JP2956893B2 - きのこ栽培用培地の接種孔成形用具 - Google Patents

きのこ栽培用培地の接種孔成形用具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、きのこ栽培用培
地の接種孔成形用具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食用きのこ菌類の栽培方法とし
て、従来の原木栽培法に代えて栽培期間の短縮化および
周年栽培を可能にする菌床栽培法が広く採用されてい
る。
【0003】菌床栽培法は、おが屑等の粉粒体を培地の
主材料として、これに米ぬか、ふすまなどの栄養成分を
比較的多く含む副材料を混合し、さらに含水率を60〜
65%程度に調整した培地用材料を使用する栽培方法で
ある。この方法では、培地用材料は耐熱性の合成樹脂製
の瓶や袋などの容器に収容されており、容器ごと殺菌釜
内に収容して加熱殺菌(以下、オートクレーブ殺菌とい
う。)された後に無菌室内で、きのこ菌類の種菌を接種
し、その後は菌床を成熟させて子実体(きのこ)を発生
させるようにする。
【0004】前記したオートクレーブ殺菌は、培地に雑
菌が繁殖するのを防止するために行われ、いわゆる高圧
殺菌方法では、1.2kg/cm2 程度の加圧状態で培
地内部まで約120℃で1〜2時間加熱し、その後、脱
気処理がなされる。また、常圧殺菌法では、通常、殺菌
釜内で培地温度を95〜100℃程度で6〜10時間保
持している。
【0005】このような菌床栽培に必須のきのこ栽培用
培地入り容器は、オートクレーブ殺菌に耐えて変形・変
質しない耐熱性の素材(耐熱性合成樹脂、耐熱ガラスな
ど)からなり、広口瓶形などの瓶形のものが多く用いら
れている。
【0006】培地をオートクレーブ殺菌する前には、通
常の方法により培地の所要部位にモータなどの回転動力
によって回転する棒状物を強制的に挿入して直径約1.
5cm程度で容器底部に達する深さの接種孔を形成し、
棒を取り去った状態でオートクレーブ殺菌を行なって、
放冷後に種菌を接種するようにしている。
【0007】種菌の形態は、おが屑、穀物粒などの培地
素材の表面にきのこ類の菌を植え付けて所定期間培養し
た粉粒体状であり、接種を行なうときには、このような
種菌を接種孔内に投入すると共に、培地の接種孔開口部
の周辺域(培地表面)にも種菌を散布している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、種菌を
接種する工程では、オートクレーブ殺菌後の容器内培地
に適当な大きさの接種孔が形成されていることが必須条
件であり、針葉樹や広葉樹のおが屑と米糠やフスマなど
の栄養剤を用いた培地では、オートクレーブ殺菌後で
も、その前に形成した接種孔の形状は維持されやすい。
【0009】しかしながら、培地材質(材料植物の種類
や使用部分)の違いにより、加熱殺菌前に予め形成した
接種孔の形状を殺菌後まで維持できない場合がある。
【0010】たとえば、おが屑と共に栄養剤としてコー
ンジャームミール(トウモロコシ油の搾りかす)のよう
な弾性変形性の大きい材料を使用すると、加熱殺菌前に
予め形成した接種孔はその時点で閉塞されやすくなり、
さらに加熱殺菌後の変形により、閉塞、歪曲または縮小
変形しやすいという問題点がある。
【0011】また、きのこ栽培用培地入り容器の開口部
(特に広口瓶形の開口部)には、オートクレーブ殺菌時
の加熱で培地が膨張して盛り上がり、容器開口部から外
部に培地が溢れたり、開口部を密閉するための蓋の下面
に培地が接して種菌を接種するための空間が無くなる場
合があった。
【0012】なお、一見するとオートクレーブ殺菌後に
培地に接種孔を形成したり、容器開口部付近の培地を削
るなどの方法を採用し、接種孔の形や大きさを維持する
ことも可能とも考えられるが、実用上は培地の無菌状態
を維持しながら行なうことが困難であるため、実際には
培地の殺菌状態を維持しつつ接種孔を形成し、かつその
形状を維持することはできなかった。
【0013】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決してオートクレーブ殺菌処理後にも接種孔の形
状(開口部および孔内部の形状)を維持できるように
し、また容器開口部付近の培地表面の形状を整えて、培
地入り容器開口部内に種菌を接種可能な空間を確保する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、きのこ栽培用培地の接種孔
に挿入可能な棒状コアを設け、この棒状コアに培地の接
種孔開口部周縁を平面状に成形するフランジを設けてき
のこ栽培用培地の接種孔成形用具としたのである。
【0015】さらに、上記きのこ栽培用培地の接種孔成
形用具の棒状コアの一端に、きのこ栽培用培地入り容器
の開口部を閉塞可能な蓋を設けたのである。上記したき
のこ菌類の接種補助用具は、蓋が棒状コアに対して着脱
自在に設けられていることが好ましい。
【0016】この発明のきのこ菌類の接種孔成形用具
は、きのこ栽培用培地における予め通常の方法で形成さ
れた接種孔に棒状コアを挿入し、そのままオートクレー
ブ殺菌を行なうことにより、きのこ栽培用培地に接種孔
を加熱成形できる。そして、培地の冷却(通常は放冷)
後に棒状コアを抜き取ることによって、容器開口部内に
所要の接種孔が確実に成形された殺菌済培地が得られ
る。
【0017】また、殺菌された培地の表面の接種孔開口
部の周縁は、棒状コアのフランジ部分によって平面状に
押圧された状態でオートクレーブ殺菌されているので、
接種孔開口部の周縁は平面状に加熱成形される。このた
め、従来通り培地中央部に回転する棒状物を挿入して接
種孔を形成し、そのまま接種孔を成形しなかったオート
クレーブ殺菌培地に比べて、培地表面の接種孔開口部付
近の加熱膨張はなく、容器の開口部の直下に種菌を接種
可能な空間が確実に残されている殺菌済の培地が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明における栽培対象のきの
こ菌類は、食品産業、薬品産業その他の産業上有効に利
用できるものであればよく、特にその用途や種類を限定
したものではない。例えば、食用きのこ類であるシイタ
ケ、ブナシメジ、エノキタケ、ナメコ、ヒラタケ、マイ
タケなどは代表例である。
【0019】この発明に用いる培地は、きのこ菌類の容
器入り菌床栽培に使用可能なものであれば、特に限定す
ることなく採用でき、例えばおが屑等の粉粒体を主材料
として、これに米ぬか、ふすまなどの栄養成分を比較的
多く含む副材料を混合し、さらに含水率を調整したもの
である。さらにこの発明では、おが屑と共に、栄養剤の
コーンジャームミール(トウモロコシ油の搾りかす)そ
の他の培地材料であって、接種孔形成時に圧縮されても
復元しやすいものやオートクレーブ殺菌処理時の加熱に
より膨張しやすい材料を使用することができる。また
は、おが屑の代わりに他の培地材料を使用することもで
きる。
【0020】この発明におけるきのこ栽培用培地を入れ
る容器は、耐熱性の合成樹脂、ガラス、セラミックスな
どからなる瓶や袋などからなり、特に容器を形成する素
材や形状を特定したものではない。しかしながら、筒状
の開口部を有する瓶などの容器は、オートクレーブ殺菌
時の加熱で培地が膨張して容器開口部から外部に溢れや
すく、これを防止するために、この発明の接種孔成形用
具は適当である。
【0021】この発明の接種孔成形用具を形成する素材
は、前記容器と同様にオートクレーブ殺菌時の加熱(約
120℃で1〜2時間、または95〜100℃程度で6
〜10時間)に耐えることのできる耐熱性素材であり、
ポリプロピレン等の合成樹脂、その他の耐熱性合成樹脂
(熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂)、ガラス、セラミ
ックスなどはこの耐熱条件を満足するものである。
【0022】この発明の実施形態を以下に、図面に基づ
いて説明する。図1および図2に示すように、第1実施
形態の接種孔成形用具A1 は、きのこ栽培用培地Bを充
填した瓶形のポリプロピレン樹脂製容器1の開口部2か
ら培地Bの接種孔10に挿入可能な棒状コア3を設け、
このポリプロピレン樹脂で形成された棒状コア3は、下
端に近づくほど細径になる円錐形のものであり、その上
部には円板状のフランジ4をポリプロピレン樹脂でもっ
て一体に成形して設けている。また、フランジ4の上端
面の中央から棒状コア3と同軸方向(上方向)に突出す
るように、連結用軸5を一体成形して設け、この連結用
軸5に容器開口部2を閉塞可能なポリプロピレン樹脂製
の蓋(キャップ)6を着脱自在に設けている。
【0023】連結用軸5の上部周縁の対向配置には、一
対の板状小突起7を設けており、蓋6の裏面には、この
ような板状小突起7の差し込み用切欠9を有する連結用
軸5を挿入可能な円筒部8を形成している。
【0024】この構造により、接種孔成形用具A1 を使
用する場合には、連結用軸5の板状小突起7と差し込み
用切欠9を整合させて円筒部8に連結用軸5を差し込
み、これらを互いに半回転捻って係合させ、適宜に一体
化することができる。
【0025】上記した実施形態の接種孔成形用具A1
使用する場合は、容器1の開口部2から培地Bに予め形
成された接種孔10に棒状コア3を挿入し、培地Bの表
面にフランジ4を押し当てて蓋6(図2中に鎖線で示
す。)を被せる。次いで、オートクレーブ殺菌を行なっ
た後、培地Bを冷却し、その後に棒状コア3を抜き取っ
て種菌を接種する。このようにすると、培地Bに接種孔
10が所要の大きさに成形され、かつ接種孔10の開口
周縁部11が平面状に成形される。
【0026】図3に示す第2実施形態は、第1実施形態
の連結用軸5(図1)における板状小突起7を設けず
に、円柱状の連結用軸12を設けたものであり、蓋13
の裏面には円柱状の連結用軸12を挿入可能な大きさの
円筒部14を形成し、円筒部14の内側周縁に、4つの
楔状小突起15を間隔を空けて形成し、挿入された連結
用軸12を摩擦係合可能とし、その他の構造は第1実施
形態と全く同様に形成したものである。
【0027】第2実施形態の接種孔成形用具A2 は、連
結用軸12を円筒部14に差し込むだけで蓋13と連結
用軸12および棒状コア3を一体に連結することがで
き、またこれと逆の操作で蓋13から棒状コア3を取り
外すことができ、その他の使用方法は、前述した第1実
施形態と全く同様に行なうことができる。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕スギのおが屑に対して、栄養剤として米糠
とコーンジャームミール(トウモロコシ油の搾りかす)
を50%ずつ混合したものを培地とした。また対照とし
て、スギのおが屑に米糠を栄養剤と添加した培地も準備
した。
【0029】スギのおが屑に対して、米糠または米糠と
コーンジャームミールを混合した栄養剤は一瓶あたり乾
燥重量で90gになるようにし、さらには含水率が62
%になるように加水して混合し、850ミリリットル容
のポリプロピレン製のきのこ栽培瓶に一瓶当たり米糠培
地では450gずつ、コーンジャームミール混合培地で
は390gずつ充填した。
【0030】そして、(スギおが屑+米糠)培地に通常
の方法で接種孔を形成した栽培瓶を16本用意し、また
(スギおが屑+米糠+コーンジャームミール)混合培地
を栽培瓶に充填して通常の方法で接種孔をあけた栽培瓶
を16本用意し、接種孔をあけた後に前記棒状コアと同
じ太さの棒(フランジなし)で接種孔を成形して棒を抜
かないで蓋をした栽培瓶を16本用意し、また(スギお
が屑+米糠+コーンジャームミール)混合培地に前述の
実施形態で説明した通りの手順で棒状コアを挿入した状
態で蓋をした栽培瓶を16本用意した。
【0031】次いで、これらのきのこ栽培用培地入り容
器(栽培瓶)に対して121℃、60分間のオートクレ
ーブ殺菌を行ない、常温まで放冷して下記の観察および
評価を行なった。
【0032】接種孔の有無を観察すると、(スギおが屑
+米糠+コーンジャームミール)混合培地において接種
孔成形用具を使用した栽培瓶の培地は、接種孔を確認で
きたが、同じ(スギおが屑+米糠+コーンジャームミー
ル)培地で接種孔成形用具を使用しなかった栽培瓶にお
ける接種孔は閉塞されていた。
【0033】また、棒状コアと同じ太さの棒(フランジ
なし)で接種孔を形成し、棒を抜かないで蓋をした栽培
瓶の培地は、接種孔周囲の培地(菌床)表面が盛り上が
り、種菌を接種するための空間がなくなっていた。その
ため、この培地には接種できなかった。
【0034】以上のようにして得られた種菌を接種可能
な培地に対し、クリーンベンチ内でおが屑種菌のヒラタ
ケ菌(大貫菌蕈社製:OH101)を接種した。接種
は、種菌の一部を接種孔内に落とし、かつ培地表面が種
菌で覆われるようにし、また各培地には同程度の量の種
菌を接種した。
【0035】そして、この発明の接種孔成形用具におけ
るフランジ付き棒状コアを取り外した蓋を使用し、その
他の場合には同様の蓋のみを栽培瓶に装着して、室温2
2℃、湿度60%の培養室に入れて培養し、見かけ上、
培地全体に菌糸が蔓延するのに要した日数と、子実体発
生処理を行なってから子実体を収穫するまでに要した日
数、および一瓶当たりの収穫量を測定し、表1にまとめ
て示した。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果からも明らかなように、(スギ
おが屑+米糠+コーンジャームミール)混合培地を用
い、通常の方法で接種孔をあけた栽培瓶では、培養30
日目でも菌糸の蔓延がみられなかった。
【0038】一方、実施形態で説明した手順で棒状コア
を挿入し蓋をしてオートクレーブ殺菌し、その後、種菌
を接種した栽培瓶では、対照区の米ぬか培地と大差ない
良好な結果が得られ、子実体発生の所要日数および子実
体の収量は共に対照区と大差がなく、この発明のきのこ
栽培用培地の接種孔成形用具を使用することによって通
常の菌床栽培では使用できなかった培地材料を使用可能
となることが明らかとなった。また、フランジ付きの棒
状コアを用いることにより、オートクレーブ殺菌後の菌
床表面の盛り上がりを抑制できることも確認できた。
【0039】〔実施例2〕スギのおが屑に対して、フス
マを一瓶あたり乾燥重量で90g混合し、さらには含水
率が62%になるように加水して混合し、850ミリリ
ットル容のポリプロピレン製のきのこ栽培瓶に一瓶当た
り米糠培地では400gずつ、混合培地を充填した。
【0040】(スギおが屑+フスマ)培地に通常の方法
で接種孔をあけた栽培瓶を8本準備し、また同様の混合
培地に前述の実施形態の接種孔成形用具を使用し、実施
形態で説明した手順の通りに棒状コアを挿入し、その状
態で蓋をした栽培瓶を8本準備した。次いで、これらの
きのこ栽培用培地入り容器(栽培瓶)に対して121
℃、60分間のオートクレーブ殺菌を行ない、常温まで
放冷した。
【0041】以上のようにして得られた種菌を接種可能
な培地に対して、クリーンベンチ内でおが屑種菌のヒラ
タケ菌(大貫菌蕈社製:OH101)を接種した。接種
する際には、種菌の一部を接種孔内に落とし、培地表面
が種菌で覆われるように接種し、各培地には同量の種菌
を接種した。
【0042】そして、この発明の接種孔成形用具ではフ
ランジ付き棒状コアを取り外した蓋を使用し、その他の
場合には同様の蓋のみを栽培瓶に装着して、室温22
℃、湿度60%の培養室に入れて培養し、見かけ上、培
地全体に菌糸が蔓延するのに要した日数と、子実体発生
処理を行なってから子実体を収穫するまでに要した日
数、および一瓶当たりの収穫量を測定し、表2にまとめ
て示した。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果からも明らかなように、通常の
ヒラタケ栽培で用いられる(スギおが屑+フスマ)培地
を使用した栽培瓶において、この発明の接種孔成形用具
を使用すれば、菌糸の蔓延に要する日数(蔓延日数)が
短縮された。また、子実体の発生処理から収穫までの日
数(発生処理日数)及び子実体収量については差が見ら
れなかった。したがって、この発明の接種孔成形用具の
使用により、蔓延日数が短縮され、そのた分だけ栽培に
要する日数が短縮された。
【0045】
【発明の効果】この発明のきのこ栽培用培地の接種孔成
形用具は、以上説明したように、きのこ栽培用培地の接
種孔に挿入可能な接種孔成形用の棒状コアを設け、この
棒状コアにフランジを設けて接種孔開口部の周縁を平面
状に成形できるようにしたもので、棒状コアを培地の接
種孔に挿入し、そのままの状態でオートクレーブ殺菌を
行なうことにより、オートクレーブ殺菌処理後にも接種
孔の形状が維持できるという利点がある。
【0046】また、フランジにより容器開口部付近の培
地表面形状が押圧成形により整えられて、容器開口部内
に種菌を接種可能な空間を確実に確保できるという利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の分解斜視図
【図2】使用状態を説明する培地入り容器の断面図
【図3】第2実施形態の分解斜視図
【符号の説明】
1 、A2 接種孔成形用具 B 培地 1 容器 2 開口部 3 棒状コア 4 フランジ 5、12 連結用軸 6、13 蓋 7 板状小突起 8、14 円筒部 9 差し込み用切欠 10 接種孔 11 開口周縁部 15 楔状小突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 きのこ栽培用培地の接種孔に挿入可能な
    棒状コアを設け、この棒状コアに培地の接種孔開口部周
    縁を平面状に成形するフランジを設け、前記棒状コアの
    一端にはきのこ栽培用培地入り容器の開口部を閉塞可能
    な蓋を設けると共に、この棒状コアは容器底面に達する
    接種孔を加熱成形できる長さに設けてなるきのこ栽培用
    培地の接種孔加熱成形用具。
  2. 【請求項2】 蓋が、棒状コアに対して着脱自在に設け
    られている請求項1に記載のきのこ栽培用培地の接種孔
    加熱成形用具。
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CN110972815A (zh) * 2019-12-31 2020-04-10 贵州金蟾大山生物科技有限责任公司 一种食用菌菌棒接种结构和食用菌菌棒封口塞
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