JP2953325B2 - アイロン - Google Patents
アイロンInfo
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- copolymer resin
- tetrafluoroethylene
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- iron
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- Irons (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
ティングに関するものである。
ーティングを行っている。つまり、アイロン掛け時に衣
類に付いている糊が付着することを防止するために非粘
着性が要求され、またアイロン掛け時の高熱に耐えるた
めに耐熱性が、更に衣類に対する摺動性を確保する必要
もあって、これらを満足するためにアイロン表面には前
記しているようにフッ素コーティングを行っているもの
である。
イロンはアイロン掛けの操作性を改善するためにコード
レス化が進んでおり、これに伴って蓄熱性を良くするた
めにアイロンベース自体の重量も重くなってきているも
のである。この結果従来の構成のアイロンは、アイロン
掛け時の摺動性が悪くなっているものである。
題を解決しようとするもので、摺動性を改善したアイロ
ンを提供することを第一の目的としている。また前記第
一の目的に関連して、アイロン掛けに対する耐摩耗性・
耐傷つき性を改善したアイロンを提供することを第二の
目的としている。
ものであり、光輝性を出すためにマイカを添加している
ものであるが、マイカを添加することによって摺動性が
低下するものである。そこで摺動性を損なわずに、耐摩
耗性・光輝性を改善したアイロンを提供することを第三
の目的としている。また第三の目的に加えて更に硬度を
高めて耐傷つき性を改善したアイロンを提供することを
第四の目的としている。
めの本発明の第一の手段は、基材と、基材の表面に少な
くとも耐熱性高分子・フッ素樹脂と顔料とからなる水分
散塗料をコーティングして形成した第一層目と、少なく
とも4フッ化エチレン樹脂・4フッ化エチレンパーフロ
ロアルコキシエチレン共重合体樹脂・4フッ化エチレン
−6フッ化プロピレン共重合体樹脂・4フッ化エチレン
エチレン共重合体樹脂の1種またはその組み合わせと、
粒径を50μm以下としたマイカとを水に分散させた塗
料をコーティングして形成した第二層目とを設けたアイ
ロンとするものである。
の手段は、特に第二層目に更にチタン酸カリウムのウイ
スカを添加したアイロンとするものである。
の手段は、基材と、基材の表面に少なくとも耐熱性高分
子・フッ素樹脂と顔料とからなる水分散塗料をコーティ
ングして形成した第一層目と、少なくとも4フッ化エチ
レン樹脂・4フッ化エチレンパーフロロアルコキシエチ
レン共重合体樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピ
レン共重合体樹脂・4フッ化エチレンエチレン共重合体
樹脂の1種またはその組み合わせと、50μm以下の粒
径のものと60〜125μmの粒径のものとを95/5
〜80/20の比率で混ぜたマイカとを水に分散させた
塗料をコーティングして形成した第二層目とを設けたア
イロンとするものである。
第四の手段は、本発明の第三の手段の構成に、第二層目
に更に、チタン酸カリウムのウイスカを添加したアイロ
ンとするものである。
m以下として、塗料中での分散性がよく、基材表面にコ
ーティングした場合に塗膜面から突き出ることがなく、
摺動性のよいアイロンとして作用するものである。
のウィスカが塗膜全体に均一に広がって3次元的にフッ
素を取り囲んで、塗膜の硬度が増して傷がつきにくくな
るように作用するものである。
m以下としたものと60〜125μmとしたものとを9
5/5〜80/20の比率で混合したマイカを塗料に添
加して、摺動性を損なうことなく、光輝感のあるアイロ
ンとして作用するものである。
ウムのウィスカが塗膜全体に均一に広がって3次元的に
フッ素を取り囲んで、塗膜の硬度が増して更に傷がつき
にくくなるように作用するものである。
照しながら説明をする。1はダイキャストアルミニウム
を使用した基材で、基材1の表面には第一層目2のフッ
素塗料を、更に第一層目2の表面に第二層目3のフッ素
塗料をコーティングしてアイロンベースを構成している
ものである。第一層目2は、耐熱性高分子として、ポリ
エーテルスルホンまたはポリアミドイミドを、フッ素樹
脂として4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合
体樹脂を使用しており、更にこれらに顔料を加えて水分
散塗料を作成して、これをコーティングして形成してい
る。また第二層目3は、少なくとも4フッ化エチレン樹
脂・4フッ化エチレンパーフロロアルコキシエチレン共
重合体樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共
重合体樹脂・4フッ化エチレンエチレン共重合体樹脂の
1種またはその組み合わせと、粒径を50μm以下とし
たマイカ4とからなる水分散塗料をコーティングして形
成している。すなわち、第一層目2を塗装・乾燥した
後、第二層目3を塗装・乾燥し、その後約380℃で焼
成しているものである。
摺動性試験を行って摺動性を評価しているものである。
すなわちこの試験片をアイロン本体に組み込んで、試験
片と供試アイロン本体との総重量が一定になるように荷
重を加え、この供試品を木綿の布の上に置いてテンショ
ンゲージを介して引っ張るものである。こうして供試品
が滑り初めて、テンションゲージの指示が安定したとき
の引っ張り荷重を摺動力としているものである。この試
験結果を(表1)に示している。
て安定したときのテンションゲージの指示であり、この
数値が少ないほど滑り易い、すなわち摺動性がよいとい
えるものである。なお本実験で第二層目に使用している
フッ素樹脂は4フッ化エチレン樹脂(PTFE)である
が、4フッ化エチレンパーフロロアルコキシエチレン共
重合体樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共
重合体樹脂・4フッ化エチレンエチレン共重合体樹脂の
1種またはその組み合わせについてのものを使用しても
同等の結果となるものである。
について、図2に基づいて説明する。1はダイキャスト
アルミニウムを使用した基材で、基材1の表面には第一
層目2のフッ素塗料を、更に第一層目2の表面に第二層
目3のフッ素塗料をコーティングしてアイロンベースを
構成しているものである。第一層目2は、前記実施例1
と同様の構成となっており、第二層目3は実施例1のも
のの構成にチタン酸カリウムのウィスカ5を添加してい
るものである。こうして第一層目2を塗装・乾燥した
後、第二層目を塗装・乾燥し、その後約380℃で焼成
しているものである。
硬度試験・耐磨耗性試験を行って硬度と耐磨耗性とを評
価しているものである。すなわち硬度は、JIS K 5400
鉛筆引っかき試験によって測定した。また耐摩耗性は、
木綿の布上を繰り返し摺動させたときに、フッ素の剥が
れ具合を目視で確認した。その結果を(表2)に示して
いる。また、ウイスカの添加量と摺動性との関係を(表
3)に示している。
れアルミナ・ガラスビーズを示している。耐摩耗性試験
の評価○は剥がれが見られないことを、△は若干剥がれ
を確認できる程度を、×は明確に剥がれを確認できる程
度を示している。なお本実験で使用した添加物の添加量
は、固形分に対して10wt%としているものである。
スカを添加物として加えた場合には、摺動性を損なうこ
となく硬度・耐摩耗性を高めることができるものであ
る。
の添加量が固形分に対して20wt%を越えると、摺動
性が低下することを確認できるものである。
について説明する。本実施例では、図1に示す第二層目
3中のマイカ4を、50μm以下の粒径のものと60〜
125μmの粒径のものとを95/5〜80/20の比
率で混ぜたものとしている。
4)に示している。
いことを示しており、×は光輝性が悪いことを示してい
る。本実験の結果、50μm以下の粒径のものと60〜
125μmの粒径のものとを75/25の比率で混ぜた
ものを使用した場合には、摺動性が悪くなることが理解
できるものである。つまり、摺動性を損なうことなく光
輝性を良好に維持するためには、マイカを50μm以下
の粒径のものと60〜125μmの粒径のものとを95
/5〜80/20の比率で混ぜたものとすればよいもの
である。
施例の第二層目3に更に、チタン酸カリウムのウイスカ
を添加した構成としているものである。
塗膜全体に均一に広がって3次元的にフッ素を取り囲ん
で、塗膜の硬度が増して更に傷がつきにくくなるもので
ある。
表面に少なくとも耐熱性高分子・フッ素樹脂と顔料とか
らなる水分散塗料をコーティングして形成した第一層目
と、少なくとも4フッ化エチレン樹脂・4フッ化エチレ
ンパーフロロアルコキシエチレン共重合体樹脂・4フッ
化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体樹脂・4フッ
化エチレンエチレン共重合体樹脂の1種またはその組み
合わせと、粒径を50μm以下としたマイカとを水に分
散させた塗料をコーティングして形成した第二層目とを
設けた構成として、摺動性を改善したアイロンを実現す
るものである。
段の第二層目に更に、チタン酸カリウムのウイスカを固
形分に対して20wt%以下を添加した構成として、更
に、アイロン掛けに対する耐摩耗性・耐傷つき性を改善
したアイロンを実現するものである。
面に少なくとも耐熱性高分子・フッ素樹脂と顔料とから
なる水分散塗料をコーティングして形成した第一層目
と、少なくとも4フッ化エチレン樹脂・4フッ化エチレ
ンパーフロロアルコキシエチレン共重合体樹脂・4フッ
化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体樹脂・4フッ
化エチレンエチレン共重合体樹脂の1種またはその組み
合わせと、50μm以下の粒径のものと60〜125μ
mの粒径のものとを95/5〜80/20の比率で混ぜ
たマイカとを水に分散させた塗料をコーティングして形
成した第二層目とを設けた構成として、摺動性を損なわ
ずに、耐摩耗性・光輝性を改善したアイロンを実現する
ものである。
の手段の第二層目に更に、チタン酸カリウムのウイスカ
を添加した構成として、摺動性を損なわずに、耐摩耗性
・光輝性・耐傷つき性を高めたアイロンを実現するもの
である。
断面図
図
Claims (4)
- 【請求項1】 基材と、基材の表面に少なくとも耐熱性
高分子・フッ素樹脂と顔料とからなる水分散塗料をコー
ティングして形成した第一層目と、少なくとも4フッ化
エチレン樹脂・4フッ化エチレンパーフロロアルコキシ
エチレン共重合体樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プ
ロピレン共重合体樹脂・4フッ化エチレンエチレン共重
合体樹脂の1種またはその組み合わせと、粒径を50μ
m以下としたマイカとを水に分散させた塗料をコーティ
ングして形成した第二層目とを設けたアイロン。 - 【請求項2】 第二層目に更に、チタン酸カリウムのウ
イスカを固形分に対して20wt%以下を添加した請求
項1記載のアイロン。 - 【請求項3】 基材と、基材の表面に少なくとも耐熱性
高分子・フッ素樹脂と顔料とからなる水分散塗料をコー
ティングして形成した第一層目と、少なくとも4フッ化
エチレン樹脂・4フッ化エチレンパーフロロアルコキシ
エチレン共重合体樹脂・4フッ化エチレン−6フッ化プ
ロピレン共重合体樹脂・4フッ化エチレンエチレン共重
合体樹脂の1種またはその組み合わせと、50μm以下
の粒径のものと60〜125μmの粒径のものとを95
/5〜80/20の比率で混ぜたマイカとを水に分散さ
せた塗料をコーティングして形成した第二層目とを設け
たアイロン。 - 【請求項4】 第二層目に更に、チタン酸カリウムのウ
イスカを添加した請求項3記載のアイロン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29295194A JP2953325B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | アイロン |
CN95119343A CN1075572C (zh) | 1994-11-28 | 1995-11-27 | 熨斗 |
KR1019950044102A KR100213687B1 (ko) | 1994-11-28 | 1995-11-28 | 다리미 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29295194A JP2953325B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | アイロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141295A JPH08141295A (ja) | 1996-06-04 |
JP2953325B2 true JP2953325B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=17788540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29295194A Expired - Lifetime JP2953325B2 (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | アイロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2953325B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019181358A (ja) * | 2018-04-08 | 2019-10-24 | Aca株式会社 | 塗膜生成方法、および、塗膜構造 |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29295194A patent/JP2953325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08141295A (ja) | 1996-06-04 |
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