JP2953741B2 - 画像受信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像データを回線を通じて受信する画像受
信装置に関する。

従来の技術 この種の画像受信装置である、CCITT勧告T30に準拠す
るG3ファクシミリ装置におけるG3手順の信号シーケンス
は第５図に示す如くである。第５図において、Txは送信
ファクシミリ装置（送信局）、Rxは受信ファクシミリ装
置（受信局）である。ファクシミリ装置は、オプション
信号として被呼端末識別（CSI）、発呼局識別（CIG）、
送信端末識別（TSI）の各信号を送受信する。

このようなファクシミリ装置は一般に、通信相手局か
らの識別信号CSI,TSIの内容（電話番号）を表示し、あ
るいは通信履歴情報としてプリントアウトするようにな
っていた。

発明が解決しようとする課題 しかし、表示またはプリントアウトされる識別信号の
内容は電話番号であるから、操作者が、この表示または
プリントアウトの内容から通信相手を即時に確認するこ
とは困難である。

なお、非標準機能の信号（NSF,NSC,NSS）により氏名
や会社名を送り、この氏名や会社名も表示またはプリン
トアウトすることも考えられるが、これはメーカーの違
うファクシミリ装置間では適用できないため汎用性に問
題がある。

汎用性に問題がなく、より簡単に通信相手の確認を可
能とするため、予め発呼者の電話番号と発呼者名を表す
情報をメモリに記憶しておき、受信した発呼者識別情報
（電話番号）に対応した発呼者名をメモリより取り出
し、それを音声として出力し、あるいはディスプレイに
表示する方式が考案されている（特開昭62−256570
号）。

これによれば、通信相手である発呼局の名前（氏名、
会社名等）が音声または画像として出力されるため、通
信相手を即時に確認することができる。しかし、これは
受信時点での確認が可能であるに過ぎず、原稿受信後の
任意の時点で受信原稿の送信者を確認するという目的に
は役立たない。これは、発呼者名は受信時に出力される
のみで、受信終了後は保存されないからである。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、汎
用性を損なわずに、受信終了後において受信画像データ
毎の通信相手を容易に確認できるようにしたファクシミ
リ装置等の画像受信装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は上述の課題を解決するため、G3ファクシミリ
装置等の回線を通じて画像データを受信する装置におい
て、氏名もしくは名称を含む通信相手情報を記憶した通
信相手情報記憶手段と、通信相手局から受信した識別信
号の内容により対応した通信相手情報を前記通信相手情
報記憶手段より検索する検索手段と、通信相手局より受
信した識別信号の内容及び前記検索手段により検索した
通信相手情報中の少なくとも氏名もしくは名称を、該通
信相手局からの受信画像データの管理情報として受信画
像データとともに記憶しあるいは他の記憶媒体に記憶さ
せる手段とを有するという構成を備えたものである。

作用 上述のように本発明によれば、通信相手の氏名もしく
は名称が受信画像データの管理情報として記憶される。
したがって、ファクシミリ装置等の画像受信装置が一般
に備えている受信画像データの内容の一覧表示もしくは
一覧プリントアウト、あるいは通信履歴の表示もしくは
プリントアウトの機能を使用すれば、通信相手の氏名も
しくは名称を表示またはプリントアウトさせることがで
きるので、操作者は受信画像データの表示またはプリン
トアウトを行わなくとも、受信画像データ毎に通信相手
を即座に確認できる。また受信画像データ及び管理情報
をメモリカード等の記憶媒体に記憶させる場合において
は、この記憶媒体を当該画像受信装置または同様の記憶
内容一覧表示またはプリントアウトの機能を有する他の
装置に装着することにより、受信画像データ毎の通信相
手の確認ができる。

また、通信相手局より氏名もしくは名称を送信させる
必要がなく非標準手順を導入しなくともよいため、手順
上の汎用性に問題がない。

実施例 第１図は本発明の一実施例によるファクシミリ装置の
概略ブロック図である。このファクシミリ装置は、図示
のように従来の一般的なファクシミリ装置と同様の網制
御部１、電話機能部２、モデム３、圧縮伸張部４、表示
部５、操作部６、主制御部７、メモリ８といった構成要
素に加え、メモリカードインタフェース9,10、電話帳検
索部11を有する。

メモリカードインタフェース９は装置に着脱される電
話帳記憶用メモリカード12のためのインタフェースであ
り、他方のメモリカードインタフェース10は装置に着脱
される画像データ及びその管理情報記憶用メモリカード
13のためのインタフェースである。

このファクシミリ装置はプリンタもスキャナも持た
ず、原稿読取り及び原稿記録を外部のメモリカードイン
タフェースを有するスキャナ14及びプリンタ15によって
行う構成である。送信原稿の画像データはスキャナ14に
よりメモリカード12に書込み、このメモリカード12を介
して装置に入力する。受信原稿の画像データは装置に装
着されたメモリカード13に書込み、このメモリカード13
をプリンタ15に装着してプリントアウトする。

メモリカード12には電話帳が記憶されるが、この電話
帳には通信相手の氏名もしくは名称（会社名、部署
名）、電話番号、ファクシミリ番号が通信相手情報とし
て登録される。この電話帳の内容は、第２図に例示する
ように表示部５に表示させることができる。

電話帳検索部11は、通信相手局からの識別信号の内容
（電話番号）によってメモリカード12内の電話帳を検索
し、同じ電話番号の通信相手の氏名もしくは名称を取り
出す部分である。

主制御部７は、従来のファクシミリ装置内の主制御部
と同様の通信手順制御や装置各部の動作制御等を行う部
分である。メモリカード13に対する受信原稿または送信
原稿の画像データ及び管理情報の書込みまたは読み出し
の制御、受信画像データの管理情報の作成も、主制御部
７が行う。

以上のように構成されたファクシミリ装置について、
送信局としての動作及び受信局としての動作を説明す
る。なお、送信局として従来のG3ファクシミリ装置を用
いても、本発明の目的とする受信局での通信相手確認に
は支障がない。また、第５図に示したG3手順によるもの
とする。

送信局（Tx）としてのファクシミリ装置において、送
信原稿の画像データを記憶したメモリカード13及び電話
帳を記憶したメモリカード12を装着した状態で、電話機
能２を利用して受信局（Rx）としてのファクシミリ装置
に電話をかける。これに対し、受信局はCED,NSF,CSI,DI
Sよりなる手順信号を送信する。

送信局において、CSI（被呼端末識別信号）を受信す
ると、主制御部７より電話帳検索部11が軌道され、CSI
の内容すなわち電話番号（これはメモリ８に記憶されて
いる）による電話帳の検索が電話帳検索部11により実行
され、CSIの内容と一致するファクシミリ電話番号が見
つかると、その通信相手の氏名もしくは名称が読み出さ
れてメモリ８に書き込まれる。この検索された氏名また
は名称とCSIの内容は、述制御部７の制御によって表示
部５に表示される。

次に送信局は、受信局に対しNSS,TSI,DCSよりなる手
順信号を送信する。

受信局において、TSI（送信端末識別）を受信する
と、主制御部７は電話帳検索部11を起動する。電話帳検
索部11は、メモリカード12に記憶されている電話帳を検
索し、メモリ８に記憶されているTSIの内容（電話番
号）と一致するファクシミリ電話番号を電話帳に見つけ
ると、その通信相手の氏名もしくは名称を読み出してメ
モリ８に書き込む。この氏名もしくは名称は、TSIの内
容とともに主制御部７の制御によって表示部５に表示さ
れる。その表示例を第３図に示す。この例では、年月
日、時刻、受信中のページ等も同時に表示される。

このように本実施例のファクシミリ装置は、通信時に
おいても通信相手の氏名もしくは名称を表示するため、
操作者は通信相手を即座に確認することができる。

さて、受信局は送信局より送信されたTCF（トレーニ
ング信号）によりモデム３のトレーニングを完了する
と、CFRを返す。

送信局は、CFRを受信すると、主制御部７の制御によ
りメモリカード13から送信原稿の画像データを読み込
み、それを圧縮・伸張部７で圧縮（符号化）し、PIXと
してモデム３を通じ受信局へ送信する。

受信局において、主制御部７の制御により、受信原稿
の画像データを圧縮伸張部４で伸張（復号化）し、メモ
リカード13に書き込む。また主制御部７は、メモリ８上
にTSIの内容（相手先電話番号）、検索した通信相手の
氏名もしくは名称に加え、受信の年月日と時刻、原稿枚
数、通信結果（正常終了／異常終了）よりなる画像デー
タ管理情報を作成し、これをメモリカード13に書き込
む。

これ以後の送受信動作は従来と同様であるので省略す
る。

さて、本実施例のファクシミリ装置は、受信原稿記憶
メモリを持つファクシミリ操作と同様に、メモリカード
13の内容の一覧表示の機能を持っている。メモリカード
13に記憶された受信原稿毎の通信相手を確認したい場
合、操作者は、この一覧表示機能を使用することができ
る。

この機能が操作部６を通じて操作者より指示された場
合、主制御部７はメモリカードインタフェース10を通じ
てメモリカード13から受信原稿の画像データの管理情報
を読込むことにより、メモリ８上に一覧表示データを作
成し、表示部５に第４図に例示する如く表示させる。こ
の表示例から明らかなように、受信原稿毎に管理情報に
含まれる通信相手の氏名もしくは名称が表示されるた
め、操作者は、受信原稿の内容を表示させたりプリント
アウトさせることなく、受信原稿毎に通信相手を即座に
確認できる。

同様の記憶内容一覧表示もしくはプリントアウトの機
能を有する他の装置に、記憶媒体としてのメモリカード
13をセットし、その機能を実行させることによっても、
同様の通信相手の確認が可能である。

また、ファクシミリ装置が一般に備えている通信履歴
表示の機能を本ファクシミリ装置も備えており、この機
能を使用し、通信相手の氏名もしくは名称を含めた通信
履歴情報を表示させることによっても、通信相手の確認
が可能である。

なお本発明は、ファクシミリ装置以外の画像受信装置
にも同様に適用できるものである。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、G3ファク
シミリ装置等の回線を通じて画像データを受信する装置
において、通信相手局から受信した識別信号の内容によ
り、予め記憶している通信相手情報中の対応した情報を
検索し、この検索した通信相手情報の少なくとも氏名も
しくは名称と、通信相手局からの識別信号の内容とを、
受信画像データの管理情報として受信画像データととも
に記憶しあるいは他の記憶媒体に記憶するため、受信画
像データの内容の一覧表示もしくは一覧プリントアウ
ト、あるいは通信履歴の表示もしくはプリントアウトの
機能を使用することにより、または受信画像データと管
理情報を記憶させた記録媒体を同様の一覧表示もしくは
プリントアウトの機能を有する他の装置にセットし同機
能を実行させることにより、操作者は受信画像データの
表示またはプリントアウトを行わなくとも、受信画像デ
ータ毎に通信相手を即座に確認できるとともに、通信相
手局より氏名もしくは名称を送信させる必要がなく非標
準手順を導入しなくともよいため、手順上の汎用性に問
題がない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるファクシミリ装置の概
略ブロック図、第２図は電話帳の内容の表示例を示す
図、第３図は受信時の表示例を示す図、第４図は画像記
憶用メモリカードの内容一覧表示の例を示す図、第５図
はG3手順の信号シーケンス説明図である。 １…網制御部、２…電話機能部、３…モデム、４…圧縮
伸張部、５…表示部、６…操作部、７…主制御部、８…
メモリ、9,10…メモリカードインタフェース、11…電話
帳検索部、12,13…メモリカード。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】氏名もしくは名称を含む通信相手情報を記
   憶した通信相手情報記憶手段と、通信相手局から受信し
   た識別信号の内容により対応した通信相手情報を前記通
   信相手情報記憶手段より検索する検索手段と、通信相手
   局より受信した識別信号の内容及び前記検索手段により
   検索した通信相手情報中の少なくとも氏名もしくは名称
   を、該通信相手局からの受信画像データの管理情報とし
   て受信画像データとともに記憶しあるいは他の記憶媒体
   に記憶させる手段とを有することを特徴とする画像受信
   装置。