JP2955695B2 - パワートレインの制御装置 - Google Patents

パワートレインの制御装置

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JP2955695B2
JP2955695B2 JP23796391A JP23796391A JP2955695B2 JP 2955695 B2 JP2955695 B2 JP 2955695B2 JP 23796391 A JP23796391 A JP 23796391A JP 23796391 A JP23796391 A JP 23796391A JP 2955695 B2 JP2955695 B2 JP 2955695B2
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逸男 百武
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Matsuda KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパワートレインの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機の変速レンジが非走
行レンジから走行レンジに変更された時、該自動変速機
の変速要素が締結して、エンジンに負荷がかかるので、
エンジン出力を増大させてエンジンの出力を増大するこ
とが知られている。例えば特開平2−298642号公
報では、自動変速機がニュートラルレンジからドライブ
レンジにシフト変換された時、吸入空気量と燃料を増大
してエンジンの回転落ちを防止していることが開示され
ている。
【0003】
【発明が解決するための課題】ところが、自動変速機の
変速レンジが、前進又は後進の走行レンジの一方、例え
ば前進レンジから非走行レンジを介して前進又は後進の
走行レンジの他方、例えば後進レンジに変更された場合
は、駆動系の変速要素が逆回転するので、歯車のバック
ラッシュ等、駆動系のがたを吸収するだけ、前進又は後
進の走行レンジの一方、例えば前進レンジから非走行レ
ンジを介して前進又は後進の走行レンジの一方、例えば
前進レンジに変更された場合よりエンジンに負荷がかり
始める時間がかかる。従って、このことを考慮せずにエ
ンジン出力の増大時期を常に一定にすると、駆動系のが
たを吸収している時にエンジン出力が増大して、エンジ
ンが吹き上がってしまうことや、エンジン出力が増大す
る前に変速要素の締結が終了して、エンジンの回転落ち
やエンストが発生してしまうことがある。また、非走行
レンジ滞在期間によって、変速要素の作動油路内の残圧
が変わるため、この残圧によって、自動変速機のレンジ
を変更してから変速要素を締結終了するまでの時間が変
わる。このことを考慮せずにエンジン出力の増大時期を
常に一定にすると、上記と同様にエンジンの吹き上が
り、又は回転落ちやエンストが生じることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、本願の第1請求
項に係わる発明(以下、第1の発明という)は、図1に
概念を示すが如く自動変速機の変速レンジを変更する変
速レンジ変更手段aと、該変速レンジ変更手段aによ
り、変速レンジが非走行レンジから前進又は後進の走行
レンジに変更された時、エンジン出力を増大させるエン
ジン出力増大手段bとを有するパワートレインにおい
て、前記変速レンジ変更手段aにより変更されるレンジ
位置を検出するレンジ位置検出手段cと、該レンジ位置
検出手段cからの信号を受け、前記前進又は後進の走行
レンジの一方から、前記非走行レンジを介して、前記走
行レンジの他方に変更された場合と、前記前進又は後進
の走行レンジの一方から、前記非走行レンジを介して、
前記一方の走行レンジに変更された場合とを判別する変
更方向判別手段dと、該変更方向判別手段dにより判別
された変更方向に基づき、前記エンジン出力増大手段b
により増大されるエンジン出力の増大時期を変更するエ
ンジン出力増大時期変更手段eを有することにより、前
記課題を解決している。
【0005】また、本願の好ましい態様である第2請求
項に係わる発明(以下、第2の発明という)は、第1の
発明の構成に加えて、変更方向判別手段dにより、前進
又は後進の走行レンジの一方から、非走行レンジを介し
て、前記一方の走行レンジに変更されたことを判別した
場合に、図1の破線に示すように非走行レンジに滞在し
た期間を検出する非走行レンジ滞在期間検出手段fと、
該非走行レンジ滞在期間検出手段fにより検出された非
走行レンジの滞在期間によって、図1の破線に示すよう
にエンジン出力増大手段bにより増大されるエンジン出
力の増大時期を変更するエンジン出力増大時期変更手段
eとを有している。
【0006】また、本願の別の好ましい態様である第3
請求項に係わる発明(以下、第3の発明という)は、第
1の発明のエンジン出力増大時期変更手段eにより変更
されるエンジン出力の増大時期が、前進又は後進の走行
レンジの一方から非走行レンジを介して前記他方の走行
レンジに変更された場合には、前進又は後進の走行レン
ジの一方から非走行レンジを介して前記一方の走行レン
ジに変更された場合より、遅く設定されている。
【0007】また、本願の別の好ましい態様である第4
請求項に係わる発明(以下、第4の発明という)は、第
2の発明の非走行レンジ滞在期間が短い時のエンジン出
力増大時期が非走行レンジ滞在期間が長い時のエンジン
出力増大時期より、早く設定されている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、前進又は後進の走行レン
ジの一方から、非走行レンジを介して、前進又は後進の
走行レンジの他方に変更された場合と、前進又は後進の
走行レンジの一方から、非走行レンジを介して、前進又
は後進の走行レンジの一方に変更された場合とでエンジ
ン出力の増大時期を変更するので、駆動系のがたを考慮
して適切にエンジン出力が増大される。
【0009】第2の発明によれば、第1の発明の作用に
加えて、非走行レンジ滞在期間によってエンジン出力の
増大時期を変更するので、変速要素の作動油路内の残圧
を考慮して更に適切にエンジン出力が増大される。
【0010】第3の発明によれば、第1の発明の作用に
加えて、前進又は後進の走行レンジの一方から、非走行
レンジを介して、前進又は後進の走行レンジの他方に変
更された場合のエンジン出力の増大時期が、前記前進又
は後進の走行レンジの一方から、前記非走行レンジを介
して、前記前進又は後進の走行レンジの一方に変更され
た場合のエンジン出力の増大時期より遅いので、駆動系
のがたを吸収する必要がある時にはそれに要する期間が
経過した後にエンジン出力が増大される。
【0011】第4の発明によれば、第2の発明の作用に
加えて、非走行レンジの滞在期間が短い時のエンジン出
力増大時期が、非走行レンジの滞在期間が長い時のエン
ジン出力増大時期より早いので、変速要素の作動油路内
の残圧が高い時には変速要素の締結が早く終了するだけ
早くエンジン出力が増大される。
【0012】
【実施例】以下、本願の発明に係わる実施例を図面に基
づいて説明する。
【0013】図2は自動変速機付車両用エンジンの制御
装置を示し、図2において、吸入空気を浄化するエアク
リーナ1の後位にエアフローメータ2を接続して、この
エアフローメータ2で吸入空気量を電圧変化として検出
すべく構成している。
【0014】上述のエアフローメータ2の後位にはスロ
ットルボディ3を接続し、このスロットルボディ3内の
スロットルチャンバ4には、吸入空気量を制御する制御
弁としてのスロットル弁5を配設している。そしてこの
スロットル弁5下流の吸気通路には、所定容積を有する
拡大室としてのサージタンク6を接続し、このサージタ
ンク6下流に吸気ポート7と連通する吸気マニホルド8
を接続すると共に、この吸気マニホルド8には燃料噴射
弁9を配設している。
【0015】一方、自動変速機付車両用エンジン10の
燃焼室11と適宜連通する上述の吸気ポート7及び排気
ポート12には、図示しない動弁機構により開閉操作さ
れる吸気弁13及び排気弁14とを夫々取付け、また、
シリンダヘッド15には点火プラグ16を取付けてい
る。
【0016】上述の排気ポート12と連通する排気通路
17にO2センサ18を配設すると共に、この排気通路
17の後位には有害ガスを無害化する触媒コンバータ1
9いわゆるキャタリストを接続している。
【0017】ところで、上述の吸気マニホルド8外周に
形成したウォータジャケット21にはエンジン水温セン
サ22を取付けて、このエンジン水温センサ22でミッ
ション油温の代用としてのエンジン油温をモニタすべく
構成している。一方、上述のスロットル弁5をバイパス
するバイパス通路23にISCバルブ24を介設してい
る。
【0018】図3はエンジンの制御装置の制御回路を示
し、CPU30は、エアフローメータ2、スタータ2
5、アイドルスイッチ26、エンジン水温センサ22、
シフトレバー(変速レンジ変更手段aに相当)により切
換えられた自動変速機の変速レンジ位置を検出するイン
ヒビタスイッチ27(レンジ位置検出手段cに相当)、
IGコイル28からの入力に基づいてROM29に格納
されたエンジン出力の増大時期を定めるタイマ時間の値
(T1、T2、T3)や制御用プログラム等に従ってI
SCバルブ24を駆動制御する。
【0019】ここで、ISCバルブ24及びCPU30
は、前記シフトレバーにより変更されるレンジ位置を検
出するレンジ位置検出手段cであるインヒビタスイッチ
27によって、変速レンジが非走行レンジ(N、P)か
ら前進(D、S、or L)又は後進(R)の走行レン
ジに変更された時、エンジン出力を増大させるエンジン
出力増大手段bを備えている。
【0020】また、CPU30は、前記シフトレバーに
より、前記前進(D、S、or L)又は後進(R)の
走行レンジの一方(例えば前進レンジ(D、S、or
L))から、前記非走行レンジ(N、P)を介して、前
記走行レンジの他方(例えば後進レンジ(R))に変更
された場合と、前記前進(D、S、or L)又は後進
(R)の走行レンジの一方(例えば前進レンジ(D、
S、or L))から、前記非走行レンジ(N、P)を
介して、前記一方(例えば前進レンジ(D、S、or
L))の走行レンジに変更された場合とを判別する変更
方向判別手段dと、前記シフトレバーにより、前進
(D、S、or L)又は後進(R)の走行レンジの一
方(例えば前進レンジ(D、S、or L))から、非
走行レンジ(N、P)を介して、前記一方(例えば前進
レンジ(D、S、or L))の走行レンジに変更され
た場合に、非走行レンジ(N、P)に滞在した期間を検
出する非走行レンジ滞在期間検出手段fと、変更方向判
別手段dにより判別された変更方向に基づき、ISCバ
ルブ24及びCPU30を有するエンジン出力増大手段
bによって増大されるエンジン出力の増大時期を変更
し、非走行レンジ滞在期間検出手段fにより検出された
非走行レンジ(N、P)の滞在期間に基づいてエンジン
出力の増大時期を変更するエンジン出力増大時期変更手
段eとを備えている。このように構成した自動変速機付
車両用エンジンの制御装置の動作を図4のフローチャー
ト、図5、図6のタイムチャートを参照して説明する。
図4は制御の流れを示すフローチャートであり、図4中
Si(i=1、2、3…)は各ステップを示す。
【0021】図4において、エンジン10の始動と共に
制御が開始され、運転者がシフトレバーのチェンジ操作
を行うと、インヒビタスイッチ27によってシフトレン
ジの切換信号(Rs)がCPU30に入力される(S
1)。そしてCPU30は、該切換信号(Rs)がニュ
ートラルレンジ(N)から前進走行レンジ(D、S、o
r L)に切換えらた信号(Rs)であるかどうかを判
断する(S2)。前記切換信号(Rs)がニュートラル
レンジ(N)から前進走行レンジ(D、S、orL)に
切換えられた信号(Rs)である場合(Yes)は、ニ
ュートラルレンジ(N)より一つ前の変速レンジ位置
(シフトn−1)をRAM31から読み込んで、一つ前
の変速レンジ位置(シフトn−1)が後進走行レンジ
(R)であるかどうか判断し(S3)、後進走行レンジ
(R)の場合(Yes)はシフトn−1を後進走行レン
ジ(R)から前進走行レンジ(例えばDレンジの場合、
D)に更新して(S4)、後進走行レンジ(R)からニ
ュートラルレンジ(N)を介して前進走行レンジである
Dレンジに切換えられた場合(R−N−D)のタイマ時
間の値(T1+T2)をROM29から読込んで作動さ
せ(S5)、タイマ時間をカウントし(S6)、タイマ
時間終了(S7)後、ISCバルブ24に信号を送っ
て、エンジン負荷の補正を開始する(S8)。
【0022】この時のパワートレインの作動状態を図5
のタイムチャートに基づいて説明する。図5は変速レン
ジの状態が後進レンジ(R)である時、ニュートラルレ
ンジ(N)を介して、ドライブレンジ(D)へと変更さ
れた時のパワートレインの作動状態を示すタイムチャー
トで、横軸は時間であり、上から自動変速機の作動油圧
(PA)、車軸トルク(To)、エンジン回転数
(NE)、インヒビタスイッチ27から発信されるレン
ジ切換信号(Rs)である。
【0023】この時の作動状態は、まず、ニュートラル
レンジ(N)から前進走行レンジ(D)に切換わったこ
とを知らせるレンジ切換信号(Rs)が発信されると、
油圧応答遅れ時間経過後、自動変速機の作動油圧
(PA)が上昇し、図5の実線に示すようにタイマ時間
(T1+T2)終了後、それに対応してエンジン負荷の
補正を開始する。そして車軸トルク(To)が増大し、
エンジン回転数(NE)は下降する。この時、R−N−
Dのタイマ時間(T1+T2)の代わりに、D−N−D
のタイマ時間(T1)を使用すると、図5の破線に示す
ように車軸トルク(To)が急増し、トルクショックが
大きくなり、エンジン回転数(NE)も急増してエンジ
ンが吹き上がってしまう。
【0024】次に、ステップ3(S3)で後進走行レン
ジ(R)でない場合(No)は、ニュートラルレンジ
(N)から前進走行レンジ(例えばD)に切換えられた
場合のニュートラルレンジ(N)滞在期間(ti;i=
1、2、3、…、n)を検出し(S9)、該ニュートラ
ルレンジ(N)滞在期間に対応するタイマ時間の値(T
3-i)をROM29から読込んで作動させ(S10)、
タイマ時間(T3-i)をカウントし(S6)、タイマ時
間終了(S7)後、ISCバルブ24に信号を送ってエ
ンジン負荷の補正を開始する(S8)。
【0025】この時のパワートレインの作動状態を図6
のタイムチャートに基づいて説明する。図6はドライブ
レンジ(D)からニュートラルレンジ(N)を介して再
びドライブレンジ(D)に変更した時のパワートレイン
の作動状態を示すタイムチャートであり、図5と同様に
横軸は時間、上から自動変速機の作動油圧(PA)、車
軸トルク(To)、エンジン回転数(NE)、インヒビタ
スイッチ27から発信されるレンジ切換信号(Rs)で
ある。
【0026】この時の作動状態は、まず、前進走行レン
ジ(D)からニュートラルレンジ(N)に、そしてニュ
ートラルレンジ(N)から前進走行レンジ(D)に切換
わったことを知らせるレンジ切換信号(Rs)が夫々発
信されると、油圧応答遅れ時間経過後、自動変速機の作
動油圧(PA)が上昇し、図6の実線に示すように自動
変速機の作動油圧が完全に低下するような長いニュート
ラル滞在期間(t1)に対応するタイマ時間(T3-1)終
了後、それに対応してエンジン負荷の補正を開始する。
そして車軸トルク(To)が増大し、エンジン回転数
(NE)は下降する。また、油圧応答遅れ時間経過後、
自動変速機の作動油圧(PA)が上昇し、図6の破線に
示すように自動変速機の作動油圧がまだ残っているよう
な短いニュートラル滞在期間(tn)に対応するタイマ
時間(T3-n)終了後、それに対応してエンジン負荷の
補正を開始する。そして車軸トルク(To)が増大し、
エンジン回転数(NE)は下降する。この時、自動変速
機の作動油圧がまだ残っているにもかかわらず、自動変
速機の作動油圧が完全に低下する場合のような長いニュ
ートラル滞在期間(t1)に対応するタイマ時間
(T3-1)を使用すると、図5の二点鎖線に示すように
車軸トルク(To)が一旦下降した後増加し、エンジン
回転数(NE)も落ち込んでしまう。この落ち込みが大
きいと、エンジン回転数(NE)は落ち込んだまま上昇
せずにエンストが生じてしまう。
【0027】以上の構成により、非走行レンジ(N、
P)の滞在期間が短い時のエンジン出力増大時期が、非
走行レンジ(N、P)の滞在期間が長い時のエンジン出
力増大時期より早いので、変速要素の作動油路内の残圧
が高い時には、変速要素の締結が早く終了するだけ早く
エンジン出力が増大されるので、エンジンの回転落ちや
エンストが防止される。
【0028】また、ステップ2(S2)で前記切換信号
(Rs)がニュートラルレンジ(N)から前進走行レン
ジ(D、S、or L)に切換えらた信号(Rs)でな
い場合(No)は、ニュートラルレンジ(N)から後進
走行レンジ(R)に切換えらた信号(Rs)であるかど
うかを判断する(S11)。そしてニュートラルレンジ
(N)から後進走行レンジ(R)に切換えらた信号(R
s)でない場合(No)は、制御を終了する。また、ニ
ュートラルレンジ(N)から後進走行レンジ(R)に切
換えらた信号(Rs)である場合(Yes)は、ニュー
トラルレンジ(N)より一つ前の変速レンジ位置(シフ
トn−1)をRAM31から読み込んで、一つ前の変速
レンジ位置(シフトn−1)が後進走行レンジ(R)で
あるかどうか判断し(S12)、後進走行レンジ(R)
でない場合(No)は、一つ前の変速レンジ位置(シフ
トn−1)がドライブレンジ(D)であるので、シフト
n−1をドライブレンジ(D)から後進走行レンジ
(R)に更新して(S13)、前進走行レンジであるD
レンジからニュートラルレンジ(N)を介して後進走行
レンジ(R)に切換えられた場合のタイマ時間の値(T
1+T2)をROM29から読込んで作動させ(S1
4)、タイマ時間をカウントし(S6)、(T1+T
2)終了(S7)後、ISCバルブ24に信号を送って
エンジン負荷の補正を開始する(S8)。この時のパワ
ートレインの作動状態は、変速レンジの切換えがR−N
−DでなくD−N−Rであるため切換信号(Rs)がド
ライブレンジ(D)でなく後進走行レンジ(R)である
以外は図5と同様である。
【0029】また、ステップ12(S12)で後進走行
レンジ(R)に切換えらた信号(Rs)である場合(Y
es)は、ニュートラルレンジ(N)を介して、後進走
行レンジ(R)に切換えられた場合のニュートラルレン
ジ(N)滞在期間を検出し(S15)、該ニュートラル
レンジ(N)滞在期間に対応するタイマ時間の値(T
3-i)をROM29から読込んで作動させ(S16)、
タイマ時間(T3-i)をカウントし(S6)、タイマ時
間終了(S7)後、ISCバルブ24に信号を送って、
エンジン負荷の補正を開始する(S8)。この時のパワ
ートレインの作動状態は、切換信号(Rs)がドライブ
レンジ(D)でなく後進走行レンジ(R)である以外は
図6と同様である。
【0030】以上の構成により、前進(D、S、or
L)又は後進(R)の走行レンジの一方(例えばドライ
ブレンジ(D))から、非走行レンジ(N、P)を介し
て、前進(D、S、or L)又は後進(R)の走行レ
ンジの他方(例えば後進レンジ(R))に変更された場
合のエンジン出力の増大時期が、前記前進(D、S、o
r L)又は後進(R)の走行レンジの一方(例えばド
ライブレンジ(D))から、前記非走行レンジ(N、
P)を介して、前記前進(D、S、or L)又は後進
(R)の走行レンジの一方(例えばドライブレンジ
(D))に変更された場合のエンジン出力の増大時期よ
り遅いので、駆動系のがたを吸収する必要がある時には
それに要する期間が経過した後にエンジン出力が増大さ
れるので、エンジンの吹き上がりが防止される。
【0031】また、D−N−DやR−N−R等、前進
(D、S、or L)又は後進(R)の走行レンジの一
方(例えばドライブレンジ(D))から、前記非走行レ
ンジ(N、P)を介して、前記前進(D、S、or
L)又は後進(R)の走行レンジの一方(例えばドライ
ブレンジ(D))に変更された場合の非走行レンジの滞
在期間が短い時のエンジン出力増大時期が、非走行レン
ジの滞在期間が長い時のエンジン出力増大時期より早い
ので、変速要素の作動油路内の残圧が高い時には変速要
素の締結が早く終了するだけ早くエンジン出力が増大さ
れるので、エンジンの回転落ちやエンストが防止され
る。
【0032】なお、本実施例では、ドライブレンジ
(D)からニュートラルレンジ(N)を介してドライブ
レンジ(D)に変更された時の制御を示したが、他のレ
ンジ、例えばセカンドレンジ(S)やローレンジ(L)
に変更されたときでも同様な制御が行われる。
【0033】また、タイマ時間の値(T1、T2、T
3)は一定であったが、変更するレンジの種類、例えば
S−N−SとL−N−Lとで変更したり、変更する方
向、例えばR−N−DとD−N−Rとで変更しても良い
し、パワートレインの作動状態、例えば自動変速機の作
動油温等により補正しても良い。
【0034】
【発明の効果】第1の発明によれば、駆動系のがたを考
慮して適切にエンジン出力が増大されるので、エンジン
の吹き上がり、又は回転落ちやエンストが防止される。
【0035】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加えて、変速要素の作動油路内の残圧に応じて更に適切
にエンジン出力が増大されるので、エンジンの吹き上が
り、又は回転落ちやエンストが防止される。
【0036】第3の発明によれば、第1の発明の効果に
加えて、駆動系のがたの吸収に要する期間遅れてエンジ
ン出力が増大されるので、エンジンの吹き上がりが防止
される。
【0037】第4の発明によれば、第2の発明の効果に
加えて、変速要素の締結が早く終了するだけ早くエンジ
ン出力が増大されるので、エンジンの回転落ちやエンス
トが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の概念を示す概念図である。
【図2】自動変速機付車両用エンジンの制御装置を示す
系統図である。
【図3】制御回路のブロック図である。
【図4】制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】パワートレインの作動状態を示すタイムチャー
トである。
【図6】パワートレインの作動状態を示す別のタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
9…燃料噴射弁、10…自動変速機付車両用エンジン、
23…バイパス通路、24…ISCバルブ、27…イン
ヒビタスイッチ、28…IGコイル、29…ROM、3
0…CPU、31…RAM、T1…非走行レンジ(N、
P)から走行レンジ(D、S、L、or R)に切換え
られた場合のタイマ時間の値、T2…駆動系のがたを吸
収するためのタイマ時間の値、ti;i=1、2、3、
…、n…非走行レンジ(N、P)滞在期間、T3-i
i=1、2、3、…、n)…非走行レンジ(N、P)滞
在期間(ti)に対応するタイマ時間の値、PA…自動変
速機の作動油圧、To…車軸トルク、NE…エンジン回転
数、Rs…レンジ切換信号。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 29/00 F02D 41/16 F02D 45/00 312

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の変速レンジを変更する変速レ
    ンジ変更手段と、該変速レンジ変更手段により、変速レ
    ンジが非走行レンジから前進又は後進の走行レンジに変
    更された時、エンジン出力を増大させるエンジン出力増
    大手段とを有するパワートレインにおいて、前記変速レ
    ンジ変更手段により変更されるレンジ位置を検出するレ
    ンジ位置検出手段と、該レンジ位置検出手段からの信号
    を受け、前記前進又は後進の走行レンジの一方から、前
    記非走行レンジを介して、前記走行レンジの他方に変更
    された場合と、前記前進又は後進の走行レンジの一方か
    ら、前記非走行レンジを介して、前記一方の走行レンジ
    に変更された場合とを判別する変更方向判別手段と、該
    変更方向判別手段により判別された変更方向に基づき、
    前記エンジン出力増大手段により増大されるエンジン出
    力の増大時期を変更するエンジン出力増大時期変更手段
    を有することを特徴とするパワートレインの制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、変更方向判別手段によ
    り、前進又は後進の走行レンジの一方から、非走行レン
    ジを介して、前記一方の走行レンジに変更されたことを
    判別した場合に、非走行レンジに滞在した期間を検出す
    る非走行レンジ滞在期間検出手段と、該非走行レンジ滞
    在期間検出手段により検出された非走行レンジの滞在期
    間によって、エンジン出力増大手段により増大されるエ
    ンジン出力の増大時期を変更するエンジン出力増大時期
    変更手段とを有するもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、エンジン出力増大時期
    変更手段により変更されるエンジン出力の増大時期が、
    前進又は後進の走行レンジの一方から非走行レンジを介
    して前記他方の走行レンジに変更された場合には、前進
    又は後進の走行レンジの一方から非走行レンジを介して
    前記一方の走行レンジに変更された場合より、遅く設定
    されたもの。
  4. 【請求項4】請求項2において、非走行レンジ滞在期間
    が短い時のエンジン出力増大時期が非走行レンジ滞在期
    間が長い時のエンジン出力増大時期より、早く設定され
    たもの。
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