JP2952694B2 - 無乾燥半生麺及びその製造法 - Google Patents
無乾燥半生麺及びその製造法Info
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- JP2952694B2 JP2952694B2 JP2230248A JP23024890A JP2952694B2 JP 2952694 B2 JP2952694 B2 JP 2952694B2 JP 2230248 A JP2230248 A JP 2230248A JP 23024890 A JP23024890 A JP 23024890A JP 2952694 B2 JP2952694 B2 JP 2952694B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は乾燥工程を必要としない無乾燥半生麺及び
その製造法に関する。
その製造法に関する。
(従来の技術) 従来、生麺の保存性を高める為に半生麺が製造されて
いる。
いる。
従来、半生麺の製造は、生麺の製造と同様の工程、即
ち原料小麦粉を配合し、加水後混練・成型・複合・圧延
・艶だし・切り出しの各工程を経て製麺し、出来た生麺
をコンベアー上、又は竿がけ状態で、製品水分を22〜28
%前後まで乾燥させて製造していた。
ち原料小麦粉を配合し、加水後混練・成型・複合・圧延
・艶だし・切り出しの各工程を経て製麺し、出来た生麺
をコンベアー上、又は竿がけ状態で、製品水分を22〜28
%前後まで乾燥させて製造していた。
(発明により解決すべき課題) 前記従来の半生麺は、通常の製麺工程を経た後、水分
調整して半生麺を製造していたので、製麺に際し乾燥工
程を必要とする問題点があった。また、半生麺の含有す
る水分だけでは、通常の工程で混練・製麺が困難である
という問題点があった。
調整して半生麺を製造していたので、製麺に際し乾燥工
程を必要とする問題点があった。また、半生麺の含有す
る水分だけでは、通常の工程で混練・製麺が困難である
という問題点があった。
(課題を解決する為の手段) 然るにこの発明は、原料穀粉に半生麺に必要な水分を
加えて混練し、製麺することにより前記従来の問題点を
解決したのである。前記における原料の混練、その他製
麺工程をスムーズにする為に、原料穀粉に酵素剤、保湿
剤、還元剤又は多糖類のいずれか1種類又は2種類以上
を配合し、これにより製造を容易にした。
加えて混練し、製麺することにより前記従来の問題点を
解決したのである。前記における原料の混練、その他製
麺工程をスムーズにする為に、原料穀粉に酵素剤、保湿
剤、還元剤又は多糖類のいずれか1種類又は2種類以上
を配合し、これにより製造を容易にした。
即ちこの発明は、穀粉に対し、その15〜23%(重量)
の水を添加すると共に、酵素剤、保湿剤及び還元剤の1
つとしてL−システイン又はその塩を加え、多糖類とし
てマルトトリオースのα1−6結合を配合し、混捏して
製麺することを特徴とした無乾燥半生麺の製造法であ
る。
の水を添加すると共に、酵素剤、保湿剤及び還元剤の1
つとしてL−システイン又はその塩を加え、多糖類とし
てマルトトリオースのα1−6結合を配合し、混捏して
製麺することを特徴とした無乾燥半生麺の製造法であ
る。
また製麺に際し、560〜160mmHgの減圧下で混捏するも
のであり、酵素剤としてアミラーゼ及び/又はプロテア
ーゼを0.001〜0.5%、保湿剤としてプロピレングリコー
ル0.5〜2.5%及び/又はソルビトール、還元剤としてL
−システイン及び/又はその塩10〜100PPM、多糖類とし
てマルトトリオースのα1−6結合したもの0.5〜5.0%
を添加配合するものである。
のであり、酵素剤としてアミラーゼ及び/又はプロテア
ーゼを0.001〜0.5%、保湿剤としてプロピレングリコー
ル0.5〜2.5%及び/又はソルビトール、還元剤としてL
−システイン及び/又はその塩10〜100PPM、多糖類とし
てマルトトリオースのα1−6結合したもの0.5〜5.0%
を添加配合するものである。
前記における酵素剤、保湿剤、還元剤又は多糖類は1
種類又は2種類以上を配合するけれども、2種類以上配
合した場合においても、その総和は10%以内とする。前
記における原料穀粉とは小麦粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯
澱粉、ワキシコーンスターチの一種又は複数種を配合し
たものである。前記穀粉中における澱粉の配合割合が高
い場合には活性グルテンを添加することが必要となる。
種類又は2種類以上を配合するけれども、2種類以上配
合した場合においても、その総和は10%以内とする。前
記における原料穀粉とは小麦粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯
澱粉、ワキシコーンスターチの一種又は複数種を配合し
たものである。前記穀粉中における澱粉の配合割合が高
い場合には活性グルテンを添加することが必要となる。
例えば小麦粉を全く使用しないで、澱粉のみを使用す
る場合は活性グルテンを10%〜15%添加することが好ま
しい。また小麦粉と澱粉を配合して用いる場合には、使
用澱粉量の10%〜15%の活性グルテンを添加することが
好ましい。
る場合は活性グルテンを10%〜15%添加することが好ま
しい。また小麦粉と澱粉を配合して用いる場合には、使
用澱粉量の10%〜15%の活性グルテンを添加することが
好ましい。
前記における酵素剤は麺生地をやわらかにする作用が
あり、保湿剤は麺生地をしっとりさせる作用があり、還
元剤は麺生地の伸びをよくし、かつ多糖類は麺質をよく
する作用がある。前記各添加剤の作用により水分を少な
くしても、製麺に支障を来さないことになった。
あり、保湿剤は麺生地をしっとりさせる作用があり、還
元剤は麺生地の伸びをよくし、かつ多糖類は麺質をよく
する作用がある。前記各添加剤の作用により水分を少な
くしても、製麺に支障を来さないことになった。
前記発明において、加水量が15%以下であると、麺帯
のつながりが非常に悪くなり、歩留り悪く、作業も困難
となる。また、加水量が23%より多いと、製品(半生)
の保存性が悪くなる。従って実用上加水量は15%〜23%
(重量)であるが、好ましくは17%〜20%である。
のつながりが非常に悪くなり、歩留り悪く、作業も困難
となる。また、加水量が23%より多いと、製品(半生)
の保存性が悪くなる。従って実用上加水量は15%〜23%
(重量)であるが、好ましくは17%〜20%である。
この発明の実施に際しては、穀粉と添加物とを均一に
混練する必要があるので、例えばフロジェットミキサー
を使用する。また、酵素等の効果を一層向上させる為に
温水ミキシングも有効である。
混練する必要があるので、例えばフロジェットミキサー
を使用する。また、酵素等の効果を一層向上させる為に
温水ミキシングも有効である。
この発明における麺生地の圧延、複合等に用いるロー
ルは大径ロール(一般ロール径は30cm、大径ロール径は
45cm)とすることが望ましい。
ルは大径ロール(一般ロール径は30cm、大径ロール径は
45cm)とすることが望ましい。
また、混練後の麺生地を熟成させる必要がある。熟成
は例えば20分〜60分行なう。前記熟成の目的は、酵素剤
等の添加物の効果を引き出し、充分の作用を期待する為
である。
は例えば20分〜60分行なう。前記熟成の目的は、酵素剤
等の添加物の効果を引き出し、充分の作用を期待する為
である。
前記各添加物の量が下限より少ない時は、目的とする
効果が期待できない。一方、上限より多量に添加して
も、改善すべき性質が増大することはないので、上限以
上に多くする必要が認められない。
効果が期待できない。一方、上限より多量に添加して
も、改善すべき性質が増大することはないので、上限以
上に多くする必要が認められない。
(作用) この発明は、穀粉に対し、加水量を15〜23%(重量)
にする為に、製麺後水分調整する必要なく、製麺終了と
同時に半生麺ができ上る。
にする為に、製麺後水分調整する必要なく、製麺終了と
同時に半生麺ができ上る。
また穀粉に酵素剤、保湿剤、還元剤、多糖類の1種又
は2種類以上を添加する為に、添加水量が15〜23%であ
っても、麺生地がやわらかく、しっとりとしており、延
びもよく麺質も良好である。
は2種類以上を添加する為に、添加水量が15〜23%であ
っても、麺生地がやわらかく、しっとりとしており、延
びもよく麺質も良好である。
(実施例1) この発明の実施例と、従来例との比較について説明す
る。
る。
使用材料は表−1の通りである。
前記においてこの発明の実施例は、小麦粉以外の材料
を水に溶解し、この溶液と小麦粉との混合物をフロージ
ェットミキサーにより均一に混練して麺生地とした。こ
の麺生地を32℃で30分間熟成した後、直径45cmの大径ロ
ールを用いて成型、複合し、ついで圧延、艶だし、切り
出しの各工程を経て発明品を得た。
を水に溶解し、この溶液と小麦粉との混合物をフロージ
ェットミキサーにより均一に混練して麺生地とした。こ
の麺生地を32℃で30分間熟成した後、直径45cmの大径ロ
ールを用いて成型、複合し、ついで圧延、艶だし、切り
出しの各工程を経て発明品を得た。
従来品は、小麦粉に食塩水を添加し、混練した後、径
30cmのロールで成型、複合し、ついで圧延、艶出し、切
り出しの各工程を経て製面する。次に竿がけ状態として
乾燥し、半生麺(水分28.8%)を得た。
30cmのロールで成型、複合し、ついで圧延、艶出し、切
り出しの各工程を経て製面する。次に竿がけ状態として
乾燥し、半生麺(水分28.8%)を得た。
尚、この発明の実施例、、、を前記と同様の
手段で製麺し、従来品(比較例)と比較した所、表−2
の結果を得た。
手段で製麺し、従来品(比較例)と比較した所、表−2
の結果を得た。
次に発明品と従来品との細菌数を検査した所、表−3
の結果を得た。
の結果を得た。
発明品の初発生菌数は従来品に比べ1/10以下であり、
その後の保存条件が同じであるならば、発明品は従来品
に比べ保存性は格段に高いといえる。
その後の保存条件が同じであるならば、発明品は従来品
に比べ保存性は格段に高いといえる。
(実施例2) この発明の他の実施例について説明する。
この実施例の配合は表−4の通りである。
実施例(1)(3)は小麦粉と馬澱と活性グルテンの
配合された例,実施例(2)は小麦粉と活性グルテンの
配合された例である。穀粉及び活性グルテン以外の材料
を水に溶解し,この溶液と穀粉、活性グルテンの混合物
をフロージェットミキサーにより均一に混練して麺生地
とした。この製麺生地を32℃で30分間熟成した後、大径
ロールを用いて成形後合せ、ついで圧延、艶出し、切り
出しの各工程を経てこの発明の前記各実施品を得た。
配合された例,実施例(2)は小麦粉と活性グルテンの
配合された例である。穀粉及び活性グルテン以外の材料
を水に溶解し,この溶液と穀粉、活性グルテンの混合物
をフロージェットミキサーにより均一に混練して麺生地
とした。この製麺生地を32℃で30分間熟成した後、大径
ロールを用いて成形後合せ、ついで圧延、艶出し、切り
出しの各工程を経てこの発明の前記各実施品を得た。
(発明の効果) この発明によれば、穀粉に対し、その15〜23%(重
量)の水を添加すると共に、マルトトリオースのα1−
6結合したものを配合し、これを混捏して製麺したの
で、乾燥工程を要することなく、容易に混練・製麺でき
る効果がある。
量)の水を添加すると共に、マルトトリオースのα1−
6結合したものを配合し、これを混捏して製麺したの
で、乾燥工程を要することなく、容易に混練・製麺でき
る効果がある。
また560〜160mmHgに減圧して加工した場合には、前記
作業を一層容易にし、かつ品質のより麺を得ることがで
きる効果がある。
作業を一層容易にし、かつ品質のより麺を得ることがで
きる効果がある。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/16 - 1/162
Claims (3)
- 【請求項1】穀粉に対し、その15〜23%(重量)の水を
添加すると共に、酵素剤、保湿剤及び還元剤の1つとし
てL−システイン又はその塩を加え、多糖類としてマル
トトリオースのα1−6結合を配合し、混捏して製麺す
ることを特徴とした無乾燥半生麺の製造法。 - 【請求項2】製麺に際し、560〜160mmHgの減圧下で混捏
することを特徴とした請求項1記載の無乾燥半生麺の製
造法。 - 【請求項3】酵素剤としてアミラーゼ及び/又はプロテ
アーゼを0.001〜0.5%、保湿剤としてプロピレングリコ
ール0.5〜2.5%及び/又はソルビトール、還元剤として
L−システイン及び/又はその塩10〜100PPM、多糖類と
してマルトトリオースのα1−6結合したもの0.5〜5.0
%を添加配合することを特徴とした請求項2記載の無乾
燥半生麺の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230248A JP2952694B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 無乾燥半生麺及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2230248A JP2952694B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 無乾燥半生麺及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112762A JPH04112762A (ja) | 1992-04-14 |
JP2952694B2 true JP2952694B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=16904842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2230248A Expired - Lifetime JP2952694B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 無乾燥半生麺及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952694B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3133000B2 (ja) * | 1996-09-17 | 2001-02-05 | 日本たばこ産業株式会社 | 小麦粉製品の製造方法 |
WO2017145885A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 即席フライ麺の製造方法 |
JP6325137B2 (ja) * | 2016-02-24 | 2018-05-16 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 即席フライ麺の製造方法 |
CN112753935A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-05-07 | 上海锐舒电子商务有限公司 | 一种长保质期半干面及其制备和储存方法 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP2230248A patent/JP2952694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112762A (ja) | 1992-04-14 |
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