JP2956799B2 - 染料組成物及びそれを用いる染色法 - Google Patents

染料組成物及びそれを用いる染色法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染料組成物及び染色法に
関する。更に詳しくは本発明は特定構造を有する2種叉
は3種の分散染料を含有する染料組成物及びこれを用い
る疎水性繊維の染色法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(1)
【0003】
【化4】
【0004】で示されるモノアゾ染料を用いてポリエス
テル繊維等の疎水性繊維を染色した場合、中庸なブルー
染料として多く用いられているアントラキノン系ブルー
染料(例えばC.I.ディスパースブルー56)と同等
の鮮明な青色の色調が得られ、しかもブルー56よりも
優れた昇華堅牢度を示すので、その経済性と相まってそ
の使用量が多くなりつつある。尚、式(1)と下記式
(3)を混合して用いる方法は特開昭62−15636
7によって公知である。
【0005】
【化5】
【0006】ところが式(1)のモノアゾ染料はpH依
存性においてC.I.ディスパースブルー56に比較し
て劣るという欠点を有している。pH依存性が劣る染料
は染色浴のpHの変動によって起こる被染物の色調変化
が大きく、その為染色再現性が悪く、染色加工上のトラ
ブルを起こしやすい。このような理由で市場では式
(1)のモノアゾ染料についてその鮮明な色相(青色)
を保持しつつ、そのpH依存性を改善する方法の開発が
望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】C.I.ディスパース
ブルー56と同等の鮮明な青色色調を有する式(1)の
アゾ系ブルー染料についてそのpH依存性を改良する方
法の開発が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に
至ったものである。即ち本発明は 1.式(1)及び式(2)で示される染料を含有する事
を特徴とする染料組成物
【0009】
【化6】
【0010】
【化7】
【0011】(式(2)中、Xは塩素原子、臭素原子又
はヨウ素原子を、Rはメチル基又はエチル基をそれぞれ
表す) 2.前項1に式(1)及び式(2)で示される染料と下
記式(3)
【0012】
【化8】
【0013】で示される染料を含有することを特徴とす
る染料組成物 3.前項1に式(1)及び式(2)として、又前項2に
式(3)として示される染料をそれぞれ1〜90重量
%、1〜80重量%、0〜90重量%を含有する事を特
徴とする染料組成物 4.前項1、前項2又は前項3に記載の染料組成物を用
いる事を特徴とする疎水性繊維の染色法を提供する。
【0014】本発明を詳細に説明する。式(1)で示さ
れる染料に、式(2)及び更に所望により式(3)の染
料を混合して用いることにより式(1)の染料を単独に
用いて染色した場合に比較して、pH依存性が相当に向
上する事が認めら、中庸のブルー染料として広く用いら
れているアントラキノン系ブルー染料(例えばC.I.
ディスパースブルー56)のpH依存性に比較してそん
色のない結果が得られた。しかも本発明の染料組成物に
よって染色された染色物は式(1)の染料のみを用いて
染色した染色物と同等の鮮明性、昇華堅牢度を有してお
り、それらはアントラキノン系ブルー染料に代わりうる
十分な堅牢度である。
【0015】本発明の染料組成物を調製するに当たり使
用される染料の割合は式(1)で示される染料は好まし
くは1〜90重量%より好ましくは10〜60重量%、
式(2)で示される染料は好ましくは1〜80重量%よ
り好ましくは1〜50重量%、式(3)で示される染料
は好ましくは0〜90重量%より好ましくは10〜50
重量%である。このような組成を持つ染料組成物の場
合、pH依存性、色調の面で特に好ましい結果をを与え
る。
【0016】本発明で用いられる式(2)の染料の具体
例としては
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】などが挙げられる。これらは2種以上を混
合して用いてもよい。次に本発明の染料組成物の調製法
について述べる。式(1)で示される染料は特公平3−
6275により、又式(3)で示される染料は特公昭4
4−24707により、更に式(2)で示される染料は
特公昭41−6910によってそれぞれ公知であるので
それらによってまず染料原末を製造し、次いで式
(1)、式(2)及び所望により式(3)染料原末を混
合して常法により微粒子化処理を施して本発明の染料組
成物を得る。又別な方法としては式(1)、式(2)及
び式(3)の染料原末に別々に常法により微粒子化処理
を施し、得られた微粒子化染料を混合して本発明の染料
組成物を得ても良い。この場合染浴中で混合してもよ
い。本発明の染色法においては微粒子化処理した染料を
乾燥することなくペ−スト状で染色に供してもよい。本
発明の染料組成物には本発明の主旨を損なわない範囲で
他の染料を混合せしめてもよい。
【0022】本発明の染色方法により染色し得る疎水性
繊維の具体例としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ジアセテート繊維、トリアセテート繊維及びこれら
同志の混紡品があげられ、これらと木綿、絹、羊毛等の
天然繊維との混紡品であってもよい。本発明の染料組成
物を用いて疎水性繊維を染色するには、繊維を浸漬した
水性溶媒中で加圧下105℃以上、好ましくは110〜
140℃で染色するのが有利である。また、O −フエニ
ルフエノールやクロロベンゼン等のキャリヤーの存在下
に比較的高温、例えば水の沸騰状態で染色することもで
きる。あるいは本発明の染料組成物の分散液を布にパッ
ティングし、150〜230℃、30秒〜1分間の乾熱
処理をするいわゆるサーモゾール方式での染色も可能で
ある。一方本発明の染料組成物と天然糊剤(例えばアル
ギン酸ソーダ、デンプン、カゼイン、ゼラチン等)合成
糊剤(例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル
等)、還元防止剤、pH調整剤、濃染剤等とともに捺染
糊を調製し、常法により捺染法による染色を行ってもよ
い。又トリクロロエチレンやパークロロエチレンのよう
な有機溶媒を主体とした染浴から染色することも可能で
ある。(溶剤染色)
【0023】本発明の染色法がpH依存性を向上させる
上で極めて優れている事を示すために式(1)単独並び
に式(1)と式(3)の混合物及び式(1)と式(2)
と式(3)との混合物で染色した場合のpH依存性の比
較を行い、その結果を表1に示した。
【0024】
【0025】供試染料としては表1に示される割合に混
合された染料原末3部をナフタリンスルホン酸のホルマ
リン縮合物7部とサンドグラインダーを用いて微粒子化
処理を行い真空乾燥法により乾燥したものを使用した。
なお、染色条件は次の通りである。 被 染 物 : ポリエステル加工糸織物 染色濃度 : 1.0%(owf) 浴 比 : 1:30 染浴pH : 4.5 7.0 8.0 染色温度*時間: 130℃*60分 染色後処理 : 還元洗浄
【0026】pH依存性の評価は染浴pH4.5の染色
物の色調を標準として染浴pH7.0及び8.0での染
色物の色調変化の度合いを視覚判定することによって実
施した。 表示記号 ◎ : 全く差なし △ : はっきり差が認められる × : 差の程度が甚だしい
【0027】表1の結果から明らかなように、式(1)
の染料、又は式(1)及び式(3)の染料に式(5)の
染料を添加する事により、優れたpH依存性を示した。
又表1に示す様に式(5)の染料を40重量%加えたも
のはブルー56に匹敵する性質を示した。これは本発明
の染料組成物が高価なアントラキノン系ブルー染料にと
って代わる事ができることを示すものである。
【0028】実施例 以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。な
お、実施例中「部」及び「%」はそれぞれ重量部、重量
%を意味する。
【0029】実施例1 式(1)の染料1.8部と式(5)の染料1.2部をナ
フタレンスルホン酸のホルマリン縮合物7部と共に微粒
子化処理したのち乾燥し本発明の染料組成物を得た。こ
の染料組成物2部を水3000部に加え分散液とし、次
いで酢酸でpH8に調整し、ポリエステル白布100部
を浸漬し、130℃で1時間染色し、次いで染色布に還
元洗浄を施し、乾燥することにより非常に鮮明な青色染
色布が得られた。この染色布は昇華堅牢度も良好であっ
た。又同法で染色浴のpH4.5で染色した場合も同等
の色調を示した。
【0030】実施例2 式(1)の染料0.9部と式(5)の染料0.9部と式
(3)の染料1.2部をナフタレンスルホン酸のホルマ
リン縮合物7部と共に微粒子化処理を施し、乾燥した後
本発明の染料組成物を得た。実施例1と同様の方法で染
色を行ったところ鮮明な青色染色布が得られた。又、同
法で染色浴をpH4.5で染色した場合も同等の色調を
示した。
【0031】実施例3 実施例1において式(5)の染料の代わりに式(4)の
染料1.9部を用い、実施例1と同様に処理し鮮明な青
色染色布を得た。また同法で染色浴のpH4.5で染色
した場合も前記と同等の色調をした染色布が得られた。
【0032】実施例4 実施例2において式(5)の染料の代わりに式(6)の
染料0.9部を用い、実施例2と同様の方法で染色を行
ったところ、鮮明な青色染色布が得られた。また同法で
染色浴のpH4.5で染色した場合も前記と同等の色調
をした染色布が得られた。
【0033】
【発明の効果】本発明の染料組成物を用いた染色法によ
り、特定のシアノアゾ系染料についてその色相の鮮明度
を失う事なくpH依存性を改善する事ができた。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)及び式(2)で表される染料を含
    有する事を特徴とする染料組成物 【化1】 【化2】 (式(2)中、Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子
    を、Rはメチル基又はエチル基をそれぞれ表す)
  2. 【請求項2】請求項1に式(1)及び式(2)で示され
    る染料と下記式(3) 【化3】 で示される染料を含有することを特徴とする染料組成物
  3. 【請求項3】請求項1に式(1)、式(2)として、又
    請求項2に式(3)として示される染料をそれぞれ1〜
    90重量%、1〜80重量%、0〜90重量%含有する
    事を特徴とする染料組成物
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3に記載の
    染料組成物を用いる事を特徴とする疎水性繊維の染色法
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CN102952417A (zh) * 2012-11-20 2013-03-06 浙江山川轻纺科技有限公司 一种用于涤纶织物染色印花用的染料及其生产工艺
CN109486239B (zh) * 2018-11-12 2020-01-03 绍兴文理学院 一种分散染料组合物及其制备方法和应用

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