングに於ける複数の異
なった部屋に配された被給電装置40−1,40−2,40−3及
び40−4が、夫々対応する被給電装置接続用の受電端部
10−1,10−2,10−3及び10−4を介して、電力供給線3
と制御線2との両者に接続されている。被給電装置40−
1,40−2,40−3及び40−4としては、各種の電気器具が
考えられるが、この例にあっては、被給電装置40−1,40
−2及び40−3の夫々は、照明器具、とりわけ、白熱灯
あるいはガス放電灯とされ、また、被給電装置40−4
は、例えば、シャッターあるいはドアを開閉制御するモ
ータとされている。以下、被給電装置については、符号
40が用いられて総括的記述がなされ、同様に、受電端部
については、符号10が用いられて総括的記述がなされ
る。
この発明に係る制御システムの他の例(図示が省略さ
れている)にあっては、電力供給線と制御線とは共通化
され、制御信号は、例えば、PCMあるいはFM方式のもと
に変調された高周波信号とされて、低周波数(例えば、
50Hz)の電力信号に重畳されて伝送される。さらに、こ
の発明に係る制御システムの別の例においては、制御線
2に代わるものとして、光学ガラス繊維ケーブルが用い
られ、それによってコマンド発生部1から受電端部10へ
のコマンドの伝送がなされ、あるいは、コマンド発生部
1と受電端部10との間に信号循環路が形成される。光学
ガラス繊維ケーブルによるコマンド発生部1と受電端部
10との間における信号循環路が形成される場合、各受電
端部10への信号供給及び各受電端部10からの信号送出は
同一の信号路を通じて行われる。また、複数の受電端部
10あるいはそれらに夫々接続された複数の被給電装置40
は、コマンド発生部1に設けられた赤外線送信機あるい
は超音波送信機等の送信機によって無線制御され得るも
のとされ、そのため、各種の送信機能を具えたコマンド
発生部1が使用される。複数の受電端部10の夫々は、そ
れに具えられた制御部30に接続された複数の補助受信モ
ジュールを有するものとされる。双方向動作が望まれる
場合、即ち、制御部30に対して、アドレス・データある
いは他のデータを、固定されることなく備えられたコマ
ンド発生部1に送信する機能が望まれる場合には、補助
受信モジュールと補助送信モジュールとがコマンド発生
部1及び受電端部10に設けられる。
斯かる際には、位置が固定されたコマンド発生部1か
らのコマンドによるアドレス・データ割当てが行われる
立ち上がり状態と、位置が固定されないコマンド発生部
1からのコマンドによる受電端部10の制御が行われる通
常動作状態とが、選択的にとられる。そして、無線制御
信号を受信する補助受信モジュールが、位置が固定され
たコマンド発生部1に配され、それからの無線制御信号
は、制御線2あるいは電力供給線3を通じて受電端部10
に到達する制御信号に変換される。
第1図に示される制御システムが作動せしめられる際
には、被給電装置特定用制御対象アドレス・データが、
各受電端部10及びそれに接続された被給電装置40に対し
て割り当てられる。コマンド発生部1は、複数の被給電
装置40を個々に制御する状態、もしくは、後述される如
くに、独立したグループあるいはサブグループを形成す
る複数の被給電装置40を一斉に制御する状態におかれ
る。複数の受電端部10は、コマンド発生部1からのコマ
ンドを受けるとともに、受けたコマンドに応答して指定
された被給電装置40を制御する状態、あるいは、特定の
コマンドに応答して、情報を制御線2を通じてコマンド
発生部1に送り返す状態におかれる。
アドレス・データA1−1(第3図)が割り当てられた
受信端部10−1によって制御される被給電装置40−1
は、通常の照明器具部内に配されている。また、受電端
部10−4及びそれに接続された被給電装置40−4は、ル
ーバー部内に配されている。各装置は、対応する場所に
運ばれて動作準備が整えられた後、例えば、工事資格を
得る過程にある者によって備え付けられる。各照明器具
についてのこのような簡易化された備付けがなされるこ
と及び、後述される如くに、簡易化されたアドレシング
が行われること、照明器具が、例えば、広い事務室の天
井灯である場合等において特に重要である。
第2図は、第1図に示される複数の受電端部10のうち
の一つをあらわす詳細な回路ブロックダイアグラムを示
す。ここにおいては、電力供給線3と制御線2とが個別
に示されているが、これらは共通化され得るものであ
る。また、ここにおいては、複数の受電端部10のうち
の、被給電装置40−1が接続された受電端部10−1が、
代表例として採り上げられており、以下においては、受
電端部10−1についての説明がなされる。
受電端部10−1は、電力供給線3と制御線2との両者
に接続された制御部30−1を有している。この制御部30
−1は、バス制御手段を形成しており、受電端部10−1
を身元保証するデータ及びアドレス・データが格納され
たメモリ20−1に関連するものとされている。制御部30
−1は、リレー,トライアックあるいは調光スイッチ等
によって構成される制御スイッチ部50−1を通じて被給
電装置40−1を制御する。以下、第2図に示されている
メモリ20−1,制御部30−1,制御スイッチ部50−1及び被
給電装置40−1に相当するメモリ,制御部,制御スイッ
チ部及び被給電装置については、夫々、符号23,30,50及
び40が用いられて総括的記述がなされる。また“−1",
“−2"等の符号は、各部間の対応関係をあらわし、例え
ば、30−3は、受電端部10−3に備えられた制御部をあ
らわし、40−4は、受電端部10−4に備えられた被給電
装置をあらわしており、これらは、夫々、符号30,40及
び10が付されて示される。
メモリ部23は、共通メモリ素子として設けられてお
り、書込み及び読出しが可能とされた不揮発性メモリで
あって、メモリ容量を、例えば、2キロバイトとするも
のとされ、また、例えば、8ビットとされるデータを扱
うものとされる。そして、対応する受電端部10について
の制御対象アドレス・データと固有アドレス・データと
の両者が格納される。実際には、メモリ部23は2分割さ
れていて、その一方が、固有アドレスが格納されたメモ
リ21とされるとともに、その他方が、制御対象アドレス
・データが格納されたメモリ20とされている。通常、8
ビットあるいは6ビットのディジタルワードから成る固
有アドレス・データは、機械的メモリ素子によっても形
成される。斯かる際には、複数のスイッチ要素の所定の
配置設定及び配置設定に関する光学的検査が、製造中の
いずれかの段階で行われる。例えば、8個のスイッチ素
子を伴ったDILスイッチの設定は、制御対象とされる電
灯の形式に基づいて行われる。設定されたディジタルワ
ードは、制御対象アドレス・データと同様に、制御部30
によって読まれ得るものとされ、メモリ20に制御対象ア
ドレス・データと並列に書き込まれる。
第3図は、受電端部10に備えられたメモリ部23の複数
のメモリ区分における格納内容の一例を示す。この例に
あっては、多数のアドレス・データA0,A1及びA2、及
び、光度レベルデータL1・・・L5が格納されている。こ
こでは、特性アドレス・データA0は、被給電装置40の形
式をあらわし、固有アドレス・データA1は、使用者に渡
る被給電装置40に固有のものとされた製造番号をあら
す。そして、部屋番号R,グループ番号G及び個別被給電
装置番号Vの組合せが、制御対象アドレス・データA2を
形成するものとして用いられる。さらに、複数、例え
ば、5個の固定光度レベルが予め設定され、それらがコ
マンド発生部1から短いコマンドの形で送出される。デ
ィジタル制御のもとにあっては、このような複数の固定
光度レベルを夫々あらわすデータは、8ビットコードの
場合256個のコードから、あるいは、6ビットコードの
場合64個のコードから選択される。そして、例えば、光
度レベルデータL1は、非常灯のオン・オフ制御に用いら
れ、光度レベルデータL2は、投光灯のオン・オフ制御に
用いられる。固定光度レベルは、受電端部の製造時に、
予め、固有アドレス・データに従ってプログラムされ
る。しかしながら、予めプログラムされた光度レベルに
加えて、他の光度レベルを選択可能とされた256個ある
いは64個の光度レベルから選ぶことも可能である。第2
図において、照明器具の光度を変化させるには、調光ス
イッチが必要とされ、リレーによってはこの機能は果た
されない。
各アドレス・データA0,A1及びA2は、全ての受電端部1
0に適用され、各受電端部10が備えるメモリ部23に格納
される。例えば、受電端部10−3についての特定アドレ
ス・データは、A0−3,A1−3及びA2−3とあらわされ
る。
各受電端部10が及びそれに接続された被給電装置40の
備付けあるいは取付けがなされるときには、特性アドレ
ス・データA0(被給電装置の形式をあらわす)及び固有
アドレス・データA1(製造番号をあらわす)は、既にメ
モリ部23に格納されているものとされる。メモリ部23と
しては、EEPROMが用いられることが望ましいが、他の不
揮発性メモリが用いられても良く、例えば、バッテリに
よるバックアップがなされるCMOS−RAMが例として挙げ
られる。そして、部屋番号R,グループ番号G及び個別被
給電装置番号Vの組合せをあらわす制御対象アドレス・
データA2が格納されるに先立って、メモリ部23における
部屋番号R,グループ番号G及び個別被給電装置番号V用
のメモリ区分が、そこにおけるメモリ値が零、即ち、R
=0,G=0及びV=0とされる初期設定が施されるもの
とされる。
このようなもとで、制御システムが作動状態とされる
と、コマンド発生部1は、関連するアドレス・データを
有した全ての受電端部10へとコマンドを送出する。制御
システム自体が新規に備え付けられたものである場合、
あるいは、既存の制御システムに新規な被給電装置40が
接続された受電端部10が追加された場合、各受電端部10
は、被給電装置40の形式をあらわす特性アドレス・デー
タA0及び製造番号をあらわす固有アドレス・データA1を
コマンド発生部1へと送出する。そして関連する制御部
30が、制御対象アドレス・データA2が零とされている受
電端部10を認識する。既に、それ以前から動作状態にお
かれている受電端部10からは、制御対象アドレス・デー
タA2がコマンド発生部1へと送出される。コマンド発生
部1は、最初、接続されている全ての受電端部10から送
出されたアドレス・データから1個のアドレス・データ
を選択し、その後においては、受電端部10についてのグ
ループ分け、あるいは、分類を行う。
制御対象アドレス・データを未だ有していない受電端
部10にあっては、固有アドレス・データA1(製造番号を
あらわす)が対応する制御対象アドレス・データA2(部
屋番号R,グループ番号G及び個別被給電装置番号Vの組
合せをあらわす)によって置換される。この置換は、メ
モリ部23における部屋番号R,グループ番号G及び個別被
給電装置番号V用のメモリ区分におけるメモリ値零が、
零でないメモリ値によって置換される第1の状態、ある
いは、メモリ部23における固有アドレス・データ用のメ
モリ区分に、部屋番号R,グループ番号G及び個別被給電
装置番号Vの組合R−G−Vをあらわすデータが格納さ
れる第2の状態が生ぜしめられて行われる。第2の状態
が生じる場合には、固有アドレス・データA1が直接的に
制御対象アドレス・データA2によって置換されるが、第
1の状態が生じる場合には、メモリ部23に固有アドレス
・データA1と制御対象アドレス・データA2と相互に隣合
って格納されることになる。制御対象アドレス・データ
A2が使用可能な状態とされると、制御部30が、特定のコ
マンドに応じて、制御対象アドレス・データA2を選択
し、メモリ21に格納されている固有アドレス・データA1
に基づいて製造番号を参照する。製造番号データのR−
G−Vデータによる直接的置換の様子は、対応するメモ
リ区分における格納内容を、動作開始前と動作開始後の
夫々においてあらわす第6図に示されている。被給電装
置の形式をあらわす特性アドレス・データA0は、被給電
装置40が変えられていず、かつ、特性アドレス・データ
A0が比較的短いデータであるので、変化せしめられるこ
となくその儘残される。
第4図は、第1図に示されるコマンド発生部1をあら
わす詳細な回路ブロックダイアグラムを示す。このコマ
ンド発生部1は、電力供給線3と制御線2との両者に接
続された制御部5を有している。制御部5は、各受電端
部10における制御部30と同様にして、バス制御手段を形
成している。バス制御手段は、一般に、双方向性動作を
行うものとされ、制御部5も、制御部30と同様に、双方
向に用いられる。制御部5には中央メモリ部4が接続さ
れており、中央メモリ部4は、各受電端部10におけるメ
モリ部23と同様に構成される。しかしながら、中央メモ
リ部4は、大メモリ容量を有したものとされており、当
該制御システムに接続された全受電端部10の夫々におい
てメモリ部23に格納されているアドレス・データ及び他
のデータが全て格納されている。また、コマンド発生部
1は、入力スイッチ部6及びディスプレイ装置7を有し
ており、入力スイッチ部6によって各種のコマンド及び
データが制御部5に供給されるとともに、ディスプレイ
装置7によって、アドレス・データ,接続されている被
給電装置の数,光度,全消費電力等についての視覚表示
が行われる。さらに、被給電装置特定用の制御対象アド
レス・データの割当てが、ディスプレイ装置7による視
覚面からの補佐のもとに、グループ番号G,部屋番号R及
び個別被給電装置番号Vの形をもって行われる。
中央メモリ部4は、第3図に示される、受電端部10の
メモリ部23における格納内容に関する鏡面反転像に相当
する格納内容を備えている。当該制御システムが備え付
けられて、その動作が開始された後、コマンド発生部1
には、接続された全被給電装置40に関する情報が供給さ
れ、それによりコマンド発生部1においては、被給電装
置の型式,製造番号及び制御対象アドレス・データ(部
屋番号R,グループ番号G及び個別被給電装置番号V)が
認識される。また、コマンド発生部1には各受電端部10
により設定される光度レベルデータL1・・・L2も供給さ
れる。このようにシステム内における特性値全体の二重
記憶がなされることにより、操作者がコマンド発生部1
からの各種のシステム変数をディスプレイ装置7上で見
ることを望んだ際において、アクセス時間の短縮が図ら
れ、また、連続的に応答トリガ用信号が制御線2を通じ
る事態が回避される。
第5図は、検出手段として用いられた受電端部10−5
の一例を示す。この例においては、バス制御手段を形成
する制御部30−5及びそれに接続されたメモリ部23−5
が備えられており、これら制御部30−5及びメモリ部23
−5は、夫々、第2図に示される制御部30及びメモリ部
23に対応するものとされている。また、第2図に示され
る制御スイッチ部50−1(調光スイッチ部)及び被給電
装置40−1に対応するものに代えて、センサ50−5が用
いられている。センサ50−5は、例えば、明るさ,温
度、あるいは、コマンド発生部1及び制御システムにと
って重要な意味を有する他の情報等とされる種々の検出
値を制御部30−5に供給する。このような制御部30−5
の制御システムに対する接続も、電力供給線3及び制御
線2を通じてなされており、それにより、センサ50−5
から得られる検出値のコマンド発生部1による受入れが
容易となるようにされている。
続いて、以下に、上述されたこの発明に係る制御シス
テムを作動させるための方法の一例について、第7図を
参照して説明する。
この方法による手順に従った各ステップの概略は、下
記の如くとされる。
1. 複数の受電端部10及びそれらに関連する複数の被給
電装置40の製造、及び、共通のハウジング内に組み込ま
れた受電端部10を有し、被給電装置40を伴うものとされ
た、一体的に組み合わされた装置の製造 2. 現場での機械的及び電気的備付け 3. 試験 4. 受電制御10のメモリ部23もしくはメモリ20(分割メ
モリの場合)に格納された特性及び固有アドレス・デー
タA0及びA1(被給電装置の型式及び製造番号をあらわ
す)を、制御対象アドレス・データA2(部屋番号R,グル
ープ番号G及び個別被給電装置番号Vをあらわす)によ
り置き換えることによる、制御対象アドレス・データの
割当て 5. この発明に係る制御システムの作動 この発明に係る方法によい得られる利点は、第1に、
固有アドレス・データから制御対象アドレス・データへ
の変換が行われることにある。そのため、既に述べられ
た如く、共通の読出し及び書込みが可能とされたメモリ
部23が各受電端部に設けられ、それによって、上述の固
有アドレス・データから制御対象アドレス・データへの
変換が可能とされる。また、制御システムが作動状態に
あるもとで得られる他の利点は、アドレス・データの割
当及び/又は交換が、任意の場所において制御線及び電
力供給線に接続され得るものとされたコマンド発生部に
よって遂行されることにある。
これらに加えて、以下の如くの利点も得られる。制御
システムが初めて動作状態にされるとき、もしくは、拡
張されるとき、あるいは、制御システムによる制御対象
である被給電装置のグループ分けが変えられるときにお
いて、既に取り付けられている装置あるいは照明器具等
に対する複雑な備付け作業が必要とされない。手が届き
難い場所に取り付けられた光源40−1,40−2及び40−3
及び被給電装置40−4については、それらを取り外す必
要がない。融通性が増大しさらに費用の低減が図られる
こととは別に、この発明に係る制御システムを動作状態
にするにあたっては、傷害の危険性が確実に低減され
る。なぜなら、制御システムを作動させるにあたり、さ
らには、その後、作動している制御システムに変更を加
えるにあたり、誰も梯子を登って被給電装置または照明
器具の所まで行く必要がないからである。そのうえ、カ
バーを外す動作あるいはハウジングを開ける動作等が不
要とされ、その結果、電気事故の危険性が直接的及び間
接的に排除される。
上述の2.のステップは、この発明に係る制御システム
の備付けのステップである。このステップにあっては、
複数の被給電装置40の最初の取付けがなされ、機械的な
備付けと電気的な備付けとの両者が含まれる。続いて、
試験運転状態あるいは試験作動状態がとられる。試験運
転状態あるいは試験作動状態のもとでは、全ての装置が
コマンド発生部1による支配のもとにあり、個々の装置
が機能しているか否か及び適正に接続されているか否か
が直ちに認識される。そして、試験ステップの後、制御
システムが作動状態とされる。制御システムの作動状態
は、上述の5.のステップに要約されており、また、第7
図において、Pascal型式の手順によって説明されてい
る。
第7図においては、括弧記号:〈 〉は、例えば、8
ビット構成のディジタル信号をあらわし、斯かるディジ
タル信号は、制御システムが作動状態に移行しつつある
とき及び作動状態にあるとき、コマンド発生部1と複数
の受電端部10の夫々との間において、制御線2を通じて
電気的あるいは光学的に、あるいは、高周波信号として
電力供給線3を通じて送受される。〈identify〉は、他
の2進ワードから明らかに区別され得るものであって、
受電端部10によりコマンドとして正しく解釈される多重
2進ワードをあらわしている。それによって、例えば、
〈production number〉は、例えば、コマンド〈switch
on〉から直接的にかつ明らかに区別され得るものである
ことが確実とされる。
先ず、コマンド発生部1からのコマンドが、全ての
(〈all〉)被給電装置に到達し、夫々のアドレス・デ
ータを読むことにより、各被給電装置の識別を行う
(〈identify〉)。被給電装置のうちの、そのときより
前になされた動作開始プロセスにおいて制御対象アドレ
ス・データA2が割付けられているものの夫々は、その制
御対象アドレス・データA2を、対応する受電端部10を通
じて送出する。また、制御システムに対して新規である
被給電装置の夫々は、対応する受電端部10を通じて、そ
の製造番号及び/又はそれを特徴ずける確証あるいはそ
の型式をあらわすデータを送出する。その受電端部10に
おける制御部30は、送出されるべきアドレス・データを
選定する。コマンド発生部1は、制御部5を通じて、最
初に到来する製造番号(〈production number〉)を受
け、その受けられた〈production number〉に適合する
コマンドによって、該当する電灯を点灯状態(〈brigh
t〉)にする、あるいは、該当する被給電装置をオン状
態(〈on〉)にする動作を行う。この動作は、第7図に
おけるステップ3.により示されている。第7図における
ステップ2.は、単に、1個の受電端部からの製造番号
(〈production number〉)の到着を示す。同時にある
いは若干遅れて送出された他の製造番号(〈production
number〉)は、最初の段階では無視される。これらの
ステップ2.及びステップ3.は、その後のステップ6.及び
ステップ7.等において引き続き実行される。このこと
は、各受電端部に接続された被給電装置は、対応する受
電端部が、ステップ3.に記されている如くの、スイッチ
・オン・コマンドを受けるまで、その製造番号(〈prod
uction number〉)を送信し続けることを意味する。制
御部30もしは制御部5は、同期して、コマンドあるいは
確証が切り換えられ得る状態か否か、あるいは、制御線
2に送出され得る状態か否かを点検する。
続いて、予め設定された表に基づいて、制御対象アド
レス・データA2が選択され、その制御対象アドレス・デ
ータA2に対応する被給電装置40がコマンド発生部1によ
って知らしめられる。この制御対象アドレス・データA2
は、グループ,サブグループ及び個々の被給電装置の組
合せで成るものとされ、例えば、部屋番号R,グループ番
号G及び個別被給電装置番号Vの組合せとされる。それ
により、斯かる場合には、1個のコマンドによって、同
じグループに属する複数の被給電装置が同時に指定され
得ることになり、従って、1個のコマンドによって、1
個の部屋内の全照明器具が、同時にオン状態あるいはオ
フ状態とされ得ることになる。グループ番号Gは、部屋
番号Rのサブグループをあらわし、例えば、独立した机
のグループとされる。さらに、個別被給電装置番号Vに
至って、各被給電装置についての個別指定が可能とされ
る。他の例にあっては、制御対象アドレス・データA2
が、例えば、階,部屋及び個別被給電装置の組合せとさ
れる。斯かる場合には、1個のコマンドによって、同じ
階に属する複数の被給電装置が同時に指定され得ること
になり、従って、1個のコマンドによって、同じ階の全
照明器具が、同時にオン状態あるいはオフ状態とされ得
ることになる。また、被給電装置あるいは照明器具を、
部屋単位で制御することも可能とされる。このような
階,部屋あるいはグループに従ったグループ分けは、部
屋あるいはビルディングに限られるものではなく、例え
ば、ビルディングへの個々の通路あるいは車道とビルデ
ィング照明器具とが、同時に指定される1個のグループ
を形成し得るものとされる。この制御システムによれ
ば、一旦設定された階級構成であっても、所望の回数だ
け変化させることができる。
第7図に示されるステップ4.において行われる如く
の、階層的な部屋,グループ,個別の被給電装置の組合
せで成る制御対象アドレス・データの割当てとは別に、
各被給電装置に互いに異なる固定光度レベルを割り当て
ることができる。斯かる際には、ディジタルワードのビ
ット数によって設定されて、例えば、8ビット構成の場
合最大256ステップとされる、固定光度レベルステップ
を、夫々を固定光度レベルに対応させてとることができ
る。割り当てられた固定光度レベルステップは、その
後、短いコマンドによって呼び出すことができ、また、
任意に変えることができる。固定光度レベルデータある
いは予め設定された光度レベルデータL1,L2・・・L5
が、固有アドレス・データと共に、制御システムに格納
される場合には、受電端部に照明器具を接続した後、照
明器具のオン状態とオフ状態との選択を行えるのみなら
ず、照明器具の光度を予め複数の固定光度レベルに設定
することができる。
第7図におけるステップ6.,7.及びそれ以降のステッ
プでは、ステップ2.からステップ5.までの各ステップに
おいて記された制御信号あるいはコマンドが、全ての受
電端部に制御対象アドレス・データが割り振られ、さら
には、固定光度レベルデータが割り振られるまで供給さ
れる。ステップ5.においては、光度V2(〈light intens
ity V2〉)の割当てのみが示されているが、複数の固定
光度レベルデータを順次割り当てることもでき、それに
より、適宜、コマンド発生部からのコマンドによって、
固定光度レベルステップを設定できることになる。そし
て、そのため必要とされる調光器あるいはそれと同等に
機能するスイッチング回路50は、該当する受電端部10も
しくは被給電装置40内に配される。
通常のコマンドによって個々のグループ,部屋あるい
は階を指定することの可能性については、既に説明され
ているが、これも、コマンド発生部1の中央メモリ部4
内に、そのためのメモリ容量を設けることにより、たと
え制御対象アドレス・データが与えられないもとにあっ
ても、可能とされる。コマンド発生部1は、製造番号に
よって、独立したグループを形成しなければならず、グ
ロープコマンドあるいは通常のコマンドが用いられて、
コマンド発生部1の中央メモリ部4内におけるグループ
として形成された複数のグループの一つが、各被給電装
置を対応する固有アドレス・データによって継続的に制
御する。このようにすることは実際に可能であるが、実
用的でなく、加えて、時間の浪費ともなる。また、その
際には、高い転送レートが必要とされ、それにより制御
システムが費用が嵩むものとなってしまい、さらに、故
障負担が増大せしめられることになる。短い階級的な制
御対象アドレス・データの選択が特に有利である。
上述の如くに5段階の光度レベルをあらわす光度レベ
ルデータL1,L2・・・L5が設定される状態は、単なる一
例であって、任意の段数の光度レベルの設定が可能であ
り、また、被給電装置の動作レベルを予め固定すること
も可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−162398(JP,A) 特開 昭61−65555(JP,A) 特開 昭62−231582(JP,A) 特開 平1−91597(JP,A) 特開 平1−288035(JP,A) 特開 平1−295596(JP,A)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1個もしくは複数個のコマンド発生部
    (1)と、複数の被給電装置(40)が夫々接続される複
    数の受電端部(10)と、上記コマンド発生部(1)と上
    記複数の受電端部(10)とを連結する制御線(2)とを
    備えて成り、 上記複数の受電端部(10)の夫々が、該受電端部(10)
    に接続された上記被給電装置(40)についての制御対象
    アドレス・データ(A2)が格納される第1のメモリ(2
    0)と、上記受電端部(10)がそれに接続された上記被
    給電装置(40)についての制御対象アドレス・データ
    (A2)の選択がなされて動作状態にされている場合に
    は、該受電端部(10)に接続された上記被給電装置(4
    0)を上記コマンド発生部(1)によって制御される状
    態となす制御部(30,50)と、受電端部特定用の固有ア
    ドレス・データ(A1)が格納される第2のメモリ(21)
    とが設けられていて、上記制御対象アドレス・データ
    (A2)が、上記コマンド発生部(1)が上記被給電装置
    (40)及び該被給電装置(40)についての共通関連グル
    ープ及びサブグループを指定することを可能となす階層
    的分類(R,G,V)を含んで形成されて、上記被給電装置
    (40)の指定に用いられるとともに、上記固有アドレス
    ・データ(A1)が、上記コマンド発生部(1)に上記受
    電端部(10)に接続された上記被給電装置(40)につい
    ての製造番号を知らせるものとされて、上記制御対象ア
    ドレス・データ(A2)による上記被給電装置(40)の指
    定に先立っての上記受電端部(10)の特定に用いられる
    ことを特徴とする複数の被給電装置に対する制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】受電端部(10)における第1及び第2のメ
    モリ(20,21)が、共通メモリ部(23)内の異なったメ
    モリ区分によって夫々形成されることを特徴とする請求
    の範囲第1項記載の制御システム。
  3. 【請求項3】受電端部(10)における第1のメモリ(2
    0)あるいは共通メモリ部(23)が、電気信号による消
    去及び再書込みが可能なものとされたことを特徴とする
    請求の範囲第1又は2項記載の制御システム。
  4. 【請求項4】第2のメモリ(21)に固有アドレスデータ
    (A1)に加えて受電端部(10)に接続された被給電装置
    (40)の形式をあらわす特性アドレス・データ(A0)が
    格納され、制御対象アドレス・データ(A2),固有アド
    レス・データ(A1)及び上記特性アドレス・データ(A
    0)が、コマンド発生部(1)により、上記受電端部(1
    0)における第1及び第2のメモリ(20,21)から制御線
    (2)を通じて遠隔読出しされることを特徴とする請求
    の範囲第1項記載の制御システム。
  5. 【請求項5】第1及び/又は第2のメモリ(20/21)あ
    るいは共通メモリ部(23)が、EEPROMもしくはバックア
    ップがなされたRAMによって構成されたことを特徴とす
    る請求の範囲第1,2,3又は4項記載の制御システム。
  6. 【請求項6】制御線(2)が被給電装置(40)に対する
    電力供給線(3)をも形成し、制御信号が上記電力供給
    線(3)を通じて送られることを特徴とする請求の範囲
    第1項から第5項までのいずれかに記載された制御シス
    テム。
  7. 【請求項7】受電端部(10)における制御部(30,50)
    が、コマンド発生部(1)からの指令を受けたとき、上
    記受電端部(10)に接続された被給電装置(40)の、特
    に光度の変化となってあらわれる、消費電力の変化を生
    じさせる調光部(50)を備えていることを特徴とする請
    求の範囲第1項から第6項までのいずれかに記載された
    制御システム。
  8. 【請求項8】コマンド発生部(1)が、受電端部(10)
    に関するデータ(L1,・・・,L5),固有アドレス・デー
    タ(A1)及び制御対象アドレス・データ(A2)が格納さ
    れる書込み及び読出し可能メモリ(4)と、上記受電端
    部(10)に対する上記制御対象アドレス・データ(A2)
    の割当てを行う入力動作回路手段(6)とを含んで構成
    されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の制御シ
    ステム。
  9. 【請求項9】コマンド発生部(1)に、受電端部(10)
    あるいは該受電端部(10)に接続された被給電装置(4
    0)についてのシステム・データ,動作状態、及び、制
    御対象アドレス・データ(A2)を表示するためのディス
    プレイ装置(7)が設けられることを特徴とする請求の
    範囲第8項記載の制御システム。
  10. 【請求項10】各種の検出値のうちの少なくとも一つを
    得るセンサ部(50−5)が受電端部(10−5)に接続さ
    れ、上記センサ部(50−5)からの検出値が、コマンド
    発生部(1)からのコマンドに応じて、上記受電端部
    (10−5)に設けられた制御部(30−5)を経由し、制
    御線(2)を通じて上記コマンド発生部(1)に送られ
    ることを特徴とする請求の範囲第1項から第9項までの
    いずれかに記載された制御システム。
  11. 【請求項11】制御線(2)が光学導通部材を含んで形
    成され、コマンド発生部(1)が受電端部(10)を双方
    向光学制御信号によって制御すること、もしくは、受電
    端部(10)が、位置が固定されていないコマンド発生部
    (1)である場合も含めて、1個もしくは複数個のコマ
    ンド発生部(1)からの赤外線信号による双方向制御あ
    るいは単方向制御が行われるものとされることを特徴と
    する請求の範囲第1項記載の制御システム。
  12. 【請求項12】受電端部特定用の固有アドレス・データ
    (A1)及び/又は制御対象アドレス・データ(A2)が、
    マルチビットDIL回路を代表的なものとする、機械的メ
    モリ要素に格納されることを特徴とする請求の範囲第1
    項記載の制御システム。
  13. 【請求項13】1個もしくは複数個のコマンド発生部
    (1)と、複数の被給電装置(40)が夫々接続される複
    数の受電端部(10)と、上記コマンド発生部(1)と上
    記複数の受電端部(10)とを連結する制御線(2)とを
    備えて成り、 上記複数の受電端部(10)の夫々が、該受電端部(10)
    に接続された上記被給電装置(40)の指定に用いられる
    制御対象アドレス・データ(A2)、及び、上記受電端部
    (10)に接続された上記被給電装置(40)についての製
    造番号をあらわし、上記制御対象アドレス・データ(A
    2)による上記被給電装置(40)の指定に先立っての上
    記受電端部(10)の特定に用いられる固有アドレス・デ
    ータ(A1)が格納される共通メモリ部(23)と、上記受
    電端部(10)がそれに接続された被給電装置(40)につ
    いての制御対象アドレス・データ(A2)の選択がなされ
    て動作状態にされている場合には、上記受電端部(10)
    に接続された上記被給電装置(40)を上記コマンド発生
    部(1)によって制御される状態となす制御部(30,5
    0)とが設けられていて、作動開始前において、上記複
    数の受電端部(10)の夫々における上記共通メモリ部
    (23)に上記固有アドレス・データ(A1)が格納され、
    作動開始後において、上記共通メモリ部(23)に、上記
    固有アドレス・データ(A1)に代えて、上記制御対象ア
    ドレス・データ(A2)が格納されることを特徴とする複
    数の被給電装置に対する制御システム。
  14. 【請求項14】a)制御システムの備付け前において、
    受電端部(10)の特定に用いられる固有アドレス・デー
    タ(A1)を第1及び第2のメモリ(20,21)を有した受
    電端部(10)における第2のメモリ(21)に格納するス
    テップと、 b)上記制御システムの備付け後において、被給電装置
    (40)が接続された上記受電端部(10)に、コマンド発
    生部(1)からの制御線(2)を通じた指示により、そ
    れが有する上記固有アドレス・データ(A1)を送出する
    状態をとらせるステップと、 c)上記コマンド発生部(1)に、送られた複数の上記
    固有アドレス・データ(A1)のうちの一つを選択し、選
    択された固有アドレス・データ(A1)を送出した上記受
    電端部(10)に接続された上記被給電装置(40)に自己
    を識別させる動作を行わせるステップと、 d)特定のグループ分け(R,G,V)及び/又は異なる複
    数の部屋への配置がなされた複数の被給電装置(40)の
    配置に応じた御対象アドレス・データ(A2)を、上記コ
    マンド発生部(1)による識別がなされた上記被給電装
    置(40)が接続された上記受電端部(10)における上記
    第1のメモリ(20)に格納するステップと、 e)全ての上記制御対象アドレス・データ(A2)が夫々
    に対応する上記第1のメモリ(20)に格納されるまで、
    上記ステップb)からステップd)までを繰り返すステ
    ップと、 を含んで成る、複数の被給電装置に対する制御システム
    を作動させる方法。
  15. 【請求項15】複数の被給電装置(40)が夫々接続され
    た複数の受電端部(10)の全てが、電力供給線(3)に
    接続され、制御対象アドレス・データ(A2)の格納が、
    コマンド発生部(1)により、制御線(2)を通じて行
    われることを特徴とする請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 【請求項16】ステップb)に従って固有アドレス・デ
    ータ(A1)を送出する受電端部(10)は、制御対象アド
    レス・データ(A2)を未だ有していないものであり、そ
    れより前の動作開始時において既に制御対象アドレス・
    データ(A2)が割り当てられている受電端部(10)は、
    固有アドレス・データ(A1)に代えて上記制御対象アド
    レス・データ(A2)を送出することを特徴とする請求の
    範囲第14項記載の方法。
  17. 【請求項17】被給電装置の型式をあらわす特性アドレ
    ス・データ(A0)が変化を受けることなく残されている
    場合、固有アドレス・データ(A1)についての制御対象
    アドレス・データ(A2)による置換を直接的に行うこと
    を特徴とする請求の範囲第14項記載の方法。
  18. 【請求項18】制御部(30,50)の夫々が、コマンド発
    生部(1)からのコマンドに基づいて、固有アドレス・
    データ(A1)と制御対象アドレス・データ(A2)とのう
    ちのいずれが選択されるべきかを決定することを特徴と
    する請求の範囲第14項記載の方法。
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